運用報告書 | 2013年1月1日~2013年12月31日 バンガード ・ボンド・インデックス・ファンズ − バンガード・米国トータル債券市場インデックス・ファンド ® Vanguard Bond Index Funds Vanguard Total Bond Market Index Fund I. 計算期間中における運用の経過および運用状況の推移 受益者の皆様へ 2013 年の米国株式市場は、投資者が景気回復に自信を深め、活況を呈しました。一方で、米国の課 税債券市場は、ここ 10 年以上ではじめて、年間マイナスのリターンとなりました。米国連邦準備制度 理事会(「FRB」)が大規模債券買取プログラムの縮小をいつはじめるかについての懸念から、債券、 特に信用格付けの高い長期債の利回りが急騰しました。 債券の利回りと価格は逆方向に動くため、(独立信用格付業者により定義される)米国の投資適格債 券は全体として、この 1 年で価格が低下しました。その損失の約半分ほどは、インカムゲインにより相 殺され、Vanguard Total Bond Market Index Fund のインベスター受益証券の 2013 年 12 月 31 日に終 了の会計年度のリターンは、-2.26%でした。このパフォーマンスは、経費がかからないファンドのベン チマークの-1.97%にほぼ一致しますが、アクティブ運用型を含む競合ファンドの平均リターンである -1.78%を下回りました。 債券価格の低下により、ファンドのインベスター受益証券の 30 日間 SEC 利回りは、1 年前の 1.49% から 2013 年 12 月 31 日時点で 2.11%に上昇しました。 私共は 12 月に、シグナル受益証券を段階的に廃止することにより、提供する受益証券のクラスを 合理化する計画を公表しました。シグナル受益証券は、2014 年 10 月までにアドミラル受益証券 に統合される予定です。 市況について述べる前に、バンガードにおける大きな変化について述べたいと思います。11 月初め に発表したように、バンガードの債券グループの責任者であるロバート F. オーウェーター氏は、2014 年 3 月に退任する意向です。オーウェーター氏の 32 年間におよぶバンガードへの多大な貢献と、後 任のグレゴリー・デービス氏については後述します。 FRB の債券買取プログラムの段階的廃止の可能性に債券からのリターンは低迷 2013 年における米国課税債券市場のリターンは‐2.02%と、-0.82%のリターンであった 1999 年以降で はじめてマイナスのリターンとなりました。投資者がさらなる価格低下を予想して売りに走ったためで す。地方債は全体として‐2.55%のリターンでした。 バンガード・米国トータル債券市場インデックス・ファンドの ETF クラス受益証券(ティッカー:BND) は、「バンガード・米国トータル債券市場 ETF」と称することがあります。 また、本書においては、ファンドの名称を英文アニュアルレポートに記載の英語名称で表記する場 合や、ETF クラス受益証券を「ETF 受益証券」と表記する場合があります。 国際債券市場は、(バークレイズ・グローバル総合(米ドル除く)インデックス(Barclays Global Aggregate Index ex USD)によれば)-3.08%のリターンでした。マネーマーケットや定期預金について は、FRB が短期金利の誘導目標を 0%~0.25%に据え置いていることから、依然としてほとんどリター ンを上げることができません。 企業収益、楽観的見通し、景気刺激策により、米国株式は大幅高 2013 年 12 月 31 日に終了の会計年度において、米国株式市場は、1995 年以降で年間上昇率として は最高の約 34%の上昇をみせました。企業は堅調な収益を上げ、投資者はそうした収益に高いプレ ミアムを払いました。また、FRB の金融緩和策も株式市場を支えました。 国際株式は、ヨーロッパと太平洋地域の先進国市場が 2 桁の伸びを示す一方、新興国の株式市場が マイナスに落ち込み、全体で約 15%のリターンでした。 バンガードのチーフ・エコノミストであるジョー・デービス氏と同氏が率いるチームは、2014 年の世界の 株式市場のリターンについては慎重な見方で、債券市場についても依然として弱含みであると予想し ています。デービス氏は、こうした予想には不確定要素がつきものであることを認識したうえで、「バラ ンスよく分散した低コストのポートフォリオは、今後の 10 年間においても、依然として価値の高い投資 プランになり得ると考えます。」と述べています。 すべてが FRB の動きに注目 FRB は 2013 年までに、住宅市場を支えるために月額約 400 億米ドルのモーゲージ関連の債券を購 入し、世帯と企業の借入れコストを下げるために月額約 450 億米ドルの米国債を購入しました。これら の規模を考えると、住宅市場と労働市場がさらに改善した場合は買取プログラムの縮小の根拠となり 得ると FRB の高官が示唆した春頃に、債券市場が下落したのは当然でした。12 月になると、2014 年 1 月から徐々に縮小を開始するということが発表され、FRB がいつ縮小に動くのかという懸念はなくな りました。 景気回復の足取りが一段と確かになり、FRB の調整が少ないとの見通しにより、米国債が最も影響を 受けました。3 年物米国財務省証券の利回りは、1 年間で 40 ベーシス・ポイント上昇して 0.76%になり、 10 年物米国財務省証券の利回りは 121 ベーシス・ポイント上昇して 2.97%になりました(1 ベーシス・ ポイントは、1%の 100 分の 1 です。)。価格の低下により、ファンド資産の約 40%を占めるこれらの債券 のリターンは、当会計年度に-2.75%になりました。金利の変動への感応度が高い長期国債の価格は、 4 倍以上低下しました。 国債以外の債券からの利回りが高くなることは、これらの債券が価格低下に対してより多くの利息収 入を得たことを意味します。ファンドの投資比率が高い政府系モーゲージ・バック証券は、早期償還 の追加的リスクがあることが主因となって、比較対象の国債に比べて利回りが高くなっています。これ らの債券は、当会計年度-1.41%のリターンでした。 1 ファンド資産の約 4 分の 1 を占める社債は、当会計年度末に-1.53%のリターンでしたが、この分野でも リスクが高く利回りの高い投資適格債券が信用格付けの高い債券よりも、金利上昇を比較的うまく乗り 切りました。ムーディーズ・インベスター・サービスによる格付けが Baa の社債のリターンが-0.93%であ ったのに対し、格付け Aaa の社債は-4.69%のリターンでした。 回復が進むと投資者が考えた金融部門はプラスのリターンでしたが、工業と公共事業部門はマイナス のリターンとなりました。また、短期社債が、長期社債のパフォーマンスを上回りました。 長期的には、パフォーマンスは改善 債券投資者にとって好都合なことに、これまでのリターンは必ずしもそれほど低水準ではありません。 当会計年度の残念な結果を含めても、2013 年 12 月 31 日までの 10 年間におけるファンドのインベス ター受益証券の年間平均リターンは 4.42%であり、同期間の米国株式市場と比較した場合、年次の パフォーマンスの変動はそれほど極端ではありませんでした。このパフォーマンスは、価格の上昇に 起因するものもありますが、大部分は債券の利回りが現在より高い時期における利息収入が寄与しま した。 過去 10 年間でファンドのパフォーマンスがベンチマーク(4.57%)に連動することができたのは、ファン ドのエクスペンス・レシオが低いことも一因です。ファンドは、インデックス・ファンドとアクティブ運用型 のファンドの両方を含む競合ファンドの平均リターン(3.98%)を上回りました。 オーウェーター氏の退任は、一時代の終わりを示す 私がジャック・ブレナン氏の後任としてバンガードの CEO に就任した約 2 週間後の 2008 年 9 月中旬、 リーマン・ブラザーズが破綻し、米国の 70 年間で最悪の金融危機が勃発しました。この金融危機は、 控えめに言っても、極めて困難な時期でした。この期間を通して、私は、オーウェーター氏が強い意 志を持って債券グループを統率し、危機的状況に屈しなかったことに助けられました。金融危機はバ ンガードや金融業界にとって大変な時期となりましたが、私がオーウェーター氏が債券グループの舵 取りを行っていたことに感謝したのは、この時期だけではありません。 オーウェーター氏は 1981 年にバンガードに入社し、イアン・マッキノン氏に率いられていた 3 名から成 る債券グループの当初からのメンバーでした。数年にわたり、同グループでリーダー的役割を果たし、 2003 年にマッキノン氏の後任としてグループ責任者に就任しました。オーウェーター氏は、バンガー ドやこの業界で、非常に献身的で、誠実な、洞察力のある意志決定者かつリーダーであるとの評判を 得ました。 オーウェーター氏が加わった時の債券グループは、7 ファンドで約 13 億米ドルの資産を抱えていまし た。オーウェーター氏は、運用する 2 つのファンドのポジションを小さな金属の箱に入れたインデックス カードで管理していました。32 年後、120 名から成るグループが 7,500 億米ドルを運用しており、これ はバンガードの運用資産の約 3 分の 1 を占めています。 2 私は、クライアントに代わって、オーウェーター氏の 30 年以上にわたる模範となるべき献身に感謝す ると共に、退任後の活躍を祈っております。 幸いなことに、グレッグ・デービス氏が債券グループの責任者になります。デービス氏は現在、アジア 太平洋地域の投資責任者兼バンガード・インベストメンツ・オーストラリアの取締役です。デービス氏 は、1999 年にバンガードに入社し、債券インデックシングのヘッドや債券グループのシニア・ポートフ ォリオ・マネジャーを務めました。デービス氏は、後継者として非常に適任で、バンガードの投資手法 に強い信念を持っています。私は、デービス氏の債券グループを率いる能力と同グループの洞察力 の深い才能あるチームに大いに自信を持っています。 バンガード・ファンドに投資いただきありがとうございます。 F・ウィリアム・マクナブ3世 会長兼最高経営責任者 2014 年 1 月 16 日 当ファンドは、バークレイズ米国総合浮動調整インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。 今後も投資方針に従い、引き続き運用を行います。 3 2012 年 12 月 31 日から 2013 年 12 月 31 日までのファンドのパフォーマンス 1 口当たり分配金 当初価格 ETF 受益証券 期末の価格 83.92 米ドル 79.91 米ドル インカム配当 2.031 米ドル キャピタルゲイン 0.198 米ドル 計算期間中の ETF 受益証券の 1 口当たり純資産価格の推移 米ドル 日本円 2013 年 1 月末日 83.38 8,787 2 月末日 83.64 8,815 3 月末日 83.55 8,805 4 月末日 84.08 8,861 5 月末日 82.42 8,686 6 月末日 80.92 8,528 7 月末日 80.91 8,527 8 月末日 80.22 8,454 9 月末日 80.87 8,523 10 月末日 81.29 8,567 11 月末日 80.84 8,520 12 月末日 79.91 8,422 (注) 米ドルの円貨換算は、2013 年 12 月 30 日現在の株式会社三菱東京 UFJ 銀行の対顧客電信 売買相場の仲値(1 米ドル=105.39 円)による。 4 2013 年 12 月 31 日に終了する期間までの年間平均トータルリターン 1年 バンガード・米国トータル債券市場イ 5年 設定(2007 年 4 月 投資額 10,000 米ドル 3 日)以来 に対する最終価格 -2.14% 4.37% 4.82% 13,736 米ドル -1.97 4.50 4.91 13,821 ンデックス・ファンド ETF 受益証券 純資産価格 スプライスト・バークレイズ米国総合 浮動調整インデックス *スプライスト・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスとは、2009 年 12 月 31 日まではバークレイ ズ米国総合債券インデックス、それ以降はバークレイズ米国総合浮動調整インデックスをいう。 累積リターン(ETF 受益証券)(2007 年 4 月 3 日から 2013 年 12 月 31 日) 1年 バンガード・米国トータル債券市場インデッ 5年 設定(2007 年 4 月 3 日)以来 -2.11% 20.69% 37.50% -2.14 23.84 37.36 -1.97 24.60 38.21 クス・ファンド ETF クラス受益証券 市場価格 バンガード・米国トータル債券市場インデッ クス・ファンド ETF クラス受益証券 純資産価格 スプライスト・バークレイズ米国総合浮動調 整インデックス *スプライスト・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスとは、2009 年 12 月 31 日まではバークレイ ズ米国総合債券インデックス、それ以降はバークレイズ米国総合浮動調整インデックスをいう。 5 II. 運用実績 (ETF 受益証券) ① 純資産の推移 純資産総額 百万米ドル 日本円(百万円) 第 1 会計年度 (2007 年 12 月末日) 第 2 会計年度 (2008 年 12 月末日) 第 3 会計年度 (2009 年 12 月末日) 第 4 会計年度 (2010 年 12 月末日) 第 5 会計年度 (2011 年 12 月末日) 第 6 会計年度 (2012 年 12 月末日) 第 7 会計年度 (2013 年 12 月末日) 一口当たり純資産価格 米ドル 日本円 1,095 115,402 76.61 8,074 2,946 310,479 76.93 8,108 6,242 657,844 78.31 8,253 9,048 953,569 80.21 8,453 14,596 1,538,272 83.31 8,780 17,968 1,893,648 83.92 8,844 17,637 1,858,763 79.91 8,422 (注 1)米ドルの円貨換算は、2013 年 12 月 30 日現在の株式会社三菱東京 UFJ 銀行の対顧客電信 売買相場の仲値(1 米ドル=105.39 円)による。 (注2) ETF 受益証券の設定日は、2007 年 4 月 3 日である。 ② 分配の推移 一口当たり分配金 米ドル 日本円 第 1 会計年度 2.351 248 第 2 会計年度 3.525 371 第 3 会計年度 3.163 333 第 4 会計年度 3.149 332 第 5 会計年度 2.985 315 第 6 会計年度 2.723 287 第 7 会計年度 2.229 235 6 III. 純資産計算書 (2013 年 12 月末日) 千米ドル 日本円(千円) 112,290,892 11,834,337,108 4,175,471 440,052,889 17,637,470 1,858,812,963 220,723,018 口 $79.91 ¥8,422 総資産額(ファンド全体) 総負債額(ファンド全体) 純資産価額 (ETF 受益証券) 発行済み受益証券総数(ETF 受益証券) 一口当たり純資産価格 (ETF 受益証券) 7 VI. ファンドの経理状況 独立登録会計事務所の監査報告書 Vanguard Bond Index Funds の受託者、および Vanguard Total Bond Market Index Fund の受益者各位 私どもの意見では、添付の純資産計算書—投資サマリー、損益計算書および純資産変動計算書な らびに財務ハイライトは、全ての重要な点において、Vanguard Total Bond Market Index Fund (Vanguard Bond Index Funds の個別のポートフォリオを形成する、以下、「ファンド」という。)の 2013 年 12 月 31 日現在の財政状態、同日に終了した年度の経営成績、同日に終了した年度の 2 年間の 純資産の変動ならびに表示された期間の財務ハイライトを、米国において一般に公正妥当と認めら れている会計原則に準拠して適正に表示している。これらの財務諸表および財務ハイライト(以下「財 務諸表」という)は、ファンドの経営陣が責任を負うものである。私どもの責任は、私どもの監査に基づ いてこれらの財務諸表について意見を表明することである。私どもは、公開企業会計監視委員会(米 国)の基準に準拠して、これらの財務書類の監査を実施した。これらの基準は、財務諸表に重大な虚 偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得るために、私どもが監査を計画し実施することを求 めている。監査は、試査による財務諸表の金額および開示事項を裏付ける証拠の検証、適用された 会計原則や経営陣によってなされた重要な見積もりについての検討および財務書類の全般的な表 示の評価を含んでいる。私どもは、2013 年 12 月 31 日現在におけるカストディアンおよびブローカー に対する書面による有価証券の確認ならびに名義書換事務代行会社の所有持分の記録との照合に よる有価証券の確認を含む私どもの監査が、私どもの意見表明に関する合理的な基礎を与えるもの であると確信している。 プライスウォーターハウスクーパース LLP ペンシルバニア州フィラデルフィア 2014 年 2 月 14 日 Vanguard Total Bond Market Index Fund に関する 2013 年の税金に関する特別情報(未監査) 2013 年 12 月 31 日に終了した年度に関するこの情報は、内国歳入法の規定に従い含まれる。 当ファンドは、当期中に株主に対して、(純長期キャピタルゲインから)キャピタルゲイン配当として 308,310,000 ドルを分配した。 非居住者である外国人株主に関しては、当ファンドが分配した短期キャピタルゲイン配当の 100%が 適格な短期キャピタルゲインである。 非居住者である外国人株主に関しては、利益配当の 86.3%は利息関係の配当である。 8 財務諸表 純資産計算書-投資サマリー 2013 年 12 月 31 日現在 この計算書は、ファンドの保有銘柄を資産種類ごとに要約したものである。ファンドの保有上位各 50 銘柄およびいかなる発行体に対しても総額でファンド純資産の1%上を占める投資に関しては詳細を 報告している。それより小さな保有割合の総額は、各分類内で一つの金額として報告されている。 当ファンドは、各会計年度中4回にわたり四半期末に、規制当局への提出書類において保有銘柄の 完全なリストを報告している。第2四半期と第4四半期については、ファンドの保有銘柄の完全なリスト を Vanguard.comおよび証券取引委員会のウェブサイト(www.sec.gov)から電子的に入手することがで きる。また、800-662-7447 に電話すると無料で郵送してもらうことができる(訳注:日本の受益者につい ては、適用されない。)。第1四半期と第3四半期については、当ファンドはフォーム N-Q として SEC 宛 にリストを提出している。受益者は SEC のウェブサイトでフォーム N-Q を検索することができる。フォー ム N-Q はまた、SEC の参考資料室でも閲覧およびコピーをすることができる。 クーポン 満期日 額面 (千ドル) 0.375% 1.750% 0.375% 6.250% 0.250% 0.250% 0.375% 1.500% 2.125% 0.625% 0.250% 0.375% 1.000% 0.875% 0.250% 0.250% 2.500% 2.500% 2.750% 3.000% 4.750% 3.500% 0.375% 2.625% 2.750% 1.375% 2.375% 1.250% 3.625% 4.500% 11/15/15 5/15/23 6/15/15 8/15/23 5/15/16 2/15/15 4/15/15 8/31/18 11/30/14 7/15/16 7/15/15 2/15/16 5/31/18 1/31/18 10/15/15 8/15/15 6/30/17 8/15/23 11/15/23 9/30/16 8/15/17 5/15/20 1/15/16 11/15/20 11/15/42 5/31/20 6/30/18 11/30/18 2/15/21 11/15/15 774,369 755,748 649,520 496,404 637,695 626,838 623,195 623,260 598,846 565,590 558,835 542,755 541,255 527,215 512,405 505,229 473,135 513,585 501,440 452,335 416,570 409,488 438,200 425,174 541,919 439,675 397,275 411,875 366,502 365,884 市場時価* 純資産に (千ドル) 占める割合 米国財務省/政府機関債 米国債 United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond 9 774,849 679,818 650,839 636,484 633,709 627,327 624,653 619,950 609,422 566,297 558,835 542,245 529,331 516,998 511,683 505,072 496,498 492,158 489,531 480,746 470,466 441,350 438,064 431,552 426,171 416,249 411,863 402,863 395,020 394,181 0.7% 0.6% 0.6% 0.6% 0.6% 0.6% 0.6% 0.6% 0.6% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond United States Treasury Note/Bond 政府機関債 1 Federal Home Loan Mortgage Corp. 1 Federal National Mortgage Assn. Agency Bonds and Notes—Other † 2.375% 1.375% 3.125% 0.625% 3.250% 2.375% 3.000% 2.000% 3.875% 0.625% 8.750% 2.375% 5.125% 3.125% 0.125% 1.375% 2.750% 2.750% 0.125%–11.250% 5/31/18 1/31/20 5/15/21 11/30/17 6/30/16 2/28/15 8/31/16 11/15/21 5/15/18 8/15/16 8/15/20 12/31/20 5/15/16 1/31/17 4/30/15 9/30/18 2/28/18 5/31/17 10/31/14–11/15/43 370,220 388,708 352,640 374,425 339,965 351,287 332,417 363,657 310,948 337,575 238,040 334,100 299,480 306,380 319,900 319,306 296,045 294,770 19,698,542 384,162 371,457 367,077 364,948 362,702 360,069 353,090 346,496 342,627 337,575 333,739 332,376 331,860 327,539 319,500 315,264 312,650 311,996 20,458,524 42,407,875 0.4% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 18.9% 39.2% 0.500%–6.750% 1/26/15–7/15/32 1,394,899 1,440,020 1.3% 0%–8.200% 3/16/15–7/15/37 1,699,185 1,775,949 1.7% 991,475 4,207,444 0.9% 3.9% コンベンショナル MBS 1,2,3 Fannie Mae Pool 1,2,3 Fannie Mae Pool 1,2,3 Freddie Mac Gold Pool 1,3 Freddie Mac Non Gold Pool 2,3 Ginnie Mae I Pool 2,3 Ginnie Mae II Pool 2,3 Ginnie Mae II Pool 3.000% 2.000%–11.000% 2.000%–10.000% 8.000%–10.500% 3.000%–11.500% 3.000% 2.500%–8.500% 1/1/29 1/1/14–1/1/44 1/1/14–1/1/44 12/1/15–3/1/20 1/15/14–1/1/44 8/20/43 4/20/18–1/1/44 308,395 10,092,871 6,249,639 20 2,203,011 369,614 4,225,721 314,474 10,474,483 6,475,815 22 2,335,457 357,875 4,407,565 24,365,691 0.3% 9.7% 6.0% 0.0% 2.1% 0.3% 4.1% 22.5% ノンコンベンショナル MBS 1,3,4 Fannie Mae Pool 1,3,4 Freddie Mac Non Gold Pool 3,4 Ginnie Mae II Pool 1.438%–6.116% 1.730%–6.328% 1.625%–5.000% 11/1/32–7/1/43 4/1/33–3/1/42 6/20/29–6/20/43 464,967 173,868 172,824 476,357 181,032 179,130 836,519 0.4% 0.2% 0.2% 0.8% 71,817,529 66.4% 2,836,291 2.6% 米国財務省/政府機関債合計(取得原価$71,478,669) 5 アセットバック証券/コマーシャル・モーゲージ担保証券(CMBS)(取得原価$2,653,033)† 10 市場時価* (千ドル) 純資産に 占める割合 5,590,482 207,667 670,590 1,485,102 51,512 619,965 8,625,318 5.2% 0.2% 0.6% 1.4% 0.0% 0.6% 8.0% 1,417,837 1,267,286 2,580,942 1,888,948 3,570,629 1,892,525 53,877 1,283,849 507,608 14,463,501 1.3% 1.2% 2.4% 1.7% 3.3% 1.8% 0.0% 1.2% 0.5% 13.4% 1,871,457 964,644 36,314 2,872,415 1.7% 0.9% 0.0% 2.6% 25,961,234 24.0% 5,838,782 5.4% 1,025,113 1.0% 社債 金融 5 Banking † 5 Brokerage † 5 Finance Companies † 5 Insurance † Other Finance † 5 Real Estate Investment Trusts † 工業 Basic Industry † 5 Capital Goods † 5 Communication † 5 Consumer Cyclical † 5 Consumer Noncyclical † 5 Energy † 5 Other Industrial † 5 Technology † 5 Transportation † 公共事業 5 Electric † 5 Natural Gas † Other Utility † 社債合計(取得原価$25,176,178) 5 ソブリン債(米ドル建て)(取得原価$5,820,367)† 課税対象地方債(取得原価$962,075)† クーポン 口数 0.125% 2,788,040,796 短期現物投資 マネー・マーケット・ファンド 6 Vanguard Market Liquidity Fund (取得原価$2,788,041) 投資総額(取得原価$108,878,363) 2,788,041 2.6% 110,266,990 102.0% 2,023,902 (4,175,471) (2,151,569) 1.9% (3.9%) (2.0%) 108,115,421 100.0% その他資産および負債 その他資産 負債 純資産 11 2013 年 12 月 31 日現在の純資産構成は以下の通りである。 金 額 (百万円) (千ドル) 106,724,247 11,247,668 — — 2,547 1,388,627 108,115,421 268 146,347 11,394,284 7,938,896 $10.56 836,680 ¥1,113 アドミラル受益証券-純資産 発行済み受益証券 3,168,915,588 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1口当たり純資産価格-アドミラル受益証券 33,450,400 $10.56 3,525,338 ¥1,113 シグナル受益証券-純資産 発行済み受益証券 973,455,296 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1口当たり純資産価格-シグナル受益証券 10,275,732 $10.56 1,082,959 ¥1,113 インスティテューショナル受益証券-純資産 発行済み受益証券 1,914,195,039 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1口当たり純資産価格-インスティテューショナル受益証券 20,205,715 $10.56 2,129,480 ¥1,113 18,607,208 1,961,014 $10.56 ¥1,113 17,637,470 $79.91 1,858,813 ¥8,422 払込資本金 未分配純投資収益 累積純実現利益 未実現評価益(評価損) 純資産 インベスター受益証券-純資産 発行済み受益証券 752,065,019 口 (額面 0. 001 ドル、無制限授権) 1口当たり純資産価格-インベスター受益証券 インスティテューショナル・プラス受益証券-純資産 発行済み受益証券 1,762,751,183 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1口当たり純資産価格-インスティテューショナル・プラス 受益証券 ETF 受益証券-純資産 発行済み受益証券 220,723,018 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1口当たり純資産価格-ETF 受益証券 *財務諸表の注記 A を参照 † 保有上位 50 銘柄に含まれず、またいかなる発行体に対しても全体で純資産の 1%未満である有価証券の総 額を区分ごとに表示したものである。 1 当発行体は、2008 年 9 月に連邦政府の管理下に置かれ、それ以来、当発行体の日々の運営は、連邦住宅 金融局が行っている。当発行体は、上位優先株式と引き換えに、債務超過となることを避けるために米国財 務省からの資本注入を受けている。 12 2 2013 年 12 月 31 日現在で引き渡しが行われていない発行日取引もしくは後日引渡しにより購入された証券 を含む。 3 期中の元本支払および期限前返済の可能性、または本発行がコールされる可能性などにより、平均または 予想満期は表示されている最終満期よりも短い。 4 変動金利型証券 5 1933 年証券法のルール 144A に基づき登録を免除されている証券。通常これら証券を登録することなく適格 機関投資家に販売することができる。2013 年 12 月 31 日現在、この証券の価値合計は 224,298,000 ドルであ り、純資産の 0.2%を占める。 6 バンガード・ファンドならびにバンガードが管理する一部の信託および口座にのみ利用可能な関連会社のマ ネー・マーケット・ファンド。提示されているレートは7日間の利回りである。 添付の注記は財務諸表の不可欠な一部である。 13 損益計算書 2013 年 12 月 31 日に 終了した年度 (千ドル) (百万円) 投資収益 収益 利息 1 収益総額 費用 バンガード・グループ-注記 B 投資顧問サービス マネジメントおよび管理-インベスター受益証券 マネジメントおよび管理-アドミラル受益証券 マネジメントおよび管理-シグナル受益証券 マネジメントおよび管理-インスティテューショナル受益証券 マネジメントおよび管理-インスティテューショナル・プラス受益証券 マネジメントおよび管理-ETF 受益証券 マーケティングおよび販売-インベスター受益証券 マーケティングおよび販売-アドミラル受益証券 マーケティングおよび販売-シグナル受益証券 マーケティングおよび販売-インスティテューショナル受益証券 マーケティングおよび販売-インスティテューショナル・プラス受益証券 マーケティングおよび販売-ETF 受益証券 カストディー報酬 監査報酬 受益者報告-インベスター受益証券 受益者報告-アドミラル受益証券 受益者報告-シグナル受益証券 受益者報告-インスティテューショナル受益証券 受益者報告-インスティテューショナル・プラス受益証券 受益者報告-ETF 受益証券 受託者報酬および費用 費用総額 純投資収益 投資有価証券売却にかかる実現純利益(損失) 投資有価証券の未実現評価益(評価損)の変動 運用による純資産の純増加(減少)額 1 当ファンドの関連会社からの受取利息は 6,318,000 ドルである。 添付の注記は財務諸表の不可欠な一部である。 14 2,880,979 2,880,979 303,626 303,626 3,795 16,599 20,331 5,667 7,861 4,286 8,176 2,751 5,528 3,287 5,686 3,619 4,670 1,283 45 73 32 84 126 63 310 140 94,412 2,786,567 186,970 (5,493,010) (2,519,473) 400 1,749 2,143 597 828 452 862 290 583 346 599 381 492 135 5 8 3 9 13 7 33 15 9,950 293,676 19,705 (578,908) (265,527) 純資産変動計算書 2013 年 12 月 31 日に 終了した年度 (千ドル) (百万円) 純資産の増加(減少) 運用 純投資収益 純実現利益(損失) 未実現評価益(評価損)の変動 運用による純資産の純増加(減少)額 分配 純投資収益 インベスター受益証券 アドミラル受益証券 シグナル受益証券 インスティテューショナル受益証券 インスティテューショナル・プラス受益証券 ETF 受益証券 実現キャピタルゲイン 1 インベスター受益証券 アドミラル受益証券 シグナル受益証券 インスティテューショナル受益証券 インスティテューショナル・プラス受益証券 ETF 受益証券 分配総額 資本持分取引 インベスター受益証券 アドミラル受益証券 シグナル受益証券 インスティテューショナル受益証券 インスティテューショナル・プラス受益証券 ETF 受益証券 資本持分取引による純増加(減少)額 増加(減少)総額 純資産 期首 期末 1 2012 年 12 月 31 日に 終了した年度 (千ドル) (百万円) 2,786,567 186,970 (5,493,010) (2,519,473) 293,676 19,705 (578,908) (265,527) 2,931,208 895,845 518,467 4,345,520 308,920 94,413 54,641 457,974 (234,458) (854,682) (297,984) (522,499) (442,677) (434,267) (24,710) (90,075) (31,405) (55,066) (46,654) (45,767) (314,951) (891,746) (313,291) (625,592) (344,935) (440,693) (33,193) (93,981) (33,018) (65,931) (36,353) (46,445) (24,380) (83,008) (28,879) (50,535) (42,229) (42,985) (3,058,583) (2,569) (8,748) (3,044) (5,326) (4,451) (4,530) (322,344) (70,625) (208,039) (73,540) (136,043) (89,745) (103,303) (3,612,503) (7,443) (21,925) (7,750) (14,338) (9,458) (10,887) (380,722) (3,348,785) (375,365) (1,712,566) (1,234,164) 3,150,527 545,368 (2,974,985) (8,553,041) (352,928) (39,560) (180,487) (130,069) 332,034 57,476 (313,534) (901,405) (885,346) 3,945,471 1,570,109 (489,700) 6,746,640 3,265,455 14,152,629 14,885,646 (93,307) 415,813 165,474 (51,609) 711,028 344,146 1,491,546 1,568,798 116,668,462 108,115,421 12,295,689 11,394,284 101,782,816 10,726,891 116,668,462 12,295,689 2013 年度および 2012 年度の短期キャピタルゲインの分配総額それぞれ 10,552,000 ドルおよび 277,968,000 ドルを含む。短期キャピタルゲインの分配は、税務上、通常所得の分配として取り扱われ る。 添付の注記は財務諸表の不可欠な一部である。 15 財務諸表注記 Vanguard Total Bond Market Index Fund は、1940 年投資会社法に基づきオープン・エンド型投資会 社すなわちミューチュアル・ファンドとして登録されている。当ファンドのある一定の投資証券は、社債 である。したがって、企業の債務返済能力はそれぞれの業界における景気動向に影響を受ける可能 性がある。当ファンドは、インベスター受益証券、アドミラル受益証券、シグナル受益証券、インスティ テューショナル受益証券、インスティテューショナル・プラス受益証券、ETF 受益証券の6種類のクラス を提供している。インベスター受益証券に関しては、当ファンドの最低購入条件を満たす全ての投資 者が投資可能である。アドミラル受益証券、シグナル受益証券、インスティテューショナル受益証券お よびインスティテューショナル・プラス受益証券は、管理、サービスおよび口座残高について一定の基 準を満たす投資者向けに設定されている。ETF 受益証券は、NYSE Arca に上場されており、ブロー カーを通して売買が可能である。 A. 以下の重要な会計方針は、米国のミューチュアル・ファンドについて一般に公正妥当と認めら れる会計原則に準拠している。当ファンドは財務諸表作成の際にこれら会計方針を継続的に 適用している。 1. 有価証券の評価債券および満期まで 60 日超で購入した短期現物投資は、直近の買値もしく は(有価証券の価格、利回り、満期および格付等の要素を考慮した)マトリクス・システムの評価 に基づき評価される。どちらの評価方法も、独立した価格提供業者により提供されている。モー ゲージバック証券およびアセットバック証券を含む仕組債は、直近の買値または発行体、トラン シェ、名目スプレッドまたはオプション調整後スプレッド、加重平均クーポン、加重平均満期日、 信用補完および担保等の要素を考慮したマトリクス・システムに基づく評価を用いて評価される。 Vanguard Market Liquidity Fund に対する投資はファンドの純資産価額で評価されている。そ の他短期現物投資は、償却原価で評価されており、市場価額にほぼ近い。市場取引価格を容 易に入手することができない有価証券、あるいはファンドの価格決定時前で有価証券の主要 な取引所の取引終了後に生じた事象により価格が大きく影響された有価証券については、受 託者の理事会により公正価値を表すとみなされた方法で評価される。 2. TBA 取引:TBA 取引は、将来日付での決済のために合意した特徴(額面、クーポン、満期)で モーゲージ担保証券を売買する契約である。当ファンドは、モーゲージ担保証券市場に対す るエクスポージャーを減少したり、特約日受渡契約に基づき保有するモーゲージ担保証券を 処分したりするために、TBA の売却契約を締結することがある。TBA の購入については、当フ ァンドは購入価格に充当するために十分な金額を決済日まで現金または短期投資で維持して いる。 3. モーゲージ・ダラー・ロール:当ファンドは、モーゲージバック証券をディーラーに売却すると同 時に、同様の証券をあらかじめ決定された価格で将来購入することに合意する、モーゲージ・ ダラー・ロール取引を締結している。モーゲージ・ダラー・ロール取引において売却した証券の 売却資金は、高格付の短期固定利付き証券に投資されている。ファンドは、売却した証券に対 して支払われる元利金を放棄し、売却資金に対して得られる金利と買い戻す証券価格が安く なることにより補填される。当ファンドは、TBA 取引に従いディーラーからモーゲージバック証 券を購入すると同時に、将来あらかじめ決定された価格で同様の証券を売却することに合意 する、モーゲージ・ダラー・ロール取引も締結している。モーゲージ・ダラー・ロール取引で購入 された証券は、未決済の TBA 売却ポジションをカバーするために使用される。ファンドはすで に保有しているモーゲージバック証券プールで引き続き利息を取得し、将来売却する証券を 低価格で受け取る。ファンドは、モーゲージ・ダラー・ロール取引を売買として会計処理してい る。そのため、この取引によりファンドのポートフォリオの回転率は上昇する可能性がある。未決 済のモーゲージ・ダラー・ロールに関連して受け取るまたは支払う額は、純資産計算書上にお 16 4. 5. 6. ける売却投資有価証券に対する受取債権(その他資産)または購入投資有価証券に対する買 掛金(負債)に含まれる。モーゲージ・ダラー・ロールに伴う主なリスクは、カウンターパーティー が債務不履行に陥ることである。このリスクは、カウンターパーティーの信用分析を行うことや、 多数のカウンターパーティーの間で取引を配分すること、各カウンターパーティーに対してエク スポージャーをモニタリングすることその他により緩和される。 連邦所得税:当ファンドは、規制投資会社としての資格を有し、すべての課税所得を分配する ことを意図している。経営陣は、未確定の全ての課税年度(2010 年 12 月 31 日から 2013 年 12 月 31 日)の連邦所得税の申告に関して当ファンドの税務ポジションを分析し、当ファンドの財 務諸表に所得税引当の必要はないとの結論に達した。 分配:純投資収益からの分配金は、ETF 受益証券を除く全てのクラスの受益証券により日次で 決議されており、翌月の最初の営業日に支払われる。ETF 受益証券からの月次収益分配金お よび実現キャピタルゲインからの年次分配金がある場合は、分配落ち日に記録される。 その他:利息収益は、Vanguard Market Liquidity Fund から受領した利益分配を含み、日次で 計上される。購入負債証券のプレミアムとディスカウントは、それぞれ個々の証券の残存年数 にわたり、金利収入に対して償却および増加される。有価証券取引は、有価証券が売買され た日に会計処理される。投資有価証券の売却にかかる実現利益(損失)を決定するために用 いられる原価は、売却された個別有価証券の原価である。 各クラスの受益証券は、資産および利益に対して同等の権利を有する。ただし、各クラスは 別々に、受益者口座の維持(マネジメントおよび管理費用に含まれる)および受益者報告にか かる一定のクラス固有の費用を負担する。マーケティングおよび販売費用は、受託者の理事会 が承認した方法に基づいて受益証券の各クラスに配分される。収益、その他特定のクラスに帰 属しない費用、投資にかかる損益は、相対的な純資産額に基づいて受益証券の各クラスに配 分される。 B. バンガード・グループは、投資顧問、コーポレート・マネジメント、管理、マーケティングおよび販 売サービスを実費で提供している。こうしたサービスの費用は、受託者の理事会が承認した方 法に基づいてファンドに賦課される。当ファンドは、純資産の 0.40%までバンガードに資本拠出 することを約束している。2013 年 12 月 31 日現在、当ファンドはバンガードに対して 12,251,000 ドル拠出しており(その他資産に含まれている)、この額は当ファンドの純資産の 0.01%ならび にバンガードの資本組入れの 4.90%に相当する。当ファンドの受託者および役員は、同時に バンガードの取締役および役員である。 C. 様々なインプットを用いて当ファンドの投資証券の価値を決定することがある。こうしたインプッ トは、財務諸表目的において広く3つの階層に要約される。有価証券を評価するのに使われる インプットまたは手法が、必ずしもこうした証券への投資に伴うリスクを表すわけではない。 レベル1-活発な市場での同一の有価証券の取引価格 レベル2-その他重大な観察可能なインプット(類似する有価証券の取引価格、金利、期限前 償還率、信用リスクを含む) レベル3-重要な観察不能なインプット(投資の公正価値を決定する際に用いられるファンド独 自の過程を含む) 17 以下の表は、2013 年 12 月 31 日現在の当ファンドの投資有価証券の市場価値を、評価に用い たインプットに基づき要約したものである。 (千ドル) 投資証券 レベル1 レベル2 レベル3 米国財務省/政府機関債 — 71,817,520 9 アセットバック証券/ コマーシャル・モーゲージ担保証券 (CMBS) — 2,836,289 2 社債 — 25,961,231 3 ソブリン債 — 5,838,782 — 課税対象地方債 — 1,025,113 — 短期現物投資 2,788,041 — — 合計 2,788,041 107,478,935 14 D. キャピタルゲインにかかる分配は税法基準によって決定されるため、財務報告目的の実現キャ ピタルゲインとは異なる可能性がある。差異は、永久差違と一時的差違のいずれかである。永 久差異は、税務上の性質を反映して財務諸表において資本勘定間で再分類される。一時的 差異違は、利益または損失が、財務諸表目的と税務目的において異なる期間に認識される場 合に発生する。したがって、これら一時的差異は、将来のいずれかの時期に解消される。 2013 年 12 月 31 日に終了した年度中に、当ファンドは現物償還(受益者が受益権を現金では なくファンドが保有する有価証券と交換する)により、54,010,000 ドルの純キャピタルゲインを実 現した。このキャピタルゲインは当ファンドの課税所得ではなく、受益者に分配されないため、 累積純実現損失から払込資本金に組み替えられている。 当ファンドは、今期中に買い戻した受益証券の価格の一部を、実現キャピタルゲインからの分 配として取り扱う税務会計実務を採択している。この結果、当ファンドは、累積純実現利益から 46,846,000 ドルを、払込出資金に組み替えた。 税務上、当ファンドは 2013 年 12 月 31 日現在、分配可能な短期キャピタルゲインおよび長期 キャピタルゲインを、それぞれ 1,753,000 ドルおよび 10,950,000 ドルを有していた。短期キャピタ ルゲインの分配は、税務上、通常所得の分配として取り扱われる。 2013 年 12 月 31 日現在、税務上の投資有価証券の原価は 108,888,519,000 ドルであった。税 務上の投資証券にかかる純未実現評価益は 1,378,471,000 ドルであり、その内訳は、購入時か ら価額が上昇した証券にかかる未実現利益 3,078,062,000 ドルと、購入時から価額が下落した 証券にかかる未実現損失 1,699,591,000 ドルである。 E. 2013 年 12 月 31 日に終了した年度中に、当ファンドは、米国債と短期現物投資を除き、 8,298,113,000 ドルの投資有価証券を購入し、5,694,854,000 ドルの投資有価証券を売却した。 米国債の購入額および売却額は、それぞれ 75,247,578,000 ドルと 80,222,073,000 ドルであっ た。購入および売却には、ファンドの資本持分の現物による購入および償還のそれぞれ、 1,804,730,000 ドルおよび 1,348,811,000 ドルが含まれる。 18 F. 受益証券の各クラスの資本持分取引は、以下の通りであった。 2013 年 12 月 31 日に 終了した年度 2012 年 12 月 31 日に 終了した年度 (千ドル) (千ドル) (千口) (千口) インベスター受益証券 1,420,671 130,390 3,004,609 271,304 246,555 22,813 366,587 33,018 買戻し (5,016,011) (465,110) (4,256,542) (383,796) 純増加(減少)額-インベスター受益証券 (3,348,785) (311,907) (885,346) (79,474) 6,534,069 604,049 7,014,203 631,886 860,542 79,740 1,011,310 91,066 (7,769,976) (720,245) (4,080,042) (367,793) (375,365) (36,456) 3,945,471 355,159 3,912,890 361,499 4,823,976 434,974 288,775 26,743 343,228 30,909 買戻し (5,914,231) (550,120) (3,597,095) (324,510) 純増加(減少)額-シグナル受益証券 (1,712,566) (161,878) 1,570,109 141,373 6,543,589 605,896 7,813,071 705,177 539,989 50,025 725,517 65,345 買戻し (8,317,742) (770,852) (9,028,288) (814,314) 純増加(減少)額- インスティテューショナル受益証券 (1,234,164) (114,931) (489,700) (43,792) 6,791,909 630,634 7,964,692 717,892 464,040 43,038 405,539 36,496 (4,105,422) (380,801) (1,623,591) (146,504) 3,150,527 292,871 6,746,640 607,884 2,356,538 29,000 3,974,327 47,323 — — — — (1,811,170) (22,400) (708,872) (8,400) 545,368 6,600 3,265,455 38,923 発行 現金分配に代えて発行 アドミラル受益証券 発行 現金分配に代えて発行 買戻し 純増加(減少)額-アドミラル受益証券 シグナル受益証券 発行 現金分配に代えて発行 インスティテューショナル受益証券 発行 現金分配に代えて発行 インスティテューショナル・プラス受益証券 発行 現金分配に代えて発行 買戻し 純増加(減少)額- インスティテューショナル・プラス受益証券 ETF 受益証券 発行 現金分配に代えて発行 買戻し 純増加(減少)額-ETF 受益証券 G. 経営陣は、当財務諸表で認識または開示しなければならない、2013 年 12 月 31 日以降に生じ た重大な事象または取引はないと判断した。 19
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