三輪夢子 専攻:グラフィックデザイン 留学先:英国西地区大学 University

三輪夢子
専攻:グラフィックデザイン
留学先:英国西地区大学
University of the West of England
期間:2012 年 1 月 9〜5 月 31 日
研究テーマ:写真表現とデザインの可能性
【研究概要】
○ 1 月9日〜13 日
授業が始まる前に留学生向けのオリエンテーションが 5 日間ありました。
大学の設備、使用方法、専攻、授業の取り方説明がありました。事前に書類を提出していまし
たが、そこで説明を聞いて選び直す人もいました。
グラフィックは Type and Print と Image and Narative のコースのどちらかを選べました。ブ
リストルの美術館やギャラリーを見て回る日もありました。
このガイダンスで、他の留学生と仲良くなる事ができました。
○ 1 月 25 日〜5 月 24 日
私はグラフィックデザインの Type and Print の授業を受けました。
木曜日丸一日がこの授業で、課題の説明、グラフィックについての講義、講評会などをします。
この期間に大きな課題は 3 つでした。
他の日は課題をしたり、ワークショップに参加できたりしました。
○ 4 月 9 日〜25 日
イースター休暇
多くの学生は実家に帰ったり、留学生は旅行に行ったりしていました。
【Type and Print の授業について】
主に課題の説明、講義、講評を授業時間内に行う。
○課題内容
・Task1:Olympic Poster
ロンドンオリンピックのポスターをシルクスクリーンで作成。
自転車、陸上、水泳、アーチェリーから1つの競技を選択。Helvetica(級数も指定)のみ使用。
写真は使用不可。という条件で作成。
シルクスクリーンは授業時外にワークショップとして参加。
・Task2:Infographic Poster
自分の日常生活の中からコンセプトを考え、数字や割合で情報を収集し、その情報を視覚的に
表現する。
・Task3:Everything about onething
自分でテーマをひとつ決め、それについて情報収集や素材を集め、最終的に製本して提出。
これらの課題をイースター休暇明けに、それまで収集して来たラフやサンプルなど全てファイ
リングして再提出する。
○講義
若手デザイナーの講義や、プリント会社のスタッフのオフセット印刷の講義。
またレイアウトの話や Indesign の使い方など、その課題に合わせて外部の方や教授が講義をし
てくれた。
○ その他ワークショップ
授業時間外にはシルクスクリーン、Indesign の使い方のワークショップがありました。他にも
申し込めば他のアプリケーションのワークショップも参加する事ができました。
また留学生用の英語のワークショップに週に一度参加していました。
【研究成果】
Task 1:Olympic Poster
オリンピックポスターは授業では講評だけで、ワークショップの時間に各自進めるものでした。
シルクスクリーンの練習用課題のような位置づけでした。色数、書体の指定があるのであまり
自由に表現するよりは、いかにシンプルにわかりやすくまとめるかが重要でした。またシルク
で 2 色刷りなので、工夫次第で多くの色数を増やせるという事を学びました。
Task 2:Infographic Poster
ここではコンセプトの大切さと、表現の大切さを学びました。
コンセプトは自分の日常生活の中からどのようにおもしろい事を発見し、掘り下げられるかが
大切でした。また、それらの情報をいかにわかりやすく、キャッチーにビジュアルにできるか
が難しいところでした。また最終提出は A1 サイズだったので、A1 での見え方を検討したりもし
ました。この課題は 2 ヶ月ほどかけて行い、はじめは情報収集から始まり、アイデアを早い段
階に出し、何度もブラッシュアップを重ねていきました。
講評は、クラスを 3 グループに分け少人数で生徒の意見も取り入れながら行ったり、一人一人
にクラス全体で意見を出し合ったりと、講評の仕方も毎回異なり、色々な意見を聞く事ができ
ました。
Task3:Everything about onething
この課題は 4 ヶ月かけて行いました。はじめは自分が何を調べるのかをプレゼンするところか
ら始まりました。写真やイラスト、テキストなどの素材集め実際に本としてレイアウトしてい
き、毎週 10~20 ページを作成していき、最終的には 80 ページほどの本にまとめあげました。
私のテーマは「SOCKS」でぬくもりをイメージする本にする手製本をしました。他の学生は業者
に頼んでいる人もいました。この課題も講評を行い、その都度修正を重ねていきまいた。また
外部の方に講評してもらう機会もあったので、先生とはまた違う意見が聞けたりもしました。
この課題で大変だったのは、実際に本にしたときのページの流れや、紙や製本の仕方まで、内
容と合わせて考えなければならない所でした。ボリュームのある本をじっくり作る事ができた
ので、自信につなげる事ができました。
【留学先指導教員による指導内容】
授業は 2 人の先生が進めていました。毎回講評があり、自分の作品にも、他の作品にもじっく
り意見交換する時間がありました。講評は少人数だったので先生にじっくり作品をみてもらう
事ができました。最終提出の前後に先生と一対一での面談があり、最終のブラッシュアップの
方向性を相談できました。また最後の面談では成績表を渡され、よかった部分と改善点を指導
してもらえました。先生と生徒の距離が近く、お互いにじっくりと作品について考えることが
できるのでとても勉強になりました。
【留学中に、特に印象に残った点および反省点】
○ 反省点
今回は留学の時期が例年よりも 1 ヶ月近く早まり、後期の提出ラッシュの忙しい中での出発で
じっくりと留学に備える時間があまりありませんでした。
日本でも英会話教室に行き少し勉強をしていましたが、現地の英語はなじむのには時間がかか
りました。日常会話ができるようになったころに帰国というぐらいでした。もっとじっくり英
語を勉強してから行ければより多くの事を吸収できたかなと思います。
○ よかったこと
もともと旅行が好きで色々な国に行ってきましたが、1つの国に住むというのは旅行とは全く
違うものでした。様々な手続きや買い物、交友関係、全てに本当は勝手が異なり、大変な反面、
とても刺激的な毎日でした。
色々な国の友達もできました。みんなパーティーが大好きで毎回友達が増えていく感じでした。
ダンス教室にも行ったりして現地の人とも会話する機会をなるべく作ろうと意識していました。
また、長期休暇を利用して他のヨーロッパの国に出かけられたのもとても、おもしろかったで
す。
全く勝手の違う国での生活は戸惑う事ばかりでしたが、半年間乗り越えた事で自信につなげる
事ができました。
新しいものを見ると同時に、日本のいいところや悪いとこところ、世界の中での日本の位置な
どを感じる事ができました。これらの経験は、私にとってとても価値のあるものになりました。
最後にこのような機会を与えてくれた、高橋さんはじめ造形大学関係者の皆様に感謝します。
ありがとうございました。