【シリーズ夏休みの生活⑤ 交通事故から命を守る】 先日、交通事故の現場を通りました。自動車にはねられたのでしょうか、交差点の真ん中 に人が倒れていました。事故の直後なのでしょう、救急車もパトカーもまだ来ていませんで した。仲間と思われる男性数人がまわりで声をかけたり連絡をとったりしていました。本当 に恐ろしく悲しい状況でした。車にはねられ、真夏の熱いアスファルトに倒れ込んでいるの が、もし、自分だったら…、もし、大切な家族、我が子だったら…、もし、東中の生徒だっ あ たら…、と考えると、なかなかその日は眠れませんでした。事故に遭われた方の無事を祈る ばかりです。そして、「命の日」の講演にあったように、交通事故の被害者がいなくなるこ とを願うばかりです。東中の生徒がこの夏、交通事故に遭わないように願っています。 夏休みは、出かけることが多くなります。交通事故にあう危険 も増します。ですが、自転車で出かける生徒のほとんどがヘルメ ットをかぶっていません。ヘルメットをかぶっていることで命が 助かったという話はたくさんあります。ヘルメットをかぶってい なかったために助からなかった、重い障害が残ったという話もた くさんあります。「面倒くさい」「格好悪い」といった理由でヘ ルメットをかぶらない人は、命の大切さや事故の恐ろしさを考えてみてください。「自分は あ 大丈夫」「自分は事故には遭わない」と思っている人も考えてみてください。交通事故に遭 った人たちは誰だって直前まで、事故に遭うなんて思ってもいなかったでしょう。 自動車の運転手はシートベルト、オートバイの運転手はヘルメットの着用が義務づけられ ています。大切な命を守るためです。同じように、自転車に乗るときは、必ずヘルメットを 着用しましょう。ヘルメットをかぶりたくないのならば、自転車に乗るのをやめ、徒歩や送 ってもらうなど別な手段にしましょう。 また、自転車は「車輌」です。自動車やオートバイと同じで す。自動車やオートバイを運転するには、運転免許証が必要です が、自転車には必要ありません。しかし、車輌である限り、事故 を起こせば、運転手の責任が問われます。スピードの出し過ぎや 2人乗り、交差点での一旦停止無視など、事故につながる危険運 転は絶対にしないようにしましょう。 歩行者も自転車に乗る人も、交通ルールを守り、自動車の運転手とのアイコンタクトを心 がけて、事故に遭わないようにしましょう。失ってから、傷ついてからでは遅いのです。 【シリーズ夏休みの生活⑥ 水や火の事故から命を守る】 先日、下呂市の飛騨川で、保育園に通う弟が川に流され、助けようとし た小学校4年生の姉も流され、命を落とすといういたましい事故がありま した。今年も暑い日が続いています。この夏休みに涼をもとめて川辺を散 歩する人、川辺でキャンプやバーベキューをする人もいるでしょう。池や 沼で遊ぶ人、海に出かける人もいるでしょう。そうした時、「水の恐ろし さ」を十分に心に置いてください。 ・川の流れは複雑で、水深、水の流れる早さや向きが急に変わります。 ・上流に降った雨やダムの放水の影響で、急に水かさが増すことがあります。 ・急に冷たい水に入ると、体がこわばり動かなくなります。心臓マヒの危険もあります。 ・石や岩で足をすべらせる、川底の泥に足をとられるなどして、おぼれることがあります。 なな ・川や池や沼の岸辺は斜めになっています。足をすべらせ、水に落ちることがあります。 ・海では、離岸流に乗って沖へ流されることがあります。波にのまれることもあります。 ・服を着たまま水に入ると、うまく泳げません。 こうした危険を考え、恵那東中学校では川(特に阿木川)での遊泳を禁止しています。キ ャンプや海水浴などで水に入ることがある時は、成人リーダーや監視員の監視の下、ルール を守って安全に遊泳してください。保護者が一緒の場合は、お子さんから目を離さないよう にお願いします。 おぼれる人を見つけたら、すぐに周囲の大人に助けを求めましょう。また、ペットボトル、 発泡スチロール、未開封のお菓子の袋、クーラーボックス、浮き輪など、水に浮かぶものを 投げ渡します。着ている服などをつなぎあわせてロープ代わりにすることもできます。決し て泳いで助けに行ってはいけません。 水の事故だけでなく、夏場は火の事故も心配です。 ・置き型の花火を手に持つ、吹き出す火花を人に向けるなど、花火の遊び方の約束を守らな いと、やけどやけがをします。まわりに火が燃え移ることがあります。 ・キャンプやバーベキューで、着火剤の使い方を誤ると、やけどやけがをします。 ・たき火の後始末の仕方が悪いと、山火事の原因になります。 ・紙や木片に火をつけて遊ぶうちに、ゴミや建物などもっと大きな物 に火をつけたくなり、本当に火をつけて、放火の罪に問われた中学 生がいます。 ・蚊取り線香や電熱タイプの蚊取りの上に紙や布がかぶさると、火が つくことがあります。 夏休みは、いろいろなところへ出かけ、遊ぶ機会が増えます。ですが、そんな楽しい遊び の中にも様々な危険がひそんでいます。 遊びは、最後まで安全にできてこそ、楽しいものです。子どもだけで危険な遊び方を絶対 にしないように、まわりの大人で見守っていきましょう。
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