「Visual Nexus 3.2」 用プラットホーム 3 Red Hat Enterprise Linux AS/ES v.3 インストールガイド 2007 年 12 月 17 日 沖電気工業株式会社 OKI ビジネスセンタ 本資料は、Visual Nexus ver3.2 を使用するにあたって、Red Hat Enterprise Linux AS v3/ Red Hat Enterprise Linux ES v3 を 新規インストールする場合のインストールガイドです。 1.インストール手順の流れ インストール、セットアップ手順の流れを示します。 ≪インストール、セットアップの流れ≫ Red Hat Enterprise Linux AS/ES v3 インストール インストール後の OS セットアップ インストール後のネットワーク設定 上記手順で全てのセットアップが完了します。必ず全ての手順を行う必要があります。2 以降の手順に従ってインストール、セ ットアップを進めてください。 ※重要※ ∼Visual Nexus Meeting Server インストールにあたっての注意事項∼ Red Hat Enterprise Linux AS/ES v3 のインストール・セットアップ後に最新のパッチを適用した場合、または Red Hat Enterprise Linux AS v3/ Red Hat Enterprise Linux ES v3 の Update3 以降のバージョンをご使用の場合には、手順 7 を必ず 行う必要があります。 1 VN-M006-013 2.前提条件 インストールするにあたっての前提条件を以下に示します。本条件に注意してインストールを行ってください。 日本語環境としてインストールすることが必要。 インストール手順により、全てのパッケージグループをインストールする場合、/usr 領域を含むファイル領域として約 1.7GB の容量が必要となる。十分なファイル領域を確保するものとして 3GB 以上を確保することを推奨する。 Visual Nexus インストールモジュール展開用の領域として、100M バイト以上の空き容量が必要。例えば、/tmp 以下。 3.OS インストール作業手順 以下、インストール手順作業はグラフィカルベースでの設定例となります。 また、インストール作業手順は、弊社が調達したサーバマシンにインストールを行った際の作業実例であり、調達するサーバ 機によって、若干の作業内容が変更になる場合もあります。 太字部分はポイントとなる部分であるため設定に注意してください。 パッケージコンポーネント中の “*” (アスタリスク) は、任意の数値であることを示します。 例えば、 compat-libsdtc++-7.3-2.*.*.i386.rpm には compat-libsdtc++-7.3-2.96.122.i386.rpm や compat-libsdtc++-7.3-2.97.25.i386.rpm などが該当します。 No 1 作業内容 備考 Red Hat Enterprise Linux AS v3 又は Red Hat Enterprise Linux ES v3 インストー ル CDROM を入れて電源を ON にする。 2 【Welcom to Red Hat Enterprise Linux】 トップ画面が表示されたら「Next」ボタンで次へ進む。 3 【Language Selection】 必ず「Japanese(日本語)」を選択 言語選択で 「Japanese(日本語)」 を選択する。 4 【キーボード設定】 キーボードは 「Japanese」 を選択する。 5 【マウスの設定】 接続しているマウスを選択する。 (例: ホイールマウス (PS/2)) 6 【ディスクパーティション設定】 ※ 「Disk Druid を使用して手動パーティション設定」を選択する。(※) 「自動パーティション設定」も選択可能。但 し左記の条件を満たすことを確認する。 手動でディスクパーティションの設定を行う。 設定例) タイプ 容量 ext3 100M swap 1024M Ext3 37095M マウントポイント 説明 /boot スワップ領域、目安として実メモリの2倍。 / マウントポイントとパーティションの切り方はインストールされるパッケージにより 2 VN-M006-013 調整する。 Visual Nexus 及び関連パッケージは /usr 下にインストールされる。 ⇒<条件> 容量: 1GB の空き容量が必要 Visual Nexus のデータベースは /var 下に作成される。 ⇒<条件> データベース領域として: 100M 以上の領域確保を推奨 Visual Nexus 及び関連パッケージのログは /var 下に書き出される。 ⇒<条件> 容量目安: 10GBの空き容量推奨 Visual Nexus インストールモジュール展開時に必要となる領域として、 100M バイト以上必要。 ⇒<例> /tmp に 100MB以上の空き容量 7 【ブートローダの設定】 デフォルトで設定する 設定例) ・ GRUB をブートローダとして使用。 ・ ブートローダをインストールする場所: /dev/sda マスタブートレコード ・ 標準のブートイメージ ・ ブートラベル: Red Hat Enterprise Linux AS Red Hat Enterprise Linux ES 8 【ネットワークの設定】 ※ 「DHCP を使用して設定」をチェックしてイン ・ [編集]をクリックし、「DHCP を使用して設定」のチェックを外して、IPアドレス、 ストールを行ってもよいが、インストール終了後 ホスト名などが反映されない為、インストール後 ネットマスクを設定する。 9 ・ 「ホスト名」で、「手動で」をチェックし、ホスト名を入力する。 のネットワーク設定は必須。 ・ ゲートウェイ、DNSサーバのIPアドレスを設定する。 ※ /etc/hosts の設定確認必須。 【ファイアウォールの設定】 「ファイアウォールなし」を選択する。 10 【追加言語サポート】 システムに追加される言語: 「Japanese」を選択。 (デフォルトでチェックされて いる) 11 【タイムゾーンの選択】 「アジア/東京」 を選択する。 12 【root パスワードを設定】 root のパスワードを設定する。(任意) 13 【パッケージデフォルト】 「インストールするパッケージセットをカスタマイズ」を選択する。 14 【パッケージグループの選択】 3 VN-M006-013 以下のパッケージグループを必ず選択する。(※1) ※1 このパッケージを選択することで Visual <デスクトップ> Nexus に必要なコンポーネントがインストールさ ・GNOME デスクトップ環境 れる。 <開発> <<必要なコンポーネント>> ・レガシーソフトウェアの開発 ・ compat-libstdc++-7.3-2.*.*.i386.rpm ・開発ツール ・ libxml2-2.5.*-*.i386.rpm <システム> ・ openldap-2.0.*-*.i386.rpm ・システムツール ・ openldap-clients-2.0.*-*.i386.rpm − mrtg – Multi Router Traffice Grapher (※2) ・ openldap-devel-2.0.*-*.i386.rpm − net-snmp-utils – ネットワーク管理ユーティリティ (※2) - ※2 システムツールパッケージの[詳細]を開い openldap-clients – OpenLDAP 用クライアント て選択すること。(デフォルトでは選択されてい 64bit 版の OS(EM64T)をインストールする場合は、 ない) 以下のパッケージも必ず選択して下さい。 いずれも VNOnline の統計情報で利用する. ・互換アーキテクチャのサポート − compat-libstdc+33 – Compatibility standard c++ libraries (※3) ※3 互換アーキテクチャのサポートパッケージ − compat-openldap – OpenLDAP compatibility shared libraries (※3) の[詳細]を開いて選択すること。 − libxml2 – XML および HTML サポートを提供するライブラリ (※3) − ncurses – CRT 画面を処理し、カスタマイズするためのパッケージ (※3) 他パッケージグループについては必要に応じて選択。 但し、以下のパッケージグループは選択しないこと。(※4) ※4 Visual Nexus のインストール時に別途イン <サーバ> ストールされるので、選択しない。 ・Web サーバ ・SQL データベースサーバ ・Windows サーバ 15 【インストール準備完了】 インストール準備が完了したので、「次へ」ボタンで進む。 16 【パッケージのインストール】 インストールを開始する。 17 【グラフィカルインタフェース(X)の設定】 ビデオハードウェアを選択する。 18 【モニタの設定】 モニタ検出 19 【グラフィカル設定のカスタマイズ】 4 VN-M006-013 色深度、解像度、ログインの種類を任意に選択する。 設定例) === グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を利用する場合 === 色深度:24bit、解像度 1024×768 ログインの種類; グラフィカル 20 【インストール終了】 再起動後、必ず項目「4.OS 設定手順」を行う 「終了」ボタンを押下し、システムを再起動する。 4.OS 設定手順 No 1 作業内容 備考 【ようこそ】 起動トップ画面が表示されたら「次へ」ボタンで進む。 2 【ライセンス契約】 ライセンス契約内容に同意する場合には 「はい、ライセンス契約に同意します(Y)」を選択する。 3 【日付と時刻】 システム用の日付と時刻を設定する。 4 【ユーザーアカウント】 ユーザーアカウントを作成する。(任意) 作成しない場合はそのまま「次へ」ボタンで進む。 5 【Red Hat ネットワーク】 Red Hat への登録を行う。(任意) 6 【追加の CD】 「なし」を選択する。 7 【セットアップ終了】 再起動後、「5.ネットワーク設定手順」を行う 「進む」ボタンを押下し、システムを再起動する。 5.ネットワーク設定手順 * OS のインストール、設定後の GUI ベースでのネットワーク設定例を示します。 本作業は Visual Nexus Meeting Server を稼動するにあたって必要となりますので、必ず設定作業、確認を行ってください。 No 1 作業内容 備考 ネットワーク設定ツールを起動する 手順: 「メインメニュー」 → 「システム設定」 → 「ネットワーク」 5 VN-M006-013 2 ネットワーク設定ツールにて、デバイスの状態を確認し、ネットワーク設定を行う ※ DHCP を使用している場合、IP アドレス、 <設定例: 図 1> サブネット、ゲートウェイの取得が正しく行 手順: ① 「デバイス」タグを選択 われているか確認する。 ② 「編集」ボタンを選択 ③ イーサネットデバイス画面にて、必要に応じて IP アドレス、サブネット、 ゲートウェイの設定を行う。(※) 3 ネットワーク設定ツールにて、ホスト名の設定を行う ※ 必ずホスト名を設定すること。 <設定例: 図 2、図 3> 手順: ① 「ホスト」タグを選択 ② 「新規」ボタンを選択 ③ 「ホスト登録を追加/編集」画面にて、自ホストのエントリ(IP アドレス、 ホスト名、エイリアス)を追加する。 ④ 「DNS」タグを選択 ⑤ ホスト名を追加する。 4 ネットワーク設定ツールにて、必要であれば DNS の設定を行う <設定例: 図 3> 手順: ① 「DNS」タグを選択 ② DNS 設定画面にてホスト名、DNS エントリを追加する <ネットワーク設定ツール設定例> ① 「デバイス」タグ デバイスを確認し、「編集」で IP アドレス、サブネット、ゲートウェイのネットワーク設定を行ってください。 図 1 6 VN-M006-013 ② 「ホスト」タグ 自マシンのホスト名を必ず設定してください。 ホスト名設定の確認 してください!! 図 2 ③ 「DNS」タグ ホスト名の設定は必須です。 DNS の設定は必要であれば入力してください。 このホスト名は、DNS を 使 用 し ない 場合 で も、必ず設定してくだ さい!! 図 3 7 VN-M006-013 6.インストール後の確認事項 【重要】 インストール終了後に、以下の項目を必ず確認してください。 ネットワーク通信が確立されていること、別途用意した WindowsPC から ping が通ることを確認する。 サーバの名前解決が出来ていること、サーバ名で別途用意した WindowsPC から ping が通ることを確認する。 /etc/sysconfig/network ファイルを開いて、サーバの名前(ホスト名)が、正しく設定されていることを確認する。 DNS を使用しない場合、/etc/hosts ファイルにホスト名と IP アドレスのエントリが設定されていることを確認する。インスト ール直後は、デフォルトでは、ローカルホストの IP アドレス(127.0.0.1)のエントリにホスト名が追加されるので、この名前 を削除し、NIC の IP アドレスとホスト名の組み合わせのエントリを登録し直す必要がある。DNS を使用する場合には、 DNS 登録名とホスト名とが合致していなければいけない。 compat-libstdc++-7.3-2.*.*.i386.rpm、libxml2-2.5.*-*.i386.rpm がインストールされていることを確認する。 openldap-2.0.*-*.i386.rpm 、openldap-clients-2.0.*-*.i386.rpm、openldap-devel-2.0.*-*.i386.rpm がインストールされて いることを確認する。 7.補足事項 【重要】 以下の場合には、必ず本項をご確認ください。 ・ 最新のパッチを適用している場合。 ・ Red Hat Enterprise Linux AS/ES v3 Update3 以降をご利用の場合。 上記に該当する場合、デフォルトでインストールされる libgcj のパッケージモジュールにより Visual Nexus Meeting Server で利 用する Tomcat(Java)が正しく動作しません。また、Update4 以降の場合は、libgcj のほかに postgresql 関連のパッケージもイ ンストールされてしまいます。そのため、Visual Nexus Meeting Server の Tomcat をインストールする前に、該当するパッケー ジモジュールを必ず削除しておく必要があります。 <削除対象のパッケージモジュール> ■Red Hat Enterprise Linux (ES) Update3 の場合 libgcj-3.2.3-* ■Red Hat Enterprise Linux (ES) Update4 以降 の場合 libgcj-3.2.3-* rh-postgresql-libs-7.3.*-* <実行手順> (1) 下記のコマンドを実行して、削除対象のモジュールがインストールされているかどうかをご確認ください。 # rpm -aq │ grep gcj # rpm –aq │ grep rh-postgresql (Update4 以降の場合のみ) (2) libgcj がインストールされている場合、以下の手順でアンインストールしてください。 例) Update4の場合を例にしています。 8 VN-M006-013 # rpm -aq │ grep gcj libgcj-3.2.3-47 # rpm -e --nodeps libgcj-3.2.3-47 (3) rh-postgresql-libs がインストールされている場合、以下の手順でアンインストールしてください。(Update4 以降の場合の み) 例) # rpm -aq │ grep rh-postgresql rh-postgresql-libs-7.3.8-2 # rpm -e --nodeps rh-postgresql-libs-7.3.8-2 以上で、アンインストールは終了です。 もし、Visual Nexus Meeting Serverのインストール途中でTomcatのインストールに失敗した場合は、以下の手順を行ってくださ い。 (1) インストールに失敗した Tomcat を一旦アンインストールします。 例) # cd /tmp/vnfile/VisualNexus-other-modules-rhl3-2.2-x # ./vn_tomcat_uninstall (2) gcj をアンインストールします。 例) # rpm -aq │ grep gcj libgcj-3.2.3-47 # rpm -e --nodeps libgcj-3.2.3-47 (3) rh-postgresql-libs をアンインストールします。 (Update4 以降の場合のみ) 例) # rpm -aq │ grep rh-postgresql rh-postgresql-libs-7.3.8-2 # rpm -e --nodeps rh-postgresql-libs-7.3.8-2 (4) Tomcat をインストールし直します。 例) # ./vn_tomcat_install 8.備考 ★ インストール及びパッチ情報等、より詳細な情報につきましては、下記の URL をご参照ください。 Red Hat Enterprise Linux AS v3: http://www.jp.redhat.com/support/RHEL_support/AS3/ Red Hat Enterprise Linux ES v3: http://www.jp.redhat.com/support/RHEL_support/ES3/ 9 VN-M006-013
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