GDM 108/2011R 2011 年 8 月 10 日 A350 XWB 初号機の中央翼がエアバスのナント工場からサンナゼール工場に輸送 欧州の航空機メーカー、エアバス(本社:仏トゥールーズ、社長兼 CEO:トム・エンダース)は 9 日(現地時間)、A350 XWB 初号機の中央翼をエアバスの仏ナント工場から仏サンナゼール工場 に輸送したことを発表した。この工場で中央翼を胴体に取り付ける。A350 XWB の中央翼は 40% が炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で造られ、大きさが縦 6.5 メートル、横 5.5 メートル、高 さが 3.9 メートルある。 A350 XWB 中央翼は A380 の中央翼と共に河川船舶のバージでロワール川を航行し、ナントの工場 から数時間でサンナゼールの工場に到着した。胴体への取り付けが終わるとすぐに、特別貨物輸 送機ベルーガでサンナゼールからトゥールーズにある最新の A350 XWB 最終組立工場に運ばれる。 2009 年 12 月、ナントにて最初の A350 XWB 用複合材の積層が行われた。中央翼に使われる最大 のパネルは完全に炭素繊維複合材製で、その表面面積は 36 平方メートル。これはこれまでナン ト工場で製造された中でも最大の複合材製の一体成形パネルである。 世界中にあるエアバス工場と同様にナント工場も複合材に関する高度な技術を持っており、A350 XWB の中央翼やキール・ビームといった複合材製の構造部品の組立と製造において業界のリーダ ーとなっている。A350 XWB は主翼や胴体などの主要部位を含む 53%が複合材製である。 A350 XWB は効率性の高い中型長距離ワイドボディ機マーケットに対するエアバスの回答である。 3 機種で構成され、標準の 3 クラス制で A350-800 は 270 座席、A350-900 は 314 座席、A350-1000 は 350 座席を装備する。 A350 XWB は胴体がこれまでのエアバス機よりも大きくなり機内空間が広がったことで乗客への 快適性が向上。運航コストと座席マイルコストを大幅に削減している。ロールス・ロイス社製ト レント XWB エンジンを搭載する A350 XWB は、燃料費の高騰、高品質を求める乗客の期待、環境 問題に対する関心の高まりに対応する。これまで 35 社から 567 機の受注を獲得している。エア バスは今後 20 年間で 2 通路の中型新造旅客機の需要が 5,800 機あると予測する。 *** リリースに関するお問い合わせは下記へ エアバス・ジャパン株式会社: 藤宗/野坂 Tel:03-5775-0133/0129 日本語ウェブサイト www.airbusjapan.com
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