平 成 16 年 度 日 本 水 フォ ー ラム 年 報 J apa n Wat e r F o r u m A nnu a l R e p o r t 特 定 非営利 活 動 法 人 日本 水フォーラム 〒102- 0083 東 京 都 千 代田 区 麹 町 1 -8 -1 半 蔵 門 MKビル5 F, 6 F Tel . 03 - 5212 - 1645 Fa x .0 3 - 5 2 12 -16 49 E-mail: o ffi ce@w at er fo r um . jp ht t p: // w w w.water forum. jp / 2005.8 2005. Annual Report 目 次 目 次 ■ ごあいさつ 3 橋本 龍太郎 日本水フォーラム 会長 奥田 碩 日本水フォーラム 副会長 嘉田 由紀子 日本水フォーラム 副会長 丹保 憲仁 日本水フォーラム 副会長 ■ 事務局として最初の年報を発刊するに際して 6 ■ 平成16年度の主な活動 8 ■ 設立発起人会・理事会・総会・設立大会 ■ シンクタンク活動 10 ● 統合水資源管理に関する国際会議 12 ● 国連「水と衛生に関する諮問委員会」 22 ● 調査・研究活動 ・ 水災害による死者の半減を目指して 26 ・ 河川事業及び管理における民の参画 28 ・ 世界の水環境に関する議論の動向 32 ■ 世界中の水関係者とのネットワークを生かした情報提供 ● NoWNETの活動 35 ● 国際会議等における活動 36 ● ニュースレター・ウェブサイト 38 ■ 人材育成、啓発活動 ● スリランカ津波災害復興支援 40 ● 研究会 ・ イラク水研究会 45 ・ 日中水研究会 46 ● ユース・ジュニアの活動 47 ● 打ち水大作戦2004 49 ■ 会員 52 ■ 評議会、理事・監事、事務局員 54 Annual Report ご あ い さ つ ご あ い さ つ 日 本 水 フォー ラ ム 会 長 元 内閣総理大臣 国連「水と衛生に関する諮問委員会」議長 橋 本 龍 太 郎 水はあらゆる生命の源です。 水に関する様々な分野でご活躍の40名以上 世界では11億人が安全な水を飲むことができ の方々が、日本水フォーラム設立発起人に なっ ず、26億人が整った衛生設備を利用できない環 て下さいましたことを大変心強く感じると共に、 境におかれています。水質汚濁をはじめ、水に 日本水フォーラムに寄せられる期待が非常に大き 関わる全て の 問 題が世 界 各 地で深 刻さを 増し く、大 い な る 責 任 を 改 め て 認 識 致し まし た 。 ております。また、水災害による被害は、世界に 2004年12月には設立大会を開催し、正式に おける自然災害 の中で極 めて大きな 比 重を 占 「 日 本 水フォー ラム 」を誕生させることができ めており、とりわけ 洪水は、今日、世界において ましたのも、 ひとえに会員の皆様をはじめとする、 人間と人間生活を襲う最も 破 壊 的 な 自 然 災 害 多くの方々のご支援の賜と感謝申し上げます。 だと言っても過言ではありません。 今後もNGO、産業界、学界、行政が一体となっ こうした地球上の水問題を解決するために、 て行動し、日本と世界を結ぶ水の分野の架け橋 2003年3月、京都、滋賀、大阪の琵琶湖・淀川 となるべく、より一層努力を重ねて参る所存です。 流域において第3回世界水フォーラムが開催さ れました。そこでの議論や行動を更に発展させる 日本水フォーラムに対する皆様方のより一層 ために、新しく「日本水フォーラム」を設立すべく の 温 か いご支 援 、ご協 力 を お 願 い 致 す 次 第 で 準備を進めて参りました。 あります。 3 Annual Report ご あ い さ つ 日 本 水 フォー ラ ム 副 会 長 ( 社 )日 本 経 済 団 体 連 合 会 会 長 奥 田 碩 日 本 水 フォー ラ ム 副 会 長 日 本 水 フォー ラ ム 副 会 長 子 供 と 川 とま ち の フォー ラ ム 代 表 放送大学長 嘉田 由紀子 丹保 憲 仁 今般、世界の水問題の解決に向けて「日本水フォーラム」が 2004年から2005年にかけて、日本だけでなく世界各地 水の問題を国民こぞって考えようとして日本水フォーラム 無事発足致しました。 が思いがけぬ水の災害に襲われた。日本では平成にはいって が発足して一年余が過ぎ、世界との交流から街中での水撒き 橋本龍太郎会長をはじめとする関係者のご尽力に対しまし 最大の死者が出てしまった。戦後60年、日本人の多くは河川 涼みまで多彩に活動を進めてきた。 て、産 業 界を 代 表して心より敬 意を 表するとともに厚く御 礼 改修やダム建設に高い信頼をおいて、人びとの防災や水防意 を申し上げます。 識は低くなってしまった。たとえばバスが水没したことで記憶 天と地の間を平均して10日に一遍めぐる「水の大循環」は に刻まれた京都府下の由良川沿いでも、水防関係者のIさんは 河川流域を介して人の活動を支配してきた。人の多彩な活動 産業界ひいてはわが国の発展にとって、水は欠かすことの 「由良川の改修も進み、大野ダムも完成、水がつく心配はない は総 体として 流 域 の 水 循 環 量(フラックス )に支 配される。 で き な い 貴 重 な 資 源 で あります 。これ まで も 、工 業 用 水 の というのが一 般 の 思いだった 」と証 言する。日本では水 害 死 自然の循環に人間活動をどのように収めるかが水管理の法制 確 保には、国 、地 方自治 体 、産 業 界をあげて取り組 んでおり、 者 の 7 割が高 齢 者だった。 と技術である。人の活動が小さかったころは技術(公)主導の 工 場 内 に お け る 水 の 循 環 利 用 の 進 展 によって 回 収 利 用 率 管 理でよかった。人 の 水 へ の 要 求が水 文 大 循 環 量に比して は7 7 %に至っております 。 2004年12月末のインド洋沖の大津波は、世界中の人たち 無視できない大きさに至った今日では、水管理の技術・制度 こうした努力の結果、日本の水環境技術は、世界でもトップ に「 Tsunami 」という日本語を広めた。30万人以上が命を と厳しく連動しながら人はどのような文明活動を流域で企む クラスにあると自負いたしております。中国や東南アジア諸国 失ったと推定されるが、もともと戸籍や住民票なども整備され ことができるかを総合的に検証してからことを始めなければ などでは、急激な経済発展に廃水処理技術などが追い付けず、 て い な い 地 域 で は 正 確 な 死 者 数も わ からな い 。しかし現 場 ならない 。流 域 の 総 合 管 理( 公 私 協 同と総 合 )である。既 成 水不足や水環境の汚染などの問題を引き起こしております。 からの情報によると、インド洋大津波の死者の半数以上は体も の技術・法制度のもとの努力のみでは問題を解けず、時には 日本の技術でこうした問題の解決に貢献していくことは、アジア 小さく、高い波から逃れにくかった子どもたちであろうという。 悪くしてしまう。幅 の 広 い 視 野 からの 創 造 的 な 活 動と個 の におけるわが国の大きな役割ではないかと考えております。 レベ ルまでの成果の確証が求められる。 ドイツの社会学者のウルリヒ・ベックは「20世紀はモノの生 一方、上下水道に関してみれば、残念ながらわが国は、欧米 産と配分により社会構造がつくられたが、21世紀は“ 危険の 人の動きを食料・エネルギー・健康・福祉・財貨の獲得・自然 諸国に競争力で遅れをとっている感が否めません。わが国が、 配分 ”により社会の仕組みがつくられる」と予想をした。リスク 生態系に及ぼす影響まで総合的・相対的に考えて水を扱わね 今後とも国際競争力を維持、強化していくためには、このような 社会へ の 警告だ。洪水は自然現象だが、水害は社会現象だ。 ば成らないことになる。PPPの原則がかっては、 “ Pollutant 遅れを早急に解消するとともに、世界中の水環境分野に関する 同じ洪水でも被害は社会 の 弱いところに集中しがちで、復興 p a y p r i n c i p l e ” ( 原 因 者 負 担 原 則:法・経 済・技 術 制 度 ) 情報収集、東アジアを始めとする世界各国との連携、世界で通用 も社会的弱者 の間ではより困難になる。日本水フォーラムの であったのが、いまや“ Public private partnership ” する人材の育成などに積極的に関与していく必要があります。 活 動は、日本だけでなく国 際 的 場 面においても、社 会 の 弱い 立場の人びとにむけたものでありたい。 ( 公 私 一 体 協 同 態 勢:水にかかわる文 化・文 明 の 創 生と日常 化 )となりN P O の 働きが 重 要 な 機 軸になりつ つ ある。日本 市民、学界、行政、産業界ほかの関係者が協働し、国際的な 水 フォー ラ ム が 専 門 家・素 人 が と も に 知 恵 と 努 力 を 重 ね 連 携も 図りながら人 類 共 通 の 課 題である水 環 境 問 題を 解 決 合 わ せ る媒 体となり、行 政 、産 業 がとも に 総 合 的 な 水 運 用 していく上で、日本 水フォーラム の 果たす役 割は極めて重 要 を 継 続 的 に 進 め る 際 の 柔ら か な 芯 の 役 目 を 果 たして い き であり、産業界としても、その発展を大いに期待しております。 た い も の で ある。 皆様の一層のご支援、ご協力をお願いする次第であります。 4 5 Annual Report Annual Report 事 務 局 とし て 最 初 の 年 報 を 発 刊 す る に 際 し て 衣 更えて 事 務 局 と し て 最 初 の 年 報 を 発 刊 す る に 際 し て 世 界の 水に 向き合わん 栄 日本 水フォ ー ラム事務 局 長 尾 田 栄 章 日本 水フォーラムが、特 定 非 営 利 活 動 法人(NPO)として発足 そして、ともすれば水の専門家に限られていた参加者が、多様 誕 生 の経 緯からみても、今 後 開 催 される世 界水 フォーラム の 協 調 関 係 が 生 まれるかも 知れません。日本水フォーラムの会員 してから一年が過ぎ、最初 の年報をまとめることとなりました。 なステークホールダーに拡大されました。水は、 少なくとも全ての 支援 は大事な活動の一つとなります。特に来 年に差し迫った第4回 企業にとっても面 白 い 交流・連 繋 の場 になるはずです。是非、 積極 通 常 の N P Oなら、当 初 の 一 年は発 足 の 準 備 作 業に追われると 人に関わります。水は人類共通の課題なのです。それが単なる 世界水フォーラムに対しては、 単なる支援を越えた主体的な活 動 が 的な活用をご検討下さい。日本水フォーラムは、そ の 事 務 局 機 能 ころでしょうが 、日 本 水フォー ラム は 違 いました 。こ の 一 年 の 言葉ではなく、実際の行動として初めて示された のが 第 3 回 世 界 必要になります。第3回世界水フォーラム 開催に際しては、第 2回 を 任 さ れています。如 何 に 発 展させていくか 、責 任 の重大さを 活 動を 振り返って みて 頂くとお 分かりの 通り、実に幅 広い 活 動 水フォーラムでした。 を開催したオランダの全面 的 な支援を受けました。今度は我々が 痛感しております。 それに報いる番です。それは単に次回開催国メキシコに対する支 をすでに展開しております。 第2回世界水フォーラム が 終わり、バトンを引き継いで感じた 援ということではなく、世界の水問題解決に向けての重要な取り 水分野が多岐に亘るだけに、 その解決に向けては多様な人々の 確かに、昨年末(2004年12月)に開催した「日本水フォーラム ことが あります。 「これ はえらいこと になった 。 フォーラム開 催ま 組みでもあります。日本水フォーラムは、第4回世界水フォーラム 参加が不可欠です。残念ながら水問題の解決にはまだまだ長年 設立大会」に向けての準備には多大のエネルギーを要しました。 での間、世界の水問題のコーディネーター役を務めなければなら のアジア・太平洋地域のコーディネーター役を引き受けました。また、 月を要します。 その意味で、次 代 を担うユースや子 供 の活動がとり しかし、それは設立大会に併せて開催された「IWRM国際会議」 ない 」と いうことでし た 。それなら 一層 の こと、3 年 間そ の も 主 要テーマの 一つである「危 機 管 理」のビーコンでもあ ります。 わけ重要 だ と考えております。すでに日本水フォーラムは、 ユースと と国 連「 水と衛 生 に 関 する諮 問 委 員 会 」第 2 回 会 合 の 準 備 に のを 第 3 回世界水フォーラムにしてしまおうと考えました。そして 先ずは着実にこれらの役 割を果たしたいと考えております。 ジュニアのサポーター制度を持っております。第3回世界水フォー 費 や され たともい えます 。ここに、日本水フォーラム の 活 動 の 出てきたのが、 ウェッブ上で議論を展開する 「バーチャル・フォーラム 」 基本的な性 格 の 一 つ が 明 確 に 示されております。国 内 的 課 題 と、世 界から水に関する生の声を集める 「水の声プロジェクト」で 第3回世界水フォーラムから生まれた重要な取り組みに「 北・ と国 際 的 課 題 と の 融 合 で す 。 す。その 延 長 線 上に第3回世界 水 フォーラムが開催され、 そ の中 北連繋 」があります。世界の現状を考えてみると、不思議なこと から多くの 成 果 が 生 まれ ると同 時に 様 々 な 課 題も見 えてきま に先 進 国 間 の連 繋 が最も希 薄です。それが引いては、発展途上 昨 年 度 の 特 筆 す べ き 活 動として、昨 年 末にインド洋を 襲った 日本 水フォーラムは、第3回世界水フォーラム事務局 ( NPO) し た 。しかし第3回世界水フォーラム事務局そのものは、第3回 国への援助にも好ましくない影響を与えかねません。そんなこと 大 津 波 被 害 に 苦 し むスリランカと、か つて 津 波 被 害 に 遭 い そ の 後 継 組 織 とし て の 性 格 を 持 っ て お りま す 。第 3 回 世 界 世界水フォー ラム が 完 了し 、報 告 書 の 作 成 等 の 整 理 が 終 わっ から打ち出された「北・北連繋」が、 今では「 NoWNET (Nor thern れ を 克 服 し た 経 験 を 持 つ 奥 尻 島 の 人 々との 交 流 活 動 支 援 が 水フォーラムは、 2003年3月、京 都・滋 賀・大 阪 を 主 た る舞 台 に、 た 段 階 でそ の 役 目 を 終 える 性 格 の 組 織 でし た 。 このため昨 Water Network ) 」という正 式 名 称 のも と、 世界の6ヶ国(デン あります。ともすれば物的な支援に傾きがちな災害救助活動が、 琵 琶 湖・淀 川 流 域 で 開 催 さ れ まし た 。世 界18 3 の 国 と 地 域 年 度 末( 2 0 0 4 年 3 月)をもって そ の 役目を 終 え、解 散 い たし マーク、 オランダ、 スエーデン、 オーストラリア、韓国、日本)に世界水 心 の 交 流 に 拡 がった 訳 で 、新し い 分 野 を 切 り開くものとなり から2万4千人を 超える人 々が集い 、 8日間にわたって 実に幅 広 ました。しかし、国外は勿論、国内からも第3回世界水フォーラム 会議とGWPを加えた組織に発展してきました。主たる活動は、 まし た 。幸 い、 ユ ース の 活 動 に 積 極 的 に 携わ った 学 生 諸 君 の い テー マが 討議され、 その結果として1 0 0 を 超 え る 具 体 的 な 事 務 局 が 果 たして い た 役 割 を 引 き 継 い で 活 動して 欲しい と 水に関する情報等をインターネットで 交 換 するな ど、ウェッブ上 就 職 活 動 は 順 調 な ようです。ここから育った 人 達 が、様々な 分 行 動 とコミットメントが 表 明 さ れ まし た 。多 く の 方 々 に 参 加 の 強 い 声 が 寄 せられました 。そんな 要 請 に 応 えるた め に 、何 で展 開 さ れ ます。新し い 技 術 の発展を活かした、面白い組織で 野で大きく成長し、世界の水 問 題 の解決に貢 献してくれるものと い た だ い た こ と は 望 外 の 喜 び でし た 。しかし 第 3 回 世 界 水 を するべ きか 、何 が出来るか 、について 事 務 局 員を 中 心 に熟 もあります。水分野では、国を単位とする活動の重要性は言うま 期 待しています。 フォーラムを特徴付けてい るのはそ れ だ けで は あ り ま せ ん 。 慮し まし た 。 そして生まれたのが「日本水フォーラム」です。 でもありません。しかし国と言っても 、中 央 政 府 だけでは充 分で そのコンセプト に ありま す 。第 3 回 世 界 水フォー ラムは 、 世界 ラムに自主的に関わったユースの仲間は、引き続いて活動してくれ ています。ここから世界的な拡がりが出てくることを願っています。 はなく、多くの 多 様 な 分 野からの 参 加 があって 始 めて そ の 活 このような幅広い活動を 展開出来た のも、会員 の 皆さまのご が 抱 え る 水 問 題 を 正 確 に 反 映 さ せ 、そ の 解 決 策 を 探 るこ と 第3回世界水フォーラム事務局から日本水フォーラムに引き 動 が 意 味 を 持 っ た も の に なります。産官学が一緒に参加して 支 援があってのことです。産 声を 上 げたばかりの N P O 活 動に積 を目標 に 、 「 参 加 者 が 自ら創るフォー ラム」と「 3 年間 に わた 継がれ た 大 切 な 財 産 として人 的 資 産 があります。 フォーラム事 いる日本水フォーラムのような、水に関する様々な 部 門 が 一堂 極的にご支援頂いた皆さまにこの機会を通じて心から御礼を申 るフォー ラム 」を 基 本 コ ン セ プトとして構 成 されました 。世 界 務 局 員、 フォーラム 参 加 者 、 分 科 会 開 催 者 、水行動コンテスト参 に 会する 組 織 が 国 単 位で生まれてきています。こ の よう な 組 し上げます。また、政府機関を始めとする多様な機関から受注し の 人 々 に、自らが 抱 える水 に 関 する課 題 を 世 界 に 発 信 する場 加者、バーチャル・フォーラム 参加者 、 「 水の 声プロジェクト」メッセ 織 が 、国 際 的 に 緩 や かに連 繋するのがNoWNETです。国連で た 仕 事が、私 達 の 活 動 の 原 動 力となりました。また我々にとって としてフォーラムを 活 用して 欲しいと呼 び 掛 けました 。 その 結 ンジャー、 水エキスポ出展者、それにフォーラムへ の浄財提供者、 もない、既存の世界水会議やGWPでもない、全く新しい国 際 的 良い 勉 強 の 機 会ともなりました 。そ の 期 待にどこまでお応え出 果 として、3 6 0 を 越 え る 分 科 会 開 催 の 要 望 が 世 界 各 地 から 等の第3回世界水フォーラム 関 係者 は、全員が日 本 水フォーラム な 活 動 形式です。上手く機能すると、今までは考えもつかなかっ 来たか、些か不安ではありますが、力の限りを尽くしたつもりです。 寄 せられた のです。従 前 なら水 問 題 とは意 識 されなかったよ にとっても貴重な財産です。この方々に如何に生き生きと活 躍 たような新しい分野で大きな 効 果が 出てくると思われます。例えば、 これからも引き続き、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。 うな課題も数多く出されました。 して 頂 け るか が 問 わ れ て います 。 従 前 なら考えも及 ばなかったような民 間 異 部 門 間 の 国 際 的 な 本当にありがとうございました。 6 7 事 務 局 と し て 最 初 の 年 報 を 発 刊 す る に 際 し て Annual Report Annual Report 平 成 16 年度 の 主 な 活 動 年 2004 年 平 成 16 年 度 の 主 な 活 動 月日 活動内容・会議名称 場所 4月1日 日本水フォーラム 発足 4 月 16 日 第 3 回イラク水研究会 開催 東京都・都市センターホテル 4 月 22 日∼ 26 日 国連持続可能な開発委員会 12 会期(CSD12)出席 JWF 発足を披露 米国・ニューヨーク・国連本部 5 月 21 日 日本水フォーラム発起人会 開催 東京都・東京全日空ホテル 7月1日 ∼3日 第 1 回アフリカ水ウィーク 出席 チュニジア・チュニス 7 月 13 日 ∼ 16 日 第 3 回 南 アジ ア水フォーラム( SAWAF )出席 バングラディッシュ・ダッカ 7月 22 ∼ 23日 国 連「水と衛生に関 する 諮 問 委員会 」第 1 回会 合 米国・ニューヨーク・国連本部 8 月5日 第 4 回イラク水研究会 開催 東京都・JICA 研修所 8 月 16 日∼ 20 日 ストックホルム水ウィーク 出席 スウェーデン・ストックホルム 8 月25日 第 9 回水シンポ ジウム i n ひろしまにて発 表 広島市・広島国際会議場 9月7日 第 4 回河川文化ディカバーフォーラム千曲川にて発表 長野市・ホテルメトロポリタン長野 9 月 13 ∼ 17 日 UN-HABITAT 主催 「第 2 回世界都市フォー ラム ( World Ur ban Forum)」にて発表 スペイン・バルセロナ 9 月 26 ∼ 29 日 平 成 16 年 度 の 主 な 活 動 国際流域組織ネットワーク (InternationalNetwork of Basin Organizations: INBO) ポーランド・クラコウ のヨーロッパ 地域会合 出席 10 月 18 日 JWF 団体会員募集説明会 開催 東京都・赤坂プリンスホテル 10 月 20 日 第 1 回日中水研究会 開催 東京都・都市センターホテル 11 月 4日 国内外の合意形成プロセスに学ぶセミナー 開催 札幌市・札幌プリンスホテル 11月 8日 水団連会員への JWF 説明会 開催 東京都・日本水道会館 11月19日 在京大使館への JWF 説明会 開催 東京都・砂防会館 12 月 6 日 日本水フォーラム設立大会 開催 東京都・東京プリンスホテル 12 月 6 日∼ 8日 統合水資源管理 (IWRM) に関する国際会議 開催 東京都・東京プリンスホテル 12 月 9 ∼ 10日 国連「水と衛生に関する諮問委員会」第 2 回会合 東京都・世界銀行東京開発 ラーニングセンター 2005年 12 月13 ∼ 14 日 水と災害についてのワークショップにて発表 カナダ・ロンドン 12 月19 ∼ 28日 インドにおける雨水文化調査 インド・チェンナイ 1 月10 ∼ 14 日 日仏河川・湖沼の水管理セミナー 参加 フランス 1 月12 ∼ 16 日 インド洋大津波スリランカ調査団派遣 スリランカ 1 月18∼ 22 日 神戸国連防災世界会議 出席 神戸市・ポートピアホテル等 2 月 23日 第 2 回日中水研究会 開催 東京都・日本水道会館 2 月 28∼ 3 月 4 日 国連持続可能な開発委員会 13 会期(CSD13) 政府間準備会合 参加 米国・ニューヨーク・国連本部 3 月 12 ∼ 19 日 インド洋大津波スリランカ復興支援活動 スリランカ南西部 ニゴンボ、モラトゥワ、ヒッカドゥワほか 3 月 23 ∼ 28 日 第 5 回アジア大平洋環境・開発閣僚会議 出席 8 韓国・ソウル 9 Annual Report Annual Report 設 立 発 起 人 会・理 事 会・総 会・設 立 大 会 設 立 発 起 人 会 ・ 理 事 会 ・ 総 会 ・ 設 立 大 会 設 立発 起 人会(平成16年5月21日) 平成16 年度 臨時総 会(平成16 年11月24日) 発 起 人 代 表 と し て 橋 本 龍 太 郎 元 内 閣 総 理 大 臣 、 発 起 人 役員(理事・監事)の選任について審議し、出席者数の 2 副 代 表 と し て 奥 田 碩 (社)日 本 経 済 団 体 連 合 会 会 長 、 嘉 田 分の 1 以上の賛成を得、理事・監事が選任され、被選任者は 由紀子 子供と川とまちのフォーラム代表、丹保憲仁 放送 それぞれ就任を承諾しました。 日 本 水 フォーラム(JWF)設 立 趣 意 書 水は、あらゆる生命の源です。水は古来、あらゆる人間活動を支え続けてきました。そして今や水は、基本的人権の根幹をなすも 大学長の呼びかけにより発起人会が開 催されました。 平成16年度 第 5回理 事 会(平成16年11月24日) 当日は発起人 33 名を始め、関係の産・NGO・学・官各界 のという認識が世界中に広がってきています。 しかしながら、産業革命以降の人口爆発と自然を収奪する形での人間活動の飛躍的拡大の中で、水循環は自然の枠組みを大きく超 から約 200 名が参加し、日本水フォーラムに対する各界か 代表理事、副代表理事の審議を行ったところ、全員異議 らの期待の声が多数寄せられました。 え、その結果水に関わる様々な問題が顕在化、深刻化してきています。 無く、承認されました。 世界では 11 億人が安全な水を飲むことができず、24 億人は基本的な衛生設備が利用できない劣悪な水環境におかれています。 平成16 年度 第1回理 事 会(平成16年6 月10日) 設 立 大 会(平成16 年12月6日) 通常総会に付議すべき事項として会費変更、定款変更、平 橋 本 龍 太 郎 会 長 元 内 閣 総 理 大 臣 、 奥 田 碩 副 会 長(社) される世界の人口に対する食糧の安全保障の問題に対する懸念も叫ばれています。このため、水問題を解決し、人間活動を持続可能 成 16 年度事業計画、平成 16 年度会計収支予算の 4 件を諮 日 本 経 済 団 体 連 合 会 会 長 、 嘉田由紀子副会長 子供と川とま なものにするためには、様々な分野間、ステークホルダー間の対話による多面的かつ包括的なアプローチが重要であるとの認識が高 ったところ、全員異議無く、承認されました。 ちのフォーラム代表、丹 保 憲 仁 副 会 長 放送大学長、評議員、 まってきています。 また、水不足や水質汚濁などの問題については、「環境」という観点からその保全策が模索されている一方で、今後更に増加が予想 理事、会員の計 130 名の参加のもと、設立大会が開催され 平成16 年 度 通 常 総 会( 平成16 年 6 月10 日 ) 会費変更、定款変更、平成 16 年度事業計画、平成 16 年 度会計収支予算の 4 件を諮ったところ、全員異議無く、承認 ました。会長挨拶、副会長他からの日本水フォーラムへの期 このような状況の中で、世界の水問題の解決に向けた具体的な「行動」に焦点を当てた第 3 回世界水フォーラムが、183 の国と 待の言葉に続き、評議員・関係省庁等による今後の日本水 地域から 24,000 人を超える参加者を得て、2003 年 3 月 16 日から 23 日までの 8 日間、琵琶湖・淀川流域で開催され、あらゆ フォーラムのあり方に関する議論がなされました。また、この るステークホルダーの参加による新しい行動の実現に向けて世界が動き出しました。 日をもって、日本水フォーラム準備室から日本水フォーラムと されました。 な りました。 開催国である日本が今回の水フォーラムを通じて学んだことの一つは、途上国が抱える水問題の多くが、かつての日本が 40 年、 50 年前に経験したものであるにもかかわらず、その失敗や失敗を乗り越えた教訓を十分に伝えてこなかったゆえに、世界各地で同 平 成16 年 度 第 2 回理事会(平成16 年9月14日) じような過ちが今もなお繰り返されていることでした。また、命の源である水を将来の世代に間違いなく引き継ぐためには、水に関 する基本理念を人類で共有することが重要との認識を深めることにもなりました。 会員種別への学生会員追加について諮ったところ、ユース(大 学 生 、 大 学 院 生 等 )、 ジ ュ ニ ア ( 小 中 学 生 、 高 校 生 ) の 活 動 水に対して、我々人類がいかに接するべきか。これまでの経験や知見を集約し、基本理念を確立、共有することによって、我が国 を支援し、協働するため、ユースサポーター、ジュニアサポ が国内外の水問題の解決に貢献することが何よりも肝要であります。その実現を目指し、日本水フォーラムの設立を呼びかけます。 ーター制度を創設することとしました。 2004 年 5 月 平成16 年 度 第3 回 理事会(平成16 年10 月5日) 会長推戴について審議し、全員異議無く、承認されました。 平成16年度第4回理事会(平成16年10月29日) 総会に付議すべき事項として、役員(理事・監事)の選任 の件を諮ったところ、全員異議無く、承認されました。 10 11 設 立 発 起 人 会 ・ 理 事 会 ・ 総 会 ・ 設 立 大 会 Annual Report Annual Report シンクタンク 活 動 統合水資源管理に関する国際会議 概要 シ ン ク タ ン ク 活 動 「 統 合 水 資 源 管 理 に 関 す る 国 際 会 議 」 は 、 日 本 水フォーラ れました。世界各国共通の統合水資源管理というものは存在 ム が 主 催 し た 最 初 の 国 際 会 議 と し て 、 2004 年 12 月 6 ∼ 8 し え な い 、 と い う 基 本 的 な 考 え の も と 、 本 提 言 書 で は 、「 各 日にか け て 開 催 し た も の で 、世界 40ヶ国以上から 210 名余り 国 はヨハネスブルクで合 意 さ れ た と お り 、 統 合 水 資 源 管 理 お の参加を得ました。 よび水効率化計画(全体計画)を作成すること、そして 2005 年までに最低でも自らが目指す統合水資源管理の戦略 的 本会議は、統合水資源管理を概念から具体的な行動へ移 アプローチと、それに向けた第 一 歩 と し て の 具 体 的 ア ク シ ョ す ために、途上国・先進国を問わず、各国の水資源管理 に 関 連 ン を 示 す 計 画(2005 年計画)を 作 成 すること」を 謳 っていま し た 優 良 事 例 や 、 経験や知識についての情 報 共 有 及 び 交 換 を 行 す 。 こ れ に よ っ て 、 各 国 が 2005 年ま で に 達 成 す べ き 内 容 を うこと目的として開催しました。そして、本会議の成果とし て 、 よ り 現 実 的 な も のにするとともに、よりよい水 管 理 に 向 け た 水 2002 年にヨハネスブルグにおける「持 続 可 能 な 開 発 に 関 す る 首 セ ク タ ー 改 革 の さ ら な る 促 進 を 目指すというものです 。 ま た 、 脳 会 議 」で約束され、 170 の国や地域 か ら 約 130 名の 閣 僚 級 が 本会議の“統合水資源管理および危機管理”分科会から「2015 参 加 し て 開 催 さ れ た 「 第 3 回 世 界 水 フ ォーラム」の閣 僚 級 国 年ま で に 水 災 害 ( 津 波 も 含 め ) に よ る 死 者 の 数 を 半 減 す る 」 際 会 議 に お い て 、 閣 僚 宣 言 と い う 形 で 再 確認された「 2005 という目標を盛り込んだ「水と災害に関する緊急アピール」 年 ま で に 各 国 は 統 合 水 資 源 管 理 及 び 水 効 率 化 計 画 を 策 定 する」 を発信しました。 統合水資源管理 ( I W R M )に関 す る 国 際 会 議 【開催概要】 ・ 日 程 : 2004 年 12 月 6 日(月)∼ 8 日(木) ・ 場所 : 東京プリンスホテル ・ 主催 : 日本水フォーラム ・ 共催 : 国 連 経 済 社会局(UNDESA) 、地 球 環境ファシリティー(GEF)、世界水会議(WWC)、世界水パートナーシップ (GWP) 、 デンマーク水フォーラム、オランダ水パートナーシップ、他 ・ 後援 : 外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産 省、経済産業 省、国土交 通 省、環境 省、独 立行 政法人水資源機構 ・ 協賛 : サントリー 株 式 会 社 、国土交通省関東地方整備局利 根 川ダム統 合管 理事務 所 【目的】 と いう国際目標に関 す る 政 策 提 言 を 行 うことを目的としました。 ・ 2005 年までの IWRM 計画策定のための現実的かつ具体的な方針に関する提言書を作成し、国連のプロセスに反映され これらは、本会議の主要成果として、本会議閉会翌日の 最終日には、本会議での議論を反映させ、集約した「統 12月9日 よ り 開 催 さ れ た 国 連 「 水 と 衛 生 に 関 す る 諮 問 委 員 会 」 合水資源管理および水効率化計画に関する提言」が採択さ 第 2 回会合に提出されました。 るよう働きかける。 ・ IWRM に関する幅広い議論を行うことによって、先進国と途上国のそれぞれにおける IWRM の概念を明確にし、 IWRM の実施に向けた具体的な行動を促進する。 ・ 先進国および途上国双方において、IWRM 計画策定や実施の障壁となっている事項を明らかにし、先進国間および先進国、 途上国間の連携を強化することによって、それらに対して経験や知 識を有する国や機関による可能な支援の方策を探る。 ・ IWRM に対する国内の関心喚 起 を行う。 統合水資源管理とは 水に関わるあらゆる開発および管理をより統合的に行うことで社会 的・経済的発展を促進し、より健全な自然環境を育むことを目的とし た 水 管 理 の 概 念 お よ び 手 法 。 2002 年に 南 ア フ リ カ で 開 催 さ れ た 持 続 可 能 な 開 発 に 関 す る 世 界 首 脳 会 議 で は 、「 統 合 水 資 源 管 理 お よ び 水 効 率 化 計 画 を 2005 年 ま で に 策 定 す る 」 こ と が 合 意 さ れ 、 こ れ は 第 3 回 世界水フォーラム閣僚級国際会議においても再確認されている。 統合水資源管理およびこの目標については、これまでにさまざま 統合 生命の ための 水 食料の ための 水 環境の ための 水 その他 の水 な国際的場面において議論が行われてきたが、これまでの議論のほ とんどは概念に関するもので、それも途上国に限られてきた。また、 目標についてもその期日が現実的でないがゆえにほとんどの国は達成 中央政府 民 間 セクタ ー できないであろうという見方が大勢を占めている。 地方政府 N G O 、市 民 団 体 学 会・研 究 機 関 住民 ( 女 性 、子 ども を 含 む ) 12 13 シ ン ク タ ン ク 活 動 Annual Report Annual Report 統 合 水 資 源 管 理 および 水 効 率 化 計 画 に関する提言 International Conference on IWRM, Tokyo, Japan Dec 6 – 8, 2004 シ ン ク タ ン ク 活 動 . Content of the 2005 Plan Recommendation on Integrated Water Resources Management and Water Efficiency Plans Plans should be completed by 2005 focusing on the following: A. The ways in which the country will change water development and management B. The first-step actions that the country will take towards their version of IWRM countries should prepare integrated water resources management and water efficiency plans (IWRM Plans *1) as committed in the Johannesburg Plan of Implementation*2 2. Plans should be completed by 2005 focusing on the following: A. The ways in which the country will change water development and management B. The first-step actions that the country will take towards their version of IWRM 3. Emphasis should be put on strategic planning, financial mobilization and capacity building, and ensuring the participation of various stakeholders this document, integrated water resources management and water efficiency plans is being referred to as IWRM Plan for the reason provided in paragraph 3 of Section *1.In *2.This target was again confirmed during the Ministerial Conference of the 3rd World Water Forum in Kyoto in 2003. . INTRODUCTION Water is essential to human development. The entire food production chain depends on water. Water resources support economic growth through, industrial processing, energy, transportation and tourism. Clean water sustains a healthy population and contributes to the quality of life of households by meeting the basic needs for drinking water and sanitation. Water can also cause social and economic damages through water related disasters such as floods, droughts and epidemics. The relevance of the Millennium Development Goals impels us to consider that water resources play an important role in meeting these poverty related goals and achieving sustainable development. Water is a finite resource vital for sustaining life on Earth. Fragmented water use and bad management are the causes for conflicts among users and uses, development and environmental goals. Integrated and coordinated management of water and other related resources provides the answers. . Integrated Water Resources Management and IWRM Plans All countries should prepare integrated water resources management and water efficiency plans (IWRM Plans) as committed in the Johannesburg Plan of Implementation Integrated Water Resources Management is a conceptual framework and an implementation process that coordinate management of water and other related natural resources with the objective of promoting economic and social development and enhancing the environment. Progress towards achieving the IWRM target is at its initial stage. Because IWRM can take many forms depending on factors such as social and cultural backgrounds and the economic situations in each 14 country, there is no universal strategy. The development, use and management of water resources must be harmonized in order to ensure that human activities and the environment can effectively benefit from the precious water resources. Water efficiency, including demand management and conservation, is important in achieving integrated water resources management, thus should be integral part of IWRM Plan. Overall IWRM plans should be conceptualized around the water basin, whether national or transboundary, but adopted at the national level. While the responsibility of preparing such plans resides with the national government, the process should also include sub-national bodies responsible for water service delivery and other stakeholders, including farmers, women, youth, children, and indigenous peoples. Water management is complex and multi-dimensional, and plans must be tailored to the specific geographical, environmental, social, cultural, political and economic conditions of each country. Such a process is lengthy and strenuous. Water resources development and management should be addressed based on the holistic natural water cycle, accounting for water movement within river basins or catchment from uplands to estuaries; surface water, groundwater, and soil moisture; quantity and quality. For example, strategies aimed at increasing the resilience of water management systems to adapt to climate variability and change should be considered in the plans. There is no universal standard for what the IWRM plan should look like. What is of importance is how each country plans to change their ways of developing and managing water resources so that they can take concrete steps they consider appropriate for their country. “Catalyzing Change”, the report prepared by Global Water Partnership, can be used as a good reference for preparing national plans. Recommendation on Integrated Water Resources Management and Water Efficiency Plans Recommendation on Integrated Water Resources Management and Water Efficiency Plans 1. All The plan to be prepared by 2005 describes the ways how country will change water management in the context of IWRM they envisage. The plan should articulate the first steps that the country intends to take to improve water management. Future approaches may become obvious by reviewing the current status of water management from the perspective of coordinated water management and sustainable development. The 2005 plans should be considered as the first step towards achieving full scale sustainable water resources development and management, and should be reviewed and revised in an iterative and consultative way as implementation proceeds. This calls for strong political will. Much of the actions will be undertaken at the local/basin level, which must devolve from the plan prepared by Government. The plan should be endorsed and adopted at the highest political level to ensure its commitment and visibility. Stakeholder involvement is important for the preparation of the plan to ensure ownership, transparency and accountability. . IWRM Processes Emphasis should be put on strategic planning, financial mobilization and capacity building, and ensuring the participation of various stakeholders IWRM is a process rather than a goal. Emphasis should be put on the strategic process of IWRM and on ensuring participation of various stakeholders. Data availability is critical for making sound management decisions, and governments must support measures to gather and disseminate relevant information. Water resources development and improved management cannot be achieved without investment. Innovative financial techniques will be needed as well as increases in external financial support and direct investments by governments. Many countries will require strengthening of their technical and institutional capacity in order to implement the plans. To ensure an integrated approach and stakeholder involvement in water resources management, the national government should encourage the establishment of national water forums or partnerships that gather various water stakeholders in the country with specific steps taken to account for gender perspectives. Furthermore, an exchange mechanism for experience and knowledge among countries play an important role in facilitating better water management worldwide. Such partnerships are effective not only among countries in the South, but also among 15 countries in the North and between developing and developed countries. International society, including multilateral organizations such as United Nations, regional development banks and inter-governmental organizations, should assume a firm role in monitoring and supporting fullscale IWRM implementation in each country. The international community should support governments in their preparation of IWRM planning while ensuring the governments’ ownerships of their plans. NEXT STEPS The plans prepared by countries need to be put into action on the ground, and the international society should take a firm role in ensuring this. At CSD 13 in April 2005 governments should agree on the contents as well as the next steps in IWRM planning as recommended herein. IWRM is essential in achieving the MDGs and therefore should be addressed along with them at the MDG Review Meeting to be held in September 2005. Furthermore, the 4th World Water Forum to be held in Mexico City in March 2006 should be recognized as the place for each country to report on their progress, to share and learn from their experiences, and to further refine their implementation strategies. This recommendation should be incorporated into the international process towards the preparation of IWRM plans. This recommendation should be submitted to the UN Secretary General’s advisory board on Water and Sanitation, which will be holding its second meeting on December 9th and 10th, 2004 in Tokyo, with a view of submitting their discussions on IWRM at CSD 13. Notes The above recommendation was adopted at the International Conference on Integrated Water Resources Management held in December 2004 in Tokyo, organized by Japan Water Forum. The participants of the conference requested that this recommendation be discussed at CSD13 to ensure advancement of countries towards sustainable water resources management. This recommendation was discussed at the second meeting of the UN SG’s Advisory Board on Water and Sanitation, which was held on December 9-10, 2004 in Tokyo. The board supported the process proposed by the recommendation and endorsed the approach outlined in it. Japan Water Forum 6th Fl., 1-8-1 Kojimachi Chiyoda-ku, Tokyo, 102-0083 Japan TEL: + 81 (0)3-5212-1645 FAX: +81 (0)3-5212-1649 E-mail : [email protected] http: // www.waterforum.jp/ シ ン ク タ ン ク 活 動 Annual Report Annual Report 統 合 水 資 源 管 理 および 水 効 率 化 計 画 に関する提言( 仮訳 ) 貴重な水資源から人間活動と環境が効率的に恩恵を得るために シ ン ク タ ン ク 活 動 II. 2005年計画の内容 ーの観 点 を 考 慮 す る 必 要 が ある。さらに、世 界 レ ベ ル や 地 域 レベ 1 . ヨハネスブルク実 施 計 画 で 約 束 さ れ た と お り 、 (IWRM 計画 ルにおける多 国 間 の 経 験 や 知 識 の 交 流 メカニズムは、世 界 の よ は、水の開発、利用および管理を調整する必要がある。需要管 すべての国は統合水資源管理および水効率化計画 *1 ) を 策 定 す べ き で あ る *2 。 理や節水を含む効率的水利用は、統合水資源管理を達成するた 2 . 2005 年までに以下の点に焦 点 を 当てた 計 画を 作 成 すべきで ある 。 めに重要であるため、効率化は I W R M 計画の重要な一部とすべ きである。 A . 水 開 発 お よ び 管 理 を ど の よ う に 変 え る の か 。 2005年までに以下の点に焦 点 を 当てた 計 画を作成すべきである 。 り よ い 水 管 理 を 促 す う え で 重 要 な 役 割 を 担 う 。このようなパー A. 水開発および管理をどのように変えるのか。 トナーシップは、発 展 途 上 国 や 移 行 経 済 諸 国 の み な ら ず 、 先 進 B . 自 らの考える IWRM に向けて最初のステップと 国間又は発展途上国と先進国の間でも効果的である。 して 実 施 す る ア ク シ ョ ン 。 B . 自 ら の 考 え る I W R M に 向 け て 最 初 の ス テ ッ プ と して実施するアクション。 総体的な IWRM 計画は、流域という概念に基づいたものであり、 3 . 戦 略的計画 、資金 動 員お よ び 能 力 開 発 を 重 視 す る べき であり、様々な利害関係者の参加を促すべきである。 *1. セクションIの第3段 落目の理 由より、統合水資源管理 および水効率化計画のことを IWRM 計 画としてい る。 し て 水 管 理 をどのように変 え る か が 含 ま れ る 。 計 画 に は 、 国 各 国 の 本 格 的 I W R M の実 施 の モ ニタリングおよび支 援 の た め あるが、プロセスには水供給を担う地方政府および他の利害関 が 水 管 理 を 改 善 す る た め に 国 が 実 施 す る 最 初 の一歩 が 明 示 に 確 固 た る 役 割 を 担 う べ き で あ る 。 国 際 社 会 は 、各 国 政 府 の 係者の参加を得るべきである。 されるべきである。将 来 のアプローチは調 整 の と れ た 水 管 理 と I W R M 計 画 に 対するオーナーシップを確 保 しながら、当 該 政 府 持 続 可 能 な 開 発 という観 点 から、水 管 理 の 現 況 を 評 価 し 見 直 による計画の作成を支援すべきである。 水管理は複雑かつ多面的なものであり、その国の地理的、環境 すことで明 らかになるであろう。 最後に 的、社会的、文化的、政治的、経済的条件に特有のものである。 水は人類の発展に不可欠である。食糧生産の連鎖はそのすべてが 国 連 や 地 域 開 発 銀 行 、政 府 間 組 織 な ど を 含 む 国 際 社 会 は 、 国レベルにて採択されるべきである。計画作成の責任は政府に *2 .この目標は、 第 3 回世界水フォーラムの閣僚会議でも再度確認された 。 はじめに 2005 年までに作成する計 画 には、国 が 目 指 す IWRM に 照 ら このようなプロセスには長い時間と多大な努力が必要である。 2005 年計画は、持続可能な水資源開発および管理に向けた第 国 によって作成された計 画 は 、 現 場 で の 行 動 に 直 結 し な け れ 水に依存しており、水は、工業生産、エネルギー、交通、観光などを通 水資源開発および管理は全体的な自然の水循環に基づき、上流 一歩とみなすべきであり、実施の進展に伴って、繰り返し協議を ばならず、それを確 実 にするために国 際 社 会 はしっかりと し た 役 じ て 経 済 成 長 を 支 え て い る 。ま た きれいな 水 は 、飲料 水 や 適 切 な の土地から河口までを含む、河川流域や集水域における水の動 重ね、見直し修正すべきものである。それには、強い政治的意思 割 を 担 う べ き で あ る 。2005 年 4 月に開 催 さ れ る 持 続 可 能 な 開 衛生の基本的ニーズを満たすことで、人々の健康を維持し、各家庭 きを考慮したものであるべきであり、表流水、地下水、土壌水 が求められる。行動の多くは地元・流域レベルにて実施されるが、 発 委 員 会 第13 会 期 では、政 府 は この提言で示す I W R M 計 画 の 内 の生活の質的向上に寄与している。一方で、水は洪水、渇水、伝 染 分などの水、水量および水質のすべての観点を含むべきである。 それら行動は政府によって作成される計画から発展したものであ 容 お よ び 今 後のステップについて合意すべきである。I W R M はミ 病などの水に関する災害を通じて社会的・経済的被害をもたらす 例えば、気候変動に対する水管理システムの適応性の向上に向 るべきである。政治的コミットメントと認知度を確保するために レニアム開 発 目 標 の 達 成 に 重 要 であるため、2005 年 9 月に開 催 場合もある。ミレニアム開発目標との関連性において、目標を達成し、 けた戦略も、計画において考慮されるべきである。I W R M 計画 も、政府の最高レベルにて採択されるべきである。さらに、計画 されるミレニアム開 発 目 標 の 見 直 し 総 会 においてミレニアム開 発 持続可能な開発を可能とするために、水が重要な役割を果たすこと とはこのようなものでなければならないという標準的形式はない。 の作成にあたっては、オーナーシップ、透明性および説明責任を確 目 標 と一 緒 に 議 論 されるべきである。さらに、2006 年 3 月にメキ を考えなければならない。 重要なのは、各国がそれぞれに適していると考える I W R M に向 保するためにも、農民、女性、若者、子供、先住民を含む利害関係者 シコシティで開 催され る 第 4 回 世 界 水フォーラムは、各 国 が 自らの 水は限りある資源である。縦割りの水利用および不適切な管理は、 けて具体的ステップを踏むことができるよう、水資源管理の方 の参加が重要である。 I W R M 計 画 を 発 表 し、 それ までの経 験 からの教 訓 を 共 有し 、政 府 利用者、利用目的、開発と環境目標の間で紛争の原因となっている。 法をどのように変えるかということである。世界水パートナーシップ 統合的で調整のとれた水及び関連資源の管理がその答えとなる。 が作成した「Catalyzing Change ( 変革の触媒 )」は、国が計画 による実施戦略を改善するための場として認識されるべきである。 III. IWRMのプロセス ここで示された提 言 は 、2005 年 までに I W R M 計 画 を 作 成 す を作成するうえで参考書として活用できる。 戦 略 的 計 画 、資 金動 員 およ び 能 力 開発 を 重 視する べ き で あ り 、 I. 統合水資源 管理およびIWRM 計画 るという目 標 に 向 け た 国 際プロセスに組 み 込 ま れ る べ き で あ る。 様々な利 害 関 係 者 の 参 加を促すべきである。 この提 言 書 は、持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 第13 会 期へ の 提 出 に 向 ヨハネスブルク実施計画で約束されたとおり、すべての国 は統合水資源管理および水効率化計画(IWRM 計画)を I W R M はプロセスであり目 標 で は な い 。I W R M の戦 略 的 プ ロ けて、東 京 に て12月9日から 10 日にかけて開 催 され る 国 連 水と衛 策定すべきである。 セスに重点を当て、様々な利害関係者の参加を確保すべきである。 生に関 す る 諮 問 委 員 会 の 第 2 回 会 合に提出されるべきである。 統合水資源管理は、水および関連自然資源の調整のとれた管理を 賢明な管理のための意思決定のためにはデータが不可欠であり、政 府は関連情報を収集し、配信するための対策を支援すべきである。 可能とする概念的枠組みおよび実施プロセスであり、その目的は <注記> 本提言は、2004 年 12 月に東京において日本水フォーラム主 経済的・社会的発展を促進し、よりよい環境をはぐくむことにある。 IWRM の目標達成に向けた進捗状況は初期段階にある。IWRM は社会的、文化的背景や、経済状況などの要因により、様々な形 水資源開発および改善された管理は、投資なしでは達成するこ 催により開催された「統合水資源管理に関する国際会議」にお とはできない。画期的資金調達手法および外部からの資金支援 いて採択された。持続可能な水資源管理に向けて各国の前進を や政府による直接投資が必要となるであろう。多くの国では、計 確 固 た る も の に す る た め に 、 国 連 持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 第 13 画実施のために、技術的・制度的能力の強化が必要である。 回会合 (CSD13) において、本 提 言 が 議 論 さ れ る べ き と 、 本 会 議 態がありうるものであるため、ユニバーサルな I W R M 戦略とい うものは存在しない。 の 参 加 者 よ り 要 望 が 出 さ れ た 。 本 提 言 は 、 2004 年 12 月 9 ∼ 統 合 的 アプローチと利 害 関 係 者 の 参 画 を 確 保 す る た め 、 政 府 16 10 日に 東 京 に お い て 開 催 さ れ た 国 連 「 水 と 衛 生 に 関 す る 諮 問 は 国 内 の 様 々 な ステークホルダ ー を 集 め る 水 フォーラムやパート 委員会」第 2 回会合において議論がなされた。本諮問委員会は、 ナーシップをつくるこ と を 促 すべきである。そのうえでは、ジェンダ 本提言により提唱されたプロセスと手法を支持した。 17 シ ン ク タ ン ク 活 動 Annual Report Annual Report 国 連「 水と 衛 生 に関 す る 諮 問 委 員 会 」に 向 け た 水と 災 害 に 関 す る 緊 急 アピ ー ル International Conference on IWRM, Tokyo, Japan Dec 6 – 8, 2004 シ ン ク タ ン ク 活 動 シ ン ク タ ン ク 活 動 Urgent Appeal to the UN SG's Advisory Board on Water and Sanitation Urgent Appeal to the UN SG's Advisory Board on Water and Sanitation 1. The following target should be adopted as UN MDGs: To halve, by 2015, the number of human loss of life caused by water-related disasters including Tsunami. 2. To achieve the target, the following actions should be taken by all countries as important step: A. Water-related risk management strategies should be incorporated within the IWRM, B. Establish and reinforce monitoring, forecasting, warning and emergency response systems, C. Establish global solidarity support system for flood disasters. INTRODUCTION Water related disasters are a consequence of the interaction of extreme hydro-meteorological events and the vulnerable human economic activities in the affcted regions in such events. Most of the flood hazards exist in areas that also present opportunity for human activities. They have large potential to turn into disasters if economic activities are pursued without factoring them into development planning or without adopting prevention and mitigation measures. Number of such natural disasters and their impacts has been steadily increasing during the last few decades. Particularly, during the last decade (1991-2000), on an average, around 80,000 people died every year due to hydro-meteorological disasters, 90 percent of which are flood related. In developing countries impact of flood disasters forcibly diverts the limited financial resources from development activities to relief and rehabilitation measures thereby, affecting their efforts towards meeting MDGs. Damage to infrastructures such as water supply and sanitation, irrigation or spread of pollutants and harmful chemicals hamper the fight against poverty and hunger and have adverse long-term impacts on environment. The damage due to these hazards in the developed economies is also substantial especially in terms of absolute damages. The following target should, therefore, be adopted as new UN MDGs, "To halve, by 2015, the number of human loss of life caused by waterrelated disasters including Tsunami." Most flood disaster victims, occupying the marginal lands are often below poverty line. These and other weaker sections of the society, being more vulnerable, are the worst affected and further slide down the poverty scale. The situation is aggravated due to 18 migration of affected people from rural areas towards generally peri-urban informal settlements exposed to hazards. This unsustainable trend is mainly attributed to the vulnerability of marginal rural and peri-urban communities and their poverty, fragmented approach to development activities, unplanned urbanization and environmental degradation in the river catchment areas. A number of development interventions adversely impact riverine ecosystems such as wetlands, which are subject to frequent flooding. Various land-use changes like elimination of natural flood retention coupled with interference with natural drainage conditions in addition to increasing the flood hazard also affects the basin biodiversity and the resource base of vulnerable sections of society. Due to increasing population and intensive and sometime unsustainable land use planning and economic activities by 2050, another 2 billion people will be vulnerable to flooding. The increased hydrological variability and extremes due to anthropogenic and climate change is also likely to increase the frequency of such disasters. The evidence worldwide is that people will not, and in certain circumstances cannot, abandon flood-prone areas. Fight against poverty will have to be continued within these marginalized flood plains. Balancing development needs and risks in such areas is therefore, imperative. The development process has to factor all natural hazards including those due to flood into development planning to ensure sustainable development. If not addressed appropriately, it is likely to have adverse impacts on global efforts towards achieving MDGs, especially to eradicate extreme poverty and hunger and ensure environmental sustainability. 19 Annual Report Annual Report 国 連「 水と 衛 生 に関 す る 諮 問 委 員 会 」に 向 け た 水と 災 害 に 関 す る 緊 急 アピ ー ル( 仮 訳 ) このように極 め て 遺 憾 な 状 況 が 起 こ っ て い る 原 因 として、貧 シ ン ク タ ン ク 活 動 1. 以下の目 標 が 国 連 ミレニアム開 発 目 標 に 困 、流 域 開 発 に 対 す る一 貫 性 の な い 取 り 組 み 、 無 計 画 な 都 市 採用されるべきである。 化 、 河 川 流 域 に お け る 環 境 悪 化 な ど が 挙 げられる。開 発 は “2015 年ま で に 水 災 害( 津 波 も 含 め )による死者の数 を 半 減 す る 。” 行動の提言 水災害に対する、国際的な連帯支援体制を確立する。 水 災 害 に 対 す る リスクマネジメント 戦 略 を 、 統 合 水 資 源 管 理 ( I WR M ) の 中 に一 体化 す べ き で あ る 。 災 害 お よ び 警 報 に 関 するデータと情 報 は、 公 共の 利 益 のため 頻 繁 に 氾 濫 す る 湿 地 帯 な ど の 河 川 周 辺 の 生 態 系 にマイナスの 2 .こ の 目 標 を 達 成 するための重 要 な ステップとして、 これまでの洪水管理は、問題対応型であり、断片的なもの に、すべての利 害 関 係 者 間 で 共 有すべきであり、 その資 金 は 政 府 の 喪 失 は 、 天 然 の 排 水 システムへの 人 為 的 介 入 と 相 俟 っ て 、 であった。持続可能な開発には、水災害を含めたあらゆる が 提 供 すべ き で あ る 。 災 害 を 軽 減 するために、早 期 警 報 と対 洪水の危険性を拡大し、加えて流域の生物多様性にも悪影 自然災害を想定に入れなければならない。洪水管理には、 応のために国 境 を 越 えてデータや情 報 を 交 換 す る 国 際 的 情 報 響を及ぼしている。 一貫した統合的な手法が必要である。統合的洪水管理のよ システムを 構 築 す る 。 影 響 を 及 ぼすこともある。 洪 水 を 防 い で い た 天 然 の 貯 水 池 以 下 の 行 動 がすべての国 で と ら れ る べ き で あ る 。 A . 水 災 害 に 対 するリスクマネジメント戦 略 を 統 合 水 資 源 管 理( I W R M )の 中 に 一 体 化 す べ き で あ る 。 B . 監 視・予 測・警 報・緊 急 対 応 体 制 を 確 立、強 化 す る 。 うな防災戦略は、本来多分野にわたる学際的なものであり、 C. 水災害に対する国際的な連携支援体制を確立する。 人口増 加 、 持 続 不 可 能 な 集 約 的 な 土 地 利 用 、 経 済 活 動 等 の <序 文> 水災害は、異常な水文気象学現象とそのような現象に脆 弱な人間の経済活動の相互作用による結果である。多くの 包 括 的 な 手 法 の 確 立 、 採 用 が 必 要 で あ る 。 つまり、流 域 、 地 ミレニアム開 発 目 標 の 達 成 に は 遠 く 及 ば な い 貧 困 国 に お い 影 響 により、2050 年までに更 に 20 億 人の人々が、洪 水 の 危 域、国家、国際的なレベルにおいて、それぞれ短期、中期、 て は 、 災 害 は 開 発 に 大 き な 影 響 を 及 ぼ す。このような 国 に 険 に 曝 さ れ る と 予 測 さ れ て い る 。人 為 的 変 更 や 気 候 変 動 に 長期的な様々な組織的その他の選択できる手法を用いて、 対 し て は 、 国 際 的 連 帯 と 人 道 の 観 点 か ら 、災 害 後 の 支 援 が 伴 っ て 異 常 な 水 文 現 象 が 増 し 、災 害 の 頻 度 が 増 加 し て い る 。 土地や水資源開発を IWRM の枠組みに統合するものである。 行われている。このような資金は、無計画に使われ、長期 的 、 永 続 的 な 利 益 をもたらさないことが多 い 。 ミ レ ニ ア ム 開 水災害は人々が災害の危険と背中合わせに生活している地 このような統合的取り組みの狙いは、適切に機能する統合 発目標の達成からはるかに遅れた洪水の危険が高い国々に し な い で あ ろ う し 、 ま た 状 況 に よ っ て は 、手 放 す こ と は で き 的な洪水管理の手法を導入することにある。このためには、 優先的に措置を講ずるために、善意に基づいた国際的連携 2000 年にかけての最 近 10 年 間 で 毎 年 平 均 8 万人もの人々 ないことがわかる。居住に適さない氾濫原における貧困と 防災、減災、再建、復興などの活動に係わる諸機関の連携、 を 構 築 すべきである。これによって、貧 困 削 減 に 向 け た 継 続 の命 が 水 文 気 象 学 上 の 災 害 によって失われ、その 9 割が洪水 の 戦 い は 続 くであろう。故 に 、開 発 ニーズとリスクとのバラン 住民参加を保証する制度的な枠組みの整備が必要である。 的 な 基 盤 を 確 保 することができる。 に よ る も の で あ っ た 。そのような自然 災 害 の 数 と 被 害 は こ スを取ることが、極 め て 重 要 で あ る 。 域で起こっており、開発に際してはその危険性を考慮し、 予 防 、 緩 和 措 置 を 考 慮しなければならない。特に 1991年から 世 界 各 地 の 例 を 見 れ ば 、人 々 は 洪 水 危 険 地 を 手 放そうとは の 2 ∼ 30 年 の 間 に 着 実 に 増 加 し て い る 。 次なるステップ 監視・予測・警報・緊急対応体制を確立、強化する。 2005 年 4 月に開 か れ る CSD13 に お い て 政 府 は 、 水 災 害 開発の際には、このような水災害も含めたあらゆる自然災 開 発 途 上 国においては、国 家 の 限 ら れ た 資 源 は 災 害 の 救 援 、 害の危険性を考慮に入れた開発計画を立て、持続可能な開 洪 水 のリスクを削 減 することは、一つには洪 水 の 規 模 、 期 間 、 に つ い て の 目 標 が ミレニアム開 発 目 標 に 含 ま れ る こ と だ け 復 興 の た め に 費 や さ れ 、ミレニアム開 発 目 標 の 達 成 が 危 ぶ ま 発を行わなければならない。もし適 切 な 対 応 が な さ れ な け れ 時 期 、 位 置 を 監 視 す る 能 力 であり、また、もう一方で洪 水 に でなく、ここに掲げた目標達成のための重要な行動に合意 れ る 結 果 となっている。水 供 給 と 衛 生 関 連 のインフラへの ば 、貧 困 と 飢 え の 削 減 を 掲 げたミレニアム開 発 目 標 の 達 成 と 対 す る 脆 弱 性 を 減 らすことである。洪 水 の 影 響 を 軽 減 す る に は 、 すべきである。 被害は、汚染物質や危険な化学物質の拡散と相俟って、か 持続可能な環境の維持に向けた世界の努力を妨げる可能性 堅 固 な 公 的 インフラや高 い 意 識 を 持 っ た 抵 抗 力のある社 会 シ んがい、飢えと貧困に対する取り組みを阻害し、長期にわ がある。 ステムが必 要 で あ る 。 たって環境に悪影響を及ぼす結果となる。このような災害 <注記> コミュニティへの危 険 性 や 利 用 可 能 な インフラの情 報 を 含 み、 本 緊 急 ア ピ ー ル は 、2004 年 12 月 に 東 京 に お い て 開 催 さ その中には将 来 的 な 気 候 変 動 の 情 報 を共有し、それに対 応 可 能 れた「統合水資源管理に関する国際会議」の“統合水資源 な 計 画 を 立 案 することが含 ま れ る 。住 民 の 多 様 性 、現 地 の 伝 管理および危機管理”分科会における成果文書である。本 統 や 知 恵 を 考 慮 した、災 害 リ ス ク 情 報 及 び 減 災 方 法 を 住 民 に アピールで強く訴えている災害軽減の重要性や意義は、本 以下の目標が国連ミレニアム開発目標に 提 供 す る 。防 災 に責 任 を 持 つ 公 務 員 や 地 元 リ ー ダ ー に 防 災 訓 国際会議同様に東京で開催された国連「水と衛生に関する 採用されるべきである。 練を行う。 諮問委員会」第 2 回会合においても強調された。本諮問委 に よ る 損 失 は 、途上国のみならず先進国においても極めて深 刻なものである。 “2015 年までに水災害による死者の数を半減する。” 員 会 は 、 神 戸 で 開 催 さ れ る 国 連 世 界 防 災 会 議 (WCDR)に 洪水による被災 者 の 多 く は 安 全 で な い 土 地 に 暮 ら す 貧 困 層 である。このような社会的弱者が、最も災害の影響を受け やすく、それによって更に貧困へと追い込まれる結果となっている。 社 会 の 抵 抗 力 を 高 めるためには、災 害 管 理 を 地 元 自 治 体 に おいても、ミレニアム開発目標に災害に関する目標を加え 権 限 を 委 譲 することが基 本 であり、危 機 管 理 、防 災 計 画 へ の住 る こ と に つ い て の 更 な る 議 論 が 行 わ れ る よ う 、 本アピール 民 参 加 を 促 すことが重 要 で あ る 。 を防 災 会 議 に 持 ち 込 む こ と に 合 意 し た 。 日 本 政 府 は 、 本 ア ピ ー ル を WCDR の 成 果 文 書 に 盛 り 込 む こ と を 支 持 し た 。 やむを得ず都市への移住する人々が増加、状況は更に悪化 している。 20 定 期 的 な 監 視 と 有 効 な 早 期 警 報 システムは、災 害 予 防 に 欠 か W C D R の 主 要 な 成 果 文 書 の ひ と つ で あ る “プログラム成 せないものであり、行 政 な ら び に 住 民 双 方 か ら の 警 報 へ の 迅 果 文 書 ( 兵 庫 行 動 枠 組 2005 − 2015)∼ 災 害 に 強 い 国 ・ 速 か つ 的 確 な 対 応 が 肝 要 である。住 民 の 利 益を 第 一とした早 期 コ ミ ュ ニ テ ィ の 構 築 ∼ ” の 地 域 組 織 の 役 割 の 項 に 、本アピ 警 報 システムは、地 域 住 民 の 多 様 性 への配 慮 が 重 要 で あ る 。 ールが 引 用 さ れ て い る 。 21 シ ン ク タ ン ク 活 動 Annual Report Annual Report 国連「 水と衛生に関する諮問委員会 」 概要 シ ン ク タ ン ク 活 動 第一回会合 2004年2月、コフィ・アナン国 連 事 務 総 長 か ら 小 泉 首 相 を 通 じ 本 委 員 会 は 、アナン事 務 総 長 に 対 す る 諮 問 組 織として設立され 第 一 回 会 合 は 2004年7月22、23日にニューヨーク国 連 本 ミレニアム開 発目標(MDGs)達 成のために取り組むべき10の優 先 て 橋本 龍 太 郎 元 内 閣 総 理 大 臣 に 国 連「水 と 衛 生 に 関 する 諮 問 たものであり、議 長 の 橋 本 会 長 を はじめ 、 世界中のさまざまな分野 部 ビ ル において開 催されました。本会 合 では、本 諮 問 委 員 会 は 課 題が合 意 されました 。そ のための具体 的 な 活 動として、3 つ の 委 員 会 」の 議 長 へ の 就 任 依 頼 が あ り 、同 年 3月22日の 世 界 水 から、閣 僚 経 験 者 や 国 際 機 関 の 長 を 務 めた 有 識 者や NGOの 独 立した機関として存在し、具 体 的 な 行 動と 発 言を 続 けていくこ 作 業 部 会 の 設 置 や 、国 連 及 び 国 際 会 議 な ど に 対 し て 提 言 の日に、同 事 務 総 長 よ り 諮 問 委 員 会 の 設 立 が 発 表されました。 代表など18名の委員で構 成されてい ます。 とで、水と衛生に関 す る 啓 発 を行っていくこと、そして水に関する を 行 っ て い くこ と が 提 案 さ れ ました。 国 連 「 水と 衛 生 に 関 す る 諮 問 委 員 会 」 第 一 回 会 合 議長総括 国 連「 水と衛生に関する諮 問 委員会 」 委 員リスト 2004年7月23日 1.開 会 橋 本 龍 太 郎( 議 長 ) 元内閣総理大臣 マフムード・アブ・ザイド エ ジ プト 水 資 源 灌 漑 大 臣 ディビッド・ボ ーイズ 国 際 公 務 労 連(PS I )公 共 事 業 担 当役 員 開 会の挨 拶で、 コフィ・アナン国連事務 総長は、諮問委員会 に 対して、水と 衛 生 に 関 す る目 標 の 達 成 に 向 け た 進 捗 状 況 を 評 価 すること、 ミシェル・カムドゥシュ ア フリ カ に 関 す る 仏 首 脳 個 人 代 表 行 動 の 提唱 者として水と衛生 の 問 題 の 政 治 的 注 目 度 を 高 めることを 支 援 す ること 、お よ び 人 的 資 源・資 金 を 動 員 す ることを 支 援 す ファニタ・カスターニョ 前コロンビア 外 務 次 官 オリビア・ラ・オ・カスティーリョ 諮 問 委 員 会 の 第 一 回 会 合 は 、200 4 年 7月22 、2 3日の日程 で ニューヨー ク 国 連 本 部ビ ル に お い て 開 催 さ れ た 。 ることを要請した。事 務 総 長 はまた 、諮 問 委 員 会 に 対して、よりよい政策と行動を監視するためのデータや統計の質を維持・向上するよう政府 や国際的な組織に奨励して頂きたいとも述べた。 フィリピ ン 公 害 予 防 円 卓 会 議 議 長 (アジア太 平洋 低 公 害 物 製 造円卓会議議 長 ) 橋 本 龍 太 郎 諮 問 委 員 会 議 長 は 、水 に 関 す る 共 通 の 基 本 原 則 を 確 立 す るた め に は 、貧 困 撲 滅 や 水 に 関 連 す る 災 害 の 軽 減 を 含 む 、 マーガレット・キャトレイ・カールソン 世 界 水 パ ートナ ーシップ 総 裁 ジョセリン・ダ ウ 元女性環境開発 機構総裁 ウッシ ー・アイト ド イツ 連 邦 経 済 協 力 開 発 省 政 務 次 官 ホセ・アントニオ・オカンポ国 連 社 会 経 済 担 当 事 務 次 長 は、諮 問 委 員会のメンバ ー を紹介した上で、 どのように政治 的 に 道 を拓 き、 資源を アン ヘ ル・グリア 前メキシコ大 蔵 大 臣・元メキシコ 外 務 大臣 動員し、連 携 を促 進し、統 合 水 資 源 管 理 (I WRM) を 実 施し、中 でも、監視を強化していくべきといったことについて議 論して頂 きたいと述べ た 。 ロ ニ ー・カスリル ズ 南 ア フリ カ 情 報 大 臣 アント ニオ・ダ・コスタ・ミランダ・ネト 元ブラジ ル 上下 水 道サービ ス 協 会 代 表 ポ ー ル・ニ ー ルソ ン 前 欧 州 連 合 開 発・人 道 援 助 担 当 委 員 エリック・オ ダ ダ ナ イロ ビ 大 学 地 質 学 部 長 ジェラール・ペ イ ヤ ン 前スエズ社上級副会長 ジュ ディス・リ ー ス ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス 副学長 ( 1 )政 治 的 意 思 / アカウンタビリティ (説明責任) ( 6 )統 合 水 資 源 管 理 ヨ ルド ン・ウ ズ ノ フ 元 ブ ル ガリア 環 境 副 大 臣 ( 2 )人 権とし て の 水−社 会 的 側 面 ( 7 )技 術 ピ ー タ ー・ヴォイケ 前国際金融公社長官 広 い 視 野 に 立 つ 必 要 が あ ると 述 べ た 。 国 連 水 関 連 機 関 調 整 委 員(UN-Water)のジェームズ・バートラム議 長 が水と衛生に関す る目 標 を 達 成 するための進捗 状 況 の 中 間 評 価について発表した。この評価 は、 WHOとUNICEFによる 「水供給と衛生に関する共同監視計画」 が実 施し、地域毎に最 新の情 報 を報 告した 。 2. 議論の結果 会合では、国 連の水に関するミレニアム開発目標(MDGs)達成のために取り組 む べ き 優 先 課 題として、以下 の10 の 課 題に合 意した 。 2 0 0 5 年 8 月1日 現在 ( 3 )資 金 調 達 ( 8 )連 携 ( 4 )キャパシティ・ビルディング(人 材 育 成 ) ( 9 )官・民 そ れ ぞ れ の 役 割 ( 5 )水 に 関 連 す る 災 害 (10 ) 水 資 源 、水 供 給と 衛 生 に 関 す るモニタリングと 統 計 ま た 委 員 会 は、独 立し た 機 関 として存在し、単 に 報 告 書 を 作 成 す る の で は なく、具 体 的 な 行 動 と 発 言 を 示し 続 けていくことを 通 じて 、水と 衛 生 に 関 す る 啓 発 を 行って いくことに 合 意し た 。そ の た め の 活 動 の 柱とし て 、以 下 の 三 つ の 点 が 挙 げら れ た 。 ( 1 )3 つの作業部会(コミットメント、 動 員 、統 合 水 資 源 管 理 そ の 他 )を 開 催し、事務 総 長 へ の 戦 略 的 アドバイスを 作 成 す る 。 ( 2 )元 首 から 市 長 や 労 働 組 合 の 人 な ど の 幅 広 い 人と 会 い 、現 場 の 声 を 最 高 意 思 決 定 者 に 伝 える 。 ( 3 )持続可能な開発委員会 第13会期 (CSD13: 2005年4月) や国連ミレニアム宣言レビュー 会合 (2005年9月) に委員会として提言を行う。 これらの活 動 を行うにあたり、今 後 の 予 定としては2004年12月9、 10日に東 京 で 開 催 予 定 の 統 合 水 資 源 管 理 国 際 会 議( 主催:日 本 水フォーラム 、世 界 水 パートナーシップ 他 )に あ わせ て、諮 問 委 員 会 の 第 二 回 会 合 お よ び 作 業 部 会 を 開 催 すること、 また、持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 第13会期(CSD13)、国 連ミレニアム宣言レビュー 会合、第 4回世 界 水フォーラム (200 6 年 3月)などに対し、提 言を行って 諮問委員会第一回会合開会式( 2004年7月、ニューヨーク) 橋本龍太郎議長とコフィ・アナン国連事務総長 22 いくことが、確 認され た 。 23 シ ン ク タ ン ク 活 動 Annual Report Annual Report 第二回会合 シ ン ク タ ン ク 活 動 国 連 「 水 と 衛 生 に 関 す る 諮 問 委 員 会 」 第二回会合は、2004 されました。こ の 緊 急 アピールには「 2015年 ま で に 水 災 害 に 年12月9、 10日の日程で、世 界 銀 行東 京 開 発 ラーニングセンター よ る 死 者 の 数 を 半 減 す る」 というターゲットが国 連 ミ レ ニ ア ム において 開 催 されました。諮 問 委 員 会 は 、2004年12月6日か 開 発 目 標 に 加えられるべきであ ると謳われています。諮 問 委 員 橋 本 議 長 が 、3 つ の テ ー マ 別 作 業 部 会 議 長 とし て 、第 1 作 業 部 会「 コミットメント 」座 長 にファニ タ・カ スタ ー ニョ氏 、第 2 作 業 部 会 ら8日に開催された、 「統 合 水 資 源 管 理 に 関 す る 国 際 会 議 」で採 会 はこのアピールが、2005年1月の 神 戸 で の 国 連 防 災 世 界 会 「 動 員 」座 長 にジュディス・リー ス 氏 、第 3 作 業 部 会「 統 合 水 資 源 とその 他 」座 長 にマ ー ガレット・キャトレイ・カ ー ル ソン 氏 を 指 名し 、 択された「統 合 水 資 源 管 理 お よ び 水 効 率 化 計 画 に 関 す る 提 言 」 議 で 取り上げられるよう勧 告 し ま し た 。 委 員 会 がこれ に 同 意し た 。各 作 業 部 会 で は 、事 務 総 長 へ の 提 言 お よび 諮 問 委 員 会 の とる べ き 行 動 に つ い て 議 論 が 行 わ れ た 。 長 は こ れ を 2005年4月に開催される持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 諮 問 委員会の行 動 計 画 の立 案、事 務 総長 へ の提 言の 文 言の作 委 員 会 は 、国 連 、国 際 社 会 、各 国 の 一層の 努 力 を 促し 、水 に 関 す る 国 際 的 合 意 目 標 へ の 取り組 み を 進 捗 さ せ る た め に 積 極 的 に 関 13 会 期(CSD13)に提出することに合意しました。 成 も 含 め た 、次 回 の 会 議 ま で に 諮 問 委 員 会 が 取 り 組 む べ き 与して いくことに合 意した 。また 、効 果 的 な 監 視 、最 貧 国に対 する財 政 的 な 必 要 性 の 特 定 、国 連 水 関 連 機 関 調 整 委 員 会( U N - W A T E R ) ま た 、 同 じ く 本 諮 問 委 員 会 に お い て「 統 合 水 資 源 管 理 に 関 す 課 題 に つ い て 合 意 が なされました 。議 長 お よ び 諮 問 委 員 会 委 の 能 力 強 化 など の 必 要 性 を 強 調し た 。議 長 は 、委 員 会 で 採 択 さ れ た 以 下 の 成 果 を 明 確 にし た 。 る 国際会議」における「IWRMとリスク管理」分科会 に よ り 本 諮 員 の 代 表 は 、第 4 回 世 界 水 フォーラム(2006年3月、メキシコ ) 問 委員会に提 出 さ れ た 緊 急 アピールの 基 本 的 精 神 が 強 く 支 持 などの 大 き な 国 際 会 議 に 関 与して いくことに 合 意しました 。 2. 議論の結果 で示されたプロセスおよ び提言に盛り込まれた手法を支持し、議 (1)諮 問 委 員 会 は、2004年12 月 6日から 8 日 に 開 催 さ れ た 、統 合 水 資 源 管 理 に 関 す る 国 際 会 議 で 採 択 さ れ た「 統 合 水 資 源 管 理 お よ び 効 率 化 計 画 に 関 する 提 言 」で 示 さ れ たプロセスを 支 持 する 。委 員 会 は、提 言 に 盛り込 ま れ た 手 法 を 支 持し 、議 長 は こ れ を 国 連 「 水と 衛 生 に 関 す る 諮 問 委 員 会 」 第 二 回 会 合 議長総括 2005 年 4月に 開催 さ れ る 持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 13 会 期( CSD13 )に 提 出 す る 。 2004年12月27日 1.開 会 ( 2 )諮 問 委 員 会 は 、統 合 水 資 源 管 理に関 する国 際 会 議 にお ける「 I WRM とリスク管 理 」 分 科 会 により本 諮 問 委 員 会 に 提 出 され た緊 急 アピール の 基 本 的 精 神 を 強く支 援 す る。本 アピー ル に は「 2015 年 ま で に 水 災 害 に よ る 死 者の 数 を 半 減 す る 」というター ゲット 諮 問 委 員 会 の 第 二 回 会 合 は、2004年12月9、 10日の日程 で 、世 界 銀 行 東 京 開 発 ラ ー ニングセンタ ー に お い て 開 催 さ れ た 。 が 国 連 ミレ ニ ア ム 開 発 目 標 に 加 えられるべ きで あるという項 目 を 含 む 。諮 問 委 員 会 は 、この アピー ル が 、2005年 1 月 に 神 戸 で 開 催 さ れ る 国 連 防 災 世 界 会 議 で 取り上 げら れ るよう勧 告 す る 。 冒頭、 コフィ・アナン事務 総 長のメッセージが、パトリチ オ・チヴィーリ国 連 事 務 局 経 済 社 会 局 事 務 局 長 補 により代 読 さ れ 、諮 問 委 員 会 委 員 の 努 力と継 続 的 な 支 援 に 対 する感 謝の言 葉 が届けられた 。事 務 総 長 は、諮 問 委員 会に対して、安 全 な 飲 み 水 と 衛 生 設 備 の 確 保 、お よ び 統 合 水 資 源 管 理 に関 する国 際 的 な目 標 達 成 に向けた努力 を加 速させるための 提 言 を 行うこと、 メンバー国 間での意見 交 換 を 通 し て 統 合 水 資 源 管 理 計 画 の 策 定 を 促 進させること、公平な利 用と適 切 な 給 水を 促 進 するためのよりよい 水 管 理 戦 略 を 考 案 す ( 3 )諮 問 委 員 会 の 行 動 計 画 の 立 案 、事 務 総 長 へ の 提 言 の 文 言 の 作 成 も 含 め た 、次 回 の 会 議 ま で に 諮 問 委 員 会 が 取り組 む べ き 課 題 に つ い て 合 意し た 。 ることを要 請した 。 第 三 回 諮 問 委 員 会 は 、持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 13 会 期(CSD13)の 開 催 に 併 せ て 、20 05 年 4月にニューヨー ク で 開 催 す る 予 定 で 橋 本 龍 太 郎 諮 問 委 員 会 議 長 は 、水 災 害 に 関 す る 危 機 を 最 小 限 に 抑 え る た め の 抜 本 的 な 対 策 を 立 て ること 、お よ び 各 国 政 府 を あ る 。 議 長 お よび 諮 問 委 員 会 委 員 の 代 表 は 、持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 13 会 期(CSD13)、経 済 社 会 理 事 会 会 合( 2005年 夏 )、 奨 励し 2 0 0 5 年 まで に 各 国 が 統 合 水 資 源 管 理 計 画 を 策 定することについて確 認 す ること が 必 要 で あ ると 述 べ た 。議 長 はまた 、国 際 的 な 合 意 を 得 た 目 標 達 成 に 向 け て 、諮 問 委 員 会 は 具 体 的 な 行 動 に 踏 み 出 す 責 任 を 負って い ることを 強 調し た 。 第 4 回 世 界 水フォー ラム( 2006 年3月 、メキ シコ )に 関 与し て いくことに 合 意し た 。 パトリチオ・チヴィーリ事務局長補は、3つ のテーマ別 作 業 部 会 の 中 で 議 論 す べ き 重 要 事 項 を 紹 介し 、委 員 会 が 今 後 対 処 す べ き 問 題 を 説 明した 。諮 問 委 員 会に対して、国 際 的 合 意 を 得 た 目 標 に向 け た 動 きを 加 速させる方法、およ びこれらの目 標 を 達 成するために政 府 や 国 際 社会 が果たすことができる重 要 な 役 割を 明 確にする方法について、事務 総 長 に戦 略 的アドバイスを提 案することを要請した 。 ウィリアム・コスグローヴ氏は、12 月 6 日 から 8 日 に 東 京 で 開 催 さ れ た 、統 合 水 資 源 管 理 に 関 す る 国 際 会 議 の 結 果 を 報 告し た 。統 合 水 資 源 管 理 に 関 す る7つ の 分 科 会 から 提 出 さ れ た 主 要 な メッセ ー ジ の 概 略 を 説 明し 、また 同 会 議 中 に 採 択 さ れ 、持 続 可 能 な 開 発 委 員 会13会期(CSD13)に提出予定の「 統 合 水 資 源 管 理 お よび 効 率 化 計 画に関する 提 言 」を 提 出し た 。 マニュエル・デンゴ国 連 経 済 社会局水・天 然 資 源・小島 嶼 開 発 国 課 長 は、国 連 水 関 連 機 関 調 整 委 員 会(UN-WATER)の半期作業計 画 に関する報告を行い、持 続 可 能 な開 発 委 員 会13 会 期(CSD13) の枠内における、水と衛 生に関する目 標との 関 連 性 につ い て 強 調した 。 中 垣 宗 治 兵 庫 県 豊 岡 市 長 は 、同 市 の 被った 洪 水 に 関 す る 報 告 を 行った。日 本 を 襲った 台 風 23 号 による 、さまざまな 形 態 の 洪 水 について説明を行い、制 度 的 枠 組 み 、意 識 の 向 上 や 心 構 え、物 理 的なインフラという観 点から、災 害 に対 する準 備 の 重 要 性 を 強 調した。 第二回会合における活発な意見交換( 2004年12月、東京) 開 会 式 で の 報 告 に 加 えて 、カリヤン・レイ国 連 人 間居住計 画(UN=HABITAT)水・衛生・インフラ課長が、2004年11月29日から12 月 3 日 にセネガルのダカールにて開催された、あらゆる人のための 水と衛 生 の 国 際フォーラム(Global WASH Forum)の結 果について、ビ デオ会議を通じて報告した。同フォーラムで採択された「ダカール宣言 」の 概 略を述 べ 、諮問委員会委員と簡単な意見 交 換を 行った。 24 25 シ ン ク タ ン ク 活 動 Annual Report Annual Report 調 査・研 究 活 動 水 災 害 に よ る 死 者 の 半 減 を 目 指し て はじめ に 早 期 警 報 や 避 難 シェル タ ー の 整 備 によ る 効 果 毎年、 世界各地で洪 水や干ばつ、地 震 、火 山 噴 火といったさまざ シ ン ク タ ン ク 活 動 (2)水災害による被害軽減のための方策 まな自 然 災 害が 発 生し、多くの人命 や 財 産 が 失われてい ま す 。自 水 災 害による犠 牲 者 の 数 を 減 少させるため の対 策に は 、堤 防 然 災 害 の 種 別ごとに 発 生 件 数 の 傾 向 をみると、近 年では 洪水や やダムの整備 など の構 造 的(ハード)対 策と、警報システムの整 備・ 暴風 雨といった 水に 関 係した 災 害 の 件 数 が 増 大してい ま す 。さ 確 立 、地 域 の 防 災 力 の 強 化 と い っ た 非 構 造 的(ソフト)対 策 が らに、今 後 も 途上 国 を 中 心 とした人 口の増 加 と都 市 へ の集 中に あ り ま す 。このうち、構 造 的 対 策 の 実 施 に は 多大なコストと長 を 超 え る 方 が 犠 牲 に な っ て い た が 、 台 風 進 路 の 予 想 ( 1 9 5 3 年 開 始 )や 数 値 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を も より、水 災 害 の 被 害を受けやすい 地 域 の人 口や 資 産も 増 加して い 時 間 が 必 要 とされ、完了後 の 効 果 は 大 きいものの、そ の 効 果 と に し た 気 象 予 報 ( 1 9 5 9 年 開 始 )が 始 ま っ て 以 降 、犠 牲 者 の 数 は 急 激 に 減 少 し た 。犠 牲 者 の 減 少 に き ま す 。ま た 、地 球 温 暖 化の 影 響により、豪 雨 の 頻 度 が 増 加し、 は 整 備 完 了 後 になってようやく現 れるものです。それに対し、警 は、テレビの急激な普及も手伝っていると考えられる。バングラデシュの例を見てみる。1991 降 雨 の 強 さが 増 大 するという現 象もすでに世界 各地でみられ、 水 報 システムの 整 備 な ど の 非 構 造 的 対 策 は 比 較 的 コストを か 年 に バ ン グ ラ デ シ ュ を 襲 っ た 巨 大 な サ イ ク ロ ン( 最 大 風 速 毎 時 2 2 5 k m 、 秒 速 で 6 0 m 以 上 )は 、 災害による被 害 は ますます大きくなることが懸 念されています。 けずに 実 施することが可 能 であり、効 果 も 徐 々 に現 れるものです。 シ ン ク タ ン ク 活 動 早期警報の効果の例 日本は、気象条件や地形条件が厳しく昔から多くの自然災害に見舞われてきた。特に、急峻な地形 と 雨 の 多 さ か ら 、 毎 年 洪 水 に よ る 多 数 の 犠 牲 者 が 記 録 さ れ て き た 。1 9 50 年 代 ま で は 、毎 年 1 0 0 0 人 1 4 万 人 の 犠 牲 者 を 出 し た 。 そ の 後 、 精 度 の 高 い 予 報 シ ス テ ム が 導 入 さ れ 、タ イ ム リ ー な 警 報 の 発 令 が 行 わ れ る よ う に な っ た 。 ま た 、住 民 の 意 識 向 上 も 図 ら れ 、政 府 関 係 機 関 の 調 整 も 円 滑 に 行 わ れ た た このような状 況 の 中 、2005 年1月に 神 戸 で 開 催 された国 連 防 災 世 界 会 議 においては、増 え続 ける自 然 災 害による被 害を 減 少 め 、1 9 9 7 年 に 同 規 模 の サ イ ク ロ ン が 襲 っ た と き の 犠 牲 者 の 数 は わ ず か 1 3 4 人 に 減 少 し た 。 ( 3 ) 早 期 警 報 シス テム 導 入 に よ る 被 害 軽 減 させるためのさまざまな方 策 、取り組 みが 議 論 され ま し た 。直 地 震 や 火 山 噴 火 を 予 知 する こ と は 、現 在 の 技 術 で は 極 め て 前 の 200 4 年 末に発 生したスマトラ 沖 地 震と津 波による災 害 も 困 難 で す 。そ れ に 対し 、水 災 害 は 気 象 現 象 によ りも たらされ スマトラ沖 地 震 による災 害 で は、地 震 と津 波により30 万人以上( 行 方 不 明 者 を 含 む )が 犠 牲 と なった。その あって 、自 然 災 害 の 被 害 を 軽 減 させることが重 要 な 課 題 である るもの で あ り 、気 象 の 状 況 をよく監 視 することにより 、あ る 程 うちの 20万人 以 上 は 津 波 に よ る も の と 考 え ら れ る 。 近年の日本での津 波 災 害 発 生 時の 調査によると 、避 難 との認 識 は 急 速 に広まっています。特に、洪 水や渇 水といった水 度 の 規 模 を 事 前 に 予 想 す る こ と が 可 能 です。気象 状 況 を 監 勧 告が 発 令 された地 域では、地 震 発 生 後 40分以内 にほぼ全 員の避 難が完了している。震 源 からの 距 離 により 災 害 は 、地 震 のように突 然 発 生 するも のではなく、気 象 の 状 況 を 視 し 、洪 水 の 発 生 や 台 風 など 暴 風 雨 の 襲 来 を 予 測 すること 監 視・予 測 することによって、 事 前 に 発 生を予 測 できるものです。 により、住 民 に 対 し て あ ら か じ め 警 報 を 発 令 することができれ 精 度 よく予 測 することがで き れ ば 、災 害が発 生する前から避 難 ば、水 災 害 に よる 犠 牲 者 の 数 を 大 幅 に 減らすことができます。 な ど の対応をとることにより、災害リスクを軽 減 することが 可 能 で 津 波 の 場 合 も 、影 響 が 想 定 さ れ る 範 囲 に 地 震 発 生 後 にすぐに す。本 文 は 、水 災 害 による 死 者 半 減 の 可 能 性とそのための方 策 警 報 を 発 信 することにより 、被 害を 激 減 させることができます。 こ れ ま で に 日 本 など 先 進 国 で 導 入されているシステムでは、様 々 な 観 測 設 備 を 通 じ て 幅 広 い 情 報 が リ を 検 討し、 その概 算コストについて試 算した結 果 を 示 すものです。 また 、洪 水 や 津 波 に 襲 わ れた 際 に 、避 難 シェルター の よ う な アルタイムに集 約 さ れ 、 ま た 様 々 な メ ディア を 通 じ て 関 係 機 関 や 住 民 に 伝 達 されており、統 合 化 さ れ た 必 要 最 低 限 の 設 備 を 整 備 し 、安 全 な 場 所 を 提 供 すること 巨 大 なシステムとなっている。しかし、警 報 装 置 付 の 雨 量 計 や 地 域 の ラ ジ オ 放送 を 通 じ た 警報 発 信 な ど に よ っ て も 犠 牲 者 を 減 ら す こ と が で き ると 考 え ら れ ます。さ の簡易なシステムによっても早期警報の効果を発揮することができる。 水 災 害 によ る 死 者 半 減 の 可 能 性 (1)水災害による被害の増加 津 波 における早 期 警 報 の 効 果 津 波 の 到 達 時 間 も 異 なるが 、 地 震 の発 生 から津 波の到 達 までにある 程 度の 時 間 の 余 裕 が あ る 地 域 で は 、 地 震発生後すぐに津波に関する警報が発表し、それを受けた住民が高台や高いビルなど適切な場所に避 け 手となり避 難 する 住 民 が 、警 報 の 意 味 と そ の 後 のと る べ き 洪 水 や 暴 風 雨 などの水災 害 によるものが近 年 急 激 に 増 加 し 行 動 を 十 分 に 理 解して い る必 要 が あ り ま す 。地 域 住 民 の 意 ています。世 界の人口の 増 加 の 度 合いと比べ ても 、洪 水による被 識 の 啓 発 や 防 災 教 育 も 欠 か せないものと言 え ま す。 災者 の 数 の 増 加 は 格 段に 多いと言えます。世 界 の都市 域 で の人 口はこの30年間で約 2 倍に増加しましたが、洪水による被災者の 数は 、同じ期間に10倍 を 越 えてしまいました。自 然 災 害による犠 難 することできれば、少 な く と も 命 を 落 と す 人 々 の 数 は 大 幅 に 減 らすことができると考えられる。 警 報 システムの構 築・整 備 日本では、津 波 に よ る 被 害 の 軽 減 策として、津 波 発 生 時 に 避 難 する高 い 場 所 を 提 供 す る 避 難ビ ル( 避 難 こ のように 、早 期 警 報 の 導 入を より効 果 的 にするた め に は 、 避 難勧告発令 地 域 で 想 定 さ れ る 浸 水 危 険 範 囲 や 避 難 所 の 位 置 、 避 難 路 な ど を 示し た も の が 、 洪 水ハザードマップ 後 に 日 本 の 郡 山 市 で 行 わ れ た 調 査 の 結 果 で は 、 洪 水 ハザードマップを見 た こ と が あ る 人 と な い 人 の 間 残りの70% は水による災害によるも ので す 。 で 、 避 難 す る 時 間 に1時 間 の 差 が あ っ た 。さらに、避 難 す る 割 合 も ハザードマップを見たことのある人が 見ていない人の 1.5 倍であった。 世界の自 然 災 害による犠 牲 者 数 の 比 率 早期警報により 減 少困 難 30 % 100 80 地 震・火山 年平均 約 40,000人 暴風雨 40 20 地震 火山 83-87 88-92 93-97 その 他 98-2002 (年 ) Source:World DisastersReport,International Federation of RedCross and Red Crescent Societies られた原 案 に 対 し て 住 民 か ら 意 見 を 聴 取 し 、反 映 するプロセスが 必 要 で あ る 。 Earthquake& Volcano30 % Flood49% 60 早 期 警報により 減 少可能 70% Others Wind 6% Storm 15% 1985 -1999年の15年間の 自然災害による犠牲者数は 約57万人 洪水・暴 風 雨・土 砂 Source Munich Re,1985-1999年のデータ 26 避難率 30% 1.5 倍 20% 10% 0% ハザードマップの作 成 にあたっては、地 域 住 民 の 参 加 が 不 可 欠 で あ る 。 自 治 体 や 専 門 家 によってまとめ 洪水 時間 6 時間後の避難率 である。ハザードマップによって、より 早 い 避 難 、避 難 率 の 向 上 が 期 待 さ れ る 。1998 年に 発 生 し た 洪 水 要素が 不 可 欠 で す 。 140 見ていない ーの近 傍に整 備している。バングラデシュ国 内 をカバーできる小 規 模 なレー ダ雨 量 計の整 備も行われた。 (4)効果的な早期警報導入の要素 ( ハ ード )整 備 」、 「 住 民 へ の 防 災 教 育 、意 識 向 上 」の 3 つ の 120 見た ための避 難シェルターの整 備 の 他 に 、家 畜 も 同 時 に 避 難することができるキラ(Killa、小高い丘)をシェルタ そのうちの半分 は洪 水によるものであり、台風 など の 暴 風 雨 によ 自然災害による被災者の数の推 移(5年ごとの年平均) 1 時 間 の差 置している。また、バングラデシュでは 、毎 年 のように発 生 するサイクロンの被 害 を 軽 減するために 、 住 民 の 洪 水 ハザ ードマップの 効 果 るものが15%あります。 地 震・火山によるものは30%となっており、 避難勧告発令後の避難者の数 シェルター)を整 備したり、避 難 所 の 場 所 や 経 路 、過 去 の 津 波 の 最 高 水 位を 示した表 示 板 な ど を 街 中 に 設 「 情 報 収 集 、発 信 システム 」、 「 避 難 に 必 要 な 最 低 限 のインフラ 1973-77 78-82 サイクロンシェルター ( バングラデシュ) 避 難 シェルタ ーの 整 備 牲者は、 1985年から1999 年の15年間 で 年間 平均 約 4万人です。 0 無 線 による地域へ の警報発令 らに、このような方 策 の 効 果 を より高くするためには、警 報 の 受 過去約 30年のデータによると、自 然 災 害 による被 災 者のうち、 (百万人)160 警報装置付の雨量計 27 見ていない 見た 郡山市の例(1998年洪水) Annual Report Annual Report 河川事業および管理における民の参画 シ ン ク タ ン ク 活 動 調査目的 詳細 調 査手法 現 在 、日 本 に お い て は 行 政 機 関 が 主 体 と な っ て 河 川 事 業 や 管 理 を 行 う 中 で、流 域 住 民 を は じ め と し た「民」の 参 画 が 進 め (2)市 民 団 体 が 財 政 面 で 自 立 す る た め に 企 業 の 参 画 を促進 ( 5 ) ボランティア活動への参加意欲やボランティアその ものへの理解の促進 上記に 挙 げ た 2 事 例に つ いて、以 下 の 観 点 から 詳 細に 調 査 イギリスのマージー川流域キャンペーンでは、財政面の支 日本では、ボランティアそのものに対する認識が未だ充分 を 実 施し ま し た 。 援を行政だけでなく企業からも得ており 20 年以上も組織を に醸成されているとは言えず、欧米に比べるとボランティア 維持してます。日本の場合、財団などを設立し、環境改善の 活動への参加意欲は決して高くありません。また、ボランテ られています。更には、規制改革会議などから河川管理におい (1)団体の組織情報 て民 間 開 放 を 更に進 めるよう 求 め ら れ て い る と こ ろ で す 。 た め の 助 成 を 行 う 企 業 は 増 え て き て い る も の の 、「 環 境 的 な ィア=無償であるということから、「できればやる」といった そ こ で 、河 川 事 業 や 管 理 に 関 す る 民 の 参 画 に つ い て、日 本 に ・常勤あるいは非常勤スタッフ数 配慮や社会貢献をしている企業はすばらしい」という社会通 意識があることも否めず、責任感の欠如が指摘されているため、 とって 参 考 と な る よ う な 海 外 の 事 例 の 収 集 お よ び 調 査 を 行 ・スタッフへの待遇 (有償 /無償) 念が未だ充分に確立されているとは言えず、環境保全などに 公共事業分野におけるボランティアの活用はいまだ積極的で ・ボランティアへの待遇 (有償/無償) いました。本調査を基に、 今後の日本の制度や法的枠組みなど、 変革の方向性について提案を試みました。 調 査手 法 関わる市民団体に対して、企業がスポンサーになるメリット はありません。そのため、ボランティア活動全般に対しての (2)組織の維持・運営方法(会費、寄付、官からの補助金など) をあまり感じられないという現状があります。しかし、河川 充分な社会的地位の向上を図ることや、ボランティア活動マ (3)行政との連携の有無。もし連携していればその内容 環境改善は行政だけで成し遂げることはできず、市民や企業 ニュアルなどを作成し , ボランティアの責任感の醸成を図る (4)行政と連携する団体側のメリット の参画があってはじめて前進します。民間企業の合理性や効 ことが必要です。また、上述のアメリカやイギリスの事例の (5)団体が考える行 政側のメリット 率性 を こ う し た 環 境 改 善 に 取 り 入 れ て い く こ と も 必 要 で す 。 ボランティアは無報酬ですが、日本では、ボランティア活動 企業にとって、環境に配慮することで、市民(消費者やサ への認識が欧米並みにしっかりと確立されるまでは、必要経 ービスを受ける側)の賛同を得られれば、企業が収益をあ 費は当然支払うことで、まずはボランティア参加意欲を促す げる一助ともなり得ます。 ことが必要です。また、日当を支払うことでボランティアを 第 3 回世界水フォーラムの際に実施した水行動コンテスト、 オーストラリア・ブリスベンで行われている T h i e s s 河 川 大 賞 詳 細 調 査 結 果 ( 次 ペ ー ジ 事 例 1、2 参 照 ) の 大 賞 受 賞 者 、世 界 水 パ ー ト ナ ー シ ッ プ( G W P ) の ツ ー ルボックスなどの情報から、河川事業及び管理に民の参 画 が 積極的に行われており、かつ日本に参考となりうる 2 団 海外事例適用の可能 性 の 検 討 行う人に責任感を持たせることが可能であるならば日当を支 体 を 抽 出 し 、団 体 の 構 造 や 仕 組 み 、 取 り 組 み に 関 す る 詳 細 払うなど、日本の実状にあったボランティア活用のための仕 ( 3 ) 企業からの資 金 支 援 を促 すための法的 枠 組み作り 組みを作る必要があります。 現在、日本では市民団体に寄附などをする場合、税金免除 調査を実 施しました。抽出事例および抽出 理由は以下の 日本の河川事業および管理への民の参画を推進する際に課題 などの手続きが複雑であり、かつ制限が多くあり、資金的支 2 事例です。 となる事項を整理し、海外事例の中で日本に適用できる可能性 援を躊躇させる一因となっています。こうした節税のための および方策を検討しました。 法的枠組みを改善することで、市民団体側が企業からの直接 事 例1 的資金提供が促進され、かつ市民団体は自らの活動への責任 Environmental Alliance for Senior (1)河 川 事 業 お よ び 管 理 に 民 が 積 極 的 に 参 画 で き る Involvement(EASI) 仕組みづくり が増すという相乗効果が期待できます。 シニアボランティア環境活動連合 平成 9 年の河川法の改正により、河川整備に関して住民の <抽出理由> 意見を反映する仕組み作りは図られましたが、上述のアメリ 高い専門性や豊富な経験を持つシニアボランティアを活用した (4)豊 富 な 経 験 や 、 高 い 専 門 性 を 持 つ 高 齢 者 が 社 会 貢献活動に参画できる機会の創出や仕組み作り カやイギリスの事例のように民主導でプロジェクトを実施す 高齢者が、心身共に充実した高齢期時代を過ごすためには、 が益々急速に進展するであろう日本において、高齢者の活用方 るまでにはいたっていません。日本の一般的な意識として、 生きがいを持ちながら、自己の経験や能力を生かせるように 策の一知見として有用であるため。 公共的なプロジェクトは行政がすべて責任を負うものと過度 社会へ参画する必要があります。しかし、何らかの活動を行い に期待している面が強く、アメリカやイギリスの仕組 み を そ た い と い う 希 望 が あ り な が ら 社 会 参 画 の 機 会 が少ないため、 のまま導入することは困難ですが、今後の日本の労働力人 実 現 に 至 っ て いない例が多いと言えます。日本においても、上 口 の 減 少 や 投 資 余 力 の 低 下 を 踏 ま え る と 、 民 が 河 川事業お 述のアメリカの事例のように、高齢者ボランティアが自身の技術 よび管理に積極的に関わることの重要性や必然性といった市 や 人 生 経 験 を 十 分 活 用 し 、 社 会 の 一 員 お よ び 貢 献 者として、 民意識の向上方策なども考慮し民参画の仕組みづくりを積極 コミュニティーに自発的に参加できる機会の創出が必要です。 市 民・行 政・企 業 が 環 境 保 全 活 動( 特 に河 川や 水 に関する) 的に図らなければなりません。加えて、行政との合意により また、日本においては、年金財源が危ぶまれている今日、高 を 一 緒 になって 取り組 め るような 仕 組 み 作りを 核 となり 各 公共的な事業を市民団体などが遂行できるようになれば、市 齢者が年金に頼ることなく自活できる所得の確保に繋げられ 都 市 、 活 動 を 行 っ て い る 団 体 であ る。中 で も 、企 業 をパー 民団体側も公的な援助が期待できるとともに、行政側にとっ るような社会貢献的な活動ができる仕組み作りが必要です。 トナ ー とし 、企 業 か ら の 財 政 支 援 を 長 期に わ たり受 けら てはより住民の要望に添うものであり、効率的かつ合理的な れる仕 組みを 考 案し 実 施 す る こ と で 組 織 を 安定 的 に 維 持 プロジェクトを遂行できるようになるでしょう。これに伴い、 管 理 していることは、 日 本 の 多くの市民 団 体やNGO/N POが 行政側の大きなコスト縮減も期待できます。 EASIの環境保全活動(河川事業・管理を含む)は、今後高齢化 事例 2 Merse y B as i nC amp a i g n マージー川流 域キャンペーン <抽出理由> 抱える 財 政 的 な 課 題 を 解 決する参考となりうるため。 28 29 シ ン ク タ ン ク 活 動 Annual Report Annual Report 詳細調査結果 事例 1:シニアボランティア 環 境 活 動 連 合 について シ ン ク タ ン ク 活 動 事例 2:マージー川流域キャンペーンについて 項目 内容 項目 内容 団体名 Environmental Alliance for Senior Involvement (EASI) シニアボランティア環境活動連合 団体名 Mersey Basin Campaign マージー川流域キャンペーン 国名 アメリカ 国名 イギリス 団体種別 NPO 団体種別 NPO 聞き取り調査相手 Mr.Thomas P.Benjamin (President of EASI) トーマス・ベンジャミン(シニアボランティア環境活動連合会長) 聞き取り調 査相手 Mr.Mar k Turner(Deputy Chief Executive) マーク・ターナー(マージー川流域キャンペーン事務局 次長) 組 織について 常勤および非常勤スタッフの人数 ・常勤スタッフ:4 名 非常勤スタッフ:3 名 組 織について スタッフの報 酬 ・常勤スタッフ:給料及び給付金 常勤および非常 勤 ・19 名の常勤スタッフと 3 名のパートタイム・スタッフ スタッフの人 数 ・パートタイム・スタッフの内 2 名は週 3 日、もう 1 名は週 4 日勤務。事務局スタッフの全メンバーがマージー川流域 ボランティアへの報 酬について ・ボランティアは従事する時間に関わらず無報酬。 ビジネス財団(The Mersey Basin Business Foundation)に雇用され 、マージー川流域キャンペーン事務局に所属。 ・資金調達が可能な場合、ボランティアが行った活動に直接関係する費用について 払い戻しを行っているが、ほとんどのボランティアが受け取っていない。 ・キャンペーン事務局のために、週1日従事する非常勤の会長を置いている。 スタッフの報 酬 ・給与:すべての事務局スタッフにマージー川流域ビジネス財団の報酬方針に基づき支給されている。 ・プロジェクトにかかる交通費や必需品はボランティアが自発的に賄ってくれていることが多い。 財源の種類および その割合について 行政との協力関係 <学 生ボランティア> ボランティアに ・個別研究プロジェクトに取り組んでいる学生 (通常は大学 院生)は、2∼3ヶ月間マージー川流域キャンペーンと一緒に働く。 ついて 大学のインターンシップとしてマージー川流域キャンペーンにて数週 間活動 。 ・2004 年の運営費は $700,000 強 【収入】 【支出】 ・企業や財団、個人の会費や寄付:20% ・各プログラム費:約 86% ・州政府や地方自治体:約 60% ・運営費:10% ・連邦政府:20% ・資 金 調 達 :4% <その 他のボランティア> ・人数はその年によって大きく異なるが、例えば「マージー川流域週間 2004」では 10 日間で約 4,000 人が参加した。 ボランティアへの ・個別 研究プロジェクトに取り組んでいる学生は通常無給。但し、経費(旅費、文房具など)に関しては事務局負担。 報 酬 について ・インターンシップとして働く学生は、経費の他に標準的な時給ベースの給料を受け取る。 また、いくつかの例外的状況において奨学金を提供した実績あり ・自然資源と環境問題に関わるほとんどの連邦政府機関(内務省、農務省、商務省、保険社会福祉省、 国防総省、環境保護庁)と覚書を交わし活動を行う。 ② マージー川流域ビジネス財団(1992 年設立) ・州政府、市や郡、地方自治体と合意文書を交わし活動を行う。 ・マージー川流域キャンペーンはマージー川流域ビジネス財団を通して民間企業と携わる。 ・活動の大半は、特定の任務を果たすため政府機関にボランティアを派遣すること。(ボランティアは、各種政府機関において 環境モニタリングや環境調査、GIS による地図作成や分布調査、国立公園で専門家としての活動を実施) ・マージー川流域ビジネス財団は民間企業の知識・専門的技術や資金をマージー川流域キャンペーンに引き込むことを目的とした法人登記がなされている企業。 ・マージー川流域キャンペーンに多大な資金的寄与をしている企業は、マージー川流域ビジネス財団の取締役会の一議席を得ることができる。 ・また、コミュニティーでの環境教育や政府の特定のプロジェクトへの支援活動も実施。 行政との協力で団体側が 得られるメリット (団体と協力することで) 行政側にとってのメリット ・政府のプロジェクトがコミュニティーに受け入れられ、信頼を得るための手助けを行うことで、活動資金の一部を 政府機関から調達できる。 財源の種類および その割合について ・公的機関(環境庁等) :39% ・中央政府:34% ・政府機関がボランティアを活用することでボランティアの認知度も高まる ・民間企業:11% ・EU:10% ・地方自治体:5% ・パートナー団体:1% 1. 政府のプログラムに対する住民の信頼性が高まる。 2. 地元コミュニティーとの接点が得られる。 行政との協力関係 【支出】・支出の半分は運営費(給与・地代など)、 残りの半分が各プロジェクト(環境改善活動・イベントなど) にかかる費用。 ・マージー川流域キャンペーンはイギリス中央政府によって設立。 3. 政府が財源確保できないために直接採用ができない専門スタッフの任務を、 ボランティアに実施してもらうことが可能となる。 ・ マージー川流域キャンペーンは年一度の活動計画を政府と合意し、政府のイニシアティブやプログラムの施行を支援。 4. 政府機関が既存のスタッフにはない専門性をもつ人材をボランティアから得ることができる。 ・ 環境 庁(イングランドおよびウェールズの環境を監督している)やブリティッシュ・ウォーターウェイ (British Waterways:運河のネットワーク管理を管轄)などの政府機関とも密接に連携。 6. 費用対効果を非常に高くすることが可能。例えば、政府があるプログラムに投入した費用について、 $1.00 あたり $20.00 相当の効果があったと政府が算出している。 活動を継続するにあたり、 直面している問題 【収入】 2004 ∼ 200 5 年の収入は 150 万 ポンド(約 3 億 円 )。内訳 は下記の通り。 ・政府によって、ボランティアに必要品や物資を提供や、技術研修の支援が得られる。 5. 政府からのメッセージを直接住民に伝えることができる。 団体が河川事業・管理に 参画することで、行政側の 財政負担が軽減されたと 思われること ① マージー川流域キャンペーン(1985 年設立) 公共センターと直接的な連携、 キャンペーン全体のマネージメント、広報活動、 マーケティング、行事の計画、研究機関などの関連する機関への資金提供などを行う。 非常勤スタッフ:時給制 行政との協力で団体側が 得られるメリット <マージー川流 域キャンペーンのメリット> ・資金面:政府からの資金援助によって、組織の運用資金の主要部分がサポートされる(これにより過去 20 年間の運営が可能となった)。 ・ブランド力の向上:政府が支援する市民団体を中心とした活動であるということで、活動を企画しパートナーを得ることが可能になった。 1 . 直接経費削減。 ペンシルベニア州の監視プログラムでの効果事例 ・信頼性と社会的地位の向上 : 政 府 の 支 援 を 通 し て 、 地 域 に お け る 強 い 社 会 的 地 位 を 確 立 。 2,000人を超えるボランティアが400,000時間以上にわたるボランティア活動を提供→年間経費 $300,000。 ボランティアを有償スタッフに置き換えた場合→年間 $10,000,000 の人件費が必要。 ・機会:政府との密接な繋がりを通して、政府の意向や方針に影響を与えることができ、また、 マージー川流域キャンペーンの目的を推進することが可能となった。 ・単純に差し引けば、$9,700,000 のコスト縮減が可能となった。 <マージー川流 域ビジネス財団のメンバーとなる企業のメリット> ・一般運営費用の資金調達に最も頭を悩ませている。プロジェクト毎の支援は受けているが、 新たな活動を展開しようとする際の資金を得るのが非常に困難。 ・企業イメージ向上:地域の環境を向上するという目的を持ったキャンペーンに賛同していることで、 住民(消費者) から見 た企業イメージが向上する。 ・企業の積極的な宣伝となること (社名がイベントの名前の一部となることや、企 業ロゴがパンフレットや報告書、ホームページに掲載されることで)。 (団体と協力することで) 行政側にとってのメリット ・市民団体とのパートナーシップによる活動の推進が図られる。 ・マージー川流域キャンペーンの存在によって政府は他のセクター、 特に民間やボランティアのセクターからのパートナーと建設的に働くことが可能。 ・政府はマージー川流域キャンペーンへの支援を通して、住民(国民)に対して良い宣伝となる。 ・1999 年にチース河川大賞(Thiess Riverprize) を受賞したことにより、 マージー川流域キャンペーンとそのすべてのパートナーに関する大きな宣伝となった。 団体が河川事業・管理に参画する ・すべてのセクターとのパートナーシップを組んで仕事をすることによって、マージー川流域キャンペーンは、 ことで、行 政 側 の 財 政 負 担 が 企業をはじめ様々な資金調達先からの資金的支援を集めることができ、政府の負担が軽減されること。 軽減されたと思われること 活動を継続するにあたり、 直面している問題 ・直面している主な困難は資金調達。より多くの資金があればより大きなプログラムを施行することが可能(ただし、獲得できる資金額に関しては年々増加してはいる)。 ・パートナーシップ事業に関してマージー川流域キャンペーンは NPOであるため、自分たちが何を目的とし、何を行っているか全て説明する 必要があるため、各組織から資金などの支援を受けるには、活動に賛同してもらえるよう説得しなければならず、 その説得に大変時間がかかること。 30 31 シ ン ク タ ン ク 活 動 Annual Report Annual Report 世界の水環境に関する議論の動向 背景 実現するため、努力を増加すべきであることが確認され、水 2000 年のミレニアム総 会で発 表されたミレニアム 宣 言では、 画 を 策 定するというターゲットが示され、このた め に 生 態 系とそ にとって重要な鍵です。このため、持続可能な開発にとって に関する行動計画として具体的な取り組みがまとめられました。 国 際 的に共 有される価 値を 行 動に変えるた めに、我 々 が 特に重 の 機 能 の 維 持 ・ 再 生 の た め の 必 要 性と 、飲 料 水 の 水 質 保 存 を 水問題の解決は重要な課題の一つであると世界的に認識され さ ら に 、「 持 続 可 能 な 開 発 委 員 会 」 は 第 1 2 会 期(CSD12: 要と考える重要な目標の 1 つとして「共有の環境の保護」を挙げ、 含 む 人 間 の 生 活 や 工 業 ・ 農 業 分 野 にお け る 要 求 を 比 較 検 討し ています。2000 年 9 月に開催されたミレニアム・サミット 2004 年) 、第 13 会 期 (CSD13:2005 年)※ で の 議 論 の テ ー 持 続 可 能な 開 発 の 原 則に則り、 環 境 の 保 全と管 理 のために、 森 な がら 、 水 資 源のより有効な配分を行うことが約束されました。 で は ミ レ ニ ア ム 開 発 目 標 の 1 つ と し て 、「 2015 年 ま で に 安 全 マを水、衛生、人 間 居 住 と 定 め ま し た 。 国 際 社 会 が ミ レ ニ ア ム 林 の 管 理と保 全 、 生 物 多 様 性 条 約 および 深 刻 な 干 ば つ また は また、2004 年 4 月に行われた CSD12 では、議 長 総 括 に お い な飲料水を継続的に利用できない人の割合を半減する」とい 開発目標の達成に向けて努力を続ける中で、2004 年 3 月に 砂 漠 化 に 直 面 す る国 、特 にアフリカにおいて砂 漠 化 に 対 処 す る て 、ヨハ ネスブル 実 施 計 画 の 2005 年 ま で の 統 合 水 資 源 管 理 う目標が設定され、2002 年のヨハネスブルク・サミットに は国連アナン事務 総 長 が 事 務 総 長 に 対 す る 諮 問 機 関 と し て 「 水 た め の 条 約 の 完 全 実 施を 急ぐことが 確 認されました 。また 、 地 計 画 の 作 成 に 関 す るターゲットの達 成 は 、政 治 的 優 先 課 題 で おいては、ヨハネスブルグ実施計画(JPOI)の中で各国が と衛生に関する諮問委員会」を設立し(議長:橋本龍太郎 域 、 国 家 、地方レベルで、水の衡平なアクセスと適 正 な 供 給 を あり、 生 態 系 へ のアプローチは、ター ゲット達 成 の た め の 政 策 2005 年までに統合水資源管理計画の策定を図ることを約束 元 内 閣 総 理 大 臣 )、 2 0 0 4 年 7 月 の 第 一 回 会 合 で 行 わ れ た 重 推 進 す るた め の 水 管 理 戦 略 を 策 定し 、持 続 不 可 能 な 水 資 源 の オプションとして 促 進 す べ き で あると示 さ れました 。 しました。また、2003 年の第 3 回世界水フォーラムおよ 要事項に関する議論では「水に関わる環境」の重要性が指摘 利 用 を 停 止すること、自 然 災 害 および人による災 害 の 数と被 害 び閣僚級国際会議では「水に関する制度的・技術的能力強化」 されました。また、2005 年から 2015 年までの10ヵ年を「生 を 削 減 するために協 力を 強 化 することも 確 認 さ れました。ミレニ 一方、国連以外の国際社会においても、2000 年の第 2 回世界 の必要性が指摘され、水問題の解決に向けた具体的な行動 命 の た め の 水 1 0 年 ( W a t e r f o r L i f e D e c a d e )」 と す る アム・サミットではミレニアム開 発 目 標 も 発 表 さ れました が 、この 水フォーラム、2001 年の国際淡水会議、2003 年の第 3 回世界水 に重点を当てた議論が行われました。これらを受けて、 こ と が 国 連 総 会 で 決 議 さ れ 、2 0 0 5 年 3 月 22 日に 10 年の始 中では 2015 年までに達 成すべき目標の1つとして「環 境 の 持 続 フォーラムなど、世界規模での水問題全般に関する会議が開催される 2003 年 6 月の G8 エビアン・サミットでは、水は生命 まりが宣言されました。国連水関連機関(UN-Water)に 可 能 性 の 確 保 」( 目 標 7 )が 掲 げられ 、そ の 具 体 的なターゲット ようになってきています。2001 年 12 月に開催されたボン会議にお よ る 「 1 0 年 」 の 優 先 課 題 の 中 に は 「 水 質 汚 濁 」、「 越 境 水 」、 として、 「持続可能な開発の原則を各国の政策や戦略に反映させ、 いては、作業部会 A のセッション1 「水資源と生態系の保護」 で、 環 境 資 源 の 喪 失を 阻 止し、回復を図ること」が挙げられました。 大規模インフラ整備にあたっては環境、社会的影響の評価が行われ にとって不可欠であり、水がなければ人間の安全保障が損 なわれること、このため国際社会は、水と衛生の分野におい て ミ レ ニ ア ム 開 発 目 標 と ヨ ハ ネ スブルグ・サミット実 施 計 画 を 「 水 、 衛 生 とジェンダー」、「 統 合 水 資 源 管 理 ( I W R M )」 な ど 宣 言 で は 、水と環境について次のように述べられ ています。「 世 第 3 回フォーラムでは「水と自然・環境」のテー マ の 声 明 文にお いて、 「 水 管 理 に生 態 系 アプローチを 導 入 する」、 「 環 境 汚 染 に対 性 の 喪 失 、 漁 業 資 源 の 悪 化 、 砂 漠 化による土 地 の 脆 弱 化 、 処 する」、「 水 生 生 物 の 多 様 性 保 全 の た めに一 層 努 力 する」こと 地 球 温 暖 化 、 自 然 災 害 により、 大 気 、 水 、 海 洋 の 汚 染 により、 の重 要 性 が 指 摘されました 。また、2004 年12 月には 東 京 で 開 ︶ ﹂ 2002 年 8 月∼ 9 月のヨハネブルグ・サミットのヨハネスブルグ 国連総会・サミット CSD 持続可能な開発委員会 1992 年 6 月 UNCED 環境と開発に関する国連会議 (リオ・サミット) CSD 持続可能な開発委員会の設置 さしい技術が導入される必要があることが確認されました。 何 百 万 人 も の 人 が 人 間らし い 生 活 を 奪 わ れ て い る 。 こ の よう 催され た 「 統 合 水 資 源 管 理 に関 する国 際 会 議 」の 中で、統 合 水 な 環 境 下 に お い て 、 持 続 可 能 な 開 発 を 目 指し 、 清 浄 な 水 、 資 源 管 理 の た め の 水と環 境 の 問 題に関 する分 科 会 が 行 わ れ 、 衛 生 、 適 切 な 住 居 、エネルギー、保 健 医 療 、 食 糧 安 全 保 障 、 具 体 的 な 取り組 み 、特 徴 的 な 取り組 み が 事 例として発 表されまし 生 物 多 様 性 の 保 全 な ど へ の アクセ ス を 急 速 に 増 加 さ せ ること た 。分 科会のまとめでは次のように述べられています。 「水は環境 を 決 定し た 。」また、ヨハネスブルグ・サミットで 発 表 さ れ た 実 にとって 必 要 不 可欠なものであり、しかし、環 境もまた 水と人 間を 施 計 画においては、 持 続 可 能な 開 発 の ためには、 経 済およ 提 供し て い る 。水 の 保 護 、 水 の 生 産 、水 の 浄 化 に 貢 献 す る 森 び 社 会 開 発 の 基 礎となる天 然 資 源 の 保 護と管 理が 欠 か せ な 林と湿 原を 含む「 生 態 系 」の 概 念を 理 解することが重 要である。」 1993 年 CSD1 アジェンダ 21 CSDビューロー(任期1年) CSD 事 務局 DESA 経 済 社会局 2000 年 8月 国 連 総 会(ミレニアム総 会) い こと 、 ま た 持 続 可 能 な 統 合 さ れ た 方 法 で 、 天 然 資 源 を 管 2000年 9月ミレニアム・サミット 理 す る た め に は 、 地 域 、国 お よ び 地 方 の 能 力 を 高 め つ つ 、 2003 年には、第 3 回 世 界 水フォーラムの開 催を 受 け 、 G8 エビ 生 態 系 を 保 全し 、 土 地 、 水 、 生 物 資 源 の 統 合 的 な 管 理 を 達 アン・サミットにおいて 水 に 関 する G 8 行 動 計 画 が 成 果として発 表 WSSD 準備委員会(PrepCom)として開催 成 す る た め の 戦 略 を 実 施 す る 必 要 が あ ること が 確 認 さ れまし されました 。それに先立って行われた G8 環 境 大 臣 会 合において 2001年 4 月∼ 2002 年 6 月 計 4 回開催 た。また、ミレニアム開 発 目 標 に 定 めら れ た「 2015 年 まで に は、貧 困 撲 滅と 経 済 発 展 にとって水は重 要 であるとの観 点 から 、 ・ミレニアム宣言 ・ミレニアム開発目 標 2002 年 CSD10 ミレニアム・プロジェクト 水と衛生タスクフォース (DESA.UNDO.UNEP. UN-Habitat.WB. UNESCO.UNICEF. GWP.WWC.WSSCC. WWAP.IWMI など ) 2002 年 8-9 月 WSSD 持続可能な開発に関する世界サミット WSSD のための事務局長助言パネル (ヨハネスブルグ・サミット) ・ヨハネスブルグ宣言 ・ヨハネスブルグ実施計画 2004 年 CSD12 ※ 持続可 能な 開 発 委 員 会 は、第 11 会 期(2003 年)において、2004 年以降 6 サイクルにおいて中心的に取り上げる テーマ群と各サイクルで取り上げる分野横断的事項を決定。第 1 サイクルは、水等、第 2 サイクルはエネルギーなど。 第 7 サイクルにおいては、実 施 状 況 の 総 括 を 行 う 。 32 主 催 ﹁ 第 2 回 世 界 都 市 フ ォ ー ラ ム ︵ 界が直 面する問 題 の 1 つが地 球 環 境 の 悪 化です。 生 物 多 様 るべきであること、農業の分野では水質汚濁を防ぐために環境にや が挙げられています。 持続可能な開発に関する国連の会議の構成 シ ン ク タ ン ク 活 動 World Urban Forum 水と水の効率的な管理は経済発展および環境の持続可能性 UN-HABITAT シ ン ク タ ン ク 活 動 主 要 国 際 会 議 や 世 界 のオピニオンリーダーによる水環 境 に 関 す る 議 論 の 傾 向 安 全 な 飲 み 水を 利 用できな い 人と基 本 的 な 衛 生 施 設を 利 用 水 質 や 生 態 系 の 保 全 を 統 合 水 資 源 管 理 のアプローチの重 要 性 で き な い 人 の 割 合 を 半 減 す る 」という目 標 達 成 の た め に 努 力 が 議 論 さ れ まし た 。環 境 関 連 の 国 際 会 議 で は 、 このように 持 続 して いくことが 合 意 さ れ 、このターゲットを達 成 す る た め に は 、 可 能 な 開 発 と 経 済 発 展という 観 点 から水 問 題 が 議 論 さ れ る 傾 衛 生 施 設 、 産 業 排 水 ・ 生 活 排 水 処 理 の た め の 技 術 を 導 入し 、 向にあり、2005 年 3 月の UNESCAPによる環 境と開発 の た め の 地 下 水 汚 染 の 影 響 を 軽 減し 、 国 家 レ ベ ル の 監 視 シ ス テ ム と 大臣会合でも「グリーン成長( greengrowth : environmentally 効 果 的 な 法 的 枠 組 み を 確 立し 、 健 康 へ の 脅 威 を 軽 減し 、 生 sustainable economic growth)」がテーマとして挙げられ 態 系 の 保 存 及び 水 質 汚 濁 の 防 止を 強 化する必 要があるというこ ています。環境関連の国際会議では、このように持続可能な開発と とで 合 意し まし た 。 更 に、2005 年までに 統 合 水 資 源 管 理 計 経済発展という観 点 から水 問 題 が 議 論される傾 向にあります 。 33 Annual Report Annual Report 世 界 中 の 水 関 係 者 と の ネット ワ ー クを 生 かし た 情 報 提 供 NoWNETの活動 今後の課題 N o W N E T( Northern W a t e r Network )∼ 先 進 国 間 の 水ネットワ ーク∼ 「 水 と 環 境 」 の 分 野 に お い て は こ れ ま で 、 水 質 汚 濁 や 生 シ ン ク タ ン ク 活 動 強化する動きが世界的にも顕著となってきています。モニ (1)背 景 (3)活 動 紹 介 タリング活動を効率的に進めていくためのモニタリング活 第 3 回世界水フォーラムにおいて、第 3 回世界水フォーラム事務局、 昨 年12月の「統合水資源管理に関する国際会議」では、NoWNET で取り上げられ、議論されてきました。しかしながら、水 動 の 整 理(マッピング)もフランスの主 導 で 始 ま り ま し た 。 世界水会議、世界水パートナーシップとの間で締結された基本合意書 メンバー代表が一堂に会し、2つの分科会を開催しました。 1つ目の分 問 題 に 関 す る ア プ ロ ー チ と し て 、「 統 合 水 資 源 管 理 」 と い う EU においても、水関連のミレニアム開発目標の達成に向 に基づき、NoWNET(N o r t h e r n W a t e r Network)が発足 科会では、NoWNETの役 割について活発な意見交換が行われま し た。この中で、NoWNET は実践に基づいたネットワークであること、 態系の悪化などといった問題が「環境問題」の枠組みの中 け た EU 水イニシアティブによる貢 献 度 を 図 る た め の モ ニ タ し、 日 本 水 フ ォーラムが NoWNET 事務局を務めています。現 在、 問題解決に向けた活動を行うという世界的な流れの中で、 リング活動がイタリアを中心に進められています。これら NoWNET のメンバー国は、オランダ、オーストラリア、スウェーデン、 水問題に関する知識は、 セクター・業種・国境を越えて共有されるべき 水と環境に関する問題が世界の水問題の中で重要な 1 つの を受け、モニタリングのための指標開発が関心を集めるこ デンマーク、日本、韓国 、フランス、の 7 カ国で、今後、アメリカ、カ であること、 途 上国は先進国の成 功 事 例 と 失 敗 事 例の両方から学ぶ 課題となってきています。 とになることが予測されます。日本としては、特に水質保 ナダなど、更にメンバー国が増える見込みです。また、世界水会議や 必要があることなどが、 メッセージとして発せられました。 もう1つのセ ッションでは、統合水資源管理計画とその実施における合意形成につ いて、各国メンバー代 表が自国の具体例を紹 介しました 。今 後 も 、 枠組みが導入され、水問題を流域ベースで統合的に捉え、 全や水質汚濁防止法による監視の実績などを海外との間で 世界水パートナーシップのように、同様の志しを持った国際機関と 欧州では、EU 水枠組み指令を通じて、水質管理を中心 情報共有するとともに、その技術や知識の移転に努めてい も連携しています。 とした統合的なアプローチによる地域的な規制が各国によ くことによって、水環境の分野での国際的なリーダーシッ って法制度化され、国レベルでその規制に基づく取り組み プを発揮していくことが可能となるでしょう。 NoWNETとして、ストックホルム世 界 水 週 間 や世界水フォーラム (2)目 的 などの国 際 会 議 の 場を活用し、情報発信や情報共有に努めてい が行われています。また、EU 加盟国だけでなく、未加盟 NoWNET は、知識の共有を図り、関係者を結びつけ、認識を高め、 の東欧諸国や南コーカサス諸国も枠組み指令に基づく統合 水環境の分野においても、高度成長期の失敗を乗り越え 会合を組織するための、先進諸国の国レベルの水パートナーシップの 水資源管理のアプローチを導入し、加盟諸国との協調を図 た経験を近隣諸国と共有するための日本主導の取り組みが ネットワークです。具体的には、次の目的が挙げられます。 NoWNET は、メンバー同士の連携を促進するため、お互いのメ すでに始められています。アジア水環境パートナーシップ ●先進諸国が国内の水問題を解決し、国内水セクターが国際的な水に 関わるコミュニティと接するための窓口を提供できるような 、 国 内 パ ートナーシップの構築を促進する。 ンバー企業などを訪問し、交流を図ることを目的とした交流視察も っていく傾向が見られます。 (WEPA)は、 水 環 境 保 全 に 関 す る 事 例 をデータベース化し、 環境に対する取り組みは当該国の歴史的経緯や自然・社 地 域 の 水 環 境 ガ バ ナ ン ス お よ び 、キャパシティビルディン ば統合水資源管理計画の策定手法など、水分野においては グの 向 上 に 貢 献 す る こ と を 目 的 としたアジアの国々とのパー 世界的な標準化・規範化が模索され始めています。世界標 トナーシップです。この よ う な 活 動 を 通 じ て 、 日 本 的 な 水 環 準化・規範化に関しては、自国の国際展開を有利にすると 境に関する取り組みを世界へと発信していくことが期待さ の観点や、将来その標準手法や規範によって不当な評価を れています。 受けないようにするとの観点から、その策定段階から積極 行います。その第一弾として、本年 8 月に開催されるストックホル ム世界水週間に合わせて、デンマーク水フォーラム Danish Water アジア諸国との間で情報の共有を図ることにより、アジア 会経済事情によって異なるものです。しかしながら、例え くことが重要であることを認識する機会となりました。 ●先 進 諸 国 が 水 資 源 ・ サ ー ビ ス の 管 理 に 関 わ る 経 験 を 共 有 し 、 途上国とのパートナーシップを強化するために、先 進 諸 国 間 の ネッ トワークの 発 展を 促 進 する。 Forum(略称 DWF)との協力により、日本の産・官・NGO 代表 団による DWF 会員企業視察訪問を行う予定です。また、ストック ホルム世界水週間や第4回世界水フォーラムにも、NoWNET とし ●世 界 水フォーラムにおい て 、 先 進 国 の 水 問 題につ い て 、 関 係 者と 協議を行い、政治家や政策決定者に問題提起を行う。 て参加・展示を行います。 また、NoWNET のメンバーには、次の役割が求められています。 的に自国の技術や考え方を提案していくことが非常に重要 世界的な流れの中で「水と環境」を捉えるにあたっては、 ですが、現在のところ、EU 水枠組み指令の例が示すように、 積極的に自国の技術や考え方を提案していくことが不可欠 欧米の発言が大きく採り上げられる傾向にあります。一方で、 です。このため、今後日本がとるべき戦略を検討するにあ 日本の取り組みが評価されている分野もあります。上下水道 たっては、何が日本の強みであり、それに基づいてどのよ サービスの国際規格化を検討している ISO/TC224 に関 う な テ ー マ で そ の 強 さ を アピールしていくかということを 考 するワーキングループ会合は、昨年の地震、津波など大規 え る こ と が 重 要 で す 。たとえば、統 合 水 資 源 管 理 の 中 で は 、 模自然災害の多発を受けて、自然災害に関する耐震管や給 生 態 系 、環 境 保 全 も 重 要 となっていますが、それらのテーマ 水車の業務指標を含む日本の水道事業ガイドラインを高く に対するアプ ローチの方法としても、先 に 述 べ た 水 道 事 業 ガ 評価しました。 イ ド ラ イ ン の よ う に 、 日 本 の 先 進 分 野 で あ る「防災、災害 ●国 内 パ ートナーシップを 通じて 、 良い 水 管 理 の 実 例を 広 め、 知 識の共有を図り、メンバー以外との連携を深める。 ●南北間の連携強化を図るために、国際機関のネットワークを通じて、 先進諸国間、途上国間のパートナーシップを促進 ・ 支援する。 対応」という観 点 か ら 、 災 害 後 の 生 態 系 の 回 復 、 保 全 な ど また、ミレニアム開発目標という世界的な目標の設置を に注目した技術移転なども日本の独自性、強さを世界に発 受けて、モニタリング(監視)が世界のキーワードとなっ 信 で き る 分 野 と なりうるでしょう。 NoWNET ホームページ てきています。改善された水源へのアクセス、改善された http://www.northenwater.net/ 衛生設備へのアクセスという水に関する二大目標に対する ユニセフと世界保健機構による共同監視計画(JMP)に よるモニタリングのほか、水質や様々な水資源、あるいは 制度、そして更には約束された行動・活動に関する監視を 34 35 世 界 中 の 水 関 係 者 と の ネ ッ ト ワ ー ク を 生 か し た 情 報 提 供 Annual Report Annual Report 国 際 会 議 等にお け る 活 動 U N - H A B I T A T 主 催「 第 2 回 世 界 都 市 フォーラム( World U r ba n Fo r u m )」 世 界 中 の 水 関 係 者 と の ネ ッ ト ワ ー ク を 生 か し た 情 報 提 供 2 0 0 4 年 9 月 13 日 か ら 17 日 にかけ て、ス ペ イ ン・バル セ ロ の人と環境によりよい結果をも たらす輝かしい例になるであ この主張をサポートする形で、テーマ別セッションでパネ 本会議の成果である「災害に強い国・コミュニティの ナ に世 界各国 代 表3,000 人 以 上が一堂に会し、U N - H A B I T AT ろう」と述べ、各国に同条約 の 採 択 と 実 施 を 呼 び か け ま し た 。 リストを務めた廣木土木研究所ユネスコセンター設立推 進 本 構 築 : 兵 庫 行 動 枠 組 2005−2015 」お よ び 「 兵 庫 宣 言 」 主催「第2回世界都市フォーラム(World U r b a n F o r u m )」 こ の 日 、 同 氏 が 議 長 を 勤めるグリーン・クロス・インターナショ 部上席研究員が、 「Early Warning(早期警報)」のタイト は 外 務 省 の 下 記 ホームページからダウンロード 可 能 で す 。 が開催されました。初日の開会式には、旧ソビエト連邦指 ナルとUN-HAB I T A T は 、 人 間 居 住 の 水 管 理 分 野 に お い て、権 ルのもと、洪水 や 津 波 な ど の 水 災 害 は 予 測 可 能 で あ り 、 早 導 者 ミハイル・ゴルバチョフ 氏 が 出 席 し 、 「水の権 利 に 関 す る 国 利 として の アプロ ー チ を 推 進 す る た め の 協 力 同 意 書 を 締 期警報システムの確立によって死者数半減が可能であるこ 際 枠 組み条約(Global F r a m e w o r k Convention on the 結 し ま し た 。 ま た 、 日 本 水 フ ォ ー ラムからは 、 UNE S C O- と を デ ー タ に 基 づ い て 説 明 し 、国 際 的 な 防 災 行 動 計 画 「災 Right to Water)(案)」を提唱しました。ゴルバチョフ氏は、 IHP主催のネットワーキング・イベント「都市と川の対話の復活」 害に強い国・コミュニティの構 築:兵 庫 行 動 枠 組 20 0 5 − 基 調 演 説 の 中 で 「 安 全 な 水 へ の アクセス は 、 特 権 で は な く 、 に 出 席 し 、 日 本 の 取り組 みの 一 例 と し て 、渋 谷 川 の 再 生 に 向 2015」 に脚 注という形 で 盛 り 込まれる結 果となりました 。 権 利 で あ る 。 水 に 関 す る ミレニアム 開 発 目 標 の 達 成 は 、 全 て けた市民活動や打ち水大作戦について紹介を行いました。 http://www.mofa.g o.jp/mofaj/gaikkankyo/kikan/wcdr.html 第 5 回 アジア 太 平 洋 環 境と 開 発 に 関 す る 閣 僚 会 議( MCED5) 日 仏 河 川・湖 沼 の 水 管 理 セミナ ー 2005 年3月24日から29日まで、韓国・ソウルにて、 アジア 太 面 支 援と、 「 危 機 管 理 」テ ーマにおけるコンタクト・ポイントの 候補として挙げられました。 国 交 省 河 川 局 と フ ラ ンス 環 境 省 と の 間 で 昭 和 5 8 年 度 か の 役 割 な ど に つ い て も 最 新 の 情 報 を 得 る ことができました。 平 洋 地 域 52 カ 国 の 環 境 大 臣・事 務レ ベ ル 出 席 の 元 、アジ ア ら 定 期 的 に 開 催 されている 日 仏 河 川 ・ 湖 沼 の 水 管 理 セ ミ ナ 総 括 討 議 で は 、 イ ンド 洋 津 波 災 害 な ど の 自 然 災 害 の 被 害 太 平 洋 地 域 経 済 社 会 委 員 会( UN- E S C A P )主 催「 アジア 太 ー の 第 8 回 会 合 が 2005 年1月10 日 ∼ 14 日 ま で フ ラ ン ス 軽 減 の た め に 日 仏 共 同 で 対 処 す る こ と 、 第 4 回 世 界 水 フォ 平 洋 環 境と 開 発 に 関 す る 閣 僚 会 議 」が 開 催 さ れ まし た 。 本会 2 8日、閣 僚 会 合 初日に行われたラウンド・テーブル では、橋 で 開 催 さ れ 、7 名 の 日 本 側 代 表 団( 団 長 : 清 治 河 川 局 長 ) ー ラム に 向 け て 洪 水 ・ 河 川 生 態 系 ・ 住 民 参 加 の 分 野 に お い 議のテーマは、 環 境 に 配 慮し た 持 続 可 能 な 経 済 成 長( Green 本 会 長 が 、アジア 太 平 洋 環 境 開 発フォーラム( A P F E D )メン のメンバ ー として 日 本 水フォー ラム か ら 尾 田 が 参 加しまし た 。 て 共 同 で 取 り 組 む 準 備 に かか ること 、MDGを 達 成 す る た め G r o w t h )と いうも の で 、最 終 日 に 採 択 さ れ た ソウル・イニシ バー、そして国連「 水と衛生に関する諮問委員会 」議長として、 今 回 は 共 通 テーマ と し て 、 早 期 警 報 を 含 む 洪 水 の 予 見 お の モニタリングの 重 要 性 な ど に つ い て 、双 方 の 認 識 が 一 致 し 、 アティブ は「 環 境 の 持 続 可 能 性 を 向 上しつつ 、アジア 太 平 洋 地 環境的に持続可能な経済発展の重要性について発言しました。 よ び 防 御 、河 川 環 境 の 保 全 と 復 元 、 水 と 文 化 の 3 つ が 設 定 今 後 も 継 続 し て 情 報 交 換 を 進 めることになりました。日 本 域 にお い て ミレニア ム 開発目標を達成するための基礎として、 この 中 で 、水 の 問 題 は 貧 困 や 災 害 の 問 題とも 大 きく関 係して さ れ 、 日 仏 双 方 か ら 7 ∼ 8 編 ず つ の 発 表 が あ り 、活 発 な 意 水 フォー ラム と し て も 、フ ラ ンス と の 連 携 を さ ら に 強 化 す る Green Grow th を 推 進 す べ き で あ る 」こと を 宣 言しました 。 おり、2015年までに水 災 害による死 者 数を 半 減 するという目 見 交 換 が 行 わ れ ま し た 。ま た 、ガ ロ ンヌ 川 河 口 部 の 現 地 視 ことができたと考えています。 日 本 水フォー ラム は 、 国 際 水 管 理 研 究 所( I W M I )と 第 4 回 えられました。 察 に お い て は 、 地 元 NGO の 環 境 保 全 活 動 や 流 域 管 理 組 織 標 を 国 連ミレニアム 開 発 目 標に加 えることが 重 要 であると訴 世 界 水フォーラム事 務 局と の 共 催 により、第 4 回 世 界 水 フォー 神戸国連防災世界会議 ラムの5 つ の テ ー マ の1つ で あ る「 食 糧 と 環 境 の た め の 水 管 また 同日、昨 年 末 のインド・ スマトラ沖 大 地 震 および 津 波 の 理 」に 関 す る特 別 セッション を 開 催しました 。 発 生 を 受 け て 開 催 さ れ た 、津 波 関 連 の セッション に お い て 、 尾 田は、2015年までに水 災 害による死 者 数を 半 減するという 阪 神 淡 路 大 震 災 から10 年 を 迎 え た 神 戸 で 、 2005 年 1 月 18 ア 政 府 お よ び WMO が 主 催 し た 「 総 合 的 な 洪 水 リ スク 管 理 日 か ら 国 連 防 災 世 界 会 議 が 開 催 さ れ 、168 カ 国 か ら 約 4,000 −知識の共有と人材の育成を通じて−」の開催支援、また 特 別 セッション 終 了 後 に 行 わ れ た 少人 数 によるフォロ ー アッ 目 標 を アピー ルし、これ は 最 終日に採 択され た 会 議 報 告 書 の 人の 参 加 者 が 集 ま り ま し た 。 準 備 段 階 に お い て は 、 様 々 な 自 ユ ー ス に よ る キャンドル ナイト・イベント の 開 催 支 援 な ど 、 幅 プ会 議 で は、アジア太 平 洋 地 域 を 5 つ の サブ地 域 に分 け、そ れ な か で 、環 境 的 に 持 続 可 能 な 経 済 成 長 を 達 成 す るた め の 重 然災害に対する防災の重要性が議論される予定でしたが、ス 広い活動 を 行 い ま し た 。 ぞれのコンタクト・ポイント候 補と、5 つ のテ ー マ 毎 の 主 要コンタ 要な政 策 課 題 の 1つとして採り上 げられました。 クト・ポイント候 補 が 挙 げられました 。日 本 水 フォー ラムは 、北 東 マトラ 沖 地 震 お よ び インド 洋 津 波 の 発 生 を 受 け 、 津 波 関 連 の 特 別 セッション が 開 催 さ れ る な ど 、 津 波 の 早 期 警 報システム 構 築 橋本会長は、政府間会合の全体会合において国連「水と が焦点となりました。 衛 生 に 関 す る 諮 問 委 員 会 」 議 長 と し て ステートメント を 発 表 アジ ア 地 域のコンタクト・ポイントで ある 韓 国 水フォーラムの側 し ました 。 そ の 中 で 、 2 0 0 4 年 12 月 の I WR M 国 際 会 議 とし 日 本 水フォー ラム は 、こ の 会 議 の 政 府 間 会 合 に 参 加 し た ほ て 提 出 さ れ 、 諮 問 委 員 会 第 二 回 会 合 で 支 持 さ れ た 緊 急 アピ か 、総 合 防 災 展 で の 「 半 減 キャンペ ー ン 」 の ブ ー ス 展 示 、 ール( 2015 年 ま で に 水 災 害 に よ る 死 者 数 の 半 減 を 目 標 と す スリランカ 津 波 被 害 調 査 団 の 報 告 を 兼 ね た 写 真 展 、 国 土 技 る こ と を 提 案 ) に 触 れ 、国 際 社 会 がこのような目 標 を 採 択 し 、 術 政 策 総 合 研 究 所 主 催 の 「 洪 水 に 対 す る 住 民 啓 発 手段 に 関 努力にむけた取り組みを推し進めることの重要性を訴えま す る シンポジウム − 洪 水 に 強 い コ ミュニ テ ィ の た め の 市 民 & した。 行 政の新しいパ ートナーシップ− 」、と 日 本 政 府 、オー ストラリ 36 37 世 界 中 の 水 関 係 者 と の ネ ッ ト ワ ー ク を 生 か し た 情 報 提 供 Annual Report Annual Report ニュースレター・ウェブサイト ニュースレタ ー 世 界 中 の 水 関 係 者 と の ネ ッ ト ワ ー ク を 生 か し た 情 報 提 供 日本水フォーラムでは、ニュースレター“JWF News”を、 JW F N ew s 号 外 2 2 0 0 4 年 1 1 月1日 毎月1回 第1水曜日に発行し、Eメールにて配信しています。 日本水フォーラム準備室からのお知らせ また、英語版用に編集しなおし、毎月1回 日本語版配信後 ・登録締め切り迫る! 国内外の合意形成プロセスに学ぶセミナー開催 1週間ほどで発行しています。2004年の10月にVol.1を発 行し、現在までにVol.10まで発行しています。また、日本 ・出展者募集中!【IWRMに関する国際会議併設展示会】 巻頭言:「日本水フォーラム週間」の準 備 に 大 童 で す 関しては、随時、号外として発行しています。 日本水フォーラム準備室からのお知らせ やネットワークの動向、日本水フォーラムの活動報告、日本水 フォーラムが主催・共催を行う会議などの告知を盛り込んでい ます。そして、「掲示板コーナー」として、日本水フォーラム 巻 頭 言 :「 二 ・ 八 」 と は い う も の の 第4回世界水フォーラム説明会のお知らせ 日本水フォーラムからの報告 JWF N e ws Vo l.8 2 0 0 5 年5 月1 1 日 ・第2回日中水研究会開催報告 日本水フォーラムからのお知らせ 巻 頭 言 : 新 年 度 も 忙 し く 始ま り ま し た ・JWF活動報告及び仏マルセイユ水供給グループ会長講演会開催のお知らせ 日 本 水 フ ォ ー ラ ム か ら の 報告 ・持続可能な開発委員会第13会期(CSD13)参加報告 JWF N e ws 号外5 2005年3月14日 ・スリランカ復興支援活動報告会を開催しました 日本水フォーラムからの報告 日 本 水 フ ォ ー ラ ム か ら の お知 ら せ ・日本水フォーラム設立記念 ・第4回世界水フォーラムに向けたビーコン会議の報告 ・第4回世界水フォーラム説明会のお知らせ 「統合水資源管理に関する国際シンポジウム」のお知らせ 日本水フォーラムからのお知らせ ・出展者募集中!【統合水資源管理に関する国際会議併設展示会】 ・スリランカの津波被害に対する現地での復興支援活動について JWF N e ws Vo l.9 20 0 5 年6月1 0 日 ・特別セミナー「スリランカ津波災害からの復興に向けて」の参加者募集 巻 頭 言 : 新 し い 年 度 の 活 動も 本 格 化 し て き ま し た ・アジア・太平洋地域における「食料・環境のための水管理」特別地域 日 本 水 フ ォ ー ラ ム か ら の 報告 言、日本水フォーラムからの報告・お知らせ、掲示板コーナー などで構成されています。内容には、国内外の水に関する会議 JWF N e ws 号外7 200 5 年4 月2 6日 JW F N ew s V ol . 2 2 0 0 4 年 1 1 月4日 水フォーラム主催のシンポジウムや国際会議のご案内などに “JWF News”は、日本水フォーラム事務局長による巻頭 JWF N e ws Vo l.6 2005年3月2日 JW F N ew s V ol . 3 2 0 0 4 年 1 2 月1日 巻頭言:「日本水フォーラム週間」が間 近 に 迫 り ま し た 会合開催 ・平成17年度通常総会を開催しました 日本水フォーラム準備室からのお知らせ ・第4回世界水フォーラムに向けたアジア・太平洋地域の第一回地域委員 ・日本水フォーラム設立大会のご案内 JWF N e ws Vo l.7 2005年4月6 日 ・統合水資源管理(IWRM)に関する国際会議開催のお知らせ 巻頭言:やっと一年が過ぎました ・第4回世界水フォーラム説明会を開催しました 日本水フォーラムからの報告 ・スリランカ復興支援活動報告会(奥尻島)を開催しました ・スリランカ復興支援活動報告 ・第3回洪水防御国際シンポジウムに出席しました の会員のみなさまからの情報発信をする場を設けています。 JWF News号外3 −緊急速報− 2004年12月28日 会会合(ジャカルタ)を開催しました 現在、購読者数は、日本語版1,500名、英語版1,600名 巻頭言:大津波が大災害を引き起こしてい ま す です。今後も様々な広報を通じ、読者数を増やしていきます。 インド洋大津波被害に関する現地からの報 告 ・日本水フォーラム活動報告会/仏マルセイユ水供給グループ会長講演 JWF N e ws Vo l.10 2 0 0 5 年7 月1 2 日 ・チェンナイ(インド)からの報告 会報告 巻頭言:6月後半は日本に落ち着くことが出来ました ・コロンボ(スリランカ)から届いたメール ・コンラッド・オットーツインマーマン イクレイ世界事務局長が来訪さ 日 本 水 フ ォ ー ラ ム か ら の 報告 JW F Ne ws Vo l. 1 2 0 0 4 年 1 0 月 6日 ・第5回アジア太平洋環境と開発に関する閣僚会議(MCED5)報告 れました 巻頭言:「日本水フォーラム」の発足に向けて JW F N ew s V ol . 4 2 0 0 5 年 1 月 1 2日 国内外の水に関する動き 発行:日本水フォーラム JWF N e ws 号外6 2005年4月20日 ・日本水フォーラム・ウィーク:12月第二週に様々なイベントを開催します 巻頭言:まだ松の内ですが・・・ ◎ 参 加 者 募 集 !! ・第4回世界水フォーラムについて 日本水フォーラムからのお知らせ ・タジキスタン「越境河川流域における地域協力に関する国際会議」出席 報告 ・日蘭水管理フォーラム“水と生きる−新たなアプローチ”開催報告 ・第4回世界水フォーラムに向けた北東アジア・サブ地域予備会合 日 本 水 フ ォ ー ラ ム か ら の お知 ら せ スリランカ復興支援活動パネル展&報告セッション ・ユネスコ・水災害とリスクマネジメントに関する国際センターの設立について ・日本水フォーラムウィークを開催しました ・E U RO IN BO 会議開催 ・洪水に対する住民啓発手段に関するシンポジウム開催のお知らせ 「 奥 尻 島 の 経 験 を ス リ ラ ン カ の 人 々 へ ∼ 若 者 が つ な い だ ・UN-HABITAT主催「第2回世界都市フォーラム(World Urban Forum)」開催 ・第2回日中水研究会開催のお知らせ 復興の架け橋∼」 ・打ち水大作戦2005開催のご案内 ・日本水フォーラム主催NOWNET北欧交流視察のご案内 日本水フォーラム準備室からのお知らせ JW F N ew s V ol . 5 2 0 0 5 年 2 月 2 日 ・統合水資源管理(IWRM)に関する国際会議開催のお知らせ ・日本水フォーラム設立大会開催のお知らせ 巻頭言:忙しい年明けの一月となりました ・第1回日中水研究会開催のお知らせ 日本水フォーラムからの報告 ・国内外の合意形成プロセスに学ぶセミナー開催のお知らせ ・日仏河川・湖沼の水管理セミナーについて ・神戸国連防災世界会議での日本水フォーラムの活動報告 JW F Ne ws 号 外 1 20 0 4 年 1 0 月 1 8 日 ・インド洋大津波スリランカ被災地調査報告 国内外の水に関する動き ・インド洋大津波スリランカ調査報告会を開催いたしました ・INWEPF「国際水田・水環境ネットワーク」設立記念シンポジウム 開催のご案内 ウェブ サイト 日本水フォーラムは、ウェブサイトを通じて、これまでの 活動の成果や新たな取り組み、イベント開催のご案内など、 様々な情報を日本語と英語の2ヶ国語で発信しています。日 本語ページはデザインをリニューアルし、インターネットで 日本水フォーラムからのお知らせ ・第2回日中水研究会開催のお知らせ 会員入会のお申し込みもできるようになりました。掲載して いる情報は、ほぼ毎日更新。現在、1日平均7,000アクセ 日本水フォーラム準備室からのお知らせ ・第1回日中水研究会開催のお知らせ JW F N ew s 号 外 4 2 0 0 5 年 2 月 1 1日 スをいただいております。水に関する貴重な情報も掲載され ・国内外の合意形成プロセスに学ぶセミナー開催のお知らせ スリランカ 復興支援ボランティアを募集 し ま す ! ていますので、引き続きぜひご活用ください。 ・統合水資源管理(IWRM)に関する国際会議開催のお知らせ http://www.waterforum.jp/ ・日本水フォーラム設立大会開催のお知らせ 38 39 世 界 中 の 水 関 係 者 と の ネ ッ ト ワ ー ク を 生 か し た 情 報 提 供 Annual Report Annual Report 人 材 育 成 、啓 発 活 動 スリラン カ 津 波 災 害 復 興 支 援 活動の経緯 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 メン バ ー 構 成 ① 調 査 団の 派 遣 したが、津波とともにその生活の糧となる網や船を失ってし 本 活 動 の 参 加 メ ン バ ー は 表 −1 の 通りで す 。 本 活 動 に は 、 2004 年 12 月 26 日、インドネシアのスマトラ沖で発生した まいました。 1993 年北海道南西沖地震により壊滅的な被害を被りながら、 大規模な地震は、震源地周辺だけでなく、津波が襲ったイン 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 短期間で復興を成し遂げた奥尻島(北海道)から 4 名の被 ド洋沿岸の広範囲な国々に甚大な被害をもたらしました。日 一方、被災から 3 週間が経とうしているにも関わらず、進 災経験者が参加し、日本の経験を伝えるという大きな役割 本水フォーラムでは、2005 年の1月中旬には、「現地で何が まないインフラ復旧や地域の復興の中で、地域の教会や寺院、 を 果たしました。また、公募により集まった 20 代の若者を 必要とされ、何が日本に期待されているのか、そして日本水フォ NGOなどが主体となって被災者の救援が行われていました。 中心としたユースの取り組みとして行いました。 ーラムとして何ができるのか」を現地に学ぶために、スリランカ また、地域の人たちと一緒になって復興に向けて取り組んで 表 −1 へ調査団を派遣し、被災状況や救援活動などの状況について いる教会、自らの学校も被災した学生たちが地域の復興のた 調査を実施しました。 めに活動している姿など、被災者の生活再建や地域の復興の この結果は、帰国翌日に東京で開催した記者ブリーフィン ための積極的な動きがありました。 グで報告を行ったほか、神戸で開催された国連世界防災会議・ 災害からの復興のためには、ハード面の支援や生活のため 総合防災展の日本水フォーラムブースにおいて、調査団メン の基盤を整備することが必要ですが、このような生活再建に バーが撮影した被災地の写真を展示し、訪れた方々に速報版 向けた地域や住民の動きや意欲を鈍らせてはなりません。 スリランカ復 興 支 援 活 動 メ ン バ ー 【団 長】 浅井 重範 【ユース】 の報告書を用いて、現地の様子を詳しく説明しました。また そこで数々の自然災害に見舞われた経験を持つ私たちが、い 京都府、京都市、滋賀県、大阪市の皆様のご協力を得て、第 【北海道奥尻町】 日本水フォーラム チーフ 日本女子大学 麻田 玲 青年海外協力協会 跡部 里香 芝浦工業大学大学院 柏崎 冬鷹 日本大学 上崎 康太 東京大学大学院 小塩 篤史 海老原建設 ( 株) 代表取締役 海老原 孝 奥尻町企画観光課主幹兼企画係長 長崎 武巳 伊藤建設(株)専務取締役 佐々木 久利 漁師 松前 幸廣 【顧 問】 日本水フォーラム 副代表理事 3 回世界水フォーラムの開催地であった京都、滋賀、大阪の かにして立ち上がり、そして苦難を乗り越えてきたか、住民レベル・ 明治学院大学 高橋 佑司 庁舎などでも写真展を開催しました。同月 25 日には改めて コミュニティレベルでの日本の体験を伝えることによって、生活 国際基督教大学 中村 沙絵 東京で報告会を開催しました。こうした写真展・報告会を通 再建や復興に向けた、現地の人たちの強い意欲の創出を図りた 明治学院大学 細江 道彬 じて皆様から集まった津波災害復興支援のための義援金は総 いと考えました。活動の概要は次の通りです。 青年海外協力隊隊員候補生 渡辺 真里 菅 和利 (芝浦工業大学教授) ※ 海老原氏は奥尻町の復興事業に広く携わり、今回の活動でも中心的な役割を果たした。 佐々木氏は津波災害で母親を亡くしている。所属・役職は当時。 ※ 財団法人 北海道河川防災研究センターのご協力を頂きました。 額 216,493 円にも上り、これは全て、後述のスリランカ復 【期 間】 興支援活動の中で大切に使わせていただきました。ご協力い 2005 年 3 月12 日∼ 3 月19 日 ただいた皆様、本当にありがとうございました。 【活動場所】 スリランカ ネゴンボ、モラトゥワ、ヒッカドゥワ、マータラ、コロンボ ② 調 査の 結 果 【主な目的】 調査団が現地で目にしたのは、津波によって破壊し尽され 1. 災害からの復興の経験を伝えることで現地の人たちの生活 た家々、宙に浮いた線路、道路まで打ち上げられた漁船、そ 再建の意欲を後押しする。 して瓦礫の山を前にして、途方に暮れる住民の姿でした。こ 2. 若い世代の交流を通じた支援を行うことにより、災害経験 を次世代へ継承する。 の未曾有の大災害の最も大きな被害を受けたのは、海岸部に 住む人々で、彼らの大部分は漁業で何とか生計を立てていま 海岸の様子(パイヤガタ・サウス) 被災者キャンプの衛生状況について説明を受ける調査団 活動内容 主な活動の行程は表−2 の通り。各地でセミナーを開催する とともに、若さをフル活用したボランティア活動を行いました。 表− 2 日付 場所 3 月 12 日 活動内容 成田発・コロンボ着 3 月 13 日 ネゴンボ 被災者移住予定地の清掃活動・意見交換 被災者キャンプ内の子供用図書館見学・1 回目のセミナー アジア開発銀行海岸整備担当者へのインタビュー 他 3 月 14 日 ネゴンボ 漁業組合(漁師)との意見交換 ドゥーワ小学校で壁の修繕 ドンボスコ被災者キャンプにてレンガ造り・2 回目のセミナー 3 月 15 日 モラトゥワ 被災者キャンプ内で仮設トイレの設置・3 回目のセミナー・文房具の贈呈 被災者キャンプにて 4 回目のセミナー・文房具の贈呈 大学生、高校生とのワークショップ(5 回目のセミナー) 3 月 16 日 モラトゥワ モラトゥワ市長との意見交換 海岸での清掃活動・井戸の設置・ソーラン節の披露・遊具の贈呈 政府職員(漁業・沿岸管理担当者)との意見交換 3 月 17 日 ヒッカドゥワ マハヤマ・バリカ学校で 6 回目のセミナー マータラ 聖サーバティアス学校で 7 回目のセミナー・文房具贈呈 3 月 18 日 コロンボ SLIDA(スリランカ行政機構研究所)にて特別セミナー(テレビ会議) 41 40 Annual Report Annual Report セミナ ー の 開 催 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 特別セミナー(テレビ会議) 被災者キャンプや学校等で計 7 回のセミナーを開催。聖サ を各会場で披露しました。奥尻島の大漁旗に身を包んだ 3 月 18 日には、コロンボの SLIDA(スリランカ行政開発研究 ーバティアス学校で最多の 600 名が参加したのを始め、 ユースたちの踊りは、各地で大好評で、元気よく掛け声 所)と東京の世界銀行東京開発ラーニングセンターをテレビ会 参加者総数は 1,500 名にも及びました。 をかけてくれる子供達も多くいました。 議システムで結び、特別セミナーを開催しました。スリランカか セミナー開講時には、まずスリランカにおける漁業の復興 セミナーの内容は、地域や参加者に合わせ、様々でした を願って、北海道民謡をアレンジした「よさこいソーラン節」 が、概略は以下の通りです。 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 らは、海岸整備に携わる政府関係者、環境NGO、東部の地域 リーダー、漁業関係者、学生、日本からは、人と防災未来セ ンター 語り部ボランティア 荒井勣氏、国土交通省河川局海岸 セミナ ー の 概 略 室長 細見寛氏、日本水フォーラム 池田實参与、同 藤芳素 このセミナー開催が今回の活動の大きな柱でした。わが 波 の 後 ど こ に 家 を 建 て た の か 」「 警 報 シ ス テ ム は ス リ ラ 国は色々な形で多くの復興支援を行っていますが、住民レ ンカでも導入可能なのか」など、数多くの質問が出され ベルで被災経験者が災害からの復興の経験を伝え、現地の ました。ある会場では、セミナー終了後「これから自分 人々に復興への希望を与えるという方法での復興支援活動 たちで復興に向けてみんなで頑張っていこうと思った」 はこの日本水フォーラムの活動が日本として初めての試み と一人のお母さんからメッセージをいただいた上、子ど であると思われます。必ずしも理解しやすい内容ではなか もたちから感謝の歌が歌われるという全く予想しない展 ったにも関わらず、本当にたくさんの人が最後まで耳を傾 開もありました。それは、奥尻島の経験に学ぼうとする け「津波が怖いので同じ場所に住みたくない。あなたは津 参加者の真剣な姿勢の表れであったと思われます。 生理事など、農業も含めた 幅 広 い 分 野 の 方 々 が 参 加 して、メ ンタルケアや警報システムなどについて意見交換が行われまし た。また、ハザードマップや津波シェルター、防災拠点の設置、 特別セミナーの様子(東京会場) 漁業の復興に関するアイデア、道路修繕の重要性、景観を 生かした防災対策など、様々な提案が行われました。 生活復興支援 セミナーを開催したキャンプや小学校などで、壁の修繕、 トイレの設置、井戸の掘削、清掃活動、文房具・遊具の贈呈 1 はじめに 5 奥尻島における早期警報システム 今回の訪問の目的の説明 A. 災害が起こったら A. 奥尻島の紹介 B. 防災無線 B. 北海道南西沖地震・津 波の概 要および被害状況 C. 防災訓練 2 被災直後の対応 6 終わりに A. 物資運搬のための経路の確保 A. 災害経験の伝承 B. 島民全体がボランティア B. 復興とオーナーシップ といった復興支援を行いました。 また、スリランカの危機管理体制に関するヒアリング調査 も合わせて行いました。 仮設トイレの設置 意見交換・ワークショップ C. 外部ボランティアの受け入れ 意 見 交 換 や ワ ー ク シ ョ ッ プ の 内 容 に つ い て 、 い く つ か 3 復興へ の道のり - 3 つの問題と対応策 - 詳しく紹介します。 A. 被災者の住居問題 B. 漁業への影響と雇用問題 1. モラトゥワ市長との意見交換 C. 心的外傷と復興宣言 モラトゥワ南部は川と海に挟まれた津波の被害を受けやす 4 奥尻島における沿岸管 理 い狭隘な地形になっています。モラトゥワ市長は、奥尻町に 国からの資金援助 設置されている津波対策設備への関心が非常に高く、サイズ A. 防潮堤 やコストなど熱心に質問していました。市長から日本の支援 B. 人工地盤 金への感謝とともに、今後も継続的な情報交換をしたいとの C. 津波水門 D. 低コストなその他の設備 セミナーの様子 希望が述べられ、奥尻町との姉妹都市提携の話題も持ち出さ れました。 モラトゥワ市長との意見交換 43 42 Annual Report Annual Report 研究会 イラ ク 水 研 究 会 イラク 水 研 究 会と は 2. 漁業組合・漁師との意見交換 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 ネゴンボのラグーンでスティックネッツと呼ばれる伝統漁業 ョンを行いました。スリランカ政府に対する意見や今後の復 を行っている組合の漁師たちと意見交換を行いました。このラ 興の方法、住宅建設や具体的な津波対策について議論しまし グーンは 3 つの村によって共有されており、1 つの村は 3 日に た。中でも被災者のメンタルケアが重要であるという意見が印 一回しか漁をすることができません。また津波の被害で生計を 象的でした。彼らとは継続的な情報交換を行うとともに、将 立てるための船や網を流されてしまったり、風評で魚が売れな 来的に具体的な活動をともに行っていくことを確認しました。 「 イ ラ ク 水 研 究 会 」 は 、 日 本 水 フ ォ ー ラ ム が 主 催 し 、 現 在 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 戦後復興中のイラク国で起こっている水問題について産・官・ 学・NGOが連携し、自主的に勉強を進めているものです。 第1回 2004年3月5日 くなったため、生活が苦しいと物質的な支援を求められました。 奥尻島の 4 人からは、水産加工や養殖、組合システムの改 第4回の様子 ・イラク水研究会趣旨説明(日本水フォーラム準備室) 善などの自らの経験に基づいたアドバイスを行い、一連の議 ・復興支援に関する話題提供(講師:JICA中近東・欧州課 論を通じて、漁師たちからは、現在輸入に頼っている網を自 課長補佐 森 裕之氏) 分たちで生産することはできないかという提案が出されました。 ・出席者約50名 この意見交換を通じ、漁師たちの気持ちの中により主体的な 復興への意欲を引き出すことが出来たのは大きな成果でした。 学生とのワークショップ 3. 学生とのワークショップ 4. マハマヤ・バリカ学校でのセミナー モラトゥワ大学の学生、および聖セバスチャン学校の高校 津波によって破壊されたため、この学校には、600 人の生徒 生とワークショップを開催しました。大学生は軍隊とともに、災 に対して 2 つのトイレしかありません。今回の活動では、別のキ 害直後の遺体の回収作業を手伝い、高校生は被災した学校に ャンプで仮設トイレの設置を行いましたが、衛生の改善は急務です。 食 料 や 本 の 配 布 を行ったほか、学 校 再 建 の た め の 募 金集 め な またセミナーでは、この学校に限らず、教育関係者など どを行っています。 から日本で行われている防災教育に関心が集まり、教材づ セミナーの後半は、各テーブルに別れグループディスカッシ くりの参考にしたいという声が多数から上がりました。 第2回 2004年3月15日 ・チグリス・ユーフラテス川における統合水資源管理(講師: 東京農工大学 大学院連合農学研究科 教授 中山 幹康氏) ・出席者約50名 第5回の様子 第3回 2004年4月16日 ・"Opportunities for Technical Collaboration and Improvement of Integrated Water Resources Management in Iraq"イラクにおける 主 な 成 果・今 後 の 方 向 性 統合水資源管理の改善と技術協力の機会(講師:米国陸 3 月 下 旬 に も ス マ ト ラ 沖 で 大 規 模 な 余 震 が 発 生 し 、 一 部 河川防災研究センター平野道夫理事長、奥尻町の関係者各位、 軍中将 ロバート・B・フラワーズ氏) では津波に対する過剰な反応からパニックとなるなど、イ スリランカの NGO、Ne t W w a t e r ( N e t w o r k o f W o m e n ・出席者約40名 ンド洋沿岸の国々にとっては早急な津波対策がますます急 Wate r がれています。今回行ったセミナーの反響は大きく、奥尻 NetWwater のメンバーには厚く御礼申し上げます。 島の方たちの発表の内容を広く紹介したいとの要望を受け 英訳したものをすぐにお送りしました。また、今回の活動 で は、モラトゥワ市長 か ら 姉 妹 都 市 提 携 の 話 題が出たのみな らず、スリランカ復 興 に 向 け た 今 後 の 継 続 的 な 活 動 のヒント P r o f e ss i o n a l s ) 代表クスム・アツコラーラ氏始め、 第4回 2004年8月5日 ・メソポタミア文明と水・都市の関わり(講師:国士舘 大学名誉教授 藤井 秀夫氏) ・出席者約40名 となる材料をいくつも手に入れることができました。さらに今回 スリランカが経 験 し た 津 波 の 体 験 を ま だ 津 波 を 経 験 し て い な い国に発信していくことで、災 害 に よ る 被 害 をより少なくす 第5回 2004年9月7日(火) ることができるのではないかと考えてい ます。 スリランカの復 興 に 向 け て、今 後 も 継 続 的 な 取 り 組 み を 行 っ ・イラクにおける水の現況と課題(講師:バグダッド 大学 水資源・環境学教授 ムクダッド・アリ氏) て きたいと考えています。 ・シリア国における水の現況とチグリス・ユーフラテス 今回の活動にあたって、大変お世話になった財団法人 北海道 川(講師:コンサルタント ムクレーザ・アル・ザイム氏) ・出席者約40名 45 44 Annual Report Annual Report ユ ー ス・ジュニ ア の 活 動 日中水研究会 日 中 水 研 究 会と は 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 第2回 2005年2月23日 基 調 講 演 1:「 日 本 と 中 国 の 水 道 の 協 力 と 発 展 」 藤 原 正 弘 氏 ( 財 ) 水 道 技 術 研 究 センター理事長 日本水フォーラム理事 中国の水問題解決に向け、日中双方の英知を結集させたハー ド・ソフト両面での水環境保全へ向けた取り組み、活発な相 互交流の促進を行うことを目的としています。 平成 16 年年度は 2004 年 10 月 20 日、2005 年 2 月 基 調 講 演 2:「 中 国 都 市 給 水 事 業 の 発 展 と 展 望 」 中国城鎮供水協会常務理事 宋 仁元氏 科学委員会主任 元上海市自来水公司副 経 理 ・ 総工程師 23 日の 2 回実施しました。 第1回 2 0 0 4 年 10 月 20日 講 演 :「 中 国 の 水 質 汚 染 と 政 策 立 案 過 程 」 大塚健司氏 JETRO アジア経済研究所 新領域研究センター環境・ 資源研究グループ研究員 出席者: 約 50 名 橋本会長からは、中国では生活排水の 80% が処理されずに 河川へ排水されるため、約 80%の都市が深刻な水質汚染に悩 まされている状況と、その状況が 1960 年代に日本が公害に 悩まされていたことを想起させることが述べられました。そし 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 その前身である第 3 回世界水フォーラム事務局時代から、大学 生を中心としたユース世代との協働を行ってきました。 平 成 16 年 度 の 活 動 (3)打ち水大作戦(2004 年 8 月) (1)日中ユース水フォーラム(2004 年 4 月) 2004 年で 2 年目を迎えた打ち水大作戦は、日本の伝統的な 国の若者たちが水に対してどのような意見を持っているのかを知 打ち水を楽しみながらヒートアイランド・地球温暖化に対抗し、 藤原氏からは、日本と中国との水道技術交流の状況が説 りたいという思いから、北京で開催された日中水フォーラムに合わ さらにはその効果を計測しようという壮大な社会実験です。大学 明されるとともに、今後、ビジネスの上でもさらに交流が せ、 「交 流する!」 「聞く!」 「伝える!」 「見る!」をテーマとして「日中 生などのボランティアで組織する「打ち水若人隊」は、多くの人々 進むことを期待する旨のご講演をしていただきました。 ユース水フォーラム」を開催しました。フ ォ ー ラ ム 開 催 前 に は 、 にこの作戦への参加を呼びかけ、また PR のための特設会場(国 宋 氏 か ら は 、(1) 中 国 の 水 道 事 業 は 、 主 に 都 市 ( 城 鎮 ) 前海湖畔(北京市西城区)の水質調査を日中のユースが相互に 会議事堂や都庁など)での取り組みの実行部隊として活動を行い を対象に整備されており、都市の水道普及率は 95%以上あ 協力し合って実施しました。フォーラムでは、自分たちが行っ ました。詳しくは P49「打ち水大作戦 2004」を参照ください。 るが、農村部は整備対象としていないこと、(2)中国の都 てきた水に関わる取り組みをお互いに発表し合い「今後、自分 市給水システムには、高い漏水率、原水の汚染などの問題 が取り組んでいきたい水 問 題 」 に ついてグループディスカッシ ( 4 ) 新潟県中越地震 ボランティア活動(2004 年10∼11月) があることのご講演をしていただきました。 ョンを行いました。さらに、フォーラム後には北京の水源地である 2004 年 10 月 23 日夕方に発生した新潟中越地震。ニュー また、質疑応答では以下のような説明がなされました。 大同でフィールドトリップを行い、植林体験やダム見学、農村の生 スを見て、いてもたってもいられなくなったユース数名が集ま ・上海市では上水道は 4 つに分割されているが、下水道は分割されてい 活見学などを行いました。 り、発生から1週間後の 10 月 30 日に長岡市経由で十日町市、 て、他の国々に、日本が失敗してきた、そして、その失敗を解 決してきたプロセスと、そこから導き出されたデータを提供す 日本水フォーラムでは、世界の水問題解決に貢献するため、 中国の水の現状を直接この目で見てみたい、また同じ世代の中 出席者: 約 100 名 挨 拶: 橋 本龍太郎 日本水フォーラム会長 はじめ に ないこと。 ることによって、各国が日本と同じ苦しみを味わわないでいた 川口町へ向かいました。約1週間に渡って被災者救援のための ・上水道と下水道の普及にギャップがあるため、上水道原水の汚染が問 ボランティア活動を行うとともに、飲料水や生活用水の供給状 だきたいということ、そして、日本の経験を生かして、一歩先 題であること。 に踏み出したところからスタートしていただきたいというご挨 ・以前は、投資資金が不足していたため、水不足を優先的に解決する必 拶がなされました。 要があったが、現在は、不十分な下水処理による影響が深刻となって いた川口町などの状況改善のために、後日雨水利用のためのタ いるため、専門委員会を立ち上げて対応していること。また、今後は、 大塚健司氏からは、淮河流域で生じた 150 万人規模の人 ンクを送る作業に携わったメンバーもいました。 下水道についても重点的に整備を行っていく予定であること。 たちが飲み水を確保できないといった大規模な水汚染事故の ・上海の 4 つの民間上水道会社は水道局に監督されており、水道局は 事例を中心とし、中国の水汚染問題をめぐる政策過程につい 上水、下水、節水といった問題を総合的に所管していること。 ての講演をしていただきました。中国でも近年は排水規制が ・上海では水道局の下に給水局があり、その下に調整センターがあり、 強化され、現場でのモニタリング体制も整えられつつあるが、 必要に応じて調整センターが水道会社間の水の融通などの調整を 普段何気なく使っている水はどこからやってきて、どのよう い塊となり、合流式下水道の場合、大雨で汚水とともに河川さ 行っていること。 に流れていくのか、水関連施設への知識を深めるとともに、身 らには東京湾に流れ出ることがあります。これが「オイルボー ・上 海では水道料金は民間上水道会社独自では決めることが出来ず、 近な水問題への取り組み方について考えるきっかけをつくるこ ル」と呼ばれるもので、お台場の人工砂浜に漂着するなどして 況、下水の処理状況を調査しました。また、水不足が発生して 社会的な圧力が弱い中で、自前の入手しやすい技術を導入して、 運転が不安定になっている状況もあることが説明されました。 上海市政府が決めることとなっていること。 また、淮河衛士という現地の環境NGOの活動とガンの多 ・中国は全体的に水資源が不足しており、特に大都市では大きな問題 発する村についても紹介がなされ、ショッキングなガン患者 で あ り 、 下 水 処 理 水 の 再 利 用 と い う こ と に 取 り 組 ん で い る こ と 。 上 海 市 で は 水 の リ サ イ ク ル 率 は 全 国 平 均 を 上 回 っ て お り 、 ま だ の映像とともに水質汚染の深刻さをご紹介いただ き ま し た 。 まだ高くなる可能性があること。 ( 5 ) 油・断・快・適!下 水 道キャンペーン(2004 年 10 月) 植林体験 一般家庭や料理店から出る廃油や洗剤液などが下水道内で白 (2)渡良瀬川・荒川プロジェクト(2004 年夏) とを目的として、山腹工(植樹体験)、草木ダム、頭首工など、 水質汚染を引き起こしており、東京都はその対策の 1 つとして、 「油・断・快・適!下水道キャンペーン」を行っています。 渡良瀬川や荒川流域上流から下流までの水関連施設を国土交通 省、水資源機構の協力を得て見学しました。その成果は新聞広 ユ ー ス た ち は 、2002 年から東京都と協働してこの「オイル 告という形で1ページ全面を使ってとりまとめられました。 ボー ル 」 の 問 題 に 取 り 組 ん で お り 、 今 年 度 も 東 京 都 職 員 と と も にスーパーなどで 廃 油 の 適 正 処 理 を呼びかけるキャンペーン に参加しました。 橋本龍太郎日本水フォーラム会長 藤原 正弘氏(財)水道技術研究センター理事長 大塚健司アジア経済研究所研究員 宋 仁元氏 中国城鎮供水協会常務理事 渡良瀬川流域見学会の様子 47 46 Annual Report Annual Report 打ち水大作戦2004 ヒ ート ア イランド 現 象と 打 ち 水 大 作 戦 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 (6) R W H( R a i n w a t e r H a r v e s t i n g ) ( 7 ) 国 連 防 災 世 界 会 議 で の 活 動 (2005 年 1 月) スタディーツアー (2004 年12月) 2004 年 12 月 26 日、スマトラ沖地震が発生したのは上記の RWH 日本は雨に恵まれている国と言われていますが、都心部では墨田 スタディツアーの途中でした。翌 2005 年1月に開催された国連防 区や一部を除いてその豊富な雨水がそのまま下水道に流れてしま 災世界会議でも地震や津波という自然災害に対する議論が盛んに行 っているケースがほとんどです。この 貴 重 な 資 源 で あ る 雨 水 を も われる傍らで、阪神淡路大震災、スマトラ沖地震、インド洋大津波 っと有効活用出来る手立てがあるのではないだろうか、また他 の被災者に追悼の意を込めてユースと会議参加者の有志がキャンド の国の人たちは雨をどう捉えているのかという興味から雨水利用 ルに火を灯しました。会場脇の市民広場から「事前の対策で津波に が盛んなインド・チェンナイ市 で 「雨、あつマーレィ」 (マーレィはタミル よる被害を軽減させよう」というメッセージを発信しました。 語で『雨』 )を合言葉に10 日間のフィールドワークを行いました。 近年、都市化の進展の中で地表の多くがアスファルトやコンク 高記録を更新しました。一方、「打ち水」は夏の暑さをしのぐ リートで覆われたこと、自動車の排気ガスの増大、高層ビル群に ため、ときには土ぼこりを鎮めるため、江戸時代には庶民の生 よって風の通り道が塞がれてしまったこと、さらには緑地、水面が 活習慣として、かつては至るところで日常的に行われていました。 減 少したことなどにより、都 市 に は 熱 が 蓄 積 さ れ や す く な っ て 打ち水大作戦は、ヒートアイランド現象にみんなでいっせいに「打 います。また、そんな暑さから逃れるためのエアコンの大量使用 ち水」をすることで対抗しよう、さらにはその有効性を具体的に がさらに外気温を押し上げるという悪循環も起きています。こ 気温の変化によって検証しようとする市民参加型の壮大な社会 れはヒートアイランド現象と呼ばれ、例えば、東京都の年平均気 実験として誕生しました。 温はこの 100 年間で約 3.0℃上昇しています。特に 2004 年は、 ※日本水フォーラムは、この打ち水 大 作 戦 に 対 し て 立 ち 上 げ 段 階 か ら 積 極 的 な参画と支援を行っています。 日中の最高気温が 30℃を超える真夏日の数は、東京で70日、 大阪で 93 日、熊本で 105 日となるなど、12 地 点 で 観 測 史 上 最 チェンナイ市を始めインドの都市では、一年の中で乾季と雨 (8)インド洋大津波スリランカ復興支援活動(2005 年 3 月) 季という全く対照的な気象条件を持つことに加えて、都市化に 詳しくは P.40「スリランカ津波災害復興支援」をご覧下さい。 よる水需要の増加と雨水の浸透面積の減少が地下水位を極端に 引き下げ、井戸の枯渇、塩水化を引き起こしています。こうし た現状から雨水を地下に浸透し、持続可能な資源とするための 工 夫 、 そ れ を 全 て の 人 に 実 践 し て も ら う 努 力 が 草 の 根 で行われ てきました。ユースたちは自分たちの目でその実態調査を行いました。 帰国後には、わかりやすく誰もが楽しめるような形式で報告 会を開催しました。報告会の中で参加者と行ったワークショッ 打ち水大作戦 2004 の様子(お台場) プでは、単に「雨水利用」と訳されてきた Rainwater Harvesting を新たに「雨来雨喜」(うきうき)と命名しました。 打ち水大作戦 2004 の様子(裏原宿) RWH スタディーツアーの様子 ユースサポ ータ ー、ジュニアサポ ータ ー募 集 以上のような将来を担う次世代の若者たちとの協働をさらに 発展、拡大していくため、日本水フォーラムは 30 歳未満の若 者を対象としたユースサポーター、中高生を対象としたジュニ 打ち水大作戦 2004 の様子(国会議事堂) アサポーターの登録制度を設置し、募集を行っています。 お申し込み、お問い合わせは [email protected] までご連絡下さい。 大 江 戸 打ち水 大 作 戦 打ち水大作 戦 が スタートしたのは電 力 不 足 が 懸 念 さ れ 、各 作 戦 当 日 は 快 晴 、 真 夏 日 。電 話 調 査 に よる 本 部 推 定で は 所 で 節 電・省 エ ネ が 呼びかけられてい た2003 年の夏。この年 東 京 都 23 区内で3 40,000 人が参加し、都庁 前 やお台場な ど は江戸 開 府 400 周年ということもあり、江戸の生活・文化を の 特 設 会 場 では約1℃、重点地区である墨 田 区 東 向島では約 見 直 す 絶 好 の 機 会で し た 。 大 江 戸 打 ち 水 大 作 戦 と 銘 打 っ た 0.5 度 の 温 度 低下効果を測定するという大成功を収 め ま し た 。 このプロジェクトは、8 月 2 5 日(水 )正 午にみ んなで いっせい 打ち水 をして「真夏の温度を 2℃下げよう」と呼 びかけ、PR 活動を展開しました。 49 48 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 Annual Report Annual Report 打ち水 大 作 戦 2 0 0 4 の 結 果 海外への発信 初 年 度 の 成 功 を 受 け て 2 0 0 4 年 は 、「 暑 い と き に は 打 ち 水 」 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 をより習慣化してもらうことを狙いとして、期間を 8 月 18 日(水)から 25 日(水)の約1週間に拡大しました。そして 打ち水による気温の変化(都内特設会場 4 箇所) ℃ 38 呼びかける対象も東京都内だけでなく全国へと規模を拡大しま した。その結果、大阪、名古屋、横浜、福岡などの大都市を中 37 打ち水大作戦 2004 の様子は Suddeutsche Zeitung(南 水は噴水の水を使用しましたが、雨水や 2 次利用水を使うとい ドイツ新聞)にカラーで掲載されたのを始め、世界各国で報道 う原則を説明したところ、水不足に苦しんでいるアフリカから されました。また、2004 年 8 月ストックホルム水シンポジウ の参加者にも大好評で、「これなら我々の街でも使える」との声 ム会場で打ち水大作戦を展開し、各国から集まったシンポジウ が返ってきました。国内のみならず海外に向けても古き良き日 ム参加者に打ち水の楽しさ、涼しさを体験していただきました。 本の伝統である「打ち水」をさらに発信していきたいところです。 心に様々な地域で打ち水大作戦が自然発生的に展開されました。 36 インターネット調査の結果、全国の参加者数は何と 300 万人 (本部推定)を越え、その認知度は 50% 近い数字がはじき出 35 温度(打ち水あり)℃ されました。打ち水大作戦は、予想もしないスピードで広がり 温度(打ち水なし)℃ 34 を見せたのです。 33 11:20 11:30 11:40 11:50 12:00 12:10 12:20 12:30 12:40 12:50 13:00 注 1) 打 ち 水「あり」と「なし」と は「 打 ち 水 を し た 地 点 」 「 打 ち 水 し な い 地 点 」のこと 。ま た 両測 定地点の距 離は数 m 。 11:50( 打ち水前) Suddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞) ストックホルム打ち水大作戦の様子 : ストックホルム 水シンポジウム会場 注 2)この気温データはまず 3 点平均をとり(隣り合う 3 つのデータの平均をプロットする もので、ばらつきの大きいデータから傾向を読み取る手法)、打ち水前の 11 時 50 分 を基準に「打ち水なし」と「打ち水あり」の平均気温で規格化したデータである。 12:30( 打ち水後) 墨田区第一寺島小学校における熱画像の変化 (資料提供:国土交通 省荒川下流河川事務所) 打 ち 水 大 作 戦 は 市 民 の 手 作り 打ち水 の 様 々な 効 果 打 ち 水 大 作 戦 を 主 催 し て い る の は 、 日 本 水 フ ォ ー ラ ム を 始め、様々なNPOや個人が実行委員会的に集まった打ち 「打ち水」により、地表面の温度が単純に下がるということ また、打ち水大作戦の参加者に行ったアンケートによれば、 水大作戦本部ですが、この運動はそれぞれの地域の人たち も非常に大きな効果があります。夏には 50℃を越えることも 3 割 が 打 ち 水 をきっかけに環境問題に興味を持ち、4 割が雨水 自身が主体となって、自然発生的に行われています。緩やか あるアスファルトからの照り返しは、地表面に近ければ近いほど、 や 2 次利用水を貯める習慣がついたという結果が出ました。打 な連携のもと、お互いが情報共有しながら必要な部分は支援 つまり背の低い子供たちにとって熱中症の原因となっています。 ち水によるライフスタイルの変化は打ち水大作戦の大きな成 し合い、それぞれが切磋琢磨して自由に取り組んでおり、全 また 照 り 返 し の 減 少 は 体 感 温 度 の 低 下 に も 寄 与 し て い ま す 。 果の 1 つであると言えます。 く新しい運動形態と言えます。 特設会場の準備をする若者たち ※ 研究者らが行ったシミュレーションによれば、23 区内の約 40%(265 平方キロメートル)で打ち水を実施すると、最大で 2 度∼ 2.5 度気温 が下がると予測されている。(狩野学・手計太一・木内豪・榊茂之・山 「 水 道 水 はご法 度 」 田正:打ち水の効果に関する社会実験と数値計算を用いた検証,水工学 打ち水大作戦には、水道水をそのまま「打ち水」に使っ 考え直すきっかけにしてもらいたいという思いが込められ てはいけないというルールがあります。そのため、雨水や ています。参加者は風呂の残り湯、手洗い後の水、エアコ 一度使われた水、排水口や側溝に流れてしまう水を使おう ンの室外機からで出てくる水、下水再生水、様々な工夫で と 呼 び か け て お り 、 そ こ に は 家 庭 の 中 で の 水 利 用 の あ り 方を こ れ ま で 捨 て ら れ て い た 水 を 再 利 用 し て い ます 。 雨水を活用(東京都 中野区役所前) 東京都の協力で活用される下水再生水 論文集,第 48 巻,p.193-198,2004)。 51 50 人 材 育 成 、 啓 発 活 動 会員 2005年8月1日現在 会員数 : 個人会員 151名 団体会員 64法人 株式会社アクアテルス トヨタ自動車株式会社 株式会社アジア 酉島製作所 株式会社石垣 中日本建設コンサルタント株式会社 株式会社荏原 製作 所 西日本技術開発株式会社 塩化ビニル管・継手協会 株式会社日水コン 王子製紙株式会社 日本ガイシ株式会社 鹿島建設株式会社 社団法人日本河川協会 財団法人河川 環境管 理財団 社団法人日本下水道協会 財団法人河川情報センター 日本下水道事業団 社団法人河川ポンプ施設技術協会 社団法人日本下水道施設業協会 株式会社クボタ 日本建設コンサルタント株式会社 栗田工業株式会社 財団法人日本建設情報総合センター 株式会社建設環境研究所 日本工営株式会社 株式会社建設技術研究所 社団法人日本水道協会 社団法人国際建設技術協会 社団法人日本水道工業団体連合会 財団法人国土技術研究センター 日本ダクタイル鉄管協会 財団法人国立京都国際会館 日本テピア株式会社 サントリー株式会社 日本電気株式会社 株式会社ジェイティービー海外旅行虎ノ門支店 日本郵船株式会社 株式会社島津製作所 株式会社ニュージェック 清水建設株式会社 パシフィックコンサルタンツ株式会社 財団法人造水促進センター 株式会社パシフィックコンサルタンツ インターナショナル 玉野総合コンサルタント株式会社 財団法人ダム技術センター 株式会社ヒロコン 財団法人ダム水源地環境整備センター 扶桑電通株式会社 社団法人中国建設弘済会 ブルス・トラベル株式会社 株式会社電業社機械 製作所 財団法人北海道河川防災研究センター 電源開発株式会社 独立行政法人水資源機構 株式会社東京建設コンサルタント 財団法人水資源協会 東京電力株式会社 八千代エンジニアリング株式会社 東レ株式会社 財団法人リバーフロント整備センター 株式会社轟組 Annual Report 評 議 会 、 理 事 ・ 監 事 、 事 務 局 員 評議会 理事・監事 会 長 橋本 龍太郎 副会長 奥田 碩 副会長 嘉田 由紀子 元内閣総理大臣/国連「水と衛生に関する諮問委員会」議長 (社)日本経済団体連合会会長 子どもと川とまちのフォーラム代表/水と文化研究会代表/ 代表理事 尾田 栄章 元第 3 回世界水フォーラム事務局長 副代表理事 菅 芝浦工業大学教授 副代表理事 小島 良三 (株)荏原製作所常務執行役員 理事 天野 輝芳 (株)島津製作所環境・安全推進室専門課長 理事 庵原 宏義 (独)国際協力機構監事 理事 江頭 輝 理事 片山 徹 理事 岸上 みち枝 イクレイ日本事務局長 理事 小丸 和恵 子どもと川とまちのフォーラム事務局長 理事 佐藤 年緒 日本科学技術ジャーナリスト会議事務局長 理事 高野 安二 元第 3 回世界水フォーラム事務局理事 理事 寶 京都大学防災研究所教授 理事 藤芳 素生 (社)日本河川協会専務理事 理事 藤原 正弘 (財)水道技術研究センター理事長 監事 後藤 浩一 (株)ニュージェック代表取締役社長 監事 中山 幹康 京都精華大学教授/滋賀県立琵琶湖博物館研究顧問 副会長 丹保 憲仁 評議員 青山 俊樹 (独)水資源機構理事長 評議員 秋山 喜久 (社)関西経済連合会会長 評議員 安中 徳二 (社)日本下水道協会理事長 評議員 飯塚 和憲 (財)新エネルギー財団副会長兼専務理事 評議員 石井 弓夫 (株)建設技術研究所代表取締役会長/世界水会議理事 評議員 今井 義典 評議員 植松 治雄 評議員 植本 眞砂子 日本労働組合総連合会(連合)副会長 評議員 梅田 貞夫 鹿島建設(株)代表取締役社長 評議員 大内 照之 世界自然保護基金ジャパン会長 評議員 太田 猛彦 東京農業大学教授 評議員 小野 俊行 (株)ハレックス顧問 評議員 門脇 秀一 (財)造水促進センター専務理事 評議員 神田 浩史 放送大学長/前北海道大学総長 日本放送協会解説主幹 (社)日本医師会会長 和利 馨 元(社)農業農村整備情報総合センター専務理事 (社)海外環境協力センター専務理事 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 (敬称略、五十音順) ODA改革ネットワーク世話人/ AM ネット代表理事/ 桂川流域ネットワーク代表/元世界水フォーラム市民ネットワーク事務局長 事務局員 評議員 木村 崇之 評議員 近藤 徹 評議員 紺野 美沙子 国連開発計画親善大使 評議員 榊原 定征 東レ(株)代表取締役社長 評議員 坂本 弘道 評議員 三東 崇秀 栗田工業(株)顧問 評議員 柴田 昌治 日本ガイシ(株)代表取締役会長 評議員 鈴木 正一郎 王子製紙(株)代表取締役社長 評議員 田村 滋美 東京電力(株)代表取締役会長 評議員 中川 博次 京都大学名誉教授/立命館大学理工学部客員教授 評議員 中村 良太 日本大学教授/世界水会議理事 評議員 幡掛 大輔 (株)クボタ代表取締役社長 評議員 日高 照利 (財)水利科学研究所理事長 評議員 藤村 宏幸 (株)荏原製作所名誉会長 評議員 三村 明夫 (社)日本鉄鋼連盟会長/新日本製鐵(株)代表取締役社長 評議員 虫明 功臣 評議員 森嶌 昭夫 (財)地球環境戦略研究機関理事長 評議員 矢嶋 英敏 (株)島津製作所代表取締役会長 評議員 和田 紀夫 日本電信電話(株)代表取締役社長 評議員 和田 正江 主婦連合会参与 国際基督教大学教授 (財)水資源協会理事長 (社)日本水道工業団体連合会専務理事 事務局長 尾田 栄章 参与 池田 實 参与 坂本 進 赤羽 忠志 浅井 重範 石渡 京子 近藤 かおり 澤 秀樹 鈴木 研司 鈴木 さやか 寺脇 麻衣 福本 しのぶ 東京大学名誉教授/福島大学行政社会学部教授/世界水会議理事 古田 明美 本嶋 政彦 森 理恵 山口 範子 横田 妙子 ( 敬 称 略 、 五 十 音 順 ) 54 55
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