吉田病院 年報表紙

2015年
吉田病院
附属脳血管研究所
Yoshida Hospital Cerebrovascular Research Institute
医療法人
榮 昌 会
吉 田 病 院
附 属 脳 血 管 研 究 所
病
院
理
念
∼ 人にやさしい病院をめざします ∼
基本方針
.患者にやさしい病院
◇ 24時間体制で科学的根拠にもとづいた急性期専門医療を行います。
◇ 職員一同でチーム医療を実現します。
◇ 専門性をいかして、救急から回復期、在宅まで切れ目のない医療を
展開します。
.地域の医療・介護にかかわる人にやさしい病院
◇ 救急隊との連携を密にし、正確な情報の交換をします。
◇ 地域の医療機関との連携を密にし、正確な情報の交換をします。
◇ 地域の介護機関との連携を密にし、正確な情報の交換をします。
.病院で働く人にやさしい病院
◇ 職員の教育・研修を支援し人材の育成に努めます。
◇ 職員の満足度を上げる経営をめざします。
目
次
Ⅰ.院長挨拶……………………………………………………………………
Ⅱ.脳血管研究所リバイバル…………………………………………………
研究所主催第
回講演会…………………………………………………
Ⅲ.沿革…………………………………………………………………………
Ⅳ.病院概要……………………………………………………………………
Ⅴ.病院の現況
ⅰ.病院組織図……………………………………………………………
ⅱ.脳血管研究所組織図、委員会組織図………………………………
Ⅵ.部門紹介
医師の紹介…………………………………………………………………
スタッフの紹介……………………………………………………………
ⅰ.診療部(医局)………………………………………………………
急性期脳卒中における血管内手術の有効性と安全性……………
ⅱ.看護部
外来・手術室………………………………………………………
救急救命士室………………………………………………………
臨床工学室…………………………………………………………
SCU(脳卒中ケアユニット) …………………………………
階病棟……………………………………………………………
階病棟……………………………………………………………
北病棟………………………………………………………………
ⅲ.診療支援部
薬事管理室…………………………………………………………
栄養管理室…………………………………………………………
診療放射線室………………………………………………………
臨床検査室…………………………………………………………
ⅳ.リハビリテーション部………………………………………………
ⅴ.事務管理部
医事課………………………………………………………………
診療情報管理室……………………………………………………
総務経理課・人事課………………………………………………
地域医療連携室……………………………………………………
Ⅶ.診療実績……………………………………………………………………
Ⅷ.
年
研究活動…………………………………………………………
Ⅸ.
年のトピックス………………………………………………………
Ⅹ.編集後記……………………………………………………………………
院
長
挨
拶
院
前回の年報を発行してから
長
吉
田
泰
久
年がたちました。本来なら毎年発行するはずであったのです
が、なかなか手が回らず遅れてしまいました。この
年間には、色々な変化がありました。
年には病院北側に新病棟を増築して、回復期リハビリテーション病棟を開設しました。
以前から注力していた神経リハビリテーションを駆使して、できるだけ多くの患者さんを在
宅復帰に導くように努力しています。おかげさまで、回復期リハビリテーション病棟Ⅰの資
格をいただき、順調に運営しています。また、
年には、介護療養型老人保健施設兵庫の
経営を引き継いで、グループ内で介護施設と訪問看護事業を運営することとなりました。そ
れに伴い、職員数も増加して、当時の倍近い
人弱となりました。脳卒中を中心とした脳
神経疾患の救急医療にたずさわっていくのはずっと一貫して変わりませんが、急性期医療だ
けでなく、回復期から在宅に至るまですべての病期で患者さんを支援していく体制を整えて
いっています。
超高齢化社会を迎えた我が国の医療は今、急激に変化しつつあります。
年にむけて地
域医療構想が議論され、地域の医療システムを県単位で計画策定することになります。今ま
でのように、医療機関それぞれがバラバラに好きなことをやっていける時代ではなくなりま
した。増加する高齢者の医療を限られた予算の中で、効率よく地域の中で完結させることが
求められます。急性期病床は効率化して在院日数を短縮することが求められ、結果として、
病床数が少なくなります。一方で、より時間のかかる、在宅に向けた準備をしていく回復期、
地域包括病床の役割が大きくなります。医療従事者の役割も、単に疾病を良くするのみでは
終わらず、病後の高齢者の生活再建まで求められるようになってきます。一昔前の、医師と
看護師だけで運営する病院では、これらすべての役割を担いきれなくなってきました。
私ども吉田病院は、今まで培ってきた脳疾患に関する医療、看護のノウハウを生かして、
救急医療から在宅療養まで、幅広く地域の患者さんのニードにこたえられるように、組織を
強化していきます。職員一同で、神戸一の総合脳卒中センター、
“人にやさしい病院”を目
指して日々努力していく所存でございます。
これからも、どうかよろしくお願い申し上げます。
吉田病院
―1―
院長
吉
田
泰
久
吉田病院附属脳血管研究所リバイバル
所
長
平
田
温
年 月から、吉田病院附属脳血管研究所に所長として着任した平田温(ひら
たゆたか)です。
年に京都大学医学部を卒業後、京大老年科・神経内科で研修、
次いで設立したばかりの国立循環器病(研究)センター内科脳血管部門(現=脳血
管内科)山口武典部長の下で超急性期脳血管障害の診療や研究に従事しました。そ
の後、当時脳卒中診療でトップレベルだった秋田県立脳血管研究センター神経内科
に移り、 年間ほど脳卒中の診断と治療のほかポジトロン(陽電子)CTによる脳循
環・代謝研究などを行いました。 世紀になって秋田県や宮崎県の病院で脳卒中・
認知症・パーキンソン病など老年神経学の診療にあたり、最近の 年は秋田県北部
の北秋田市民病院で過疎地の地域連携などの仕事にも携わってきました。
ボランティア活動では、日中医学協会の理事として
年代から
年代初めまで中国の優秀な若手
医師・研究者の研修・研究協力に携わり、毎年 名の中国人研究者の日本招聘(大学・研究機関など)
をお手伝いしたことがあります。中国衛生部(厚生省)の担当官と協力しながら選抜試験の試験官とし
て論文審査や口頭試問を行いましたが、息も凍るような寒さの真冬の中国東北部(長春や瀋陽)に出か
けたことも今では楽しい思い出です。現在の研究活動は赤道直下のインドネシア共和国パプア州の熱帯
ジャングルで、神経難病(筋萎縮性側索硬化症ALS、パーキンソン病・認知症複合)の世界的多発地域
の縦断研究調査(文部科学省研究費助成)を毎年行っています。これらの疾患の原因解明と治療に少し
でも繋げることができたらと願いながら、熱帯のジャングルをボートで訪ね歩きつつ診療継続していま
す。
吉田病院では
年、現会長の吉田耕造先生が脳神経外科を開設した当時、個人
病院の脳神経外科は日本でも数少なく先駆的な存在だったとお聞きします。吉田病
院附属脳血管研究所は
年に病院法人化を契機に併設したもので、群馬県の脳血
管研究所附属美原記念病院にならって命名。吉田耕造先生のライフワークである脳
循環研究では
年アイソトープ
Xenon(ゼノン)を用いたSPECTによる脳血流
量測定を開始、くも膜下出血のスパズム治療にCa拮抗薬ニカルジピンが有効だと言
われていた頃です。
「ちょうど北京の天壇医院から院長の娘が神戸大学に留学してい
て吉田病院で脳血流測定の研究を一緒にやってもらった。良いデータが取れて、私
脳血管研究所
は天壇医院に招かれて英語で講演したことがある」とのお話。研究所と病院はいわ
名誉所長
吉田 耕造
ば車の両輪として位置付けられていたわけです。
そのあと曲折を経て吉田病院は脳卒中の超急性期治療や早期からのリハビリテー
ションに取り組み、吉田泰久院長に引き継がれた現在も現場での診療と研究を両立させるパイオニア精
神に満ちています。私のこれまで所属していた国立循環器病研究センター、秋田県立脳血管研究センター
も臨床診療と研究活動を並行して行う所でしたから、吉田病院附属脳血管研究所に来ることができて面
白い縁を感じます。吉田病院の附属脳血管研究所長を
年 月にお引き受けするにあたり、私は原点
であるこの研究面の継続を第一に掲げたいと考えました。オリジナル研究以外にも兵庫医科大学脳神経
外科や鹿児島大学、広島大学との多施設共同研究が現在進行中ですし、日本脳卒中データバンクの登録
業務も当研究所が受け入れ窓口になって継続を予定しています。さらに看護部やリハビリテーション部、
放射線科、連携室、給食科、薬局などで行われている研究や他部門の研究支援も重要な仕事です。年末
月には医局・研究所秘書も着任し、よりきめ細かい支援活動を拡大しつつあります。また研究所主催
の講演会を企画して各病院・診療所との連携を広げ、病院内でも多くの職種との情報共有を進める仕事
に取り組みます。さらに現在は脳神経外科医が主体の脳卒中診療に、脳神経内科医を新たに招いて、外
科と内科が協同して診断・治療する病院につなげられたらと願っています。病院の理念である「患者さ
ん、地域の医療者・介護職、病院職員にやさしい」研究所めざして微力ながら最善を尽くすつもりです。
Durch Leiden Freude!(悩みを突き抜けて歓喜に至れ=ベートーヴェンの言葉から)
―2―
)研究所主催第
回講演会:
◇
年 月 日(金) 時∼ 時:講演
国立循環器病研究センター副院長、峰松一夫先生
演題「脳卒中診療の過去・現在・未来」
当院会議室 座長 平田所長
要旨
歴史:
年 月 日佐藤栄作元首相、赤坂の料亭「新喜楽」で脳
出血発症、東大の元教授「動かすな」=当時東北地方では脳卒中急
性期搬送は既に常識であったにもかかわらず 日間料亭で放置、そ
の後やっと慈恵医大に搬送、 / 死去。
. 東京女子医大に頭部CT初めて設置(EMIはBeetlesで儲けて莫大なCT開発資金を準備できた)
。
年、国立循環器病センターにSCU設置、初めての内科系主体で運営
年、 / 田中角栄元首相、脳梗塞発症時、今度は東京逓信病院へすぐ搬送。同年FDAがアスピリンを
心筋梗塞の治療薬として承認
年、Massachusetts大学(Marc Fisher教授)に留学→教授は“Stroke”編集長
年、脳卒中MRI拡散強調画像(DWI)の先駆的研究、血栓溶解治療…帰国
年、奈良で国際血栓溶解療法会議
年、ヒトのDWI検査広まる、NINDS=遺伝子組み換え(r)t-PA .mg論文発表(改善率
%)
当時日本でもrt-PA治験好成績→しかし特許の関係で不承認=「失われた 年」
年、rt-PA .mgやっと承認(改善率mRS ‐ は %、mRS は
当時、発症 h<は %以下 → その後 .hへ適応拡大
%VSプラセボ
%)
年以降、世界の脳卒中動向視察
Primary Stroke Center → Comprehensive Stroke Centerへ
オーストラリアDonnan教授:Stroke Liaison Nurse=司令塔、入り口から退院まで
ハイデルベルグHacke教授 Kopflklinik
フィンランドヘルシンキ大学 t-PA=number one
デバイスの進歩:
Merci
Penumbra FDA NIH Solitaire
年
NEJM論文掲載、MRCLEAN ESCAPE EXTEND-IA SWIFTPRIME
年 月、rt-PA適正使用 版
脳卒中データバンク 我が国の
施設、ナショナルレセプトデータバンク
→ナショナルStroke Databaseへ
脳卒中を市民へ 精華大学マンガ学部と共同、
明石プロジェクト= 校の公立小学 年生=生徒から親を巻き込む(大西脳外科)
脳卒中対策基本法の制定が今後の課題、
年問題(団塊の世代が後期高齢者)
今後の学会予定=血栓溶解除去・急性期脳卒中治療の国際シンポジウムTTST-Kobe
年 / ‐ / (副会長・事務局)
年Stroke
大阪(会長)
以上、脳卒中診療の歴史をたどりながら吉田病院の現状についてもコメントを戴きながら現在の課題と今後
の展望についてお話を伺った。
―3―
沿
革
昭和 年 月(
年)
吉田病院開設(神戸市兵庫区新開地
許可病床数 床
丁目
−
)
昭和 年
月(
年)
吉田病院新築 許可病床数
脳神経外科開設
昭和 年
月(
年)
医療法人 榮昌会設立
附属脳血管研究所併設
昭和 年 月(
年)
CT導入
昭和 年
月(
年)
吉田耕造
昭和 年
月(
年)
建物 階部分を増改築し、手術室(バイオクリーン)
室、剖検室を増設
昭和 年 月(
年)
日本脳神経外科学会専門医研修施設に指定
昭和 年
月(
年)
DSA導入
昭和 年
月(
年)
吉田耕造
平成
年
月(
年)
病院新築移転(兵庫区大開通
MRI導入
平成 年
月(
年)
福森豊和 院長就任
吉田耕造 理事長に専任
平成 年
月(
年)
病院増改築工事完成
脳卒中センター開設
MRI、DSA増設
平成 年
月(
年)
日本医療機能評価機構認定病院に登録
平成 年
月(
年)
吉田泰久 院長就任
DPC対象病院
平成 年 月(
年)
電子カルテ導入
平成 年
月(
年)
日本医療機能評価機構認定更新Ver .
平成 年 月(
年)
北病棟開設
平成 年
月(
年)
回復期リハビリテーション病棟(北病棟)基準取得
一般病床 床 回復期病床 床 計 床となる
平成 年 月(
年)
北病棟
平成 年
月(
年)
吉田泰久 理事長就任(院長兼務)
吉田耕造 名誉院長就任
平成 年
月(
年)
脳卒中ケアユニット(SCU) 床開設
床
院長就任
室、中央材料
理事長就任(院長を兼務)
床
丁目
−
)
回復期リハビリテーション病棟入院料
―4―
取得
病院概要
医療機関名
医療法人榮昌会
所在地
神戸市兵庫区大開通
院長
吉田泰久
病院種別
一般病院
許可病床数
床(脳卒中ケアユニット
病棟 床)
診療科名
脳神経外科、神経内科、内科、循環器内科、リハビリテーション科、麻酔科、外科、
放射線科
看護
対
吉田病院
丁目
附属脳血管研究所
番
号
床、
対
看護、急性期看護補助体制加算
一般病棟 床、回復期リハビリテーション
対
主な医療機器
MRI装置
(PHILIPS Achieva Nova .T
台、PHILIPS Ingenia .T CX 台)、
CT装置(東芝Activion )、Angio装置(SIEMENS AXIOM Artis dBA Twin)、一
般撮影装置(デジタルラジオグラフィ DR-IR
)、外科用イメージ(SIREMOBIL
Compact L)
、ポータブルX線装置(Mobile Art Evolution)
取扱保険
保険医療機関、労災保険法、優生保護法、生活保護法、身体障害者福祉法、結核予防
法、精神保健法、更生医療、原爆疾病医療
救急体制
二次救急
指定
救急指定病院
認定
日本医療機能評価機構認定病院(平成
施設認定
日本脳神経外科学会専門医訓練施設
日本脳神経血管内治療学会認定研修施設
日本神経学会専門医教育関連施設
日本脳卒中学会教育研修施設
施設基準
<基本診療科>
一般病棟入院基本料( 対 入院基本料)
臨床研修病院入院診療加算(協力型)
救急医療管理加算
診療録管理体制加算
医師事務作業補助体制加算 ( 対 )
急性期看護補助体制加算( 対 ・看護補助者 割以上)(夜間 対 )
重傷者等療養環境特別加算(個室)
医療安全管理対策加算
感染防止対策加算
患者サポート体制充実加算
退院調整加算
救急搬送患者地域連携紹介加算
救急搬送患者地域連帯受入加算
総合評価加算
データ提出加算
回復期リハビリテーション入院科 ・リハビリテーション充実加算・体制強化加算
時間体制
―5―
年
月認定)平成
年
Ver .
更新
病院の現況
医薬品安全管理体制
(医薬品安全管理者)
院長
情報管理課
人事課
地域連携課
総務経理課
医事課
北病棟
3階病棟
2階病棟
外来・手術室
言語聴覚療法室
作業療法室
理学療法室
栄養管理室
臨床検査室
診療放射線室
薬事管理室
麻酔科
外科
内科
リハビリテーション科
循環器内科
神経内科
脳神経外科
情報技術管理室
診療情報管理室
広報室
地域医療連携室
病棟係
受付係
メディカルクラーク室
脳卒中ケアユニット
臨床工学室
救急救命士室
医薬品情報管理室
退院調整部門
患者相談窓口
―6―
医療機器安全管理体制
(医療機器安全管理者)
医療安全管理委員会
倫理委員会
事務管理部
看護部
リハビリテーション部
診療支援部
診療部
日現在)
月
年
■吉田病院組織図(
医療安全管理部門
(医療安全管理者)
感染防止対策部門
(院内感染管理者)
副院長
脳卒中データ管理部門
倫理委員会
診療情報管理委員会
医療事故調査委員会
DPC委員会
検査適正化委員会
物品管理委員会
輸血療法委員会
看護部教育委員会
薬事委員会
広報企画委員会
レセプト査定検討委員会
医療ガス安全対策委員会
栄養管理委員会
サービス向上委員会
教育研修委員会
褥瘡対策委員会
労働安全衛生委員会
感染防止対策委員会
医療安全管理委員会
―7―
神経放射線研究部門
神経リハビリテーション研究部門
脳卒中看護研究部門
脳卒中医学研究部門
日現在)
月
年
■委員会組織図(
日現在)
月
年
■脳血管研究所組織図(
附属脳血管研究所
所長:平田 温 名誉所長:吉田 耕造
所長補佐:吉田 泰久
理事会
経営統合本部会議
院長
部門紹介
■医師の紹介
名誉院長・会長
吉田 耕造
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
院長・理事長
吉田 泰久
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
夏目 重厚
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
日本神経学会神経内科専門医・指導医
日本脳神経外科学会専門医
平田
温
日本神経学会神経内科専門医・指導医
日本老年医学会認定老年病専門医・指導医
日本内科学会認定内科医
山浦 生也
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医
診療支援部部長
循環器内科部長
吉田 泰昌
日本循環器学会認定循環器専門医
日本内科学会 認定医
リハビリテーション科副部長
富永 正吾
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
脳卒中センター部長
南
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
脳神経外科部長
松本 洋明
救急部部長
宮地 勝弥
脳神経外科医員
増田
敦
日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本頭痛学会専門医
脳神経外科医員
櫻井 靖夫
日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
脳神経外科医員
岡田 崇志
日本脳神経外科学会専門医
副院長
(リハビリテーション科部長 兼任)
脳血管研究所所長
神経内科部長
副院長
(診療部部長・
救急統括部部長 兼任)
浩昭
―8―
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脊髄外科学会認定医
脳神経外科医員(非常勤)
松本 茂男
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本脊髄外科学会認定医
脳神経内科医員(非常勤)
富野 佳夫
日本神経学会専門医
日本内科学会認定内科医
循環器内科医員(非常勤)
吉田智惠子
日本内科学会認定医
内科(非常勤)
山浦 泰子
外科(非常勤)
林
勝彦
日本外科学会認定医
■スタッフの紹介
◇看護部
階病棟
階病棟
北病棟
外来・手術室
臨床工学室
部長
師長
師長
師長
師長
室長
山中 さゆり
矢野 美和 /主任
束 慶玲
/主任
二ツ石美佐子/主任
長榮 美由紀/主任
大仁 美千雄
◇診療支援部
薬事管理室
診療放射線室
臨床検査室
栄養管理室
室長
室長
室長
室長
牧野 徹 /室長補佐
森 勇樹 /主任
山﨑 裕二
田中 桂子
宮武 早苗/(SCU)
主任 岡 秀之
金沢 末子
細川由紀子/主任 植松 宏明
藤原 義史
飯田
須川
恭三/主任
貴司
坂本
村上
義紘
あゆみ/主任
宮腰
博子
◇リハビリテーション部
理学療法室
作業療法室
言語聴覚療法室
室長
科長代理
科長
科長
藤原
井上
清水
堀川
正盛
里英子
淳也/主任
早苗/科長補佐
部長
課長
主任
課長
課長
課長
主任
秘書
阿児
吉川
藤田
馬場
津井
上田
盛岡
本多
豊島
良典
貴子/係長 木下 幸治/主任 藤
郁子/主任 平野 良美
広美/主任 石原 志保
誠 /情報技術管理室 猪野 達也
仁
修子
晴美
康之
時津
◇事務管理部
医事課
メディカルクラーク
総務経理課
情報管理課/地域連携課
人事課
診療情報管理室
脳血管研究所
施設管理
―9―
陽子
大地
診
療
部
医局
部署紹介
吉田病院の医局は、現在 名の常勤医で成り立っており、内訳は脳神経外科 名、神経内
科
名、循環器内科
名です。最近はやや高齢化が進んでおりますが、体育会系の医師が多
いこともあり、何事にも熱いベテラン集団です。
脳神経外科では、特に脳卒中の治療に力を入れており、
急性期治療のみならずリハビリテー
ションまで積極的に行っています。近年、急性期脳梗塞の治療に関しては、t-PAのみなら
ずカテーテルを使用した急性期血行再建術が行われるようになっており、これらの治療法に
関しても 時間、
日いつでも行えるように診療体制を整えています。また脳出血の手術
では、侵襲性の低い内視鏡を用いた血腫除去も行っています。くも膜下出血や脳動脈瘤の治
療に関しては、カテーテルを用いた塞栓術あるいは開頭によるクリッピング術を使い分けて
治療を行っております。さらに脳卒中のみならず脳腫瘍、脊髄疾患、三叉神経痛、顔面痙攣
などの機械的外科も積極的に行っており、脳神経外科疾患全体を広くカバーしております。
一方で、神経内科および循環器内科では認知症、パーキンソン病などの神経変性疾患、循環
器疾患などを対象に外来診療を中心に行っています。
最近では臨床だけではなく、付属脳血管研究所として研究面にも力を入れており、全国学
会での発表や論文作成にも積極的に取り組んでおります。
このように我々は「神戸一の脳卒中病院」を目指して、
「人にやさしい病院」を理念に患
者様の満足のいく医療を提供できるように日々精進していく次第であります。
― 10 ―
急性期脳卒中における血管内手術の有効性と安全性
脳の血管が細くなったり(狭窄)
、詰まったり(閉塞)したために脳に酸素や栄養が送ら
れなくなって、脳が障害される病気を脳梗塞といいます。手足の麻痺、言語障害、意識障害
などが主な症状で突然に生じます。当院ではこの急性脳梗塞に対して血栓溶解剤(アルテプ
ラーゼ)という注射薬を投与し、血管に詰まった血栓を溶かし、脳への血流を回復させる内
科治療を行っています。しかし太い血管(主幹動脈)が閉塞してしまっている時には、薬に
よる治療のみで再開通が得られない場合があり、血栓溶解剤を投与してもまだ血管が詰まっ
たままであれば、引き続きカテーテルや血栓回収器具を用いた血管内手術(血栓除去・血栓
溶解または血管形成術)を行っています。
年にMR CLEAN、
という計
年にESCAPE、EXTEND-IA、SWIFT PRIME、REVASCAT
件のランダム化比較試験の結果が発表されました。この中では主幹動脈の閉塞例
に対して、血栓溶解剤投与に血管内手術を追加した方が、内科治療しか行わないよりも症状
の改善が良かったことが報告され、血管内手術の有効性と安全性が証明されました。当院で
は、以前より血栓溶解剤投与に加えて血管内治療を行っており、今後も積極的な治療により
少しでも患者様のよりよい予後が得られるよう努力をしていく考えです。この脳梗塞の治療
では、できるだけ早く詰まった血管を開通させて、脳への血流を良くすることが大切です。
そのためには、血栓溶解剤では症状が出てから .時間以内、血管内手術では
時間以内に
治療を行う必要があります。もし突然に手足の麻痺、言語障害、意識障害などの症状が出現
した場合には脳卒中の可能性が高く、できる限り早く当院にご連絡をいただきたいと思いま
す。当院では 時間体制で脳卒中に対応できる体制を整えており、専門のスタッフが迅速に
対応させていただきます。
吉田病院
― 11 ―
脳卒中センター
部長
南
浩昭
看
護
部
外来・手術室
部署紹介
外来・手術室は、看護師 名で外来、救急外来、血管撮影、中材、手術まで勤務していま
す。毎日、その日の日程によりメンバーの配置がなされ業務を担っています。
当院は脳神経外科専門の病院であり、Walk inで来院された方でも、トリアージを実施し
迅速に医師に報告し疾患の早期診断・治療に誘導されるように努めています。
救急外来ではストレッチャー
台を配置し、昨年度は , 件の救急を受け入れています。
救急救命士との協働により救急車の要請時から準備に入り、急変時に対応できるように体制
を整えています。また、昨年の
月から隣接されたSCUのスタッフとの協働により、診断
後そのままSCUへ入院され集中治療に入られるシステムになっています。
手術では、昨年度は年間
件の手術を実施。日中の予定手術だけでなく、夜間は
名の
看護師が当番で待機をしており 時間体制で緊急手術に対応しています。当院では急性期脳
卒中に対するt-PA療法、血管内治療に力を入れており、臨床工学技士や診療放射線技師と
の連携を密にし、少しでも早期に治療が行えるように努めています。また手術という未知の
体験をする患者さんに術前の訪問を行い入室から手術、退室への流れを説明しています。会
話の中から患者さんの不安を理解することで信頼関係を築き、安心して手術が受けられるよ
うに関わっています。
このように私たちは、患者さんに関わる短時間のなかで、病気を受け入れ、治療へ専念で
きるように日々スタッフ一同願っています。
― 12 ―
看
護
部
救急救命士室
部署紹介
当院は、救急救命士室が配置されています。本来、救急救命士は消防機関で急病の患者様
を搬送し、車内でバイタル測定や急変対応、心臓マッサージするのが主な業務です。
近年では、病院内の救急救命士が配置されている病院も増えて来ており注目されている職
主です。救急救命士の主な業務は診療補助をすることがほとんどです。
その中でも、以前は事務業務であったホットラインを救命士が持つことにより、救急隊と
の連携をより一層深め、専門的な情報収集することにより医師に的確な情報を伝えることが
でき多くの救急患者を受け入れることができています。
救急外来では、救急車搬送患者、時間外一般患者に対して看護師と共に、トリアージ、問
診、バイタル測定を行っています。救命士、看護師が一緒に行うことにより業務分担もでき、
より一層深い観察をすることができます。夜間帯では、以前は、医師が採血検査をしていま
したが、
救命士が行うことにより検査業務は医師の負担を軽減できて分担化に成功しました。
救急外来だけではなく、院内急変時には的確な胸骨圧迫を実践し、早期の蘇生に貢献して
います。患者様の対応だけでなく、教育として、職員やグループ内の施設にBLS講習会を行
っています。
兵庫県内でも救急救命士を採用する病院も増加していますが、病院側の理解、救急救命士
の所属問題、法律上の問題もあるため、一つ一つ解決していかなければなりません。チーム
医療の一員としてより多くの病院に救急救命士が雇用されることを願います。そのために、
救急救命士も知識・技術、人間力の向上を図り、共に成長できる存在であることが重要だと
考えます。
― 13 ―
看
護
部
臨床工学室
部署紹介
臨床工学技士は比較的新しい医療の国家資格ですが、生命維持に関する医療機器に関し手
術中や入院中の患者様に対して医師の指示のもと操作監視及び保守点検を行う仕事で、臨床
工学技士には医療機器を通じて患者間の生命を守るという重大な使命があります。
【業務内容】
当院においては、現在
名の臨床工学技士が手術室業務・血管造影撮影室業務・SCU業
務・病棟業務・医療機器管理業務などを行っており、術中における高度医療機器の操作・人
工呼吸器や除細動器、心電図モニターなどの生命維持に関する医療機器が安全に正しくすぐ
に使用できる状態であるよう点検整備を行っています。また目標としていた心血管インター
ベンション技師の資格習得、学会や勉強会発表を行い自己研鑽に努めています。
医療機器安全管理責任者として、医療機器による医療事故やヒヤリ・ハットについてのフ
ィードバックを行うことができ、医療の安全、質向上に参入できたと考えます。
院外においても兵庫県臨床工学技士会のME部門の学術委員となり、県内の臨床工学技士
に対して医療機器に関する勉強会等を委嘱され貢献しています。
【今後の展望】
日々進化する高度医療機器に対応をすべく、積極的に資格取得・更新、学会や勉強会の出
席を行い、良質で安全安心な医療を患者様に提供できるよう医療チームの一員として研鑽し
てまいります。
【
年活動】
院内勉強会
・酸素療法について
・ペースメーカについて
・心電図について
学会発表
件
第 回日本臨床工学会、第 回NPO法人日本脳神経血管内治療学会
院外講師
件
兵庫県臨床工学技士会
セミナー・勉強会・学会参加
第 回MEセミナー
件
― 14 ―
看
護
部
SCU
脳卒中ケアユニット
部署紹介
SCU(脳卒中ケアユニット=以降SCU)病棟は、平成 年
月に開設をして超急性期か
ら急性期の治療や全身管理を行っています。SCUを救急室と隣接した場所に開設し、救急
部との連携をとりながら早期治療を目指して迅速な対応を行っています。
脳卒中の初期治療は時間との勝負です。当院では、脳梗塞では .時間以内に行えるt-PA
療法と
時間以内に行えるメルシーリトリーバーとペナンブラの血管内治療があります。同
じフロアに血管手術室や放射線科が配置されているため、検査や手術等の処置が円滑に行わ
れています。
SCU看護部としては、患者さん
人に対して看護師
人という看護体制をとり、入院時
より専門的知識を活かした看護を行っています。そして医師やリハビリと積極的な連携をと
り、チーム医療の強化も行っています。また脳卒中患者さんのほとんどが突然の発症であり、
患者さんやご家族の混乱や不安が強いため、対応を慎重に行い傾聴し精神的フォローにも努
めています。
SCU看護部として ①異常の早期発見・対応 ②二次的合併症の予防 ③苦痛の緩和 ④家族
の精神的フォローを目標に看護していきます。
― 15 ―
看
護
部
階病棟
部署紹介
階病棟は、HCU
床、重症個室
室、個室
室、
人部屋
室、
人部屋
室の 床
の一般病棟です。
患者さんは、何らかの機能障害を持っておられる方が多く、たとえ命を取りとめても寝た
きりなどの後遺症を抱え、長期のケアが必要となります。また、人が生きるための大切な機
能が障害されるだけに、患者さんやご家族の精神的苦痛や不安は計り知れず、そこに関わる
私たち看護師の役割はとても重要なものとなります。医療者の迅速な対応こそが治療後の転
帰を決定すると言われているだけに、看護師の責任も強く感じています。
そのため、
階看護部一同は、急性期の患者を積極的に受け入れ、チーム医療を実践し質
の高い看護を実践するよう努めています。また、脳卒中のエキスパートナースを目指すとと
もに、患者の皆さまに思いやりのある看護を実践し、満足した入院生活を送れるよう誠意を
持って支援しています。
看護師は 代から 代まで幅広い年齢層が在籍していますが、年代を超え対話のできる部
署です。多施設からの経験者も多く、脳外科以外の疾患の知識や経験を持った看護師も多く
在籍しているので、対話の中で知識を共有しています。
突然の発症から回復までの過程において、疾患と向き合い患者さんとともに喜びを分かち
合える看護を目指していきたいと思います。
― 16 ―
看
護
部
階病棟
部署紹介
階病棟は、HCU
床、個室
床、
人部屋
室、
人部屋
室の計 床の一般病棟で
す。
看護師・准看護師 名、ケアワーカー
名で新人からベテランまで幅広いキャリアのスタ
ッフが揃っています。
患者さんは主に脳疾患を患っていますが、近年の社会全体の高齢化に伴い入院患者さんの
年齢も高齢化が進んでいます。それにより患者さんの多くは主疾患のみならず様々な合併症
を発症する割合が増しています。このように高度化、複雑化していく医療の現場で看護にあ
たる私達もさらに高度な知識や技術を高める必要があります。
進歩する医療に対応した看護実践が出来るよう院内でも教育や様々な研修を実施していま
す。また当院は教育に協力的な環境が提供されている為、外部の研修に参加するなどスタッ
フそれぞれが目標を持って学んでいます。
病院全体の雰囲気もそうですが、
階病棟もアットホームな環境でスタッフ間のコミュニ
ケーションも良く、互いに協力し合いながら日々の業務に携わっています。
スタッフの働き方も様々で、日勤常勤、時短勤務、夜勤専従など自分たちのライフスタイ
ルに合わせた働き方で仕事と生活のバランスを考えながら勤務しています。
今後も他職種のスタッフと連携を取りながら、チームの一員として力を合わせ患者さんが
快適な入院生活が送れるよう安全と思いやりのある看護を提供していきたいと思います。
― 17 ―
看
護
部
北病棟
部署紹介
回復期病棟は、
/ /
、まず 床開設、半年後 床全館開設しました。翌年には、
回復期Ⅰの権利取得し現在も、①在宅復帰率 . %。②重症度 . %。③看護必要度A項
目 . %。④
点以上改善した重傷者 . %。と継続出来ています。受け入れ患者さんは、
主に当院急性期病棟からの転棟で他施設からは年間 名弱です。また疾患は、主に脳血管疾
患ですが、脊髄損傷、頭部外傷、SHA後のシャント術後、脳腫瘍、大腿骨頚部骨折手術後
の患者さんもいます。年齢は ∼ 歳代と幅があり、 ∼ 歳代が最も多いです。高次機能
障害や、認知症等を伴っているケースも多く、夜間せん妄状態、不隠状態になりトラブルに
なる患者さんもいます。中には長期間の入院生活の中でのストレスが重なりクレームとして
上がってくることも回復期では多いです。全館開設になってからは、
介助量が少ない患者さん、
Fは危険行為が無く
Fは危険行為があり、重度の介助量がある患者さんを対象とし
ています。患者さんによっては、ナースコールが出来なかったり、介助歩行にも関わらず一
人で歩行されたりと危険行為も多いです。安全管理の面から、スタッフは電子カルテ記入し
ながら、終日廊下に分散し、すぐに対応出来るように配置しています。回復期病棟は他職種
が関わることが多いのも特徴で、療法士達との連携は毎日のADLカンファレンスや、毎朝
の全職種とのミーティングで情報交換をして協力体制をとっています。社会福祉士は専従
人でステーションカウンターに配置している為、ご家族や患者さんはすぐに相談出来るので
安心されています。せん妄や高次機能障害、認知症、不隠状態がある患者さんに対応してい
ると「ここは回復期ではない!」と思ってしまう時もありますが、胃瘻の方が経口摂取可能
に、全介助の方が杖歩行に、失語症や気管切開で言葉が発することが出来なかったのが自身
の名前が言えるようになった姿をみると、人の力の凄さを再認識するのと同時に、そこに携
わってきたことを誇りに感じる毎日です。
今後もより良い回復期看護が提供出来るように努力していきます。
― 18 ―
診療支援部
薬事管理室
部署紹介
私たち薬剤師一同は、調剤・注射業務・治験など、薬を通して患者の皆さまと深く関わり
合っています。我々の業務が、患者の皆さまの
日も早い快復と社会復帰に役立つことを願
いつつ、努力しています。
最近では現場スタッフの協力の元、
立しました。また、平日週
年
月より、土日祝日を含む
日勤務体制を確
回の遅番勤務もスタートし、救急医療のニーズに合わせた対応
も行っています。
【調剤】
当院では院外処方箋を発行していますので、
主に入院患者の皆さまの薬を調剤しています。
薬の量や、飲み方、使い方、飲み合わせが適切であるかどうか確認し、必要であれば医師
に問い合わせています。
【注射薬の払い出し】
注射箋に基づき、一人一人の患者の皆さまに使用する注射薬の払い出しを行っています。
混ぜてはいけない組み合わせ(配合変化)や量のチェックも行います。
【薬剤管理指導業務】
入院患者の皆さまのベッドサイドへ訪問し、薬の作用、副作用、飲み方などを説明し、薬に
対する理解を深めてもらえるよう努力しています。また、検査値の確認や患者の皆さまから
の訴えなどで副作用チェックを行い、
効果的で安全な薬物療法ができるよう貢献しています。
【薬品情報の収集と提供(DI業務)
】
患者の皆さま、医師、看護師、その他医療スタッフに対して、正確な最新医薬品情報を速
やかに提供しています。
【主な活動】
・月
回の院内医薬品勉強会
・グループ連携病院研究発表会(
年
月 日)
『NOACに関する当院の取り組み∼薬剤師の視点から∼』
― 19 ―
診療支援部
栄養管理室
部署紹介
管理栄養士
名体制で入院患者様の栄養業務を行っています。
日平均
人分月間
食の食事提供を行っています。入院患者様の %の方には食事提供を行い、経腸栄養を含む
と %の患者様に対して管理栄養士が関与しています。献立業務、病棟ラウンド時に摂食状
況を確認した上で、食事内容の新たな提案を行っています。提案内容は迅速に対応できる体
制が整っています。
【チーム医療】
栄養サポートチーム(NST)による回診、褥瘡チーム回診週
回、嚥下カンファレンス、
VFなどにも携わっています。
【栄養指導】
嚥下困難食、脂質異常症食、糖尿病食、腎臓病食、減塩食などの指導内容を行っています。
患者様からのご希望依頼も増加しつつありました。
【お食事・イベント】
「おいしい病院食の提供」のスローガンを掲げ、献立・調理改善を継続しております。嗜
好調査を年
回行い、日々のラウンド時の情報収集を含めたお食事内容の改善に努めていま
す。お食事満足度は普通から大変満足が
割を占めています。本年は新入職者に対して基準
食の説明会、嚥下困難食の試食会では調理上の工夫や意見交換を行いました。行事食は年間
回行っています。特別イベントとして
月にソフトクリームをカフェ方式にて提供しまし
た。長期入院中の患者様に大変喜ばれ大盛況でした。また、職員の皆さんにも販売を行い、
多くの方から好評をいただきました。
【資
格】
NST専門療法士
名、NST加算のための研修終了者
― 20 ―
名、フードスペシャリスト
名
― 21 ―
診療支援部
診療放射線室
部署紹介
診療放射線室には診療放射線技師
名、事務
名が勤務しており、MRI 台、CT、血管
撮影、一般撮影、外科用イメージ、ポータブルの装置があります。
今年に入り一般撮影、ポータブル、MRIを更新いたしました。一般撮影はCRシステムか
らフラットパネルシステムとなり、ダイナミックレンジが広くコントラストの高い画像が得
られ、MRIはフルデジタル化になったことにより従来機に比べMR信号の劣化が少なくS/N
の高い画像が得られるようになりました。
脳卒中の診断には専門医による診察に加えて画像診断が不可欠です。放射線技師は撮影技
術のみではなく、画像をみる眼も必要です。当院では救急搬送された脳卒中疑いの患者様は、
診察後ただちにMRI検査が行われます。その際画像を最初に見るのは放射線技師であり、画
像情報を速やかに他のスタッフに伝えることで、次の検査や治療の準備を無駄なく迅速に行
うことができます。また、他院からの検査依頼の患者様に病変が存在した時は、適切な撮影
法を追加することができます。また救急対応が必要な場合は、直ちに救急担当医に連絡し迅
速に治療を開始することができます。このようなことから、当院の放射線技師は、正確な画
像診断能力と救急対応のできる判断力が必要であると思われるのです。
また診療放射線室では数多くの勉強会に参加しています。技師の集まりのみならず医師の
勉強会にも積極的に参加し、疾病に対する新しい考え方や治療方法などを学び、日常業務を
行う上で役立てています。最近では各技師が認定資格を取得するために努力し、個々のレベ
ルアップを通して診療の質の向上に貢献しています。
われわれ診療放射線室は、
「迅速・丁寧・正確で安心を与える検査」を理念とし、病院の
理念である人に優しい病院作りに貢献し、すべての患者様に良質な専門医療を提供すべく、
これからも研鑽を重ねて参ります。
― 22 ―
神戸頭部研究会の紹介
神戸頭部研究会は診療放射線技師を中心に様々な医療従事者の方にご参加して頂き、頭頚部の
基礎解剖・病理から症例を交えた画像診断まで、幅広い内容を楽しい雰囲気で勉強する会です。
毎月、第二水曜日に定例会を、年に一度 月には特別講演会を開催し、全国的にご高名な先生
をお招きしてご講演して頂いています。
当研究会は脳外科の病院と脳外科のない病院との連携を深め、そして医療従事者間の情報交換
の場として、皆さんのお役に立ちたいと思っております。
事務局:吉田病院 放射線科内
神戸頭部研究会
H
H
H
H
H
H
H
H
近年開催の特別講演会
(所属、役職は開催当時のものです)
回記念特別講演会 『脳卒中治療の最前線』∼医療技術・行政の改革
年の時を経て∼
先端医療センター脳血管内治療部部長 神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経外科
脳卒中センター医長 坂井 信幸先生
『頭部画像診断の最前線』∼診断に有用な検査技術と標準化∼
岩手医科大学 先端医療研究センター 超高磁場MRI診断・病態研究部門 教授
佐々木 真理 先生
『頭部画像診断の最前線 Ⅱ』∼MRI最新技術の正しい理解と活用のために∼
岩手医科大学 先端医療研究センター(現医歯薬総合研究所)
超高磁場MRI診断・病態研究部門 教授 佐々木 真理 先生
『ここまできた‼ 虚血性脳疾患の画像診断と治療法』
熊本大学医学部附属病院 神経内科 平野 照之 先生
『脳卒中をやっつけろ!』∼急性期脳梗塞治療の現状と近未来∼
岐阜大学大学院医学系研究科 脳神経外科学分野
准教授/臨床教授 吉村 紳一 先生
『脳卒中をやっつけろ! PartⅡ』∼画像診断と治療最前線∼
兵庫医科大学 脳神経外科 主任教授 吉村 紳一 先生
『ここまでわかる頭部救急のCT/MRI』∼臨床現場で見逃さないために∼
公益財団法人 東京都保健医療公社 荏原病院 放射線科部長 井田 正博 先生
『ここまでわかる頭部救急のCT/MRI
』∼臨床現場で見逃さないため∼
公益財団法人 東京都保健医療公社 荏原病院 放射線科部長 井田 正博 先生
年:特別講演会 吉村先生
年:特別講演会後、
吉村先生と
年:特別講演会
井田先生
年:特別講演会後、
井田先生と
― 23 ―
診療支援部
臨床検査室
部署紹介
【はじめに】
吉田病院診療支援部臨床検査室は、生理検査(手術中モニタリング含む)
・生化学・免疫
学・血液学・一般検査などの検査を担当し、現在臨床検査技師
名のスタッフで構成してい
ます。脳血管系専門病院の検査室として、外来救急や病棟からの検査依頼に対し、迅速な検
査対応を実施するように心掛け、より良い診療の為に個々の知識や検査レベルの向上に努め
ています。
【実務実績】
年に脳波計を更新する際に、フ
クダ電子製の脳波計とNASシステム
を導入しました。このことにより、フ
クダ電子製機器での測定によるEEG、
ECG、Holter ECG及び肺機能検査の
データを管理できる生理検査システム
を構築することができました。
年
月電子カルテのVer.
UPと同時に、新たに検体検査システムを導入する運びとな
り、それと併せて検体検査システムとの連携が可能な生化学及び免疫検査機器、血液検査と
凝固検査機器の刷新も行うことができました。
この結果、院内での実施検体検査項目を増やし、尚且つ、検査時間を短縮することが可能
― 24 ―
となりました。また、電子カルテでの検査結果の閲覧についても、従来の院内検査において
は、入力が面倒で実際に電子カルテ上で閲覧できるのに時間が掛かっていましたが、システ
ム導入により、検体受付から閲覧までの全体的な時間も短縮することができました。
更に、細菌検査と病理検査結果をPDF化された画像データとして、検査システムに取り
込むことにより、煩雑であった紙データの管理も簡便に行えるようになりました。
【主な活動】
・グループ連携病院研究発表会(
年
月)
「デジタル脳波計の導入手順と現状」
・医療安全管理委員会
事務局運営
(医療安全管理者取得)
・院内感染対策委員会
事務局運営
【主な目標】
・至急検体への対応を考慮した検査環境の整備(人員確保も含め)
・検査結果の正確性の向上を目指した研修、学会等への参加。認定資格取得等の個々のスキ
ルアップ
・JANIS(厚生労働省院内感染対策サーベイランス)への参加
― 25 ―
リハビリテーション部
部署紹介
私たち吉田病院リハビリテーション部は、リハビリテーション医
作業療法士 名・言語聴覚士 名が在籍し、
名・理学療法士 名・
日体制で脳卒中を中心に急性期から回復期
まで切れ目のない濃厚なリハビリテーションを実施しています。
今年度の取り組みとして、まずSCU(脳卒中ケアユニット)開設プロジェクトに加わり
ました。従来からHCUで行っているPT・OT・STの専任システムを取り入れ、入院当日か
らリハビリテーション医のリスクの評価の下、廃用症候群の防止や嚥下改善に対してチーム
で取り組んでいます。今年度、入院からリハビリテーション実施までの期間は、SCUの入
院
件中
件が 時間以内でした。SCU内で実施した脳血管リハビリテーション単位数は、
患者一人当たり平均 . 単位/日でした。
また、今年度も鹿児島大学より川平和美先生を当院にお招きし、促通反復療法研修会を
月・ 月に
回開催しました。霧島リハビリテーション病院での
週間研修に
名、地方で
開催されている研修会にも多数のスタッフが積極的に参加し、全スタッフの促通反復療法の
技術向上に努めています。この取り組みにより、今年度より促通反復療法実施病院として登
録されました。その他神経リハビリテーションの取り組みとし、CI療法、TENS・FES・パ
ワープレート(全身振動)
・ウォークエイド(歩行神経筋刺激装置)
・免荷トレッドミル等を
用いた訓練を実施しています。 HALの導入も検討中です。 今後も知識・技術の研鑚に努め、
効率の良いリハビリテーションを提供できるよう努めていきたいと思います。
月より老人保健施設がグループに入り、老人保健施設でのリハビリテーションが始まり
ました。当院より交代で施設に出向きリハビリテーションのシステムを構築しています。
月よりデイケアを開設し、当院回復期から退院された患者様の継続したリハビリテーション
の実施が可能になりました。維持期においても、促通反復療法を中心とした神経リハを実施
し機能の改善を含めたリハビリテーションを展開していきたいと考えています。
― 26 ―
リハビリテーション部データ【急性期病棟】ADL 変化
リハビリテーション部データ【回復期病棟】ADL 変化
― 27 ―
事務管理部
医事課
部署紹介
医事課は、外来担当
名、入院担当
名、外来クラーク
名、病棟クラーク
名の総勢
名で構成され、外来業務、入院業務、保険請求業務などそれぞれの持ち場で日々勤めていま
す。
当院は脳卒中医療に重点をおき 時間体制で積極的に救急を受ける高い専門性と急性期医
療、そして回復期リハビリテーションから在宅までの切れ目のない医療が特徴の医療機関で
す。平成 年外来の初診患者数は , 人で、そのうち新患患者は , 人、一日平均 人
の新規患者が来院されています。初診は定期検診等の患者数が多いのは当然ですが、全くの
新規患者割合が
割もあることが当院の脳卒中専門の特性のあらわれでないかと推測されま
す。
また脳卒中という専門性のため患者の年齢層が高く、 才以上の患者割合が
割以上と非
常に高いのも当院の特徴です。患者が高齢であると同時に配偶者や家族も高齢であり、身寄
りのない単身者も増加しているのが現状です。厚生労働省が提唱する
年問題も遠いもの
ではなく、超高齢化社会が訪れるのは間近であることを感じさせられます。
医事課には請求業務以外にも窓口対応業務という患者対応の重要な役割があり、近年この
窓口業務の現場で患者高齢化による問題やトラブルが増えつつあります。手順に基づいた対
応ではなく、手順書にはない臨機応変な対応を職員は求められています。
当院における今後の問題点を掘り下げ、社会情勢に見合った患者サービスの提供と接遇の
スキルアップをすることが医事課の重要目標のひとつとなっています。
― 28 ―
事務管理部
診療情報管理室
部署紹介
当、診療情報管理室は現在、診療情報管理士
名、事務員
名(資格取得中)の合計
名
で構成しています。業務は主にDPCコーディング、電子カルテ・紙カルテの監査と保守管
理、職員・学会へのデータ提供、診療情報開示業務、レセプト点検業務等です。
診療情報管理室の業務範囲は広く活躍できる場も多いのですが、単独ですべての業務が完
結する部署ではなく多部署と連携しながら業務を行います。DPCコーディングやレセプト
だけをとっても医師・看護師・診療支援部門・医事等と様々な部署と横断的に連携・調整し
ながら一つのデータを作り上げなくてはならないのです。
近年の医療構造の変化や医療技術・IT環境の進歩、個人情報保護法の施行、患者側の安
心安全な医療の要求など社会の変化に伴い業務内容は年々複雑となり、専門的で難しい判断
が必要な場面も多くなってきました。医療情報はそれぞれの専門職種が多様な形で情報を持
ち、質の高いチーム医療実践のため院内で共有すべく形を変化させながら電子カルテや各部
門システムの中を飛び交っています。診療情報管理室では、それらを日々適切に収集・蓄積
し、安全に保存・管理し、合理的で有効な二次利用ができるように取り組んでいます。また
システムセキュリティ部門を併設し院内の安全なIT環境整備にも力を入れています。診療
情報管理士は専門職として知識と共に情報を扱える力が求められます。メンバーもより得意
な分野で活躍できる力をつけること、苦手な分野にも挑戦することを目標に個々のレベルア
ップに努めています。今後、医療の指標化・可視化、全国がん登録、医療者の負担軽減、地
域連携体制など管理士に求められるであろうすべてのことに対応し取り組み多部署と横断的
に連携・調節ができるよう、また当院が良質で安全な医療の提供ができるように取り組んで
参ります。
― 29 ―
事務管理部
総務経理課・人事課
部署紹介
【はじめに】
現在、総務経理課は
名、人事課は
名で業務にあたっております。当部署は直接治療や
看護にあたる部署ではありませんが、病院を支える「縁の下の力持ち」として、具体的には
以下のような業務に取り組んでおります。
【業務内容】
◎総務経理課
・職員の社会保険、および福利厚生に関すること
・院内全般にわたる掲示、許可に関すること
・現金、預金出納事務に関すること
・職員の給与計算、労務管理に関すること
・院内設備、備品等の購入、および物品の購入に関すること
等
◎人事課
・職員の採用に関すること
・BSCの運用に関すること
等
ここに挙げられた業務は、当部署が担当している業務のほんの一部です。その他様々な業
務に日々取り組んでおりますが、当院の職員が安心して業務に集中できる環境を整えること
が、患者様、地域の医療介護に関わる皆様にできる当部署の貢献であると信じて、今後も微
力を尽くしてまいりたいと思っております。
― 30 ―
事務管理部
地域医療連携室
部署紹介
吉田病院は、平成 年に医療連携機能と医療相談機能を併せ持つ地域医療連携室を設置い
たしました。在宅復帰の効率化に向け、急性期病棟と回復期病棟を一貫した支援体制で運営
しています。
現在の地域医療連携室は、急性期担当MSW(社会福祉士)
回復期担当MSW(社会福祉士)
名、事務担当
名、退院調整看護師
名、
名の合計 名で構成されています。
地域医療連携機能としては、病病・病診連携や、他院からの検査依頼等の予約業務も行っ
ています。医療相談機能としては、退院支援に関わるさまざまな相談や、経済的・心理的・
社会的問題解決のための社会福祉制度活用の援助を行っています。また、広報企画委員の中
核として、ホームページの管理や広報誌の発行等、診療サービスの発信業務にも携わってい
ます。
退院支援の早期着手を実現するためのシステムとしましては、退院調整看護師が入院患者
(家族)全員に、入院初日(もしくは翌日に)インテーク面談を実施しており、この退院調
整システムにより在院日数の短縮化が実現出来ています。
一方、回復期担当MSWは、専従MSWとして病棟のオープンな受付カウンターに常駐し
ています。患者・家族と顔合わせ機会が増えることと、頻回のカンファレンスを行うことに
より、病棟全体の業務の効率化と在院日数の安定化に効果が顕著です。
今後も地域の医療機関、保健・福祉の各機関との連携を深め、患者とその家族に対して継
続的かつ効果的なサポートに努めていきたいと考えております。
― 31 ―
診療実績
外来
年
延 患 者
年
年
年
年
数
,
,
,
,
,
初 診 患 者 数
,
,
,
,
,
紹 介 患 者 数
,
,
,
,
,
救急搬入件数
,
,
,
,
,
入院(一般病棟)
年
延 患 者
数
年
,
年
,
,
年
,
年
,
平均入院数/ 日
.
.
.
.
.
病 床 利 用 率
.%
.%
.%
.%
.%
新入院患者数
,
,
,
,
,
退院
(棟)
患者数
,
,
,
,
,
入院(回復期病棟)
年
延 患 者
年
年
−
−
平均入院数/ 日
−
−
.
.
.
病 床 利 用 率
−
−
.%
.%
.%
新入棟患者数
−
−
退 棟 患 者 数
−
−
年
,
年
数
※
,
年
,
月 回復期リハビリテーション病棟(
床)基準取得
画像件数
年
MRI
(総件数)
,
M R I( 入 院 )
年
年
年
年
,
,
,
,
,
,
,
,
C T( 総 件 数 )
,
,
,
,
,
C T( 入 院 )
,
,
,
,
,
― 32 ―
画像件数
血 管 造
影
脳 ド ッ
ク
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
検査件数
心
電
図
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
,
ホルター心電図
脳
超
波
音
波
(頚部超音波)
重心動揺検査
胃 カ メ
ラ
大 腸 カ メ ラ
胃瘻(腸瘻)
指導件数
年
服 薬 指
導
栄 養 指
導
,
年
,
年
,
― 33 ―
年
,
年
,
年 CT・MRI・血管造影件数
MR①
総数
年
入院
頭部
MR②
頭部以外
造影
総数
入院
頭部
,
,
,
頭部以外
造影
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
計
,
,
CT
総数
年
入院
頭部
,
,
血管撮影
頭部以外
月
月
月
月
月
月
,
月
月
月
月
月
月
計
,
― 34 ―
造影
CTA
総数
血管内手術
手術件数
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
動脈瘤クリッピング術
硬膜動静脈瘻摘出術
頭蓋内血腫除去術
定 位 脳 手 術
脳動静脈奇形摘出術
頚動脈内膜剥離術
バ イ パ ス 術
頭蓋骨形成術
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
腫 瘍 摘 出 術
経鼻的腫瘍摘出術
水 頭 症 手 術
ド レ ナ ー ジ
血 管 減 圧 術
頚椎椎弓形成手術
脊 椎 固 定 術
腰
椎
気 管 切 開 術
そ
の
他
血管内手術件数
脳動脈瘤塞栓術
脳動静脈奇形塞栓術
硬膜動静脈瘻塞栓術
腫瘍血管塞栓術
血 管 形 成 術
塞 栓 溶 解 術
そ
の
他
手術件数合計
t-PA件数
― 35 ―
■疾患別統計推移
年
年
年
脳卒中
脳梗塞
脳出血
くも膜下出血
脳血管障害
未破裂動脈瘤
脳血管障害(その他)
頭蓋・頭蓋内損傷
脳腫瘍
脊柱管狭窄(脊椎症を含む)
その他神経疾患
水頭症
てんかん
脳脊髄の感染を伴う炎症
パーキンソン病
非外傷性硬膜下血腫
めまい
その他
体液量減少症
心不全
肺炎・急性気管支炎・急性細気管支炎
白内障,水晶体の疾患
その他
計
,
― 36 ―
,
,
■発症
日以内の急性期脳梗塞患者
発症 日以内の急性期脳梗塞患者(n=
)
その他の脳梗塞
6%
心原性脳塞栓症
20%
アテローム血栓性
脳梗塞 43%
ラクナ梗塞
31%
発症
日以内の急性期脳梗塞患者(救急搬送)
(
0%
10%
m-RS0
20%
30%
m-RS1
40%
m-RS2
例)における退院時modified Rankin Scaleスコア
50%
m-RS3
60%
m-RS4
70%
80%
m-RS5
90%
100%
m-RS6
まったく症候がない
症候はあっても明らかな障害はない:日常の勤めや活動は行える
軽度の障害:発症以前の活動がすべて行えるわけではないが、自分の身の回りの
ことは介助なしで行える
中等度の障害:何らかの介助を必要とするが、歩行は介助なしに行える
中等度から重度の障害:歩行や身体的要求には介助が必要である
重度の障害:寝たきり、失禁状態、常に介護と見守りを必要とする
死亡
― 37 ―
■退院患者統計(
年
月
日∼ 月 日)
退院患者に関する統計
−
月別退院患者数(
総数
年
月
日∼ 月 日)
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
65
67
男
女
計
,
構成比
%
160
140
120
100
52
54
80
57
51
63
女
男
46
48
67
55
50
60
40
63
56
1月
2月
20
0
−
81
69
79
3月
4月
5月
年齢階層別退院患者数(
総数
66
76
7月
8月
62
6月
年
月
81
80
83
52
9月
10月
11月
12月
日∼ 月 日)
歳
以下
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
歳
以上
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
男
女
計
,
構成比
%
500
450
400
190
350
300
219
250
女
93
男
200
150
53
100
50
0
2
8
3
11
13
20
26
48
86
10∼19歳
20∼29歳
30∼39歳
40∼49歳
50∼59歳
280
198
60∼69歳
― 38 ―
175
70∼79歳
80∼89歳
73
22
3
0
90∼99歳
100歳以上
疾病に関する統計
疾病大分類別退院患者数(
分類番号
年
月∼ 月)
診断群分類
男
女
総計
神経系疾患
構成比
,
.%
眼科系疾患
.%
耳鼻咽喉科系疾患
.%
呼吸器系疾患
.%
循環器系疾患
.%
消化器系疾患、肝臓・胆道・膵臓疾患
.%
筋骨格系疾患
.%
皮膚・皮下組織の疾患
.%
乳房の疾患
.%
内分泌・栄養・代謝に関する疾患
.%
腎・尿路系疾患及び男性生殖器系疾患
.%
女性生殖器系疾患及び産褥期疾患・異常妊娠分娩
.%
血液・造血器・免疫臓器の疾患
.%
新生児疾患、先天性奇形
.%
小児疾患
.%
外傷・熱傷・中毒
.%
精神疾患
.%
その他
.%
総
数
,
.%
1200 1131
1000
800
600
400
258
200
31
20
7
その他
1
精神疾患
外傷・熱傷・中毒
1
小児疾患
1
新生児疾患、先天性奇形
5
血液・造血器・
免疫臓器の疾患
0
女性生殖器系疾患及び
産褥期疾患・異常妊娠分娩
― 39 ―
11
腎・尿路系疾患及び
男性生殖器系疾患
15
内分泌・栄養・
代謝に関する疾患
0
乳房の疾患
2
皮膚・皮下組織の疾患
25
筋骨格系疾患
6
消化器系疾患、
肝臓・胆道・膵臓疾患
5
循環器系疾患
呼吸器系疾患
耳鼻咽喉科系疾患
4
眼科系疾患
神経系疾患
0
死亡に関する統計
−
月別死亡退院患者数(
年
月∼ 月)
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
計
男
女
計
構成比
.%
8
7
6
女
5
5
4
4
2
3
2
男
1
3
1
2
2
1
0
1月
−
1
2
1
2月
3月
3
3
3
1
1
0
8月
1
4月
5月
6月
7月
年齢階層別・性別・死亡患者数(
年
∼ 歳
∼ 歳
.%
.%
∼
歳
1
3
2
9月
10月
2
11月
2
1
12月
月∼ 月)
∼
歳
∼
歳
歳以上
計
.%
.%
男
女
計
構成比
.%
.%
40∼49歳
2.1%
100歳以上
2.1%
60∼69歳
8.5%
90∼99歳
23.4%
70∼79歳
17.0%
80∼89歳
46.8%
― 40 ―
.%
診療圏に関する統計
診療圏別・入院経路別・退院患者数(
総数
外来
年
月∼ 月)
紹介
兵 庫 区
長 田 区
須 磨 区
垂 水 区
中 央 区
北
区
西
区
灘
区
東 灘 区
明 石 市
加古川市
三 木 市
芦 屋 市
尼 崎 市
西 宮 市
高 砂 市
三 田 市
姫 路 市
赤 穂 市
伊 丹 市
篠 山 市
その他兵庫県
県外
総計
,
― 41 ―
救急
救急紹介
介護施設
入退院経路・退院転帰に関する統計
−
入院経路別(
年
外来
月∼ 月)
救急
救急紹介
紹介
介護施設
総計
男
女
総計
,
構成比
−
性別
.%
退院経路別(
外来自
.%
年
外来他
.%
.%
.%
.%
月∼ 月)
転院
終了
死亡
施設等
その他
総計
男
女
総計
構成比
,
.%
.%
死亡
3%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
その他自宅
2%
施設等
8%
終了
0%
転院
15%
外来(自院)
48%
外来(他院)
24%
−
脳卒中患者・退院経路別(
外来自
外来他
.%
.%
転院
年
月∼ 月)
終了
死亡
施設等
その他
.%
.%
.%
.%
総計
脳卒中
構成比
.%
― 42 ―
.%
救急入院に関する統計
−
救急入院・月別・退院患者数(
年
月∼ 月)
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
月
総計
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
34
女
男
女
計
構成比
80
70
60
28
50
29
27
40
24
29
29
34
23
0
1月
2月
3月
4月
5月
6月
−
26
40
25
29
7月
8月
救急入院・年齢階層別・退院患者数(
男
25
28
21
27
10
25
21
30
20
20
36
年
39
28
9月
10月
22
11月
12月
月∼ 月)
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
歳
以上
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
.%
総計
男
女
計
構成比
.%
200
150
80
100
119
女
41
男
107
50
0
17
1
5
0
10
4
9
11
15
34
10∼19歳
20∼29歳
30∼39歳
40∼49歳
50∼59歳
81
60∼69歳
― 43 ―
77
70∼79歳
80∼89歳
45
11
2
0
90∼99歳
100歳以上
200
−
救急入院・診療圏別・退院患者数(
年
月∼ 月)
150
150
100
100
50
50
1
県外
1
その他兵庫県
1
西宮市
1
伊丹市
1
尼崎市
2
三木市
2
三田市
2
姫路市
― 44 ―
3
高砂市
5
加古川市
27
明石市
29
西区
29
灘区
30
東灘区
48
北区
救急
入院数 162 154 102 60
中央区
垂水区
須磨区
長田区
兵庫区
0
9
■回復期病棟実績2015年
・入棟患者の比率
・在宅復帰率
廃用症候群 1%
大腿骨頸部骨折等 0%
脊髄損傷等 0%
他の回復期棟 1%
その他 1%
老健
11%
脳血管疾患等 98%
死亡 0%
他院
10%
在宅 78%
・入棟退棟患者数
【回復期病棟】入棟患者数・重症割合
(人)300
250
200
150
100
50
0
2013年
294
30.1
入棟患者数(人)
重症者割合(%)
2014年
243
41.2
2015年
232
40.9
100(%)
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
※重症者割合:入院時の日常生活機能評価が 点以上の患者割合
【回復期病棟】退棟患者数・改善度
(人)
300
250
200
150
100
50
0
退棟患者数(人)
改善度(%)
2013年
224
46.3
2014年
211
65.9
2015年
208
69.1
100(%)
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
※改善度:退棟時の日常生活機能評価が入棟時より 点以上改善した重症者の割合
― 45 ―
年
研究活動
■論文・著書
<英文>
)Matsumoto H, Yoshida Y : Posttraumatic cerebellar infarction after repeated sportrelated minor head injuries in a young adult : a case report. Neurol Med Chir (Tokyo). 2015 ; 55 (2) : 179-82. doi : 10.2176/nmc.cr. 2014-0094. Epub 2015 Jan 23. PubMed PMID : 25746313 ; PubMed Central PMCID : PMC4533407.
)Matsumoto H, Yoshida Y : Brain metastasis from pancreatic cancer : A case report
and
literature review. Asian J Neurosurg. 2015 Jan-Mar ; 10 (1) : 35-9. doi : 10. 4103
/1793-5482.
151507.
PubMed
PMID : 25767574 ; PubMed
Central
PMCID : PMC
4352626.
)Matsumoto H, Yoshida Y : Primary intraventricular oligodendroglioma : A case report of the usefulness of Olig2 immunohistochemistry for diagnosis. Neuropathology. 2015 Dec ; 35 (6) : 553-60. doi : 10. 1111/neup. 12214. Epub 2015 Jun 16. PubMed PMID : 26079719.
)Matsumoto H, Minami H, Yoshida Y : Lhermitte-Duclos Disease Treated Surgically
in an Elderly Patient : Case Report and Literature Review. Turk Neurosurg. 2015 ;
25 (5) : 783-7. doi : 10.5137/1019-5149. JTN. 9835-13.2. PubMed PMID : 26442547.
)Matsumoto H, Minami H, Tominaga S, Yamaura I, Yoshida Y, Yoshida K : Cerebellar Enterogenous Cyst with Atypical Appearance and Pathological Findings.
World Neurosurg. 2015 Oct 17. pii : S1878-8750 (15) 01362-5. doi : 10. 1016/j.wneu.
2015.10.019. [Epub ahead of print] PubMed PMID : 26485416.
)Matsumoto H, Minami H, Tominaga S, Yoshida Y : Development of Glioblastoma after Treatment of Brain Abscess. World Neurosurg. 2015 Nov 14. pii : S1878-8750
(15) 01534-X. doi : 10. 1016/j.wneu. 2015.11.017. [Epub ahead of print] PubMed
PMID : 26585719.
― 46 ―
<和文>
)平田温:亀山正邦先生の京都事始め.
『高風萬里』
部神経内科同門会
岩辻賢一郎、宇高不可思
‐
. .
京都大学医学
編集
)山浦生也:Ⅰ脳血管内治療とは「脳血管内治療の歴史」
.チーム力Up 脳血管内治療
カテーテルスタッフの必須知識
. .
第
版第
刷発行
)垣田寛人:Ⅶ各疾患の特性を知って治療に活かす.チーム力Up 脳血管内治療
テルスタッフの必須知識
. .
第
版第
カテー
刷発行
)南浩昭,三木貴徳,松本洋明,宮地由樹,富永正吾,山浦生也,吉田泰久:Distal filter
およびProximal balloonによるDouble Protection Techniqueを用いたCASの有用性.
脳卒中の外科Vol.
(
)No.
p.
‐
)南浩昭,三木貴徳,垣田寛人,松本洋明,富永正吾,山浦生也,吉田泰久:中硬膜動静
脈瘻を呈した外傷性中硬膜動脈瘤の
治験例.JNET : ‐ ,
)南浩昭,垣田寛人,松本洋明,櫻井靖夫,増田敦,富永正吾,宮地勝弥,山浦生也,吉
田泰久:Penumbra coilを回収する際に留置後のNeuroform stentが滑落した内頚動脈
瘤の 例.JNET :
‐
,
■学会発表
<国際>
)植村弥希子:Early ambulation improves activities of daily living and reduce hospitalization in aneurysmal subarachnoid hemorrhage patients. World Confederation
for Physical Therapy CONGRESS
. .
シンガポール
<国内>
)南浩昭,三木貴徳,垣田寛人,松本洋明,山浦生也,吉田泰久:塞栓術中にNeuroForm
が滑落した左内頸動脈瘤の一例.第 回近畿脳神経血管内手術法ワークシ ョ ッ プ
. .
神戸
)松本洋明:急性大動脈解離に伴う脳梗塞の鑑別に頚部MRAが有用であった
回日本脳神経外科救急学会
. . ∼
症例.第
東京
)渡辺恵里:自宅復帰率向上と早期在宅復帰に向けた取り組み∼社会福祉士によるマネー
ジメントを中心としたシステム化∼.第 回
― 47 ―
回復期リハビリテーション病棟協会研究
大会 in 愛媛
. . ∼
愛媛
)利見彩加,藤原正盛,清水麻美,澤井梨恵,本多早紀,筒井大慈,富永正吾,夏目重厚:
当院回復期リハビリテーション病棟における脳卒中下肢装具療法の取り組み.第
回復期リハビリテーション病棟協会研究大会 in 愛媛
. . ∼
)松本洋明:スポーツ中の頭部打撲を契機に脳梗塞を発症した
外傷学会
. . ∼
回
愛媛
症例.第 回日本脳神経
徳島
)松本洋明:t-PA使用にあたり急性大動脈解離と特発性脊髄硬膜外血腫を識別するポイ
ントについての検討.第 回日本脳卒中学会総会
. . ∼
広島
)堀川早苗,村上あゆみ,時津大地,菅野智香,飛石麻由美,富永正吾,夏目重厚:嚥下
造影検査の短縮化の工夫.第 回脳卒中学会総会
. . ∼
広島
)新田圭子,藤原正盛,依田守弘,岸本彩加,澤井梨恵,筒井大慈,本多早紀,清水麻美,
富永正吾,夏目重厚:当院の急性期脳卒中に対する早期下肢装具療法の取り組み.第
回脳卒中学会総会
. . ∼
広島
)藤本若菜,清水敦也,尾中亮太,澤井梨恵,清水麻美,堀川早苗,田之町やよい,中川
恵理子,富永正吾,夏目重厚:回復期リハビリ病棟におけるサルコペニアに配慮した減
量療法の取り組み.第 回脳卒中学会総会
. . ∼
広島
)南浩昭,三木貴徳,垣田寛人,松本洋明,富永正吾,山浦生也,夏目重厚,吉田泰久:
流入動脈上に脳動脈瘤を合併した錐体骨部硬膜動静脈瘻(dAVF)の二例.第 回日本
脳卒中の外科学会総会
. .
広島
)大嶋耕平,井内美佐子,間嶋亮子,富永正吾,夏目重厚:脳卒中後うつに対する早期発
見・回復への取り組み∼POMS評価とチーム医療の有効性∼.第 回脳卒中学会総会
. . ∼
広島
)松本洋明:病理診断に苦慮した小脳嚢胞性疾患の
支部会
. .
手術例.第 回日本脳神経外科近畿
大阪
)大仁美千雄:当院臨床工学技士の脳血管内治療業務における現状と展望.第 回日本臨
床工学会
. . ∼
福岡
)松本洋明:頭蓋内慢性硬膜下血腫と脊髄硬膜下血腫を同時に認めた
本脊髄外科学会総会
. . ∼
北海道
)松本洋明:頭蓋内慢性硬膜下血腫と脊髄硬膜下血腫を同時に認めた
庫県脳神経外科懇話会
. .
手術例.第 回日
神戸
― 48 ―
手術例.第 回兵
)植村弥希子:繊維芽細胞の電気走性における直流微弱電流刺激強度とintegrinα
現の関連性.第 回日本褥瘡学会学術大会
. . ∼
β 発
仙台
)松本洋明:難治性慢性硬膜下血腫に対する中硬膜動脈閉塞術の有用性について.第
日本神経血管内治療学会近畿地方学術集会
. .
回
大阪
)井上里英子,藤原正盛,夏目重厚,清水淳也,堀川早苗:当院における療法士教育への
取り組み.リハビリテーション・ケア合同研究大会
神戸
. .
神戸
)中川恵理子,南本牧江,菅原弘子,富永正吾,夏目重厚,尾中亮太,清水麻美,澤井梨
恵,岩村優輝,清水淳也,藤本若菜,堀川早苗,口之町やよい:脳梗塞に肥満とうつ病
を併発した患者でサルコペニア対策による減量療法が成功した一例.リハビリテーショ
ン・ケア合同研究大会
神戸
. .
神戸
)清水淳也,秋田如奈,鈴見明希,上田恵理子,中河苑美,間嶋亮子,井徳勝子,口之町
やよい,夏目重厚:当院における脳卒中後うつ状態(Post-stroke depression, PSD)に
対する急性期から回復期リハ病棟までの支援システムの構築.リハビリテーション・ケ
ア合同研究大会
神戸
. .
神戸
)坂本義拡,藤原正盛,清水淳也,大林真由美,大垣樹,佐藤大介,清水麻美,三宅沙織,
伊藤圭祐,岩村優輝,富永正吾,夏目重厚:脳卒中患者上肢に対する全身振動刺激
(Whole-body nibration : WBV)を用いた効果の検証.リハビリテーション・ケア合同
研究大会
神戸
. .
神戸
)高原智子,波多野文恵,時津大地,堀川早苗,村上あゆみ,夏目重厚:メモノートを活
用した重度運動性失語の一例∼心理面の変化と言語機能の改善について∼.リハビリ
テーション・ケア合同研究大会
神戸
. .
神戸
)南浩昭,松本洋明,櫻井靖夫,増田敦,富永正吾,宮地勝也,山浦生也,吉田泰久:急
性 期 脳 塞 栓 症 に 対 す る 血 管 内 治 療 の 現 状.第 回 日 本 脳 神 経 外 科 学 会 学 術 総 会
. .
札幌
)南浩昭,岡田崇志,松本洋明,櫻井靖夫,増田敦,富永正吾,宮地勝也,山浦生也,吉
田泰久:ステントを用いた治療が功を奏した硬膜動静脈瘻の
管内治療学会総会
. .
例.第 回日本脳神経血
岡山
)櫻井靖夫,岡田崇志,松本洋明,南浩昭,増田敦,富永正吾,宮地勝也,山浦生也,吉
田泰久:脳動脈瘤コイル塞栓術における術前NerifyNowの結果と術後MRI拡散強調画像
の検証.第 回日本脳神経血管内治療学会学術総会
― 49 ―
. . ∼
岡山
)大仁美千雄,岡田崇志,松本洋明,櫻井靖夫,宮地勝弥,増田敦,南浩昭,富永正吾,
山浦生也,吉田泰久:当院におけるDoor to puncture time短縮への臨床工学技士の
チームとしての役割.第 回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会
∼
. .
岡山
)大仁美千雄,山浦生也,吉田泰久:輸液チューブがシリンジポンプの閉塞アラームに与
える影響の比較検討.第 回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会
∼
. .
岡山
■研究会・講演会等
<国内>
)平田温:第
回
認知症部会ワークショップ.平成 年度
ター運営協議会
. .
北秋田市地域医療連帯セン
北秋田
)平田温:文学にみる「老い」と文学の老い∼近代文学の終りと近代医学∼.第
高等研究所研究プロジェクト「老いを考える」
. .
回国際
木津
)吉田泰久:脳卒中急性期のこれから.第 回神戸市第二次救急病院協議会脳神経疾患学
術部会
. .
神戸
)南浩昭:当院における脳梗塞急性期治療について.第
ス
. .
回脳卒中医療連携カンファレン
神戸
)平田温:チームで取り組む脳卒中医療∼神戸市・吉田病院の取り組み∼.第
山峰会研究会
. .
武蔵野
)夏目重厚:リハビリテーション医療の現状・動向と種類
のアセスメント
回脳血管
脳卒中における脳・神経機能
脳卒中によるうつの評価と治療.関西福祉大学脳卒中リハビリ看護認
. . /
定看護師教育課程講義
)吉田泰昌:脳卒中再発予防
. .
神戸
処方の理由∼血糖・コレステロール・血圧∼.Meet The
Expert∼脳卒中と糖尿病∼
. .
神戸
)夏目重厚:コミュニケーション障害をみるための神経学への招待
コミュニケーション
障害の診断の道筋:疾患と画像診断.姫路獨協大学言語療法科音声言語病理学講義
. . /
. .
姫路
)大仁美千雄:Ⅲ心電図モニタの基礎知識∼気づかないこともある⁉
の上手な付き合い方∼.兵庫県臨床工学技士会第 回MEセミナー
― 50 ―
モニタアラームと
. .
神戸
)吉田泰久:Case Report『意識障害の症例紹介』
.第 回兵庫・長田脳神経カンファレ
ンス
. .
神戸
)平田温:認知症治療の問題点∼アルツハイマー病の薬物療法を中心に∼.KSK神戸第
一支店社内研修会(第一三共)
. .
神戸
■その他の活動
<国内>
)吉田泰久
代表世話人
第
回東神戸ベイエリア脳卒中連携会
)夏目重厚
座長
脳卒中リハビリセミナー
)吉田泰久
座長
第
)夏目重厚
講師
演題「病院の文化と再建」
)夏目重厚
講師
水木町づくり協議会
. .
. .
神戸
ホテルオークラ神戸
回脳卒中医療連携カンファレンス
. .
. .
神戸
東加古川病院
健康講座「認知症」
. .
駅前市営住
宅集会室
)吉田耕造
代表世話人
)植松宏明
講師
. . /
)夏目重厚
)牧野徹
)平田温
座長
第
. .
座長
回兵庫長田認知症連携の会
回脳血管研究所講演会
第
コマ 分)
. .
ホテルオークラ神戸
. .
. .
神戸
神戸
「脳卒中診療の過去・現在・未来/国立循
環器病研究センター副院長:峰松一夫先生」
座長
コマ(
関西福祉大学
第 回西神戸脳循環・脈管Network
第
神戸
時間数:
Meet The Expert ∼脳卒中と糖尿病∼
座長
)森勇樹
. .
「生活再構築のための支援技術」
. . /
座長
)吉田泰久
第 回兵庫脳卒中研究会
回神戸東部研究会特別講演会
. .
吉田病院附属脳血管研究所
. .
HDC神戸 F
スタジオ
■
年
取得資格者一覧
)清水淳也
. .
作業療法士
)井上里英子
理学療法士
. .
学会合同呼吸療法認定士
学会合同呼吸療法認定士
)桜井正浩
看護師
. .
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
)竹下陽子
看護師
. .
栄養サポートチーム専門療法士
)赤木佳代子
管理栄養士
. .
栄養サポートチーム専門療法士
― 51 ―
HDC
)山﨑裕二
臨床検査技師
. .
医療安全シニアリスクマネージャー
)須川貴司
診療放射線技師
. .
放射線管理士
)大仁美千雄
臨床工学技士
. .
心血管インターベンション技師
)井上里英子
理学療法士
. .
認定理学療法士(脳卒中)
)伊瀬啓示
診療放射線技師
. .
)桜井正浩
看護師
普通一圧取扱作業主任者
)藤澤宏史
診療放射線技師
. .
. .
医療画像情報精度管理士
血管撮影・インターベンション専門診療放射
線技師
― 52 ―
年のトピックス
月
BSC(バランス・スコアカード)討議
BSCとはビジョンと戦略を明確にすることで、バラン
スのとれた業績の評価を行うための手法です。
吉田病院では四年前からこの手法を導入し、年度内の
目標を設定、評価しています。
月
兵庫・長田二次救急病院連携の会発足
兵庫区・長田区の二次救急病院間の顔の見える連携を
を目的とし、
救急診療の現状や情報交換を行いました。
現在も継続しております。
月
入職式
看護師 名・救急救命士
名・理学療法士
名・作業
療法士
名・社会福祉士
名・事務
名・言語聴覚士
職員
名、計 名の新入職員を迎えました。
月
病院合同新人研修会
連携医療機関の荻原みさき病院・高橋病院・適寿リハ
ビリテーション病院との合同新人研修会を毎年開催し
ています。
病院から新入職員約
名が参加しました。テーマ
は「医療安全」と「倫理」で、講師は当院の副院長の
夏目が務めました。
― 53 ―
月
脳卒中ケアユニット(SCU)開設
SCU
床を新しく開設いたしました。
救急室に隣接、搬入後、迅速に診断して集中治療を行
う際に、確実・安全に効率よくチーム医療を進めてお
ります。患者様
人に
人の割合で看護師がつき、専
属のPT・OT・STが早期からリハビリテーションを
開始します。
月
電子カルテ更新
電子カルテシステムを更新いたしました。
更新により、今まで以上にセキュリティー面の強化や
情報の一元化が可能となりました。
月
新検体検査システム導入
新たに検体検査システムを導入いたしました。
それと併せて検体検査システムとの連携が可能な生化
学及び免疫検査機器、血液検査と凝固検査機器の刷新
も行うことができました。
その結果、院内での実施検体検査項目を増やし、尚且
つ検査時間を短縮することが可能となりました。
月
グループ連携病院研究発表会
連携医療機関の荻原みさき病院・高橋病院・適寿リハ
ビリテーション病院との合同研究発表会も第四回目を
迎えました。
各病院から興味深い研究発表が披露され、活発な意見
交換が行われました。
― 54 ―
月
介護老人保健施設をグループ化
介護療養型老人保健施設「兵庫」と訪問看護ステーシ
ョン「ちどり」が当院グループ傘下となりました。こ
れにより、
「急性期から在宅までの一貫した脳卒中医
療」を実現する土台が出来上がりました。
月
リハビリテーション部
月
日と 月
川平法研修会
日、鹿児島大学名誉教授 川平和美
先生をお迎えし、川平法の研修会を開催いたしました。
熱心に指導いただき、スタッフ全員の技術を向上する
ことが出来ました。
月
接遇研修キックオフ
講師にラ・ポール株式会社の福岡かつよ先生を迎え、
一年かけての接遇研修プログラムがキックオフされま
した。医療人としての「接遇」の理解と実践を職員一
体で取り組んでいます。
月
回復期病棟クリスマス会
回復期病棟ではさまざまなイベントを企画し、患者様
に季節の移り変わりを楽しんでいただいております。
クリスマス会では病棟スタッフとリハビリスタッフが
協力して大変盛り上がりました。このようなイベント
を通じて生活の質を高める援助を行っています。
― 55 ―
■MRI装置を更新いたしました
当院では
台のPHILIPS社製MRIが稼働しており、
年 月に、Intera .TをIngenia CX .Tに更新いたし
ました。
更新した装置は最高クラスの傾斜磁場システムと世界初
のデジタルコイルシステムの融合による優れたMRIシステ
ムです。
デジタルコイルはコイル内でMRI信号をアナログからデ
ジタルに変換することで、最もノイズ混入のない理想的な信号処理を実現しております。
高い磁場強度により短時間で高画質、高分解能の拡散強調画像(DWI)
【図①】や非造影
血管撮影(MRA)
【図②】が撮影可能となり急性期の脳血管障害の診断に役立ちます。更に、
体動補正技術(Multi Vane XD)【図③】により動きの抑制の効かない患者様でも良好な画
像を提供でき、診断能の高い検査が可能となりました。
また、寝台下部には
cmのコイルが内蔵されており、前面の頭頚部コイルと腹部コイル
を組み合わせることによって広範囲をカバーでき、更に各部位に応じた専用コイルを自動選
択することにより、全身の高画質検査【図④】が短時間で行えるようになりました。
もう 台のAchieva
.Tを最新ソフトウェアに更新し、
台が同じユーザーインターフ
ェースを持つことによって、更に特殊な検査から救急検査まで速やかに確実な運用が可能と
なりました。
同時に、最新ネットワークタイプのワークステーションも導入しました。
CT、MRI、Angioの つ の モ
ダリティのデータ処理や高度な
画像解析を離れた
箇所で同時
に作業が行えるため、処理の分
散化や業務の効率化が可能にな
図①
図②
図③
図⑤
りました。
【図⑤】
今回の更新によって、より多
くの患者様の診断・治療に貢献
できるものと考えております。
― 56 ―
図④
編集後記
年版の吉田病院年報を刊行いたしました。当院にとっての
年は、脳卒中ケアユニ
ット(SCU)の設立やMRI機器の更新、電子カルテシステム更新と目まぐるしく過ぎ去った
一年でした。また、夏には老人保健施設をグループ化し、
「急性期から在宅までの一貫した
脳卒中医療」実現への第一歩を踏み出した一年でもありました。今回の編集作業は、診療実
績の公開と等しく、それら病院の大きなトピックスをしっかりとこの年報に再現することも
テーマのひとつでした。幸い、昨年
こととなり、脳血管研究所の
月に脳血管研究所所長として平田温先生をお迎えする
プロジェクトとして編集会議が立ち上がったことで作業も加
速し、何とかまとめ上げることが出来ました。平田所長はじめ脳血管研究所編集委員の皆様、
忙しい業務の合間を縫って原稿作成等をお引き受けいただきました各部門の責任者と、執筆
者の方々に深く感謝を申し上げます。年報のみに留まらず広報誌やWebページなどさまざ
まなツールを活用し、今後も情報発信していく所存です。地域の医療・介護連携にお役立て
いただければ幸いに存じます。
情報管理課
課長
― 57 ―
津
井
誠
■付近ご案内図
上沢通
市営地下鉄 ●
上沢駅
至須磨
水木小学校
大開通
●
●
関西スーパー
至三宮
P
吉田病院
至尻池 西市民病院
専用駐車場
●
ダイハツ
●
● トヨタカローラ
●
●
神戸高速
大開駅
●
駅前ビル
ベルコ会館
至大阪
至姫路
N
JR兵庫駅
診療科目
脳神経外科
循環器科
神経内科
内科
外科
リハビリテーション科
麻酔科
年
年
報
医療法人
年
榮昌会
月発行
吉田病院
附属脳血管研究所
Yoshida Hospital Cerebrovascular Research Institute
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