学校のおそうじマニュアル

学校のおそうじ
安全に、快適に、美しく
学校を美しくしませんか!
明るく、伸び伸びと勉強できる環境で重要なのは、安全で、清潔で、美しい建物ではないでしょう
か?
すべての学校では清掃美化に日々力を注がれています。生徒たちが自らの手で美しい学校を
作るという行為は、仲間意識を持たせ、情操を養い、責任感を育てる上で一番身近であり、重要
なことではないでしょうか
一方で財政問題、少子化問題、家庭環境の変化など学校に対する要望は変化しており、清掃に
対する保護者の要望も、より安全性が高く、美しい環境を望んでいます。
「きれいな場所には、きれいな心が育つ。」は、今も生き続けている言葉ではないでしょうか。
安全で、美しく、誰もが快適に学べる学校の環境づくりをペンギンワックスはご提案いたします。
もくじ
1.床材別のワックスの選択
3
2.安心して使えるワックスのご案内
4
3.安心して使える洗剤類のご案内
6
4.安全に使える清掃機器のご案内
7
5.教室・廊下の清掃方法
9
6.カーペットの清掃方法
11
7.体育館の清掃方法
13
8.トイレの清掃方法
15
9.その他の清掃方法
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10.床の美しさを維持させるには
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1.床材別のワックスの選択
ホウキとモップによる掃き拭きだけでは汚れが付着し、フロアを砂などによるキズから守れませ
ん。教室、廊下など建物の床に付く汚れ、キズから守り、美しく維持するのがフロアワックスです。
ワックスには床材の種類にあったタイプがあります。それぞれの床に適合したワックスを選定し、
正しい使用方法で使うことが、安全で快適な環境を守ります。
ワックスの使用においては、基本的に今まで使用していたものと同タイプのものを使用するのが
原則です。違うタイプのものを使用する場合は一度以前のワックスを取り除く必要があります。
床材の種類と使用できるワックス
床材の種類
使用できるワックス
化学床
・ノンアスベストタイル
・ビニールタイル
・ビニールシート
・ラバータイル
フローリング床
(教室・体育館)
・樹脂ワックス
・水性ワックス
・樹脂ワックス
・ジムトップ
・樹脂加工タイプ
木床
(教室)
・ペンギン シルバ
・ペンギン ルックス
・生木
コンクリート床
・テラゾー
・カラークリート
塗り床
・弾性ウレタン樹脂塗料
・エポキシ樹脂塗料
・樹脂ワックス
・水性ワックス
・水性ワックス
・樹脂ワックス
(※エポキシ樹脂の上に樹脂ワックスは塗布できません)
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タイプ別ワックスの特長
樹脂ワックス
合成樹脂を水で乳化した製品で主に化学床、コンクリート、テラゾーなどに使用します。塗膜が
硬く、キズや汚れが付き難く、水、洗剤にも強いのが特徴です。また、塗布するだけで光沢が得
られ、滑り難く、塗布後の手入れも手軽です。但し、塗布時は乾くまでに歩くと足形が残ったり、
正しい塗布をしないと塗膜が形成されないなど注意が必要です。
現在のワックスは、ほとんどが樹脂ワックスタイプです。ジムトップも樹脂ワックスの種類です。
水性ワックス
ロウを水で乳化した製品で主に化学床に使用します。誰にでも簡単に塗布でき、磨くことによっ
て容易に光沢が得られます。水性ワックスは1缶当たりのコストが安いのが特長ですが、塗膜
の耐久性、汚れ難さ、滑り難さなど性能面で樹脂ワックスより劣ります。水性ワックスはロウが
主原料なので水性ワックスの上に樹脂ワックスを塗布することは出来ません。
•乳化性ワックス
ロウと溶剤を水に乳化した製品で、主に生木の木床に使用します。乳化タイプなので塗りやす
く、水溶性の汚れもこすりつけることで良く落ち、ワックスが白く着色しないので、白木にも安心
して使用できます。滑り止め剤が入っているので、水性ワックスよりも滑りにくい効果があります。
2.安心して使えるワックスのご案内
樹脂ワックス
化学床、フローリング床に使用します!
エコ・ゴールド
エコ・ゴールドは現在最も優しい環境配慮型の樹脂ワックスです。
洗浄性が高く、超強力中性洗剤「ブレード」でも取り除くことができます。
透明な光沢で塗布しやすく、作業性が向上しています。
・特長
中性タイプ、環境ホルモンフリー、亜鉛フリー、リンフリー(無リン)、
シックスクール・シックハウス配慮、PRTR法非該当
レプラコート
レプラコートは中性タイプのスタンダードタイプです。
中性剥離剤で除去でき、アルカリ性の剥離剤を使用する必要がありません。
中性タイプなので安全性も高く、安心してご使用いただけます。
・特長
中性タイプ、環境ホルモンフリー、亜鉛フリー、リンフリー(無リン)、
シックスクール・シックハウス配慮、PRTR法非該当
エコマスターはペンギンワックス㈱の環境配慮商品につけられた環境ラベルです。
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ジムトップ
ジムトップは主に体育館のフローリング床に使用する樹脂ワックスです。
耐スリップ性が高くすべりを抑える特長があり、教室でも使用できます。
作業性が良く、体育館の美観を守ります。
・特長
環境ホルモンフリー、シックスクール・シックハウス配慮、PRTR法非該当
コンクリートシーラー
コンクリートシーラーはコンクリート床や塗り床に使用する樹脂ワックスです。
耐アルカリ性の特長があり、コンクリートの強アルカリ性にも密着します。
主に石材系の床に使用しますが、屋内用の樹脂ワックスです。
・特長
環境ホルモンフリー、シックスクール・シックハウス配慮、PRTR法非該当
その他ワックス
化学床、木床(生木)、フローリング床に使用します!
スーパー水性
スーパー水性はロウと水を乳化した水性ワックスです。
塗布後ポリッシャーで磨くと光沢が出ます。
ルックス
ルックスはロウと樹脂と水を乳化した液体ワックスです。
あらゆる床に使用でき、塗布するだけで光沢がでます。磨くとより光沢が上がります。
シルバ
シルバはロウと溶剤と水を乳化した液体ワックスです。
生木の木床や柱に使用します。塗布乾燥後に磨くと光沢が上がります。
ジムコンディショナー
ジムコンディショナーは体育館のフローリング床の日常清掃用の帯電用ケミカルです。
体育館モップに適量噴霧し、ホコリや土砂を取り除きます。
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3.安心して使える洗剤類のご案内
洗剤
建物内の床の洗浄や日常作業に!
ダイヤマルチクリン
ダイヤマルチクリンは生分解性100%の大変安全性の高い中性洗剤です。
天然素材の界面活性剤を使用し、床材や作業者にも優しい洗剤です。
・特長
中性タイプ、環境ホルモンフリー、亜鉛フリー、リンフリー(無リン)、
シックスクール・シックハウス配慮、PRTR法非該当
中性剥離剤フェアリーン
フェアリーンは中性タイプの環境に優しい剥離剤です。
中性タイプの樹脂ワックスの剥離剤として使用します。
・特長
中性タイプ、環境ホルモンフリー、亜鉛フリー、リンフリー(無リン)、
シックスクール・シックハウス配慮、PRTR法非該当
中性トイレマルチクリーナー
中性トイレマルチクリーナーは生分解性の高い中性洗剤です。
中性なので便器の内外、手洗い場などあらゆる場所で使用でき、安心です。
・特長
中性タイプ、環境ホルモンフリー、亜鉛フリー、リンフリー(無リン)、
シックスクール・シックハウス配慮、PRTR法非該当
カーペット用洗剤
建物内のカーペットの洗浄や日常作業に!
中性シミとり(水性・油性兼用)
中性シミとりは水性、油性の両方のシミを除去する環境に優しいシミとりです。
中性なのでカーペットにもやさしく安心です。シミとりキットもございます。
クリスタルドライ、カーペットプレコン
クリスタルドライ、カーペットプレコンはカーペット用洗剤です。中性タイプで
環境に優しく、シャトルワンを使えば簡単で安全にカーペット洗浄が出来ます。
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4.安全に使える清掃機器のご案内
ポリッシャー
ワックスを塗布する場合、1番最初に行う作業が床の洗浄です。
床の洗浄には床用の洗剤を使用しますが、洗剤を床に塗布すると滑りやすくなります。また、床
を洗う清掃機器にはポリッシャーを使用しますが、ポリッシャーは回転する機械なので、慣れて
いないと滑ってこけたり、ポリッシャーが体に当たったり大変危険をともなうことがあります。
ペンギンワックスではこの問題を解決するために、シャトルワンという往復直線運動による洗浄
機器を開発しました。回転しないので、女性でも、児童でも安全に使用することができ、しかも消
費電力が大変少ない省エネマシンです。そのため、CO2も80%以上削減し地球環境にも優しい
清掃が実現します。
シャトルメカニズム
シャトルワンに搭載されているシャトルメカニ
ズムは、ペンギンワックス独自の往復運動に
よる洗浄方式です。
今までのポリッシャーが円回転により洗浄す
るのと違い洗浄部が前後に動き洗浄します。
そのため、スイッチを入れても機会本体が動
き出すことはなく、安全に使用できるのです。
操作は掃除機のようにシャトルワンを前後に
動かしながら洗浄します。
シャトルワンの特長
シャトルワンは
操作が安全・簡単
える 化学床 グ
使
に
安全 使える フローリン
に
簡単 が強い 石材床 トにも
ッ
力
洗浄
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に
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使用
省エネ
今までのマシンは
操作が難しく危険
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ウェットバキューム
洗浄時に発生する洗浄汚水の回収は大変な労力です。また、汚水の回収を丁寧にしないと乾燥
が悪くなったり、洗剤分が残ったりして、ワックスの塗布後にワックスの密着不良や光沢などに影
響を与えます。そのためにも、ウェットバキュームで汚水を回収することが安全でトラブルを発生
させないために、大変重要な清掃機器です。
ウェットバキュームの種類
ウェットバキュームには大きく2種類のタイプがあります。ひとつは普通の掃除機のように長い
ホースがあって、延長管を前後に動かして使用するワンドタイプと、吸水部分が本体と一体的に
なっている固定スクイジータイプの2種類です。
固定スクイジータイプ
ワンドタイプ
エアースクープ8
GWD320
自動洗浄機
BA410
乾燥機
エアームーバ
掃除機
自動洗浄機はポリッシャーとウェットバキュームが合体した清掃
機器です。
広い場所の洗浄に適しており、1人で二役分こなします。
また、バッテリータイプは作業の邪魔にならず大変便利です。
シロッコファンタイプの乾燥機です。3段階の風量で床を
乾かします。
カーペットの洗浄後の乾燥にも最適です。
(ドライバキューム)
ポットタイプ
GD910
アップライトタイプ
GU305
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5.教室・廊下の清掃方法
〔1〕 樹脂ワックスの使い方
樹脂ワックスを塗布してる床の場合
資機材の準備
作業開始前に必要な資機材をチェックします。
資機材のチェックリストがあれば、チェックリストに基づき
チェックして下さい。主な資機材は下記のものです。
・シャトルワン(ポリッシャー)、ウェツトバキューム、モップ類、
パケツ、清掃パネル、樹脂ワックス、床用クリーナー、計量バケツ、
各種パッド、スミコスリ、ダストモップ、チリトリ、自在箒、ワックス用モップ、
ワックスタンク、パテナイフ、雑巾、消泡剤、ゴミ袋、台車、
フロアスクイジー、乾燥機など
作業前の準備
資機材を作業場所に準備します。
清掃中パネルなどにより作業場所の表示を徹底させて、
学校内にいる人に清掃作業の認識と安全を確保します。
(施設内の事故の責任は、施設管理者が一番に事故責務を負う必要があります)
除塵 (ダストコントロール)
洗浄前に除塵(ダストコントロール)を行います。
適時に集めたゴミ類はホウキとチリトリで回収します。
洗浄の準備
洗剤は使用する倍率に正しく薄め、必要量作ります。
通常はダイヤマルチクリン30倍希釈液です。
シャトルワンの電源を確認し、動作チェックの確認します。
シャトルワンで使用するパッドなどを装着します。
洗剤の泡が予測される場合は、ウェットバキュームの回
収タンクに消泡剤を滴下します。
水など必要なものを準備します。
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洗剤塗布
洗剤は回りに撥ねないように注意し、万遍なく塗布します。
洗剤塗布直後は大変滑りやすく、大変危険なので、洗剤
塗布前に、周りに転倒などの危険を知らせる注意が必要
です 。
タンク付シャトルワンで表面洗浄する場合は、洗剤塗布
作業は省かれますが、より丁寧な洗浄が必要です。
※フローリング床の場合は洗剤の使用量を少なくし、できるだけ早く洗浄します。
水分が目地から入ると木の反りなどの原因になります。
洗浄作業
シャトルワンにパッドを取り付け、
手あることを確認し、丁寧に洗浄
します。
洗浄後は素早く汚水を回収しま
す。ウェットバキュームがない場
合はフロアスクイジーと水取り(ち
りとり)で回収します。
水拭き
汚水回収後の水拭きは素早く行います。少し緩めに絞っ
たモップで1回目の水拭きを行い、汚水回収後に薄く残っ
た汚水が乾くまでに実施します。丁寧に2回目の水拭き
を行います。
汚いモップで水拭きを行うと、ワックスが黒ずんだり、ワッ
クスが密着しないなどの弊害がでるで、最低でも2回以
上の水拭きが必要です。
乾燥
水拭きが終わった場所から乾燥機により乾燥させます。
ただし、洗浄作業中の場所に送風した風が当たらなく
なってから行います。洗浄中の洗剤や汚水が乾かないよ
うに注意します。また、送風によってゴミ・ホコリが舞わな
いように注意します。送風機がない場合は自然乾燥で十
分乾燥させます。ワックスの乾燥時間は塗布量と温度湿
度によって変わりますが、20℃前後で30分程度です。
樹脂ワックス塗布
水拭き後、床が完全に乾燥したら、ワックスを塗布します。
ワックスは薄くかすれない程度に塗布します。ワックスの
基本塗布回数は最低2回です。
塗布後は十分乾燥させて重ね塗りを行います。乾燥が不
十分だったり、湿度の高い時は白くボケる場合があるの
で注意が必要です。床材の種類、建物や歩行量によって
は、個別の対応が必要になります。
※水性ワックス、乳化性液体ワックスは乾燥後ポリッシャーなとで磨く作業が必要です。
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6.カーペットの清掃方法
近年、学校にもカーペット床のコミュニティールームや談話室が増えてきています。
カーペットは繊維でできている毛足があるので、転んだ時などの安全性が高く、吸音効果もあり
建物自体が静かな環境を作り出します。反面、繊維が一度汚れるときれいになり難くい特長があ
るので、早めの手入れが重要です。
〔1〕 カーペットの特長
タフテッドの構造
カーペットには色々な種類と色々な繊維で作られた物があります。
ウールなど天然繊維のものには緞通やウィルトンと呼ばれる織物の
カーペットあります。近年ではタフテッドやタイルカーペットと呼ばれる
カーペットが主流であり、化学繊維が主に使用されています。
カーペットは繊維の種類により洗浄時に縮みの問題がでるので、洗浄
方法には注意が必要です。
カーペットはパイルと呼ばれる毛足があり、その部分に汚れがキャッ
チされると同時に、汚れが見え難くなる性質があります。
そのため、日常の掃除機がけとタイムリーがシミとりが衛生管理も含
めて重要になると同時に、定期的なカーペット洗浄が必要です。
〔2〕 カーペット洗浄の方法
資機材の準備
作業開始前に必要な資機材をチェックします。
資機材のチェックリストがあれば、チェックリストに基づき
チェックして下さい。主な資機材は下記のものです。
・シャトルワン、ドライバキューム、雑巾類、パケツ、清掃パネル、
クリスタルワン(カーペット用洗剤)、プレコン、計量バケツ、
クリスタルパッド、シミとり、ゴミ袋、台車、乾燥機など
作業前の準備
資機材を作業場所に準備します。
清掃中パネルなどにより作業場所の表示を徹底させて、
学校内にいる人に清掃作業の認識と安全を確保します。
(施設内の事故の責任は、施設管理者が一番に事故責務を負う必要があります)
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除塵 (ダストコントロール)
洗浄前に除塵(ダストコントロール)を行います。
ドライバキュームで丁寧に行います。
特にカーペットの場合は、土砂などがパイルの奥に踏み
込まれて隠れているので、十分なバキュームがけが重要
です。バキュームがけが十分でないと、洗浄後残ってい
た土砂等により、乾燥した後汚れが浮き出てきます。
洗浄の準備
洗剤は使用する倍率に正しく薄め、必要量作ります。
通常はクリスタルワン10倍希釈液です。薄めたクリスタル
ワンはスプレーやに入れて加圧します。
カーペットが汚れている場合はカーペットプレコン5倍希
釈液を作り、洗浄前にひどく汚れている部分に前もって散
布します。
洗剤の散布
クリスタルワン10倍希釈液を噴霧器で散布します。
散布量は50~100ml/㎡です。
洗浄作業
シャトルワンにクリスタルパッドを取り付け、クリスタルワ
ンを散布した場所を洗浄します。シャトルワンは掃除がけ
のように前後に動かします。洗浄前に洗剤が乾燥した場
合は再度クリスタルワンを散布します。
シミがある場合はシミとりで洗浄時にシミとりを行います。
乾燥・
バキューム
シャトルワンで洗浄後、カーペットを乾燥させます。
カーペットが乾燥したら掃除機でクリスタルワンの汚れを
キャッチした結晶物を吸引して回収します。
シャトルワンなど機材は拭いて、クリスタルパッドなどは
丁寧に洗い、乾燥後保管場所に後片付けを行います。
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7.体育館の清掃方法
体育館は激しいスポーツや色々な集会などの使用により、
特に摩損の激しい場所です。
そのため、美しくシール・コーティングされた体育館の床を
守るには日常の管理が最も重要です。
〔1〕 体育館の日常管理
①土砂の浸入を防止します
運動靴など靴底について持ち込まれる土砂や、ホコリの浸入を防ぐため、出入口には必ずマットを
設置します。また、体育館専用シューズの使用が土砂の侵入防止に重要な役割をはたします。
床面の土砂、ホコリ、汗などの水分を完全に取り除きます。汗などの水分は水拭き用モップで、土
砂やホコリはダストモップを常備し、毎日もしくはスポーツ終了後に、必ずダスト押しを行います。
②体育館のモップ押し
体育館モップにジムコンディショナーをスプレー容器に入れ、体育館モップの糸に均一に吹きつけ
含ませます。この時の標準使用量は90cmの体育館モップで100~200cc程度です。
体育館モップにジムコンディショナーを吹きつけ過ぎないよう、スプレーの噴霧量を加減して使用し
ます。
※体育館モップからジムコンディショナーがボタボタ落ちるほど噴射したりも直接原液をつけるのは、
間違った使用方法です。多量につけすぎると滑りやすくなり、逆に運動時に危険な状態になるので
注意して下さい。
③汚れた体育館のモップの処理
水拭きモップは使用後必ず水でよく洗います。水で落ちなくなったモップは、ダイヤマルチクリンの
20倍希釈液で洗い、よくすすいだ後、乾燥させておきます。
体育館モップも汚れて来るので、定期的に取り替えて使用します。
汚れた体育館モップはダイヤマルチクリンの20倍希釈液に付け置き洗いし、水洗いでよくすすぎ
乾燥させておきます。
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〔2〕 体育館のワックス塗布のしかた
①床をきれいにします
体育館の床面の土砂やホコリ、ゴミなどをダストモップ、ホウキなどで取り除きます。
ダイヤマルチクリンの20倍希釈液で床面全体の汚れ、油分を取り除きます。
自動洗浄機やシャトルワンがあれば「5.教室、廊下の清掃方法」に準じて実施して下さい。
清掃機器がない場合は、モップで洗剤を床面に擦り付けるように塗布しながら汚れを取り除きます。
洗浄後は汚水を回収して、よく水拭きを行います。その後床を十分乾燥させます。
※水拭きのモップはきれいなモップを使用します。水拭きは最低でも2回以上行って下さい。洗浄後の
床面に油分や洗剤分、水分が残っていると樹脂ワックス塗布後に光沢不良やワックスのはがれ等
のトラブルが生じる場合があります。
②樹脂ワックスを塗ります
床面が完全に乾いたらジムトップをきれいなモップに含ませて、少し絞り加減で奥から塗布します。
床にワックスの塗布ムラが出来ないように平均に塗布します。ジムトップはかすれない程度に、薄く
均一に塗布するのがベストです。
※ジムトップ(ワックス)塗布時は塗布専用のきれいなモップを使用して下さい。汚れたモップで塗布す
るとワックスが黒ずんだり、油分、洗剤分、水分があるモップを使用するとワックス塗布後トラブルが
発生します。
③樹脂ワックスを乾かします
ジムトップ塗布後は乾燥させます。20℃前後の温度で30分程度で乾燥します。樹脂ワックスは水溶
性なので温度、湿度により乾燥が大きく変わるので、薄く塗布したほうが乾燥は早くなります。
ワックス塗布後は乾くまで体育館を閉鎖し通行できないようにします。また、半乾きの状態の時には。
ワックス用モップでこすらないで下さい。足形がついたり光沢が落ちたりするので注意が必要です。
1回目のワックス塗布の乾燥後、十分な光沢が出ないときは、再度ワックス塗布を行います。
ワックスは2~3回塗布すると光沢が向上します。(②→③を繰り返します)
④注意する点は
床面が5℃以下の時は使用しないで下さい。ワックス塗布後にトラブルが発生しやすくなります。
使い残したワックスを元の缶に戻さないで下さい。ワックス腐敗の原因になります。
ワックスは凍結させないで下さい。凍結したワックスは本来の性能がでなくなります。
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8.トイレの清掃方法
毎日生徒が使用する学校のトイレは、すぐに
非衛生的になりやすい場所です。
汚すのに気が引けるくらいきれいにすることが、
清潔さを保つポイントにもなります。
〔1〕 便器の清掃
①悪臭の原因は
便器についている汚れには人体より排泄された石灰質、尿酸などの汚れに勇気排泄物が堆積し、
これらが悪臭の原因になっています。これら原因物質を分解し除去することが重要です。
②便器の清掃方法
便器内に水を流した後、中性トイレマルチクリーナーを原液で便器のふちから便器内全体に直接
ふりかけます。(1便器に約30ml)
2~3分後、ボールモップ(柄付たわし)で良くこすり洗いをして下さい。
水を流しながら、ボールモップ(柄付たわし)で便器内全体の汚れを洗い流します。
便器の外側は、便器内の清掃後に固く絞った雑巾で水拭きします。
金属部分は乾いた雑巾で空拭きします。
〔2〕 トイレの床の清掃方法
磁器タイルの床は中性トイレマルチクリーナーを10倍に薄め、モップやデッキブラシで汚れをこす
り落とします。
•水で洗剤分を十分洗い流し、その後、固く絞ったモップで拭き上げます。
※トイレ内はできるだけ乾燥した状態にします。
〔3〕 壁、洗面台の清掃方法
壁、洗面台周りは中性トイレマルチクリーナー30倍希釈液で雑巾で拭き上げます。
洗面台の内側は、中性トイレマルチクリーナー30倍希釈液をスプレーしスポンジでこすり洗いし、
水で流します。金属部は空拭きします。
※衛生管理を厳しく行う場合はスペリア (除菌剤配合クリーナー)60倍希釈液を使用して下さい。
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〔4〕 注意する点は
洗剤を使用する時は、かならずビニール手袋をはめて使用して下さい。
中性トイレマルチクリーナーで汚れが落ち難い場合はニュートイレクリーナー(酸性)をご使用下さ
い。この場合、金属、大理石、テラゾーなどには絶対使用しないで下さい。また、次亜塩素酸ソーダ、
さらし粉など塩素系漂白剤と絶対に使用しないで下さい。有毒ガスが発生します。
目に入った場合にはすぐに水で15分以上洗い流して下さい。その後、眼科医に相談して下さい。
皮膚についた場合はすぐに水で十分洗い流して下さい。酸性洗剤の場合、皮膚がひりひりするなど
炎症の症状がある場合は皮膚科になどの医師にご相談下さい。
強酸性洗剤はナイロン繊維を溶かす場合があるので、ご注意下さい。
〔5〕 手洗いの実施
衛生管理上手洗いはとても重要です。トイレ清掃後もペンギン・手洗い石鹸で手洗いを実施します。
衛生管理を厳しくする場合は、除菌剤配合のペンギン・ハンドソープをご使用下さい。
9.その他の清掃方法
〔1〕 清掃箇所と清掃方法
学校内の壁、巾木、階段の手すりなどの建材や、スチーム棚、机など水の使える場所などの汚れ
はダイヤマルチクリン30倍希釈液で雑巾で拭いて下さい。汚れが落ち難い場合はスポンジでこす
るか、ダイヤマルチクリンの倍率を少し上げて使用して下さい。
濃度の高いダイヤマルチクリンを使用した場合は、きれいな雑巾で水拭きを行って下さい。
窓ガラスはダイヤマルチクリンの100倍希釈液で拭き上げるか、ガラスクリーナー「ウィンクール」で
磨き、その後、きれいな雑巾で空拭きをして下さい。
スポンジで洗浄する場合、スポンジについている研磨剤入りの不織布(パッド)でこすると、対象物
表面が削れたり、地肌が出たりするので注意が必要です。
その他洗剤使用時の注意点は、6.トイレの清掃方法-〔4〕注意する点は、をご参照下さい。
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10.床の美しさを持続させるには?
きれいにした教室や廊下など、学校内の床の
美しさを持続させるにはちょっとした注意点が
あります。このポイントを押さえることにより、
いつもきれいな環境作りを行いましょう。
〔1〕 土砂、ホコリの対策と注意点
建物の出入口にマットを敷いて、靴底の土砂を取り除いて下さい。
歩行によって室内に土砂が持ち込まれるのを防ぐために、床用マットが効果的です。
マットは定期的に掃除機やホウキなどでマットに溜まった土砂を取り除いて下さい。
マットの大きさは8歩以上の長さがあると、土砂の約90%位が靴底から落ちると言われています。
日常清掃ではホウキとチリトリで土砂を取り除きます。また、ダストモップを使うのも効果的です。
雨降りの翌日は土砂の持ち込みが多くなるので、丁寧な日常清掃が必要です。
〔2〕 汚れの対策と注意点
床の材質に適したワックスを塗布し、汚れを床面に浸透させないようにします。
床にワックス塗膜を作り、汚れから床を守ります。同時に汚れを落としやすい状態を作ります。
ワックスは定期的に塗布し、いつまでも床の美観と保護につなげて下さい。
光沢がなくなってきたり汚れが目立つようになってくれば洗浄を行い、ワックスを塗布して下さい。
床に水・絵具・インキ・スミ・飲食物が落ちたり、こぼれたりした時は、直ちに水拭きを行います。
水拭きだけで汚れが落ち難い時は、薄めた洗剤を用いて汚れを拭き取ります。
汚れているモップ類は使用しないようにします。きれいな所まで汚れを移してしまいます。
スミにはワックスを塗布しないようにします。人の歩行もないし、スミに溜まりやすいホコリがワックス
と一緒にこびりつき、頑固な汚れになるので注意が必要です。
〔2〕 用具の上手な手入れ
おそうじが終わった後は、水洗いできる物はきれいに洗い、乾かしてから保管します。
モップ類は吊り下げて乾かします。
モップ類は「ワックス用」、「洗剤用」、「水拭き用」など専用モップに区分し、誰でもわかるように明示
します。モップをカラーで区分することも便利です。
シャトルワンやウェットバキューム、通常の掃除機などは、使用後には本体を雑巾で拭き取り、きれ
いな状態にして保管します。
シャトルワンのパッドやブラシは、使用後に本体からはずします。パッドは流水で洗い乾かしてから
保管します。
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ペンギンワックスは
学校のおそうじにおいても
安全に、快適に、美しく、
地球環境に影響が少ない清掃を
進めてまいります。