Fedora Core 4 インストールガイド

「Visual Nexus 3.0」 用
3
Fedora Core 4 インストールガイド
2006 年 01 月 31 日
トーメンサイバービジネス株式会社
技術サポート部
本資料は Visual Nexus ver3.0 のプラットフォームとして、Fedora Core 4 を利用する場合の,OS のインストールガイドです。
1.インストール手順の流れ
インストール、セットアップ手順の流れを示します。
≪インストール、セットアップの流れ≫
Fedora Core 4 インストール
インストール後の OS セットアップ
インストール後のネットワーク設定
不要コンポーネントの削除
上記手順で全てのセットアップが完了します。必ず全ての手順を行う必要があります。
以降の手順に従ってインストール、セットアップを進めてください。
2.前提条件
インストールするにあたっての前提条件を以下に示します。本条件に注意してインストールを行ってください。
„
日本語環境としてインストールすること。
„
インストール手順により、全てのパッケージグループをインストールする場合、/usr 領域を含むファイル領域として約
1.7GB の容量が必要となる。十分なファイル領域を確保するものとして 3GB 以上を確保することを推奨する。
„
Visual Nexus インストールモジュール展開用の領域として、100M バイト以上の空き容量が必要。例えば、/tmp 以下。
1
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3.OS インストール作業手順
以下、インストール手順作業はグラフィカルベースでの手順例となります。
また、インストール作業手順は、弊社が調達したサーバマシンにインストールを行った際の作業実例であり、調達するサーバ
機によって、作業内容が若干変更になる場合もあります。
z 太字部分はポイントとなる部分であるため設定に注意してください。
z パッケージコンポーネント中の * (アスタリスク) は、任意の数値であることを示します。
例えば、 compat-libsdtc++-7.3-2.*.*.i386.rpm には
compat-libsdtc++-7.3-2.96.122.i386.rpm や compat-libsdtc++-7.3-2.97.25.i386.rpm などが該当します。
No
作業内容
備考
1
Fedora Core 4 インストール CDROM を入れて電源を入れます。
2
【Welcom to Fedora Core】
トップ画面が表示されたら「Next」ボタンで次へ進む。
3
【Language Selection】
「Japanese(日本語)」 を選択します。
4
【キーボード設定】
「日本語」 を選択します。
5
※
【ディスクパーティションの設定】
「Disk Druid を使用して手動パーティション設定」を選択する。(※)
「自動パーティション設定」も選択可能。但
し左記の条件を満たすことを確認する。
手動でディスクパーティションの設定を行う。
設定例)
タイプ 容量
ext3
マウントポイント
100M
/boot
swap 1024M
Ext3
37095M
説明
スワップ領域、目安として実メモリの2倍。
/
マウントポイントとパーティションの切り方はインストールされるパッケージにより
調整する。
Visual Nexus 及び関連パッケージは /usr/local 下にインストールされる。
⇒<条件> 容量: 1GB の空き容量が必要
Visual Nexus のデータベースは /var/lib/pgsql 下に作成される。
⇒<条件> データベース領域として: 100M 以上の領域確保を推奨
Visual Nexus 及び関連パッケージのログは /var 下に書き出される。
⇒<条件> 容量目安: 10GBの空き容量推奨
Visual Nexus インストールモジュール展開時に必要となる領域として、
100M バイト以上必要。
⇒<例> /tmp に 100MB以上の空き容量
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【ブートローダの設定】
デフォルトで設定する
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設定例)
・ GRUB をブートローダとして使用。
・ ブートローダをインストールする場所: /dev/sda マスタブートレコード
・ 標準のブートイメージ
・ ブートラベル: Fedora Core 4
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【ネットワークの設定】
※ 「DHCP を使用して設定」をチェックしてイン
・ [編集]をクリックし、「DHCP を使用して設定」のチェックを外して、IPアドレス、
ストールを行ってもよいが、インストール終了後
ネットマスクを設定する。
8
ホスト名などが反映されない為、インストール後
・
「ホスト名」で、「手動設定」をチェックし、ホスト名を入力する。
のネットワーク設定は必須。
・
ゲートウェイのIPアドレスを設定する。
※ /etc/hosts の設定確認必須。
【ファイアウォールの設定】
「ファイアウォールなし」を選択する。
「SELinux を有効にしますか?」で、「警告」又は「無効」を選択する。
9
【タイムゾーンの選択】
「アジア/東京」 を選択する。
10
【root パスワードを設定】
root のパスワードを設定する。(任意)
11
【パッケージインストールのデフォルト】
「インストールするソフトウェアパッケージをカスタマイズ」を選択する。
12
【パッケージグループの選択】
※1 このパッケージを選択することで Visual
以下のパッケージグループを必ず選択する。(※1)
Nexus に必要なコンポーネントがインストールさ
<デスクトップ>
れる。
・GNOME デスクトップ環境
<<必要なコンポーネント>>
<開発>
・compat-libstdc++-33-3.2.*-*.fc4.i386.rpm
・レガシーソフトウェアの開発
・libxml2-2.6.*-*.i386.rpm
<サーバ>
・PostgreSQL データベース
※2 システムツールパッケージの[詳細]を開い
<システム>
て選択すること。(デフォルトでは選択されてい
・システムツール
ない)
− mrtg ‒ Multi Router Traffice Grapher (※2)
いずれも VNOnline の統計情報で利用する.
− net-snmp-utils ‒ ネットワーク管理ユーティリティ (※2)
他パッケージグループについては必要に応じて選択。
※3 Visual Nexus のインストール時に別途イン
但し、以下のパッケージグループは選択しないこと。
ストールされるので、選択しない。
<サーバ>
・Web サーバ (※3)
・Windows サーバ (※3)
<アプリケーション>
全て
3
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設定例)
<デスクトップ>
・GNOME デスクトップ環境
<サーバ>
・サーバ設定ツール
・FTP サーバ
・ネットワークサーバ
・PostgreSQL データベース
<開発>
・レガシーソフトウェアの開発
<システム>
・管理ツール
・システムツール
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【インストール準備完了】
インストール準備が完了したので、「次へ」ボタンで進む。
14
【パッケージのインストール】
インストールを開始する。
途中、インストーラからの要求に従い CD を入れ替える。
15
【インストール終了】
再起動後、必ず項目「4.OS 設定手順」を行う
「終了」ボタンを押下し、システムを再起動する。
4.OS 設定手順
No
1
作業内容
備考
【Welcome】
起動トップ画面が表示されたら「次へ」ボタンで進む。
2
【ライセンス契約】
ライセンス契約内容に同意する場合には
「はい、ライセンス契約に同意します(Y)」を選択する。
3
【日付と時刻】
システム用の日付と時刻を設定する。
必要に応じて NTP の設定を行う。
4
【ディスプレイ】
ディスプレイを設定する。
5
【システムユーザ】
ユーザーアカウントを作成する。(任意)
作成しない場合はそのまま「次へ」ボタンで進む。
6
【追加の CD】
「次へ」を選択する。
4
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7
【セットアップ終了】
再起動後、「5.ネットワーク設定手順」を行う
「進む」ボタンを押下し、システムを再起動する。
5.ネットワーク設定手順
* OS のインストール、設定後の GUI ベースでのネットワーク設定例を示します。
本作業は Visual Nexus Meeting Server を稼動するにあたって必要となりますので、必ず設定作業、確認を行ってください。
No
1
作業内容
備考
ネットワーク設定ツールを起動する
手順: 「メインメニュー」 → 「システム設定」 → 「ネットワーク」
2
ネットワーク設定ツールにて、デバイスの状態を確認し、アドレス、サブネットマス
※
DHCP を使用している場合、IP アドレス、
ク、デフォルトゲートウェイアドレスの設定を行う。
サブネット、ゲートウェイの取得が正しく行
<設定例: 図 1>
われているか確認する。
手順: ① 「デバイス」タグを選択
② 「編集」ボタンを選択
③ イーサネットデバイス画面にて、必要に応じて IP アドレス、サブネット、
ゲートウェイの設定を行う。(※)
3
ネットワーク設定ツールにて、ホスト名の設定を行う
※
必ずホスト名を設定すること。
<設定例: 図 2、図 3>
手順: ① 「ホスト」タグを選択
② 「新規」ボタンを選択
③ 「ホスト登録を追加/編集」画面にて、自ホストのエントリ(IP アドレス、
ホスト名、エイリアス)を追加する。
④ 「DNS」タグを選択
⑤ ホスト名を追加する。
4
ネットワーク設定ツールにて、必要であれば DNS の設定を行う
<設定例: 図 3>
手順: ① 「DNS」タグを選択
② DNS 設定画面にてホスト名、DNS エントリを追加する
6.不要パッケージの削除手順
OS インストール後、不要なコンポーネントの削除が必要です。
OS インストール時に必ずインストールされてしまうコンポーネントであるため、インストール後に削除する必要があります。
No
1
作業内容
備考
コマンドで以下のコンポーネントを削除する。
# rpm ‒qa ¦ grep
java-1.4.2-gcj-compat
で表示されるコンポーネントを削除する。
例) # rpm ‒e ‒-nodeps java-1.4.2-gcj-compat-1.4..2.0-40jpp_31rh
5
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<ネットワーク設定ツール設定例>
① 「デバイス」タグ
デバイスを確認し、「編集」で IP アドレス、サブネット、ゲートウェイのネットワーク設定を行ってください。
図 1
② 「ホスト」タグ
自マシンのホスト名を必ず設定してください。
ホスト名設定の確認
してください!!
図 2
6
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③ 「DNS」タグ
ホスト名の設定は必須です。
DNS の設定は必要であれば入力してください。
このホスト名は、DNS
を 使 用 し ない 場 合 で
も、必ず設定してくだ
さい!!
図 3
7.インストール後の確認事項 【重要】
インストール終了後に、以下の項目を必ず確認してください。
z
ネットワーク通信が確立されていること、別途用意した WindowsPC から ping が通ることを確認する。
z
サーバの名前解決が出来ていること、サーバ名で別途用意した WindowsPC から ping が通ることを確認する。
z
/etc/sysconfig/network ファイルを開いて、サーバの名前(ホスト名)が、正しく設定されていることを確認する。
z
DNS を使用しない場合、/etc/hosts ファイルにホスト名と IP アドレスのエントリが設定されていることを確認する。インスト
ール直後は、ローカルホストの IP アドレス(127.0.0.1)のエントリにホスト名が追加される場合があるので、この名前を削
除し、NIC の IP アドレスとホスト名の組み合わせのエントリを登録し直す必要がある。DNS を使用する場合には、DNS 登
録名とホスト名とが合致していなければいけない。
例) # cat /etc/hosts
# Do not remove the following line, or various programs
# that require network functionality will fail.
z
127.0.0.1
localhost.localdomain
172.16.51.101
vnsvr1.visualnexus.com
localhost
vnsvr1
compat-libstdc++-33-3.2.3-47.fc4.i386.rpm、libxml2-2.6.16-6.i386.rpm がインストールされていることを確認する。
8.備考
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★ インストール及びパッチ情報等、より詳細な情報につきましては、下記の URL をご参照ください。
Fedora Core 4: http://fedora.jp/
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