採算性を確保しながら、顧客が望む品質、誠実さ、サービス、革新

企業方針マニュアル
表題:
I.
企業倫理方針
目標と範囲
C. R. バード社、その関連会社、ディビジョン、ビジネスユニット、製造現場、および世界各国の子会社(「バー
ド社」または「本会社」)の従業員、役員、取締役、代理人、および代表者向けに、適切な企業行動規範を含む
方針を規定すること。
II.
定義
該当なし。
III.
責任
最高経営責任者は、最高倫理コンプライアンス責任者と共に、本方針と行動規範の遵守状況を監督する責任
があります。さらに最高経営責任者は、以下で規定される方針ならびに行動規範と企業倫理を策定する責任
を負います。
最高倫理コンプライアンス責任者は、本方針の実施、遵守状況の監視、ならびに法律または本方針への
違反の疑いに関する報告の調査および定期的な本方針の見直しについて責任があります。
コンプライアンス担当者は、最高倫理コンプライアンス責任者により随時任命され、法令や方針の準拠に関す
る活動に従事します。
マネジャーは、直属の部下である従業員と共に本方針を検討し、従業員が本方針を確実に理解し、その遵守
に同意することを確認する責任を負います。
従業員は、本方針と、ここに含まれる行動規範および企業倫理を理解し、これらに従い、また違反が疑われ
る場合はそれを報告する責任があります。従業員は、本方針および行動規範の遵守についての懸念事項
があれば、すべて報告するようにしてください。各従業員は、年に 1 度本方針を見直し、理解した上でこれに
従うことを言明します。
IV.
方針
バード社は、長年にわたり、当社製品を使用する顧客と患者の方々の臨床上のニーズに応えるお手伝いをし
てきました。バード社の使命には、顧客と患者、そして当社の株主、従業員、および地域社会に対する次のよ
うなコミットメントが反映されています:
採算性を確保しながら、顧客が望む品質、誠実さ、サービス、革新性を備えた高付加価値の製
品を開発、製造、販売することにより、生命と医療提供を促進し、同時に当社の従業員に機会を
提供する。この結果当社は、株主の価値を最大化し、世界的医療機器企業として信頼される。
本方針は、バード社の行動規範と企業倫理を規定します。当社の事業のすべての側面において次の 4 つのコ
アバリューが指針となります。
品質、誠実さ、サービス、革新
本会社ならびにその関連会社、ディビジョン、ビジネスユニット、および世界各国の子会社のすべての従業員、
役員、取締役、代理人および代表者は、この方針を遵守しなければなりません。私たちは、法令または本方針
の違反が疑われる場合に、従業員が円滑に報告を行える手順を確立しました。バード社は、違反を善意で報
告する従業員に対しての報復を一切許しません。
当社の事業活動において生じる可能性のあるあらゆる状況をこの方針で取り上げることは不可能です。不明
点があったり、本方針に含まれていない状況に遭遇したりした場合は、上司、現地の人事担当者、法務部、コ
ンプライアンス担当者、もしくは最高倫理コンプライアンス責任者に問い合わせるか、本方針に記載された「コ
ンプライアンスライン」を利用してください。
行動規範と企業倫理
法令および政府規制の遵守
本会社ならびにその従業員、役員、取締役、代理人、および代表者は、当社の事業のあらゆる分野および日
常活動において最も厳格な倫理規範を遵守し、世界で展開する本会社の事業活動に適用されるすべての法
と規制に従う義務があります。
製品の品質、医薬品および医療機器に関する法令
私たちは、顧客と患者の方々に向け、そのニーズを満たし、患者ケアの提供を促進させる安全性、有効性、高
品質な製品を提供することに専心してきました。また、患者が望む医療を提供し、医学知識を高め、医療技術
を向上させる事業に従事していることを誇りに思っています。私たちは、顧客と患者のニーズに対する革新的
なソリューションを見つけ出し、すべての顧客に優れたサービスを提供するために努力を続けています。
当社は、適用製品に関する世界各国のあらゆる規制要件を満たさなければなりません。こうした要件は、バー
ド社製品の開発、製造、および販売の多くの側面に広く関連しています。ここには、臨床研究活動、製品設計
管理、薬事申請や資料、品質マネジメントシステム要求事項、製品の表示と広告、顧客からのクレーム処理、
市販後調査業務を含みますが、これらに限定されません。
製品の品質は、すべての従業員の課題です。バード社の経営陣は、従業員が自身の担当する製品に適用さ
れる規制について確実に認識し、遵守するための過程を監督する責任があります。薬事関連業務、品質保証
および学術関連業務に携わる従業員は、重大な問題が薬事関連業務部門に報告されることを確保する責任
があり、また同部門に対して意見を述べる義務があります。製品の規制または品質上の適合性に関して重大
な問題や懸念事項に気づいた場合には、薬事関連業務部門または上司に報告してください。
米国食品医薬品局や米国外の他の医療機器の規制機関などの政府関係機関による聞き取り調査または特別
な情報提供要求があった場合には、現地の薬事関連業務部門の責任者に連絡しなければなりません。そして、
その責任者は本会社の薬事関連業務部門にその件について伝えます。本会社の薬事関連業務部門は、法務
部を関与させるかどうかを決定します。
個人と地域社会への敬意
公正な雇用と商慣行、他者への敬意
私たちは互いに、そして当社の顧客、ベンダー、その他のビジネスパートナーならびに競合他社に対して、敬
意と礼儀をもって、公平に接し、また、プロ意識を持って行動します。私たちは、ごまかし、隠蔽、特権や秘密情
報の濫用、重大な不実表示、または不正取引を通じて、他の人を不当に利用しません。私たちは、礼儀と尊厳
を重んじ、専門職にふさわしい職場環境を提供します。私たちは、礼儀を重んじ、同僚がみな平等な権限を有
する、専門職にふさわしい職場環境を提供します。
私たちは、開放的でグローバルで多様性のある職場づくりに努めます。また、雇用の際には、雇用機会均等
法に完全準拠します。私たちは、雇用機会、給付、または特権において、一切差別をしません。私たちは、人
種、肌の色、国籍、種族的出身、年齢、信仰、身体障がい、妊娠の有無、性別、性的指向、性的同一性または
性別表現、遺伝情報、退役軍人の身分、結婚歴、およびその他の保護された属性で差別をしません。私たち
は、適用法令の下で資格を有する個人に相応の便宜を図ります。私たちは、差別的な行為または状況を許容
しません。
私たちは、応募者、従業員、顧客、または当社のために、もしくは当社の代理で働くその他の者を威嚇または
強要することを意図した口頭、書面、または身体的な行動を含む、ハラスメント行為を禁じます。また、不快感
を与える性的アプローチ、性的関係の要求、または以下に該当する言葉による、または身体的な性的行為も
禁じています。



その行為が、明示的または黙示的に雇用の条件になっている。
その行為が、雇用を決定づける根拠として使用される。
その行為により、仕事の遂行が不当に遮られたり、職場が緊張した雰囲気になっている。
私たちは、ハラスメントもしくは差別について善意による告発をした者、本方針により禁止されている何らかの
行為についての懸念を表明した者、または告発についての調査に協力した者に対する報復も許しません。い
かなる場合も、以下に説明する申立て手順を使用した結果として、善意による告発が懲罰またはその他の不
利益を課す根拠となってはなりません。
職業上の安全と健康
私たちは、当社の従業員および当社施設への訪問者の安全と健康に配慮しています。従業員は、自身の活
動に適用される職業上の安全と健康に関するすべての法令を遵守しなければなりません。
社会貢献活動
私たちは、社会貢献活動を高く評価し、私たちが仕事や生活をする地域社会に貢献するために努力してい
ます。私たちは、地域社会のグループや奉仕団体と協力して、誇りをもってボランティア活動の機会を提供し
ています。
環境についての法令遵守
私たちは地域社会を尊重し、環境に配慮して事業活動を行います。私たちは、適用されるすべての環境保護
関連法令に従うことが義務付けられています。
贈収賄防止法
私たちは、競争上の優位性を得るために、受益者の行動に影響を与えるために、不正な行為に報酬を与える
ために、または相手が善意を持って公平に、信頼される立場に従って行動しないようにするために、賄賂を提
示、約束、承認、または供与することはありません。私たちは、賄賂を要求すること、賄賂の受領に同意するこ
と、または賄賂を受け取ることをしません。他者に提供されるビジネス上のもてなしは、あらゆる適用法とバー
ド社の方針に従って行われる必要があります。
秘密情報と知的財産権
当社の秘密情報は、ビジネスの成功のために重要な役割を果たす有益な資産です。秘密情報は、たやすく
入手することのできない、または通常他者に知られていない情報です。当社の秘密情報の例は以下の通りで
す。

事業計画、予算および戦略に関する計画、販売とマーケティングに関する計画およびプログラム、売
上高およびその他の財務情報(後述の一般投資家と証券取引委員会への重要情報の報告を参照)

当社の技術的ノウハウおよび研究開発と製造に関する情報

買収、売却、ライセンス業務を含む、企業取引の情報

他のバード社従業員、契約社員、派遣社員の報酬およびその他の雇用または個人情報;他のバード
社従業員に影響を及ぼす後継者の育成;および将来的な経営面の改革または将来的な再編成やリス
トラに関する情報
秘密情報はさまざまな形式で記録されている可能性があります。ここには、書状、メモ、ドラフト、フィルム、動
画、音声、およびコンピューターデータのような電子メディアなどが含まれます。私たちは、不正なアクセスや
不適切な開示から秘密情報を保護し、損害や喪失から秘密情報を保護するために予防措置を講じます。私た
ちは、特許権、著作権、商標権を通じて、また営業秘密が開示されないように保護することによって、独占的に
知的財産権を保護します。
私たちは、他者に属する秘密情報を倫理に配慮して取り扱います。私たちは、他者の秘密情報を受け取るこ
とを拒否します。ただし、秘密保持契約に従って、他者によって提案されている取引の評価を行う場合、また
は治験や患者の問診に伴って当社に患者の秘密情報が委ねられた場合など、適切な状況での情報の受け
取りは例外とします。他者から秘密情報を受け取った場合、私たちは、適用法および適用される秘密保持契
約書に従ってその情報の秘密を守ります。顧客から患者の秘密情報を取得した場合、私たちはその情報の秘
密を守ります。私たちは、顧客に関する秘密情報について、本会社の事業活動との関連でこの情報を必要と
しないバード社内の第三者をはじめとする者と論じることはありません。秘密情報の悪用または不正開示は、
解雇を含む懲戒処分の根拠になります。
ある者が情報を受け取る資格があるかどうか、または患者情報もしくはその他の情報が部外秘で、保護すべ
きものであるかどうかに確信がない場合、上司に尋ねてください。現在または元従業員についての情報を要求
された場合、その要求は人事部に取り次いでください。
メディア、アナリスト、政府または弁護士との接触
最高経営責任者または最高財務責任者への質問を除き、メディアからのすべての質問は、メディア向け広報
を担当する副社長に取り次ぐ必要があります。財界または証券アナリストからの質問は、投資家向け広報を担
当する副社長に取り次いでください。政府機関からの連絡は、直ちに法務部に報告しなければなりません。た
だし、製品の規制機関からの連絡は、規制関連業務部門の責任者に報告します(前述の製品の品質、薬品お
よび機器に関する法令を参照)。第三者を代理する弁護士から連絡があった場合、法務部に取り次いでくださ
い。
バード社の執行役員を除き、いかなる従業員またはその他の指定従業員も、本会社またはその子会社に代わ
って、送達、訴訟、訴状、召喚状、またはその他の類似する法的文書を受け取る権限はありません。本会社は、
米国の各州において登録代理人を任命しており、こうした代理人は上記のような送達を受け取る目的で業務を
行う資格を有しています。あなたが、送達、訴訟、訴状、召喚状、またはその他の法的文書を受け取った場合
は、直ちに法務部に連絡してください。
会計帳簿および記録
バード社のすべての記録および報告書は、法令に従って、当社の倫理規範を遵守するよう、また不正行為や
ミスを防ぐために、正確に維持管理されなければなりません。こうした記録類から作成される会計記録や報告
書を管理および提出する際には、適用法および会計基準に従う必要があります。私たちは、虚偽の、誤解を
招くような、または不完全な情報を、そうと知りながら本会社の監査を準備または実行している、(社外か社内
かを問わず)担当者に渡すことはしません。
財務および会計の担当従業員は、会計、監査、および内部統制に関する重大な問題を確実に最高財務
責任者に報告する責任があります。
会計、内部統制、または監査に関しての懸念事項、不満、または質問がある場合は、コンプライアンスラインを
通じて、または後述の非経営取締役または監査委員会への連絡方法のセクションに記載された方法で、監査
委員会に知らせることができます。
顧客との倫理的関係
私たちは、当社の製品またはサービスの購入、リース、使用、または購入、リース、もしくは使用を勧めること
を不法に誘導するために、有価物を供与または提示しません。顧客と接する場合は、法令に違反してはなら
ず、バード社の方針および適用される職業/業界規約(たとえば、米国では AdvaMed の医療従事者との接触
に関する倫理規定など)* に合致している必要があります。この規定は、顧客への直接支払いだけでなく、コン
サルタントまたは他の第三者を通じてなされるあらゆる形態の間接的な支払いにも適用されます。顧客との接
触に関する法的要求事項および職業/業界規約について不明点があれば、法務部に問い合わせてください。
政府機関または職員である顧客との接触に関する基準については、後述の政府および他の公的機関やその
職員への対応を参照してください。
業務上のもてなし
業務上のもてなし(食事、飲物、交通費など)を申し出ることまたは供与することは、かかるもてなしの価値が
僅少であるか、あるいは適用法、バード社の方針、および業界/職業規約に従っていない限り、禁じられます。
許可される場合の食事などのもてなしは、適切な情報交換を促す状況で、当面のビジネスの実施時期と課題
に準じ、金額が妥当で、合法的な事業目的に関連していなければなりません(製品のデモンストレーション、製
品提供またはトレーニングなど)。
 本会社は、AdvaMed 規約を採用しています。この規約は、米国における顧客との接触の様々な場面に適用されます。
この規約のコピーは現地オフィスの営業またはマーケティング部か法務部で入手できます。
提示された贈答品に関しては、後述の利益相反を参照してください。
寄付および助成金
バード社は、寄付により医療技術や患者ケアの進歩を促すような公益がある場合、または寄付が純粋に教育
上の目的に資する場合や社会の一員としての企業の責任を果たすものである場合、慈善団体への寄付を行
うことができます。バード社は、真摯な医学研究、教育、職業技能を強化する支援を提供することができ、また
本会社は、適用法が認める範囲で、適用される職業/業界規約と合致した方法で継続的な医学教育および専
門会議に資金を供与することができます。いかなる状況においても、本会社またはその従業員は、寄付が販
売やマーケティング上の目的を推し進める目的である場合、相手の慈善団体が当社の顧客であったり、当社
の顧客と提携または密接に関連していたりするときには、慈善寄付を行うことができません。
顧客への支払い
本会社は、提供されるサービスが、真に業務上の目的をかなえるもので、サービスの契約前にかかる必要性
が認められている場合、真正な研究、コンサルティング、トレーニング、またはその他のサービスを実施するた
めのコンサルタントとして顧客を雇用することができます。
実際に実施された真正なサービスのコンサルタントとして従事している顧客に支払われる報酬は、提供された
サービスに対する公正な市場価格を超えないものとし、顧客であるコンサルタントは、発生した実際の合理的
な費用の支払いを受けることができます。コンサルティングまたは他の類似する顧客との取り決めに関する条
件は、書面にして法務部の承認を得る必要があり、適用法および業界/職業規約と合致するものでなければな
りません。
当社製品の安全かつ有効な使用法に関するトレーニング
私たちは、当社の顧客に対して、当社製品の安全かつ有効な使用方法についての適切な指示、教育、および
トレーニングを提供する責任があります。トレーナーへのトレーニング料金の支払い、参加者への交通費、宿
泊費、または食費の払戻しは、適用法、バード社の方針、ならびに適用される業界/職業規約に従うものとしま
す。
医学原稿の執筆補助
医学関係の発行物における医学的な記事の著作者を明らかにすることは、医療従事者および一般の人々が、
その記事の信頼性を確認し、発行物の内容に対する責任の所在を知るために非常に重要であることを、私た
ちは認識しています。私たちは、直接的か間接的かを問わず、原稿の代筆をしません。私たちは、本会社が医
学原稿の執筆、編集、および/またはデータ分析に実質的な貢献をした場合、本会社の参加についてその原稿
およびその後の発行物すべてで明記することを保証します。私たちは、当社製品について発行物またはプレ
ゼンテーションで故意に虚偽または誤解を招くような情報を提示することはしません。
政府および他の公的機関やその職員への対応
不法な支払い
私たちは、直接的にも間接的(第三者を介する場合など)にも、賄賂もしくはリベートとして、またはいかなる非
合法な目的でも、政府関係者、代表者または職員、他国の政府機関または国有企業に対して、またはそれら
のために、金銭的利益またはその他のいかなる利益も供与しません。政府関係者という言葉は、広く解釈され
るものとし、政府の職員または代表者、政治家候補、政党および政党の役員、あるいは公的な国際機関
(WHO:世界保健機関など)を含みますがこれらに限定されません。
また、政府関係者には、政府機関を代理する公的な権能をもって行動する私人(政府に助言を与えるために招
集される外部専門家など)が含まれます。
私たちは、政府関係者に対して、何らかの方法で影響または見返りを与える目的で、あるいは当社製品の
購入、購読、ライセンス許諾、登録または承認の勧誘を目的として、贈答品またはその他の有価物を供与し
ません。私たちは、政府関係者が依頼された職務を実施するよう誘導するために、業務円滑化のための支
払いまたはその他の贈答品を供与しません。また、私たちは、かかる目的のために政府関係者の手に渡る
と、私たちが信じるに足る理由を持つ贈答品またはその他の有価物を供与しません。
法務部による事前の承認がない限り、あなたは、政府職員または関係者に贈り物やもてなしをすることはで
きません。
政府調達
ほとんどの国は、政府調達に関して複雑な法令を定めています。政府機関(国や地方の公衆衛生局や病院シ
ステムまたは米国国防総省や復員軍人援護局など)との契約では、価格、割引、開示義務、そして特に、供給
される製品の許可調達を含む詳細で厳格な要件が必要となります。政府との契約はすべて、適用法とバード
社の方針(ビジネスの申込みもしくは勧誘に対する返答、または政府もしくは政府機関からの調達の申込みを
含む)に従わなければなりません。また、妥当な金額の会食など、通常は合法的で倫理的とみなされるような
顧客との付き合いの多くが、政府職員または関係者との取引では禁じられます。
政治活動、政治献金、政治的ロビー活動
バード社は、あなたが民主的な政治プロセスに参加する権利を支援し、従業員による積極的な社会参加を
奨励します。しかし、私たちは、本会社による政治的活動に関する法的要求にも従う必要があります。
私たちは、適用法およびバード社の方針により許可されていない限り、政治家候補または政党を支援するため
に、本会社の資金、時間、またはその他の資産を提供することはできません。本会社は、本会社の政治活動委
員会への寄付を含む、あなたの個人的な政治献金についてあなたに償還することはできません。また、あなた
はこのような返金を要求してはなりません。あなたが従事する政治活動は、あなたの個人的な立場でなされる
ものであり、本会社の代表として行われるものではありません。
本会社は、法令や行政措置のほか、当社の事業、地域社会または医療に影響する問題に関して提言を行い、
かかる問題について公的立場を取る権利(場合によっては責任)を有しています。従業員による政治活動への
参加は完全に自発的なものであり、それぞれの従業員は、候補者、法案または提案されている政府の行為に
ついて個人的に支援するかどうかを、報復措置を心配することなく決定することができます。
最高経営責任者の承認があり、かつロビー活動に関するすべての法令に従っている場合を除き、ロビー活動
または法案の通過に影響するその他の活動が、本会社によって、または本会社を代表して行われることはあ
りません。
取締役および本会社の執行役員、ならびにその血縁者による政治献金については、献金を行う前に、い
かなる州法や地域の法令にも違反しないことを確認するために法務部の審査を経る必要があります。こ
れにより、私たちは、州および連邦の開示に関する法令の報告義務を果たすことができます。
上級財務責任者の倫理規定
最高経営責任者、最高財務責任者、および本会社の会計監査役は、本方針に支配されるだけでなく、以
下を含む、複数の領域を支配する上級財務責任者の倫理規定にも服します:
利益相反
SEC 提出書類と広報
適用法、規則、規制の遵守
違反の報告に
内部情報 – 証券取引
重要な非公開情報であることを知った上で証券を取引する行為は違法です。非公開情報とは、一般に周知さ
れていない情報です。重要な情報とは、普通の投資家が、投資上の決定を行う際に重要と考えるであろう情
報です。
いずれのバード社従業員、役員、取締役も、重要な非公開情報を知った場合、本会社の株式を取引でき
ず、または他の者に取引させることもできません。1
また、いずれのバード社従業員、役員、取締役も、他社の証券について重要な非公開情報を知った場合、その
会社の株式を取引することはできません。情報が重要であるか、非公開かどうか、あるいはある個人が情報を
受け取る権限を持っているかどうかについて確信がない場合は、法務部に問い合わせてください。
本会社の証券取引に関する詳細については、企業方針 III-9 – 「執行役員および取締役による C. R. バー
ド社の証券の取得と処分」および企業方針 III-11 – 「会社証券の取引、内部情報」を参照してください。
一般投資家と証券取引委員会への重要情報の報告
バード社は、広報向け情報(証券取引委員会に提出する報告書および書類も含む)を、完全、公正、正確で、
かつ時宜にかなったわかりやすい内容にするように努力しています。すべての従業員、役員、取締役、および
該当する範囲で、供給業者および代理人は、(i)本会社の開示プロセスに参加する場合、本方針に従って行
動する責任があり、(ii)本会社に適用される開示要件について熟知し、本会社に関する重要な事実を、本会
社の独立監査人を含む他者(社内の者か社外の者かを問いません)に対し、故意の不実表明や省略をしたり、
または他の者に不実表明や省略をさせる行為をしてはならず、(iii)本会社が米国証券取引法および米国証
券取引委員会の規則および規制に基づく報告義務を遵守するように支援しなければなりません。供給業者の
義務についての詳細は、本会社の紛争鉱物に関する方針を参照してください。
私たちは、重要な非公開情報を選択的に開示することがないよう義務付けられています。重要な情報が開示
される際に、本会社の方針に従って公式の広報官を指定し、法により要求される幅広い情報の周知を確保す
るための手続きに従っている場合を除き、本会社のいずれの従業員、役員、または取締役も、本会社を代表
して発言する権限を有しておらず、また、いずれの者も、重要な非公開情報を本会社の外部の者に開示する
ことはできません。
1
この禁止規定の唯一の例外は、購入または売却が証券取引法(1934)の規則 10b5-1 に基づく既存のプランまたは取り決めに
従ってなされ、法務部により事前に承認されている場合です。この承認は、通常の業務において日常的に重要な非公開情報を受
け取る立場の者にのみ与えられます。
前述の秘密情報、知的財産権も参照してください。
利益相反
実際の、かつ認識された利益相反は、本会社の客観性と評判に悪影響を与える可能性があります。すべての
従業員、役員、および取締役は、バード社の最善の利益のために行動し、自身の利益とバード社の利益の間
に対立を含む、または対立を含むことが合理的に予想され得る状況を避けなければなりません。従業員、役
員、または取締役の個人的な利益が、いかなる形であれバード社の利益を阻害する、または阻害すると思わ
れる場合に、利益相反が存在します。従業員、役員、または取締役が、バード社における自身の業務を客観
的かつ効果的に実行するための能力に影響する可能性がある行動を起こす、またはそのような可能性がある
利益(経済的または別の形でも)を有している場合に、利益相反が生じ得ます。また、その利益がバード社から
受け取ったものかまたは第三者から受け取ったものかにかかわらず、従業員、役員、取締役、またはその者
の家族が、自身のバード社での立場を理由に、不適切な個人的利益を受け取った場合、利益相反が起こり得
ます。利益相反に該当し得る例をすべて記載することは不可能ですが、以下で、利益相反を回避する方法に
ついて説明します:

ベンダーおよびその他のビジネスパートナーは、個人的な友人関係、家族関係、または個人的な金銭的利
益の可能性を基準にするのではなく、品質、価格、信頼性、サービス、納入条件などを考慮して選択しなけ
ればなりません。

適用法により認められ、地域の商習慣や適用される商業/業界規約に従っている場合の妥当な金額の現
金以外の贈答品を除き、供給業者または顧客から贈答品、融資その他の高価値な便益を受けてはなりま
せん。

情報を含む、バード社の資産、従業員、製品、備品、またはその他の資源を、外部活動やその他の目的で、
不正に利用してはなりません。従業員は、規定労働時間中に、バード社の業務以外の仕事をすることはで
きません。

本会社の利益またはメリットになる可能性があるビジネスチャンスに気づいた場合には、それを上司に知ら
せなければならず、その機会を自身で利用したり、友人や親戚に紹介してはなりません。

バード社の従業員は、最高経営責任者の書面による事前の承認なく、営利目的の法人において役員
や管理職の地位を引き受けてはなりません。

バード社の従業員は、自身がバード社の供給業者または顧客の代理人、所有者、株主、従業員、役員、ま
たは取締役であるという理由で、直接的または間接的に、利益を生じる取引に携わってはなりません。

バード社のためにバード社の代表者としての明確な立場で活動することが許可されている場合を除いて、
バード社のシステムまたはレターヘッドやロゴなどのサービスマークの使用を含め、社外の活動において、
バード社を代表する者であると称したり、ほのめかしたりしてはなりません。
利益相反となる、もしくは利益相反に該当すると思われる、またはバード社にとって不利に働く可能性のある
活動や関係を始める前に、従業員は、あらゆる関連事実を自身のマネジャーにすべて開示しなければなりま
せん。そのマネジャーは、現地の人事部または法務部に相談する必要があり、その後バード社は、その活動
を許可するかどうかを決定します。既に行っている、または提案されている社外活動または他のビジネスとの
関係を開示する必要があるかどうかを判断できない場合には、マネジャーか現地の人事責任者に連絡しな
ければなりません。
独占禁止法
私たちは、事業を行う国の独占禁止法および公正競争法に準拠します。私たちは、公正な競争を促進し、消
費者を不公平な商慣習から保護するべく、これらの法令の趣旨を支持します。
私たちは、法務部への事前の相談なく、競合他社と協調的な行動をしません。また、禁止されている活動に参
加しません。以下は、回避すべき状況の例は以下の通りです。

競合企業と価格やその他の競争的マーケティング情報を共有すること、または市場または顧客の割り当
てを提案すること。

顧客または見込み客による、バード社が他の顧客とビジネスを行うことを阻止しようとする試み。
私たちは、価格やその他の販売条件、販売またはマーケティング戦略、費用または開発中の製品など、競争
上慎重に扱うべき話題について業界や事業者団体の会議で協議しないように配慮する必要があります。また、
顧客に製品を売ることだけが、競合市場ではありません。私たちは、雇用市場においても他社と競っています。
このため、給与額や福利厚生費を調整したり、募集をかける領域を分配したりする取り決めも、競合企業と賃
金に関する情報を共有することと同様に禁止されています。
あなたは、独占禁止法に抵触するおそれがある話題を競合企業または顧客と協議してはならず、競合企業ま
たは顧客がそうした話題を持ち出そうとした場合には、議論を拒否して即座に話し合いを中止し、その件につ
いて法務部に報告する必要があります。
輸出入取引法、経済制裁、反ボイコット法
バード社、その代理人および代表者は、製品の輸出および再輸出、ソフトウェアおよび技術に関するあらゆる
適用法に準拠する必要があります。私たちは、かかる法令が適用可能な米国の法律に抵触しない限り、すべ
ての必要な輸出/再輸出ライセンスを取得しその諸条件を遵守し、米国またはその他の国で制裁の対象となっ
ている禁止対象の人、エンドユーザー、または目的地に、当社製品を不適切に輸出/再輸出または流用されな
いよう措置を講じる必要があります。不適切な輸出/再輸出または流用が生じた場合は、速やかに法務部に相
談しなければなりません。
また、私たちは、製品の米国への輸入に関する法令ならびに当社製品が販売される国の輸入に関する法令を
遵守しなければなりません。私たちは、関税分類、輸入する商品の数量と価額を所轄の税関に正確に報告し、
当社製品が米国および現地の関税規則に従って表示とマークが付されていることを確認し、輸入手続きにつ
いても相当な注意を払います。
私たちは、人種、信仰、性別、出身国、国籍に基づき他者を差別するような、禁止されているボイコットを推進
または支持する行為に協力しません。こうした禁止対象のボイコットへの参加協力の要請またはボイコットに
同調しているかどうかを確認するための情報要求があった場合、直ちに法務部に報告してください。
バード社の代理店
私たちは、独立販売業者、流通業者、および代理人が、本会社に代わって取引を行う際に、必要に応じて本方
針に従うことを要求します。独立販売業者、流通業者、または代理人との関係について責任を負う本会社のマ
ネジャーは、この関係についての条件を書面による契約として締結し、独立販売業者、流通業者、または代理
人に、その写しを提供し、本方針の遵守に同意することを確認する義務があります。
方針の適用免除
執行役員または取締役に対するこの企業倫理方針の条項の適用免除は、本会社の取締役会または取締役委
員会のみによって承認されます。その場合、株主に免除について明らかにする必要があります。
従業員の責務、懸念事項の相談、違反の疑いの報告、実施 2
バード社の企業倫理方針の遵守は、すべての役員、従業員、および(該当する場合は)取締役の責任です。遵
守状況は、執行役員、コンプライアンス担当者、および最高倫理コンプライアンス責任者の指導の下で上司に
より監督され、監査の対象となります。
バード社の各従業員は、年に 1 度、企業倫理方針の写しを受け取り、その方針を理解し、また方針の遵守が
必須事項であると理解したことを言明する必要があります。毎年少なくとも 1 回、執行役員およびその他の職
制者は、本方針に従って、上司の監督の下ですべての業務を行ったということを書面で確認する必要がありま
す。新しく雇用された従業員は、オリエンテーションの際に企業倫理方針の写しを受け取り、それを読んだ上で、
方針を理解したこと、およびその写しを受け取ったことを述べた書類に署名しなければなりません。
違反の疑いがあるとき、または懸念事項や質問がある場合の対処方法
従業員は、法令または企業倫理方針について違反の疑いがある場合、上司、現地の経営陣、コンプライアンス
担当者、または最高倫理コンプライアンス責任者に報告するか、以下に記載された通話無料のコンプライアン
スラインに電話をかけて報告することが推奨および要求されます。
報復処分の禁止
善意で違反の疑いを報告した場合、いかなる罰則も課されません。また、バード社の方針は、善意の報告を
行った者に対する報復を禁じています。報告は匿名で行うことができます。違反の疑いに関するすべての報
告は、真摯に受け止められ、本会社により迅速かつ適切に調査が行われます。報告を行った人の身元およ
び報告がなされたという事実は、法により開示が要求される場合を除き、可能な限り極秘扱いとなります。匿
名で報告を行うことを選んだ場合、あなた自身や他の人から詳細を得ることができなくなるため、当該案件に
ついての本会社の調査能力が制限される可能性があります。
違反の疑いに関する報告を受理した上司は、直ちに現地の経営陣、人事責任者、コンプライアンス担当者また
は最高倫理コンプライアンス責任者に通知する必要があります。
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このセクションでは、懸念の表明、違反の報告、および企業倫理方針の監督、監査、および実施に関する本会社の方針と手順
を要約しています。企業倫理方針は、企業コンプライアンス方針に詳細に規定されています。
コンプライアンスライン
コンプライアンスラインは、24 時間 365 日利用できる電話番号です。コンプライアンスラインへの通話は追跡さ
れません。米国内からの無料通話番号は 877-285-4158 です。それ以外の地域からの通話では、国別の
AT&T ダイレクトアクセスコードを最初にダイアルする必要があります。AT&T ダイレクトアクセスコードの一覧
は AT&T のウェブサイト(http://www.business.att.com/bt/access.jsp)に掲載されています。3 電話でのコンプ
ライアンスラインへの報告は、最高倫理コンプライアンス責任者に転送され、必要に応じて審査および調査が
行われます。最高倫理コンプライアンス責任者が、コンプライアンス担当者にこの責任を委任する場合もありま
す。
非経営取締役または監査委員会への連絡方法
コンプライアンスラインを通じて、非経営取締役に連絡すること、または会計、内部統制、または監査の問題
について監査委員会宛てに申立てまたは質問をすることができます。あるいは、[email protected] の
アドレス宛てにメールを送信するか、以下の会社住所宛てに手紙を出すことができます:C. R. Bard, Inc.,
730 Central Avenue, Murray Hill, NJ 07974
方針に違反した場合の罰則
法律により課される罰則に加えて、法律またはこの企業倫理方針に違反した従業員は、解雇を含む、迅速か
つ適切な懲戒処分の対象となります。
方針の見直し
最高倫理コンプライアンス責任者は、経営陣と共に、定期的に企業倫理方針を見直し、必要に応じて変更を行
います。
V.
施行
本文書の規定は、直ちに施行されます。
VI.
発効日
本方針は、承認後直ちに有効になるものとします。
3
欧州の従業員については、コンプライアンスラインへの電話は、会計、内部会計統制、監査、収賄、および金融犯罪の問題に
限定されます。