「運動器の機能向上」と - 公益財団法人 大同生命厚生事業団

40.高齢者の「運動器の機能向上」と
「生活機能」の低下予防
げんきらり~城山台2丁目自主運営教室(役員会)
代
表
齋
藤
弘
1)活動の目的
介護予防制度は、平成18年度に予防を重視した制度に見直しが行なわれましたが、和
歌山県では「介護予防事業」として、平成17年度から、
“わかやま型”運動プログラム「わ
かやまシニアエクササイズ」を、また橋本市では「げんきらり~教室」として取り組み始
めました。
さらに、教室を卒業した方が中心となり、それぞれの地域の集会所や公民館
等を利用し、自主運営で、げんきらり~教室を実施しています。
健康・体力維持向上だけでなく、地域のコミュニテイとしての役割も担いながら多くの
地域へ広げていくことを目的としています。
2)活動概要
活動の動機は、
「高齢者が継続して取り組める運動」と、和歌山県は和歌山大学と協同し、
日常生活に取り入れる運動プログラム「わかやまシニアエクササイズ」を開発した。
04年度から県内各自治体も取り組み約1万人が参加し、その後も集会所・公民館等に
約 4.000 人が自主的に集まって活動を続けています。
一方、橋本市内においても、城山台 2 丁目教室の開催当時、20 箇所の地域で約 800 人の
高齢者がこの「げんきらり~教室」に参加していました。
そこで、城山台 2 丁目の皆さんからの強い要望で、平成 22 年 2 月に「自主運営教室開設
準備委員会」を立上げ、運営委員会において、ボランティア役員の募集並びに運営規約の
制定の後、4 月に説明会を開催して会員の募集を行ないました。そして平成 22 年 5 月 7 日
に橋本市で 21 番目の教室を開設しました。
「げんきらり~教室」には、週に 2 回(火曜コース・金曜コース)地域の 56 歳~79 歳
(平均 67 歳)代の男女約 62 人が 2 回に別れて集まり、約 1 時間半の「シニアエクササイ
ズ」をボランティア役員の運営指導の下実施している。
シニアエクササイズのスタートは、まず準備運動で、首や肩足首などをゆっくり廻し関
節をスムーズに動かすことで怪我を予防する。次にエクササイズの基本となる「筋肉トレ
ーニング」は、膝を持ち上げる時に使う太もも前面の大腿四頭筋と大腰筋を鍛える運動に
続き、手でパイプ椅子等につかまり片足で立ち、もう一方の足をゆっくり上げていく 4 秒
かけて上げ、4 秒かけて下す、そして「イチニイサンシー、イチニイサンシー」と皆で声
を掛けながら、これを 10 回ずつ繰り返し、少しきついと感じる程度で運動する。
自分で椅子や壁に手を付くことで個人それぞれの体力に合わせることも出来ることが特
徴である。その後休憩して「ステップ運動」を行なうが、教室前面の黒板に大きな手書き
― 471 ―
歌詞を掲げ、ステップ台(この度助成金で購入)を足元に並べ、春の小川など 4 曲を音楽
に合わせて歌いながらステップ台昇降運動を約 10 分間ゆっくりと上り下りを繰り返し下
りるときは手拍子もつける。遅いリズムに初めは、
“楽だな”と感じるが 5 分を過ぎる頃か
ら、太ももが徐々に張ってくるが、歌いながら運動することで気分も和らぎ自然と顔が緩
み参加者からは余裕の笑顔が見える。
最後に全員で一つの輪になって手をつなぎ、
「きよしのズンドコ節」や「なかよし音頭」
等また最近は、ボールを使ったボール体操、の自主運営教室ならではの「オリジナル体操」
を踊る。地域の人たちと顔を合せる良い機会となり、運動の後に皆で食事会をします、ま
た近くの公園にハイキングなどを行い地域高齢者住民の交流の場にもなっています。
平成 23 年 10 月 1 日から平成 24 年 9 月 30 日までの活動記録は、次の通りです。
2-1 げんきらり~教室開催記録(平成 23 年 10 月 1 日~平成 24 年 9 月 30 日)
活動日・期間
活動場所
活動内容
参加人数
役員参加数
H23・10/1~10/31
集会所
シニアエクスサイズ
158 人
32 人
H23・11/1~11/30
集会所
シニアエクスサイズ
131 人
56 人
H23・11/1・11/4
杉村公園
ハイキング菊花展
40 人
13 人
H23・11/22
集会所
役員会開催
H23・12/1~12/31
集会所
シニアエクスサイズ
141 人
28 人
H23・12/9
集会所
昼食会(懇親会)
16 人
5人
金曜コース
H23・12/18
集会所
合同役員会開催
13 人
運営協議
H23・12/27
集会所
昼食会(懇親会)
20 人
5人
火曜コース
H24・1/1~1/30
集会所
シニアエクスサイズ
174 人
35 人
H24・1/31
公民館
体力年齢測定
20 人
5人
H24・2/1~2/29
集会所
シニアエクスサイズ
183 人
37 人
H24・3/1~3/31
集会所
シニアエクスサイズ
177 人
34 人
H24・3/9・3/27
集会所
昼食会(懇親会)
45 人
12 人
H24・4/1~4/30
集会所
シニアエクスサイズ
158 人
37 人
H24・4/10・4/13
橋本CC
ハイキング花見
40
13 人
中央公園
H24・4/19
公民館
ボール体操練習
13 人
6人
オリジナル体操
H24・5/1~5/31
集会所
シニアエクスサイズ
150 人
37 人
H24・6/1~6/30
集会所
シニアエクスサイズ
166 人
40 人
H24・6/29
公民館
体力年齢測定
18 人
5人
H24・7/1~7/30
集会所
シニアエクスサイズ
141 人
40 人
H24・8/1~8/31
集会所
シニアエクスサイズ
134 人
35 人
H24・9/3
体育館
橋本市全体交流会
30 人
13 人
H24・9/1~9/30
集会所
シニアエクスサイズ
125 人
28 人
2.080 人
539 人
活動期間の合計
― 472 ―
10 人
備
考
運営協議
火曜コース
講師送別会
金曜コース
第 2 回全体
3)会員の活動様子
※ステップ台を使ったステップ運動
※筋肉トレーニング運動
― 473 ―
※筋肉トレーニング運動(筋トレウオーク)
4)決算報告書
収
入
の
前年度繰越金
部
支
9.546 円
大同生命厚生事業団助成金
100.000 円
出
ステップ台購入費
コピー用紙代
プリンターインク代
合
計
109.546 円
合
計
の
部
105.000 円
596 円
3.980 円
109.546 円
5)今後に向けて
教室の実施 1 年経過ごとに会員の体力測定を実施して平均「体力年齢」を試算していま
すが、1 年ごとに 2~3 歳平均体力年齢が若返る結果が出ています。この効果を維持、継続
させるには、会員の主体的な取り組みが不可欠です。特に「シニアエクササイズ」は、在
宅での自主トレーニングを中心にプログラムを構成しているため、会員のモチベーション
を高い水準で維持することが最も重要であると考えます。
今後、虚弱高齢者(特定高齢者)のうち「シニアエクササイズ」への参加が難しくトレ
ーニング中常時見守りや介護が必要な会員が増えてくる時期が来ることも考え、これらに
も対応すべく方策を考えていきたいと思っている。
― 474 ―