No.2(Jun.2005)

JUN. 2005
ドイツ ドレスデンのエルベ河畔光景
C O N T E N T S
□ 平成16年度 COE研究拠点形成実績の概要について
2〜3
□ 平成17年度 新任研究スタッフ紹介
3
□ COE若手研究者の決定について・平成17年度 作業従事者紹介
4
□ 第1回COEセミナーの開催について・COEセミナーの概要について
5
□ 平成17年度 調査活動・ドイツ・オランダ等の調査活動の概要について
6
□ 九州陶磁文化会館での調査活動について・有田町長訪問等について
7
□ 運営委員会開催・研究室および事務室の紹介
8
平成16年度 COE研究拠点形成実績の概要について
【歴史・カリキュラム開発研究部門】
研究スタッフ
下村 耕史リーダー
実績の
概要
菊竹 淳一
山本 盤男
知義
鈴田 由紀夫
歴史・カリキュラム開発研究部門においては、陶芸研究の国際的なネットワークの形成と、柿右衛門様式と各時代の画風等の
関連や日本陶磁器の海外への伝播など、美術史・陶芸史・文化史・経済史(オランダ東インド会社等)の観点からの柿右衛門様式
及び日本陶磁器の歴史の研究を進めることとしている。また、本研究部門、意匠研究部門、技法研究部門の研究の成果を大学院における陶芸
教育に生かすことによって、高度な陶芸専門家を育成するカリキュラムの開発を目標としている。このため平成16年度においては、次の研究
を行ってきた。
1 セーヴル国立陶磁器博物館主任学芸員クリスティーヌ・清水氏に
ドレスデンのツヴィンガー美術館陶磁器部門部長ピーチュ博士やゼ
よる3回の講演会を開催した(平成16年10月21日:
「セーヴル国
ルプ市のドイツ磁器博物館館長ジーメン氏と協議した。
立陶磁器博物館に見る陶磁器の歴史」同22日:
「フランスの磁器」、
4 柿右衛門様式磁器に関する総目録を作成するための統一的な様
同23日:
「フランスの陶磁器における日本の様式」)。この講演では
式を検討した。
西洋の陶磁史における柿右衛門様式磁器を中心とする日本の陶磁
器の影響について詳説された。
5 柿右衛門様式磁器に関するアンケート調査の項目を検討した。
陶芸技術センター等30箇所で柿右衛門様式磁器
2 国内の美術館、
6 佐賀県立九州陶磁文化館副館長の大橋康二氏(日本の陶磁器の
の調査研究を実施した(佐賀県立九州陶磁文化館、大阪市立東洋
輸出に関する研究の第一人者)を中心としてセミナーを実施した。
陶磁美術館、栗田美術館、佐賀県立窯業技術センター、石川県立九
佐賀県立窯業技術センターにおいてもセミナーを実施した。
谷焼技研修所等)。
(ともに平成17年1月)
3 柿右衛門様式磁器に関する研究・教育のための国際的なネットワー
7 国内外の招聘研究者の選考について検討した。
ク作りと柿右衛門様式磁器に関する国際シンポジウム開催のために、
【意匠研究部門】
研究スタッフ
小川 規三郎
実績の
概要
上田 勝也
釜堀 文孝
内山 敏典
意匠研究部門においては、古陶磁器等の意匠データを蓄積・整理し、陶芸の研究及び陶磁器の意匠技術の発展、また、系統別の
比較研究により絵付け等の意匠技術の向上や、新たな成形・絵付け技法の開発を研究の目標としている。また、技法研究部門と
の連携の中で名工の技法の記録・研究により、教育面において若い陶芸家の技能を向上させることも重要な課題としている。このため平成
16年度においては、次の研究を行ってきた。
1 柿右衛門文様のデータベース構築
程をまとめ、各プロセスにおいての記録・編集内容と利用するため
柿右衛門文様のデータベース構築ではデータ入力の作業マニュ
の画面について検討を行った。
アルを作成し、
テストランのために800件の文様の画像をスキャナー
3 形状(土型)データの収録、
コンピュータを利用した造型支援(新
によって入力した。さらに検索のためのキーワードを決定するため
しい造型手法の研究)
に文献等から4,
177点の有田焼磁器に使用されている9,
600の
機器の導入を平成17年度に予定しているため、平成16年度
文様から357種類の文様を抽出し、使用頻度による検索項目の設
は土型を記録するための3次元スキャナーやコンピュータシステ
計作業を行っている。次年度は決定した検索項目を使用したデー
ムの検討、新しい造型方法の提案のために求められる要素の検討
タベース入力作業を行う。
を行った。
2 名工の技法の記録・解析
平成16年度は平成17年度からの本格的な実施に向けての方
名工の技法の記録については研究方針を決定するため、平成
向性の検討と各研究テーマの具体的な内容についての検討を行い、
17年度に導入予定の機器を想定し、陶磁器作成の一連の作業行
ほぼ全体の目標と実施についての基本設計を終了した。
2
【技法研究部門】
研究スタッフ
酒井田柿右衛門
実績の
概要
梶原 茂正
江藤 日出男
技法研究部門では平成16年度計画調書に基づき、
津留 壽昭
朴 泰成
水簸(すいひ)
(注3)作業が行われ純度の高い緑礬(ロウハ)
(参考
有田色絵磁器及び柿右衛門様式磁器の素材研究につ
写真2)と、釉薬及び素地用の陶石のサンプル(参考写真3)を得る
いて準備を進めてきた。
ことができた。さらに青の発色剤である緑青の制作に当たっても伝
研究内容としては「有田の初期色絵磁器(古九谷様式)の再現研
承技法を用い、銅板から純度の高い緑青が得られるようになった。
究」という研究テーマのもとに古九谷様式から柿右衛門様式への
なお、4月から開始した実験では、古文献や柿右衛門家に伝わって
移行を示す決定的な証拠として素材の役割に着目し、初期柿右衛
きた絵の具の調合データをもとに総数300個のテストピースで実
門様式における色絵技術の全貌を明らかにすることを目指してきた。
験を行ったところ、その中で赤10個、青50個が安定的に発色する
研究方法としては古文献に基づき17世紀(1640〜70年代)当時
可能性があることを確認した。この実験結果による材料確保が、
こ
の制作環境を想定し、徹底的な伝統技法に基づき素材、成形、釉薬、
の研究におけるもっとも重要な成果であり、平成17年度からの研
焼成技法の4つの分野に分け素材の収集及び開発を行うこととし
究の発展に繋がるものである。
ている。
ただし、差し迫った問題として、泉山鉱山の坑道の崩落が始まっ
具体的には平成16年12月10日に有田泉山陶石鉱山(注1)の
ており、大変危険な状態にあることが挙げられる。そのため今年5
現地調査と資料採取を行い、廃坑道(参考写真1)から赤絵の原料
月から有田町長の許可のもと、早急に本格的採取を開始しなけれ
である緑礬(ロウハ)
(注2)3㎏と、良質の泉山陶石700㎏を確保
ばならない。
することができた。特に緑礬(ロウハ)は柿右衛門様式の要ともい
また、
改善すべき点としては「時間の問題」が挙げられる。それは、
える赤の主原料であるが、採取の困難さや大量生産に不適合との
伝統的な技法で材料を精製する場合、膨大な時間を要するため、伝
理由で現在日本ではほとんど生産されてない。しかし、今回の調査
統的技法を維持するとともに、最先端の窯業設備(参考写真4)を
で300年あまり放置状態であった泉山鉱山から相当量の緑礬(ロ
利用することにより時間短縮を図ることで解決する。
ウハ)が確認されたことは、有田色
絵磁器の復元及び伝統技術の伝
承において大きな支えになると予
想される。
平成17年1月から3月までおよ
そ2カ月間緑礬(ロウハ)と陶石の
参考写真1
参考写真2
参考写真3
参考写真4
注1:佐賀県西松浦郡有田町の東北部にあり磁器の原料産地である。1710年頃から陶石生産が途絶え有田でも天草陶石が使われた。陶石の採掘は現在は露天掘りであるが、江戸時代には坑道を掘って採石した。
注2:硫酸第一鉄硫酸鉄鉱が自然に酸化されてできた天然の硫酸第一鉄。昔はこれを焼いて紅柄を製造し赤の発色剤として使われたが、現在ではあまり産出しない。
注3:陶土や緑礬(ロウハ)などを泥水とし、水の浮力を借りて精粗を分別し、
これにより圷土を構成する工程をいう。
平成17年度 新任研究スタッフ紹介
Michio
Koga
古賀 道夫
Shigeo
Kobayashi
小林 繁夫
研 究 部 門 ● 技法研究部門
研 究 部 門 ● 技法研究部門
所属・職名 ● 工学部物質生命化学科
専門・学位 ● 基礎分析化学
講師
所属・職名 ● 工学部物質生命化学科
博士(工学)
専門・学位 ● 無機化学
役 割 分 担 ● 陶磁器素材の分析・調査・開発に関する研究
講師
博士(工学)
役 割 分 担 ● 陶磁器素材の分析・調査・開発に関する研究
3
COE若手研究者の決定について
Huang
Cheng-Chi
黄 承基
Saeko
Yamamoto
山本 紗英子
台湾の高雄から来ました黄承基です。2000年に大分大学大学
九州産業大学芸術学部デザイン学科卒業後、同大学院に進学し、
院を修了してから帰国し、高雄のある大学で美術工芸学科の講師
現在芸術研究科造形表現専攻博士後期課程に在学中です。
「柿右
として携わっていましたが、今年から、
また九州産業大学の博士後
衛門様式陶芸研究センター」のCOEプログラム選定に伴い、
この度、
期課程に進学することになりました。現在の研究テーマは、
「型打
若手研究員に採用されました。現在は、技法研究部門で絵付け技
成形による色絵磁器の製作研究」です。この研究は日本陶磁器のルー
術の習得や、それに伴う色絵具の調合研究、西欧輸出における柿右
トから史的考察を行い、
中国と日本、
それぞれの地域の土型で、
技法、
衛門様式の研究を行っています。力足らずの毎日ですが、諦めずに
材料、道具などをを比較・分析することによって有田の型打成形技
腰を据え、
コツコツ積み重ねて努力していきます。
法の位置づけを試みることです。これから主な予定は、中国の景徳
鎮など、陶磁器の重鎮へ「型打成形法」を中心に考察し、自ら土型
の製作と分析を行うことです。
平成17年度 作業従事者紹介
Yukihiro
Ishimine
石嶺 幸洋
Saori
Momoshima
百島 沙織
研究部門 ● 技法研究部門
最終学歴 ● 九州産業大学デザイン学科卒業
研究部門 ● 技法研究部門
最終学歴 ● 九州産業大学美術学科卒業
Kazuhiro
Hamakawa
濱川 和洋
Wong
Chi Fung
黄 志峯
研究部門 ● 意匠研究部門
最終学歴 ● 九州産業大学デザイン学科卒業
研究部門 ● 歴史・カリキュラム研究部門
最終学歴 ● 九州産業大学大学院博士後期課程
芸術研究科造形表現専攻満期退学
4
Misako
Maeda
前田 美紗子
研究部門 ● 技法研究部門
最終学歴 ● 九州産業大学デザイン学科卒業
第1回COEセミナーの開催について
平成17年度第1回COEセミナーが、下記のとおり
開催されました。
講演では、17世紀後半から18世紀前半にかけ、
出島オランダ商館の主要輸出品であった銀、
銅、
小判、
樟脳のアジア市場との関係と伊万里焼の輸出に関す
る貴重な研究成果を報告していただきました。
記
日時:平成17年5月21日(土)
13:00〜14:30
場所:15号館15103番教室
講師:北九州市立大学文学部
八百啓介教授
演題:「出島オランダ商館の輸出品とアジア市場」
COEセミナーの概要について
出島オランダ商館の輸出品とアジア市場
北九州市立大学文学部
八百 啓介教授
近世初期の佐賀藩において朝鮮人陶工によって創始された伊万
て大きく転換する中で、輸出総額の90%以上を占める主要輸出品
里焼(有田焼)は、17世紀中国における明清交代の内乱により、景
である銀・小判・銅および樟脳の4つの商品を取り上げた。これらの
徳鎮を中心とする中国産磁器の生産と輸出が途絶すると、その代
輸出品のバタビア本店をはじめとするインド沿岸・ペルシア・アラビ
替品として1650年代から当時のオランダ東インド会社によって輸
ア半島のアジア市場における18世紀初期の販売状況を図示・比較
出され、遠くはヨーロッパにもたらされた。その技術はマイセン焼
し、1660年代の台湾よりの撤退と銀輸出禁止以後、出島オランダ
を中心とするヨーロッパにおける磁器生産に影響を与え、江戸時代
商館の輸出品の販売がアジア全域に拡大していったことを示した。
における日欧文化交流を象徴する存在となっている。
次に1650年(慶安3)から1757年(宝暦7)に至る出島オランダ
ここでは徳川幕府のいわゆる鎖国政策により1641年(寛永18)
商館による伊万里焼の会社商品としての輸出を他の輸出品と比較
に平戸から長崎の出島に移転を命じられた出島オランダ商館の輸
すべく、山脇悌二郎、C・フィアレイ、櫻庭美咲の各氏による研究を中
出品としての伊万里焼が、オランダ東インド会社のアジア貿易の中
心として分析を行った。すなわち出島オランダ商館による伊万里
でどのように位置付られるのかについて、若干の考察を行うことに
焼の輸出は、①マラッカ・スラット・ペルシアのアジア全域に及んで
より、従来、
日欧文化交流史の中で評価されてきた伊万里焼の輸出
いたこと②会社荷物の輸出総額のせいぜい1〜2%に過ぎないも
を、新たにアジア貿易史の視点から捉える足がかりとした。
のの、個人荷物である脇荷を含めた全体の輸出額の10%を超え
まず1641年の商館移転から1799年(寛政11)のオランダ東
る可能性があること③その輸出は医薬品容器の注文を中心として
インド会社の解散を経て、1859年(安政6)の安政五カ国条約に
始まったこと④その衰退の理由は価格と技術力における中国産磁
よる対日貿易の独占廃止に至る出島オランダ商館の経過を年表に
器に対する敗北であったことを指摘した。
よって概観し、中国産生糸の販売と日本銀の獲得に始まるオランダ
東インド会社の日本貿易が1668年(寛文8)の銀輸出禁止令によっ
5
平成17年度 調査活動
期
間
平成17年 4 月 3 日(日)
〜4月14日(木)
平成17年 5 月13日(金)
平成17年 5 月16日(月)
場
所
担当者
東京(国立博物館・国立西洋美術館)・ドイツ(ドレス
デン国立美術館陶磁器収集館等)・オランダ(フロー
下村 耕史・
知義・梶原 茂正
ニンゲン博物館等)
有田町歴史民俗資料館・泉山陶石場・梶謙製磁(有)・
山辺田窯跡・柿右衛門様式窯
有田町役場・泉山陶石場・有田町歴史民俗資料館・
柿右衛門様式窯
梶原 茂正・江藤 日出男・古賀 裕子・黄 承基
下村 耕史・梶原 茂正・釜堀 文孝・朴 泰成
平成17年 5 月26日(木)
〜5 月31日(火)
国立国会図書館東京本館・国立西洋美術館
黄 承基
平成17年5月29日(日)
大阪市立東洋磁器美術館・大阪日本民芸館
山本 紗英子
平成17年6月 5日(日)
岐阜県現代陶芸美術館
山本 紗英子
平成17年6月 6日(月)
〜6月13日(月)
台湾(故宮博物館)
朴 泰成・黄 承基・山本 紗英子
平成17年6月18日(土)
〜6月20日(月)
東洋磁器学会第33回大会(愛知県瀬戸市)
朴 泰成
平成17年6月19日(日)
九州陶磁文化館
山本 紗英子
平成17年6月25日(土)
〜6月26日(日)
東京国立博物館・日本民藝館・戸栗美術館・根津
平成17年6月28日(日)
山口県立萩美術館
美術館・松岡美術館・出光美術館
山本 紗英子
山本 紗英子
ドイツ・オランダ等の調査活動の概要について
本事業の推進にあたり、本事業と関係する下記用務先へ、平成
5 ドイツ/ベルリン国立プロイセン文化財美術館/東アジア美術館:
17年4月3日から4月12日の間、
「所蔵品等に関する調査(図録の
館長のヴィリバルト・ファイト博士に柿右衛門様式磁器総目録作成
収集)」、
「シンポジウムの講師依頼」等を行った。
のための協力を依頼し快諾を得た。その後同館展示室と資料室で
1 東京国立博物館:重要文化財に指定されている柿右衛門様式色
柿右衛門様式磁器を調査した。
絵花鳥文大深鉢の調査。
6 ドイツ/ベルリン/オラーニエンブルク宮殿:宮殿の「磁器の間」
2 国立西洋美術館:柿右衛門様式磁器の資料収集。
で柿右衛門様式磁器とみられる壷を手に持つ天使の描かれた天井
画(1690年頃制作)を調査した。
3 ドイツ/ドレスデン国立美術館陶磁器収集館:陶磁器部門の部長
ウルリヒ・ピーチュ博士、
同館学芸員エファ・シュトレーバー博士、
チェ
7 ドイツ/ベルリン/シャルロッテンブルグ宮殿:宮殿内の「磁器の
コから来られたモラヴィア美術館学芸部長フィリップ・スホメル氏と
間」を中心に柿右衛門様式磁器を調査した。
会談し、本年12月初旬に開催予定の柿右衛門様式磁器研究国際
8 オランダ/フローニンゲン博物館:レイデン大学教授でフローニ
シンポジウムの講演の講師並びに柿右衛門様式磁器総目録作成の
ンゲン博物館の東洋陶磁器部門顧問のクリスティアン・ヨルク博士
ための協力を依頼し、快諾を得た。また、同館所蔵の柿右衛門様式
に国際シンポジウム開催と柿右衛門様式磁器総目録作成のための
磁器について展示館と収蔵庫を調査した。さらに古絵画館でリオター
協力を依頼し快諾を得た。その後同館収蔵庫で柿右衛門様式磁器
ル作の「チョコレート・カップをもつ少女」(1744年頃)(カップが柿
を調査した。
右衛門様式磁器らしい)を調査した。
9 オランダ/レーヴァルデン/プリンセスホーフ美術館:同館学芸
4 ドイツ/マイセン国立磁器製作所:ゼネラル・マネージャーのディー
員のスーザン・フロート博士に柿右衛門様式磁器総目録作成のた
ター・ゲアハルト博士に柿右衛門様式磁器総目録作成のための協
めの協力を依頼し快諾を得た。その後同館収蔵庫で柿右衛門様式
力を依頼し快諾を得た。その後マイセン磁器美術館で柿右衛門様
磁器を調査した。
式磁器を調査した。
6
九州陶磁文化会館での調査活動について
佐賀県立九州陶磁文化会館において、平成17年2月25日(金)に柿右衛門様式陶芸研究センタープログラム事業の一環として調査活動
が行われました。
当日は、大橋康二副館長から九州陶磁文化会館所蔵の陶磁器を前にして「柿右衛門様式磁器の典型作品」、
「同磁器の板作りおよびロクロ
形成の典型作品」、
「同磁器の染付を伴わないタイプの作品」、
および「染付の区画線を伴うタイプの作品」について詳細に解説いただきまし
た。その後、柿右衛門様式磁器研究の問題についてディスカッションが行われました。
参加者は次のとおりです。
下 村 耕 史 拠点リーダー
酒井田柿右衛門
梶原 茂正
江藤 日出男
釜堀 文孝
津留 壽昭
内山 敏典
知義
小川 規三郎
小林 繁夫
古賀 道生
朴
泰成
有田町長訪問等について
平成17年5月16日(月)有田町の篠原啓一郎町長を表敬訪問し、柿右
衛門様式陶芸研究センタープログラム事業の概要説明および協力要請を
行いました。その後、町長とともに泉山磁石場を訪れ、調査を行いました。
午後からは、有田町歴史民族資料館を訪問し、久富桃太郎館長、尾崎葉
子学芸員に本事業の推進の協力要請を行いました。また、柿右衛門窯に
も訪れ、色絵具の試験の進捗状況を説明しました。
参加者は次のとおりです。
下村 耕史
梶原 茂正
釜堀 文孝
朴
有田町長と訪れた泉山磁石場
7
泰成
運営委員会開催
開催日
主な内容
第12回
平成17年4月16日[土]
平成16年度COE事業報告について
第13回
平成17年5月21日[土]
COE研究員の公募について・陶磁器に関するアンケート調査について
第14回
平成17年6月25日[土]
平成17年度COEシンポジウムについて
研究室および事務室の紹介
九州産業大学23号館3階に、柿右衛門様式陶芸研究プログラムの研究を推進するための研究室および事務室を設置いたしました。
【意匠研究室】内線:5487
【技法研究室】内線:5486
技法研究室では、佐賀県の泉山陶石によるロクロ成形・型打ち成
意匠研究室では、COE研究に関するアンケート調査および分析、
形の研究、白釉の研究、柿右衛門窯による焼成の研究、赤絵の具の
名工の技法の記録と解析、柿右衛門文様のデータベースの構築、
研究および薪による赤絵窯の焼成の研究等を行っています。それ
土型の3次元形状の収録、
コンピュータを利用した造型支援(新し
に関連して紅柄をつくるため緑礬を泉山磁石場から採取して、古
い造型手法の研究)を担当しています。今年は研究のための機器
式に倣って再現も試みています。また、型打ち用の型も復元し、現
が導入され、現在文様のデータベース構築と土型の3次元形状計
代の技術との融合を目指しています。
測等を行っています。
3階フロアー
23305 23306 23307 23308
23309
2333
23301 23302 23303
23304
2332
23343
23344
23341
23342
【産学連携支援室】内線:5489
【歴史カリキュラム研究室】内線:5485
歴史カリキュラム研究室では、柿右衛門様式を中心とした美術史・
平成17年4月1日から23号館3階に移転いたしました。
陶芸史・文化史および経済史的観点から、日本をはじめにドイツ・
スタッフは、室長以下9名で構成し、研究をサポートしています。
オランダ・中国・韓国・台湾等の専門的な文献を収蔵し、研究して
います。
九州産業大学
柿右衛門様式陶芸研究センター
http://www.kyusan-u.ac.jp
〒813- 8503 福岡市東区松香台2-3-1
TEL 092-673-5489 E-mail [email protected]
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