夢の島熱帯植物館 ニュース vol.27 2015年 5月 【榎本館長からのメッセージ】 いよいよ今年もこの時期がやってまいりました!! そう!ゴールデンウィーク! 新緑にグルメに旅行に美術館に~~などなど、 この時期は楽しくてウキウキしますね。心身ともにリフレッシュ!!今年のゴールデンウィークは少し飛びますが、なかなかの大型連 休。今回は是非遠出は控え、「夢の島熱帯植物館」へ!!今年も植物館では、聴いて楽しい!参加して楽しい!コンサートにダン ス。遊んで学べる変形菌に苔玉づくり。など様々なイベントや催しを沢山ご用意しています!もちろん大温室の見頃の花や情報をご 案内する「大温室ガイドツアー」。公園では、「第7回花壇コンクール」を実施と、恒例となった催しもいっぱい。 新緑に疲れを癒されたい方も、イベントに参加したい方も、ゆっくりしたい方も是非!お待ちしております。 館長 夢の島公園で見られる植物の紹介(副館長:矢部) 春真っ盛り。植物館ではシクンシやシロバナサンタンカなど素敵な香りの花が咲い ています。閉館前のBドーム休憩所、Cドーム出口付近は絶好の香りポイントです。 これから夏に向かって熱帯の芳しい花々が順次咲き始めます。 匂いに関して屋外の花も負けてはおりません。この時期の代表は何と言っても『ニ オイバンマツリ』です。咲き始めは淡い紫色ですが、白く色彩が変化してゆきます。株 いっぱいに花をつけ、見ごたえがあります。そして何よりもクチナシの花のような爽や かな芳香が特徴です。夜に香りが強くなりますが、日中でも十分楽しめます。 熱帯植物館の前庭と公園休憩所(コロシアムの近く)にありますので、そっと鼻を近 づけてみて下さい。 ▲ ニオイバンマツリ 原産はブラジルやアルゼンチン。熱帯の植物ながら都心部では戸外で容易に冬越し (ナス科) できます。英名は「yesterday-today-and-tomorrow」や「morning-noon-and-night」 などと、英単語の書き取り宿題のような面白い名で呼ばれます。これは花色が刻々と変化することから付けられました。 和名は「匂蕃茉莉」。匂(香りのある)、蕃(外国からの)、茉莉(ジャスミン類)と訳しますが、ジャスミンの仲間ではありません。香りの 良さからつけたのでしょう。もちろんお茶にすることはできません。爽やかなおいしそうな香りなのに…残念。 バンクシア ・エリキフォリア 熱帯植物の紹介(植物館植栽担当:横平) 当館の大温室出口からでた2階の屋上は、オーストラリア原産の植物を集 めた庭園となっています。そこにあるバンクシアは南半球の珍花植物と言われ バンクシア ています。オーストラリアを代表する植物の一つとされ、約70種とも言われるう ・インテグリフォリア ▼ (ヤマモガシ科) ちパプア・ニューギニアにまで分布している1種を除き、すべて固有種です。 ここでは、バンクシア・エリキフォリア(英名・ ヒースバンクシア)とバンクシア ・インテグリフォリア(同名・コーストバンクシア)の2種を植栽展示しています。 枝の先端にたくさんの小さな花が密に集まって穂状になり、円筒形の花を 作ります。花が終わった後も長くそのまま残り、果実をつけます。堅い木質の 蒴果で松かさのようになり、気温が高く乾燥している時、または山火事が発生 した時に裂開し種子が弾け飛びます。これはバンクシア属の多くの種が、森林 火災の発生しやすい乾燥地に生育していることと深 く関わりがあることを思わ せます。 今 月 の 花 と 果 実 ♪ この時期の人気者 ♪ ▲ ブラシノキの生垣 ▲ツリガネカズラ 予告: 次回は 5/25 の発行予定です。 5 月だというのに日射しが暑く、ゴ ールデンウイークというより夏休み のよう?!屋外も室内も、植物の 水やりに大わらわ。屋外のハーブ 園は見応えたっぷり。満開のカモミ ール畑、ラベンダーのツボミ、風に そよぐルッコラの花。春菊や香菜、 レッドマスタード等の葉物は、どれ も個性的な花。それだけで可愛い ブーケが出来上がりそうです。 キバナイペーも今が満開。 バナナのような香りは カラタネオガタマ!
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