Digital Camera Magazine

(上)
[広角端 18mm で撮影]
ニコン D50 /絞り優先 AE(F6.7 、1/500 秒)/露出補正:− 0.3EV / ISO 200 / WB :晴天
ワイド端ではきれいな貝殻を手前に、青い海と空を一枚の写真に収めることができる
(下)
[望遠端 200mm で撮影]
ニコン D50 /絞り優先 AE(F6.3 、1/2,000 秒)/ ISO 200 / WB :晴天
望遠側では背景もきれいにぼけてくれる。背景に気を使うことで主題がより強調されるのだ
タムロン
AF18-200mm
F/3.5-6.3 XR Di Ⅱ
LD Aspherical[IF]MACRO
レポート:塙 真一
旅行にいったら記念としてキレイな写
真を撮って残したい。 でもあまり荷物
を多くしたくない。 そ んなときに 役 に
立つのが高倍率ズームだ。タムロンの
18-200mm なら今回使用した D50 に
装着すると、 35mm 判換算で約 27 ∼
300mm と広角から望遠まで十分カバ
ーできる。さらに 45cm までのクロー
ズアップ撮影できるなど、あらゆるシー
ンに対応できる万能レンズだ。
■スペック
(ニコンマウント)
レンズ構成
13 群 15 枚
最短撮影距離
0.45m
最大撮影倍率
1:3.7
フィルター径
φ62mm
大きさ
φ73.8(最大径)
×83.7(長さ)mm
重さ
398g
希望小売価格
66,000 円 (税込 69,300 円)
(P.40 上)
[望遠端 200mm で撮影]
ニコン D50 /
絞り優先 AE(F6.3 、1/2,000 秒)/
露出補正:− 0.3EV / ISO 200 /
WB :晴天
カメラの AF モードをコンティニュ
アスにセットすれば、激しいスポー
ツシーンも手軽に撮影できる
(P.40 下)
[望遠端 200mm でマクロ撮影]
ニコン D50 /
絞り優先 AE(F6.3 、1/200 秒)/
露出補正: +0.7EV / ISO 200 /
WB :曇天
テレ端でも 45cm まで近寄れるた
め、小さなヤドカリも画面いっぱい
に写すことが可能だ
(P.41)
[望遠端 200mm でマクロ撮影]
ニコン D50 /
絞り優先 AE(F6.3 、1/400 秒)/
ISO 200 / WB :晴天
ピントの合っている部分はシャープ
で、ぼけ味にも満足できる。マクロ
レンズとしても優秀だ
幅広い焦点距離と軽さは
撮影を楽しくしてくれる
タムロンから発売されているAF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di
Ⅱ LD Aspherical [IF] Macroは、APS-C サイズの撮像素子
を持つデジタル一眼レフカメラ専用に設計・開発されたレンズ
だ。このレンズをニコンD50に装着すると35mm 判換算で27 ∼
300mm 相当の画角が得られる。つまり、日常的に使用する焦
点距離域をこれ一本でカバーできるというわけだ。しかも、最短
撮影距離が 45cmとなっているので、マクロ撮影にも最適といえ
る。一本で3 度美味しいというわけだ。
今回はこのレンズを装着して沖縄まで撮影に出かけたのだ
が、これだけですべての撮影がまかなえるというのが率直な感
想だ。18mmの広角端では青い海と抜けるような青空を広々と
写すことができるし、200mmの望遠端ではマリンスポーツを楽し
む人や、今回は掲載していないが沖に浮かぶ小舟、はるか遠
くに見える景色などを思う存分に引き寄せて撮ることができた。
もちろん、明るい単焦点レンズで撮るような夜間のスナップなど
は苦手かもしれないが、そのような特殊なシーン以外ではこれ
一本でオールOK 。レンズ重量も400gを切っているため、少し
でも軽装備で出かけたい旅行などに最適といえる。
描写力に関してもまったく不満を感じることはない。望遠側を
うまく使えば、ぼけ味を活かした写真を撮ることもできるし、広
角側も手前に主題をおきながら広がりと奥行き感のある作品に
仕上げることもできる。AFの速度も十分で、動きのある被写体
をAFで追いかけることができた。何本ものレンズをバッグに入
れて歩くのとは違って重さが苦になることもなく、撮りたいものを
次々と撮って歩くという楽しい撮影旅行が体験できたのである。
[広角端 18mm で撮影]
ニコン D50 /絞り優先 AE(F9 、1/1,000 秒)/露出補正:− 0.3EV / ISO 200 / WB :晴天
絞り込めばパンフォーカスの写真が撮れる。画面周辺も解像感など申し分のない画質だ