CLUB OLIVE アドバイザー会議意見要旨 Ⅰ.子育ち・人づくり ○高校も1つになり、生徒数も増え、当然戦力も増えると考えますと、県内でも有数 のスポーツのできる高校になると期待しています。お願いしたいのは、それと同時 に施設を充実させて選手だけではなく、島民の皆が活動できる施設で、島の健康増 進を病院と同じようにしてもらえたら活性化するのではないかと思います。また、 小高野球部甲子園出場など、島を1つにする子どもたちの頑張りを島の活性化に つなげてもらいたいと思います。 ○小豆島へ留学生が多く来るようにしてもらいたい。高校女子駅伝、高校野球、琴勇 輝などの活躍により、若い人を育てられる島という認識を周りが持っています。私 のかつての職業柄で言うと、ITリテラシーと言う高校レベルをはるかに超える先 進的な子どもたちを育ててもらうことを期待します。 ○高校野球で本当に夢を見させていただきました。島に行った人からは、日本の原風 景、独特の空気感が流れているという話をよく聞きます。田舎で遊んだこと、高校 の吉田キャンプなど、感動体験が残っています。若いうちの感動体験は後々になっ ても大きく心に残るものなので、子どもや若い人が感動体験できるイベントを行っ てもらいたい。また、大学のクラブなどの合宿を春休み、夏休みに小豆島に誘致す ればもっともっときてくれるはず。それには充実した設備も必要ですが、ぜひお願 いしたいと思います。 ○数年前に天狗岩を知り、子どもたちを連れて行きました。今でこそインターネット で小豆島の良い所を見ることができますが、島に住んでいる時に実体験をする機 会がありませんでした。中学生、高校生に島の良さを見つけ、感じてもらう施策を 展開してもらいたいです。 Ⅱ.産業づくり ○6月、7月に御前崎市、掛川市の議員全員が小豆島に視察に行きました。両市では ペットボトルのお茶が流通したことにより、急須で入れるお茶の葉が値下がりをし て、産業として成り立たなくなっているとのことで、一部の方は茶畑をオリーブに しようと仰られていました。オリーブがメジャーになり、日本中の人が食生活に活 かせるようになりました。町長の話を聞いていますと、日本の将来は大変だけど、 小豆島町がテコになって小豆島町を見習えば安泰だよという話を時々しています。 ○基盤産業がしっかりしていれば、ゆったりとした生活の営みでも生産性があり、魅 力があります。今後の日本の社会はそういった方向に行くのではないか。そのため には、基盤産業がしっかりとしていることが必要です。小豆島は醤油、佃煮、素麺 と言った、食に関する基盤産業があります。それをさらに強化・充実していくこと で、人口は減ってはいるが、町自体が潤うことにより生産性が良くなり、あくせく 働かなくてもある程度収入があり安定する、具体的には週35時間労働で生活でき る地域のモデルとして打ってでるといいのではないかな、と感じています。 ○小豆島の食材をメインとしたレストランを今年中に東京にオープンさせます。小豆 島の皆さんが食材に誇りと自信を持っていただきたいと思っています。 一昨年の11月に塩田町長にもご臨席を頂き、千葉の東照宮をオリーブの森にしよ うと植樹祭を行いました。浜松町の駅前から東照宮にオリーブを植える活動をして います。 これから小豆島への移住者を増やすため、9月から柔道をしている小豆島の小学生 が港区へ来て、港区の子どもたちとふれあい、講道館でプロと練習をします。また、 小豆島がより観光の島となることを願っています。屋形崎など北側の山並みを昭和 30年頃の里山に創生しようという活動があり、その応援をしています。いずれに しても、小豆島は素晴らしいので、皆さんのお知恵をお借りしながら島を応援して いきたいと思っています。 ○「Crazy makes the future」 、 「馬鹿をやることが将来を築いていく」という積極的 な意味で、隣近所、人を気にしたらいけない、自分のやっていることはやり抜く、 馬鹿をやること、失敗することが恥ずかしいことではなく、失敗から立ち上がるこ とが大切です。ある 100 円ショップの社長は、明日潰れるかもしれないと思うと毎 日夜が眠れず、社員に対して厳しくした結果、世界展開をしています。その社長は 昔、漁協の専務で瀬戸内海でとれたイワシを処理する仕事をしていましたが、ある 時、イワシが一匹も死なずに沖から戻ってきました。その中にボラが一匹いたそう です。ボラがいるとイワシは必死になって泳ぐ、そういった習性を利用して、元気 なイワシを引き上げる方法を編み出したそうです。塩田町長の今までにない大きな 取組みに期待を持っています。 Ⅲ.文化・アート総合戦略 ○昨年、メセナ大賞(メセナアワード2015〈瞳かがやく賞〉)を馬木で醤油屋さんを 営む同級生が、 「島の子供たちに贈る瀬戸内デリバリコンサート」で受賞し、評価され ました。層々たる大企業が競って受賞をされている有名な賞で、同級生として大変嬉 しく思います。団塊の世代が小豆島でも多く占めていますが、大変活躍されている方 も多くいて、それも嬉しく思います。そういう音楽を育む土壌が苗羽小学校の早苗会 など小豆島にはあります。東京錦楓会、東京小豆島会を毎年開いていますが、そこでの イベントは小豆島出身のアーティストを呼んでおり、いつも選定には困りません。才 能の溢れた方が小豆島から出てこられて全国で活躍をされています。 ○島フェスが海の上の音楽祭として開催されて、今年で6年目に入っており、出演メ ンバーは瀬戸内の周囲の島々出身の人だと聞いています。このように、小豆島出身 者を中心とした音楽祭というのがあればいいのではないか。高橋薫子さん、伊藤君 子さんなど、メンバーは多士済済いらっしゃいます。毎年でなくとも4年に1回、 一堂に集まり故郷でやるとなれば力が入るのでは。島の人も移住者も一緒に楽し むことができると思っています。 ○与謝野晶子の歌の中に、小豆島を詠んだ歌が1つだけあります。披露しますと、 「小豆島(あずきじま) 瀬戸の内海(うつみ)の中門(ちゅうもん)に みやび やかなる しら波ぞ寄る」 。この歌がせっかくあるのなら、歌碑を作ってはどうか。 そうすれば観光スポットの1つになるのではないかと思います。 ○瀬戸芸でも都内でも小地図を持って歩く人が多く見かける。西ノ滝や碁石山など 小豆島にはとても魅力的な場所がたくさんあり、あまり知られていない歴史もあ るので、瀬戸内国際芸術祭で小豆島に行けば、歴史を学べる、景色もいい、食べ物 もいい、健康になるというパッケージとして、PRしていただくといいのではない かと思います。 Ⅳ.総合 ○小豆島高校野球部の甲子園出場、小豆島中央病院開院、来年春の小豆島中央高校開 校と続き、次はいよいよ小豆島中央町か、と考える。一番大切なのは島民の気運で ある。ぜひ、島は1つということをお願いします。 ○病院の再生がぜひ成功することを祈っています。 ○包括連携協力に関する協定書が114銀行並びに小豆島町、土庄町の三者により締 結されたと伺っています。目的は、地域社会の持続的発展に寄与することとしたも ので、今後あらゆる人的資源を活用し、島内の産業振興、地域活性化に向けた具体 的な取り組みを進めていくと承っています。塩田町長の島は1つとの理念のもと、 役場職員が一丸となって具体的な枠組みについて邁進されることを願い、微力なが らも応援をしています。 ○姉妹都市の盟約を結んで25周年に記念事業として、 「親善大誌~茨木と小豆島~」 いう新聞を発行、市民対象に21万部配布し、ものすごい効果がありました。わか りやすい、理解しやすい新聞であり、続けてもらえると情報をキャッチしやすいで す。盟約を結んで30周年に向けて実行してもらいたいと思います。
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