アドバイザー派遣制度を アドバイザー派遣制度を利用した活動のご紹介

アドバイザー派遣制度を利用した
アドバイザー派遣制度を利用した活動のご紹介
利用した活動のご紹介
~周南市須金地区の取組について~
須金地区とは?
周南市須金地区は周南市街地から北東
に車で約40分の山間部にあり、梨やブ
ドウの産地として有名で、シーズンには
多くの観光客で賑わいます。
この須金地区はかつて人口5000人
を超える地域でしたが、都市部への若者
の流出等により現在は人口約420人と
減少、高齢化率も50%を超えています。
平成21年に『みんなが楽しく安心し
て暮らせる須金を作る』ことを目標に地
域の様々な課題に取り組むことを掲げた
『須金の夢プラン』を作成し、現在では
第 2 期(平成 26 年~平成 30 年)のプ
ランの実現を目指し、積極的に活動を展
開しています。
今回、その夢プランの実現に向けた取組を行う中で、アドバイザー派遣制度を
使って地域の特産品づくりに取り組まれた『須金の里ひまわり会』の福田タカ
子さんにお話を伺いました。
Q.須金の里ひまわり会とはどういった会ですか?
須金地区には婦人会がなかったのですが、女性の感性や視点を生かして須金
の夢プランを実現していくために新しく立ち上げました。メンバーは大体60
歳代の方が中心となって構成されています。
Q.アドバイザーを依頼された経緯は?
夢プランを策定する中で、小学生から『梨やブドウを使ったケーキが食べた
い』という意見がありましたし、農園で形が悪いなどの理由で、商品として流
通できない梨を有効利用し、何か特産品の開発ができないかと考えていました。
そこで須金の里ひまわり会の中に加工部を立ち上げ、お菓子作りを行うことに
なりましたが、加工部のメンバーの多くはお菓子作り、特にケーキを作るのは
初めてだったため、一からお菓子作りのノウハウを教えていただける方を派遣
してほしいと県にお願いしました。
Q.そこでアドバイザーとして
Q.そこでアドバイザーとして来られたのが、下関市の和菓子店『梅寿軒』の
アドバイザーとして来られたのが、下関市の和菓子店『梅寿軒』の
倉本博司先生だったわけですね?来られるにあたって何か心配なこととか
はありましたか?
そうですね。心配な点はまったくありませんでした。むしろお菓子を作った
ことがなかったので、来ていただけるだけで良かったです。
Q.アドバイザーの方とどのような活動をされたのですか?
平成21年度から来ていただき、まず最初に梨のコンポート(コンポート:
果物をシロップやワインで煮込んだ菓子)を使ったケーキを作りました。この
他にもカルカンやボーロ、ういろうなどの試作品を色々作りました。先生には
この年3回程来ていただき、ケーキの作り方を教えていただいたり、試食品の
味の確認やそれを踏まえての改善点の提案など多くのことを教えていただきま
した。
Q.どのような
Q.どのような成果
どのような成果が
成果がありましたか?
先生のおかげもあって、梨のコンポートケーキは完成形を生み出すことがで
き、当初の予定よりも早く、平成22年度当初には販売を開始することができ
ました。
(アドバイザーの先生を交えたケーキ作りの様子)
Q.先生が来られたのは平成21年度だけでしたか?
いいえ。その後、平成24年度にもう一度来ていただき、商品の品質が保た
れているか味の確認を行っていただきました。この際に梨のコンポートケーキ
は作ったものを一度冷凍することで味がよくなじむことなど、色々なアドバイ
スをいただきました。また、合わせて、梨のコンポートケーキを作る際に発生
していた梨の切れ端を有効活用できるようなパウンドケーキの作り方を教えて
いただきました。
Q.アドバイザーの印象は?
とても優しくて気さくな方でした。そしてお話も伺いやすく、和気あいあい
と楽しく作業を行う事ができました。
Q.アドバイスを受けていかがでしたか?
とてもプラスになりました。素人だったので材料の分量などお菓子作りのイ
ロハを教えていただいて、感謝しています。
Q.出来たケーキは子供たちに食べてもらいましたか?
Q.出来たケーキは子供たちに食べてもらいましたか?
ケーキが食べたいと言ってくれた子供たちの卒業式の時に出来たケーキを持
っていきました。とってもおいしいと言ってもらえましたよ。
Q.その後の活動でどんなことをしていますか?
新たに大学生と一緒に梨を使ったチーズケーキを開発しました。今は地区内
外のイベントや周南市の中心部にある『ふるさと産品の店こあ』などで販売を
しています。また、お菓子を販売した利益で月に1回『それーねの日』という
高齢者のふれあいの場(サロン)を開催したり、クリスマスにはサロンになか
なか来られない高齢者の方を訪問し、クリスマスケーキのプレゼントを行って
います。
Q.今後の目標はありますか?
お菓子作りは、楽しい部分の反面大変な部分もあるので、現在行っている活
動を無理なく長く継続していければいいなと思っています。また、夢にはなり
ますが、少しずつ利益を増やし、いつかひまわり会のみんなで一泊旅行なんか
もできたらいいなと思っています。