ペットボトルジャイロを活用した投動作の

大石小学校
学年・領域
山田 寿樹
2年生 ゲーム ボール投げゲーム
単元名
ビューンと投げてチーズをゲット!
指導によせて
A:子どもがひかれるもの
B:教師のつけたい力
・ボールをおもいっきり投げる気
動きの面
持ち良さや遠くに投げ飛ばせた
・オーバーハンドスローで遠くに
投げる力
時の喜び
・自分でたくさん得点をとれた時
の達成感
学びの面
・ゲームの動き方を知り、攻め方
や守り方を見つけることができ
る。
・守備にとられないように、遠く
に投げることの有効さに気づく
ことができる。
C:A と B の重なりを大きくする支援
○紙でっぽう、ペットボトルジャイロを活用した投動作の習熟
・紙でっぽうスモールステップ
① 頭の上から振り下ろす。
② 投球腕側の足を一歩ひく。
③ 身体のひねりを意識させるのに、横を向く。
④ 非投球腕を斜め上に突きだす。
⑤ 横向き姿勢から、後ろから前への体重移動。
・ペットボトルジャイロ
紙でっぽうでの投動作の習熟を活かして、肘を下げないで投げることを意識させる(下
げると前には飛ぶが、遠くには飛ばない)
○ネコとネズミを登場させ、ストーリー性をもたせる
玉入れの玉は「マタタビ玉」
カラーコーンは「チーズ」
○楽しみながら投げる力を身につけるルールの工夫
○誰もが得点できるルールの工夫
○ゲームでは「チームで一番点数が入る作戦(攻め方)を考えよう」と投げかけ、良い作
戦を取り上げながら、
「遠くに、さらに相手がいないところに投げると得!」を合言葉に
していく。
単元計画(全6時間)
時間
単元名
「
1
ビューンと投げて、チーズをゲット!
2
3
ゲームになれよう
ゲームを楽しもう
○学習活動
」
4
5
・教師の支援
6
投げ方を知ろう
学習課題
ルールを工夫して、ゲームを楽しもう
ネコネズミ大会をしよう
いろいろな投げ遊びをしよう
○オリエンテーション
○準備運動
○準備運動・ドリルゲーム
○準備運動・ドリルゲーム
○準備運動・ドリルゲーム
○本時のめあて
・バンバンタイム
・バンバンタイム
・バンバンタイム
・バンバンタイム
いろいろな投げあそび
をしよう
○準備運動
○紙でっぽう遊び
(紙でっぽう)
学
スモールステップで意
習
識させる。
○ペットボトルジャイロを
内
投げてみよう
・ビュンビュンタイム
・ビュンビュンタイム
(ペットボトルジャイロを
(ペットボトルジャイロを
(ペットボトルジャイロを
(ペットボトルジャイロを
ペアで投げ合おう)
ネコネズミゲームのやり方
を覚えよう
つかったドリルゲーム)
つかったドリルゲーム)
○本時の課題
○本時のめあて
たくさん点をとるにはどこ
たくさん点をとるにはどこ
ネコネズミゲーム大会
に投げればいいのだろう
に投げればいいのだろう
・ネコ(守り)とネズミ(攻 ・より楽しくするために、た
できるだけ点を取られない
を楽しもう
○10分×3試合
め)のストーリー性をも
くさん点をとるにはどう
ために、どこで守ったらいい
たせたルールの確認。
すればよいのかを考えさ
のだろう
○単元のふりかえり
せる。
・工夫したルールを確認す
・優勝チームの良い点を取り
容
・遠くに飛ばすためには、
らゲーム前後のあいさつ
肘を落とさないことを
やルール、攻守交代の仕
○ゲーム(10×2)
意識させる。
方などを確認する。
○本時のふりかえり
る。
・課題を意識して、声をか
○玉投げっこ競争
○ゲーム(10分×2)
けあえたチームを取 り
・より楽しくするために、攻
はたくさん点をとること、
守は点をできるだけ取ら
れないことを意識させる。
上げる。
白玉をネット越しに投げ、終
○本時のふりかえり
・ここがうまくいかない、 ○ゲーム(10×2)
陣より相手チームコートに
・ルールに慣れて、楽しく
こんなルールになっ た
たくさん球があれば勝ち。コ
ゲームができていた チ
らうまくいく、楽しめる
ートに的を置いておき、的を
ームを取り上げる。
という意見を聞く。
倒すと加点される。
つかったドリルゲーム)
○本時の課題
・見本のチームを見せなが
わりの合図がなった時に、自
(紙でっぽう)
・ビュンビュンタイム
(ビュンビュンタイム)
・一定時間内に、自軍にある紅
(紙でっぽう)
・ビュンビュンタイム
(バンバンタイム) ○本時のめあて
・大きな音が出るやり方を
(紙でっぽう)
○本時のふりかえり
・課題を意識して、声をか
け あえ たチー ムを 取り
上げる。
上げ、単元で大切にしてき
たことを再確認させる。
バンバンタイム
スモールステップ
頭の上からふりおろそう
手首をしっかりふろう
バンバンする手の方の足を
一歩後ろにさげてやろう
横向きになって、こしをひ
ねってやろう
バンバンしない手を前に出
してやろう
後ろ足から前足へ体重をいどうしながら、
足を大きく開いて、ラインをこしてやろう
1時間目 玉投げっこ競争
・自分のチームの色の玉を、ネットを越して
相手コートの奥に入れたら1点
・ネットを越えていれば、転がって入っても
得点とする。
・時間は1分
・男子と女子で投げる位置が違う。
1点
1点
男子
女子
投げる位置
3時間目~ ペットボトルジャイロをつかったドリルゲーム
① 遠くに投げてポイントゲット!
・スタートラインから、遠くに投げる。
・ジャイロが落ちたところのポイントが入る。
・決められた回数で何ポイントとれるかを競争する。
ネット
1点
2点
女子
男子
投げる位置
3点
4点
5点
スタート
② ジャイロゴルフ
・スタート地点から何回の投球でゴールまでたどる
つけるかを競う。
・回数を減らすために遠くに投げることを意識させる。
ゴール
スタート
ネコネズミゲーム
<はじめのルール>
・1チーム5,6人。ゲームは●(ネズミ)○(ネコ)全員で行う。
・●はラインから一人一つ玉入れの玉(マタタビ玉)を一斉に投げる。(線の内側に)
・全員ボールを投げた後、●の中の右端から一人ずつチーズコーンを回ってベースに戻る。(チ
ーズゲット!)ベースを踏んだら全員で「1点」と言う。点を入れた人は最後尾へ並ぶ。
・○は●が投げたボールを一人一つ捕り、フープに入る。全員フープに入ったら「ストップ」
と言う。
・●の一人目がベースを踏んだら●の二人目がスタートする。●は○が「ストップ」と言うま
で、コーンを回ってベースに戻ってくるのを何度も続ける。二人目は「2点」3人目は「3
点」・・・と全員で言う。
・○が「ストップ」と言った時点で、●が言った「~点」が得点になる。
・●と○は一回一回攻守交代し、チームの点数の合計で競う。
人の動き
<予想されるルール・場の工夫>
たくさん点を取るために・・
・2点3点のコーンを置く。
・守りのゾーンの幅を広げる。(90度~)
・攻めの玉を2個に増やす。
など・・・
ボールの動き
~投力を高める・投動作の習熟を目指して~
なぜ、準備運動で紙でっぽう・ペットボトルジャイロなのか?
投動作は、練習を繰り返すことによってはじめて取得される個性発生的な動作である。そのため、神経系統の発達が著しく、遊びを通して自
然と運動感覚を身につけられる小学校低学年期に、投能力を高めたり、適切な投動作を身に着けさせたりすることは、その後の児童の様々な運
動とのかかわりの中で大きな影響を与える。低学年児童に受け入れられ、学習時間だけに関わらず、休み時間などにも何度も繰り返し遊んだり
練習したりでき「楽しく夢中になって」「数多く」「おもいっきり」投げられるような魅力的な教材を用いる必要がある。
○紙でっぽう・・投動作の改善に役立つ。音が出るので、児童が夢中になる教材である。
学習時間のみならず、休み時間などにも取り組みやすく、繰り返し行うことで適切な投動作(投球腕、非投球腕、ステップ、
体のひねり)を習熟させるきっかけとなる。「こうやると、もっと大きな音が出るよ」と、音の大きさを基準にスモールス
テップで投動作を身に着けていけるので、分かりやすい。
スモールステップ
① 頭の上から振り下ろす。
もっと大きな音が出るよ!
② 投球腕側の足を一歩ひく。
③ 身体のひねりを意識させるのに、横を向く。
④ 非投球腕を斜め上に突きだす。
⑤ 横向き姿勢から、後ろから前への体重移動
○ペットボトルジャイロ・・この教材は、肘が下がっていると前には飛ぶが、遠くには飛ばないので、投球腕の改善に役立つ。この教材の特
徴は、物体に回転力が加わると同じ姿勢を保持する「ジャイロ効果」が働き、投げ方を身につけることで、驚く
ほどよく飛ばすことができる。児童は、紙飛行機のように物を遠くに飛ばすことが大好きなので、遠くに飛ばす
ために適切な投動作を意識していけると考える。
投げ方
紙でっぽうで習熟した投動作に加えて、①肘をさげないこと②手首のスナップを意識すること
児童にとって大変魅力的であり、簡単に作れ、技能を意識して練習を繰り返すことができる教材である。