目次 Event Information………………………………………………………………………………….2 Program……………………………………………………………………………………………3-5 Delegates from Japan……………………………………………………………………………...6 (Day 1) Welcome Party……………………………………………………………………………………..7 (Day 2) Opening Ceremony………………………….……………………………………………………..8 International Keynote……………………………………………………………………………..9 Pre-Conference Presentation……………………………………………………………………10 Scientific Paper Competition…………………………………………………………………....11 Video Competition………………………………………………………………………………..12 (Day 3) Main Lecture……………………………………………………………………………………....14 Work Shop………………………………………………………………………………………….14 Scientific and Public Poster……………………………………………………………………..15 Sightseeing……………...…………………………………………………………………………16 (Day 4) Site Visit..............................................................................................................................18 Community Service1……………………………………………………………………………..19 Community Service2……………………………………………………………………………..19 Night Safari………………………………………………………………………………………..20 (Day 5) Presentation……………………………………………………………………………………….20 Closing Ceremony………………………………………………………………………………...21 Cultural Fair………………………………………………………………………………………22 Cultural Night1………..………………………………………………………………………….23 Cultural Night2………………..………………………………………………………………….23 感想文集…………………………………………………………………………………………….25 編集後記…………………………………………………………………………………………….39 1 EVENT INFORMATION Date: 15th-19th January 2012 Venue: Singapore city Theme: Infectious Diseases: Battling the Enemy on All Fronts Participants: 359 delegates from 18 countries Organizing partners: National University of Singapore, Yong Loo Lin School of Medicine, SOCIETY OF INFECTIOUS DISEASE(SINGAPORE) Supported by: MINISTRY OF HEALTH SINGAPORE, Singapore TOURISM BOARD, National Youth Council, National University Health System, Contact Singapore, LEE FOUNDATION, MOH HOLDINGS, SINGAPORE MEDICAL ASSOCIATION, Alexandra Health, Jurong Health, SingHealth, Tan Tock Seng HOSPITAL Official Drinks Sponsor: POKKA With Logistics Supported From: WelchAllyn, PUB, BEE CHENG HIANG, eskimo, YEAP MEDICAL, Hansaplast, Community Service Partners: CI YUAN CC YOUTH CLUB, Health Promotion Board, PAP Community Foundation, National Environment Agency, Kinderland, Mr bean, my first skool, CITY SQUARE MALL 2 PROGRAMME 15th Jan (Day 1) Attire:Casual Time Session Venue 0800-1445 Registration Riverview Hotel (RH) 1445-1530 Transfer Venue Bus 1530-1615 Community Service Dance 1615-2100 Welcome Paty 2100-2200 Transfer Venue Bus 2200-2300 White Paper Briefing* RH Club Avater *for White Paper delegates only 16th Jan (Day 2) Attire:Formal Time Session Venue 0500hrs Wake up Call RH 0600-0730 Breakfast on-the-go Bus 0730-0745 Settle Down 0745-0900 Opening Ceremony 0900-1100 Opening Keynote 1100-1145 Lunch 1145-1300 Pre-Conference Presentation 1300-1330 Break 1330-1730 NUSS Guild Hall Scientific Paper Competition Video Competiton 1730-1800 Transfer Venue 1800-1930 Dinner NUS 1945-2015 Transfer Venue Bus 2015-2200 Free Time RH 2230-2330 White Paper Discussion* RH *for White Paper delegates only 3 17th Jan (Day 3) Attire:Formal for Presenters or Smart Casual for Non-Presenters Time Session Venue 0600hrs Wake up Call RH 0700-0800 Transfer Venue Bus 0800-0900 Breakfast Exhibition area 0900-0930 AMSA International Session 0930-1010 The Case for Universal MRSA 1020-1140 Main Lecture 1140-1200 Tea Break 1200-1300 Workshop 1300-1630 NUHS Tower Block Scientific Poster Lee Foundation Health Campain Competition sports Hall Lunch 1630-1730 Transfer Venue Bus 1730-1800 Settle Down Bus 1800-2200 Sightseeing Various venues 2200-2230 Transfer Venue Various venues 2130-2300 White Paper Discussion* RH *for White Paper delegates only 18th Jan (Day 4) Attire:Smart, Community Service T-Shirt(Afternoon) Time Session Venue 0630hrs Wake up Call RH 0730-0900 Transfer Venue Bus 0900-1200 Site Visits ** 1200-1300 Lunch Various sites 1300-1330 Community Service Briefing Various sites 1330-1415 Transfer Venue Bus Community Service Kindergardens "Operation Disinfect'' City Square Mall 1830-2000 Transfer Venue,Dinner on-the-go Bus 2000-2315 Night Safari Night Safari 2330-2400 Transfer Venue Bus 1415-1830 4 ** Khoo Teck Hospital, National University Hospital, Tan Tock Seng Hospital, KK Women's and Children's Hospital, Changi General Hospital, Singapore General Hospital 19th Jan (Day 5) Attire:Semi-Formal, Casual for afternoon programme Time Session Venue 0530hrs Wake up Call RH 0630-0730 Transfer Venue Bus 0730-0750 Morning Overview 0750-0840 Breakfast Preparation for Presentations 0850-1050 Presentation NUS Medicine Block Final White Paper Discussion 1100-1255 Closing Ceremony Includes White Paper Ceremony 1255-1320 Transfer Venue 1320-1700 Cultural Fair Multi-Purpose Hall 1700-1800 Transfer Venue Bus 1800-1900 Preparation for Cultural Night RH 1900-0000 Cultural Night Grand Copthorne 5 DELEGATES FROM JAPAN (写真の下段左から) 古家俊作 東京医科歯科大学 1 年 佐原利典 奈良県立医科大学 4 年 藤田未来 東京医科歯科大学 1 年 加藤理沙子 東京医科歯科大学 1 年 小田彩加 東京慈恵医科大学 3 年 寺尾祐香 熊本大学 1 年 畠田順一 筑波大学 5 年 石井遼子 東京医科歯科大学 1 年 渡會麻未 自治医科大学 5 年 (上段左から) 坂井祥子 東京医科歯科大学 2 年 榎本尚助 奈良県立医科大学 4 年 道下俊希 東京医科歯科大学 1 年 小田康弘 東京大学 3 年 中村実穂 熊本大学 1 年 角雄一朗 筑波大学 5 年 南角哲俊 東京医科歯科大学 2 年 久保山雄介 九州大学 2 年 密田清夏 東京医科歯科大学 2 年 川端賢一 東京医科歯科大学 2 年 Cultural Night 会場にて 6 (Day 1) WELCOME PARTY 坂井祥子 EAMSC の宿泊ホテルでレジストを済ませ、尐し観光に行った後、再びホテルで集合し、 welcome party の会場に向かった。いつも通りレストランで行われるのかと思いきや、着いた先は クラブでした。お酒はなかったですが。そこで、最初の 1 時間ほどは、コミュニティーサービスで披 露するダンスの練習をしました。ダンスは、wash your hands! and your fingers! thumbs! とい う感じで、感染症という今回のテーマに沿って、人々に手洗いを励行するためのものでした。とて も簡単だと司会の子は言っていましたが、私のグループメンバーの多くはこの時点ではあまり、踊 れるようになりませんでした。でも、会って間もないグループメンバーと、踊れないねと言っておし ゃべりするのはかなり良いアイスブレークになりました。 その後、Welcome Party が始まりまし た。Welcome Party では、現地の学生 のきれいな歌声や、演奏を聴きながら軽 く夕食を取った後、グループの代表者 がダンス力と記憶力を競いあうゲームや、 GM の口の中にマシュマロが詰め込ま れる間、グループメンバーがお題のもの を探すゲームなどをしました。ゲームは グループ対抗だったので、まだ会って数 時間しかたっていないメンバーとも一緒 に楽しめました。 目隠しして記憶力を競うよ Welcome Party レジストもするよ 7 (Day 2) OPENING CEREMONY 久保山雄介 この日は 5 時起床、朝食の朝マックをみんなで頬張りながらバスで NUSS の Guild Hall まで移 動し、そこで opening ceremony が行われました。ここはシンガポール国立大学の施設の一つだっ たのですが、その大きさに驚きました。 今回の EAMSC の organizing chairperson とシンガポール国立大学の学長による、挨拶が行わ れた後、AMSA Singapore によるオープニングムービーが流されました。SF 風に、今回のテーマ を説明したムービーでとても面白かったです。最後に、シンガポール人によるクラシックバレエやバ イオリンの演奏の鑑賞を行いました。 前日も夜中まで cultural night に向けての練習があり、5 時起床ということで非常にきつかったの ですが、会場の座席表には VIP と書かれた座席があったりといよいよ会議が始まるんだな、というこ とを実感させられ身が引き締まる思いでした。 Opening movie Opening Ceremony での日本人 delegate たち 小田君大活躍の図 8 INTERNATIONAL KEYNOTE 畠田順一 International Keynote で取り上げられたテーマは 2 つです。 ①"Dengue and Malaria in South-East Asia" Prof. Jeremy Farrar ②"Responding to Emergency Acute Respiratory Infection" Prof. Wing Hong Seto ①"Dengue and Malaria in South-East Asia" 「デング熱やマラリアは予防できるのか」という疑問点に対して Jeremy 先生は「考え得る病気に 対して予め準備しておけば抑制できるが、正しい診断は難しい」と解答を述べた。知識習得の重要 性と鑑別診断の難しさを述べた。 デング熱とマラリアにみられる共通点に関する考察が始まった。アフリカを除いた地域では、所得 増加とデング熱・マラリア感染に強い相関関係があることを統計調査から示した。考察によると、先 進国では人口増化と海路でも空路でも国境間の人や産物の往来が増えたことにある。それに伴い、 感染を媒介する蚊や感染者が熱帯地域、亜熱帯地域から近隣諸国に広がっていくことが予想され る。 デング熱 媒介する蚊は Aedes aegyptis、白い靴下を履いた様な足が特徴的で、ときには血管透過性亢進 による重度の血管障害をきたす。アフリカ、アジア、南アメリカなどの熱帯地域で増加しており、とく に小児で感染者が入院するケースが増えている。治療法として、出血部位の減らすことと化学療法 などが中心となる。治療薬はまだ開発途中であり、2018 年にはすべてのデング熱治療薬が使用可 能となり、2048 年には治験データがすべての揃う見込みである。 マラリア マラリアを発症する原虫の自然史に関する考察から始まった。原虫の虫体から卵が生まれ成長 する過程で薬が効きが良い段階と悪い段階があるらしい。また、その治療薬に関する治験データ に関する考察があった。抗マラリア薬として使用されている Quinine より Artemisinin の方が有効 である。その理由として、Quinine には副作用が強いことがあげられた。 ②"Responding to Emergency Acute Respiratory Infection" 呼吸器感染症が発生した際の対処方法が取り上げられた。世界的に SARS(severe acute respiratory syndrome)が流行したときの病院内感染予防が上手くいかなかった。例えば主治医 がガウン、手袋、N95 マスクを着用していても、医療従事者や患者の同伴者には全くそういった対 策がされていなかったと写真で示した。こうした不始末な対応により鳥インフルエンザ発生したとき、 悲しいことにディズニーランドではドナルド・ダックが倒れる写真も出された(完全にネタです)。 こうした世界的な感染が流行しないような予防策として、必ず警告を発すること、手洗いを励行し、 必要時には手袋、ガウン、マスクなど感染予防防具を全員が身につけることが大切である。 9 PRE-CONFERENCE PRESENTATION 古家俊作 2 日目の午前中から午後にかけて行われた Pre-Conference Presentation は、今後本格的に 行われる会議(Scientific paper, Poster, Workshop など)を行う前に、参加者たちがいかに感染 症に対しての方策を考えているのかを、いくつかの国の人たちが発表するというものだった。発表 した国はオーストラリア、インドネシア、ネパール、シンガポール、台湾、タイであった。 オーストラリア、ネパール、シンガポール、台湾は、だいたい同じ内容の発表をしていた。自国の感 染症に対する健康管理体制は具体的にどうなっているかを調べて、その管理体制に関する問題 点を指摘し、それを改善すべきであると述べていた。しかしながら、ただ問題点を指摘したり、もっと 柔軟性のある制度にすべきである、というように、直接自分たちのすべきことに関しては尐しあいま いな感じだった。では実際にどうすべきか、どんな制度を作れば良いのか、のように具体案を挙げ たりはあまりしていなかった。 インドネシアは、自国で問題となっている、鳥インフルエンザに関しての感染症予防をテーマにし ていた。インドネシアでは、基本的な感染症予防の知識があまり国民にないので、まず国民全体に 正確な知識を提供することの必要性を述べていた。そして、国民の感染症予防の取り扱いをしてい るウィルス研究センターと、政府、国民にあたる医学生(自分たち)が、うまく連携を図ることで、今後 の感染症予防に役立てていこうという、ある程度具体的な案を出していた。自分たち医学生が実際 に何かに取り組もう、という主張をした点で、インドネシアの発表はとても印象に残った。 最後にタイである。タイも、一つ目の内容のように、自国の感染症に対する健康管理体制について 述べ、その問題点を挙げていた。そしてその解決策として、サーベイランスシステムの導入を掲げ ていた。このシステムは、先進国である日本でも注目されているシステムである。このシステムは、 国民がネットなどを通じて、自分の健康状態を入力して、その結果を反映することで、どの地域でど んな感染症が広がっている、もしくは広がりそうかをあらかじめ知ることができる。ここでこのシステム の大きく注目すべきところは、政府などだけでなく、国民自身も知ることができる点である。そしてそ の各々の感染症に対する予防策をネットなどを通じて国民自身に知らせれば、感染症の蔓延を十 分に抑えられるということだ。このように、タイは具体的な案を出していた。ただ、自分たち医学生に できることなどの記述は特になかったように 思われる。 以上のように、それぞれの国が感染症予防 に関する問題点と、その改善に取り組む考 えを述べていた。これらのプレゼンを通して、 いろんな国での感染症予防の実情を知っ た上で、今後の感染症に関する議論を行 お う と い う の が 、 こ の Pre-Conference Presentation の主な目的であったように感 じた。これで、報告を終わります。 Pre-Conference Presentation の様子 10 SCIENTIFIC PAPER COMPETITION 寺尾祐香 今回の EAMSC 2012 in Singapore では Scientific Paper Competition は 2 日目の 1 月 16 日土曜日の午後に National University of Singapore Society (NUSS) の Guild Hall にて 行われました。 発表国は以下の 10 か国(発表順)です。タイトルも合わせてどうぞ。 1, China :Recent Advances in Treatment of Multidrug-resistant Tuberculosis: A World Challenge 2, Hong Kong : Genesis and Revelations: Lessons learned from SARS and their application to the HINI swine flu pandemic 3, Indonesia :Exploring the Potential and Immunogenecity of Telomerase Antibody for Early Detection as a Therapy for HPV Infections and its Oncogenic Effects (Cervical Cancer): Biomolecular Approach 4, Korea :Tuberculosis in Korea 5, Malaysia :HIV/AIDS in Malaysia: The Prevalence, Pathogenesis, Pharmacology and Malaysian’s Perception 6, Mongolia :Result of Immuno-regulating Treatment in Active New Pulmonary TB Patients in Mongolia 7, Nepal :Burden of MDR and XDR Tuberculosis in Nepal and Role of Medical Students-A Qualitative Study 8, Singapore :Smoking, Diabetes and Tuberculosis-A Triple Epidemic Burden on Asia 9, Taiwan : Management of Tuberculosis in Taiwan: A Look into the Shared Responsibilities of the Government, General Public and Medical Students 10, Thailand : A Focus on Control and Preventive Measures Against Diarrhea Outbreak during Flood Crisis in Thailand 今回の会議のメインテーマである感染症に対するアプローチは、やはり国際会議とあって、国ご とに様々でした。香港の、アジア、そして世界を震撼させた SARS から新型インフルエンザにかけ ての感染拡大防止対策の成長について、HPV と性感染症についてのインドネシアの発表やマレ ーシアの HIV 感染についてなど。そしてもっとも多い題材は結核で、多剤耐性結核(MDR-TB) や超多剤耐性結核(XDR-TB)に対する各国の臨床的・基礎的取り組みから、それに対する私た ち医学生に求められる役割、姿勢についてまとめてあるものが多数ありました。そのなかでも最も評 価の高かった台湾が今回の優勝を飾りました!!10 か国の中で異色を放っていたのはインドネシ アで、HPV 感染の発見と子宮頸癌への発展、治療についての機序を実験に基づいてまとめてあり、 11 基礎医学的な発表を行い、入賞しました。 プログラムの構成としては、午前中の開会式、基調講演、そして昼食に引き続き行われました。1 日 を通して同じ会場で行われ、昼食は聴衆を半分に分けて交代でとり、会場内では全体でとる休憩 時間はなく常にプログラムが行われていました。また、上記の発表の間に Video Competition の 作品が1つずつ流されましたが、Scientific Paper の発表の Opening や Ending に映像を使う 国もあったので、聴衆にとっては両者を混同してしまう場合がありました。発表者にとっては準備も しやすく、プログラム全体の流れとしては無駄のないものでしたが、聴衆の集中力と体力が求めら れるプログラムでした。 集中してます 韓国の発表 VIDEO COMPETITION 中村実穂 2日目の各国の video 発表については、どの国も自分の国で問題となっている感染症をテーマ にユニークな video を作り上げて発表していました。 実際に私も日本の video 担当だったこともあり、製作にはハイレベルな技術と時間が必要である ことを認識しておりましたが、どの国もハイクオリティな仕上がりになっていて各国の EAMSC に対 する熱心な取り組みや真剣さを直に感じることができました。 日本の video はテーマを院内感染に設定し、病棟で看護師の不注意が原因で患者に急変をも たらしたという動画をコミカルな仕上げにして発表しましたが、たいへん好評で放映後はたくさんの 方からお褒めの言葉をいただき、作成に携わったものとしては、とてもうれしかったです。製作に携 わっていただいた皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 他国の video に関して、とくに印象的だった作品は、後日見事1位に入選したパキスタンの video です。テーマはポリオワクチンで、とても臨場感があり、構成も非常に効果的で素晴らしいビデオで した。また韓国は手についたウイルスを黒のペンキで表現し、それが生活するなかでさまざまなとこ ろに付着してしまうという video でしたが、3日目の scientific poster の際に実際にペンキを手に塗 って EAMSC の T-シャツに手形をおしたりして、自国の作品をアピールしているのが印象的でし た。 12 どの国もユニークなアイディアで感染症の恐ろしさや対策法などを表現しており、見ていて面白 かったし、この国はこんなことが問題視されているんだと考えさせられ、大変勉強にもなりました。 Pakistan の Public Poster Scientific Poster の発表会場の様子 会場の外観 13 (Day 3) MAIN LECTURE 南角哲俊 このセクションでは Queen Mary hospital で微生物学分野の主任を務めていらっしゃる Wing Hong Seto 教授の講義を聴講させていただけました。この先生はとても声が大きく、ジェス チャーも大きく、私たちが飽きないような面白い講義をするように心がけていらっしゃるようでした。 そのため、とても英語がはやかったのですが、なんとか尐しだけですが内容を理解することができ ました。 主な内容としては、感染症をいかに扱うか、(例えば拡大をいかに防ぐか)というお話でした。今で は、感染症をいかに防ぐかという知識面のことは、世界的にもかなり普及しているとのことでした。し かし、それを生かす、またはそれに基づいたものを満たす施設が圧倒的に尐ないということでした。 感染症というのは空気感染により思っている以上に広がりやすいそうです。従って、病院全体を含 めた空調設備、とくにセントラルエアーコンディショニングシステムの完備と、陰圧室の配備が必要 であるとおっしゃっていました。どちらも感染症の拡大を最大限に食い止めるはたらきがあります。 ただ、どちらもかなりの費用がかかるため、まだ世界でもあまり普及してなく、それがこれからの課題 であるともおっしゃっていました。 続いて、Singapore General Hospital の感染症分野の Tan Ban Hock 教授のお話がありま した。この先生は、免疫システムの詳しい説明をしてくださいました。ただ、かなり専門的であったた め、いまの私には難しすぎました。Th1 や Th2、CD4 や CD8 などの基本的なことから、感染症に 関連が深い免疫系のお話もされていましたが、もう聴講を半ばあきらめました。ただ、同じグループ のオーストラリアの 5 年生は、積極的な質問をしていたので、知識があれば非常に興味深いお話だ ったのではないかと思います。 WORK SHOP 渡會麻未 各グループで Academic Program の一環として今回の EAMSC のテーマである“感染症”に関 わる講義を受けた。私たちのグループは、肝炎と食中毒のどちらかの講義が選べて、私は肝炎の 講義を受けることにした。肝炎というと発見されてから他の感染症に比べて日が浅く、他の国ではど の様に肝炎という病気を考え、どの様な治療を行い、どの様に医学生に教えているのかが気にな ったからだ。 内容としては各ウィルスマーカーの感染に伴う変化や感染経路、治療法、病理学的変化や慢性 肝炎と急性肝炎の違いなど日本の医学部で教えられている部分と変わらないと思う。どちらかと言 うと、(1 時間という短い時間だったせいもあると思うが。。。)日本の医学部の方が最新の治療法な どを詳しく教えてもらっているかもしれない。 しかし、シンガポールではなぜどの免疫反応がどのタイミングで上がるかなどと暗記よりも理解を 重視しているように感じた。また学生に一人一人質問をして考えさせてり、日本ではあまりない学生 14 参加型の授業だったので、日本人らしくも最初とても緊張してしまった。そして、さらに海外の学生 は授業に対する積極性(質問など)がとてもあり、分からないことを分からないままにしない探求心 や発言力などが日本の学生とは全く違うと思った。後から聞くと、向こうからは逆に日本人は大人し いと思われているようだ。 この様な様子でとても刺激を受けた Work Shop でした。確かに日本の医療は現在、他のアジ アの国々より優れているかもしれませんが、それは先人の医師たちのおかげであり、その内容をど んどん吸収して発展させていかなくては、積極性やモチベーションの高い海外の未来の医療者た ちに追いつけなくなってしまうのではと不安も感じた。 また他のグループではどのような講義が行われたか、他の学生はどの様に感じたか、もっともっと 色々なことを知りたいと思った。 今後も広い視野を持って、今回の Work Shop で経験した事を活かしていきたいと思う。 SCIENTIFIC AND PUBLIC POSTER 加藤里沙子 国ごとに状況が違うために、予想もしないような結論や考察があり興味深かった。例えばパキスタ ンの Scientific Poster では感染症にどのような種類の薬が多く処方されているのかを調べており、 特に女性が鎮痛剤や抗生物質が大きな割合を占めていた。患者が治療費を賄うことができないの で医師は一時的なケアを施しているようだ。またイラクやパキスタンなどの中東地域の国では、政府 がデータを公表しておらず国全体のデータを得るのが難しいと話していた。様々なポスターを眺め ていて、医療という観点からここまで各国の国事情をみることができるとわかり驚いた。 Public poster は手洗いをしっかり行いましょうというメッセージを込めたものが多かった。 Scientific Poster の説明をしているところ 無事に終わりましたあ 15 てへぺろ Public Poster の説明をしているところ SIGHTSEEING 川端賢一 この日は朝早くから Lecture を受け、そのあと Poster Presentations があったため、グループメ ンバーは疲れている様子だった。とはいってもプログラムがシンガポール観光だったため、参加率 は良かった。いつもは、4から5人ほどグループからいない状態が普通だったのだが、今回はほとん ど全員がいた。シンガポールの OC の意図としては、いつかはシンガポールの名物観覧車“The Flyer”に乗って、あとはグループの GM に任せて観光をさせるという感じだった。グループごとに 観覧車に乗る時間が分けられていたのか、僕たちの班(Group 4)は、観光の最初に観覧車に乗る ことができた。まだ、明るい時間に乗ったため、夜景は綺麗に見えなかったが、楽しむことはできた。 ほかのグループで夜に乗った人は夜景が素晴らしかったと言っていた。観覧車に乗るのも多くのグ ループがいなかったせいか、スムーズにことが進んだ。観覧車に乗ったあと、GM 達がシンガポー ルでよく食べられている“Kaya Toast”をおごってくれて、みんなで分けて食べた。 実は、その前日くらいから GM にどこに観光に行きたいか聞かれていたのだが、みんなもどこに 行きたいのかがわからず、結局 GM に決めてもらった。結局、観覧車に乗ったあと、インド街で夕食 を食べることとなった。辛いインドカレー屋で食べたのだが、とても美味しかった。この時 GM は参 加者一人当たり、交通費と食事代として 15 シンガポールドル渡されていたらしく、全て払ってもらっ た。その後、インド街を歩き回って買い物等を夜 11 時くらいまでした。帰りにタクシーを拾おうとした が、全ていっぱいで、結局 1 時間 30 分くらいかけて電車を使ってホテルまで戻った。 16 Singapore Flyer の中から どこで食ってもうまい Merlion っへ きゃーのやつ でーん 17 (Day 4) SITE VISIT 石井遼子 4 日目 site visit では、グループごとにシンガポールの病院・施設の見学に行きました。私のいた グループ 10 はシンガポール郊外の Bukit Batok polyclinic を見学させてもらい、施設の案内や 院内感染対策の説明を受けました。 今回のカンファレンスのテーマが感染症だったので、特に感染症対策・予防策に焦点を当てて案 内していただきました。まず病院の入り口は、Emergency と通常の受付に分かれ、Emergency は 順番待ちをすることなく処置を受けられるよう、Triage Room と処置室が併設されています。また、 Emergency でなくとも何らかの感染症が疑われる人は隔離室に通されます。呼ばれた医師が控 室で感染防御を完全にしてから隔離室で診察、薬も薬局からそちらへ運ばれてきて、患者さん退 室後には専用のスタッフが直ちに清掃に入るそうです。また、例えば結核などでは、治療後 3~6 ヵ 月間は毎月来院して相談・指導をうけるのですが、それ専用の部屋もあり、そちらは小さめの部屋 で換気をよくするためにエアコンは使わず窓を常に開け、待合室に通じるドアは締切になっている そうです。感染症の患者とそうでない患者をここまで厳密に区別しているのが新鮮でした。 また、院内の清掃は外注されていて、清潔さを保つため、また清掃員さん自身の身を守るためにも、 特別なトレーニングプログラムを設けているそうです。清掃員に限らず、スタッフや来院者が簡単に こまめにできる対策として、すべての部屋とパソコンの側には水道・消毒用アルコールが用意され ていました。また、ゴミ箱も viohazard と general waste にしっかり区別されています。 病院は、一階が受付と救急、二階が General、三階が day care center と資料室です。二階の General は小児科と Chronic Disease(ほとんどが生活習慣病?)を見学しました。部屋ごとに、細 かく目的に合わせて(予防注射用、健診用、生活習慣病の生活指導用など)設備や内装をあつらえ られているようです。小児科は乳児用・幼児用・学齢期用などで部屋が分けられ、ベッドなどだけで なくそれぞれ壁紙や絵が異なり、子供や親が病院に苦手意識を持たないよう工夫されていると感じ ました。Chronic Disease では室内には入れなかったのですが、順番待ちの間に BMI と血圧を測 定して記録をとっておき、医師の診察をスムーズにしているそうです。案内をしてくれた看護師さん がそこにいた女性の測定結果をぱっと借りて見せてくれ、意外とオープンでした笑 相談室も、糖 尿病・喫煙・食事指導などで細かく分けられているそうです。三階の Day Care Center は通常の デイケアの他、医療ソーシャルワーカー、公的機関(Agency of Integrated Care)への紹介、障害 者へのヘルプラインを受けられるそうです。病院で金融カウンセラーへの紹介も受けられるというの が驚きでした。人が多く賑やかな二階とは異なり、とても落ち着いた雰囲気でした。資料室には歴 代の医師・看護師のユニフォームやカルテ、無医島への往診に使われていた木造船などが展示さ れていました。古い方から 2 番目のユニフォームが日本の物とそっくりでした。また、過去には無医 島もありましたが現在は医師供給システムを政策として整え、無医島・無医村はなくなっているそう です。 病院の雰囲気としては、窓が多く玄関ホールから吹き抜けの構造になっているため、院内はとても 18 明るく、観葉植物や絵が多くて清潔で、快適な印象でした。重たい「病院らしさ」がなく、日本でも取 り入れていきたいと思いました。疾病構造は慢性病が多くなっている一方、熱帯病の流行もあるら しく、厳密な感染症対策はシンガポールの風土に由来するものなのだと思います。しかし患者の待 合室を分けるなど、インフルエンザ対策などでも活かしていけるポイントは多く学んでいきたいと思 います。 COMMUNITY SERVICE1 角雄一朗 今回のプログラムでは感染症を防止するための手洗いの重要性についての理解を深め、それを 地域に広めるために、私たちのグループは幼稚園を訪問した。 幼稚園の園児に手洗いの仕方を 歌を通して教え仲良くなることができた。国家内での公衆衛生として感染症へ対する指導をしてい くという目的で幼尐期から予防について学び実践することは、これからの成長に向けての習慣化、 幼児の集団生活や抵抗力不足による易感染性の点からみても非常に有意義であるとおっしゃって いた。私もこの点から非常に貴重で有意義な体験ができたと感じている。 COMMUNITY SERVICE2 榎本尚助 幼稚園などで手洗いの重要性を教えたあとは全てのグループが大型ショッピングモールに集ま った。そこには舞台などのイベント会場が設置されており、舞台上で司会者がトークをしたり、参加 者全員で地元の人々に対して手洗いダンスの披露をし たりというイベントを行なった。このイベントにもスポンサ ーの支援があり、正しい知識や情報を社会に還元しよう とする医学生に対して、それができる場を提供する企業 や社会のあたたかさを感じた。このようなあたたかさが多 くの学生にとってより一層多くの正しい知識や情報を知 って社会に貢献しようという励みとなっているのかもしれ ないとふと感じた。 幼稚園にて 手洗いダンス!! 19 NIGHT SAFARI 中村実穂 四日目の最後のプログラムはシンガポールにある safari park の観光でした。夜のサファリパー クに行くのは私自身初めての体験でとても楽しみなプログラムの一つでもありました。 到着したら、まずは専用のバスにのり、園内を周りました。ハイエナやカバ、キリンなど日本の動物 園でも人気な動物がたくさんいて、しかも日本ではなかなか味合うことができないほど動物との距離 が近く、タイミングがよければ触れる距離にまで動物が近寄ってくることもありました。また、放送で 流れるガイドさんの説明の面白くあっという間に時間は過ぎていきました。そのあとショーを観ました。 このショーは見ることのできた班とできなかった班があり、ラッキーだったなとおもいます。出だしに MC の方がいろんな言葉であいさつをしてくれるようなサービスもあり、会場は大賑わいでした。そ の後園内を徒歩でめぐり、22時半ごろ、ホテルに向け出発しましいた。 もちろんいろんな動物をみることが できたのはとても面白かったけど、個 人的にはグループメンバーに私の知 らない動物名の英語表記を教えても らったり、マレー語や中国語での言い 方を教えてもらったりしたのが、とても 楽しかったです。このように、たくさん の国から多くの人が集まり、異文化交 流ができるのも EAMSC の一つの魅 力だなと思いました。 Night Safari (Day 5) PRESENTATION 佐原利典 Group presentation というプログラムは何をするのだろう?どんなことをするのかわからない状態 で各グループそれぞれ別々の部屋に案内され、いきなり黒板に感染症の症例を示されました。そ して一時間でこの症例についてちょっとした劇をつくってくださいという指令が出されました。 一時間で劇を完成させ、その後いくつかのグループが集まって他のグループの前で劇を披露する ということだったので、急いでグループメンバーで話し合い劇の練習をしているとあっという間のうち に時間は過ぎました。 症状から考えられる病原体や感染したと思われる瞬間にスポットをあてて、ウイルスの役の人やマ スクの役の人などもつくって各班コントのように作り上げていて笑いでいっぱいでした! また劇には予防するための要素も含めなければならず笑いだけではなく、最後にはきっちりと予防 のためにはどうすればいいのかを示していました。劇の発表の後には司会の方からその症例に関 してフィードバックがあり、症例のポイントを考えることができるようになっていました。 20 劇をつくるにあたって鑑別診断する際には意見が飛び交い、それぞれその豊富な知識と自分の意 見に対する自信は相当なものでした。その真剣な中でもユーモアを決して忘れない学生達のパワ ーを感じることのできる楽しいプログラムでした。 CLOSING CEREMONY 小田彩加 Closing Ceremony は NUS の Lecture Theatres 1 & 2 で 行わ れました 。 scientific paper,scientific poster, health campaign に 関 わ っ た delegate や ,chief delegate は theatres1 で、その他の delegate は theatres2 で theatres1 の中継をスクリーンで見る形での closing ceremony でした。 会議中の scientific paper, scientific poster, health campaign competition の表彰式が行わ れました。 結 果 は pre conference が most relevant :South Korea, most persuasive :Hong Kong ,most innovative: Singapore、scientific paper は 1 位 Taiwan 2 位 Thailand 3 位 Singapore、scientific poster は 1 位 Hong Kong 2 位 South Korea 3 位 Austria、health promotion は 1 位 Pakistan 2 位 South Korea 3 位 Hong Kong でした。残念ながら日本は選 ばれませんでした。 その後、次回の 7 月に Philipine で行われる AMSC と、12 月に日本で行われる EAMSC の promotion が行われました。Philipine の AMSC の方は特に Philipine delegate からの presentation などはなく、2 本の promotion video が流れました。日本の EAMSC の方は、残念 な が ら 機 械 の 不 調 の た め 、 promotion video は流れなかったのですが、坂井さんと 加藤さんが presentation を行い、しっかり 宣伝を行いました。closing ceremony 後 で、"次の日本の EAMSC に行きたい!"と 多くの他の国の delegate に言われたので、 宣伝は成功したようです。 Closing Ceremony での表彰式の様子 真剣です 21 CULTURAL FAIR 小田康弘 会議最終日に開かれた Cultural Fair は、各国の学生が自国の文化を紹介する国際色豊かな 企画でした。シンガポール国立大学キャンパス内に準備された会場内で各国がそれぞれのブース を持ち、その国で人気のあるお菓子やその国固有のおもちゃを並べたり、国によっては伝統衣装 の試着やフェイスペインティングをしたりしていました。 アジアから広く集まってきているので、展示品の多様性には目を見張るものがあります。世界に はそれぞれの地域に根付いた沢山の文化があるんだなぁ、と改めて強く感じたプログラムでした。 また同時に国毎の文化の違いもはっきり分かるのが面白い点でした。例えば陸続きで隣り合ってい る国について、以前は文化の違いを余り知らなかったという国でも、ブースで紹介してもらった展示 などを見るとそれぞれの国に独特な特徴がはっきりと浮き彫りになります。アジアだけと言わず、世 界中の国からそれぞれ持ち寄ってこのようなフェアを開けたら良いのにな、と思うほどでした。 日本代表団が持っていったものは、日本発の色々なお菓子のほか、けん玉などのおもちゃ、百 人一首かるた、押し花のしおりなどでした。他国のブースを回る時以外は日本のブースに立って紹 介するのですが、百人一首については概要を説明したあと"Ah I see. Then, hmm, what does this one mean?"などとかるたを一枚指しながら歌の意味を聞かれることもあり、英語で説明するの に四苦八苦することもしばしばありました。歌の意味が伝わったかどうかは懐疑的ですが、興味を 持ってもらえたのはとても嬉しかったです。 Cultural Fair 会場の一角 お祈りはかかさず 楽しそうです 22 CULTURAL NIGHT1 藤田未来 今回の EAMSC の最後のプログラムである Cultural Night は、この 5 日間の中で一番の盛り 上がりでした。様々な国から来ている delegate は、それぞれの民族衣装などを身にまとい、各国の 味の出たパフォーマンスで会場を盛り上げました。 日本の delegate はソーラン節と晴れハレユカイを踊って、日本の昔と今を表現しました。私たち も日本各地から来ているため、EAMSC 開催中の 5 日間、夜遅くまで毎日練習に励み、完成させ ました。練習の成果もあってか、当日の盛り上がりは想像以上のもので、とても心に残るものとなりま した。 各国のパフォーマンスの後に行われた、5 日間大変お世話になった GM のパフォーマンスや、 会場にいる delegate 等が一体となって歌を歌ったり踊ったりしたときは、とても感動的でした。 その後も、この EAMSC を通して出会った友人と写真を撮ったり、お土産を交換したりなどして、 別れを惜しみました。 CULTURAL NIGHT2 道下俊希 Cultural Night は Conference の最後の夜に行う、参加する全ての国や地域がそれぞれの文化 を歌やダンスなどを通して紹介し、交流を深めるプログラムである。中国やインドネシア、インドなど 伝統的な歌や踊りを披露している国もあれば、K ポップを踊っていた韓国のように現代の文化を紹 介している国もあった。日本はソーラン節と晴れ晴れユカイを最初に披露し、Cultural Night の幕 開けを飾った。最後の方には GM らのパフォーマンスや、GM が作った会議全体を通しての写真 や、グループのメンバーに向けた動画などもスクリーンに流れ、とても盛り上がった。Cultural Night の時にはお土産などを交換したり、互いの写真を撮ったりする参加者が多く見られ、参加者 同士の交流が深まることとなった。最後は皆歌い、踊っていたのでまるで CLUB にいるかのようで あった。私自身も Conference で知り合った人たちと交流し、とても印象に残るプログラムであった。 晴れ晴れユカイ!! 23 ソーラン節!! とりあえず put your hands up in the air 日本人参加者で飲み会!! 飲みすぎた…。 はい、チーズ!! 24 感想文集 古家俊作 今回初めてEAMSCに参加して思ったのは、まず外国と日本の違いがたくさんあるということであ る。街の外観や人々のノリ、学術レベル、文化、多くの違いに驚いただけでなく、そのこと自体への 戸惑いも生じた。開催国であるシンガポールという国は、ポイ捨てには厳しかったり、とても運転が 荒かったり、いろんな顔立ちの人がいたりと、行って知ったことはたくさんあった。そして、EAMSC に参加していたあらゆる国の人たちと自分の違いとして挙げられることは、まず医学の専門的な知 識の量が根本的に違ったことである。もちろん私はまだ1年で、全く学部内容に触れていないので しょうがない面もあるが、それにしても、外国の人たちの専門分野に関する知識と、さらに知識への 関心の抱きようにも自分との違いが大きかったように思える。また、英語の能力の高さも、自分とは まるっきり違い、みんな優れた言語能力を持っていることにも驚き、また自分ももっと英語力を身に 付けないといけないと感じた。そして、今回の会議で私の中で最も驚いたのは、みんなとてもフレン ドリーで、優しいことであった。日本人はあまり人とは積極的にはコミュニケーションを図ろうとしない ことは、よく聞く話であったが、本当にここまで外国人と積極性が異なるとは思わなかった。そして、 私がうまく英語で表現できなかった り、聞き取れなかったとしても、み んな熱心に話を聞いてくれたり、何 度も言い直してくれた。正直自分 が情けなく感じたが、それよりも周 りの優しさにとてもありがたみを感 じた。今後も、こういった大規模な 会議には是非参加したいが、次に 参加するときには、もっと医学的な 専門知識を得ると同時に、英語力 をもっと養って臨みたいと思った。 佐原利典 今回のEAMSC2012 in SINGAPOREを知ったのは参加応募締切の前日の夜でした。 それまでAMSAの存在すら知らずこの会議が何なのかさっぱりわからず、とにかく見切り発車で締 め切りに間に合うように作文を完成させるのを急ぎました。 わけもわからず飛び込んでしまって、自分のとんでもなく貧相な英語力を考えると不安もありました。 しかし貧相な英語でも何とかなることもあり(なんともならないことも多々!)、助けてくれる他国のグ ループメンバーもいて、いい思い出がたくさんできました。グループメンバーは各国の学生がいて それぞれが違う環境で生活しているので、その違いを知れたことは一番の刺激でした。自分の思う 25 ことや考えていることをもっともっと話ができればよかったですが、そこを反省しています。また、日 本のメンバーのみなさんと夜遅くまでダンスの練習をし発表したことは本当に楽しかったです。毎日 遅くまでみなさんおつかれさまでした!そしてありがとうございました。 今回参加させてもらえて本当 に良かったです。今回はただ 参加しただけで何も貢献でき ることがなかったので、次の機 会には何かできればと考えて います。 藤田未来 私は、日本を発つまで期待よりも不安の方が大きかったのですが、5 日間のプログラムを終えたと きには、本当に参加してよかったという思いでいっぱいになりました。 今回の EAMSC で出会った世界各国の delegate は、本当に優しくて、尊敬する場面が多かった です。私は、英語を話すことが苦手なのですが、コミュニケーションをとるときは、ゆっくり話してくれ たり、何回も言い直してくれたりしました。また、ポスター発表などの学術的なプログラムでは、感染 症についての知識を深めることができ、大変勉強になった上、delegate の医学に対する熱心な姿 勢に圧倒されました。 一緒に過ごすことの多かった、私の グループの仲間とは帰国後も連絡と 取り合う程、仲良くなることができまし た。たった 5 日間のプログラムでした が、あっという間に終わってしまった 気がします。 26 加藤里沙子 先輩方がとても楽しい会議だと口を揃えてとおっしゃるので、興味本位で参加した。もうひとつの理 由は、EAMSC2013 の OC を務めるので参加者として参加しておきたかったからだった。先輩方の おっしゃる通り、GMやグループのメンバ ーに恵まれてとても楽しい時間を過ごす ことができた。感染症の知識が身につい たかというと怪しい部分もあるけれど、海 外の医学生とのネットワークは作ることが できた。これからも交流を続けていきたい。 実際に参加して会議の規模の大きさに 驚き、この会議がアジアの国々の医学生 が一堂に会するというめったにない貴重 な場だと思った。 小田彩加 今回、初めて EAMSC に参加しました。一人で海外へ行くのは今回が初めてで、慈恵医大から 一人だけの参加だったので、行く時は不安でかなり緊張して飛行機の中は一睡もできなかったの ですが、 日本人 delegate の皆さんはフレンドリーで、初めて参加して何もわかっていない私に 色々と親切に教えて下さって、シンガポールに着いた後はとても心強く、安心して会議に参加でき ました。 今回のテーマは感染症で、日本でも今も問題である結核を始め、食中毒、日本にはほとんど見 ることのないマラリアやデング熱の話、シンガポールで以前流行した、SARS や H1N1 の話を様々 な国の学生や、著名な先生から lecture や white paper という形で聞くことができました。他の国 の学生と lecture を受ける機会は、留学にでもいかない限りなかなかなく、講義中に先生が学生に 質問を投げかけ、学生側もそれに対して思うことや疑問をぶつけるという、日本の授業ではない形 だったので新鮮に感じられました。また、シンガポールの delegate にも、SARS の outbreak 時の シンガポールの様子なども聞くことができて大変勉強になりました。 site visit では、私のグループでは SGH(Singapore General Hospital)を訪問し、SARS や H1N1 の流行時、病院はどのような対応を行ったのかということや、日本ではまだあまりメジャーで はない travel medicine の診療についての話を聞いたり、隔離病棟を見学させて頂きました。恐ろ しい感染症を経験してきたからこそ出来る、様々な隔離対策や感染症からの防護法があり、危機 管理が非常にしっかりとしている印象を受けました。日本の新興感染症対策がどの様になっている かを調べずに行ったのは勉強不足だったと感じましたが、自国の対策にも興味を持つ良いきっか けになったと 思います。 27 community service では、幼稚 園の子供達やショッピングモール にいる人々に手洗いの重要性を 伝えに行きました。これも大変楽 しい経験でした。ショッピングモー ルで delegate 皆が手洗いの踊り をいっせいに踊ったのはなかなか 迫力がありました。 グループのメンバーの皆さんは、 私が英語がわからなくて質問した りすると、尐しも面倒くさがることな く、いつも親切に教えてくれて、非 常に仲良くしてくれました。他の国の学生と交流して感じたことはたくさんありましたが、何よりも、み んな自分の意見をしっかり持っていて、英語でしっかり表現出来るということです。英語を普段使わ ない私としては、それは非常に難しく、言いたいこともうまくいうことができない、伝わらない、という 歯 が ゆ い 経 験 も し ま し た 。 ど の 国 の delegate も scientific paper な ど で 難 な く 英 語 で presentation をしているのは、私にとって衝撃的でした。どうして英語がそんなに堪能なのかと聞 いてみたところ、多くの国は授業もテキストも英語で行われているということでした。また、使わないと 忘れるからと言って、友達同士でもあえて英語で話す時間を作ったりするという人もいました。日本 はたくさんの医学書の翻訳書があるという恵まれた環境にいる一方、それに甘んじることなく、自主 的にやっていかなくてはという気持ちになりました。 その他、観光や cultural fair,cultural night といった文化交流も充実し、他の国を良く知ること ができ、日本にとどまっているだけでは決してできない貴重で非常に楽しい時間を過ごすことがで きました。たったの5日間であったけれども、非常に濃密な時間を過ごせました。また機会があれば、 もっと英語も医学も勉強して参加したいと思います。 最後に、 事前準備をしてくださった日本のスタッフの方々をはじめ、EAMSC で出会った皆さんに 感謝します。 寺尾祐香 今回この EAMSC2012 in Singapore に参加して、アジア各国の医学生と有意義な交流をする ことができました。一口に医療、感染症といっても、各国の社会情勢、気候、住環境などのさまざま な要素によって、大きくその様相は異なりました。ポリオ、HPV、HIV など、日本では国民的意識が さほど高くないものも、ほかの国では全く扱いが違い、彼らとの交流を通して今までとは異なる視点 から考えることができました。 感染症に限らずほかの分野(医学教育、脳神経、臓器移植など)についても、さまざまな意見交換 を行うことができました。限られた時間の中だったからこそ、多岐にわたる議論が行えたのだろうと 28 思います。 このように日本外の医療事情を知識としてだけではなく自分と関わりのあることとしてとらえることの 重要性を今後も認識し続けていくことはもちろん、日本の医療についても海外の医学生に知っても らい、実感してもらうこと、そしてこ れらのことをもっと他の日本人医学 生にも啓発していくことを、今後の 課題としていきたいです。 次回の EAMSC は日本(東京)で 行われます。1 年後の会議では国 際会議を主催する立場として、また より多くのことを学びたいです。 畠田順一 今回、EAMSCシンガポールでは感染症がメインテーマとなり、レクチャーやプレゼンテーション では結核をはじめ、日本ではあまり馴染みがないデング熱やマラリアといった多くの感染症につい て学ぶことができました。ただ私の予備知識と英語力の不足によりすべての内容を理解しているか は疑問に残ります。しかし、発表は写真や図表といった視覚的に理解できるものが多く、内容だけ でなくプレゼン用資料の作り方、聴衆を惹きつけるプレゼンの仕方は参考になりました。なんといっ ても英語で医学を学ぶことは大切さに改めて気づかされました。英語で議論する力があれば、日 本ではなかなか聞くことができない分野についても学べると思います。 レクチャー、プレゼンテーションといったアカデミックな内容のほかにも、コミュニティーサービスで は幼稚園に出向いたりショッピングセンターで踊ったりして手洗いの方法を広く知ってもらう活動を しました。グループ内の参加者とともに活動することで仲良くなり、初めは説明内容が理解できなか ったため不安でしたが最後は皆で楽しめました。 同じ参加者はハードス ケジュールのなか続々と 途中欠席する中、グルー プ創作では感染症に関 するシナリオから演劇を して、「何が悪いことか」 「何をすればよかったか」 を考察されるものでした。 英語でグループ内でディ スカッションしている流れ は何となく分かったので 29 すが、自分から発言することはうまくできませんでした。演劇はそれなりに形になったので終わって みれば良い思いであり、悔しい経験もしました。 観光や大学見学、文化交流などがあり書ききれないほど貴重な体験をさせて頂きました。初参加 で準備期間が短いこともあり、お手伝いできることがあまりなく私は応援するのみでしたが、皆様の ご協力のおかげで素晴らしい経験ができました。 石井遼子 今回の EAMSC での思い出は、私の人生の中でもかけがえのないものとなりました。このような 思い出を与えてくれた、私のグループの GM、今回の会議を運営してくれた OC、この 5 日間に出 会うことのできた delegate と日本人 delegate のみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。今年、東 京で開催される EAMSC では、OC として、各国の delegate に今回の私と同じような思いをしても らえるような会議を作っていこうと思いました。 今回シンガポールでの EAMSC2012 に参加させていただいて、まず外国の医学生の意識の高さ に驚かされました。このような会議への参加が初めての私には、Academic program の講演は内 容的にも英語としてもなかなか難しいものだったのですが、それらをしっかり聞きこなし、また待ち時 間にわいわい話したり Culture fair での文化紹介まで普通にこなす人々を見て、自分の未熟さに ゆるく危機感を覚えました。。しかしなにかしら話そうとしているのをアピールすればしっかり聞いて くれるので、大学生活や趣味の話をグループメンバーとするのは新鮮で本当に楽しかったです。ま た、私は scientific poster に参加したのですが、資料を読みとおしテーマに沿った視点からまとめ 直しそこからさらにプレゼンのための文章を起こす作業を通じて、論文をまとめる大変さだけでなく 場面にあったプレゼンテーション内容・方法についても考える機会をいただきました。完成度の高 いポスター・動画をたくさん見たのですが、隣りのブースの韓国の血気盛んな様子がなにより印象 的すぎて、あまり覚えていないのが残念なところです。 会議に参加させていただいて、アジアの医学生の友達が得られたこと、日本の外の雰囲気に触れ られたことはとても大きな収穫だと思います。大学生活や流行っているものの話をしたり、英語で話 せない部分を漢字で伝わるか試してみたり、日本のマンガやアニメについて日本人なのにこちらが 教えてもらったりと日本ではでき ない体験ばかりでした。医学や 医師としてのキャリアについても、 身の引き締まるような刺激をたく さん受けられました。 Delegate の 方 々 、 AMSA の 方々には、会議前も会議中もい ろいろお世話をかけました。とて もいい体験をさせていただきまし た、ありがとうございます。 30 渡會麻未 今回は 3 回目の Conference でした。3 回目となるとマンネリ化してくるのではと思われる方もい らっしゃるかと思いますが、この AMSA の Conference では毎回毎回新しい発見や、新しい自分自 身への課題を発見させてもらえます。 2 年前の台湾で行われた AMSC からはしばらく conference には参加おらず、AJEC(AMSA の スタッフ)として AMSA に国内を中心に関わってきましたが、関われば関わるほど AMSA は奥が深 く、AMSA って何だろう。私たちが学生として AMSA Japan として、AMSA として出来る事とは何 だろうと AJEC として AMSA を伝えていく際にいつも考えていました。英語の上達のため、学生時 代の思い出作り、海外の友達を増やしたい、視野を広げたい、Academic な企画に参加したい、国 外を見てみたい etc…人によって、AMSA に求めるものは様々であるという当たり前の事、そしてそ の中で根本として conference や国内のイベント、国内外の出会いを通じて、参加者各々の将来に 繋がっていく友人であったり、考え方であったり、可能性であったりを AMSA 会員一人一人が見つ けていく場所が AMSA なのではないかな?と思えました。会員一人一人のニーズに沿って色々な ものを与えてくれる場所なのかもしれません。 自分自身は勿論、全ての AMSA 会員の皆さんが AMSA や Conference を経て得た物を将来、 自分が何かをしたいと思った際に繋がる物としていけたらと曖昧ですが思います。 そして今回 3 回目で今までで一番楽しい Conference でした!英語より何より、人と人との絆や笑 顔がお互いを分かり合うためのもの、分かりたい、分かってもらおうという気持ちが大切なこと沢山 の事を知らされました。 来年は東京で次の EAMSC もありますし、 今後何らかの形で今回 の経験や AMSA とは何 かをより多くの人に分か ってもらえるように努め ていけたらと思います。 坂井祥子 私は、今回 3 回目のカンファレンスとして、EAMSC2013 に参加しました。次回の EAMSC を東 京で開催する際の運営委員もしていることもあり、今回は、delegate として会議を楽しむことと、次 回の会議のために参考にできるところを持ちかえることを目的に参加しました。 まず、会議を楽しむという点では、とても充実していました。今回の Academic なプログラムで最 も印象に残ったのは paper and video competition で、特に各国からの 90 秒のビデオが、感染 31 症予防のために人々が気をつけられることとして様々なテーマが挙げられていて楽しかったです。 日本のビデオもとても良くて、会場からは大きな笑いが起きていましたが、優勝国のビデオは、まる で映画を見ているような気になってしまうくらい完成度が高く、素晴らしかったです。また、シンガポ ールは、フードコートや屋台がたくさんあり、会議中の夕食には GM が連れて行ってくれて、いろい ろなシンガポールの料理を味わえました。シンガポールの料理は安くておいしかったです。そして、 最後の日には GM がドリアンを買ってきてくれて、食べました。ドリアンシュークリームは 1 口食べて、 絶対無理だと思いましたが、果物のドリアンはおいしかったです。 今回の会議は、次回の会議のための参考にも大いになりました。会議中、ホテルには常に hospitality manager と呼ばれる人が常駐していて、夜の 2 時でも困ったことがあるとなんでも助 けてくれました。また、シンガポールは日本と同じ、物価が安くないアジアの国なので、たくさんのス ポンサーをつけて会議を運営していて、私たちも頑張らなきゃと思えました。そして、周りのデリゲ ートからは次の日本での会議の日程を聞かれたり、ぜひ参加したいから友達枠として席をとってお いてくれ!ということを言われたりして、日本の会議を楽しみにしてくれている人たちの存在を身近 に感じられて良かったです。 あと、今回は、尐し延泊し たことで chinese new year を初めて経験することがで きました!日本にいると存 在す ら気 付かずに終わ る 旧正月ですが、旧正月の 前日には 1 年前の会議で のルームメートのシンガポ ー ル人がお祭 りに連れ て 行ってくれ、また深夜には 年明けの花火などを聞けて、 新しい文化に触れることが できました。また、他の友達にも、家族との夕飯に誘ってもらって現地の家庭の料理をいただいたり、 現地のこども病院を見学させてもらったりと、今まで作った友達の恩恵を最大限に受けられた旅で した。今回も、グループの子や、他に仲良くなった子と連絡を取り合って、誰かが東京に来た時に おもてなしができたらいいなと思いました。 榎本尚助 Infectious Disease: Battling the Enemy on all Fronts! ある日後輩から EAMSC について教えてもらった。もともと感染症に興味があったし、国際交流や 医学生間の交流を通して自分の将来の可能性を広げたいなと漠然と思っていたので参加してみる ことにした。最初は軽い気持ちで飛び込んだのだが、今となってはこの会議に参加できたことは僕 32 の人生において大きな転換点になったと感じている。こんなにも濃密な5日間を過ごしたことは今ま でになく、この会議を通して様々な国の医学生・看護学生の精神が感染したからである。僕自身も 5日間で様々な発見や目標ができたが、それを実行に移す力やハングリー精神が感染したのであ る。日本の医学教育という狭い世界でふと忘れかけていたものを思い出したような、目が醒めたよう な感覚であった。 会議中は約 20 人のグループに 分かれてほとんどの生活を共にす る。会話は英語で行なうので、英会 話の練習をしていない僕にとっては 伝えたいことが伝わらないことも多く あった。しかしそんな時でもみんな 理解しようとしてくれたし、20 人もい れば誰かが感づいてかゆいところ に手が届く英単語を代わりに言って くれたりもした。最終日には全員が 古くからの友達のように笑ったり泣 いたり、自分が英語で話しているだなんて忘れていたほど分かりあえたと思う。 日本人の参加者と仲良くなれたこともとてもいい刺激になった。それと同時に会議中は癒しだっ た。優秀な人たちばかりで(と僕は思っていますけど何か)、これから僕も負けずに頑張ろうと思えた。 最後に初めての EAMSC でしたが色々と助けていただいた参加者の方々、スタッフの方々に深謝 します。AMSA の活動を応援してもっと多くの人と気持ちを共有していきたいと思います。 道下俊希 私がこの会議に参加して感じたことは、海外の医学生との交流は自身を成長させるということだ。 彼らは日本より貧しい国にいながら勉学に励み、私よりもはるかに多くの医学知識を持っていた。 彼らと交流を深めることにより、 自身の医学生としての知識 不足を思い知った。また、海 外の学生だけでなく国内の他 大学の学生とも接することが できたこともかなり有意義な体 験であった。他大学の異なっ たカリキュラムについて聞くこ とにより、自分の勉強方法の 幅が広がったのではないかと 思う。 33 このように、今回の会議に参加したことで、私の勉学に取り組む姿勢は大きく変化した。自身の学 習態度をこれまでの受動的なものから、能動的なものへと変えなければならないと切に感じた。 さらに、月並みではあるが、シンガポールという今までに訪れたことのない国に行くことによって、 日本とは異なった文化を多く体験できたということも大きな収穫となった。 以上の点から振り返ってみても、今回の会議は私にとって大きな実りのあるものとなった。 小田康弘 シンガポールで過ごした一週間はあっと言う間でしたが、色々な思い出の詰まった一週間でした。 レクチャーやプレゼンテーション、フィールドトリップに交流プログラム、観光など内容が盛り沢山だ ったからだけの理由ではなく、それをアジア各国から集まった医療系学生と一緒に過ごせたことが、 刺激的な一週間になった理由だったと思います。私はこれまで海外の医療系学生と交流するプロ グラムに参加したことがありませんでした。国が違えば学部の勉強も考えていることも大きく違うのか な、と分からないまま推測していましたが、今回多くの学生と話して驚いたのは、思っていたよりも学 部で習うことは近い内容で、勉強の大変さがある中で送る生活や考えていることが意外と共通点を 持っていることでした。プログラムに参加する前は海外の医療系学生のイメージも持っていません でしたが、プログラムを通してとても親近感を感じる存在になりました。多くの友達と知り合えて、共 通点はあると言えども多様な考え方に触れることができたのは嬉しいことですが、個人的によく話し て仲良くなった友達もできたのは今後の宝です。特にルームメイトだった中国出身の友達はとても 朗らかかつ思慮に富んで思いやりのある人で、夜遅くまで色々なことを話したのは良い思い出です。 このことも含め、EAMSCに参加して得た一番の宝は共に一週間を過ごした友達だったと感じてい ます。最後に、会議の運営に携わった全ての方、EAMSC日本委員会の皆様、そして一緒に一週 間を過ごすことができた日本代表団の皆様に心から感謝申し上げて、会議の感想と致します。 34 中村実穂 5日間の初参加の EAMSC を終えて、まずは本当に、本当に参加してよかったと心から思いま す。最初は、私は英語も全然達者じゃないし、そもそもまだ臨床知識もないし、応募したはいいもの のどうやって5日間過ごそう…、5日間耐えれるかな…と本当に不安でしたが、振り返ってみると本 当に充実していてあっという間の5日間でした。 感染症の学習はもちろんのこと、こんなにもたくさんの国から同じ目標をもった人たちがきて、交流 できる場は本当に貴重だなと思ったし、EAMSC だからこそ、たくさんの国の人との交流ができて、 楽しかったです。最初は英語が全然聞き取れず、そしてしゃべれず、逃げてばっかりでしたが、グ ループメンバーが優しく接してくれて、聞き取れない英語はわかりやすく言い直したりしてくれて、 人の優しさに本当に救われました。特にルームメイトの子はお互い英語があまり得意ではなく、コミ ュニケーションをとるのに苦労しましたが、その分仲良くなれて最後のお別れは本当にさみしかった です。 また、私は日本 delegate のみなさ んにも本当に救われました!!同 じ大学に一人を除き、全員初対面 からのスタートでしたが、毎日深夜 まで続く cultual fair の練習や country meeting を通して、とっ ても仲良くなれたし、困ったときは すぐに助けてくれて本当に助かり ました!ありがとうございました。 今回の EAMSC を通して学んだこ とを生かし、これからの学生生活に役立てていきたいと思います。また、次年度の EAMSC 2013 では各国の友達に再会できることを楽しみに OC として頑張ろうと思います。 最後になりましたが、お世話になった赤星さん、三宅さん、永田さん、日本 delegate のみなさん。 本当にありがとうございました。おかげ様でとても充実した5日間を過ごすことができました。 EAMSC 2013 でもよろしくお願いします。 角雄一朗 前回と同様に英語力の丌足を痛 感した5日間でした。私自身の英語 コミュニケーションスキルを向 上さ せたいと思います。年越しに外人と 再会するのはとても感動しますね。 日本のdelegatesがとてもクレイジ ーで面白く仲良くなれたことがとて もよかったと思っています。 35 南角哲俊 今回は私にとって2番目の会議でした。私は今回サイエンチフィックポスター・プレゼンテーション を担当していたので、この会議は非常に楽しくかつきついものでした。私はリーダーでしたので、他 のものに指示したり、シンガポールへ行く前にポスターを編集し印刷するなど、することがたくさんあ りました。会議が始まってからも、プレゼンテーションをNUSの教授の前で行ない他の国々と競争し なければならなかったのでかなり眠かったです。しかし、入賞することもできませんでしたが、私たち は最善を尽くしたので、とても充実しましたし達成感も得られました。 他にも会議中に、多くの 人々と友達になれたことは、 とても素晴らしいことでした。 私はあまり英語ができない のですが、それでも積極 的に話しかけてくれたり、 いろいろなところでも助け てくれて本当にありがたか ったです。ただ、尐し英語 がもう尐し話せたらなあ、 悔しい気持ちもしました。 だからこれからも英語をしっかりと勉強して、今度の日本での会議にむけてしっかりと準備をしてい きたいと思います。 久保山雄介 今回は僕にとって初EAMSCでした。前泊、後泊合わせて1週間の行程でしたが終わってみると本 当に短く感じます。それほど楽しいプログラムでした。 印象に残っているのは初日のregistrationです。1日目から自分の英語力のなさに絶望したことを 覚えています。僕はChief Delegateだったのでシンガポール側の方もいろいろと連絡事項を伝え てくるのですが、他の日本人にも関わることなので日本人お得意のわかったふり、をするわけにも いかずかなり鍛えられました。 ただ、シンガポールの公用語は英語、彼らは喋れてあたりまえじゃないか、と開き直ってつたない 英語で喋りかけると、彼らも一生懸命聞いてくれるのでなんとか意思疎通ができました。(英語圏で はない国から来た他の国のdelegateも英語ぺらぺらだったのですが・・・)大学に入ってからは英語 の勉強をする機会がなかったので、次にAMSCもしくEAMSCに参加するときまでには英語力をup させたいと思いました。 また僕は最終日のcultural nightの担当でもあったので、cultural nightも強く印象に残っています。 日本の出し物はソーラン節とハレ晴れユカイのダンスで、現地についてから練習を始めたのでかな 36 り大変でしたが、本番は大成功でほかの国の人もすごく盛り上がっていました。日本のサブカルチ ャーについて詳しい外国人も多く、熱く語っている人もいたので驚きました。 今回はCDとしての参加でし たが、初めてということでほか の日本人delegateのみなさん に助けてもらいっぱなしでした。 おかげで、トラブルもなく充実 した1週間でした。また昨年の 9月、AMSA Japan現代表か らAJECに誘われCDになって いなければこの会議の存在す ら知らないままだったと思いま す。今では次回以降の会議の 日程が発表されるのを楽しみ にしています。 密田清夏 今回この会議にあたって、事前の準備としてはヘルスプロモーションのポスターの作成に関わら せていただきました。今回は、遠くに住んでいても、できるだけみんなで話あおうと言うことで、スカ イプで内容の取り決めなどが行われましたが、なかなか都合が合わず、大変ご迷惑をおかけしまし た。本当はもっとみなさんと意見を議論してからポスターの作成をすべきだったのですが、印刷して もっていかないと、とあせってしまい、勝手にポスターを作ってこれでいいですか?と了解をもらう感 じにしてしまって本当にごめんなさい。 会議の初日のレジストレーションは、ホテルの大変小さな受付で行う形になっており、みんな1時 間も2時間も並ぶ状況でした。香港の会議では OC などが先にホテル側との交渉をしていたようで、 スムーズな受付が出来ていたので、日本の会議でも、その点に関してはよく考えておかなくてはい けないと思います。そのあまりの混雑具合に、はじめは大変不安を感じましたが、会議自体は大変 充実しており楽しかったです。シンガポールには日本語を勉強している人も多く、わたしの GM は、 初日に日本語で話しかけてくれましたし、なかには完璧に日本語を話せるシンガポール人もいて、 尐し安心しました。 前回の会議で知り合った友達にも、「清夏の英語がずいぶんよくなった」と褒めてもらえて、本当 に嬉しかったです。しかし、グループのディスカッションのときなどは首をかしげてばかりでなかなか 理解できず何回も隣の人に聞いてしまいました。本当にわからないときには、ラッキーなことに、グ ループメンバーのなかに日本語を話せる Delegate が2人もいたので、頼ってしまいました。なかで も一番楽しかったのは、コミュニティサービスで幼稚園にいったことです。本当にかわいいこどもた ちでした。 37 でも、本当に、こんな にいろんな国の人たちと 仲良くできる機会なんて、 そうそうないと思います。 この会議を日本で行うん だと思うと、自分なんて 全 然 役 た た ず で すが 、 胸が熱くなりました。シン ガポールの会議も楽しか ったですが、日本の会議 に参加した人たちが、日 本の会議が一番だと言 ってしまうくらい楽しい会議になればいいと思います。 川端賢一 今回EAMSCに参加して多くのことを学んだと思う。実は前回もタイのEAMSCに参加したのだが、 また違うものを経験できた。学術的な面では、英会話能力の向上や、各国の感染症の状況が論文、 ポスター、ビデオなどを通して学ぶことができた。5日間ずっと英語だけで話す状況に置かれている ので、日本人が不得意な英会話能力はいやでも上がる気がした。実際、自分の英語能力が上がっ た気がしただけでなく、周りの日本人も最終日には会話に参加できているほどだった。また、全てし っかりと聞いていたわけではないが、論文、ポスター、ビデオなどで国々の感染症の問題点等がわ かるようになった。発表している時も他国の人たちは英語を難なく話せるので、分かりやすかった。 ただ、多くの国は制限時間に追われて早口になって聞き取りづらくなっているところもあった。また、 この会議を通して日本のことについても多くのことを知った。他国の人に日本の事情を説明するた めには、自国のことを知らなければならなかったからだ。また、他国と日本を比較することでも日本 の特徴等がつかめた。 勉学以外の面でも多くのことを学んで、またなによりも楽しんだ。グループ内には他国の人が多く いてそれぞれの文化に触れることはとても楽しかった。日中は基本ずっとグループの人と一緒に行 動しているので、いろいろ話したりして多くのことを学んだと思う。グループのメンバーとも最初は話 すことに迷って、会話に手こずったが、日を増すごとにみんなと仲良くなって、込み入った話まです るようになった。5日だけでは足りなかったくらいだ。また、夜に日本人で集まってCulture Nightの 出し物を練習するのもとても楽しかった。全国から集まった日本人の学生と交流することは楽しく、 自分の大学のひとたちとは違う面白さがあった。 38 この会議を通して学術的なことを 学ぶだけでなく、シンガポールの観 光、他国の人たちとの交流、また、 日本の人たちとの交流もでき、とて も充実した楽しい5日間を過ごすこ とができた。 編集後記 なかなかの超大作です。 楽しんでいただけたら幸いです。 ミスがあったら何度でも訂正します、言って下さい。 うそです。 最後に苦労した Singlish を載せて終わりにします。 楽しい思い出をありがとう!! 2012.2.17 編者記す 39
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