別表 第1 基本事項 1 職員の懲戒処分等に関し、具体的な量定の決定に当たっては、次に掲げる事項等を総合的に考慮のう え判断するものとする。 (1) 非違行為の動機、態様及び結果 (2) 故意又は過失の度合い (3) 当該職員の職責 (4) 他の職員及び社会に与える影響 (5) 日ごろの勤務態度及び過去の非違行為の有無 (6) 非違行為後の対応 2 したがって、個別の事案の内容によっては、標準例に掲げる量定以外とすることもあり得るものであ る。 3 また、標準例に掲げられていない非違行為についても、懲戒処分の対象となり得るものであり、これ らについては標準例に掲げる取扱いを参考にしつつ判断する。 4 なお、過去に非違行為を行い懲戒処分を受けたにもかかわらず、再び同様の非違行為を行った場合は、 量定をする。 第2 1 標準例 一般服務関係 区分 非違行為の内容 懲戒処分例 免職 停職 減給 戒告 欠勤 正当な理由がなく、過去1年間に3日以上5日以内の間勤務を 欠いた職員 ○ 正当な理由がなく、過去1年間に6日以上の間勤務を欠いた職 員 正当な理由がなく、引き続き概ね3週間以上の間勤務を欠い た職員 ○ ○ 遅参又は早退 勤務時間の始め又は終わりに繰り返し勤務を欠いた職員 ○ 休暇の虚偽申請 休暇について虚偽の申請をした職員 ○ ○ 勤務態度不良 勤務時間中に職場を離脱して勤務を怠り、公務の運営に支障 を生じさせた職員 ○ ○ 職場内秩序びん乱 上司に対する暴言により職場の秩序を乱した職員 ○ ○ 上司に対する暴行により職場の秩序を乱した職員 虚偽報告 事実をねつ造して虚偽の報告を行った職員 違法な職員団体活動 地方公務員法(昭和25年法律第261号)第37条第1項後段の規定 に違反して同項前段に規定する違法な行為を企て、又はその 遂行を共謀し、そそのかし、若しくはあおった職員 秘密漏えい 職務上知ることのできた秘密を漏らし、公務の運営に重大な 支障を生じさせた職員 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ セクシャル・ハラス 相手の意に反することを認識の上で、わいせつな言辞、性的 メント(他の者を不快 な内容の手紙・電子メールの送付、身体的接触、つきまとい にさせる性的な言動) 等の性的な言動(以下「わいせつな言辞等の性的な言動」と いう。)を行った職員 相手の意に反することを認識の上で、わいせつな言辞等の性 的な言動を繰り返した職員 ○ ○ ○ ○ ○ 上記の場合、わいせつな言辞等の性的な言動を執拗に繰り返 したことにより相手が強度の心的ストレスの重積による精神 疾患に罹患した職員 ○ ○ 暴行若しくは脅迫を用いてわいせつな行為をし、又は職場に おける上司・部下等の地位を利用した関係に基づく影響力を 用いることにより、強いて性的関係を結び、若しくはわいせ つな行為をした職員 ○ ○ コンピュータの不適 正使用 職場のコンピュータを職務外の目的(住民基本台帳ネット ワークシステムの不適正使用、インターネットへの不正アク セス、わいせつ文書・図画の閲覧、電子データの損壊など) で使用した職員 ○ ○ ○ 営利企業等の従事 任命権者の許可なく営利企業等の役員に就任し、又は営利企 業等を自ら営んだ職員 ○ ○ 任命権者の許可なく報酬を得て何らかの事業又は事務に従事 した職員 ○ ○ 不正に虚偽の公文書を作成し、又は変造した職員 ○ ○ 虚偽公文書作成 2 ○ 公金公物取扱関係 区分 懲戒処分例 非違行為の内容 免職 停職 減給 戒告 横領 公金又は公物を横領した職員 ○ 窃取 公金又は公物を窃取した職員 ○ 詐取 人を欺いて公金又は公物を交付させた職員 ○ 紛失 公金又は公物を紛失した職員 ○ 盗難 重大な過失により公金又は公物の盗難にあった職員 ○ 公物損壊 故意に職場において公物を損壊した職員 ○ 出火・爆発 過失により職場において公物の出火、爆発を引き起こした職 員 ○ 諸給与の違法支払・ 不適正受給 故意に法令に違反して諸給与を不正に支給した職員及び故意 に届出を怠り、又は虚偽の届出をするなどして諸給与を不正 に受給した職員 ○ ○ 公金公物処理不適正 自己保管中の公金の流用等公金又は公物の不適正な処理をし た職員 ○ ○ 3 公務外非行関係 区分 非違行為の内容 懲戒処分例 免職 停職 減給 戒告 放火 放火をした職員 ○ 殺人 人を殺した職員 ○ 傷害 人の身体を傷害した職員 暴行又はけんか 暴行を加え、又はけんかをした職員 ○ ○ 器物損壊 故意に他人の物を損壊した職員 ○ ○ 横領 自己の占有する他人の物(公金及び公物を除く。)を横領した 職員 ○ ○ 窃盗・強盗 他人の財物を窃取した職員 ○ ○ ○ ○ 暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した職員 ○ 詐欺・恐喝 人を欺いて財物を交付させ、又は人を恐喝して財物を交付さ せた職員 ○ 賭博 賭博をした職員 常習として賭博をした職員 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 麻薬、覚せい剤等の 所持又は使用 麻薬、覚せい剤等を所持し、又は使用した職員 酩酊による粗野な言 動等 酩酊して、公共の場所又は乗物において、公衆に迷惑をかけ るような著しく粗野又は乱暴な言動をした職員 淫行 18歳未満の者に対して、金品その他財産上の利益を対償とし て供与し、又は供与することを約束して淫行をした職員 ○ ○ 痴漢行為 公共の乗物等において痴漢行為をした職員 ○ ○ ストーカー行為等 ストーカー行為等をした職員 ○ ○ 4 ○ 交通事故・交通法規違反関係 区分 懲戒処分例 非違行為の内容 免職 停職 減給 戒告 飲酒運転での交通事 酒気帯び運転で傷害を負わせた職員 故(人身事故を伴うも 上記の場合で、事故後の救護を怠る等の措置義務違反をした の) 職員 ○ 酒気帯び運転で人を死亡させ、又は重篤な傷害を負わせた職 員 ○ 飲酒運転以外での交 人に傷害を負わせた職員 通事故(人身事故を伴 上記の場合で、事故後の救護を怠る等の措置義務違反をした うもの) 職員 ○ 交通法規違反 車両を運転すること を承知の上で飲酒を 勧めた職員 5 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 人を死亡させ、又は重篤な傷害を負わせた職員 ○ 上記の場合で、事故後の救護を怠る等の措置義務違反をした 職員 ○ 酒気帯び運転をした職員 ○ 酒酔い運転をした職員 ○ 無免許運転等の悪質な交通法規違反をした職員 ○ 上記の場合で、物の損壊に係る事故を起こし、その後の危険 防止を怠る等の措置義務違反をした職員 ○ 車両を運転することを承知の上で飲酒を勧めた職員 ○ ○ ○ 監督責任関係 区分 非違行為の内容 懲戒処分例 免職 停職 減給 戒告 指導監督不適正 部下職員が懲戒処分等を受けた場合で、管理監督者としての 指揮監督に適正を欠いた職員 非行の隠ぺい又は黙 認 部下職員の非違行為を知得したにもかかわらず、その事実を 隠ぺいし、又は黙認した職員 ○ ○ ○ ○
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