中国のエアバス複合材部品製造センターが開業

GDM 22/2011R
2011 年 3 月 1 日
中国のエアバス複合材部品製造センターが開業
欧州を代表する航空機メーカー、エアバス(本社:仏トゥールーズ、社長兼 CEO:トム・エンダ
ース)は 2 月 28 日(現地時間)、中国にある哈爾浜哈飛エアバス複合材部品製造センターが開
業したことを発表した。現地で開業式が開催され、エアバスのトム・エンダース社長兼最高経営
責任者(CEO)と中国政府高官、産業パートナー関係者らが出席した。この複合材部品製造セン
ターはエアバスと中国企業のジョイント・ベンチャーで、主にエアバスの最新鋭中型機 A350
XWB の複合材部品を製造する。
開業したのは 33,800 平方メートルの広さがある最新施設。最終的に面積 80,000 平方メートルの
複合施設となり、製造やテクニカルサポート、その他サービスを担う施設、事務所エリアなどで
構成される。
複合材部品製造センターは A350 XWB の部品(機体の 53%が複合材製)製造を行い、方向舵や昇
降舵、メンテナンスドア(セクション 19)、ベリー・フェアリングの部品を供給する。中国は
A350XWB の機体製造の 5%を担っており、その大部分をこの施設で請け負う。最先端の設備と技
術を備えた当施設は、自動積層、オートクレーブ、自動トリミング、非破壊検査用の最新設備を
完備している。
この最新施設は 2009 年 6 月に着工され、建物の設計と建設段階において環境効率性が最大限考
慮された。環境への影響を最小限に抑えるための重要な点として、暖房や照明、電力、電気シス
テムの管理の他、サプライチェーンの管理、従業員およびサプライヤーの作業員に対する環境教
育などがあげられる。2016 年までにはこの複合材センターの従業員はおよそ 600 人にのぼるこ
とが予測される。
哈爾浜哈飛エアバス複合材部品製造センターはエアバス・チャイナと中国企業とのジョイント・
ベンチャー。その中国企業とは、哈爾浜航空機工業集団有限公司(HAIG: Harbin Aircraft
Industry Group Company Limited)、哈飛航空工業有限公司(HAI: Hafei Aviation Industry
Company Limited)、中国航空科技工業(AVICHINA: AviChina Industry & Technology Company
Limited)、哈爾浜開発区産業基盤開発有限公司(Harbin Development Zone Infrastructure
Development Company Limited)。
A350 XWB はこれまでに世界中の 36 社から 583 機の受注を獲得。中国からの初めての発注は 2010
年のエアチャイナからの 10 機である。A350 XWB プログラムは 2013 年下半期の引き渡しを目指
して順調に進捗している。最終組立は今年末に開始される予定。
エアバスは 100 座席から 525 座席以上を装備する最新旅客機を製造する航空機メーカー。フラン
ス、ドイツ、英国、スペインに設計・製造センターを持つ他、日本、米国、中国、中東に現地法
人を置く。本社は仏トゥールーズ。EADS が 100%出資する。
リリースに関するお問い合わせは下記へ
エアバス・ジャパン株式会社: 藤宗/野坂
Tel:03-5775-0133/0129
日本語ウェブサイト
www.airbusjapan.com