平成26年度 山梨大学(PDF:389KB)

平成26年度 「地(知)の拠点整備事業」 選定取組
山梨大学
連携自治体: 山梨県
地図
事業名:山梨ブランドの食と美しい里づくりに向けた実践的人材の育成
事業の概要・目的
(地域の課題)
連携自治体の課題(平成26年度申請時点)
農業従事者の減少、耕作放棄地の増加、農産物やワ
インの地域ブランド化・高付加価値化、持続可能な
食料生産と供給、自然と共生した美しい里づくり
(課題解決のための大学の取組)
地域の食・環境・経済の問題解決と若者の定着促進によ
り持続的に繁栄する地域の構築を目指す。
教
育
 地域志向型共通教育カリキュラムの実施
 地域課題実践型コースの設置
・ ワイン科学特別コース
・ 食のブランド化と美しい里づくり人材育成
コース
 地域課題解決科目へのアクティブ・ラーニン
グの活用
研
究
 新技術創出を目指す地域志向教育研究プロ
ジェクトの推進
・ 食の地域ブランド化分野(機能性食品など)
・ 次世代農業創出分野(スマートアグリなど)
・ 美しい里づくり分野(水質保全など)
地
域
貢
献
 県民参加型アグリツーリズム、ワインツーリズ
ムの開催
 水質分析ネットワークの構築
 国産ワインコンクールの開催
 持続可能な産業と地域計画に関する研究に
よる啓発活動
 「食」と「里」の公開講座セミナーの開催
人材育成の取組
(人材育成像)
 高度な専門性(ワイン科学)に基づき、これからの地域
産業(ワイン)の発展を総合的にプロデュースできる人材
 農業生産、食物生産・加工、流通、販売、消費、農村計
画の一連の社会経済活動において、環境負荷の低減・持
続的に繁栄出来る社会の構築を目標とし科学的な視点
をもって行動できる人材
課題に対する大学の取組
地域志向型共通教育カリキュラムを履修する延べ履修者数
ワイン科学特別コース科目の延べ履修者数
食の地域ブランド化と美しい里づくり人材育成コース科目の延べ履修者数
(目指す人材育成のためのカリキュラム改革)
 地域志向型共通教育カリキュラムの実施
主に1,2年次を対象とした全学共通教育科目内に地
域志向を目指すため、全学生を対象に「地域志向導
入科目」「地域志向発展科目」を設置し、必修・選択
科目を設け、地域の課題を見出し、解決するための
論理的思考力を養うために実施する。
 地域課題実践型コースの設置
 ワイン科学特別コース
1,2年次はブドウやワインに関する専門の講義
を中心に、最先端の知識と技術を学び、3年次
からはブドウ栽培実習、ワイン製造科学実習、
県内ワイナリーでのインターンシップを交えて、
実践に即した応用力を養う。4年次の卒業研
究では、ワイン科学に関するテーマに取り組み、
ワイン醸造技術者としての素養を深める。
 食のブランド化と美しい里づくり人材育成コース
1年次には食物科学や環境科学、経済経営、
地域医療に関する入門講義により農業経営や
環境地域計画に関わる基礎知識を養い、2,3
年次には生物資源論や食品製造学、防災工
学、水質学、地域共生デザインなどの講義と
生物資源実習やインターンシップを通して、専
門知識を高めると同時に、実践力も養う。4年
次の卒業研究は実践型研究や共同研究開発
に取り組むことで、事業創出能力や課題解決
能力を養う。
 地域課題解決科目の設置
地域課題実践型コース内にグループワークなどの
アクティブラーニングを取り入れた地域課題解決科
目を設置し、課題解決の能力を養う。
(現在の取組)
 地域志向導入科目の事例
 「山梨学」 (全学共通教育科目/選択2単位)
県内事情に詳しい大学内外
の研究者、企業経営者、学
芸員等の専門家が、それぞ
れテーマを決めて専門的な
内容の講義をした。本年度
33人が履修し、地域の理解
を深めるとともに、現地視察
を交えて幅広く学習した。
平成26年度
(申請時)
平成27年度
(予定)
平成30年度
(目標値)
903人
990人
1200人
54人
60人
80人
1258人
1340人
1600人
山梨創生の原動力としてのCOC事業
山里 直志
山梨県が抱える課題のひとつである、農業分野の振興及び自然と調和した美しい「里」づくりに、山
梨大学が山梨県をはじめ関係諸機関と連携して、本COC事業を実施することに期待します。さらに
地域志向型の教育カリキュラムを学ぶ中で、多くの学生が地域の課題を解決できる実践的人材と
して、地域創生に貢献いただくことを望みます。
①
②
③
生態系の保全、環境、さらに人間の
健康に配慮し、持続可能な食料生
産、食品製造などで中核となる農業
経営者や、農業法人、食品メーカー
などの企業人
地域自然環境、計画学、社会・経
済・行政システムなどの知識を持ち、
まち(美しい里)づくりの中核となる企
業人・行政職員
地域産業の強化に役立つ人材、地
域を志向する教員、地域の医療を
担う人材など
年次
1
2
3
4
地域志向型共通教
育科目(全学必修)
地域課題実践型
コース・専門科目
(地域志向カリキュラムの特徴)
 地域志向型の全学共通教育カリキュ
ラムと地域課題実践専門カリキュラム
の連動により、地域の課題解決に必要
な能力が身につく。
 地域志向型共通教育カリキュラム:
「山梨学」などの地域志向導入科目、
「ワインと宝石」「自然災害と都市防災」
などの地域志向発展科目により地域を
知る。
 地域課題実践型カリキュラム:ワイン科
学、「食」の地域ブランド化、「美しい里
づくり」に関する技術者、研究者を養成
する2つの実践コースとアクティブラー
ニングの手法を取り入れた各学部の専
門カリキュラムにより、地域の課題を解
決する実践的な能力が身につく。
山梨のワイン産業を発展させる人材となるために
山梨県
農政部長
(卒業後の学生のイメージ)
山梨大学
写真
生命環境学部地域食物科学科ワイン科学特別コース 3年
望月 大貴
私は、ワイン科学特別コースに所属し、山梨の特産品であるブドウやワインのことについて学び、ブド
ウの栽培、ワインの醸造法など基礎的な部分から微生物学や発酵工業学といった発展的な講義を
履修し教養を深めました。また、インターンシップに参加し、実際の醸造現場で研鑚を積み、より一
層ワインに対する理解を得ることが出来ました。将来的に山梨のワイン産業を支え発展させられる
人材になれるよう自身を磨いていきたいです。