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1-B-12
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.1993)
第 13回 医 療 情 報 学 連 合 大 会
宮崎医科大学総合医療情報システム(PHOENIX)の増強と
そのパフォーマンス
0田下j
関、吉原博幸
宮崎医科大学医療情報部
ReinforcementofPHOENIXandi
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JunTanoshimo,HiroyukiYoshihara
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3
.ソフトウェア
1
.はじめに
宮崎医科大学総合医療情報システム(PHOENIX)が
ホストのOSも富士通(株)のOS4/FSPから OS4/XSPへレ
ベルアップし、リレーショナルデータベースシステムに
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年1月に稼働して以来4年目をむかえた。その問、医事
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システムのイ塩、主にオーダエントリーシステムを中, t
よる扱いやすいデータ処理システムを実現している。ま
次システムを拡張してきた。現在ほとんどのシステムが稼
た、パソコンについても増強し、ホスト集中型の方式で
はなく、パソコン側でのユーザインターフェイスを重視
働しており、残るは注射薬品オーダシステムのみとなった。
1992
年12月で第一次の開発計画は終了した。 1993年1月にハ
ードウェア・ソフトウェアのレベルアップを行い、現夜第
二次オーダリングシステムを構築中であり、今後は底師及
し、マスター類はなるべくパソコン側に置くように設計
し、ホストの負荷軽減とレスポンスの向上を闘っている。
しかしなが。ら、ノ Tソコンに関しては、あくまでもお1
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び看護婦に対する参照系サービスや、総合的な意味での操
作性の向上が必要であると考えている。今回は、レスポン
ベースで業務が稼働しており、 G咽 1
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のレベルからみると、まだまだ問題点が残されており、
ス等のデータをもとに第二次オーダリングシステムの機能
的な増強とそのパフォーマンスについて報告する。
今後多くの改善が必要であると思われる。
4
.レベルアップがもたらしたもの
2
.機器構成
現在の電算システムでは、ホストに電送されるデータ
中央処理装置として大型汎用コンピュータ FACOM
は膨大な最であり、レスポンスの優劣はホストコンピュ
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8を導入した。これは前のコンピュータのFACOM
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ータの処理能力にかかっていると雷ってよい。本院の場
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4に比較して約 4倍の能力を持つホストコンピュータ
合、ホスト・端末開の分散処理を行っていることから、
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である。主記’憶容量は481
端末独自で処理を行う場合は、パソコンとしての機能が
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ップを行い、磁気ディスクは 17GBから 45GBへ2.6倍の容量
フルに発揮されるため業務でも問題は少ないが、データ
アップを行い業務量及びデータ最の増加に備えている。ま
転送に際してはデータ量の増加に伴ってレスポンスの劣
化をまねいている。思 lのようにトランザクション量に関
た、パックアップ系の充実を留り、 M T
装置からカートリ
装置を導入した。このことにより運用を行う担当
ッジM T
しては、 10時から 12時の間でピークになる。この時間帯
者としては、日計処理等の自動化が実現し、かなりの省力
化が図られた。また、日本語プリンタも笈削印M 2台のう
は、外来のオーダリング処理と再診受付処理及び診療会
計処理が重なる。この間は、検査歴等の参照も活発に行
台 的 側 四M と入れ替え、レセプト処理などの帳表類
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われているが、レベルアップに関わらずトランザ、クショ
の出力関係の高速化を実現した。ワークステーションには、
ン量は変化していない。 CPU能力に関しては、図2のとお
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既 2を配備し、 CPU
性能は前のパソコンの約3倍の能
り前のコンピュータでは日中ほとんど75%以上の高稼働
力を持っており、メモリも40MBから IOOMBへ大幅にアツ
率であり、負荷が高くなっている。しかし、レベルアッ
プした。台数は232台から 363台へと 130台ほど増やしている。
プしてからはかなり余裕のある状態で運用されており、
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第 13国 医 療 情 報 学 連 合 大 会
診療現場からもレスポンスに関する苦f
宥はほとんど無くな
っている。図3は医事外来診療会計のレスポンスを新|日の
コンピュータで比較したものであるが、医事会計システム
5
.おわりに
宮崎医科大学総合医療情報システム(PHOENIX)の増強
を行ってから約 10ヶ月が経過したが、これまでは旧シス
テムの移行作業が中心であり、これから現行システムの
ブラッシュアップを行うとともに、新規システムの追加
及び先進分野への取り組みを行い、総合毘療情報システ
ムの充実を図り、病院業務が円滑に運用できるよう努力
したいと考えている。
はホスト直結の端末処理であるため、明らかに処理時間が
短縮されている。また、図4は1日のレスポンスの推移をそ
れぞれ!日ホスト・!日端末、旧ホスト・新端末、新ホスト・
新端末で計測したものであるが、これによるとレスポンス
は、端末の能力を上げただけでかなり短縮されている。ま
た、ホストのレベルアップはレスポンスに関しては、あま
り影響が出ておらず、ホストの能力よりもネットワークの
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いうことが言えそうである。
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