第3の就労「社会的事業所促進法」の法制化を レジメ

第3の就労「社会的事業所促進法」の法制化を
共同連代表
1
レジメ
堀
利和
資本主義における、新自由主義・市場原理経済と社会民主主義・社会労
働政策経済
オルタナティブとしての第3の経済・社会的、連帯経済
① マクロ経済としての自由主義経済の自立運動の矛盾と限界
② 資本主義市場経済の原理としての「労働力商品化」
③ 需要と供給のマーケットの合理性と「労働価値説」
生産物の商品化(交換価値の実現)と計画経済の制約(量と質の関係)
④ 「社会的事業所」の壁の外と中
「外」は市場経済、「中」は非市場経済
労働力商品化の形式的等価交換から、実質的あるいは逆等価交換(平
等な分配)
⑤ 根幹的基軸にはなりえない「社会的、連帯経済」および「共生・連帯
社会」のオルタナティブな実験
国の最高機関の意思決定を通じた法の支配(私的所有論)
今必要なことは社会内部からの「連帯経済」の実現
⑥ 市場経済のイノベーションと計画経済とのアウフヘーベン
2
公と民の間の第3セクターとしての「市民公共」の経済活動の分野の確立
① 第3の独立した就労形態(公と民の間の経済活動)
一般就労への移行過程としての「中間的就労」、その形態としては「多
様な就労訓練」
「中間的事業所」ではない「社会的事業所」
② 法制化への視座
A 福祉政策は永続的支援 労働政策は時限的有期支援
したがって、「社会的事業所」への支援の整合性
B Aの限界を前提に、「多様な就労のあり方」→中間的就労(就労移
行支援)→公共職業訓練でも民間のライセンス取得訓練
でもない「市民セクターとしての地域密着型の小規模事業」への
委託訓練(有期)
C AとBを克服するためには、
(い)労働政策における持続可能な支援としての産業政策および
労働政策の基本的考え方の転換
(ろ)一般就労と「社会的事業所」就労の両者の両立
3
「社会的事業所」の価値
① 労働力商品化の否定(不等価交換)
② 空間論としての自力更生体ではない、社会的包摂での共生的組織体
③
連帯経済は、資本主義市場経済に対するオルタナティブな実験→社会
内部からの試み
付記
80年代初頭の「123号通知」の状況分析
リーマンショック以後の生活保護受給者の増大における「労働可能な受給者」
問題
ぺナルティ的保護の打ち切りではなく、前提として「働く場」を提供する国の
責任
以上