平成28年度シラバス - 修猷館高等学校ホームページ

目
次
シラバス を使 うにあたっ て ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シラバス の使い方 と教科か らの メッセー ジ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
第1部; 修猷館教 育の全体 像
総合カリ キュラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
教育課程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
進路 シ ラ バス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
9
10
第2部; 各教科の シラバス
国 語 科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 3
地歴・公 民科
世 界 史 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日 本 史 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地 理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現 代 社 会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
倫 理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19
24
27
34
36
数学科
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
43
48
53
保健体育 科
体 育 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
保 健 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
59
66
芸術科
音 楽
美 術
書 道
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
69
71
73
英語科
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
75
家庭科
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
81
情報科
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 3
理科
物
化
生
理
学
物
先輩 か ら の授 業 に対 す るア ド バイ ス
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
85
表 紙 絵 は 、 北 川 な つ め の 作品 で あ る
シラバスを使うにあたって
教務部
1.シラバス作成の目的
高等学校では、義務教育である小・中学校の教育とは大きく異なった特徴を持つ教育活
動が行われています。そのなかで、自分の力を十分に発揮・伸長させるには高校教育につ
いて前もって把握する必要があります。そこで、次の2点を目的にこのシラバスは作成さ
れました。
目的1;修猷館教育の全体像を把握する
目的2;各教科の学習内容について理解する
そ も そ も シ ラ バ ス (syllabus)と は 、「 講 演 や 講 義 な ど の 概 要 、 要 旨 、 教 授 細 目 」 を 言 い ま
が、上記の目的を達成するにはそれだけでは足りません。そのため、本書は以下の2部
構成になっています。
第1部;修猷館教育の全体像
1.修猷館教育の総合カリキュラム(修猷館の3年間で生徒諸君に求めるものを示し、
かつ、各学年での達成目標を示したもの)
2.進路シラバス(3年間で行われる進路指導を体系的に説明したもの)
これらを見ることで、3年間の修猷館教育を鳥瞰図的に捉えることができると思います。
第2部;各教科のシラバス
各教科の学習計画・内容・評価の方法等について説明がなされます。これらを見て、高
校での学習に順応し、高い学力を身につけて欲しいと思います。各教科共通のポイントを
言うならば、次の3点に集約されます。
1.能動的な授業態度
2.予習→授業→復習のサイクルを中心とした生活リズムの構築
3.計画的な学習
高校生活は、中学校生活と較べると非常に高密度であり、かつ、非常に高速度で進んで
いきます。初めは戸惑いと疲労のため、なかなか自分のペースがつかめなくなります。そ
んな時、このシラバスはとても役に立つはずです。本書を常に手の届くところに置き、何
度も読んでください。1回読んだだけでは実感がつかめなかった部分も、修猷館での時間
が進み何度も読み返すうちに、真意がつかめてくるものです。本書が、皆さんの学習の糧
になることを願ってやみません。
2.シラバスの使い方と教科からのメッセージ
【国語】
入学間もない諸君は、まだ高校の国語とはどのようなものか、十分理解できていないと
思われます。まずはシラバスの「1教科・科目の目標」をよく読んで、中学時代とは質・
量ともに大きく異なる国語の方向性をつかむことが必要です。また、新しい教材に入る前
に 、「 2 学 習 内 容 ・ 学 習 方 法 」 を よ く 読 ん で 、 予 習 の 仕 方 や 、 授 業 に 対 す る 姿 勢 を 理 解 し
て お く こ と が 大 切 で す 。特 に 、中 学 時 代 に は 時 間 数 の 少 な か っ た 古 典 の 分 野 の 学 習 方 法 は 、
熟読しておいてください。
そして、単に「国語」という一つの教科だけに関わることではなく、日頃から読書をし
たり、新聞を読んだりすることを心がけてください。さらに、自分で考え、感じる機会を
増やすことを意識してほしいと思います。
①現代文分野について
現代文についても他の教科と同様、日頃の学習の積み重ねが大切です。シラバスに示さ
れた内容を機会あるごとに読み返して、学習の姿勢を点検してください。ノートを有効に
活用しましょう。
②古文分野について
1
シラバスでは、予習および音読の重要性が挙げられています。入門段階では徹底でき
ていても怠りがちになるので、長く継続するよう心がけてください。
2
古 文 単 語 は 、シ ラ バ ス の 記 述 を ふ ま え 、担 当 の 先 生 の 指 示 に 従 っ て 学 習 し て く だ さ い 。
特に1年生の段階では、予習の段階で辞書をきちんと引き、自分の力で口語訳をする習
慣を身につけることが重要です。その際、電子辞書ではなく通常の古語辞典を利用する
よう心がけてください。
3
文法事項の学習方法についての注意点をよく読んで、確実に実践しましょう。1年次
に 古 典 文 法 に 習 熟 す る こ と が 次 年 度 以 降 の 学 習 の 基 礎 と な り ま す 。ま た 、文 法 の 学 習 は 、
漢文読解にも必要不可欠です。
③漢文分野について
1
漢 文 学 習 に お い て は 、古 文 以 上 に 音 読 が 重 要 で す 。シ ラ バ ス の「 授 業 に つ い て 」や「 予
習」の項についても、そのことを充分念頭に置いて熟読し、実践してください。
2
「予習」の項で示された①~④の作業を確実に行うことが、漢文の実力を養成する
近道です。個人的な判断で一部の作業を省略することのないようにしましょう。
【地歴・公民】
地歴科シラバスの使い方
本 校 で は 、2 年 で 世 界 史 を 全 員 が 、地 理 ・日 本 史 を 選 択 で 学 び ま す 。ま た 、3 年 に な る と 、
文 系 は 世 界 史 と 2 年 で 選 択 し た 科 目 、理 系 は 世 界 史 、日 本 史 、地 理 か ら 1 科 目 を 学 び ま す 。
高校で学習する地歴科は、皆さんが中学校で勉強した地理や歴史に比べるとその内容もず
い ぶ ん と 違 う 面 が あ り ま す 。( 特 に 「 世 界 史 」 と い う 科 目 は 高 校 で 初 め て 登 場 す る 科 目 で
す の で 興 味 ・ 関 心 を 持 つ 新 入 生 も 多 い と 思 い ま す 。) ま た 、 質 的 に も 量 的 に も 膨 大 な 事 項
を学ぶことになります。各科目について、どのような内容をどの時期に学ぶのか、このシ
ラバスを参考にして把握し、進路選択及び科目選択の一助とするとともに、主体的・計画
的な学習を心がけてください。
公民科シラバスの使い方
1年では現代社会を、また文系では3年で倫理を学びます。どのような知識を身に付け
ればよいのか、どのような方法論を身に付ければよいのかなどについて記載しています。
まず科目の目標を読み、学習方法を理解してください。その上で、各時期の学習内容を把
握しましょう。また、定期考査が終わるたびに、シラバスの内容(授業で取り上げられた
こと)が理解できたか確かめてください。
【数学】
数学科では,日頃の授業の予習の手助けや,定期考査,実力考査等への準備などのた
めに,このシラバスを十二分に役立てて欲しいと願っています。シラバスには,高校で
数学を学習する目標や学習内容,学習方法,評価,学習計画について記載しています。
高校では中学校までとは異なり,やるべき学習内容が多く,授業の進度もかなり速く
なります。したがって,授業中に問題をみんなで解いて解法を確認しながら教科書を進
めていくような形態の授業は少なくなります。1年次の最初の定期考査の頃までは中学
校までに蓄えた力で何とかやっていけても,これを過ぎる頃から徐々につまずく生徒が
出てきます。そこで,高校でも数学と仲良く付き合うためにも,主体的に数学を学習す
る態度,特に日頃の予習と復習が大変重要となります。このシラバスで,いつどのよう
な内容を学習するのか,学習する際に押さえるべき事柄は何なのかなどを把握してくだ
さい。
このシラバスが,数学の学習向上に役立つものになることを願っています。
【理科】
第1学年では「物理基礎」と「生物基礎」を全員が履修します。第2学年からは、進路
希望によって文系・理系に分かれ、理科の学習内容は、以下の表のようになります。
( 表 中 の 理 Ⅰ は 通 常 の 理 系 、 理 Ⅱ は 医 学 部 進 学 を 希 望 す る 生 徒 の た め の コ ー ス で す 。)
科目選択の際には、このシラバスを十分に活用してください。
第1学年
第2学年
文
第3学年
必 修 : 「化 学 基 礎 」
「物理探究」・ 「化学探究」・ 「生物探究」
全員が
系
「物 理 基 礎 」
理
必 修 : 「化 学 基 礎 」+ 「化 学 」
必 修 : 「化 学 」
「生 物 基 礎 」
Ⅰ
選 択 : 「物 理 」ま た は 「生 物 」
選 択 : 「物 理 」ま た は 「生 物 」
理
必 修 : 「化 学 基 礎 」+ 「化 学 」
必 修 : 「化 学 」+ 「物 理 」
Ⅱ
+ 「物 理 」
の2科目を履修
から2科目を選択
選 択 : 「生 命 科 学 」
(「 数 学 γ 」 と の 選 択 )
〔物理〕
ま ず は 、 1 年 次 の 「 物 理 基 礎 」 に 取 り 組 む 中 で 、「 根 拠 に 基 づ い て 論 理 的 に 考 え る 」 と
いう物理の学び方を体験してください。このシラバスを参考にして2年次以降の学習内容
についてのイメージを持つことができれば、2年次からの科目選択(最初の希望調査は1
年次の5月に行われます)の際の判断材料を持つことにもつながると思います。
理系に進み、物理を選択した皆さんは、学習が進むたびにこのシラバスの学習内容を参
照してください。物理で学習する内容が各章ごとに図解で記されています。高校物理の全
体像の把握に役立つはずです。
〔化学〕
このシラバスは、本校の化学がどのような目標をもって行われているかを簡単に示した
も の で す 。中 学 時 代 の 理 科( 化 学 分 野 )と は 違 い 、内 容 ・ 分 量 と も 格 段 に 難 し く な り ま す 。
そ れ ゆ え 、「 ど ん な 内 容 の 勉 強 を 」、「 ど の 時 期 に す る の か 」 を 前 も っ て 知 っ て お く こ と は
と て も 重 要 な 意 味 を も ち ま す 。「 学 習 項 目 」、「 学 習 内 容 」、「 押 さ え る べ き 事 柄 」 を し っ か
り熟読し、これから3年間の見通しをつけてもらいたいと思います。
〔生物〕
「1 教科・科目の目標~5 評価・その他」を十分理解しておくこと。各類型とも進度
表に従って授業は進められますが、早めに考査までの内容を確認し、準備しておくとよい
で し ょ う 。 考 査 前 の 学 習 で は 、「 押 さ え る べ き 事 柄 」 に キ ー ワ ー ド を 掲 載 し て い ま す の で
1つ1つをチェックすることから始めてはどうでしょうか。
【保健体育】
〔保健〕
授業は1年と2年の2年間、各学年1単位で週に1時間行ないます。シラバスに目を通
し、各学年で何を学ぶかということを理解しておいてほしいと思います。授業は教師によ
る一斉授業とグループ学習とに分かれて行なわれ、さらにグループ学習は単元によって、
ブ レ イ ン ス ト ー ミ ン グ 、ロ ー ル プ レ イ ン グ 、課 題 学 習 等 の 学 習 方 法 を と る こ と が あ り ま す 。
グループ学習もシラバスを利用し、無理のない計画を立てることができます。
試験は、前期第2考査、後期は第1考査と学年末考査時に実施します。試験範囲がどの
あたりになるかは、このシラバスの学習計画を参考にしてもらうとわかると思います。
〔 体 育 〕( シ ラ バ ス は 各 学 年 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 時 に 必 ず 持 参 )
このシラバスでは、修猷館高校における体育の目標、3年間の学習内容、学習方法、評
価について詳細に説明してあります。各学年の最初のオリエンテーション時に内容につい
ては具体的に説明をしますが、事前に目を通しておくことが大切です。
修猷館で行なう体育の授業も選択制が中心となりますが、中学の選択制とは内容も評価
の仕方も全く異なります。特に学習内容、方法、評価については、何度も目を通し、完全
に理解しておいてほしいと思います。学年によっては選択必修もありますので、自分がど
のように、どの種目を選択していくのかを各学年ごとに理解しておくとよいでしょう。種
目によっては事前に個人で道具を準備しなければならないものもあります(剣道、柔道、
卓 球 、 バ ド ミ ン ト ン )。 よ く 考 え て 計 画 的 に 実 施 で き る よ う に し て く だ さ い 。
【芸術】
[音楽]
芸術は楽しみでもありますが、知識を伴うことでより深い楽しさも味わうことができま
す。シラバスには2年間の音楽の学習を通して少しずつ深さを増していく学習の過程を解
ってもらえると思います。
例えば歌唱では、音楽Ⅰの前期に日本の歌に始まり、続いて英語、イタリア語、ドイツ
語の歌を原語で歌います。歌は歌詞が大切であり、その国の文化もその歌詞の中には含ま
れているのです。音楽史とも関連があります。この事からもいろいろと知識を入れて、歌
の心を表現していければいいと思います。
又、音楽をやるには読譜力も必要です。毎時間の地道な基礎練習もやっていきます。そ
して基礎理論を学び、現代の音楽とも共通のコードネームを学習します。器楽に使用でき
るだけではなく、深めれば創作にも役立ちます。
演奏は一人(ソロ)でもしますが、グループ演奏、合唱、合奏もします。それぞれに難
しさがあります。大人数でするにはお互い協力が大切になります。そうして曲が出来た時
は達成感、喜びを皆で感じあえるのです。
入学した時は全体の流れをつかみ、各学期にそれぞれの単元を押さえながら、このシラ
バスを活用していって欲しいと思います。
[美術]
美術科における授業の目標及び概略はシラバスに示したとおりですが、それを有効に
活用して限られた時間の中でいかに学習の成果をあげるか、若干の補足説明をします。
教 科 の 目 標 と し て は 要 す る に 「デ ッ サ ン の す す め 」と い う こ と に つ き ま す 。 言 葉 を 多 用
すれば他にもいろいろ目標を掲げることはできますが、それは学習の中で適宜示しなが
ら進めます。課題への取り組みの前後に課題のねらいや取り組む姿勢、具体的な留意事
項など口頭だけでなく、プリントにして配り周知をはかります。
中学校時代の単なる延長の気持ちで惰性的に漫然とただ与えられた課題をこなせばよ
いというような消極的な態度は払拭してほしいと思います。作品の結果は大切ですが、
ねらいに沿って創意工夫しながらどう取り組んだかその過程がより重要です。
基 礎 基 本 と な る デ ッ サ ン を 強 調 重 視 し ま す が 、“ 難 し い ” と の 先 入 観 を 持 っ て い る 人 も
多いでしょう。しかし、白紙の上に一本の線を描く緊張感や徐々に表現の密度を増して
やがて完成に至る充実感を達成する過程で、描くという行為の中から学びとるものや悦
びは多いはずです。人間特有の描くという貴重な能力を磨かずに眠らせておくことは惜
しまれます。特にデッサンに取り組む気力や集中力、持続力などは高校時代にしか期待
できないように思われます。
年間の予定課題を確かめて他の教科学習との兼ね合いをはかり早めに下書き構想を練
るなどの準備が大切です。授業が始って戸惑う人が多いのが実情です。当然遅れに遅れ
て未完に終わる人もいます。特に二年生の一単位授業では最初の遅れは致命的です。
鑑賞については、時代を追ったいわゆる名作鑑賞という改まったやり方ではなく、今
取り組んでいる課題に沿った内容の参考作品や資料等を適宜活用していきたいと思いま
す。生徒自身でも図書館等を利用して準備学習や制作体験を踏まえた事後の鑑賞など自
発的な学習を期待します。
[書道]
芸術の教科で学ぶべき事柄は、知識として知っておかなければならないことももちろ
ん有りますが、書作品を書きながら、経験したり、実感して学んだこと、心に思ったこ
とがそれ以上に大切になってきます。実はそういうものこそが、その後の自分の生活や
人生に大きく影響していくものなのです。それがどういうことであるのかは・・・シラ
バスに書いていますので、よく読んでおいてください。授業を受けながら、何のために
書道の授業を受けているのか、書作品を書いているのか、疑問に思ったり、迷ったりし
た時はシラバスを紐解いてみましょう。
書道の授業では、シラバスの授業計画に沿って基本から応用へと進んでいきます。特
に基本の段階では、何のためにこういうことをやっているのか、疑問に思うことも多々
あると思いますが、芸術の根本を理解していくための基本ステップであることがわかっ
てもらえると思います。
評価についても、自分で上手だと思っている作品が、評価がそれほどでもないと思っ
たときは、シラバスの評価の欄を見てみましょう。ただ単に作品を書いて提出すればよ
いというものではなく、書を書きながら、人間として一緒に学ぶべき事柄が、本当に自
分自身の身に付いたかどうかを、今一度、シラバスを読みながら振り返ってみてくださ
い。毎授業時の度には言わないけれども、これだけは是非こころに留めておいてもらい
たい事柄が、シラバスには書いてあります。
【英語】
中学校では、辞書を引いたり予習をすることもなしに、授業に臨んできた人が多いか
もしれない。しかし、それでは高校の授業についていくことは困難である。高度なレベ
ル、豊富な内容や、進度の速さにとまどうことになるだろう。本格的な英文を読んで、
正しく理解していくには、語彙力、文法力、読解力の養成が不可欠である。1年は「鍛
え る 」、 2 年 は 「 伸 ば す 」、 3 年 は 「 極 め る 」 こ と を 目 標 と し 、 特 に 1 年 生 で は 、 高 校 英
語の核をつくるために、多くの新しい知識を習得する努力が必要となる。教科書だけで
は不十分なので、英単語集、文法のテキスト、文法の参考書、副読本、長文総合問題集
等を副教材として使用する。
( 詳 細 は 、最 初 の 授 業 で 配 付 す る「 英 語 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 」
を 参 照 。) 毎 時 間 『 予 習 』 を す る こ と が 第 一 歩 だ 。 2 年 生 で は 、 1 年 生 で 培 っ た 「 語 彙 」
「文法」を基本に、本格的な英語の実力養成期に入る。既習の知識を確認しながら、そ
れらをフルに活用して、よりレベルの高い、興味深い内容を英語で読み、また自分の考
えを英語で表現していく。3年生になると受験態勢に入って、英語に関する知識や諸技
能の総仕上げと、応用力の充実を図る。
実用英語と受験英語は違うものであるかのように言われることがあるが、本当に役立
つ実用的な英語力を身につけるためには、受験で要求される程度の英語は習得しておか
ねばならない。逆に、実務的コミュニケーション能力なしに、受験に対応できる英語力
を身につけることも不可能だ。ただし、挨拶や決まりきった表現を丸暗記しても、それ
は本当に役立つ英語とは呼べない。異なる言語や文化を有する人々と意見や知識を交換
し、正しく理解し、重要な事柄について交渉、議論、決定ができるようになるために、
話し、聞き、読み、書く英語力の土台が必要だ。土台が広く、厚く、しっかりとしてい
れば、その上にいくらでも高くて大きな建物をつくることができる。将来、英語を仕事
などで意志疎通の手段として使ったり、趣味として文化的な楽しみを増やしたり、まし
て学問の対象として研究していくためには、高校で十二分な英語の基礎を築くことが不
可欠である。1年生で文法や語彙等基礎基本を大切にするところからスタートして、3
年間で総合的な英語力を身につけていこう。
【家庭】
家庭科では、自分の能力や習得した技術を発揮して自己実現をし、社会に貢献してい
く た め 、「 生 活 を つ く る 主 体 」と し て 、日 々 の 生 活 の 営 み や 人 生 、人 と の 関 わ り 方 を 学 ぶ 。
「家庭基礎」2単位は、1年間という短い期間に、これからの長い人生を見通した視点
を持ち、家族・家庭と社会の関わりについて健康で文化的な生活を支えるための知識や、
生活に必要な技術を体験的に学習する。学習内容は、衣・食・住生活、家族、保育、高齢
者 の 生 活 、経 済 、環 境 問 題 と 多 様 で 、内 容 は「 私 た ち の 生 活 」そ の も の で あ る 。日 頃 か ら 、
ニュースや新聞には目を通し、社会のできごとに関心を持とう。自分が「自立」するとい
うことを真剣に考える時期が来ていることを自覚してもらいたい。他教科と共通する内容
を取り扱うこともある。同じ内容でも、異なる角度から検証するよい機会と捉えよう。
「家庭基礎」の学習で最も大切なことは、家庭における実践である。自分の日々の生活
に目を向け、生活者としての「生きる力」を確かなものにしていこう。不明な点や疑問は
その都度、解決しよう。自分自身の生活課題を見つめ直し、意欲的に改善しよう。そのた
めにシラバスの活用が望まれる。
【情報】
情報科からはまず、この授業がパソコン操作の習熟を目的にしてはいないことを確認し
ておきたい。その上で、このシラバスを読んでほしい。どのような情報手段が社会の主流
になろうと普遍的な基礎知識は存在する。そのキーワードが学習計画の中に記載されてい
る。シラバスに沿って教科書を開くと、具体的な題材をテーマにした内容が書かれている
箇所があり、授業前に目を通しておくと効果的である。また、時間に余裕があるとき、イ
ンターネット、書籍から情報を入手し、知識を深めることも是非薦めたい。授業は、日頃
気がつかないような視点からテーマを設定しているので多少戸惑いがあるかもしれない
が、情報の科学的な理解を深めるためのトレーニングには効果的であり、高校の三年間は
もとより生活の様々な場面に生かされるように内容が工夫されているので、このシラバス
で確認しながら、しっかり取り組んでほしい。
修猷館教育の総合カリキュラム
福岡県立修猷館高等学校
第一学年
カテゴリー別の特質
”世のため
人
人のため ”
材 [校是]
教
質朴剛健
育
不羈独立
自由闊達
高い学力を豊か
教 な知性に高める
科 上質の授業
の ・ 基礎・基本の重視
学 ・ 自ら学び、自ら考え
る力の育成
習
生
徒
会
企
画
の
学
校
行
事
・
部
活
動
等
進
路
開
発
の
行
事
重
点
課
題
と
目
標
第三学年
○ 社会の一員としての基礎・基本
○ 個別指導を効果的に取り入れた
基礎基本の徹底と実力増強
⇒
○ 家庭学習を重視した能動的学習
方法の習得
○ 普通クラスと英数クラスのそれぞれ
に明確な進路目標を持たせ、それ
を達成できる学力の定着をはかる
⇒
○ 表現力(文章力、会話力)の向上
○ 集団におけるマナーの涵養
○ 進路目標の達成に十分な学力の
定着に向けて、授業や個人面談
等を通して指導する
○ 出前授業に再度参加させ、職業
研究を深めさせる
○ 出前授業を通して幅広い社会の
現実を学ばせ、職業研究を行わ
せる
⇒ ○ 国・数・英を中心に授業内容の深
⇒
化・発展を図る
○ 教科学力を再点検し、大学入試に
対応する特別指導を行う
○ 大学別個別入試に対応した学力
向上対策の課外授業を行う
○ 文系は国・数・英を中心に、理系
○ 計画的かつ効果的な校外模試、
は国・数・英・理を中心に授業内容 ⇒
個別大学別模試の実施
の補充・深化を図る
○ 「Sure You Can 講座」の実践に
○ 「Sure You Can 講座」の実践
○ 大学に進学後や社会に進出した
知の総合化
より育成する力
後にも伸びる学力を育成する
○ 「東京研修」による研究施設訪問・
(知識を生きる知恵に
高める)
職場体験を通し、各自の進路決定
・ 議論の大切さの認識
○ 「小論文講座」を組織的に行う
の一助とする
・ 大学・研究施設・社
・ 先人の経験から豊かな人生観
○ 「小論文講座」により育成する力
会の最先端を体験 ⇒
⇒ ○ 「課題研究」の実践により育成する ⇒ ・ 自分の考えを効果的に伝える文
章構成力
力
・ 課題発見・解決能
○ 「課題研究」の実践により育成する
力の育成
力
・ リサーチ能力
・ 説得力のある表現力
・ リサーチ能力
・ テーマに対する深い理解
・ 論理的に明快な構成力
・ テーマに対する深い理解
・ プレゼン能力
○ 「小論文講座」のなかで、「Sure
You Can 講座」で培ったコミュニ
・ プレゼン能力
ケーション能力・「課題研究」で得
○ 「情報」を軸として横断的な学習を
○ 科学的・論理的態度の育成
教科「情報」
た研究テーマに対する深い理解
行う
○ 情報装置としての自己への認識を
基礎となる思考力
やリサーチ能力・「情報」で習得し
深めさせる
⇒ ○ 問題解決につながる数概念を拡 ⇒
⇒
の育成
た論理的かつ科学的思考力を統
張させる
○ 分析的な理解力・判断力を育成
・ 科学的問題解決
合させる
する
・ 論理的思考
○ 新しい時代に対応する情報リテラ
シーの育成
・ クリティカル思考
○ 他の教育活動との有機的連携
学力、生活の基
礎を固め、自分が
どのように社会に
係わるべきか絶え
ず考え、その実現
のために努力す
る
○ 卒業生キャリアセミナー
・ 自分の関心がある分野の職種・職
業について現実を紹介する
○ 卒業生キャリアセミナー
○ 卒業生キャリアセミナー
・ 関心が大きい職種・職業と大学の
・ 大学・大学院から実際の職業・職
学部・学科、大学院での研究の関
場までの道のりを最前線の職業人
連を調べさせる
の体験から学ばせる
⇒ ○ 進路説明会
⇒
⇒
・ 自分の人生と進路を構想し、進路
○ 進路説明会
○ 進路説明会
に対する意識付けと自己理解、自
進路目標を明確にし、その実現に
志望大学を決定させ、実現に向け
己啓発の推進を図る
向けての計画を作成・実行させる
て必要な学力を深める
○ 文系・理系の類型を決定させる
○ 大学学部・学科別進路説明会を
行う
○ 訪米研修
○ 訪米研修
修猷館の自由と主
体性を理解し、学
*自分の人生と進 校生活及び学習活
路について構想す 動を実践する
る
自分の進路につい
て具体的に調査
し、意識を高める
(卒業生キャリアセ
ミナーの活用)
修猷館の授業・生
活・行事に慣れる
9月
運動会
で縦横無尽
に活躍する
骨太の人材
⇒
○ 自己学習力の醸成
○ 表現力(文章力、会話力)の向上
○ 集団におけるマナーの涵養
○ 応援歌練習
○ 運動会において、設定された目標
○ 運動会の目的を作成し、その達成
に対していかに三年生が計画、運
のための計画を立て実践させる
○ 宿泊研修
営しているかを理解し、批判力を
・ 高校生活へのスムーズな移行
持って参加できるように指導する
○ 文化祭・運動会など行事の目標や
○ 企画力・計画性・調整力・交渉力・
*文武両道
全体的な動きを示し、それらの行
説得力を高め、リーダーシップを
○ 十里踏破遠足・文化祭をリーダー
*人間性の涵養
事の目的と修猷館教育との関わり
発揮させる
シップを発揮する場として位置付
・ 数多くの集団活動
を理解させ、個々に与えられた役
け、全力を投入させる
体験
率先垂範を常に意識させる
⇒
⇒
⇒
○
割を責任を持って果たせるように
・ 集団の活動を通し
○ 生徒会活動や各種委員会活動の
○ 生徒会活動や各種委員会活動の
指導する
て社会性・協調性
中心となって運営するとともに、任
意義の理解のもとに、自治に関す
の育成
意の主体的活動を活発化して生
る問題を主体的に解決するととも
○ 生徒会活動や委員会活動の意義
徒自治の機能を高める
に集団生活の自主的運営能力を
を理解し、自治的活動に主体的に
・ 大集団を動かす中
高める
参加する態度を育成する
で創造性や指導力
○ 部活動の目標達成に努力させる
を育成
○ 部活動での指導体験を通して学
校行事での指導力の向上を図る
・ リーダーシップと
○ 部活動への積極的参加を促す
○ 東京研修・東北研修
フォロワーシップの
○ リーダーの育成と共に、リーダーを
○ 知・徳・体に卓越した人間の形成
育成
に最善を尽くす
支えフォローする体制を作る
自分の個性・興味
と将来の人生設
計を繋ぐ進路発
見と実現のサ
ポート
三年間の教育で
形成する資質と
能力
○ 社会の一員としての在り方・生
○ 社会の一員として学校内外の
の定着
き方の模索
諸事象への積極的関与
⇒
規範意識:礼儀、節度、品格、 ⇒ 社会の中で自分の果たすべき ⇒ ○ 集団におけるリーダーシップの ⇒
二十一世紀
時間厳守、清掃
役割と責任を自覚し、自己の
発揮
の日本を担
目標決定=進路選択
○ 進路目標の達成
帰属意識:責任と誇り
い、国際社会
○ 自由についての思考
○ 自由の認識
○ 自由の体現
修猷アイデンティ
ティと実践的行動
力の育成
土 知の探究活動と
曜 学力の向上
講 ・ 学力の補充
座 ・ 大学入試研究と
対策
と
補
習
総
合
的
な
学
習
の
時
間
・
情
報
第二学年
○ 訪米研修
生徒主体の活動の
自主的運営の方針
や計画を設定する
文化祭の中心と
なって活動する
生徒主体の活動を 進路目標の達成に
自主的・創造的に 向けて学習活動を
運営することによ 展開する
り、生徒会活動・運
動会の中心となっ
て活動する
東京研修旅行
東北研修旅行
3月
9月
3月
文化祭
運動会
文化祭
9月
運動会
規範意識の
高い人材
民主主義社
会の主体的
形成者として
の使命感を
有する人材
困難な状況
の中で生き抜
く強靱な精神
力・体力を有
する人材
自由の意味
を理解しそれ
を体現できる
人材
幅広い知識
や体験を基
に、自分の頭
で考え、多面
的・科学的な
思考ができる
人材
創造的・開拓
的能力を有
する人材
リーダーシッ
プを有するス
ケールの大き
な人材
国際社会に
おいて互い
の価値観や
文化が異なこ
とを踏まえて
議論ができ、
新しい価値観
を生み出せる
人材
様式1-1
全日制課程
教育課程表
学校番号
47
( 普 通 科 ・ 総 合 学 科 )
平成26・27・28年度入学
教科
(標準単位数)
国
語
総
合
国
語
表
現
国
現
代
文
A
語
現
代
文
B
古
典
A
古
典
B
世
界
史
A
世
界
史
B
地
理
日
本
史
A
歴
日
本
史
B
史
地
理
A
地
理
B
現
代
社
会
公
倫
理
民
政 治 ・ 経 済
数
学
Ⅰ
各
数
学
Ⅱ
数
学
Ⅲ
学
数
学
A
数
数
学
B
科 学
数
学
活
用
※
数
学
α
に
※
数
学
β
※
数
学
γ
共
物
理
基
礎
物
理
通
化
学
基
礎
す
化
学
生
物
基
礎
る
生
物
地
学
基
礎
各
地
学
理 科 課 題 研 究
教
※ 物 理 探 究
※ 化 学 探 究
科
※ 生 物 探 究
※ 生 命 科 学
・
体
育
保健
保
健
体育
科
音
楽
Ⅰ
目
音
楽
Ⅱ
芸
美
術
Ⅰ
術
美
術
Ⅱ
書
道
Ⅰ
書
道
Ⅱ
コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン英 語Ⅰ
コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン英 語Ⅱ
コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン英 語Ⅲ
英 語 表 現 Ⅰ
英 語 表 現 Ⅱ
英
語
会
話
家
庭
基
礎
家
家
庭
総
合
庭
生 活 デ ザ イ ン
情
社 会 と 情 報
報
情 報 の 科 学
総合的な学習の時間
特別活動
ホームルーム活動
合 計
学 校 裁 量 時 間
福岡県立修猷館高等学校長
学年 1年
類型 共通
5
4
3
2
4
2
4
2
4
2
4
2
4
2
2
2
2
3 2
4
1
5
2
2
2
2
2~3
2
2~4
2
4
2
4
2
4
2
4
1
2~4
2~4
2~4
2~4
7~8
2
2
2
2
2
2
2
3
4
4
2
4
2
2
4
4
2
2
3~6
2年
理Ⅰ
文系
理Ⅱ
3年
理Ⅰ
文系
理Ⅱ
単位総計
理Ⅰ
理Ⅱ
文系
5
5
5
2
2
2
2
2
2
4
4
4
3
2
2
2
3
3
3
6
5
5
2
4
3
7
2
2
2
3
4
5
3
7
2
2
2
3
3
3
2
6
1
1
2
2
2
2
4
2
2
4
2
4
7
2
2
2
4
6
2
2
5
2
2
2
2
2
2
2
2
2
3
3
4
2
2
4
2
2
6
2
7
4
2
2
2×2
4
3
1
2
2
4
2
22
2
2
2
1
2
1
2
1
3
2×2
4
3
3
8
2
2
8
2
2
8
2
2
3
3
4
2
4
3
3
3
2
4
3
3
3
2
4
2
2
2
2
3
3
96
0
2
3
3
96
0
2
3
3
96
0
1
1
3
3
3
3
4
3
3
2
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
32
0
1
1
1
32
0
2
7
2
6
2
1
1
1
32
0
1
1
1
32
0
1
1
32
0
1
1
32
0
1
1
32
0
備考1 ○の中の数字は選択科目の継続履修の単位数を示す。
2 理系Ⅱは医学進学類型を示す。
3 理系Ⅰで世界史Bを選択するものは地理Aを選択する。日本史B又は地理Bを選択するものは世界史Aを選択する。
4 3年文系理科について,設定科目「物理探究」,「化学探究」,「生物探究」から,2科目選択する。
5 3年理系Ⅱにおいては、設定科目「数学γ」,「生命科学」から1科目選択する。
6 ※は学校設定科目である。
進
路
1 目標
高校時代にすべきことは数多くある。高校での進路に関する目標は、「これからの人生をどのよ
うに生きていくか」ということに対して真剣に向き合い、その方向性を決めることである。そのた
めに、次の三つの課題にじっくり取り組んでもらいたい。
課題① 自分を知る
自分の能力適性、興味関心について改めて確認し、今までを振り返ることで自己理解を深める。
課題② 将来どのように人や社会とかかわるのか、その方向性について深く考え、決断する
自分の能力適性、興味関心に応じて、将来、どのような職業に就きたいか、どんな学部学科を
選び、どの大学などに進むべきかをしっかり考え、将来の自分の姿を具体的に強く思い描く。
課題③ 主体的に努力する
自己実現を目指して、主体性をもって努力を地道に重ねることで、更なる可能性を自ら引き出す。
以上が三つの課題であるが、取り組む際に注意がすべき点が三つある。
一つ目は、自分を変化させる意識をもつことである。人は自らを、より良い方向に変化させるこ
とができる。「成長」という形で自分を変化させることで不可能を可能にすることができる。
二つ目は、将来のためにすべきことを先延ばしにしないことである。将来のためにすべきことを
先延ばしにすると、決断すべき時にうろたえたり、他人に言われるがまま決めたり、何となく決め
たりと、後で悔やむこととなる。三つの課題への取り組みを、絶対に先延ばしにしてはならない。
三つ目は、三つの課題に対し、バランスよく時間とエネルギーをかけることである。過去の失敗
や栄光にこだわっていないか。夢を見るだけで努力を怠っていないか。与えられることを待ち、そ
れをこなすだけになっていないか。たとえ将来像がはっきり描けなかったとしても、努力を重ねて
一歩一歩前進することが大切である。未来の自分の可能性を広げる努力を惜しんではならない。
この進路に関する重要な課題に取り組む中で、人の力を借りることがあるかもしれないが、結局
は自分がどうするかである。人生を左右する決断をするのは自分なのである。
2 内容
(1)
将来について考える機会
①
卒業生キャリアセミナー
5月28日の創立記念行事の日に、卒業して30年を経た卒業生から、高校生活や職業について
の現実を学ぶ。さまざまな分野の先輩による約40の講座から一つを選び、じっくりと話を聞く。
また、進路や人生に関する疑問・質問に親身になって先輩達に答えてもらえる。
② 進路説明会
文系理系、学部学科、大学、入試制度について学ぶ。現状を再確認し、卒業までの高校生活
を見通す。
③ 出前授業(1・2年)
大学や社会で活躍している講師の先生に講義や実習を実施していただく。自分が興味をもつ
分野から希望する講座を選択する。進路別研究会と比べて、より専門的な講座がある。
(2)
①
進路実現のために努力精進する機会
補習授業(1・2年)、課外授業(3年)
学期 中・・・・・1・ 2年は朝補習を7:35~8:25、3年は朝課外の他に午後課外を16:00~
17:40で実施。定期考査前1週間と校内実力考査前2日間は中断。
夏休み・・・・・1・2年:14日間程度、3年:20日間程度の補習課外を実施。
冬休み・・・・・1年:3日間程度、2年:3日間程度、3年:10日間程度の補習課外を実施。
夏休み、冬休みの補習課外は「(1コマ70分または80分)×(3限)」で実施。1・2年は文字
通り正課授業を補うための講義や問題演習を行う。進路実現には欠かすことのできないもので
あり、遅刻欠席をしないことはもちろん、予習をして積極的に受講することが必要である。正
課授業同様、ただ椅子に座って、その時に指示されることだけに反応するというような受け身
の受講態度では、「わからない・おもしろくない・役に立たない」と言い訳をするハメになる。
3年の課外は大学受験を強く意識して講義・問題演習を実施する。
中学時代と違って、よく理解できていないまま先に進まなれけばならないこともある。あき
らめるのは簡単である。わからなくても頑張るという状態を続けることが重要で、その積み重
ねが将来の可能性の大きく広げる。可能性を追求することは「ラク」ではないのだ。
② 土曜講座
正課・補習授業での学習内容は、教科書を中心とする標準的なものであるが、入試問題は教
科書よりも一段上のレベルである。また、諸君がめざす大学を受験しようとする人々は、学習
時間を十分に確保している。以上のことをふまえて、1・2年では年間8回程度の土曜講座を
実施する。正課・補習授業を補充する講義や問題演習が中心だが、校外実力模試、出前授業、
東大講演会なども実施される。3年は年間6回程度の校外模試を予定している。
(3)
自分を知る機会
①
校内実力テスト(1・2年)、校内模試(修猷模試)(3年)
1・2年では、多くの教科で与えられた課題からも出題される。範囲が広くやや難しい問題
が出題されるので、学習計画をたてて自主的に学習を進める必要がある。2年前期までは国数
英、後 期以降 は理社 も実施 する。3 年では 、大学入試を強く意識した出題となり、「修猷模試」
と呼ばれる。2年からは、文系理系別に成績集計を行うので、各コースでの自分の位置を確認
することができる。九大等の合格可能性が判定できる。
② 校外実力テスト(1・2年)、校外模試(3年)
校内実力テスト・校内模試よりも広い範囲から出題され、全国における自分の学力判定が行
われる。全国大会の個人戦にあたる。九大などはもちろんだが、本校からの受験者が多くない
大学等の合格可能性も判定できる。3年間で12回受験するので、自分のそれまでの積み重ねが
全国レベルで評価できる。
全員受験の校外実力模試の他に、希望制の校外実力模試も実施するので、積極的にチャレン
ジしてほしい。3年になると大学別模試も実施する。
また、さまざまな入試で実施されている小論文入試に対応するため、2年全員に小論文模試
を課している。3年では希望制の小論文模試を実施する。
3 方法
上にあげたものの他にも、進路希望調査、東京研修、卒業したばかりの先輩の合格体験発表会な
どの行事があり、進路について知識を広げ、考えを深める機会としている。また、進路関連行事の
ほかにも、総合的な学習の時間、九大病院訪問ボランティア、創立記念講演、文化講演会、など自
分を知り将来を考えるチャンスは数多くある。
自分の進路決定に大きな影響を与えるのは、家族や先輩、友人との会話かもしれない。ふと目に
とまった書物の一節やテレビ番組の内容かもしれない。日々の授業であることも十分考えられる。
いずれにしてもさまざまな機会をとらえて、「何になるかに加えて何をなすか」についてよく考
え、高い志をもつことを意識してほしい。
4 大学受験・その他
入学した440人が、修猷館での充実した高校生活を過ごして3年後には卒業する。多くの人は
九州大学をはじめとする大学に進学するが、実際にはさまざまな進路先に分かれることになる。
AO入試、センター試験、前期試験・後期試験など入試制度についての一般的な事柄は、クラス
や各個人に配付される「進路の手びき」などの資料、進路説明会などを通じて学ぶことになる。た
だし、自分自身の進路先についての細かい情報は、それぞれが各自で手に入れる必要がある。また、
奨学金などの連絡は、ホームルームや学年掲示板を通じて行われる。
進路指導室には、各種資料、インターネットに接続されたパソコンがあり、情報を収集する環境
が整っている。また君の話を聞いて、必要なアドバイスを与えてくれるスタッフも常駐している。
是非積極的に利用してほしい。
進路学習計画
第1学年
第2学年
第3学年
広げる、深める
自己理解 知る、広げる
深める、究める
人生設計 職業を知る、文理の決定、学部を知る 学部の決定、大学・入試制度を知る
志望先の決定、受験対策
高校生活 予習・復習、授業、補習、行事、部活動 予習・復習、授業、補習、行事、部活動 予習・復習、授業、課外、行事
第1回校内実力テスト
第1回校内実力テスト
第1回校内実力テスト
4月
前期補習開始
宿泊研修 面談
5月
前
前期補習開始
面談
進路希望調査
前期第1考査
前期第1考査
卒業生キャリアセミナー
卒業生キャリアセミナー
土曜講座開始
土曜講座開始
6月
「進路の手びき」発行
「進路の手びき」発行
教育実習生の体験談
教育実習生の体験談
進路説明会
進路希望調査
前期第2考査
前期第2考査
前期課外開始
面談
校外模試(希)
進路希望調査
前期第1考査
卒業生キャリアセミナー
第1回修猷模試
「進路の手びき」発行
教育実習生の体験談
進路説明会
前期第2考査
7月
校外実力テスト
夏休み
期
9月
校外実力テスト
三者面談
夏休み補習
校外実力テスト(希)
前期補習再開
三者面談
夏休み補習
東京研修
校外実力テスト(希)
前期補習再開
9月考査
9月考査
10月
後期補習開始
後
第2回校内実力テスト
校外実力テスト
11月 出前授業
後期補習開始
校外実力テスト(希)
進路説明会
第2回校内実力テスト
進路希望調査
校外実力テスト
出前授業
後期第1考査
12月
東大講演会(希)
後期第1考査
小論文模試
東大講演会(希)
三者面談
冬休み補習
三者面談
冬休み補習
第3回校内実力テスト
後期補習再開
第3回校内実力テスト
後期補習再開
校外模試
小論文模試(希)
三者面談
夏休み課外
校外模試
各大学別模試(希)
前期課外再開
センター試験説明会
校外模試
第2回修猷模試
センター試験出願
後期補習開始
受験の宿説明会
校外模試
第3回修猷模試
各大学別模試
後期第1考査(学年末考査)
特別時間割開始
校外模試
募集要項の取り寄せ
三者面談
冬休み課外
冬休み
1月
2月
期
3月
春休み
激励会
センター試験、自己採点
国公立2次試験出願
校外実力テスト
校外実力テスト
受験先調査
校外実力テスト(希)
小論文模試(希)
特別課外授業開始
学年末考査
学年末考査
私立大学入試
(第1段階選抜発表)
国公立2次(前期)
卒業式
前期合格発表
現役合格者の体験談
現役合格者の体験談
国公立2次(後期)
後期合格発表
自学自習
自学自習
授 業 教 科
国
授 業 科 目
語
履 修 学 年 1,2,3年 類 型
共 通
文
理
国語総合・現代文B・古典B
履 修 規 定
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
(教科) 言葉は単に自分の思考・感情を表現し、他人に伝達するための道具というだけではありませ
ん。言葉は思考そのものであり感情そのものでもあります。高校の国語では、現代文・古文・漢文の3
分野を包括的に学び、「読み・書き・話し・聞く」という言葉に関する能力を高めることで、生徒一人
一人が自分の思考力を高め、感性を豊かにすることを目標にしています。
諸君は子供の時から国語に親しんできたことと思いますが、言語能力においても、思考力・感性にお
いてもまだまだ未熟だと言わざるを得ません。しかし、それは大きな可能性を秘めた「未熟さ」です。
本校の国語学習は、将来世界に羽ばたく諸君たちの、強靱な頭脳と豊かな感性をはぐくむために計画さ
れています。
1年で学ぶ「国語総合」は、3年間の国語学習の基礎になる科目で、下図で示すように、2・3年で
学ぶ「現代文」「古典」につながる大切な科目です。
1年
「国語総合」= 現代文分野 + 古典分野(古文・漢文)
(5時間)
5
| (2)
|
(2) (1)
2年
「現代文B」
「古典B」(古文・漢文)
(文系は5時間、理系は4時間)
|
|
3年
「現代文B」
「古典B」(古文・漢文)
(文系も理系も5時間)
2 学習内容・学習方法
A 国語総合(現代文分野)
週2時間
明治以降の人が書き表した文章の読解を行い、思考・感性を深め、人間性の幅を広げていくとともに、
話し言葉・書き言葉それぞれの表現能力を高めていきます。
授業について
諸君が文章を深く読み、深く考えることを目標に行われます。
教材となる文章は、特に高校生を対象としたものではなく、各界の第一人者が一般の人々に向けて書
いたものがほとんどです。内容は社会や人生・学問・芸術など多方面にわたっていますが、どの文章も
そのまま現代の日本という社会に直結する質の高い文章です。中には諸君が考えたこともなかった事柄
が話題になることもあり、とまどうこともあるでしょう。しかし、そういう文章を読むことが諸君の視
野をひろげ、物事を広くそして深く考えることのできる人間に育てていくのです。
諸君は日常生活において「ことば」で困ることはほとんどないと思います。これ以上「ことば」を学
ぶ必要はないと思っている人もいるかもしれません。ところが、実は諸君は「ことば」の世界の入り口
に立っているに過ぎません。
「ことば」の世界は諸君の想像する以上に、深く、広く、高度で、緻密で、
豊かで、自由で、楽しく、また神秘的な世界なのです。国語の授業の真の目的は、そういう「ことば」
の世界を知ってもらうことです。
ことばの学習には「読む・聞く・話す・書く」がありますが、その中で最も学習しやすく効果的なの
が「読む」ことです。「聞く」ことも大切ですが、話されることばは消えてゆきます。「話す・書く」も
大切ですが、何かについて、さあ話せ、書けといわれてもなかなかできない。それは材料がないからで
はないでしょうか。まずは読むことから始めましょう。本校でも8時40分から10分間の朝読書を行
っていますが、それもこのことと無関係ではありません。最近ディベートが注目されています。これは
討論を試合形式にしたようなものですが、ディベートの選手が一番最初にやることは膨大な資料を徹底
的に読み込んでいくことです。国語の授業の中心は「読む」ことになります。「一度読んだけれど分か
らなかった」それは普通のことだと思います。諸君は自分の興味のある事が書いてある文章は何度も読
むでしょう。まずは読む、徹底的に読む、この覚悟で授業に臨んでください。
家庭学習
予習としては新しい文章に入るときに一度読んでおくこと、読みや意味の分からない語句
を辞書で調べておくことが大切です。語彙力を身につけるのは時間がかかるものです。ぜひ辞書を引く
習慣をつけてください。自分が使っていることばでも意味を尋ねられると答えられないことがあります。
ことばの意味をしっかり知っているということは、それだけでたいへんな実力なのです。
復習としては、先生に指示されたこと(宿題)があれば、それをきちんとやりましょう。
現代文学習についての考え方
「ことばは完璧な伝達手段ではないのだから、結局筆者の言いたかったことは本人に聞いてみなけれ
ば分からない」そういうことは確かにあります。しかし、読みを深めていけば筆者の考えに徐々に近づ
いていけます。辞書を引いて言葉の意味を確認したり、細かい部分に注意したり、文章のつながりを考
えたり、全体から判断したり・・・そうやって誰でもがここまでは言えると納得ができる範囲、これが
国語学習の一つの目安です。試験で問われるのもこの範囲です。しかし、授業では、さらに深く筆者の
言わんとすることを推理したり、自分の感想や意見を述べたりします。ここでは生徒諸君それぞれの違
った考え方や感じ方が出てきてよいし、それがおもしろい。国語学習のもう一つの面です。
1年生の現代文学習では、まず文章の意味を客観的に正しく読みとることを心がけましょう。
文章は大きく分けて ① 論理的な文章(評論など)
② 文学的な文章(小説や詩歌) があり、
それぞれに独特の読み方というものがあります。
たとえば評論文は自分の主張を読者に伝えるのが目的ですから、筆者はどういうふうに話を進めてい
けばよいか考えて書くはずだし、分かりにくいところは繰り返し説明したり具体例を出したりし、また
特に重要なところは強調するために目立つ表現になるはずです。だから読者としての私たちは筆者の工
夫に目を付けて読んでいけばよいのです。「序論・本論・結論」などの文章構成、論理の展開、段落、
キーセンテンス、接続詞、具体例、繰り返し、強調表現……中学の時にも勉強した事柄でしょうが、高
校で読む文章ではこれらのことを意識して読むととても理解が進みます。何ごとも漫然とするのでなく、
方法を知っているということが実力なのです。
1年の学習目標
学習方法
論理的な文章と文学的な文章を読む基礎的な方法を身につけること
読みの方法を自覚すること・繰り返し読むこと・ 語句を調べること
その他
現代文の学習でもう一つ大切なことは広く深く物事を考えるということです。「彼は本をよく読んで
いるから国語ができる」と言いますが、読書をすれば自然と物事を考えさせられることが多いのも事実
です。若い人の活字離れが問題にされますが、読書は思考力を鍛えます。読書ばかりではなく新聞を読
むことも大切です。よく「天声人語」や社説を読むといいと言いますが、投書欄もいい。専門家の書い
た文章は立派なもの、正しいものという先入観があって身構えてしまうが、一般の投書は親しみやすい
し反論もしやすい。そういう意味では、修猷新聞や雑誌修猷、生徒会から配布されるプリント類は同じ
仲間の書いたものだから身近だしインパクトもあります。要するに自分が考えるチャンスを自覚的に作
り出すことが大切です。
B
国語総合(古文分野)
週2時間
古文では、奈良時代から江戸時代までの作品を対象に、古人の考え方や感じ方を学び、日本文化につ
いての造詣を深めていきます(精神的・歴史的理解)。また、古い日本語は現代と語彙や文法も違うの
で、それらについても詳しく学びます(語学的理解)。
授業について
古文の勉強は高校から本格化しますが、諸君は初心者ですから、授業は精神的・歴史
的理解より語学的理解が中心となります。すなわち、古文を現代語にすることが学習の中心で、特に1
年生段階では英語と同じように「語学」として学んでください。2・3年になると精神的・歴史的理解
が徐々に加わってきます。
予習
授業は予習を前提にしています。その内容は、①音読 ②本文書写 ③口語訳です。
①の音読は、古文を体にしみこませるために大変重要です。古文では記憶すべき文法事項が多くありま
すが、古文を正しく声に出して読み、それを聞いていれば、自然に身に付く文法事項が多いのです。現
代語は文法を知らなくても毎日使っているから何とかなる、これと同じ理屈です。
③の口語訳が正しくできることが1年生ではもっとも大切なことです。精神的・歴史的理解は正しい口
語訳から始まるのであって、雰囲気で訳すようないい加減な口語訳からは何も始まりません。逐語訳を
心がけてください
②の本文書写は正しい口語訳のために絶対必要です。古文の一語一語と対応するように口語訳をするこ
とが大切であり、口語訳する力を養う最短距離の方法です。
語学的理解とは ①語彙 ②文法 の2つに分けられます。
①語彙(古文単語) 学ぶべき語数は1年生段階で約200語、2年生で200語、3年生で200語、
計600語と思ってください。英語と比べると断然少ない。しかし、これがなかなかの曲者で、覚えづ
らい。「あきらむ」は現代語の「あきらめる」の古い形ですが、意味は「物事をはっきりさせる、明ら
かにする」という意味です。こういうことは授業で先生方が注意してくれますから、一つ一つ確実に覚
えてください。
②文法(古典文法・文語文法) 授業中にも学びますが、朝の補習で体系的に学びます。
4月~
用言(動詞・形容詞・形容動詞)が中心です。このスタートが一番肝腎なところで、ここを
いい加減にすると3年間苦しみます。特に最初の動詞が大切です。動詞の活用は頭で覚えるだけでなく
口に出して言ってみること。徹底的にやりましょう。文法の時間には小テストが行われますが、満点を
めざすことが大切です。
7月~
9月~
1月~
C
助動詞が中心です。文法のヤマ場で大変ですが、ここを乗り切れば大丈夫です。
助動詞と助詞が中心です。
敬語法が中心です。日常生活でも正しく敬語を使うように意識しましょう。
国語総合(漢文分野)
週1時間
漢文では、漢文訓読法という特別な方法によって、紀元前6世紀にまでさかのぼって中国の古典を読
んでいきます。我が国の文化は、中国の文化の影響を深く受けて成立したため、国語を学ぶには漢文の
知識がどうしても必要になります。先に述べた漢文訓読法とは、外国語(古代の中国語)をそのまま日
本語として読む方法のことで、この方法の習得が漢文学習の基礎となります。
授業について
漢文学習も古文と同様に、1年生はまず語学的理解を深めることを中心に授業を進め
ます。つまり、漢文訓読法に従って漢文が読めること、書き下し文、正しい口語訳ができることです。
予習
家庭学習では、①音読 ②本文書写 ③書き下し文 ④口語訳 をしてください。
古文同様、①の音読は漢文ではとても重要です。漢文独特の簡潔で力強いリズムを身につけてください。
③の書き下し文とは、漢文を漢文訓読法に従って日本の文章に直したものです。これは古典文法に則っ
た古文でもありますから、古典文法は古文だけでなく漢文でも必要不可欠なものです。
語学的理解とは
①語彙と②語法に分けられます。
①語彙
漢文は漢字がずらりと並んでいる。これを理解するためには漢字の意味が分からなくてはな
らない。漢字の意味とはつまり訓(くん)のことです。たとえば「勉励」という語は、「ベンレイ」と
正しく読めても、「勉(つと)め励(はげ)む」と訓で読めなければ、意味がとれません。今まで諸君
が漢字を一番勉強したのは書き取りの時でしょう。この時ただ字形を覚えるだけでなく、漢字の訓は何
かを考える習慣をつけてください。ただ、訓のない漢字も意外と沢山あります。たとえば「義」、ギと
いう音しかありません。しかし、正義とか義理とか義務とかの熟語から意味を推理してください。この
勉強は現代文にも役立ちます。
②語法 漢文には特殊な働きをする漢字があります。返読文字(約20字)、再読文字(10字)、置き
字(7字)また、否定形、疑問形、反語形、受身形、使役形などの構文があります。重要なものは10
0程度です。この語法の習得を1年生の目標にしてください。
その他
古文にしろ、漢文にしろ、暗唱することはきわめて重要です。古文では「小倉百人一首」であったり、
有名な作品の冒頭部であったり、漢文では重要な句法を含む一文など暗唱できるようになるといいでし
ょう。
3
大学受験について
国公立大学では大学入試センター試験の受験が必要で、国語は必修科目です。試験は200点満点で
実施され、現代文分野100点(評論50・小説50)古典分野100点(古文50・漢文50)とい
う配点です。
また、国立大学の文系学部(文学部・法学部・経済学部・商学部など)や一部の理系学部では、個別
学力試験(2次試験)に国語が課されています。記述式であるため、相応の力が求められます。
私立大学の文系学部ではほとんどの場合国語が必要です。
4
評価・その他(考査問題、小テストなどについて)
国語総合の考査は現代文分野と古典分野(古文・漢文)とに分けて行いますが、成績は国語総合とし
て算出します。各期ごとの成績は考査の点数に実力考査を加味し、さらに平常点(小テストの成績、課
題の提出状況)などを加えて、100点満点で算出されます。
学年成績は、各期ごとの成績をもとに算出し、5段階評定で出します。
また、各期ごとに特別補習を行うことがありますが、対象者にならないよう自分で計画的に勉強して
下さい。
教科書
副教材
国語総合
現代文編・古典編(東京書籍) 《第1学年》
現代文攻略 読む!問題集1世界(明治書院)・重要漢字コレクション 2800(啓隆社)・体系古典文法・体系古典文法学習ノ
ート(数研出版)・原色 百人一首(文英堂)・日本文学史必携(第一学習社)・徹底理解 高校漢文(東京書籍)・ニューエイ
ジ漢文 基礎1(第一学習社)
学 習 計 画
学年月
学 習
項 目
学
習
内
容
1 年 国語総合
(現代文分野)
前 期 評論
山崎正和「水の東西」 日本文化の特徴を他文化と比較した文章を読
み解くことで、我々の生活や風土と深く結び
ついている文化の有り様を考察する。
小説
芥川龍之介「羅生門」 小説に親しみ、話の展開や主題を読みとる。
情景や人物の性格・心情を表現に即して読み
味わい、人間のエゴイズムについて考える。
評論
鷲田清一「〈顔〉とい
う現象」
内山節「時間と自由の
関係について」
後 期 評論・小説・評論
3 年 科目名は現代文B
前 期 評論・小説・評論
文中の語句や四字熟語
の意味を明らかにする。
登場人物の心理の変化に
注意して読む。
人間について深く考え
る。
評論に述べられた内容を的確に読み取り、筆 筆者の述べている内容を
者の考え方を理解する。
自分自身の日常生活と照
自己と他者との関係のあり方や時間と自由の らし合わせて考える。
問題について考える。
後 期 小説
志賀直哉
「城の崎にて」小説に描かれた出来事や登場人物の心情など
を、表現に即して読み取る。
生と死や自分という存在について考えを深め
る。
評論
柴田翔「希望としての 筆者が何を、どのように主張しているのか読
クレオール」
み取り、さらに、自ら考える態度を養う。
岩井克人「広告の形而
上学」
それぞれの文章で筆者が論じている問題につ
福岡伸一「生物の多様 いて考えを深める。
性とは何か」
2 年
科目名は現代文B
前 期 評論・評論・小説
押さえるべき事柄
評論…筆者が提起する事柄を自らの問題とし
て考える。
小説…登場人物の性格や心理を読み取り、人
間の内面の奥深さを味わう。
評論…現代社会の問題や科学技術と人間や文
化のあり方について深く考える。
小説…小説の虚構を通じて、人生の真実や人
間の生き方について考える。
描かれている事柄と登場
人物の考えたこと、思っ
たこと、気持ちを読み取
り感想を話し合う。
評論文の構成や論の展開
の仕方を理解し、内容を
的確に理解する。
身近な問題について話し
合ったり、意見文を書い
たりする。
文章の構成を考えながら
読む。
主人公の置かれた状況な
どを的確に読み取る。
本文中の語句を用いて、
論旨をまとめる。
比喩表現に留意して登場
人物の心情を読み取る。
評論…対比的思考に慣れるとともに、現象の 論旨と構成の関係を把握
奥にひそむ本質を見極める視点を養 し、筆者の主張を正確に
う。
理解する。
小説…小説を味読し、人間・人生への関心を 物事を多面的に捉える視
深め、それらに対する洞察力を養う。 座を養い、自らのあり方
評論…論理を正確にたどり、深い思索が幅広 ・ 生 き 方 に つ い て 考 え
後 期 小説・評論
い知識に支えられていることを理解す る。
る。
小説…表現の細部まで味わい、日本の近代小
説についての認識を深める。
文系:国公立大学の個別学力試験
(二次試験)高校での学習の集大成を
センター試験対策授業
形式の問題演習を行う。
行い、入試に対応する力
個別学力試験対策授業 理系:大学入試センター試験形式の問題演習 を身につける。
を行う。
過去に出題されたセンター試験を解き、実力
を養う。
東京大学・九州大学などの個別学力試験の過
去の問題や対策予想問題を解き、読解力や表
現力の錬成をはかる。
1 年 国語総合(古文分野)
前 期 『今昔物語集』
「検非違使忠明」
『宇治拾遺物語』
「絵仏師良秀」
『伊勢物語』
「芥川」「東下り」
「筒井筒」
繰り返し読んで、古文特有のことばや表現に
親しむ。
説話を読んで、登場人物の心情やストーリー
の展開の面白さを味わう。
予習の仕方、ノートの取
り方、辞書の引き方とそ
の活用法を身に付ける。
音読の習慣を付ける。
和歌と散文の違いに注意しながら、歌物語の 和歌の修辞法を学び、和
叙情性を味わう。また古典作品の背景となる 歌の読解の仕方を理解す
価値観や美意識に触れる。
る。用言の活用に習熟す
る。
『徒然草』
「つれづれなるままに」作者の批判的かつ知的な考え方や心情、ある 助動詞を正確に現代語訳
「ある人、弓射ることを いは場面構成を、文法的知識用いながら正確 し、正しく活用できるよ
習ふに」「九月二十日のこ に読解できるようにする。
うにする。
ろ」
古文単語の語彙を増や
す。
(文法の演習を含む)
後 期 『土佐日記』
女性に仮託して書いた作品を鑑賞し、作者の 独 特 の 諧 謔 表 現 を 楽 し
「馬のはなむけ」「帰 ユーモアや悲しみ等の心情を理解する。
む。
京」
助動詞に習熟し、助詞も正確に現代語訳がで 助動詞を完全にマスター
きるようにする。
する。
『万葉集』
『古今集』
『新 和歌の韻律や技巧について知り、表現の特色 古典の「三大歌集」の特
古今集』
を理解する。
徴について理解する。
『竹取物語』
《冒頭部》
「天の羽衣」
敬語を手がかりに人物関係を整理し、物語の 敬語法を理解し基本敬語
展開を楽しむ。
を暗記する。
敬意の方向を意識しながら読解を進める。
『奥の細道』
自然・人間に対する作者の思想を理解する。 俳 諧 の 修 辞 法 を 理 解 す
「漂泊の思ひ」
「平泉」 俳文における俳諧の役割を理解する。
る。
「立石寺」
俳諧の変遷を知る。
(文法の演習を含む)
2 年
科目名は古典B
前 期 説話・随筆・歴史物語 主に中古から中世の古文に触れ、日本人の生
活や考え方や感じ方を知る。
歴史物語では、登場人物が政治の世界でどの
ように生きたかを理解する。
後 期 物語・随筆・軍記物語 物語では、登場人物の心情や行動について考
・日記
える。
自然や人間についての古人の感性を知る。
(問題演習を含む) 日記については、作者の置かれた境遇を理解
し、王朝の優美な生活のなかで苦悩する作者
の心情を読み取る。
3 年
科目名は古典B
前 期 随筆・物語・評論
文法的事項の確認
重要古語・古文常識
文法的事項、特に、助動
詞や敬語の確認。
文章の構成と出来事を把
握する。
和歌の修辞技巧
1・2 年で学習した随筆をさらに深く読解し、 歴史的背景を理解する。
個性的表現を理解する。
文法事項、特に、助詞な
作者の心情や主張を読み取り、難解な文章に ども的確に口語訳に反映
も対応できる力を養う。
させる。
後 期 物語・近世小説・日記 場面設定や自然描写などを確かめながら、物 日 記 や 物 語 な ど に つ い
語の世界を読み味わう。
て、先行する作品の影響
近世の代表的作品を読み、当時の人々の考え についても考える。
方、それをとりまく経済や社会の状況につい 和歌の修辞技巧などにつ
て把握し、読解を深める。
いて理解し、作品におけ
る重要性を認識する。
センター試験対策授業 文系:国立大学個別学力試験形式の問題演習 高校での学習の集大成を
個別学力試験対策授業 理系:大学入試センター試験形式の問題演習 行い、入試に対応する力
を身につける。
1 年 国語総合(漢文分野)
前 期 漢文入門
送り仮名・返り点の付け方・書き下し文の書
訓読の基本
き方など、漢文訓読法の基礎を学ぶ。
繰り返し音読して、漢文の表現に慣れる。
故事成語
漢文に多用される基本的な句形を理解する。
「助長」「推敲」
(問題演習を含む) 故事成語のもとになった話、現在の意味につ
寓話
いて理解する。
「朝三暮四」「苛政猛
於虎也」
寓話にこめられた意図について考える。
後 期 漢詩
訓読、書き下しに関する
基礎事項の定着
ノートの取り方
音読・暗唱
漢和辞典の活用
漢文を音読する習慣を身
につける。
故事成語について理解を
深める。
漢詩を読み味わい、中国古典文学への関心を 作品の書かれた時代背景
「春暁」「江雪」「送元二 高める。
について理解する。
使安西」「八月十五日夜禁
中独直対月憶元九」
「春望」 中国の自然や、人間の心理が詩にどのように 漢詩のきまりについて理
詠まれているかを考える。
解する。
史話『十八史略』より
「管鮑之交」「鶏口牛 古代中国人のものの見方・考え方を知り、そ 句法の知識を文章の理解
後」「臥薪嘗胆」
れとの比較を通して、日本文化や自らの生き に役立てる。
方について考える。
既習の漢文訓読の知識を用いて、長文の漢文
訓読に慣れつつ、史伝の面白さを味わう。
文章
「雑説」
名文を読み、文章の特色や内容を理解する。 筆者の主張などについて
思想
理解する。
『論語』
『孟子』
普遍性をもつ深い智恵を読みとり、現代社会 儒家の思想について理解
や自らのあり方について考えを深める。
する。
2 年
科目名は古典B
前 期 史話・漢詩
後 期 史伝・思想
(問題演習を含む)
3 年
科目名は古典B
前 期 史話・唐宋の詩
後 期
簡明な表現や豊かな物語性を理解する。
句法の確認
漢詩については、暗誦や現代語訳を通じて、 重要語句
各自の言語感覚や想像力を豊かにする。
漢詩のきまりの確認
古代中国の国々の興亡を
古代中国の歴史の劇的なおもしろさを味わ 調べる。
い、人間の運命について考える。また、人間 思想については思想家ご
や政治をめぐる古代中国のさまざまな思想を とにその特徴や主張をま
読み取る。
とめる。
1 、 2 年で学んだ漢文の基礎知識を整理し定 句法の確認
着させるとともに、漢文の読解力を養成する。重要語句
詩については、唐と宋との詩風の違いを理解 漢詩のきまりの確認
し、詩にうたわれた状況や心情を深く味わう。
唐宋八大家を中心とした
史伝・小説
登場人物の波乱に満ちた生涯に触れ、人間の 中国文学史
生き様について考える。
小説では、発想や表現の特色を理解する。 高校での学習の集大成を
センター試験対策授業 文系:国立大学個別学力試験形式の問題演習 行い、入試に対応する力
個別学力試験対策授業 理系:大学入試センター試験形式の問題演習 を身につける。
授 業 教 科
地
履 修 学 年
2・3年
歴
類 型
授 業 科 目
文 理
世
界
史
履 修 規 定
A
・
世
必 修
界
史
B
選 択
1 教科・科目の目標
通信・交通機関の発達によって、世界は時間的にも空間的にも大変小さくなりました。21 世紀の社会
で生きていくためには、文化の多様性(=他者の存在)を認め、現代世界の特質を広い視野から考え(=
自国の利益だけでなく人類全体の幸福を考える)、自ら判断し行動する力が必要です。「世界史」の学習
は、各国の歴史の「羅列」を覚えることではありません。一見ばらばらな歴史が実は相互に緊密に関連
し合って今日の世界が成り立っている。そのことに「気づく」ことが大切です。「産業革命以来の経済
成長は人類を幸福にしたのか」「人類は何故2度も世界大戦を起こしてしまったのか」「宗教や民族の紛
争はなぜ起こるのか」これらの疑問に対し、一人一人が自分なりの「答え」を見つけるために歴史を学
習していきます。
タイムマシンに乗ったつもりで、その時代や地域の空気に触れ、そこで人々が何を考え、どう生きて
きたのかを調べる旅に出ましょう。過去を知ることが未来を考えるヒントになることを信じて・・・。
2 学習内容
世界史Aは2年生理系の中で日本史B・地理Bを選択した生徒が履修します。世界史Bは文系全員と
理系で世界史Bを選択した生徒が2年・3年継続で履修します。
中学の歴史分野では、日本から見た世界史が中心でしたが、高校では、時間の流れを縦軸に、地域の
広がりを横軸にして、縦と横の因果関係を考えながら多角的に学習していきます。ですから、授業の中
心が「中国」だったり、「ヨーロッパ」になったと思えば、「インド」や「アフリカ」に移ったりと、目
まぐるしい変化に戸惑うかもしれません。しかし、歴史の座標軸をしっかり押さえておけば、自分が今
どこの国の何世紀頃を学習をしているのか見失うことはありません。
世界史Aは、現代につながる世界の一体化が本格的に始まった 18 世紀以降の歴史を中心に授業を展
開していきます。これは現代社会における諸問題を解決する糸口を探るためにも特に重要であると考え
てのことです。もちろん必要に応じて古代や中世の状況についても学習しますが、あくまでも近現代の
世界の動きを理解していくことに主眼をおきます。 世界史Bは、古代から現代まで時代を追って世界
史の展開をある程度詳細に学んでいきます。地域も多岐にわたり、西アジアや地中海地方、インドを中
心とする南アジア、中国を中心とする東アジア、中央アジアや東南アジアなどにおこった文明を相互の
影響関係などを念頭におきながら展開させていきます。それらの関係が非常に緊密となり世界史が一体
となって動くようになるのは15~16世紀以降ですが、それ以前の「前近代」の歴史を学ぶことによ
って、「近現代」の世界の底流にある宗教や民族をめぐる問題の深い理解が可能になるでしょう。世界
史を「極める」つもりで学習しましょう。
3 学習方法
①授業
毎時間、テーマごとのプリントを使って学習します。その際に最低限実行すべきことは、
(1)教師の話を聞き漏らさない。歴史は人間のドラマです。しっかりと話を聞き歴史を好きになろう。
(2)プリントの(
)を埋めるだけの手抜き・受け身の勉強をしない。資料集の写真や史料や地図に
親しみ、「その時代」や「その地域」の特色を自分の五感で感じ取ろう。
(3)教科書を読み込む。歴史の事実に潜む「原因」と「結果」を読みとり、単純暗記に終わらぬように。
②補習・課外…1・2年ではありません。3年からは、受験科目に選択した生徒を対象に、文科系は
朝と放課後に課外を行います。夏季課外は13回(1回=70分)、冬季課外は7回(1回= 80 分)実施
します。内容は、前期は2年までの復習と問題演習、後期はセンター試験対策の問題演習が中心です。
③家庭学習…毎日の予習復習は不要です。定期考査前に復習として配布する年表プリントと研究ノ
ート(問題集)を反復して学習することで学習内容を確かな知識として定着させて下さい。また、普段か
ら歴史に関する小説や古典、映画、絵画、音楽などに積極的に親しみましょう。テレビの歴史に関する
特集番組やクイズ番組なども入門編としてお勧めします。歴史が好きになれば、勉強は楽しくなります。
④その他…テーマ学習として、VTRやスライド写真を使った授業を年に数回計画しています。
長期休業前には世界史の推薦図書(学校図書館にも多数あります。)や映画を紹介します。
4 大学受験について
国公立大学志望者は、センター試験で文系は地歴から2科目または地歴・公民から1科目ずつ、理系
は地歴・公民から1科目選択受験が必要です。また、私立文系大学入試では、数学と地歴・公民の中か
ら1科目選択させる大学が大半です。(例外もあるので注意。) 3年では、11 月までに授業を終わり、
2カ月の問題演習でいずれの入試にも対応できるだけの力をつけることができます。また、2次試験で
世界史が必要な生徒には、課外授業などを利用して論述問題の演習と添削指導を実施します。
5 評価・その他(考査問題、小テストなどについて)
考査問題は、平均65点を目安に作成しますが、大学受験で世界史を選択する人は80点以上を目指
そう。また、最近の入試傾向を考慮した論文形式の問題も出します。夏季・冬季休業中には歴史に関す
るレポートの宿題を出し評価の対象とすることもあります。また、2・3年で実施する実力考査では、
少しずつ大学入試問題を取り入れていきます。
教科書等 世界史A
副教材
「明解世界史図説エスカリエ」(帝国書院)
「世界史A」(実教出版)
世界史B
「アカデミア世界史」(浜島書店)
2年「世界史B」(東京書籍)
「世界史B研究ノート」(光文館)
3年「新世界史」(山川出版社)
学 習 計 画
学年月
学
世界史A(2年)
習
項
目
オリエンテーション
学
習
内
容
・
押
さ
え
る べ
き
事
柄
世界史の特色や勉強方法、今後の学習計画の説明をする。世界史Aは、近現代
の世界の動向理解に重点を置いた科目である。そのため、前近代の内容について
は、近現代史の理解を深める上で必要に応じて適宜行う。
近代の欧米社会
前
・イギリス産業革命
・アメリカ独立革命
2
・フランス革命
一方、19世紀前半にみられた「反動」が何をもたらしたのかについても認識を深め、近
・反動と改革
第
18 世紀に大西洋をはさんだ地域でおこる「近代化」と呼ばれる一連の改革について、「資
本主義」「民主主義」「ナショナリズム」をキーワードとして理解する。
代国家の出発点とされる時代の特徴を理解する。
一 考 査
・国民国家への道
ヨーロッパの進出とアジア
・西アジア社会の変革
19 世紀のヨーロッパ諸国は市場の拡大を目指し諸地域に進出した。その結果、アジア諸
国の農村経済は打撃を受け、農産物や工業原料の供給地、工業製品の市場としてヨーロッパ
中心の分業体制に組み込まれていったことを理解する。
期
・インド、東南アジア、
また、ヨーロッパ諸国の進出により、アジア諸国は経済面だけでなく、政治・社会・文化
・オセアニアの植民地化
面でもヨーロッパの影響を強く受けた。その結果、中国を中心とする東アジアの国際秩序の
・東アジアの変動
崩壊のように、かつての専制帝国は改革を迫られたことに気づく。そして、オスマン帝国の
第
二 考 査
タンジマートや清朝の洋務運動が失敗に終わった中で、開国後の日本がアジアの新興国家と
しての地位を確立した理由を考える。
帝国主義の時代
・高度資本主義と大衆社会
資本主義の最終段階としての帝国主義の特徴を理解するとともに、この時代に何故、社会
主義運動が高揚したのかを考える。また、帝国主義に対してアジア諸国がどのように抵抗し
たのかを学習する。
・世界の分割と植民地化
19 世紀後半の第2次産業革命により、交通・運輸・通信の急速な発達が世界の一体化を
促し、世界各地で社会が急激に変容したことに気づく。
9
月 考 査
・民族運動と列強の対立
アジア・アフリカ諸国の多くが欧米列強により、植民地ないし半植民地にされる。その
中で、次第に民族意識が覚醒し、各地で民族解放・独立を目指すナショナリズムの運動が展
開されていったことを学習する。
二つの世界大戦
後
・第一次世界大戦と
ロシア革命
第 一 考 査
年
・ヴェルサイユ体制と
欧米諸国
第一次世界大戦の勃発に至る経緯、総力戦としての性格、また、ロシア革命の展開とそれが
世界に与えた影響について考え、両者が 20 世紀の大変動の起点となったことに気づく。
戦間期の世界については、国際協調と平和への努力に着目するとともに、ヴェルサイユ・ワ
シントン両体制の脆弱さに気づく。
大戦後、アメリカ合衆国が牽引した大量生産・大量消費の資本主義社会について学習する
とともに、世界恐慌が資本主義を大きく変容させ、世界情勢を協調から戦争へと一変させた
・民族主義の新展開
ことに気づく。イタリアのファシズム、ドイツのナチズム、日本の軍部の台頭について、そ
れぞれの特色を理解すると同時に、当時の大衆社会と関連づけて、なぜ彼らが政権獲得でき
・ファシズムの台頭
たのかを考え、議論する。
・第二次世界大戦
調べ、唯一の被爆国としての日本が国際社会において果たすべき役割について議論する。
第二次世界大戦の開戦に至る過程、戦争の拡大、核兵器がもたらした甚大な被害について
第二次世界大戦をファシズム勢力対民主主義勢力との戦争と単純化してとらえるのではな
く、戦後の冷戦の端緒となったことに気づき、戦争が持つ複雑な性格を理解する。
学
年
末
考
査
東西2陣営の対立
・冷戦から共存へ
冷戦終結後の国際問題の中から事例を取り上げ、その原因や背景を歴史的観点から追求し、
2
国際協調のあり方につき考えたことを、特に二つの大テーマのもとで、グループに分かれて
さらに細かなテーマを決めて調査研究をする。
期
年
大テーマ ・地域紛争と国際社会
・課題学習
学 習 計 画
学年月
学
・科学技術と現代文明
世界史B(2年)
習
項
目
学
習
内
容
・
押
さ
え
る べ
き
事
柄
オリエント世界と東地中海世界
メソポタミアやエジプトの自然環境がどのような文明を成立させたのか比較考
・古代オリエント
察する。
前
地中海世界の自然環境とポリス社会の特色をつかみその変質と崩壊の原因を考
・ギリシア世界
察する。
地中海世界と西アジア
2
・ローマの興隆と衰退
ローマ帝国の地中海征服によって経済的・文化的に統合された「地中海世界」
が成立し、これがヨーロッパ文明の一つの源流をなす事を理解する。
・キリスト教の成立・発展
キリスト教の精神を理解し、宗教の意義を考える。また、ローマ帝国の拡大に
よってキリスト教がヨーロッパ文明のもう一つの源流となったことに気づかせる。
・イランの古典文明
イラン高原に独自の文明が成立し、活発な東西交易により、その文化が東西に
伝播し、日本の文化にも影響を与えたことを理解する。
第
期
一
考
査
南アジア世界
・インドの古典文明
インドに独自の文明が成立し、活発な東西交易により、その文化が東西に伝播
し、日本の文化にも影響を与えたことを理解する。
東アジア世界
・東アジアにめばえた文明
中国に成立した中央集権的な国家体制とその文化が隣接諸国に受容され、東ア
ジアを中心とした漢字文化圏が形成されたことを理解し、後世に与えた影響を考
年
える。日本もこの文化圏の一員であることに気づく。
第
二
考
査
・中華帝国の誕生
「皇帝」という唯一の君主が支配する専制支配体制=「中華帝国」が出現し、東
アジアの様々な民族や諸国家が、この中華帝国を中心として一つの「世界」を構
・東方の世界帝国
築していく過程を学習する。
9
月
考
査
内陸ユーラシア世界
ユーラシア大陸を横断的にとらえることで、前2~後8世紀の世界を総合的に
理解するとともに、北方民族がユーラシア諸地域の交流と再編に果たした役割を
考える。
東南アジア世界
「海の道」に繁栄した東南アジアにおいて形成された独特の文化を学習する。
古アメリカ世界
独自の文化と文明を生みだした古アメリカ世界について学習する。
イスラーム世界の形成
後
・イスラーム世界の成立
日本人になじみの薄いイスラム教やアラブ民族について学習することで先入観
・イスラーム世界の発展
や偏見を払拭し、正しい知識を身につける。イスラム文明が拡大していく過程で
・イスラーム文明
諸民族の文化を吸収しながら諸地域に根付いていったことに注目し、現代の文化
に多大の影響を与えていることに気づく。
ヨーロッパ世界の成立と変容
・東ヨーロッパ世界の成立と
ビザンツ帝国の独自性を知り、西欧世界や東欧の諸民族に与えた影響を学習す
る。
発展
・西ヨーロッパ世界の成立と
ギリシア・ローマとカトリック、ゲルマンの3要素が融合して現在の西欧文化
の源流となったことに気づき、EU統合という今日的な視点にも留意してヨーロ
発展
ッパ世界を考える。
十字軍が契機となり都市や商業が再びヨーロッパに発達したことを知り、文化
・十字軍と都市の発達
を学習することで当時の人々の生活や価値観を考察する。
・中世ヨーロッパ文化
・中世末期のヨーロッパ諸国
現在のヨーロッパの国家と当時の国家の成り立ちの違いを学習する。また、封
建社会が崩壊し、中央集権化を早く達成した国が、のちにヨーロッパの中核とな
・ルネサンス
期
っていくことに気づく。
2
第
一
考
査
東アジア世界の変容とモンゴル帝国
・宋の成立と都市の時代
内陸アジアの遊牧民の契丹や女真が台頭し、宋と対抗しつつ交易を行ったこと
を理解する。また、宋代の中国社会は産業・文化が発展し、貴族から庶民中心と
なったことに気づく。
13 世紀のモンゴルが朝鮮半島からロシアに及ぶ広大な地を支配するに至った過
・モンゴル帝国と元朝
程を理解するとともに、彼らがユーラシアの海と陸の交通・交易のネットワーク
を作り上げたことに気づき、後世への影響を考える。
年
海域世界の発展
東南アジア海域世界のイスラム勢力の動向などを広い視野で考えていく。
ユーラシア大陸諸帝国の栄光
オスマンやムガルなどのイスラーム帝国が地中海やインド洋に交易圏を形成し
・イランと中央アジアの繁栄 て繁栄したことを理解し、広大な版図と他民族を擁するこれらの帝国では強大な
・オスマン帝国
皇帝権と官僚制が発達する一方、非ムスリムに対して柔らかい専制を展開した意
・ムガル帝国
義をヨーロッパ諸国と対比しながら考える。
学
年
末
考
査
・明帝国の成立
中華帝国を再現し、周辺諸国との間に冊封=朝貢体制を確立した明・清帝国と
・清帝国の成立
朝鮮や日本との関係を学習することで、この時代の日本や琉球が果たした役割に
ついて考える。
学 習 計 画
学年月
学
世界史B(3年)
習
項
目
近代ヨーロッパの形成
学
習
内
容
・
押
さ
え
る べ
き
事
柄
近代ヨーロッパ的思考や合理主義が誕生した背景や後世への影響について考察
大交易時代
する。ヨーロッパ世界の拡大によって世界の一体化が進み、真の意味での「世界
宗教改革
史」が誕生することを理解する。その際、進出の対象となった地域の先住民の側
絶対主義国家の盛衰
から歴史を見ることの重要性を考える。
ヨーロッパにおける近代国家形成の萌芽としての絶対主義国家について、スペ
3
前
第
一
考
査
イン・オランダ・イギリス・フランスを中心に各国の違いを比較しながら学習す
る。
イギリス立憲政治の発
達
何故イギリスが最初に革命を成功させたのかを考え、現在まで続くイギリスの立
憲政治の特色を日本と比較しながら学習する。
東ヨーロッパの啓蒙専
制国家
年
東欧では輸出用穀物生産を目指す農場領主制が生まれ、ヨーロッパの東西で経
済的分業体制が成立したことに気づく。
第1回校内模試
ヨーロッパ列強の植民
活動
第
期
欧を中心とする国際的分業体制が形成されたことに気づく。
二
考
査
欧 米 における 国民国 家の
形成
ヨーロッパ・西アフリカ・アメリカを結ぶ三角貿易が発達し、大西洋世界にも西
アメリカ独立革命
市民革命の結果、近代社会がどのようにして形成されたのかそれぞれの革命の
フランス革命とナポレオン
夏
(入試科目選択者が対象の
期
希望者による課外授業)
課
3年前期までの学習内容の
外
総復習(問題演習中心)
校
前
外
模
性格の差異にも注目して学習する。
大学入試向けの問題演習をやり、弱点の補強や知識の定着を行う。
試
産業革命
産業革命の「道具から機械へ」という意義を考え、この革命が人類にもたらし
自由主義と国民主義の進 た結果について論議する。
展
3
ウィーン体制という反動的な体制に対し、ヨーロッパ各国で民族の自立や自由
第2回校内模試
期
主義的な解放運動が活発化し、民衆の力でウィーン体制が動揺していったことを
学習する。
9
月
考
査
新しい革命の波
1848 年の革命がウィーン反動体制の崩壊を導き、自由主義・国民主義がヨーロ
自由主義と国民主義の ッパの諸民族に普及していき、独立運動や国民の統一運動が展開されたことを学
進展
年
後
習する。
第3回校内模試
アメリカ合衆国の発展
合衆国繁栄の陰にある先住民族や黒人奴隷、移民の歴史にも注目し、現在の南
欧米経済の発展と社会 北アメリカ諸国が抱えている諸問題を考える。
の変容
19 世紀の世界経済は、最初に産業革命を達成したイギリスが自由貿易により覇
権を握り、遅れて産業革命に取り組んだ諸国は保護貿易によってそれに対抗する
期
という形で展開したことに着目する。
学 年 末 考 査
テーマ別のまとめと問題演 センター試験までは、センター向きの問題演習を行う。
習(入試科目選択者が対
象)
センター試験後は、私立大入試向きの問題演習と、希望者には世界史に関する
論述指導
論述の演習を行う。
授 業 教 科
履 修 学 年
地
2・3 年
授 業 科 目
歴
類 型
文 理
日本史B
履 修 規 定
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
日本史Bは、原始・古代から近・現代までの全時代を通して系統的に日本の歴史を学習する教科で
す。その学習目的は、過去の歴史をもとに現在の日本を理解し、将来の日本の在り方を考えるよりどこ
ろとすることにあります。また、これからの国際社会では、他国の文化を理解することが大切なことは
勿論ですが、同時に、私たちが日本の歴史や文化を相手に正しく伝えることも共通理解のうえで重要で
す。つまり、「世界の中の日本」という視点に立って日本の歴史を学習することが、国際社会に主体的
に生きる日本人としての資質を養うために必要だといえます。
2 学習内容
①授業
高等学校で学習する日本史は専門性が高くなります。難しい専門用語が詳しい説明もなしに使用され
ることがよくありますし、教科書のペ-ジ数の制約から必要最小限で記述されているので内容がわかり
にくい文章となっている箇所も少なくありません。授業ではこうした点を踏まえて、教科書では記述が
省略されている内容や関連する事柄なども取り込みながら説明していきます。「何故、どのように社会
や文化が変化していったのか」という問題意識をもって、授業に臨んで下さい。
②補習・課外
3年次より補習・課外が入ってきます。センタ-試験対策と難関私大対策、国公立2次試験対策向け
の各講座を設け、いずれも既習範囲の復習と問題演習を中心に行っていきます。冬期課外はセンタ-試
験対策を中心とした内容となりますが、進路保障の観点からも毎年工夫をしながら実施していきます。
3 学習方法
①予習、復習の仕方
予習としては、授業に臨む前に教科書を読んでおく程度でよいと思います。むしろ定期考査や実力
考査・模試の取り組みにおいて、計画的に試験範囲全体を真面目に学習することが大切です。一夜漬け
ではなく、じっくり時間をかけて覚えたものは長く頭の中に残るものですし、その積み重ねが知識の定
着につながる「王道」だと肝に銘じて下さい。
②ノートの取り方
ノートを取る際には、ただ板書事項を書き写すだけではなく、大事な事柄はメモするぐらいの余裕を
持って下さい。授業内容を整理したプリントを使用することもあります。1年間で使用するプリントは
かなりの枚数になるので、保管するためのファイルかプリントを貼り付けるノートを準備して下さい。
③その他
高等学校で要求される学力は、年号や歴史用語の暗記力ではなく、歴史的展開(時代の流れ)と各時代
の出来事・事件がもつ歴史的意義を理解する力が必要だと考えて下さい。
4 大学受験について
センター試験では、文系は地歴2科目もしくは地歴・公民からそれぞれ1科目、理系は地歴・公民か
ら1科目を選択して受験します。教科書中心の学習で十分対応できます。早大・慶大などの難関私大や
東大・京大・一橋大などの2次試験では、教科書レベルを超えた深い知識が要求されることもあります。
日頃から副教材の図表を活用するとともに、必要に応じて用語集や史料集などで理解を深めて下さい。
5 評価・その他(考査問題などについて)
定期考査では平均65点、実力考査・修猷模試では平均50点を目安に作問します。3年次の第1回
・第2回修猷模試では、私大や国公立2次試験にも対応できるように出題しますが、第3回修猷模試で
は、センタ-試験に対応した問題を作成します。3年次は校外模試を受験する機会も増えますので、解
説を熟読すると同時に、出来なかった問題は必ず教科書で確認して知識を定着させていって下さい。
教科書
詳説日本史(山川出版社)
副教材
新詳日本史(浜島書店)(2年)
日本史 B 研究ノートⅡ(光文館)
学 習 計 画
学年
2
学
習
項
目
学
習
内
容
押さえるべき事柄
(導入)資料・文化財
考古資料や文献史料にもとづいて歴史が叙
博物館や図書館等を利
述されていることを学習します。
用し、学習内容を深める。
1.日本文化のあけぼの
旧石器文化~古墳文化の各時代について、
実物教材で興味・関心
自然環境の変化や東アジア世界の動きを踏ま を高めるとともに、文献
えながら、その特色を学習します。
史料に親しむ。
2.律令国家の形成
古代国家の形成は隋・唐など東アジア世界
律令制度のしくみを確
との交流を通しておこなわれ、律令体制の確 実に理解するとともに、
立と国家仏教的性格を持つ仏教文化が展開し 図表や写真等を活用して
ていく過程などを学習します。
文化史に親しむ。
年
(前期第1考査)
3.貴族政治と国風文化
前
(前期第2考査)
4.中世社会の成立
期
藤原北家が他氏を排斥することにより摂関
皇室と藤原氏の関係
政治が確立していく過程と、遣唐使の廃止に 等、系図の見方を習得す
よって文化の国風化が進んだことを学習しま る。文化は国語の授業と
す。
の関連性を考える。
院政・平氏政権を経て、貴族社会から武家
社会への転換の過程や、鎌倉幕府が元寇を期
に衰退していくことなどを学習します。文化
の面では、仏教が武士や庶民に広く浸透して
いくことを学習します。
平安時代後期に中世社
会の萌芽が見られること
を理解する。鎌倉新仏教
の成立背景を、時代の転
換期という視点から捉え
る。
南北朝の動乱の中で、武家社会が血縁的結
合から地縁的結合へ変化していくことや、室
町幕府が衰退していく一方、庶民が台頭して
いくことなどを学習します。また、中国との
国交回復と東アジア諸国との交易についても
学習します。
庶民の台頭を経済の発
展と関連づけて考える。
日本の伝統文化がこの時
代に確立されたことを理
解する。
(9月考査)
5.武家社会の成長
(第2回実力考査)
2
(後期第1考査)
6.幕藩体制の確立
年
(第3回実力考査)
7.幕藩体制の展開
後
(学年末考査)
期
8.幕藩体制の動揺
ヨーロッパ世界との接触やその影響、鎖国
ヨーロッパ人のアジア
政策とその後の対外関係、また支配体制と身 進出という世界史的背景
分制度や朱子学の役割などを通して、近世と と、国内の政治・社会の
いう時代の特色を学習します。
動向を考える。
鎖国体制が完成し幕政が安定したことで文
交通・金融制度・文化
治政治への転換が図られたことや、経済の飛 などを現代の生活と関連
躍的な発展、および上方を中心とした町人文 づけて理解する。
化である元禄文化が開花したことなどを学習
します。
貨幣経済の進展が武士の窮乏をもたらし、
18世紀以降の大飢饉と
幕政改革・藩政改革が必要になったことや、 百姓一揆・打ちこわしの
また列強の接近に幕府がどのように対処して 関係を考える。
いったのかなどを学習します。
学年
学
習
項
目
学
習
内
容
(実力考査)
9.近代国家の成立
① 開国と幕末の動乱
3
年
押さえるべき事柄
尊王攘夷運動や討幕運動などの動きをへて
明治維新に至り、近代国家の基盤を形成した
ことや、自由民権運動の展開などを経て憲法
② 明治維新と富国強兵 が制定され、立憲体制が確立するまでを学習
しす。また、条約改正の経緯と朝鮮をめぐる
③ 立憲国家の成立と日 日清の対立が戦争へとつながっていく過程に
清戦争
ついても学習します。
(前期第1考査)
開国に伴う対外関係や
政治・社会・文化の変化
を考える。
④ 日露戦争と国際関係
日露開戦に至る経緯と戦後の朝鮮・満州経
(第1回修猷模試)
営や、産業革命の進展に伴い資本主義経済が
発展したことなどを学習します。
⑤ 近代産業の発展
(前期第2考査)
⑥ 近代文化の発達
学問・教育・思想など各分野における近代
文化の特色などを学習します。
日露戦争における日本
の勝利の国際的な意義や
国内への影響について理
解する。
明治時代の対外政策を世
界史的視野に立って考え
る。
近代文学は国語の文学
史の知識を活用する。
前
夏休み課外
期
既習範囲の復習と問題演習
10.近代日本とアジア
第一次世界大戦前後の国際情勢と日本の状
国際関係の変動や国際
① 第一次世界大戦と日 況を学習します。特に、政党の役割と社会的 社会における日本の立場
本
な基盤、学問・文化の進展と教育の普及など の変化、さらにアジア近
を中心に政党政治の推移と大衆文化の形成に 隣 諸 国 と の 関 係 を 考 え
ついても学習します。
る。
② ワシントン体制
(第2回修猷模試)
③ 市民文化
④ 恐慌の時代
3
⑤ 軍部の台頭
⑥ 第二次世界大戦
第一次世界大戦後の軍縮と国際秩序を日本
政党政治の確立と大戦
も受け入れ、積極的に協調外交を推進したこ 景気が背景にあることを
となどを学習します。
理解する。
近代産業の発展と、社会主義運動や労働運
動などの社会運動の進展について学習しま
す。世界恐慌による経済危機や全体主義の台
頭による国際関係の変化と協調関係の崩壊に
ついて学ぶとともに、日本の大陸政策の転換
や昭和恐慌への対応と軍部の台頭など、政治
状況の変化についても学習します。
年
普通選挙法の制定によ
る無産階級の台頭と、ア
ジア情勢の変化の中で政
府の思想統制が強まって
いく過程を理解する。
日米開戦を回避できな
かった原因を多角的視点
から考える。
(第3回修猷模試)
後
期
11.占領下の日本
第二次世界大戦後の日本の民主化と復興、
戦後の日本の復興と発
12.高度成長の時代
国際社会への復帰、経済の発展などについて 展を国際関係の推移から
13. 激動する世界と日本 学習します。
捉え、現在社会における
(学年末考査)
課題を考える。
冬休み課外
問題演習
センタ-試験直前対策
センタ-試験直前対策
私大・国公立2次試験対策
授 業 教 科
履 修 学 年
地
2 年
歴
類 型
授 業 科 目
共 通
文
理
地
履 修 規 定
理
A
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
「グローバル化」と「自由競争」の 21 世紀は激動の時代。人・もの・カネ・情報が世界を激しく流動しています。
地理は、どこに、何が、どのように、存在・分布するのかを学びます。そして高校地理で特に重要になってくるのは、
「なぜそこに存在するのか」を追求することです。自然条件の相違がその大きな原因の一つであることはもちろんです
が、それだけではありません。特に人間の経済活動は、自然条件以外の要素が大きく働いているのです。地理的な事象
の原因を探求することは、地域の問題解決に向けての糸口となります。
また中学地理との違いは、世界を見る“切り口”にも現れます。各国別に“地域性”を理解する方法よりも、自然環
境、農業、工業、環境問題、都市化、人口、民族などの視点から、地域の比較を通してダイナミックに変化する現代世
界の構図を理解する方法が採られています。各地域の違いを“覚える”のではなく、“理解”し、その法則性を探ってほ
しいと思います。
先進国では科学技術の発展によって、かつてないほどに物質的な豊かさを享受しています。しかしその一方で環境破
壊、人口問題、貧困、資源・エネルギー問題、民族対立や地域紛争といったものが各地で発生しています。これらの地
球的な課題(グローバル・イシュー)の解決に向けた対策を、今までみてきたような「地理的な見方、考え方」に基づ
いて考えることが高校地理の目標になっています。
2 学習内容
①授業
2年前期前半は、地形・気候を中心に人間生活に大きな影響を与えている「自然環境」について学びます。
「自然環境」
は地理学習の基本であり、高校では地形形成や各気候帯が成立するメカニズムを考えながら学習します。また、熱帯や
乾燥帯に生きる人々、あるいは低湿地や高山地域に住む人々の生活との違いなどを知ることも、私たちの視野を大きく
広げることになります。
前期後半はまず、さまざまな地球的課題について学びます。世界の人口問題、都市問題の学習を通じて、先進国・発
展途上国いずれにも存在する人口問題の解決や、人口の都市集中の問題やその解決策について考えます。また、世界の
食糧問題、あるいは日本の食料の安定確保などといったテーマの基礎的な知識を身につけます。さらに資源・エネルギ
ー問題、環境問題の学習をもとに、世界の資源・エネルギー需給に対して日本はどう対処することが必要であるのか、
さらにかつて公害大国であった日本は、世界の環境問題解決に向けてどれだけ貢献できるのかなどといった様々な課題
解決のための基礎的な知識を身につけます。次に、世界の結びつきについて学びます。現代は国際化が進展したとはい
え、依然として国家はそこで生活する人々にとって大きな存在です。ただし国家は単独では存在し得ず、国家群を組織
し相互依存を強めています。また民族の学習を通じて異文化受容の糸口をつくります。さらに人間生活を大きく変化さ
せてきた、交通・通信の発達について学びます。最後に、貿易について学習します。貿易品は各国の自然環境や経済状
況を反映しており、また相互依存の関係を知る上でも学習のまとめにふさわしい単元です。
後期は、世界の諸地域を概観します。世界の結びつきの中で変化している各地域を日本との関係に注目しながら学習
していきます。ASEAN・中国の工業発展に日本を始め、先進国の工業はどう変化してきたか、そして変化していく
のかといった問題などを考えることになります。
②補習・課外
補習・課外は実施されません。
3 学習方法
①予習、復習の仕方
2年次に週2時間の授業が行われます。毎日の予習復習は求めませんが、試験前には十分に復習し大事に受験してほ
しいと思います。復習する際には、教科書、統計、地図帳などで、学習した内容を一つ一つ丁寧に確認していくことが
大切です。特に地図上での位置を確認することを怠らないようにしましょう。自分で簡単な地図を書いて理解する癖を
付けることを勧めます。
②ノートの取り方
板書されたものをそのまま写すだけではあまり学習効果は期待できません。板書事項は項目だけのことが多いからで
す。ある事項はどんなことか、あるいはどこで学んだかがわかるように、できるだけ自分の言葉で内容を説明するよう
なノートを作りましょう。自分しかわからないノートでよいのです。また、あとで付け加えることが可能なように、ス
ペースをゆったりと取っておきましょう。また、自分で書いた簡単な地図を付け加えると学習効果が上がります。
③その他
世界各地のことに関心を持ち、テレビや新聞・雑誌などで興味を持ったことを自分で調べることも重要です。ニュー
スや新聞も政治・経済面にできるだけ目を通して下さい。
4 大学受験について
地理Aでの大学受験には制約があります。どうしても受験するという場合は、個別に相談してください。
5 評価・その他(考査問題、小テストなどについて)
評価は定期考査のほか、出席状況、授業態度、提出物、発表内容を考慮します。
定期考査は学習内容の確認と応用問題になります。課題の与えられた実力考査も評価の対象にします。
教科書等
高等学校 新地理A (帝国書院)
新詳高等地図 (帝国書院)
副教材
データブックオブザワールド(二宮書店)
学 習 計 画
学年月
学
習
項
目
オリエンテーション
球面上の世界
世界の地形環境
2
前
世界の気候環境
学
習
内
容
押さえるべき事柄
地理を“楽しく”学んでいくための説明をします。
学習内容と方法
地球は“球”であることは誰でも知っていますが、方
陸半球と水半球
位や時差を直ぐに答えるのは難しいですね。しかし、国
緯度・経度
際化社会に生きる私たちには重要な内容です。地図には
時差
必ずひずみがあることをしっかり理解しましょう。
方位
日本の地形だけでなく世界の地形についてもその成り
プレートテクトニクス
立ちを考えながら、学んでいきます。また身近な地形に
大地形
ついては人間生活との関わりを重点に整理していきます。
小地形
気候は私たちの生活だけでなく産業にも大きな影響を
気温
与えます。また、気候学者ケッペンの気候区分の方法を
風
学びます。世界をある法則に従って地域区分する最初の
降水量
学習となります。
各気候区の特色
初めての定期考査です。ただ単に暗記するだけでは高
得点は取れません。高校地理では理解しながら覚えてい
くことが重要です。しっかり準備して下さい。
人口・食料問題
期
年
世界の都市・居住問題
日本では少子高齢化が問題になっている一方で、世界
人口問題
の総人口はまだ増加を続けています。人口問題は食糧問
人口移動
題でもあり、南北問題の重要課題でもあります。
食料問題
人口の都市集中にともない、発展途上国も先進国も都
市問題を抱えています。都市再開発が進む日本の都市や
都市問題
都市再開発
居住環境についても考えてみましょう。
資源・エネルギー問題
世界のエネルギー資源の多くは偏って分布し、生産国
と消費国が異なっているところに問題が生じています。
また、様々な金属資源についても、私たちの豊かな生活
を支える生産国との経済格差についても考えていきます。
石油戦略
環境問題
地球温暖化、オゾン層の破壊、熱帯林の破壊、砂漠化、
環境問題
酸性雨など地球規模の環境問題について学びます。環境
南北問題
問題の背後には、南北問題の存在があることを整理しな
がら解決に向けてその方策を考えてみます。
前
現代の国家と国家群
世界の民族問題
私達はどこかの国に所属し、国家は現在でも最も重要
国家
な人間集団の単位です。しかし国家間には常に課題があ
国際組織
ります。自国だけが良ければという考えは通用しません。
領土問題
世界にはそれぞれの自然環境、歴史の中で育まれた文
化の違いに基づいて多くの民族集団が形成されてきまし
民族
民族問題
た。世界各地の民族対立を解決することはできないので
しょうか。全ての国家は複合民族国家なのです。
世界を結ぶ交通・通信
期
交通は現代社会で最も重要な分野の一つです。交通機
関の発達は私達の生活、行動圏を大きく変えました。こ
交通機関の特色
交通・通信の発達
こでは課題も含め、地理的なアプローチを試みます。
2
現代世界の貿易
世界の諸地域
各国のおもな輸出品には、その国の自然環境や経済状
貿易摩擦
況が反映されます。発展途上国のおもな輸出品はどのよ
水平貿易
うに変化してきたでしょうか。
垂直貿易
世界の生活・文化について、私達の生活と比較しなが
ら学んでいきます。自然環境の違いによる衣食住の違い
や、宗教など、文化的な違いによる様々な人々の生活を
学びます。身近な生活を客観的にとらえます。
東アジア
工業化が著しい近隣の韓国と中国を中心に学びます。
似た点と異なる点を意識しながら学習しましょう。
東南アジア
日本の工場は、繊維工業、電気機械工業、自動車工業
などが東南アジアに進出しました。進出の背景と今後の
韓国
中国
ASEAN
産業の空洞化
日本との関係について学びます。
後
南アジア
多様性にあふれながら、工業化の進展とともにますま
インド
す世界との関わりを強めているインドについて学びます。
西アジアと北アフリカ
乾燥地域に生まれた世界宗教の一つであるイスラム教
と石油で特徴づけられる地域です。日本との違いが強調
イスラム
パレスチナ問題
されますが、石油を通じて深く関わっています。
年
サハラ以南のアフリカ
植民大陸・暗黒大陸と呼ばれたアフリカは、人口問題、
植民大陸
都市問題、環境問題などさまざまな課題を抱えています。
日本はどのように関わっていくかを考えます。
ヨーロッパ
期
アングロアメリカ
ラテンアメリカ
オセアニア
第2次大戦後、EC(現EU)を結成し、アメリカ合衆
EU
国・旧ソ連とは異なる軸となりました。加盟国が増加し、
ブルーバナナ
さまざまな課題を抱えることになりました。
地域格差
唯一の超大国といわれるアメリカ合衆国は、工業大国
民族のモザイク
であるばかりでなく、農業大国でもあります。アメリカ
超大国
を支えてきた移民に着目して理解を深めます。
アグリビジネス
21 世紀の大陸と呼ばれてきたブラジルはBRICsの
ブラジル
一員として、21 世紀の世界にどのような影響を与えるこ
BRICs
とになるのでしょうか。
MERCOSUR
近年、日本との関わりを深めたオーストラリアを中心
に学習します。
オーストラリア
TPP
授 業 教 科
履 修 学 年
地
2・3 年
歴
類 型
授 業 科 目
文 理
地
履 修 規 定
理
B
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
「グローバル化」と「自由競争」の 21 世紀は激動の時代。人・もの・カネ・情報が世界を激しく流動しています。
地理は、どこに、何が、どのように、存在・分布するのかを学びます。そして高校地理で特に重要になってくるのは、
「なぜそこに存在するのか」を追求することです。自然条件の相違がその大きな原因の一つであることはもちろんです
が、それだけではありません。特に人間の経済活動は、自然条件以外の要素が大きく働いているのです。地理的な事象
の原因を探求することは、地域の問題解決に向けての糸口となります。
また中学地理との違いは、世界を見る“切り口”にも現れます。各国別に“地域性”を理解する方法よりも、自然環
境、農業、工業、環境問題、都市化、人口、民族などの視点から、地域の比較を通してダイナミックに変化する現代世
界の構図を理解する方法が採られています。各地域の違いを“覚える”のではなく、“理解”し、その法則性を探ってほ
しいと思います。
先進国では科学技術の発展によって、かつてないほどに物質的な豊かさを享受しています。しかしその一方で環境破
壊、人口問題、貧困、資源・エネルギー問題、民族対立や地域紛争といったものが各地で発生しています。これらの地
球的な課題(グローバル・イシュー)の解決に向けた対策を、今までみてきたような「地理的な見方、考え方」に基づ
いて考えることが高校地理の目標になっています。
2 学習内容
①授業
2年前期は、地形・気候を中心に人間生活に大きな影響を与えている「自然環境」について学びます。「自然環境」は
地理学習の基本であり、高校では地形形成や各気候帯が成立するメカニズムを考えながら学習します。また、熱帯や乾
燥帯に生きる人々、あるいは低湿地や高山地域に住む人々の生活との違いなどを知ることも、私たちの視野を大きく広
げることになります。さらに、
「どこに」を知る上で重要な地図の図法と利用について学びます。地図作製の原理を知り、
目的に照らして作られる地図の利用を学ぶことは、地域を見る目、あるいは世界を見る目を養うのに最も重要な手段と
なります。
2年後期は、農業の学習を通じて、先進国と発展途上国の食料需給の世界的な構図を把握します。また世界の食糧問
題、あるいは日本の食料の安定確保などといったテーマの基礎的な知識を身につけます。さらに資源・エネルギー、環
境問題の学習をもとに、世界の資源・エネルギー需給に対して日本はどう対処することが必要であるのか、さらにかつ
て公害大国であった日本は、世界の環境問題解決に向けてどれだけ貢献できるのかなどといった様々な課題解決のため
の基礎的な知識を身につけます。
3年前期は、工業全般について学習します。ASEAN・中国の工業発展に日本を始め、先進国の工業はどう変化し
てきたか、そして変化していくのかといった問題などを考えてみます。また都市・都市問題、人口の学習を通じて、先
進国・発展途上国いずれにも存在する人口問題の解決や、人口の都市集中の問題やその解決策について考えます。
3年後期は、人間生活を大きく変化させてきた、交通・通信の発達、国家と国家群について学習します。現代は国際
化が進展したとはいえ、依然として国家はそこで生活する人々にとって大きな存在です。ただし国家は単独では存在し
得ず、国家群を組織し相互依存を強めています。また、民族の学習を通じて異文化受容の糸口をつくります。最後に、
貿易について学習します。貿易品は各国の自然環境や経済状況を反映しており、また相互依存の関係を知る上でも学習
のまとめにふさわしい単元です。
12 月の特別時間割期間には最後の総復習として、問題演習とまとめを行います。集中力をもってセンター試験での高
得点を目指してほしいと思います。
私大・国公立2次対策は、1月以降も継続して行います。
②補習・課外
2年次は課外が実施されません。各自「研究ノート」(問題集)を利用して理解を深めていく必要があります。
3年になると課外が始まるので、問題演習を通じて理解を深めて下さい。一般に予習は不要ですが、短時間でもいい
のでその日のうちに復習して下さい。3年夏休みには課外での問題演習を中心に、既習範囲の総復習をやっていきます。
特に弱点分野(地図、気候など)を集中的にものにすることが必要です。
3 学習方法
①予習、復習の仕方
2年次は文系が週4時間、理系が週2時間、3年次は文系・理Ⅰが週3時間、理Ⅱが週2時間で地理の授業が行われ
ます。地理Bは「現代世界の地理的事象を系統地理的、地誌的に考察し地理的認識を養うと共に、地理的な見方や考え
方を培う」という目標を達成することが求められています。2,3年の計で文系は週7時間、理Ⅰは5時間、理Ⅱは4
時間しかなく、少ない時間で多くの内容をこなしていかなければなりません。授業中の集中力が必要です。最後はこの
集中力が入試本番で生きます。特に3年生になったら、学習内容はその場で覚えてしまうくらいの覚悟が必要です。
毎日の予習復習は求めませんが、試験前には十分に復習し大事に受験してほしいと思います。復習する際には、教科
書、統計、地図帳などで学習した内容を、一つ一つ丁寧に確認していくことが大切です。特に地図上での位置を確認す
ることを怠らないようにしましょう。自分で簡単な地図を書いて理解する癖を付けることを勧めます。
また、自分が受けた試験は必ず復習しましょう。もっとも効率のよい勉強法だからです。
②ノートの取り方
板書されたものをそのまま写すだけではあまり学習効果は期待できません。板書事項は項目だけのことが多いからで
す。ある事項はどんなことか、あるいはどこで学んだかがわかるように、できるだけ自分の言葉で内容を説明するよう
なノートを作りましょう。自分しかわからないノートでよいのです。また、あとで付け加えることが可能なように、ス
ペースをゆったりと取っておきましょう。また、自分で略地図を書いて理解するように心がけましょう。2年間の少な
い時間数で、最大の効果をあげるためには、自分のノートを参考書にすることができればベストです。
③その他
世界各地のことに関心を持ち、テレビや新聞・雑誌などで興味を持ったことを自分で調べることも重要です。ニュー
スや新聞も政治・経済面にできるだけ目を通して下さい。
4 大学受験について
センター試験では基本的な知識だけでなく、思考力が試されます。ぜひ授業中にしっかり聴いて、見て、考えて培っ
てください。東大文系、京大文系など2次試験でも必要になる諸君は、意識的に勉強時間を作り、自分なりにノートに
まとめていってください。用語集を手に入れて、関連事項を含め、学習に厚みをつけることを望みます。
また、近年増えつつある、私大入試、国公立2次試験、AO入試や推薦入試で課される小論文では、環境、人口、食
料、南北問題など地理的な視点を必要とするテーマが非常に多くなっています。センター試験の受験科目としてだけ意
識するのではなく、これらの課題について自分の考えをもてるようにしていきましょう。
5 評価・その他(考査問題、小テストなどについて)
評価は定期考査のほか、出席状況、作業学習への取り組み具合、提出物を考慮します。
定期考査は学習内容の確認と応用問題になります。課題の与えられた実力考査も評価の対象にします。
教科書等
副教材
新詳地理B (帝国書院)
新詳高等地図 (帝国書院)
データブックオブザワールド(二宮書店)
地理の研究(光文館)
学 習 計 画
学年月
前
学
習
項
目
オリエンテーション
世界の地形環境
2
学
習
内
容
地理を“楽しく”学んでいくための説明をします。
学習内容と方法
日本の地形だけでなく世界の地形についてもその成り
プレートテクトニクス
立ちを考えながら、学んでいきます。また身近な地形に
大地形
ついては人間生活との関わりを重点に整理していきます。
小地形
初めての定期考査です。ただ単に暗記するだけでは高
年
得点は取れません。高校地理では理解しながら覚えてい
期
くことが重要です。しっかり準備して下さい。
地域調査
押さえるべき事柄
地域調査の目的や方法について学びます。
地形図の利用
地形図の読図や作業を行います。センター試験などで
よく出題
初めての定期考査です。ただ単に暗記するだ
けでは高得点は取れません。高校地理では理解しながら
前
地図記号
等高線
尾根と谷
覚えていくことが重要です。しっかり準備して下さい。
球面上の世界と地図
地球は“球”であることは誰でも知っていますが、方
位や時差を直ぐに答えるのは難しいですね。しかし、国
正方位図法
正積図法
際化社会に生きる私たちには重要な内容です。地図の特
徴をしっかり理解して正しい世界認識を持つための基礎
を固めましょう。苦手にならないよう楽しく学習します。
世界の気候環境
2
期
(文系のみ)
日本の自然
気候は私たちの生活だけでなく産業にも大きな影響を
与えます。また、気候学者ケッペンの気候区分の方法を
気候分布
学びます。世界をある法則に従って地域区分する最初の
気候区分
学習となります。
気候区の特色
位置、地形、気候といった視点から日本の地域性をと
らえます。人間の活動や災害対策も盛り込まれます。
世界の農牧業
気温・降水量・風
農牧業は自然環境の影響を強く受けていますが産業と
日本の地形・気候
日本の自然災害
農業の成立条件
して成立するには社会的条件が加わります。その結果、
自給的農業
世界あるいは各国で特色ある農業地域が形成されます。
商業的農業
焼畑農業、遊牧、混合農業などを学びながら、農業の地
企業的農業
域区分を試みます。世界の農業を全体として把握するこ
水産業
とができ、世界の食糧問題なども見えてきます。
林業
既習内容が試験範囲になります。範囲が広いので事前
後
に計画を立て、十分に復習して試験に臨んでください。
これまでに学んだ内容をさまざまに組み合わせたり、
新しい切り口で再確認していくような出題がなされます。
資源の生産と消費
年
産業革命以降、世界の工業を支えてきた石炭、20 世紀
エネルギー分布
以降、エネルギーの主役の座を占めるようになった石油、
エネルギー革命
石油危機以降、重要性を増した原子力発電を中心とした
新エネルギー
新しいエネルギーなどについて学びます。世界のエネル
原料資源と分布
ギー資源の多くは偏って分布し、生産国と消費国が異な
期
っているところに問題が生じています。また、地下資源
を中心とする様々な鉱産資源についても、その分布や消
費を学びながら私たちの豊かな生活の一方で、それを支
える生産国との経済格差についても考えていきます。
環境・エネルギー問題
地球温暖化、オゾン層の破壊、熱帯林の破壊、砂漠化、
酸性雨など地球規模の環境問題について学びます。環境
環境問題と南北問題
環境と生活
問題の背後には、南北問題の存在があることを整理しな
がら解決に向けてその方策を考えてみます。
2年の学習内容を試験範囲として出題します。大学入
試を意識して、十分な対策ができるように計画を立てて
3
前
学習して下さい。
世界の工業
年
期
産業革命以降、人類は工業化社会に突入しました。工
工業の発達
業の成立は原材料の存在と共に労働力・市場・交通など
工業の立地条件
の社会的条件の影響を強く受けます。工業についても立
各工業の特色
地、集積と分散といった法則性のある理論があります。
工業地域
これを学習することで、日本の工業の変化を理解するこ
とができます。私たちの生活に密接な関わりがあります
ので意欲的に取り組んで下さい。面白い分野です。
全国での自分の位置を知って、進路選択の重要な手が
かりにして下さい。出題も2年次の範囲も含め、多岐に
わたります。見直しを徹底して下さい。
前
期
衣食住
消費と余暇活動
世界の生活文化について、私達の生活と比較しながら
学んでいきます。自然環境の違いによる衣食住の違いや、
流通
宗教など、文化的な違いによる様々な人々の生活を学び
消費行動
ます。身近な生活を客観的にとらえる楽しい分野です。
余暇活動
現在は経済のサービス化が進み、消費、流通、余暇活
動などの分野が重要な産業となっています。私たちの生
活を振り返り、新しく重要な産業を学習します。
3
夏
休
み
既習内容の総復習
前
期
村落と都市
夏休みの課外で、問題演習とまとめを集中的に行いま
す。大学入試の出題形式に慣れることができます。弱点
既習内容の総復習
弱点分野の補強
分野の補強をこの時期に行っておく必要があります。
村落や都市の成立と発展、都市の内部構造などについ
て学びます。
世界の都市・居住問題
人口の都市集中にともない、発展途上国も先進国も都
村落の発達
都市の発達
都市問題
市問題を抱えています。都市再開発が進む日本の都市や
居住環境についても考えてみましょう。
人口・食料問題
後
日本では少子高齢化が問題になっている一方で、世界
人口分布
の総人口はまだ増加を続けています。人口問題は食糧問
人口構成
題でもあり、南北問題の重要課題でもあります。人口に
人口移動
関する基本的な知識や考え方を整理しながら、私たちの
人口問題
身近な問題としてとらえ、解決策を考えます。
世界を結ぶ交通・通信
交通は現代社会で最も重要な分野の一つです。交通機
関の発達は私達の生活、行動圏を大きく変えました。こ
交通機関の特色
交通・通信の発達
こでは課題も含め、地理的なアプローチを試みます。
現代の国家と国家群
期
年
私達はどこかの国に所属し、国家は現在でも最も重要
な人間集団の単位です。しかし国家間には常に課題があ
国際組織
ります。自国だけが良ければという考えは通用しません。
領土問題
島国で海洋国家である日本について考えてみます。
世界の民族・領土問題
世界にはそれぞれの自然環境、歴史の中で育まれた文
人種
化の違いに基づいて多くの民族集団が形成されてきまし
民族
た。世界各地の民族対立を解決することはできないので
語族
しょうか。全ての国家は複合民族国家なのです。
現代世界の貿易
各国のおもな輸出品には、その国の自然環境や経済状
況が反映されます。世界貿易を国ごとに整理します。
12
月
問題演習
冬
休
み
学習内容の総復習と
センター試験直前の冬休みは正念場です。短期集中の
センター試験対策 課外で、これまでに学習したことを振り返り、学習内容
1
私大・国公立2次対策
12 月は授業中にセンター試験に対応した問題に数多く
あたり、知識の整理と復習を行います。
民族問題
貿易摩擦
水平貿易・垂直貿易
センター試験への
対応
学習内容の
最終チェック
の最終チェックを行います。
センター試験後は、私大・国公立2次試験を地理で受
験する人に対して、国・地域別の問題演習や論述式の問
月
国家の三要素
題演習を行います。
地誌の問題演習
論述対策
授 業 教 科
履 修 学 年
公
1
授 業 科 目
民
年
類 型 共 通
文
理
現
代
履 修 規 定
社
会
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
今日の世界にはグローバリズムの中でさまざまな不安定要因が生まれています。一方、国内情勢にお
いても、財政や地方分権、少子高齢化など課題が数多く見受けられます。直面する政治的・経済的・国
際的諸課題に正しく対応できる能力を身につけるのみならず、21世紀を生きる人間としての在り方生
き方を模索し、市民としての資質を育成することがこの科目の目標です。
2 学習内容
授業
1 学年 2 単位、センター試験「倫理・政経」に対応できるように学習します。
1.現代の民主政治・・・民主政治の原理・日本国憲法の特徴・統治機構・政治参加などについて、中
学校公民的分野の内容をさらに発展させて学びます。また、選挙権年齢の引き下げにともなって、主権
者としての力を高めるための学習を行います。(教科書第 3 、 4 章)
2.現代の経済と国民福祉・・・現代の企業・市場機構・GDP と経済成長・金融政策と財政政策など
の基礎を中心に、社会保障制度や労働問題・消費者問題も取り扱います。(教科書第 6、7 章)
3. 国際社会の動向・・・国連や国際法の役割等の国際政治分野と国際経済(外国為替・経済摩擦・
国際協力)を取り上げます。(教科書第 5,8 章)
3 学習方法
①予習、復習の仕方
学習方法としては、教科書を読み、講義で補足する→板書を整理する→研究ノートなどで知識の定着
を図る→実際起こっている出来事に興味関心を広げる、というプロセスが大切です。
②ノートの取り方
ただ板書事項だけを写すのではなく、自分なりに用語に解説を付けたり、先生が話した内容をメモし
ておくような方法が効果的です。また研究ノートの重要ポイントを活用するとよいでしょう。
③その他
日頃から努めて新聞やTVニュースを見る習慣を身につけてください。
4 大学受験について
センター試験では文系の多くの大学が公民科の科目で受験できます。本校では、センター科目「倫理」
「政経」に対応できるように、現代社会の中で政治・経済の内容を学習します。
5 評価・その他(考査問題などについて)
授業で学習した内容を中心に、教科書・研究ノート・資料集から出題します。また、教科書第1編の内
容は、各考査毎にレポートにまとめる課題とします。
教科書等 高校現代社会(実教出版)
副教材
最新政治経済資料集(第一学習社)
政治・経済研究ノート(光文館)
「私たちが拓く日本の未来」
学 習 計 画
学年月
学
習
項
目
学習内容
・
押さえるべき事項
第2編3、4章
前
1
1.人権保障と法の支配
1.自然権と社会契約説、法の支配の意味
2.国民主権と議会制
2.民主政治の原理、権力分立制
3.現代世界の政治制度
3.議院内閣制と大統領制の比較
2章日本国憲法と国民生活
期
年
1.大日本帝国憲法と日本国憲法の特徴
1.日本国憲法の成立
2.平和主義と日本の安全保障問題
2.平和主義
3.憲法の基本的人権と判例
3.基本的人権の保障
4.国会・内閣・裁判所の機能
4.政治機構と国民生活
5.地方自治と地方制度改革
6.政党や世論の役割、選挙制度と政治史
「私たちが拓く日本の未来」を使用して、選挙制度、18 歳選
挙権の意義、政治的教養を高める活動的な学習
第2編 6,7 章
経済社会と政
府
1.技術革新と産業の変化
1.技術革新と社会の変化
2.株式会社のしくみや市場機構の特徴、市場の失敗
2.現代の市場と企業
3.金融機関、日銀の金融政策、バブル崩壊と金融制度改革
3.金融のしくみと金融政策 4.財政政策や税制、財政危機と対応
1
4.政府の役割と租税
1.戦後日本経済史(戦後復興からバブル崩壊後まで)
5.日本経済の歩みと課題
2.日本の公害問題と政府の対応
後
3.労働三権と今日の労働環境の変化
4.日本の社会保障制度、年金・医療などの課題
年
期
第 2 編 5,8 章
国際社会の動
向
国際政治の問題
1.国際社会・国家の構造と国際法の特徴
1.国際社会と国際法の意義
2.集団安全保障と国際連合の機能、課題
2.国際組織の役割
3.戦後国際政治史
3.国際政治の動向
4.今日の人種・民族問題、地域紛争
4.人権と人種・民族問題
5.兵器の現状と軍縮の歩み
5.核兵器と軍縮問題
国際経済の問題
1.主要国の経済状況、地域的経済統合
1.国際経済の動向
2.貿易の現状、経済摩擦とその対応
2.貿易の拡大と経済摩擦
3.南北問題の現状と先進国の経済援助
3.南北問題
授 業 教 科
公
履 修 学 年
授 業 科 目
民
3 年
類 型 共 通
文
理
倫
履 修 規 定
理
必 修
選 択
「政治・経済」との選択履修です。高等学校「倫理」は、中学校までの学習を受けて、個人や社会の
望ましいあり方・生き方がどのように変遷し、実際にはどのような社会が生まれたのかを学習します。
中学校までの「道徳」と類似するところもありますが、先人の哲学、倫理学の業績を学ぶことで、自身
の倫理観を確立する手助けとするところに、中学校までとの違いがあります。
2 学習内容
①授業
3学年文系で2単位で、センター試験「倫理」、「倫理・政経」に対応できるように学習します。
②補習・課外
文系クラスは多くの大学で「倫理・政経」または現社がセンター試験の受験科目となるので、3年
次には学習が不足している範囲の集中講義を経て、センター対策演習や過去問演習を実施します。
3 学習方法
①予習、復習の仕方
学習方法としては、教科書を読み、講義で補足する→板書を整理する→研究ノートなどで知識の定着
を図る→実際起こっている出来事に興味関心を広げる、というプロセスが大切です。
②ノートの取り方
ただ板書事項だけを写すのではなく、自分なりに用語に解説を付けたり、先生が話した内容をメモし
ておくような方法が効果的です。また研究ノートの重要ポイントを活用するとよいでしょう。
③その他
日頃から努めて新聞やTVニュースを見る習慣を身につけてください。
4 大学受験について
センター試験では文系の多くの大学が公民科の科目で受験できます。本校では、センター科目「倫理」
「倫理・政経」に対応できるように学習します。
5 評価・その他(考査問題などについて)
授業で学習した内容を中心に、教科書・研究ノート・資料集から出題します。また、教科書第1編の内
容は、各考査毎にレポートにまとめる課題とします。
教科書等 現代倫理(清水書院)
副教材
倫理研究ノート(光文館)
学 習 計 画
学年月
学
第 1 部
習
項
目
学習内容
・
押さえるべき事項
青年期と人間として 心理学、社会学などの知見をもとに青年期の課題を理解する。
のあり方・生き方
前
1.青年期の意義と自己形成
人生における青年期の位置づけ、発達課題、適応やキャリア形
2.青年期の課題と生き方
成について学び、望ましい生き方を探究する。
第 2 部
期
3
生き方
1.人生における哲学
ギリシア、中国の古代思想、キリスト教・イスラーム・仏教を学
2.人生における宗教
ぶことで、善く生きるとはどのようなことかについての理解を
3.芸術と人生
深め、あり方生き方を探究する。
第 3 部
年
人間としての自覚と 源流思想から、人間としてのあり方・生き方を理解する。
国際社会に生きる日 古代から現代までの日本人の倫理観や宗教を理解する。
本人の思想
1.日本の風土と外来思想
伝統的な日本人の倫理観、中国を始めとする外来の宗教、倫理
観を学び、日本への思想的影響を理解する。
2.近代日本の思想
西洋思想との出会いによって、日本人の倫理観がどのように変
容しているかを学ぶことで、現代における日本人の望ましい倫
理観を探究する。
第4部
現代社会と倫理
現代社会の特徴と、近現代の倫理思想を学ぶことで、これから
の社会と個人のあり方を探究する。
1.現代の特質と課題
現代の社会学的分析を学ぶ。
2.近代社会をつくった倫理 人格の尊厳、社会契約思想などを学ぶことで、近代社会のあり
後
思想倫理
方を理解し、どのような課題があるかを探究する。
3.現代における理性への反 大衆社会以後の哲学、倫理思想を学ぶことで、これからの社会
省
と人間のあり方生き方を探究する。
期
第5部
現代の諸課題
現代の諸課題を、これまで学んだ倫理思想などを基礎にして理
解し、解決策を探究する。
1.生命と環境
生命倫理、環境倫理、家族地域社会論、情報倫理、多文化共生
2.家族・地域社会と情報社会 の考え方などを学び、今日的な課題の解決策を、倫理の視点か
3.異文化理解と人類福祉
ら探究する。
センター試験演習
センター試験演習を通して、理解の定着を進める。
授業教科
履修学年
数学
全学年
類型
共 通
授業科目
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・α・β・γ
文
履修規定
理
必修
1 教科・科目の目標
数学における基本的な概念や原理・法則の理解を深め、事象を数学的に考察し処理する能力を高めるとともに数学的
な見方や考え方のよさを認識し、それらを積極的に活用する態度を育てる事が目標です。
特に、本校においては1年で「思考力」
、2年で「応用力」
、3年で「実戦力」というように各学年毎における目標を
掲げながら「本物の実力の養成」を目指しています。
更に、諸君達の今後の人生において如何なる事態に遭遇しても動揺することなく冷静に状況判断ができ、他への思い
やりも忘れず、課題解決のために自分であらゆる手段を考えて実行に移していけるような自己解決能力と論理的思考力
を、数学の日々の学習を通して育成したいと考えています。
2 学習内容
Ⅰ.授業
文・理共通【数学Ⅰ】数と式,2次関数,図形と計量,データの分析,
[課題学習]
【数学A】場合の数と確率,整数の性質,図形の性質,
[課題学習]
【数学Ⅱ】いろいろな式,図形と方程式,三角関数,指数関数と対数関数,微分と積分
【数学B】数列,平面上のベクトル,空間座標とベクトル,確率分布と統計的な推測
理系
【数学Ⅲ】平面上の曲線,複素数平面,数列の極限,関数の極限,微分法,積分法
医進
【数学γ】数学全般の発展的総合的な演習(選択科目であり数学Ⅲを補完するものである)
文系
【数学α】合同式,整数の応用,データの分析(Σの利用)
【数学β】複素数平面,式と曲線,微分の応用,積分の応用
Ⅱ.補習・課外
1年 平常の授業で学習した内容について主に問題演習を行う.(授業と連動)
2年 受験用の入試問題集を用いて、演習・解説を行う.
3年 前半は、受験用の入試問題集を中心に演習・解説を行う.
後半は、入試問題を精選したプリントによる実戦演習を行う.
夏休み・冬休み補習:実力増強を目標に、実戦演習、並びに授業の補充を行う.
3 学習方法
Ⅰ.予習,復習の仕方:数学は、紙と鉛筆を持ち、手だけでなく頭(脳)を動かすことが重要
① 高校の授業内容は「難しい・多い・速い」
中学までは予習、復習なしでも授業がわかるケースが多かった!? のは、学習内容が易しく、少なく、しかも授
業の進み方がスローだったからです。やはり、難解な事に立ち向かうにはある程度の予備知識、即ち頭の準備体操
が必要なのです。
② 【待つ】のではなく、【求める】ことが大切!
諸君のほとんどは大学進学を希望していることと思います。その大学では更に高度で専門的な研究を行う事にな
るわけです。本来学問には、自主的かつ積極的な取り組みが必要不可欠であり、高校はそのための良い練習期間と
言えるのです。中学では《教わる》で済んだでしょうが、高校からは自ら《意欲的に学ぶ》姿勢が必要なのです。
だから、予習は意欲的に学ぶための《心の準備体操》と考えて欲しい。
教科書の翌日に習う内容を読み、公式の作り方、例題を理解する。できれば練習も解いてみる。
授業では、わからなかったところ、別解を中心にしっかり聞いてほしい。
また、復習については、その日にやった問題、あるいは問題集で類題を解くことが学力を定着させる大事なポイン
トです。それでできなかった問題は、必ず次の日に友達あるいは先生に質問をして疑問を残さないようにしましょ
う。数学は授業が毎日あります。わからないところがあるとあっという間にたまるのですぐに対策を取ることが大
切です。
Ⅱ.ノートの取り方
一番大事なことは、後からいろいろ書き加えられるスペースを確保しておくことです。疑問だったこと、解答に
至る考え方、別解など必要なことを書き込むことによって自分だけのオリジナルノートを作りましょう。そのノー
トを見直すことによって自分の弱点に気がつくことができます。
4 大学受験について
国公立大学は、大学入試センター試験+個別学力試験(2次試験)の総合得点の結果で合否が決まります。文系・理系
ともほとんどの大学において、大学入試センター試験では数学{①[数学Ⅰ・数学A]と②[数学Ⅱ・数学B]
}を必修
とします。また、個別学力試験でも、
【文系】は{数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ・数学B}
、
【理系】は{数学Ⅰ・数学A、数学Ⅱ・
数学B、数学Ⅲ}を課す大学がほとんどです。
5 評価・その他(考査問題,小テストなどについて)
Ⅰ.試験
①定期考査
… 出題範囲(教科書履修範囲+授業内容+教科傍用問題集+課題).
②確認テスト
… 家庭学習と授業の定着度をチェックする.
③校内実力考査(1・2年)… 大学入試を意識し、実力の養成と定着をはかる。4,11,1 月に実施.
④校内模試(3年)
… 大学入試本番を想定した試験。6,10,11 月に実施.
⑤校外模試(全学年)
… 全国における自分の相対位置がわかる.
Ⅱ.評価
学期成績は、定期考査・実力考査をもとに、平常点(確認テスト,提出物,興味・関心・意欲,出席状況)を加
味して 100 点法で評価する。学年成績は、各学期成績から算出する。
教科書等
数学Ⅰ(数研出版)
,数学A(数研出版)
数学Ⅱ(数研出版)
,数学B(数研出版)
数学Ⅲ(数研出版)
副教材
数学Ⅰ・A問題集(九数教編)・改訂版チャート式数学Ⅰ+A (数研出版)
傍用・・・・・サクシード数学Ⅱ+B,Ⅲ(数研出版)(予定)
受験編・・・スタンダードⅠⅡAB,オリジナル・スタンダードⅢ(予定)
学 習 計 画 (1年)
学年月
4月
5月
学 習 項 目
第1章
数と式
習
内
容
押さえるべき事柄
(数学Ⅰ)
☆式と証明
第2章
(数学Ⅰ)
2次関数
前期第一考査【数学Ⅰ】
6月
学
第1章
(数学A)
場合の数と確率
7月
前期第二考査
【数学Ⅰ・A】
8月
[課題学習]
〈夏休み補習〉
9月
式の計算・実数・1次不等式・集合と命題
『整式の加法と減法および乗法,因数分解,実数,根号を含む式
の計算,1次不等式,1次不等式の利用,集合,命題と条件,命
題と証明』
,
『3次式の展開と因数分解,整式の割り算,分数式と
その計算』
2次関数とグラフ・2次方程式と2次不等式
『関数とグラフ,2次関数のグラフ,2次関数の最大と最小,2
次関数の決定,2次方程式,グラフと2次方程式,グラフと2次
不等式』
『複素数,2次方程式の解と判別式,解と係数の関係』
場合の数・確率
『集合の要素の個数,場合の数,順列,円順列・重複順列,組合
せ,事象と確率,確率の基本性質,独立な試行の確率,反復試行
の確率,条件付き確率』
2重根号,絶対値と場合分け,命題の
真偽,必要条件・十分条件,背理法
グラフの平行移動,放物線と直線の共
有点,絶対値を含む関数のグラフ
解の配置
3つの集合の和集合の要素の個数
n P r , n C r の使い方
重複を許して取る組合せ
反復試行の確率,条件付き確率
期待値
データの分析
第4章
(数学Ⅰ) 『データの代表値,データの散らばりと四分位範囲,分散と標準
データの分析
偏差,データの相関,表計算ソフトによるデータの分析』
平面図形・空間図形
第3章
(数学A) 『三角形の辺の比,三角形の外心,内心,重心,チェバの定理,メネ 三角形の辺と角
図形の性質
ラウスの定理,円に内接する四角形,円と直線,方べきの定理, 三垂線の定理とその作図
2つの円の位置関係,作図,直線と平面,多面体』
9月考査 【数学Ⅰ・A】
10月
チェバ・メネラウス・トレミー・方べ
きの定理
三角比・三角形への応用
第3章
(数学Ⅰ) 『三角比,三角比の相互関係,三角比の拡張,正弦定理,余弦定 三角比の相互関係
図形と計量
理,正弦定理と余弦定理の応用,三角形の面積』
正弦定理,余弦定理
実力考査
11月
三角関数・加法定理
第4章
(数学Ⅱ) 『一般角と弧度法,三角関数,三角関数の性質,三角関数のグラ 単位円の利用,加法定理,種々の公式
三角関数
フ,三角関数の応用,加法定理,加法定理の応用,三角関数の合 を図や加法定理を利用して導く,点の
後期第一考査
成』
回転,和と積の公式
【数学Ⅰ・Ⅱ】
12月
第2章
(数学A)
整数の性質
1月
2月
[課題学習]
〈冬休み補習〉
実力考査
第1章
(数学Ⅱ)
式と証明
第2章
(数学Ⅱ)
複素数と方程式
約数と倍数・ユーグリッドの互除法・整数の性質の活用
『約数と倍数,最大公約数と最小公倍数,整数の割り算と商およ
び余り,ユーグリッドの互除法,1次不定方程式, n 進法,分数
と小数』
式と計算・等式と不等式の証明
『3次式の展開と因数分解,二項定理,整式の割り算,分数式と
その計算,恒等式,等式の証明,不等式の証明』
複素数と方程式
『複素数,2次方程式の解と判別式,解と係数の関係,剰余の定
理と因数分解,高次方程式』
最大公約数,最小公倍数の性質
自然数の積と素因数の個数
割り算の余りの性質
合同式
(a + b + c) n の展開式,2つの文字
についての恒等式,
組立除法
3次方程式の解と係数の関係
剰余の定理,因数定理
点と直線・円
3月
第3章
(数学Ⅱ) 『直線上の点,平面上の点,直線の方程式,2直線の関係,円の 2直線の関係
図形と方程式
方程式,円と直線,2つの円』
円と直線,点と直線の距離
学年末考査【数学Ⅱ・A】
(数学)
・・・科目,
【数学】
・・・考査及び評価,☆補充及び発展的内容
学 習 計 画 (2年 理系)
学年月
学 習 項 目
学
習
内
容
4月
実力考査
第3章
(数学Ⅱ)
図形と方程式
軌跡と領域
5月
第2章
(数学B)
平面上のベクトル
平面上のベクトルとその演算・ベクトルと平面図形
『軌跡と方程式,不等式の表す領域』
『平面上のベクトル,ベクトルの演算,ベクトルの成分,ベクト
ルの内積,位置ベクトル,ベクトルと図形,ベクトル方程式』
前期第一考査
【数学Ⅱ・B】
6月
押さえるべき事柄
領域と不等式の関係
放物線を境界線とする領域
ベクトルの概念,位置ベクトル
三角形の面積,点と直線の距離
ベクトル方程式,終点の動く範囲
空間のベクトル
第3章
(数学B) 『空間の座標,空間のベクトル,ベクトルの成分,ベクトルの内 同一平面上にある条件
空間座標とベクトル
積,位置ベクトル,ベクトルと図形,座標空間における図形,平 空間図形の把握
面の方程式,直線の方程式』
7月
空間における平面と直線のなす角
前期第二考査【数学B】
第5章
(数学Ⅱ) 指数関数と対数関数
指数法則
指数関数と対数関数
『指数の拡張,指数関数,対数とその性質,対数関数,常用対数』 対数の計算方法と方程式・不等式
常用対数
8月
9月
〈夏休み補習〉
第1章
数列
(数学B) 数列とその和・数学的帰納法
『数列,等差数列とその和,等比数列とその和,和の記号∑ ,階
差数列,いろいろな数列の和,漸化式と数列,数学的帰納法』
9月考査 【数学Ⅱ・B】
10月
第5章
(数学Ⅱ) 微分係数と導関数・導関数の応用・積分法
極限の計算,関数の極限値,接線,極
n
微分法と積分法
『微分係数,導関数,接線,関数の値の変化,最大値・最小値,関 大値・極小値,解の個数,関数 x の
数のグラフと方程式・不等式,不定積分,定積分,面積』
実力考査
11月
12月
1月
2月
第3章
(数学Ⅲ)
数列の極限
第4章
(数学Ⅲ)
関数の極限
後期第一考査
【数学Ⅱ・Ⅲ】
第5章
(数学Ⅲ)
微分法
数列の極限
『数列の極限,無限等比数列,無限級数』
関数
『分数関数,無理関数,逆関数と合成関数,関数の極限,三角関
数と極限,関数の連続性』
導関数の公式,不等式の証明,不定積
分,定積分,放物線と直線で囲まれた
図形の面積
逆関数・合成関数
極限の収束・発散,不定形
関数の連続性
微分法
『微分係数と導関数,導関数の計算,いろいろな関数の導関数,
第 n 次導関数,関数のいろいろな表し方と導関数』
三角関数・指数関数・対数関数の導関
数,媒介変数表示された関数の微分
導関数の応用・速度と近似式
『接線と法線,平均値の定理,関数の値の変化,関数の最大と最
小,関数のグラフ,方程式,不等式への応用,速度と加速度,近
似式』
接線,法線
平均値の定理
極大・極小,最大・最小
〈冬休み補習〉
実力考査
第6章
積分法
(数学Ⅲ) 不定積分・定積分
『不定積分とその基本性質,置換積分法,部分積分法,いろいろ
な関数の不定積分,定積分とその基本性質,定積分の置換積分法,
定積分の部分積分法,定積分の種々の問題』
学年末考査 【数学Ⅲ】
3月
等差数列・等比数列・階差数列,和の
記号Σへ習熟,いろいろな数列の和,
確率と漸化式,隣接3項間の漸化式,
2つの数列の漸化式,数学的帰納法
第4章
(数学B)
確率分布と統計的な推測
確率分布・統計的な推測
『確率変数と確率分布,確率変数の期待値と分散,確率変数の変
換,確率変数の和と期待値,独立な確率変数と期待値・分散,二
項分布,正規分布,母集団と標本,標本平均とその分布,推定』
(数学)
・・・科目,
【数学】
・・・考査及び評価
置換積分法
部分積分法
面積・体積
区分求積法
確率分布表,期待値,分散
独立な確率変数,二項分布
正規分布
学 習 計 画 (2年 文系)
学年月
学 習 項 目
学
習
内
容
実力考査
4月
第3章
(数学Ⅱ)
図形と方程式
軌跡と領域
『軌跡と方程式,不等式の表す領域』
5月
第2章
(数学B)
平面上のベクトル
前期第一考査
第3章
平面上のベクトルとその演算・ベクトルと平面図形
『平面上のベクトル,ベクトルの演算,ベクトルの成分,ベクト
ベクトルの概念,位置ベクトル
ルの内積,位置ベクトル,ベクトルと図形,ベクトル方程式』
三角形の面積,点と直線の距離
前期第二考査
8月
9月
ベクトル方程式,終点の動く範囲
(数学B) 空間のベクトル
空間座標とベクトル
7月
領域と不等式の関係
放物線を境界線とする領域
【数学Ⅱ・B】
6月
押さえるべき事柄
『空間の座標,空間のベクトル,ベクトルの成分,ベクトルの内
同一平面上にある条件
積,位置ベクトル,ベクトルと図形,座標空間における図形,平
空間図形の把握
面の方程式,直線の方程式』
空間における平面と直線のなす角
【数学B】
〈夏休み補習〉
第4章
(数学Ⅱ) 指数関数と対数関数
指数関数と対数関数
『指数の拡張,指数関数,対数とその性質,対数関数,常用対数』 指数法則
対数の計算方法と方程式・不等式
9月考査 【数学Ⅱ・B】
10月
第1章
常用対数
(数学B) 数列とその和・数学的帰納法
数列
『数列,等差数列とその和,等比数列とその和,和の記号∑ ,階
等差数列・等比数列・階差数列,和の
差数列,いろいろな数列の和,漸化式と数列,数学的帰納法』
記号Σへ習熟,いろいろな数列の和,
実力考査
確率と漸化式,隣接3項間の漸化式,
2つの数列の漸化式,数学的帰納法
11月
第5章
(数学Ⅱ) 微分係数と導関数・導関数の応用・積分法
微分法と積分法
『微分係数,導関数,接線,関数の値の変化,最大値・最小値,関
極限の計算,関数の極限値,
数のグラフと方程式・不等式,不定積分,定積分,面積』
接線,極大値・極小値,
n
後期第一考査
解の個数,関数 x の導関数の公式,
【数学Ⅱ・B】
12月
不等式の証明,
〈冬休み補習〉
不定積分,
定積分,
1月
実力考査
放物線と直線で囲まれた図形の面積
2月
学年末考査 【数学Ⅱ】
3月
第4章
(数学B)
確率分布と統計的な推測
確率分布・統計的な推測
『確率変数と確率分布,確率変数の期待値と分散,確率変数の変
確率分布表,期待値,分散
換,確率変数の和と期待値,独立な確率変数と期待値・分散,二
独立な確率変数,二項分布
項分布,正規分布,母集団と標本,標本平均とその分布,推定』
正規分布
(数学)
・・・科目,
【数学】
・・・考査及び評価
学 習 計 画 (3年 理系)
学年月
学 習 項 目
4月
5月
6月
第6章
積分法
実力考査
(数学Ⅲ)
学
習
内
容
面積・体積・曲線の長さ
『面積,体積,曲線の長さ,速度と道のり,微分方程式』
押さえるべき事柄
一般の回転体の体積
曲線の長さ
第2章
(数学Ⅲ)
複素数平面
極形式
複素数平面
『複素数平面,
複素数の極形式と乗法・除法,
ド
・
モアブルの定理,
ド・モアブルの定理
前期第一考査【数学Ⅲ】
複素数と図形』
回転移動
第1回校内模試
直角双曲線 xy = 1
第1章
(数学Ⅲ) 2次曲線・媒介変数表示
『放物線,
楕円,
双曲線,
2次曲線の平行移動,
2次曲線と直線,
接線の方程式の一般形
平面上の曲線
7月
8月
9月
10月
前期期末考査【数学Ⅲ】
プリント等による演習
いろいろな曲線の媒介変数
過去に出題された入試問題から精選された良質な問題の演習を行
う.
第2回校内模試
第3回校内模試
11月
12月
1月
2月
3月
2次曲線の性質,曲線の媒介変数表示,極座標と極方程式,コン
ピュータといろいろな曲線』
学年末考査 【数学Ⅲ】
センター試験
2次試験
センター対策・2次対策
学 習 計 画 (3年 文系)
学年月
学 習 項 目
4月
合同式
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
学
習
内
容
実力考査
(数学α) 合同式
整数の応用 (数学α)
『合同式の性質と活用』
整数の応用
『互いに素な自然数の性質,素数の基本性質,方程式の整数解』
複素数平面
『複素数平面,複素数の極形式,ド・モアブルの定理』
押さえるべき事柄
a ≡ b (mod m)
互いに素な自然数,整数問題と背理法
複素数平面 (数学β)
極形式,ド・モアブルの定理
前期第一考査
回転移動
【数学α・β】
関数・2次曲線・媒介変数表示
第1回校内模試
式と曲線
(数学β) 『分数関数,無理関数,逆関数と合成関数,放物線,楕円,双曲 いろいろな曲線の媒介変数
前期第二考査
【数学α・β】
微分の応用 (数学β)
データの分析(数学α)
積分の応用 (数学β)
プリントによる演習
第2回校内模試
線,2次曲線の性質,曲線の媒介変数表示,極形式と極方程式』
微分の応用
『数列の極限,無限級数,関数の極限,三角関数の極限,関数の
連続性,いろいろな関数の導関数』
データの分析(Σの利用)
『分散と標準偏差,データの相関』
積分の応用
『不定積分の基本性質(置換積部法,部分積分法)
,定積分の基本
性質(置換積分法,部分積分法)
,曲線の長さ,速度と道のり』
第3回校内模試 過去に出題された入試問題から精選された良質な問題の演習を行
学年末考査【数学α・β】 う.
12月
1月
センター試験 センター対策・2次対策
2月
2次試験
3月
(数学)
・・・科目,
【数学】
・・・考査及び評価
逆関数と合成関数
数列の極限,三角関数の極限
いろいろな関数の導関数
Σを利用した分散や標準偏差
Σを利用したデータの相関
置換積分法
部分積分法,
区分積分法
授 業 教 科
理
履 修 学 年
1・2・3 年
授 業 科 目
科
類 型
共 通
文
理
物理基礎・物理・物理探究
履 修 規 定
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
「力学」「波動」「電磁気」「原子」の内容を学習することにより、自然界に存在する法則性につ
いて考え、理解を深める過程で、同時に科学的思考力・論理的思考力・表現力等を養成すること
を目標とします。
2 学習内容
①授業(次頁に記載)
②補習・課外
予習をして臨むこと。自ら問題に取り組むことで、物理現象に対する理解が深まります。
補習・課外の予定 (基礎学力の定着と大学入試対応のため、2年次より実施<詳細は未定> )
①2年次
…自作プリント など <朝・長期休業中など、実施時期の詳細は未定>
②3年前期(朝)
…自作プリント・問題集など
(放課後)…自作プリント・問題集など
③3年夏季休業
…自作プリント・問題集など
④3年後期(朝)
…自作プリント・問題集など
(放課後)…自作プリント・問題集など
⑤3年冬季休業
…センター対策演習(自作プリント・問題集など)
3 学習方法
①予習、復習の仕方
教科書を読みながら、そこに示された物理現象をイメージすることが大切です。特に、復習は、自
らの言葉で言い直してみるという意味で、「解ったつもり」を避けるのに効果的です。教科書の問題
や問題集等で問題演習を行う際には、「答えが合った」ではなく「説明できる」ことを確認するのが
効果的です。
②ノートの取り方
授業担当者によっては書き込み式のプリントを使用することもあります。そのような場合も、また、
板書をノートに書き取るような場合も、ただ「見たものを書き写す」のではなく、「考えて書く」、
「書いて考える」ことが大切です。「意味のあるかたまり」ごとに書く習慣を身につけましょう。
③考査について
定期考査前には、対象となる演習課題を提示します。十分な準備を行ってから考査を受験するとと
もに、終了後には、必ずやり直し(理解が不十分であった内容の見直し)を行いましょう。
4 大学受験について
①工学部・理学部(生物学科を除く)への進学を希望する場合は、必ず履修しなければなりません。
②理系で、医・歯・薬・農学部などへの進学を希望する場合も、ほとんどの場合で物理を受験科目に
することができます。
③文系では、3年次に2科目(探究)を履修する際に、物理を選択できる場合があります。
5 評価・その他(考査問題、小テストなどについて)
①定期考査 … 出題範囲【教科書履修範囲+副教材】
出題内容【基本事項(30%)+標準(50%)+発展(20%)】
②校内実力考査(2年) … 10月,1月に実施。
校内模試
(3年) … 4月,6月,10月,11月に実施。(ただし、4月は校内実力考査)
③校外実力考査(2年) … 11月,1月に実施
校外模試
(3年) … 6月,7月,8月,9月,10月,11月,12月に実施。
④評価
各定期考査の成績・校内実力考査の成績に、定期考査・実力考査前後の演習課題やレポート、
実験レポート、授業への参加状況などを平常点として加味し、100点満点の絶対評価を行います。
教科書等
数研出版
数研出版
高等学校物理基礎
高等学校 物理
副教材
物理基礎,物理 研究ノート(博洋社)
物理入試問題集(未定)
高等学校で学習する物理学の基礎となる分野であり、以降の学習はすべてこの分野の上に成り立っている
と言っても過言ではない。力には①物体を変形させる働きと、②物体の運動の状態を変化させる働きがある
と考えられるが、ここでは特に運動との関係で力を論ずることが中心になる。ニュートンによる運動の法則
(運動方程式)から出発して、力と運動の関係を記述する様々な手段を確立することが、力学分野の目的とな
っている。
力
1
力を加える
(N)
2
仕事を加える
・ (J)
3
4
運動状態の変化
(kg)に加速度
(N)
(m/s2)
関連する事項
・等加速度運動、放物運動
・剛体のつりあい
運動エネルギーが変化
2-
2 (J)
・位置エネルギー
・力学的エネルギー保存
力積を加える
・ (N・s)
運動量が変化
2-
1 (kg・m/s)
・運動量の保存
・反発係数
向心力を加える
慣性力が働く
復元力を与える
万有引力が働く
等速円運動
座標系の加速度運動
単振動
惑星や衛星の運動
※①~③で学習した手法を
利用し、物体に働く力から
運動を説明することを試み
る。
熱力学
この分野では気体について、微視的(ミクロの世界)な立場と巨視的(マクロの世界)な立場から学習する。
気体は微視的に見れば、高速で飛び回る分子の集合体である。この気体分子が容器壁に衝突をすることで
体積・圧力が生み出され、気体分子の持つ運動エネルギーから温度が定義される。つまり、ここでも力学
を使って現象を理解できるのである。また巨視的に見れば、気体は様々に状態を変える。しかし、エネル
ギーの流れを考えることで、その変幻自在な状態をうまく理解することができる。
定積変化
V=一定
ΔU=(3/2)nRΔT
W=0
定圧変化
p=一定
ΔU=(3/2)nRΔT
W=pΔV=nRΔT
等温変化
T=一定,
pV=一定
ΔU=0
熱力学第1法則
ΔU=Q-W
気体の状態方程式
pV=nRT
断熱変化
ΔU=(3/2)nRΔT
Q=0
γ
pV =一定
断熱自由膨張
Q=0
W=0
T=一定
;縦波
波動;
λ
8
音 速;340m/s (15℃の空気中)
振動数;20Hz
~
20000Hz
高 さ;低音
~
高音
波 長;17m
~
17mm
反
射
;横波
光 速;3.0×10 m/s(真空中)
14
14
振動数;3.9×10 Hz
~ 7.9×10 Hz
色
;赤 橙 黄 緑 青 藍 紫
-7
-7
波 長;7.7×10 m ~ 3.8×10 m
反射の法則
(入射角)=(反射角)
自由端と固定端
空気
水
屈
折
=n水空
水
i
屈折の法則
i
空気
空気
空気
n空
水
水
i=n水
r
r
r
回
波長と同程度以下の隙間により
波長が長いのでよく回折する。
波長が短いので直進性に富む。
折
進行方向が折れ曲がる現象
クインケ管
干 うなり
渉
ドップラー
効果
=
0
V-u o
V-u s
ヤングの実験
回折格子
薄膜干渉・くさび型干渉
ニュートンリング
|経路差|=(半波長)×2n
|経路差|=(半波長)×(2n+1)
音源や観測者の運動により
音が高く聞こえたり低く聞
こえたりする。
クーロンの法則
1・ 2
=
(N)
力学と並んで古典力学の骨格となる
電磁気学のうち、ここでは電気分野の
みを学習する。
この分野は静電気力に関するクーロン
の法則をもとに、電場・電界を記述す
光源の運動により
光の色が赤っぽく見えたり
青っぽく見えたりする。
c±v
λ=λ0
c
力について
電場
=
仕事と
エネルギーについて
電位
(N/C)
るための様々な物理概念を定義するこ
点電荷 (C)の周囲
+1(C)あたり
=
(V)
とで、電気的現象を総合的に理解する
ことを目的とする。また、これらの概
念の応用例として、エレクトロニクス
静かに運ぶ仕事
位置エネルギー
クーロン力
=
(C)がある場合
(N)
=
の基礎となる電気回路について、コン
デンサー(電気容量)・電気抵抗・半導
体の性質などを学習する。
(N/C)
一様な電場では
=
,
=
(V/m)
一様でない場合は
=∫
,
=
磁気
下敷きの上に砂鉄をのせて、下敷きの下に磁石を当てると、砂鉄が曲線状の模様を描くことを見たこと
があるでしょうか? これは磁石のまわりの空間に磁場(磁界)ができていることを意味します。1820
年、エルステッドは、この磁場が電流のまわりも生じていることを発見します。この章では、電気と磁気
の不思議な関係を1つ1つ明らかにしていきます。電気と磁気の探究の最後に、「光は電場と磁場の振動
が波動として伝搬する電磁波の一種である」という驚くべき結論が登場します。電気、磁気、光は、電磁
気学という壮大な理論体系の中にまとめられるのです。
磁場
電流が磁場を作る
電場の変化が磁場を作る
電場が変化
磁場が
生じる
磁場
N
S
電流が磁場から力を受ける
導線
磁場
力
電流
電流
磁場の変化が電場を作る
磁場が変化
電場が
生じる
電場と磁場の変化が伝搬
E
(電磁波)
c
B
原子
この章では、これまで学習してきた日常のスケールの物理から、原子スケールの物理へと目を向けてい
きます。原子スケールでは、日常スケールでは見えてこなかったものが3つ現れてきます。
1 光の二重性(波動性と粒子性)
光はこれまで「波動」であると考えられてきましたが、
原子スケールでは、光は「粒子」としても振る舞います。
光は「光波」であると同時に、1個、2個と数えられる
「光子」の集まりでもあるのです。
2 物質の二重性(波動性と粒子性)
光が波動性と粒子性を持っているように、電子や陽子な
ども、粒子として振る舞うだけでなく、波動として振る舞
うのです。物質粒子の波動性の発見により、水素原子の構
造が理解され、量子力学の確立へとつながっていきます。
光子 h ν
-
-
原子核
+
+ +
-
電子
3 質量とエネルギーの等価性
アインシュタインは、特殊相対性理論という時間と空間に関する理論の中で、質量 m[kg]とエ
ネルギー E[J]が等価であるという驚くべき結論を導き出します。その関係は E = mc2(c は光速
8
c = 3.0 × 10 [m/s])と表されます。エネルギーの出入りは、質量の増減をもたらしますが、日常
スケールのエネルギーの出入りでは、質量の変化はきわめて小さく観測できません。ところが、
莫大なエネルギーが出入りする原子核反応では、質量が変化することがはっきりとわかるのです。
学 習 計 画
学年月 授業内容
1年
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
2年
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
3年
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
[学年共通:物理基礎 2単位]
(1)物体の運動とエネルギー
ア 運動の表し方
(ア)物理量の測定と扱い方 (イ)運動の表し方 (ウ)直線運動の加速度
イ 様々な力とその働き
(ア)様々な力 (イ)力のつり合い (ウ)運動の法則 (エ) 物体の落下運動
ウ 力学的エネルギー
(ア)運動エネルギーと位置エネルギー
(イ)力学的エネルギーの保存
(2)様々な物理現象とエネルギーの利用
ア 熱 (ア)熱と温度 (イ)熱の利用
イ 波 (ア)波の性質 (イ)音と振動
ウ 電気 (ア)物質と電気抵抗 (イ)電気の利用
エ エネルギーとその利用 (ア)エネルギーとその利用
オ 物理学が拓く世界
[理系選択者:物理 3単位]
(1)様々な運動
ア 平面内の運動と剛体のつり合い
(ア)曲線運動の速度と加速度 (イ)斜方投射 (ウ)剛体のつり合い
イ 運動量
(ア)運動量と力積 (イ)運動量の保存 (ウ)はね返り係数
ウ 円運動と単振動
(ア)円運動 (イ)単振動
エ 万有引力
(ア)惑星の運動 (イ)万有引力
オ 気体分子の運動
(ア)気体分子の運動と圧力 (イ)気体の内部エネルギー
(ウ)気体の状態変化
(2)波
ア 波の伝わり方
(ア)波の伝わり方とその表し方 (イ)波の干渉と回折
イ 音
(ア)音の干渉と回折 (イ)音のドップラー効果
[理系選択者:物理 4単位]
[文系選択者:物理探究 2単位]
ウ 光 (ア)光の伝わり方 (イ)光の回折と干渉
(1)運動の法則
(3)電気と磁気
ア 等加速度運動
ア 電気と電流
イ 物体に働く力
(ア)電荷と電界 (イ)電界と電位
ウ 運動方程式とその応用
(ウ)コンデンサー (エ)電気回路
(2)仕事とエネルギー
イ 電流と磁界
ア 仕事とエネルギー
(ア)電流による磁界 (イ)電流が磁界から受ける力
イ 力学的エネルギーの保存
(ウ)電磁誘導 (エ)電磁波の性質とその利用
ウ エネルギーの原理
(4)原子
(3)熱・波・電気
ア 電子と光
ア 熱と温度
(ア)電子 (イ)粒子性と波動性
イ 波の性質
イ 原子と原子核
ウ 電気抵抗とオームの法則
(4)問題演習
(ア)原子とスペクトル (イ)原子核 (ウ)素粒子
ウ 物理学が拓く未来
センター試験対策演習
(自作プリント)
個別試験対策演習
定期考査範囲 校内実力考査範囲
1年前期
第1考査
1年前期
第2考査
〈9月考査〉
1年後期
第1考査
1年
学年末考査
2
年
2
2年前期
第 年
第1考査 3
回 第
4
2年前期
実 回
第2考査 力
考 実
〈9月考査〉 査 力
2年後期
考
第1考査
査
2年
学年末考査
3年前期
第1考査
3年前期
第2考査
3年
学年末考査
3
年
第
1
回
実
力
考
査
3
年
第
1
回
修
猷
模
試
3
年
3
年
第
2
回
修
猷
模
試
第
3
回
修
猷
模
試
授業教科
理
履 修 学 年 2・3 年
授 業 科 目 化学基礎 ,化学,化学探究
科
類型
文 理
履修規定
必修 選択
1 教科・科目の目標
化学は物質の変化を原子・イオンの結びつき方の変化を中心として考える学問です。具体的には物
質に含まれる原子の構造などの目に見えない分野と色の変化や沈殿の生成などの目に見える物質の変
化を扱う分野からなります。化学物質は酸・塩基をはじめ、日常使う医薬品や飲み物、日用品にも含
まれています。また、身近な様々な現象も化学変化と関わっています。これらの物質や現象につい
て、その構造やしくみについて理解することが化学の目標です。
2 学習内容
①授業【化学基礎】主に「物質の構成」、「物質の変化」について学びます。
【化学】化学基礎の内容を深め、「物質の構成」、「物質の変化」、「無機物質」、「有機化合
物」、「高分子化合物」の全ての分野について学びます。
【化学探究】化学基礎の内容をもとに、探究活動などを通じて「物質の構成」、「物質の変化」に
ついて学びます。
②補習・課外(基礎学力と大学入試に対応できる力を養成します)
第2学年後期(朝)
… 問題演習(化学基礎分野を中心に) 理系のみ
第3学年前期(朝、放課後)
… 問題演習(理論化学分野を中心に) 理系のみ
第3学年夏季休業中
… 問題演習(理論化学分野を中心に)
第3学年後期(朝、放課後)
… 問題演習(実践問題を中心に)
第3学年冬季休業中
… 問題演習(センター試験対策の問題演習)
3 学習方法
①予習、復習の仕方 必ず復習をして理解を深めるとともに、研究ノートなどの問題集を用いて主
体的に学習を進めると、学力がつきます。
②ノートの取り方 基本的には板書する内容をしっかりとノートを取りながら、自分なりに工夫を
加えていくとよいと思います。よいノートを作っておくと、大学入試の勉強にも役立ちます。
4 大学受験について
センター試験は多くの場合、文系は化学基礎、理系は化学を選択することになります。国公立大学
の二次試験や私立大学の試験は、大学によって異なります。
5 評価・その他
定期考査の出題範囲は、原則として教科書の履修範囲と研究ノートなどの問題集の指定問題となり
ます。また、課題や実験レポートなどの提出物についても評価します。
教科書等
未 定
副教材
未 定
学 習 計 画(第2学年文系)
学年月
学 習 項 目
学
習
内
容
押さえるべき事柄
2学年 <化学基礎>
4月 第1部 化学と人間生 化学と人間生活の関係を考えると共に、自然 高校化学では、化学と人
活
5月
の探究の仕方を学びます。
間生活の関係を考えるこ
第1章 化学と私達
とと、自然の探究の仕方
の生活
を身につけることが重要
第2章 物質の状態
です。
前期
第1考査
6月 第2部 物質の構成
物質の多様性と共通性を学ぶことによって、 物質を化学結合の違いに
第1章 物質の構成 高校化学全般に対する興味や関心を高めま 目を向け、考えることが
第2章 化学結合
す。
大切です。
前期
第2考査
7月 第3部 物質の変化
物質量や化学反応式と量的関係について学び 物質量や化学反応式と量
8月
第1章 物質量と化 ます。
的関係の概念は、高校化
9月
学反応式
学全体の中でも最も重要
(実験)溶液の濃度
10月 第2章 酸と塩基
中和の量的関係を酸・塩基の価数と関連させ 中和反応、酸化還元反応
て学びます。
実力考査
11月
な概念です。
などの多種多様の化学反
応を学びながら、物質量
(実験)中和滴定
や化学反応式と量的関係
後期
の概念を定着させていく
12月
第1考査
ことが大切です。
1月
実力考査
第3章 酸化還元反
2月 応
酸化・還元の概念を電子の授受との関係で学 酸化・還元の概念を学ん
びます。
だ後に、その応用である
電池の反応を電子の授受
3月
学年末 考 査
との関係で考えることが
大切です。
学 習 計 画(第3学年文系)
学年月
学 習 項 目
学
習
内
容
押さえるべき事柄
3学年 <化学探究>
4月
実力考査
第1部 化学と人間生 化学基礎の教科書を用いて、復習をするとと 授業を活用して、早期に
活の復習
もに大学入試に向けての準備を始めます。
5月
大学入試に向けての準備
をしておくことが大切で
前期
す。
第1考査
6月 第2部 物質の構成の 物質の構成分野の復習をします。
復習
定期考査や校内模試を活
用して、学力の定着を図
校内模試
ることが大切です。
前期
第2考査
7月
第3部 物質の変化の 物質の変化分野の復習をします。
8月 復習
より深く学ぶ姿勢が大切
です。
9月
校内模試
10月
校内模試
11月
全分野の復習
知識や理解を深め、定着
させることが大切です。
学年末 考 査
12月 センター試験対策の
全分野の復習をします。
問題演習
演習を十分に行うことが
1月
2月
センター試験対策の問題
大切です。
教科書の内容の学習が終了次第、総復習をし
ます。
学 習 計 画(第2学年理系)
学年月
学 習 項 目
学
習
内
容
押さえるべき事柄
2学年 <化学基礎>
4月 第1部 化学と人間生 化学と人間生活の関係を考えると共に、自然 高校化学では、化学と人
5月
活
の探究の仕方を学びます。
間生活の関係を考えるこ
第2部 物質の構成
物質の多様性と共通性を学ぶことによって、 とと、自然の探究の仕方
第1章 物質の構成 高校化学全般に対する興味や関心を高めま を身につけることが重要
第2章 化学結合
す。
です。
前期
第1考査
6月 第3部 物質の変化
物質量や化学反応式と量的関係について学び 物質量や化学反応式と量
第1章 物質量と化 ます。
的関係の概念は、高校化
学反応式
学全体の中でも最も重要
(実験)溶液の濃度
前期
な概念です。
第2考査
7月
第2章 酸と塩基
8月
第3章 酸化還元反
9月
応
9月考査
中和の量的関係を酸・塩基の価数と関連させ 中和反応、酸化還元反応
て学びます。
などの多種多様の化学反
(実験)中和滴定
応を学びながら、物質量
酸化・還元の概念を電子の授受との関係で学 や化学反応式と量的関係
びます。
の概念を定着させていく
(実験)電気分解
ことが大切です。
10月 <化学>
第1部 物質の状態
実力考査
11月
蒸気圧を温度・気液平衡の観点から学びま 気体の性質、溶液の性質
す。
の分野は数量的扱いを必
ボイル・シャルルの法則、気体の状態方程式 要とします。
を学びます。
12月
後期
(実験)分子量の測定
第1考査
(実験)コロイド溶液の性質
第2部 物質の変化と 化学反応の速さが濃度、温度、触媒などによ
平衡
1月
り影響を受けることを学びます。
実力考査
2月
平衡状態にある系は濃度、温度、圧力が変化 化学平衡は酸、塩基の反
学年末 考 査
すると平衡移動が起こることを学びます。
応との関係を数量的に扱
います。
3月
学 習 計 画(第3学年理系)
学年月
学 習 項 目
学
習
内
容
押さえるべき事柄
3学年 <化学>
4月
実力考査
第3部 無機物質
5月
非金属元素の特徴を元素の周期表に基づいて 無機物質の製法や性質に
理解します。
ついて物質ごとに整理し
(実験)気体の製法・性質
ておくことが大切です。
前期
金属元素の特徴を元素の周期表に基づいて理
第1考査
解します。
(実験)金属イオンの性質
6月 第4部 有機化合物
校内模試
脂肪族炭化水素の分類および、不飽和炭化水 有機化合物の製法や性質
素の立体的な配置と反応性を学びます。
について物質ごとに整理
アルデヒド、カルボン酸はアルコール誘導体 しておくことが大切で
7月
前期
として反応性を整理します。
第2考査
(実験)脂肪族化合物の性質
す。
8月
9月
芳香族化合物では芳香族炭化水素を中心に
校内模試
誘導体として分類します。
(実験)芳香族化合物の性質
10月 第5部 高分子化合物 衣料には天然繊維と化学繊維があり、高分子 高分子化合物と日常生活
化合物でできていることを学びます。
校内模試
11月
との関わりをまとめるこ
プラスチックや合成ゴムなどの材料も高分子 とが大切です。
化合物でできていることを学びます。
生命体を構成する糖類、タンパク質、脂質、
核酸などの物質について学びます。
学 年 末 考査
生命体を維持する化学反応である酵素反応や
代謝について学びます。
12月 センター試験対策の
問題演習
教科書の内容の学習が終了次第、総復習をし センター試験対策の問題
ます。
演習を十分に行うことが
大切です。
1月 二次試験対策の問題演
習
二次試験対策の問題演習
を十分に行うことが大切
です。
2月
授 業 教 科
履 修 学 年
理
1・2・3 年
科
類 型
授 業 科 目
共通
文
理
生 物 基 礎 ・ 生 物
履 修 規 定
必 須
選 択
1 教科・科目の目標
生物の根本にあるものは遺伝子(遺伝情報)である。そのため、生物の形質や営みは、遺伝子によ
って決められている(もちろん外部環境の影響を受けるが)。生物学は、最近、特にこの普遍性(法則
性)をもつ遺伝子を中心にさまざまな研究が進められ、現在、最も進歩している学問といえる。よくニュ
ース、新聞などで目にする「クローン」・「遺伝子組み換え」・「ヒトゲノム」や「iPS細胞」などは、
その代表的な例である。高校生物では、このように発展を続ける生物学を理解する上で、必要とされる
基礎学力を身につけると共に、実験を通して自然に対する観察力や考察力を養い、正確な情報の収集と
データを分析する力の育成を図る。さらに生命倫理や環境問題について総合的に考えることのできる生
徒の育成を目標としている。
2 学習内容
①授業
* 教科書に沿って授業をする。理解を深めるため、プリントや図説、問題集を併用する。
* 実験を生物基礎で6回(予定)実施する。(理系では豚の眼の解剖や発酵の実験などがある。)
中学校生物分野で学習した内容を基礎に、生物基礎では遺伝子、健康、環境の3分野を学習する。
新たに学習する内容として、「遺伝子とその働き」「ホルモンや神経による調節」「免疫」や「生物多
様性と生態系」がある。分野によっては、「化学」や「数学」あるいは「地理」と関わりのある内容
が含まれており、総合的に考える力が必要で中学校理科の内容と比べ、数段難しいものだと覚悟して
学習に取り組むこと。
②補習・課外
* 理系は2年から、文系は3年から問題集(プリント)を用いて、問題演習を主とした補習・課外を
実施する。
3 学習方法
①予習、復習の仕方
* 予習は教科書を読むこと。加えて、新聞やニュースの自然科学・医学に関する報道には関心をもっ
て積極的に内容を吸収すること。また、ノートや図説を用いた復習を心がける。
* 家庭学習における疑問点は、そのままにせず、積極的に質問すること。個別に対応。
②ノートの取り方
* 板書用と問題演習用に分けて、2冊準備する。
* 板書用については、復習(図説等を利用)時に書き加えができるようにページごとに余白をとって
おく。また、配付された資料プリントは貼りつけておく。
③その他
* 生物研究部では、生物に関係のあるテーマとして「組織培養」「遺伝子操作」「環境ボランティア」
に関する機器等がそろっており、希望者は高度かつ発展的内容を学ぶことがでる。
4 大学受験について
* センター試験では、理科4科目(物理・化学・生物・地学)の科目中より、文系は基礎2科目選択
各科目50点、理系は基礎でない科目2科目選択、各科目100点の大学がほとんどである。
* 二次試験では、工学部を除く理系学部において選択が可能である。
ただし、配点等における科目の比重は、各大学で異なる。
* 生物に関連する小論文指導については、個別に対応。
5 評価・その他(考査問題、小テストなどについて)
定期考査・・・授業で取り扱った内容および副教材(問題集)から出題。
実力考査・・・九州大学の入試レベルの内容を出題。(校内)
試験後、解説および質問の時間をもうけ、入試に向けた学力の定着を図る。
実験レポート・・・各自の考え方をまとめた「考察」を重要視する。
教科書等 生物基礎(東京書籍)·· 共通
副教材
生物基礎問題集(東京書籍)
生物(第一学習社)···· 理系
生物基礎・生物研究ノート(九高理)
図説(実教出版) 生物問題集(未定)
学 習 計 画
(1年生物基礎①)
学年月
学
習
4月
第1章
項
目
生物の特徴
第1節
学
習
内
容
押さえるべき事柄
・生物を学習するに当たってのOR
生物の多様 ・生物は細胞でできていること。
「細胞の構造と働き」
性と共通性
遺伝子の本体はDNAであること。
「細胞小器官」
エネルギー物質としてATPをもつこと。 「原核細胞と真核細胞」
他にも様々な共通性があること。
*実験 「顕微鏡の使用法と細胞の観察」
*実験 「ミクロメーターによる測定」
・原核細胞と真核細胞について学習する。
5月
第2節
代謝とエネ ・体の中で酵素の存在によって代謝が進めら 「酵素の性質」
ルギー
れ、エネルギーの出入りにATPが必要で 「ATP」
あることを学ぶ。
【前期第1考査】
*実験 「カタラーゼのはたらき」
6月
第3節
第2章
光合成と呼 ・葉緑体・ミトコンドリアで行われる光合成や呼吸 「葉緑体」
吸
について学ぶ。
「ミトコンドリア」
遺伝子とその ・遺伝子とはどのような働きをするもので、
はたらき
その本体は何であるかを学ぶ。
第1節
遺伝子とD ・DNAの構造を学び、遺伝情報を知る。
NA
第2節
DNA の構造 ・DNAの複製と分配のしくみを知る。
「DNAの二重らせん構造」
「DNAの半保存的複製」
と遺伝情報
*実験
「DNAの抽出」
【前期第2考査】
7月
第3節
第4節
パク質の合成
・DNAの遺伝情報によるタンパク質合成の 「転写と翻訳」
しくみを知る。
「mRNA」「コドン」
遺伝情報の分配
・細胞の分化と遺伝子の発現の関係を学ぶ。 「遺伝子の発現」
遺伝情報とタン
と細胞の分化
8月
第3章
9月
第1節
生物の体内環 ・体内環境としての体液のはたらきを知る。 「体液の循環」
境とその維持 ・恒常性を学ぶ。
「恒常性」
体内環境と ・体液(血液、リンパ液、組織液の循環と、 「閉鎖血管系」
しての体液
血液の循環(閉鎖血管系)について学ぶ。 「血液凝固」
・血液の成分についてしる。血液のはたらき
を知る。血液凝固のしくみと意義を知る
第2節 腎臓と肝臓 ・腎臓と肝臓のはたらきを学ぶ。
「ネフロン」「腎小体」
による調節 ・体液の塩分濃度が一定に保たれるしくみと 「細尿管」「糸球体」
と腎臓の働きを学ぶ。
「ボーマンのう」
・肝臓の血液成分の調節と解毒作用について 「ろ過」「再吸収」
学ぶ。
【9月考査】
学 習 計 画
(1年生物基礎②)
学年月
学
習
10月
第3節
自律神経と ・自律神経系と内分泌系による調節のしくみ 「自律神経」
「交感神経」
内分泌系に
を学ぶ。
「副交感神経」
よる調節
・自律神経系のはたらきについて知る。
・視床下部や脳下垂体、その他の内分泌系の 「内分泌腺」
「ホルモン」
働きについて知る。
・フィードバックによる調節のしくみを学ぶ 「フィードバック」
・自律神経系と内分泌系による協調のしくみ
と恒常性について学ぶ。
・血糖濃度の調節のしくみを学ぶ。
「血糖量の調節」
第4節
免疫
11月
項
目
学
習
内
容
・免疫のしくみを学ぶ。
・自然免疫と獲得免疫について学ぶ。
・白血球(リンパ球含)の働きについて学ぶ。
・体液性免疫と細胞性免疫について学ぶ。
・免疫記憶による二次応答のしくみを知る。
・花粉症やアレルギー、エイズのしくみを知る。
押さえるべき事柄
「免疫記憶」
「二次応答」
「マクロファージ」
「好中球」「樹状細胞」
「ヘルパーT細胞」
「B細胞」「抗体」
【後期第1考査】
第4章
植生の多様性 ・植生の定義、優占種と相観、植生の構造、 「植生」「優占種」
と分布
土壌のはたらきについて知る。
「群落」「相観」
・地球上の多様な植生について知る。
「階層構造」「遷移」
12月
第1節 多様な植生 ・植生の移り変わりについて学ぶ。
「陰樹」「陽樹」
・土壌の形成による植生の変化
「一次遷移」
「二次遷移」
第2節 植生の移り ・日なたの生育に適している陽樹林に耐陰性 「先駆植物」
「ギャップ」
変わり
の高い陰樹が侵入していく過程を学ぶ。
「極相(クライマックス)」
・植生の破壊(ギャップ)と再生について学ぶ。
1月
第3節 気候とバイ ・バイオームの定義について学ぶ。
「バイオーム(生物群集)」
オーム
・世界のバイオームと日本のバイオームにつ 「熱帯・亜熱帯多雨林」
いて学ぶ。
「照葉樹林」
「夏緑樹林」
2月 第5章 生態系とその ・生態系の定義を学ぶ。生態系における生物 「針葉樹林」等
保全
の役割を知る。
「水平分布」
「垂直分布」
第1節 生態系とそ
「食物連鎖」
「栄養段階」
の成り立ち ・生物のつながり、栄養段階、生態ピラミッ 「生態ピラミッド」
ドについて学ぶ。
「窒素同化」
「窒素固定」
第2節 物質の循環 ・物質の循環とエネルギーの流れを知る。
「硝化菌」「脱窒」
とエネルギ
「物質の循環」
ーの流れ
「エネルギーの流れ」
「生物濃縮」
第3節 生態系のバラ ・生態系のバランスと自然について学ぶ。
ンスと保全
・生態系のバランスを崩す原因を探る。
「地球環境問題」
・自然環境保全への取り組みを学ぶ。
「環境アセスメント」
・生態系のバランスや生物多様性について学ぶ。
【学年末考査】
全範囲のまとめと復習
3月
・生命倫理について考えることができる基礎
的な知識を再確認し、これからの社会の方
向性を考える。
・問題演習によって知識の再確認を行う。
学 習 計 画
(理系2,3年生物進度表①)
学年月
習
2年
4月
学
第1章
項
目
細胞と分子
5月
【前期第1考査】
第2章 代謝
6月
学
習
内
容
・生物を構成する物質の中で最も重要である
タンパク質について、分子レベルでその構
造とはたらきを考える。
・抗体・チャネル・ポンプなど生体内ではたら
くタンパク質を知る。
押さえるべき事柄
「ペプチド結合」
「ポリペプチド」
「 免疫グロブリン」
「チャネル」「ポンプ」
・異化とは、体内で物質を分解してエネルギ
ーを取り出す反応。
・同化は体内でエネルギーを吸収して物質を
合成する反応。
・異化の例で好気呼吸・アルコール発酵・乳酸
発酵・解糖、同化の例で光合成・化学合成・
窒素同化を学ぶ。
「ATP」「補酵素」
「好気呼吸」
「嫌気呼吸」
「解糖系」「クエン酸回路」
「電子伝達系」
「呼吸商」
「炭酸同化」
「化学合成」
「窒素同化」
「窒素固定」
・遺伝子の実体であるDNAの構造について
学習する。
・DNAの複製のしくみや転写翻訳によるタ
ンパク質の合成について詳しく学ぶ。
・遺伝子発現の調節のしくみについて学ぶ。
・細胞融合、遺伝子組換え、PCR法などの
バイオテクノロジーについて学ぶ。
「DNAポリメラーゼ」
「スプライシング」
「イントロン」
「エキソン」」
「RNAポリメラーゼ」
「オペロン説」
「制限酵素」
「リガーゼ」
「代謝」「エネルギー代謝」
【前期第2考査】
7月
第3章
遺伝情報の発現
8月
9月
【9月考査】
10月 第4章 有性生殖
【第3回実力考査】
第5章
動物の発生
・減数分裂により生殖細胞がつくられるしく 「有性生殖」
「無性生殖」
みを学習する。
「減数分裂」「卵の形成」
・動物における減数分裂の過程や受精の方法 「精子の形成」
について学ぶ。
・受精卵が分裂を繰り返しながら、いくつかの発生 「形成体と誘導」
段階を経て胚を形成していく過程を学ぶ。
11月
・動物が1個の受精卵から特定の形態を持っ
た個体へと変化するしくみを理解する。
【後期第1考査】
12月 第6章 植物の発生
第7章
植物の環境応答
1月
【第4回実力考査】
2月
3月
・被子植物における減数分裂の過程や重複受
精、種子の形成について学ぶ。
・「なぜ植物は光の方向に茎を傾けるのか?」
「どうして花は毎年同じ時期に開花するの
か?」など、様々な実験データから、植物の
不思議を植物ホルモンによって理解する。
「重複受精」
「屈性」「傾性」
「オーキシン」「極性」
「光周性」「限界暗期」
「フロリゲン」
【学年末考査】
第8章 動物の反応と ・動物がもつ五感(視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚) 「適刺激」「興奮」
を受容する受容器のしくみについて学ぶ。 「明暗順応」
「遠近調節」
応答
・効果器(主に筋肉)のしくみについて理解する。
「筋収縮」「神経系」
・神経細胞がどのようにして、信号(興奮) 「伝導」「伝達」
をやりとりしているのかを理解する。
「静止電位」
「活動電位」
「末梢神経系」
・神経系の種類と脳の働きについて学ぶ。 「中枢神経系」
・動物がとる様々な行動が、どのように成り 「生得的行動」
「習得的行動」
立っているのかを理解する。
「走性」「反射」「本能」
・動物が進化するに連れて、行動のパターン 「学習」「知能」「刷込み」
は複雑になる。行動パターンを類型化し脳 「鍵刺激(信号刺激)」
の発達と関連づけて学習する。
学 習 計 画
(理系2,3年生物進度表②)
学年月
習
3年
4月
学
項
目
学
習
内
容
押さえるべき事柄
【実力考査】
第9章
5月
個体群と生物 ・人間以外の生物は自然環境の影響を受けな 「生態系」
「個体群密度」
群集
がら、その個体数が調節されている。どの 「無機的環境」
「相変異」
ような要因が、どのような影響を与えてい 「密度効果」
「生存曲線」
るのかを学習する。
「齢構成」「順位」
「種間競争」
「食物連鎖」
・生態系の物質生産や生態系の多様性につい 「生態的地位」
第10章 生態系
て学ぶ。
「総生産量」
「純生産量」
【前期第1考査】
「成長量」
第11章
6月
生物の進化
・生物の進化のしくみについて学ぶ。
・生物の起源と生物の進化の道筋について理
解する。
・生物進化がどのようにして起こったかを理
解する。
【第1回修猷模試】
第12章
生物の系統
・生物の系統について学ぶ。
「系統樹」
「3ドメイン」
・生物は系統によって分類できることを理解 「五界説」
する。
【前期第2考査】
7月
「問題演習」
(二次対策)
・問題集を用いて、分野毎にまとめを行いな
がら実施。
8月
9月
【第2回修猷模試】
「問題演習」
10月
(二次対策)
11月
【第3回修猷模試】
「問題演習」
(二次対策)
【学年末考査】
12月
「問題演習」
(センター対策)
1月
・過去のセンター試験問題及び予想問題を解
き、解説しながら、効率よく実力をつけて
いく。
〔センター試験〕
2月
「問題演習」
(二次対策)
〔国公立前期試験〕
「化学進化」
「生命の起源」
「DNAワールド」
「RNAワールド」
「突然変異」
「自然選択」
「中立説」「分子進化」
・予想問題を解き、解説しながら、効率よく
実力をつけていく。
学 習 計 画 (文系3年生物基礎進度表)
学年月
学
4月
第1編
5月
習
項
目
学
習
内
容
押さえるべき事柄
生物の特徴
・生物の多様性と共通性について、生物の特 「細胞構造のそれぞれの役割」
徴は「細胞でできていること」「遺伝子の「エネルギー代謝と代謝」
本体がDNAであること」「エネルギー物 「遺伝情報の複製・転写・翻訳」
質としてATPをもつこと」、他にも様々
な共通性があり、共通の祖先の存在を考え
る。
第2編 遺伝子とその ・本体がDNAの構造を知り、遺伝情報とは 「遺伝子の発現」
はたらき
何かを知る。
第3編 生物の体内環 ・体内環境としての体液のはたらきを知る。 「恒常性のしくみ」
境の維持
・恒常性を学ぶ。
「各臓器の役割」
・腎臓と肝臓のはたらきを学ぶ。
「自律神経とホルモンの
・自律神経系と内分泌系による調節のしくみ
情報伝達のしくみ」
を学ぶ。
【前期第1考査】
【第1回修猷模試】
6月
第4編
生物の多様性 ・地球上の多様な植生について知る。
と生態系
・「遷移」「バイオーム」について学ぶ。
・生態系の定義を学ぶ。生態系における生物
の役割を知る。
・生物のつながり、栄養段階、生態ピラミッ
ドについて学ぶ。
・物質の循環とエネルギーの流れを知る。
・生態系のバランスと自然について学ぶ。
【前期第2考査】
7月
8月
9月
「問題演習」
(センター対策)
・問題集を用いて、分野毎にまとめを行いな
がら実施。
【第2回修猷模試】
10月
「問題演習」
(センター対策)
【第3回修猷模試】
11月
「問題演習」
(センター対策)
【学年末考査】
12月
「問題演習」
(センター対策)
1月
「センター直前演習」 ・過去のセンター試験問題及び予想問題を解
き、解説をしながら、効率よく実力をつけ
〔センター試験〕
ていく。
「生態系とは何か」
「遷移と極相」
「物質の循環とエネルギ
ーの流れ」
「生態系のバランス」
授業教科
履修学年
保健体育
1・2・3年
授業科目
類型
共通
体育
履修規定
必修
1 修猷館
保健体育の目標 【修猷で学ぶ『生きる力』】
修猷館に学ぶ生徒が、自尊心を持って主体的に活動し、健康・安全学習の充実や運動の合理的・計
画的な実践を通して心と体を一体としてとらえ、以下の力を獲得する。
(1)自ら(集団、社会、地球)の健康を適切に管理し、改善していく力。
(2)人間力・体力・実践力・リーダーシップ機能の向上。
(3)生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する資質や能力とリードオフマン能力。
この力と他の教育活動で得た力を活用して、修猷館の教育目標である『世のため人のために尽くす』
「社会の変化に対応した個性の伸張」「次世代を切り拓く心と力」の達成につなげる。
2 体育の目標
【失敗と成功のサイクルを積み上げる楽しさのステップアップ】
主体的に運動の学びのサイクルを活用し、合理的・計画的な運動実践を行う。失敗と成功の体験の
なかで「運動の楽しみ」「健やかな体」「自己指導力・評価力」「体力・技能」の向上を図る。最終的
には、運動に親しむための体育的学力「技能、態度、知識・思考判断」を高め、個に応じた豊かなス
ポーツライフを継続できる資質や能力、そしてリードオフマンとしての力を獲得する。
(1)主体的な学び
:個の「能力・適性・興味・関心」に応じて運動種目を選び、個やチームに応じ
た目標を設定し、学び方を模索し課題解決に取り組む。そして新たな目標へ。
(体育理論、観点別学習・評価、PDCA サイクルの活用)
(2)失敗と成功のサイクルを積み上げる楽しさのステップアップ
:チャレンジ活動による貴重な失敗と成功の体験を積み上げていくことにより、
新たな高い目標に向かって挑む楽しさにつなげていく。
(3)修猷体育人間力:地道な努力で体育的学力を向上させ、運動を楽しみ、公正・協力・責任・参画
・貢献・リーダーシップ等の社会で通用する本物の能力を獲得する。
3 学年目標【3年間のチャレンジで段階的に成長】
(1)第1学年【体力の向上と主体的な学びの習得】
修猷体育が何を目標としているかを理解し、中学校までに体験した運動への取り組みにプラスし
て、修猷独自の運動に対する学びを学習する。
ア.体を動かす楽しさと、運動が「わかる」・
「できる」・
「かかわる」楽しさの体験を積む。
イ.運動の基礎となる体つくりを行う。体ほぐし運動・動ける体つくり・体力を高める運動を通し
て、体と心の一体化・人間関係ほぐし・自由で力強い動きを習得する。
ウ.目標達成への取り組みで、個の状況に応じた『学び方』を主体的に選択し工夫する。(今までに
習得した学び方や知識理解「体育理論」から生まれる新たな創造[探求発見]の学び方等)
エ.集団としてのルールの厳守や個々の役割理解、そして安全管理の徹底を行う。
(2)第2学年【習得した体育的学力を活用する楽しさ】
身につけた能力で、運動の合理的な実践や授業の進め方の改善を行う。(PDCA サイクル)
ア.今までの体験や運動に対する知識から、自分に適した運動種目や学び方を選択する。
イ.運動をより楽しむためには何が必要かを考え、楽しさのレベルの変化(一過性の楽しさからの
脱皮)や社会化の必要性を理解して目標設定し、目標達成に向けた課題解決への取り組みなど、
効果的な授業内容を実施する。
ウ.個人やリーダーを柱とした主体的な授業運営を行う。
(3)第3学年【新たなチャレンジ:探求・機能としてのリーダーシップ】
運動技能を向上させ、身体能力を高め得意な運動(マイ・スポーツ)を獲得する。生涯を通じた
豊かなスポーツライフへとつなげる。
ア.技能の更なる向上を目指す(自ら学び・考える)。
イ.授業の中で自分達独自の大会やイベント等の企画・運営へチャレンジする。「批判的思考力」
「その集大成が生徒の手による修猷大運動会のリーダーシップ、フォローワーシップである」
4 学習内容 内容主義「種目(教材)を用いて各種能力を獲得する」
(1)技能
身に付けた技能や動き等をさらに高めたり、新たに得意技を身に付ける。そのことで、攻防や動
きの様相を高めて、記録や技に挑戦したり、ルールを一層正規に近づけた試合や発表を行う。
例「ゴール型球技」:状況に応じたボール操作と空間を埋める動きによって空間への侵入などか
ら攻防を展開する。自己のチームや相手チームの特徴を踏まえた作戦を立
て、ボール操作とボールを持たないときの動き(空間を作りだす等)を融
合させ、仲間と連携した動きによって意図的に得点をねらう。
(2)態度
ア.主体的な取り組み
上達していくために繰り返し粘り強く取り組み、課題を明確にしてそれに応じた練習方法を選
択する。また、仲間との学習の進め方を模索する。運動を継続することは、健康の保持増進に役
立つとともに人生を豊かにする。その意義を理解することで、意欲が一層高まる。
イ.公正や協力
審判の判定や勝敗などを冷静に受け止め、フェアなプレイを大切にして相手の素晴らしいプレ
イを認め、相手を尊重したり、互いの違いや良さを認め合い、課題を共有して助け合い、高め合
う。また、ルールやマナーを大切にして友情を深め、連帯感を高め、スポーツの価値を高めると
ともに社会人としての自己形成につなげる。
ウ.責任や参画
役割を積極的に引き受け自己の責任を果たし、話し合いを通じて合意形成に貢献する。相互の
信頼関係を高めるに、仲間を尊重しながら発言したり、提案者の発言を尊重したり等建設的な修
正意見を提案しながら話し合いを進める。
エ.健康・安全
自己や仲間の体調の変化に応じて段階的に運動をし、用具や場所の安全を確認する。また、天
候や気温の変化などを予見して危険を回避し、けがや疾病を未然に防ぐ。
(3)知識、思考・判断
ア.知識 (知識と技能の関連)
①体つくりの運動の行い方、体力の構成要素、実生活への取り入れ方
②技術(技)の名称や行い方
*技術には技能の向上につながる重要な動きのポイントがあり、ゲーム中に適切に発揮するこ
とが攻防のポイントとなり、それを高めるための安全で合理的な練習の仕方がある。
③体力の高め方(敏捷性、筋パワー、心肺持久力、筋力・筋持久力、スピードなど)
④伝統的な考え方
⑤競技会・試合・発表の仕方、文化的背景と表現の仕方
⑥課題解決の方法、見取り稽古の仕方
イ.思考・判断 (自己や仲間の課題に応じた運動を継続するための取り組み方を工夫)
①体の動かし方や運動の動かし方に関する思考判断(運動の行い方や組み合わせ方)
②体力や健康・安全に関する思考判断(健康・安全の確保の仕方)
③運動実践につながる態度に関する思考判断(仲間と教え会うなどの活動の仕方)
④生涯スポーツの設計につながる思考判断(知識を新たな学習場面で適応・応用する仕方)
5 運動に親しむ学び方【学びのサイクル】
(1)心構え
ア.体調管理や運動の実践における危険性や安全管理に留意する。
イ.体育理論をはじめ運動に対する知識を得ることにより、意欲をより高め、能力に適応した運動
を計画的・合理的に実践する。
ウ.ものの見方の視点を多くすることで、各能力を融合し、新たな創造に挑む。
エ.主体的な活動を行い、自分達の手による企画・運営を心掛ける。
オ.運動の楽しさを体験しながら、次の段階へと目標を高め、困難や苦しみを乗り越えることが、
喜び・充実感・達成感を引き出す「運動の楽しさ」と気付き、新たな価値観を追加させる。
カ.技術の習得は勿論、体力の向上・社会的責任を持つ等、たくましさを獲得するよう努力する。
キ.集団のなかでの役割を果たし、ルール・マナーの厳守を心掛ける。(時間・服装、環境整備)
(2)学習活動の進め方
ア.目標
:種目を選び、体育理論で各種目の歴史・特性・合理的運動の実践等を学び、修猷体
育目標や学年目標を考慮して、自分の状況に応じた目標を定め、学習のおおまかな
見通しを立てる。
(努力次第で達成可能な目標、しかも挑戦心や工夫が生まれる最適距離の目標)
①体力を高める
④勝敗を競う
②技がより良く出来る
⑤スポーツの特性を理解する
③記録を向上する
⑥仲間との関係を高める
イ.学び選択:目標達成に向けて(課題解決のために)資料・情報を集め、自分の状況にあったも
のにアレンジする。
ウ.実践
:課題解決に向けた合理的・計画的な実践・努力をする。良い授業の例として「雰囲
気がよい」「勢いがある」「力を出し切る]で、自然と「歓声が上がり」「賞賛の声が
湧き起こり」「励ましの声が送られ」「互いに教え合う」授業。
(音楽の活用、イベント化、記録の分析、戦術会議、視聴覚教材の活用等)
①本時の観点別目標を明確にする(しぼりこむ、シンプル化)
②場(雰囲気、教材、用具)やルールを自分達に適したものにする。
③学習資料・チームノート等を有効に活用する。
(3)評価(自分の活動をより高めるための評価)
自己評価を適宜行う。自分やチームの学習活動を客観的に分析し、自分達の目標に対する課題を
見出し、課題解決のために情報収集・工夫・努力を行うための評価である。また、単元全体を振り
返り、次の活動に生かすための評価でもある。
(指導者や生徒間「リーダー、経験者等」からのアドバイスも参考にする)
ア.活動の時期別評価 (個人プリントに記入)
①診断的評価 初期に種目に対する技能分析(種目知識・ルール理解を含む)や目標の設定。
②形成的評価 活動中の反省と次の学習方法の検討をする。目標の再設定。
③総括的評価 全活動を振り返り自己評価、また得たものを次の単元の学習計画等に生かす。
イ.自己評価を活動中に適宜行う。
P(計画・目標)、D(活動)、C(評価)、A(改善)のくり返しによる目標達成
6 活動内容
(1)体つくり運動
ア.からだを動かす楽しさや心地よさを味わい、健康の保持増進や体力の向上を図り、目的に適し
た運動の計画、自己の体力や生活に応じた運動計画を立て、実生活に生かす。
イ.体つくり運動に主体的に取り組むとともに、体力などの違いに配慮、役割を引き受け責任を果
たし、合意形成に貢献し、健康・安全を確保する。
ウ.体つくり運動の行い方、体力の構成要素、実生活への取り入れなどを理解し、自己や仲間の課
題に応じた、運動を継続するための取り組み方を工夫する。
体ほぐし【心と体が一体】
体を動かす楽しさや心地よさを味わい、自然に運動に取り組める「体ほぐし」「心ほぐし」「人
間関係ほぐし」である。体の調子を整え、他者との交流で自他の体への気付きが生まれる。
動ける体【身体感覚、体幹、バランス、身のこなし、多様な動き、巧みさ】
イメージを創造でき(こんな感じでやればできそうだ)、イメージどおりに動ける体つくり。
量的な広がり(できるようになる)と質的な広がり(できばえが良くなる・・スピードや力強
さが高まった)を高めていく。イメージの表現や動きの制御と一連の滑らかな動きなど。
体力を高める運動【トレーニング、補強運動、日常生活の活用等】
直接的な体力の向上。自己の体力の程度や健康状態等に応じて、体力を高めるための適切な運
動を構成し、生活の中で実践できる能力を高める。
(2)種目の実践 【運動の主体的・合理的実践と自己教育力・評価力の向上】
各種目の特性を踏まえ、自分やチームの目標達成に向けて学び方を選択し、課題解決を行う。運
動を楽しみ、技能を高め、マイスポーツを獲得する。また、大会等の運営にもチャレンジし、将来
的に豊かなスポーツライフが継続できるようにする。
『種目』
器械運動
陸上競技
水泳
球技
武道
ダンス
マット運動、
競争
ゴール型:バスケットボール、ハンドボール、サッカー、ラグビー
ネット型:バレーボール、卓球、テニス、バドミントン
ベースボール型:ソフトボール
柔道、剣道
創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンス
(3)体育理論 【運動理解、体の構造、競技特性や運動技能の構造と練習方法等】
運動や種目についての理解(体の構造、競技史や特性など)は意欲を高め、運動の合理的な実
践につながる重要な学習である。また、社会の変化におけるスポーツの重要性、意義や継続の必
要性を認識し、自己の課題に応じた取り組みを工夫する学習でもある。他に、体育的イベントや
大会の企画運営のマネージメント方法も学習する。
①スポーツの歴史、文化的特性や現代のスポーツの特徴
(スポーツ理念の変容、ルールの変更、世界平和等への役割、ドーピング、経済的な波及効果等)
②運動やスポーツの効果的な学習の仕方
(技能の種類に応じた学習の仕方、学習段階に応じた練習方法、技能と体力の関連等)
③豊かなスポーツライフの設計の仕方
(運動の身体・心理・社会的特徴に応じた楽しみ方、機会・場・かかわり方がスポーツライフを継続)
7 成績(評価から評定へ)
(1) 出席状況。
(2) 学習内容(技能、態度、知識、思考・判断)の習得状況
ア.自己の目標に対する取り組みと達成度。
(自己の現状を分析し、課題解決に対する自己指導力・評価力「工夫,努力,成長」)
イ.修猷館体育目標や学年目標に対する取り組みと達成度。
ウ.自己評価、生徒間の評価(リーダー評価等)、教師の観察評価。
各評価の診断的評価、形成的評価、総括的評価を資料として総合的に評価する。
エ.提出物(自己評価表)やグループノート・個人ノート。
オ.得た能力を学校行事や学校・日常生活等で活用する。
学 習 計 画
月
前期
4月
1年生
活動内容
学
習
内
教諭4人配当
容
90単位時間
(時間数)
オリエンテーション 『体力の向上と主体的な学び方の習得』
*修猷館体育についての説明(シラバス活用)目標、学習内容、体育的
学力の獲得と活用(学習方法と評価)、授業内容等
*集団としての個の役割やルールの厳守、安全管理の必要性を理解
*体つくり運動で、体と心の一体化、動く体つくり、体力の向上
*3グループ(3・4・4クラス合同)で活動
修猷体育オリエンテーション(2)
8時間
体育理論Ⅰ :
「スポーツの歴史的発展と変容」(1)
体つくり運動:集団行動・ラジオ体操(1)、新体力テスト(2)
体ほぐし「レクリエーションゲームなど」(2)
5月
第1期種目
男:ラグビー(18)
22時間
女:ダンス
体つくり運動:タンブリング・ダンスの動き(3)
体育理論Ⅱ:種目の歴史・特性・技術、戦術、ルールの変化等(1)
*各種目で体つくり運動を適宜導入
水泳
男女:水泳
6月
7月
8月
9月
3単位
*修猷大運動会
体育理論
体つくり運動
(水泳大会含む)
6時間
・運動会関連作業・練習
(7月始めから夏休みの放課後、午後で活動)
・運動会全体練習(10日間)
(授業時数換算:約55時間、優先練習時間:15時間
体育理論Ⅲ
:スポーツの技術、戦術、ルールの変化
オリンピックムーブメントとドーピング
体つくり運動:動ける体「対人動作や道具を使った動き」
体力を高める運動「体力トレーニング」
程度)
(1)7時間
(1)
(2)
(3)
後期
第2期種目
男:選択(柔道・剣道)(23)
24時間
10月 *オリの内容再確認 女:バレーボール
(半数が必修種目、半数が選択種目・・第3期に逆に履修)
11月
体育理論Ⅳ:種目の歴史・特性・技術、戦術、ルールの変化等(1)
12月
1月 持久走
男女:持久走 (自己能力分析、目標設定、挑戦と体力の向上) 5時間
第3期種目
体育理論
自己評価
男:選択(サッカー・バドミントン)(22)
24時間
女:選択(バレーボール・卓球)
体育理論Ⅵ:スポーツの経済的効果とスポーツ産業(1)
体育理論Ⅴ:種目の歴史・特性・技術、戦術、ルールの変化等(1)
*修猷館体育目標の理解
*第1学年目標への取り組み(主体的な学びの獲得等)と達成度
*自己目標に対する取り組みと達成度
*積極的な活力ある運動の実践を通して、運動の楽しさを体験
*体つくりの運動の充実(体力の向上等)
*安全管理や集団としての責任
*体育的学力(技能、態度、知識、思考・判断)の習得
学 習 計 画
月
2年生
活動内容
2単位
学
習
内
教諭4人配当
容
60単位時間
(時間数)
前期
オリエンテーション 『習得した体育的学力を活用する楽しさ』
4月
*修猷館体育についての説明(シラバス活用)目標、学習内容、体育的
学力の獲得と活用(学習方法と評価)、授業内容等
*リーダーシップの機能と主体的な授業運営
*3グループ(3・3・4クラス合同)で活動
修猷体育オリエンテーション(1)
6時間
体育理論Ⅰ :運動やスポーツの技術と技能(1)
体つくり運動:新体力テスト(2)、体力を高める運動「生徒による体つ
くり運動計画と活動」(2)
5月
6月
第1期種目
男子:柔道・剣道(1年からの継続選択)(15)
女子:バレーボール
体育理論Ⅱ:運動やスポーツの技能の上達過程(1)
体育理論
体つくり運動
体育理論Ⅲ :運動やスポーツの技能と体力の関係 (1)
体つくり運動:生徒主体実践トレーニング(3)
7月
8月
9月
*修猷大運動会
・運動会関連作業・練習
(7月から夏休みの放課後、午後で活動)
・運動会全体練習(10日間)
(授業時数換算:約55時間、優先練習時間:15時間
16時間
4時間
程度)
後期
第2期種目
10月 *オリ内容再確認
11月
男子:ラグビー(15)
女子:ダンス
体育理論Ⅳ:運動やスポーツの技能の上達過程(1)
12月
第3期種目
・オリ内容再確認
男女選択制:器械運動、陸上競技 (14)
15時間
バスケットボール、ハンドボール、サッカー、ラグビー
バレーボール、テニス、卓球、バドミントン、ソフトボール
柔道、剣道、ダンス、水泳から選択
体育理論Ⅴ:種目の歴史・特性・技術、戦術、ルールの変化等等(1)
体育理論
体つくり運動
体育理論Ⅵ :活動時の健康、安全の確保の仕方(1)
3時間
体つくり運動:体力を高める運動「選択種目に応じた体つくり運動のプ
ログラム作成と実践Ⅰ」 (2)
1月
2月
3月
自己評価
16時間
*第2学年目標への取り組みと達成度(体育的学力の向上と活用)
*自己目標に対する取り組みと達成度
*運動の合理的・計画的な実戦(PDCAサイクルの活用)
*リーダーシップや自主的な授業運営(安全管理や集団としての責任も含む)
*体育的学力(技能、態度、知識、思考・判断)の習得
学 習 計 画
月
3年生
活動内容
3単位
学
習
内
教諭4人担当
容
74単位時間
(時間数)
前期
オリエンテーション 『新たなるチャレンジ、機能としてのリーダーシップ』
4 月
*技能を向上させ、マイ・スポーツを獲得する。
*自分達独自の大会やイベント等の企画・運営を行う。
*3グループ(3、4、4クラス合同)で活動
修猷体育オリエンテーション(1)
6時間
体育理論Ⅰ :各ライフステージにおけるスポーツの楽しみ方(1)
体つくり運動:新体力テスト(2)、体力を高める運動「選択種目に応じ
た体つくり運動のプログラム作成と実践Ⅱ」 (2)
第1期種目
男女選択制Ⅰ:器械運動、陸上競技 (20)
21時間
バスケットボール、ハンドボール、サッカー、ラグビー
バレーボール、テニス、卓球、バドミントン、ソフトボール
柔道、剣道、ダンス、水泳から選択
体育理論Ⅱ :ライフスタイルに応じたスポーツとのかかわり方(1)
*各種目で体つくり運動を適宜実行
体育理論
体つくり運動
体育理論Ⅲ:運動会のリーダーシップや企画運営
体つくり運動:タンブリング・ダンスの動き
第2期種目
男女選択制Ⅱ:第1期と同様の種目(19)
体育理論Ⅳ :大会運営のマネジメント・指導の留意点等(1)
5月
6月
7月
8月
9月
*修猷大運動会
・運動会関連作業・練習
(6月から夏休みの放課後、午後で活動)
・運動会全体練習(10日間)
機能としてのリーダーシップ発揮
(授業時数換算:約55時間、優先練習時間:15時間
2時間
3時間
20時間
程度)
第2期の種目継続
後期
第2期の種目継続
10月
11月
12月
男女選択制Ⅱ
第3期種目
男女選択制Ⅲ:器械運動、陸上競技
19時間
・マイスポーツ獲得
バスケットボール、ハンドボール、サッカー、ラグビー
バレーボール、テニス、卓球、バドミントン、ソフトボール
柔道、剣道、ダンスから選択
体育理論
体つくり運動
自己評価
体育理論Ⅴ:スポーツ振興のための施策と諸条件
スポーツと環境
(1)
3時間
体つくり運動:体ほぐし・体力を高める運動「リーダーシップの機能を
活かした運動」(2)
*修猷館体育目標の達成
*第3学年目標への取り組み(大会の企画運営)と達成度
*技能の更なる向上によるマイスポーツの獲得
*体育的学力(技能、態度、知識、思考・判断)の習得
*豊かなスポーツライフが継続できる体育的能力の獲得
授 業 教 科
授 業 科 目
保健体育
履 修 学 年 1、2 年
類 型
共 通
文
理
保健
履 修 規 定
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
個人及び社会生活における健康・安全について理解を深めるようにし、生涯を通じて自らの
健康を適切に管理し、改善していく資質や能力を育てる。
個人生活および社会生活における健康・安全に関する内容をより総合的に理解すると共に、一人ひ
とりが健康にかかわるさまざまな課題について主体的に学び、考え、判断し責任ある決定をする方
法を学ぶ。
2 学習内容
(1学年)
我が国の疾病構造や社会の変化に対応して、健康を保持増進するためには、何が大切であるか
について学習する。
(2学年)
生涯の各段階における健康課題、我が国の保健・医療制度や機関について学習する。
環境については、環境と健康、環境と食品の保健、労働と健康等について様々な角度から
学習する。
3 学習方法
①授業
形態としては、教師の指導による一斉授業とグル-プ学習とに分けて行う。
さらにグル-プ学習では単元によって、ブレインスト-ミング、ロ-ルプレイング、広告分析、課題
学習等の学習方法を取ることがある。
ブレインスト-ミングは、良いアイデアや解決法をみいだすために、数名程度のグル-プを作り、
そのテ-マについて、メンバ-が自由に思いつくままにいろいろなアイデアを出し合う方法であり
ロ-ルプレイングは、ある役割を演じながら、問題点や解決方法等を考えていく方法である。
広告分析では、喫煙・飲酒などに関する広告を分析し、売り手側の意図を読み取ることで、きちんと
した反論を論理的に考えていく方法である。
課題学習では、その問題に直接関係する機関や場所へ自分の足を運んで資料を収集したり、当事者
や専門家等に話しを聞く方法である。
また、インタ-ネットを活用した情報収集も実施することがある。
4 大学受験について
体育科系大学、学部を受験する場合、特に推薦入試では近年小論文を実施する学校が増えている。
受験前に小論文指導はするが、日頃からスポ-ツ、保健に関する知識の習得だけでなく、常に問題意
識を持つことが大切である。
5 評価・その他
(1)定期考査(前期第 2 考査、後期第 1 考査、学年末考査)
教科書を中心に、健康に対する関心や考え方、理解の深さ、表現力等を評価する。
(2)授業(出欠や態度等)
自ら進んで授業に参加する意欲や態度を評価する。グル-プ学習については、積極性、発表の工
夫、情報収集等について評価する。
教科書等
現代高等保健体育(大修館)
副教材
なし
学 習 計 画
学年月
4月
1年生
学
習
項
目
オリエンテ-ション
現代社会と健康
1私たちの健康のすがた
2健康のとらえ方
学
習
内
容
・
方
法
・授業の内容、方法、評価などについて説明する。
・わが国の健康水準の状況や疾病構造の変化について学び、諸
外国と比較できるようになる。
・現代社会における健康の成立要因や条件について学ぶ。
5月
3健康と意志決定・行動選択
6食事と健康
・意志決定・行動選択の重要性を、今日の健康問題の特徴と関
連させて理解する。
・ヘルスプロモーションの考え方に基づき、健康を保持増進す
るには、環境づくりが重要であることを理解する。
・生活習慣病とは何かを理解し、生活習慣病を防ぐ方法を食事
運動・休養および睡眠など、調和のとれた健康的な生活を実
践することが必要であることを理解する。
・健康的な食生活がどのようなものであるかを理解する。
7運動と健康
・健康によい運動とはどのようなものであるかを理解する。
8休養・睡眠と健康
・健康から見て、質の良い休養や睡眠がどのようなものである
かを理解する。
・喫煙の健康影響を学び、喫煙に対して現在どのような対策が
とられ、これからどのような対策が必要かを考える。
・もし自分が飲酒したならどのような問題がおこりうるかを、
さまざまな角度から考える。
・薬物乱用の健康影響について学び、それがひきおこす社会
問題とその対策について考える。
・現在問題となっている感染症について学び、新たな感染症問
題の防止のために、自分でやれること社会がすべきことは何
かを考える。
・感染症の予防には社会的な対策と同時に、個人の取り組みが
重要であることを理解する。
・エイズの実態について理解し、エイズや性感染症の予防のた
めに自分でやれること、社会がすべきことを考える。
・人間の欲求について理解し、欲求不満から生じる不安や緊張
悩みに対する適応機制のしかたについて学ぶ。
・心と体が相互に影響しあう関係について学び、ストレスの原
因とその解消法について考える。
・ストレスについて、自分でとることができる対処法を考える.
4健康に関する環境づくり
5生活習慣病とその予防
6月
7月
9喫煙と健康
10 飲酒と健康
9月
11 薬物乱用と健康
12 現代の感染症
13 感染症の予防
10月
14 性感染症・エイズと
その予防
15 欲求と適応機制
16 心身の相関とストレス
11月 17 ストレスへの対処
18 心の健康と自己実現
・自己実現とは何かを理解し、自分にとっての自己実現を考え
る。
12月 19 交通事故の現状と要因
・わが国の交通事故の特徴、交通事故に関係する要因としての
当事者の心理・行動・車両の特性、周囲の環境などについて
学ぶ。
20 交通社会における運転者の ・安全運転のために運転者に必要とされるもの、交通事故をお
1月
資質と責任
こした場合に生じる責任や補償について学ぶ。
21 安全な交通社会づくり
・安全な交通社会をつくるための方策について、法的な整備、
施設・設備の充実の面から考える。
22 応急手当の意義とその基本 ・応急手当の意義について考え、その手順を学ぶ。
2月
23 心肺蘇生法
・心肺蘇生法の原理および手順について学ぶ。心肺蘇生法を行
3月
うことができるようになる。
24 日常的な応急手当
・日常的なけがの応急手当の手順や方法を理解し、適切な手当
ができるようになる。
学 習 計 画
学年月
4月
2年生
学
習
項
目
オリエンテ-ション
生涯を通じる健康
1思春期と健康
2性意識と性行動の選択
5月
3結婚生活と健康
学
習
内
容
・
方
法
・授業の内容、方法、評価等について説明する。
・思春期特有の健康課題について理解を深め、適切な対処がで
きるようになる。
・思春期の性行動にかんして責任ある行動がとれるよう考え
る。
・結婚の意義と家庭の機能・健康について考える。
4妊娠・出産と健康
6月
7月
9月
・受精・妊娠・出産のメカニズムと妊娠・出産期の健康を考え
る。
5家族計画と人口妊娠中絶
・家族計画の意義と方法について学ぶ。また人工妊娠中絶が女
性の心身におよぼす影響についても考える。
6加齢と健康
・加齢にともなう心身の変化について、形態、機能の両面から
考える。
7高齢者のための社会的取り ・高齢社会に対応した保健・医療・福祉の連携の意義と、総合
組み
的対策の必要性を学ぶ。
8保健制度とその活用
・国や地方自治体が提供するさまざまな保健・医療サ-ビスを
学び、活用できるようになる。
9医療制度とその活用
・わが国における医療保険のしくみを学び、私たちはどのよう
に対応すべきか考える。
10 医療機関と健康
・医療機関の選び方、医療サ-ビスの活用のしかたを学び、賢
いユ-ザ-になるためにどのようにすればよいかを考える。
11 さまざまな保健活動や対策 ・国や世界では、人々の健康の保持増進をはかるために、どの
ような活動や対策が行われているか考える。
10月 社会生活と健康
1大気汚染と健康
2水質汚濁・土壌汚染と健康
11月
・わが国の大気汚染の現状と対策について学び、きれいな空気
を守るための社会のありかたについて考える。
・わが国の水質汚濁の現状と対策を学び、水を汚さない生活に
ついて考える。
・土壌汚染はどのようにおこり、どのように健康へ影響するか、
また大気汚染、水質汚濁とのかかわりについても考える。
3健康被害の防止と環境対策
・環境汚染の防止・改善への対策について考える。
12月
4環境衛生活動のしくみと働
き
・ごみ・し尿や下水道の整備について、問題点と対策を具体的
に考える。
1月
5食品衛生活動のしくみと働
き
6食品と環境の保健と私たち
・食品の衛生管理のために、行政および製造・生産者が行って
いる対策について学ぶ。
・食品の安全性を確保するために、またごみによる環境汚染を
予防するために、私たちは何をすべきかを考える。
2月
7働くことと健康
3月
8労働災害と健康
・労働にかかわる健康問題にはどのようなものがあるのか、現
代の労働と健康問題について考える。
・労働災害の現状とその原因について学び、その防止対策につ
いて考える。
・職場における健康増進対策と日常生活における取り組みにつ
いて考える。
9健康的な職業生活
授 業 教 科
履 修 学 年
芸
1・2 年
授 業 科 目
術
類 型
共 通
文
理
音楽Ⅰ・音楽Ⅱ(2年文系)
履 修 規 定
選 択 必 修
1 教科・科目の目標
音楽の楽しみ方は二通りあります。聴衆としての楽しみ方と演奏者としての楽しみ方です。音楽を選
択した皆さんは、演奏者としての楽しみ方を第一として欲しいと思います。演奏者は、基本的な音楽知
識、日々の訓練、音楽を感じる心が必要です。演奏を終わった後の充実感、達成感が演奏者の楽しみで
す。自らの感性を高め、音の奥にある心を表現できるように努力しましょう。歌唱、器楽で自らを表現
する力を、鑑賞で聴く喜びを養っていきます。演奏の形態にはソロから合唱、合奏まであり、それぞれ
に課題があります。どの演奏形態であっても、積極的に参加する事が大切です。又、我が国の伝統音楽
の理解を深め、その文化を大切にする心を育てていきたいと思います。どんなジャンルの音楽でも、表
面の美しさだけでなく、心・魂で音楽を受けとめる事が必要です。そして、音楽を通して自分自身を見
つめ、この社会の一員として生きる役割を考えていってほしいと思います。
2 学習内容
音楽は表現分野として、歌唱、器楽、創作があり、そして鑑賞という分野があります。これらの音楽
活動を通して、音楽を楽しみ、音楽性を育て、美しいものに感動できる心を養っていきましょう。
音楽Ⅰ
A表現 (1)歌唱…自己表現の重要な手段であり、音楽の諸活動の基礎となります。発声(姿勢・呼吸
法・共鳴法など)の基本を身につけ自然で無理のない豊かな響きのある声を作るようにし
ます。歌詞の内容を理解し、歌唱表現を豊かにしましょう。
(2)器楽…楽器はアルトリコーダーを使用します。器楽は楽器の持つ広い音域、多彩な音色、
歌唱とは異なる多様な表現ができ、歌唱と同様に大切な分野です。奏法(運指法、タンギ
ング、呼吸法など)の基本を身につけ、曲にふさわしい表現で演奏します。
B鑑賞 時代を通して鑑賞していきます。ミュージカル等。
音楽Ⅱ
A表現 (1)歌唱…より豊かな歌唱表現を目指し、演奏の楽しみを感じて歌いましょう。声のアンサン
ブル(重唱、合唱)を学習する中で美しいハーモニーを作ることを学びます。
(2)器楽…日本の伝統楽器(篠笛)を使用します。
B鑑賞 音楽史…それぞれの時代の特徴、音楽の特徴を理解し、曲の持つ美しさ、心に触れましょう。
伝統音楽の種類を概観し、音楽の構造、演奏形態、表現上の特徴を学びます。
3 学習方法
授業…音楽は実技の時間ですので、「やる気」をもって臨んでください。
歌唱は発声練習のあと、基礎練習としてコールユーブンゲンを練習します。独唱曲、合唱曲を
歌いますが、合唱曲では協力しながら、練習し、音楽を作っていきます。
器楽(アルトリコーダー、篠笛)は基礎練習後、独奏曲、アンサンブル、創作と進んでいきま
す。アンサンブルではグループ間の協力を必要とします。
理論においては学ぶ姿勢で臨んでください。
4 大学受験について
音楽系の大学は国立・公立・私立の音楽大学、国立系の教育学部音楽(私立もあります)とあります
が、どの入学試験にも実技・理論・視唱、視奏聴音等が学科試験とともにあります。大学によっても、
専門学部によっても、試験内容が異なります。早く準備に取りかかること、又、専門の勉強を時間をか
けて毎日練習し、専門の指導を受けることが必要です。
5 評価・その他
音楽Ⅰは1年で2単位、音楽Ⅱは2年で文系のみ1単位履修します。各学期に実技試験を行い、音楽
Ⅰでは歌唱と器楽の実技試験を行います。音楽は実技の科目として毎時間の意欲、態度も評価します。
教科書等 改訂新版高校の音楽Ⅰ(音楽之友社) 副教材
音楽Ⅱ改訂版 Tutti(教育出版)
Music Note(啓隆社)
アルトリコーダー・テキスト(全音楽譜出版社)
学
習
計
歌
前
1
期
年
後
期
前
2
期
年
後
期
画
唱
・
合
唱
器
楽
理論・創作・鑑賞
題材「美しい合唱」「日本の歌」 題材「リコーダーの基本を学ぼ 音楽理論Ⅰ
○正しい発声法を習得します。 う」
○音楽の基礎理論を復習
(呼吸、姿勢、口形、共鳴など) ○アルト・リコーダーの奏法(タ し、理解していきます。
○混声2部合唱、混声3部合唱、 ンキングなど)と基本的な運指の ○楽譜の書き方、読み方
混声4部合唱の合唱でハーモニ 練習をします。
階名唱(固定ド唱法)
ーを作る楽しさを知ります。
○易しい曲で、リコーダーの音 記号の意味
○日本の歌の持つ味わいを理解 楽をよりよく演奏できるように
楽語の意味
します。
します。
音楽理論Ⅱ
題材「合唱を通して自らを見つ 題材「アンサンブルの楽しみⅠ」 ○音程を学びます
めよう」「英語の歌」
○スラー・スタッカートなどの 鑑賞
○聞こえるの混声4部
基本的なアーティキュレーショ ○ミュージカルを鑑賞しま
合唱します。この曲には大きな深 ンの練習をします。
す。
い思いが込められています。そ ○アンサンブルの時、各自のパ ○日本の伝統音楽、箏曲・
れを感じ取り、社会に生きる人 ートの役割の認識と他のパート 三味線音楽を鑑賞します。
間として自分を見つめ直します との調和を考えて演奏しましょ 箏の演奏を学び、実際に簡
「世界へ」「友へ」「自分へ」の う。
単な箏曲を体験します。
メッセージを書いてみます。
題材「英語の歌」(独唱)
題材「ピアノで伴奏アレンジを 音楽理論Ⅲ
○言葉の発音に気を付け内容を 創り演奏しよう」
○コードネームを学びま
理解して歌いましょう。
○理論でコードネームを学んだ す。
題材「芸術歌曲 イタリア歌曲」 あと、各自で選んだ曲にコード 創作
○イタリア歌曲の発声法を習得 ネームを使って伴奏アレンジを ○コードネームより伴奏ア
します。
創作しピアノで演奏します。
レンジをします。
○芸術歌曲の表現の工夫をして
鑑賞
楽曲の理解をします。
○現代ミュージカルを鑑賞
します。
題材「芸術歌曲ドイツ・リート 題材「篠笛の基礎応用」呂音の 鑑賞「日本の伝統音楽」
○良い発声で歌曲を歌いましょ 楽しみ」
「郷土の民謡」
う。
○篠笛の運指 様々な奏
○ 雅楽等の鑑賞を通し日
○ドイツ語の読み方・発音を学 法を学びましょう。
本の伝統音楽に親しみます
びましょう。
○独奏における豊かな表現の工 ○郷土の民謡を通して音楽
○詩と音楽の関わりを感じ詩の 夫をして演奏をしましょう。
と生活の関わりについて理
内容を理解して歌いましょう。 題材「篠笛のまとめⅠ」
解しましょう。
題材「声のアンサンブル基礎」 ○日本古曲を演奏します。
○楽曲に適した発声の工夫をし
て歌いましょう。
題材「声のアンサンブル」
題材「篠笛のまとめⅡ」甲音
○グループ発表をし、四声で美しいハーモニーを ○独奏においての音楽性を考慮して完成度
作りましょう。
の高い演奏に仕上げる。
題材「音楽発表会」
題材「日本音楽の流れ」
○独唱、独奏、重唱、重奏等を各自で選択します ○音楽の歴史を学びます。
○自主的な練習活動を取り入れたそれぞれの活動 ○音楽表現様式の変化と発展を理解しまし
を通し、協調性や自主性を養いましょう。
ょう。
○2年間の芸術(音楽)のまとめと考えて発表し
ます。
授 業 教 科
履 修 学 年
芸
1・2 年
術
類 型
授 業 科 目 美術Ⅰ・美術Ⅱ(2年文系)
共 通
文
理
履 修 規 定
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
皆さんは小・中学校において図工の時間には“自由に伸びのびと”描きなさいと指導されたのでは
ないでしょうか。確かに表現活動は自由に伸びのびとなされるべきですが、しかし、基礎、基本を無
視して自由な表現はありえません。単に楽しくあればよいというのであればそれなりの方法はたくさ
んありますが、高校では本当に自由に伸びのびと表現するための基礎を学んでほしいと思います。つ
まりデッサンを重視することです。一枚のデッサンに取り組むことは気力や根気を要し決して容易な
ことではありません。マラソンのように自分自身との厳しく静かな格闘です。目と手による思考とい
うこともできます。一度真剣に取り組んでみれば自分のものの見方がいかに甘いものか気づくことで
しょう。単に描画が上達するための技術的な練習ではありません。何ごとも鋭く見る目、表現する力
を持ってこそ自分の明日を拓く創造力の源となるのです。流行不易、時代の変遷や流行にも変わらな
い本質があります。デッサンはそのような取り組みです。
2 学習内容
美術は、絵画、彫刻、デザイン、鑑賞の4つの分野から成っています。然し、施設設備の状況により
十分にできない分野もあります。基本的にどの課題も目標のデッサン重視の取り組みとなります。
美術Ⅰ
最初に幾何形体をデッサンします。造形の妙を改めて感じ取りながらデッサンの基本を体得します。
静物画、風景画(校庭・校舎)、竹工作、色彩構成などに取り組みながら適宜鑑賞を通じて美術文
化の理解を深めます。
美術Ⅱ
美術Ⅱにおいてもデッサンを重視する姿勢は変わりませんが、限られた時間にできるテーマを厳選
して行います。最初に石膏像のデッサンを行います。彫刻分野については設備の都合上本格的な取
り組みはできませんが、できる範囲で環境造形の模型を作りながら、彫刻と社会の関りを考えたい
と思います。その他、デザインについてもイメージ表現の練習となる作品制作に取り組みます。
3 学習方法
美術Ⅰ
絵画
静物画、構図構成、デッサン、色彩、特に透明水彩の技法と色彩効果について学ぶ。
彫刻
木工の基本的な制作技術を学びながらテーマにそって造形する。
デザイン 色彩の基礎(無彩色・有彩色・色の三属性等)を学習する。
鑑賞
特別の時間は設けないが、それぞれの課題に取り組む過程であるいは体験の結果を
ふまえて鑑賞の有効な学習を行う。
美術Ⅱ
絵画
着彩の取り組みを通して絵画の理解の手がかりとする。絵具の素材と技法
及び特色について学ぶ。
彫刻
環境造形について考え、可能な模型等を作る。場合によってはグループ制作を行う。
デザイン 自然のモチーフをもとにオリジナルのパターンを作る。
色彩構成を行い、その後デザイン的イメージに構成展開する。
鑑賞
美術Ⅰ同様に行う。 レポート(美術館・博物館見学鑑賞など)
4 用具、用材ついて
今年度の教材費については詳細を検討し確定して後日3,000円程度の納入をお願いします。共通
に使う消耗品費、教材費を含みます。
5 評価・その他
美術Ⅰは1年で2単位、美術Ⅱは2年で文系のみ1単位履修します。課題作品やレポート、出席状
況、参加意欲、学習態度などを総合的にみて評価します。
教科書等
高校美術Ⅰ(日文)
美術Ⅱ(光村)
副教材
なし
学 習 計 画
学年月
学 習 項
幾何形体
鉛筆デッサン
前
目
静物画
鉛筆デッサン
透明水彩技法
一個の的確な描画の練習をふまえて更にいくつかのモデルを
配置して構図構成を練り観察を深めながら描き、描きながら観
察を深め、質感、量感、空間感、全体の調子を追求する。
先ず上記を鉛筆デッサンし、その後透明水彩の技法にこだわり
着色する。
紙工作
紙素材による立体・カード・折り紙・紋きりなどの世界を展開
し、後の表現活動で活用できるようにする。
風景画。本校在学の記念となる校庭校舎を描く。本校の最も
象徴的な校舎や学校生活の中で感じた絵にしてみたい場面、情
景をデッサンする。単なる下書きではなく静物画同様に鉛筆デ
ッサンを深める。それをもとに着色する。
期
一
風景画
校庭校舎
鉛筆デッサン
透明水彩技法
年
竹工作
竹トンボ制作
後
竹ヒゴによる立体構成
期
前
学
習
内
容 ・ 方 法
基本的な形体の特徴を的確に描写し、物の形を捉え、質感や
空間を描けるようにする。
竹の素材を知り、木工に関する基本的な知識や技能を身につ
ける。木工用具を使いこなす事で、美しい形が生まれることを
習得する。
テーマを決め、デッサンを行う。そのデッサンをもとに竹ヒゴ
を使って立体の表現に転換する。着色、塗装など適宜最終的な
仕上げを行う。
デザイン
観察描写からデザイン表現
へ
各種技法体験
色彩構成
デザインの見方、考え方について学習を行い、その後、精密
描写により自然の造形を学びながらオリジナルパターンを抽出
し、グラフィックデザインを展開制作する。形体の純化、イメ
ージの形象化、色彩の効果などを練りながら最後にボードにま
とめ仕上げる。色彩の基礎理論を再確認し配色の美しさを理解
し習得する。
石膏像デッサン
木炭デッサン
鉛筆デッサン
西洋の古典彫刻でもある石膏像のモデルをデッサンし、その
造形性に学びながら基礎的な描画の技術や見方を学ぶ。力量に
応じ半面像から立体像まで数点の中から適宜選んで描く。木炭
デッサンの要領や特色を体験し理解する。
静物画
ペン画
羽根ペン・ガラスペン・コミックペンなどの筆記具の体験を
通して線描の面白さや豊かさを知る。
彫刻
環境造形
模型制作
環境問題の負の側面が深刻な社会問題となっている中で、造
形の観点から明るい環境の創造への一旦として考えてみよう。
単に一個の作品を造ることだけでなく、それが社会環境の中に
ある場合の場や空間を意識して制作を進めよう。塊、板、線材
その他材質の選択も含めて考え工夫する。
デザイン
手のイメージ表現
手の機能、多様な表情、象徴性など改めて考え、観察しなが
ら自分の手を見つめデッサンしよう。そこから広がってきたイ
メージを形象化しボードにまとめる。基本的にポスターカラー
を用いるが、ねらいによっては他の表現手法や材料を選んでも
よい。
二
期
年
後
期
授 業 教 科
履 修 学 年
芸
1・2年
術
類 型
共 通
授 業 科 目
文
理
書道Ⅰ・書道Ⅱ(2年文系)
履 修 規 定
必 修
選 択
1. 教科・科目の目標
鑑賞
美には強烈に語りかけるものと、静かに語りかけるものとがあります。強烈なものはとらえやすい
けれど、静かなものは見逃しやすい・・・・書道の場合は、後者の方が多いかと思
います。しかし書道の学習を通して、静かに語りかける美をも汲み取る、確かな感
性を養っていくことができれば、君たちのこれからの人生が、どんなにか心豊かで
素晴らしいものになることでしょう。
表現
心静かに純白の紙に向かい、墨、黒々と筆おろす時、そこにはやり直しのきかな
い一度きりの「落筆不帰」(らくひつふき)の世界が広がります。それは一瞬前にも戻ることので
きない今を生きている、私たちの人生に酷似しています。つまり書作品を制作する時、私たちはそ
こに、迷いを吹っ切る意志の強さ(決断力)、断固として行動に移す力(遂行力)、気力の充実や
積極性等が必要になってくることでしょう。それらはとりもなおさず、今を生きる君たちの人生に
必要な、心の「生きる力」そのものではないでしょうか。書道の作品制作・表現を通して、心の「生
きる力」を培っていきたいと思います。
2. 学習内容と評価
高校書道では、小、中学校で習ってきた書写の分野に加えて、「漢字の書」「仮名の書」「漢字仮
名交じりの書」の三分野を学習していきます。
「漢字の書」では、昔の人の書いた様々な名跡に触れ、「書表現=作者の人間性」について考察を深
めつつ、筆の扱い方や姿勢、字形や作品構成などの基礎・基本をしっかり身に付けていきま
す。そうして身に付けた基本の力を元に、自己表現・創作へと進んでいきます。
「仮名の書」では「漢字の書」で学んだ用筆、運筆を応用しつつ、中国から伝わった漢字から、日本
独自の仮名文化を創造した、奈良・平安時代の人々へ思いを馳せながら、仮名特有のリズム
や流れ、作品構成を学習していきます。
「漢字仮名交じりの書」では、身近に自分が感銘を受けた詩歌や語句などの創作や自分の心の内を自
分なりの言葉で表現し、それを書作品に仕上げていきます。昔から、
『書の作品は鏡よりも、
其の人の真の姿を映す。』と言われています。また年賀状制作を通して、メールやワープロ
などの機械文字の急速な発展により関心が薄れてきている手書き文字こそが、人の真心を伝
えてくれる最良のものであるということを、再認識していこうと思います。
評価
作品の技術的な到達度の評価と共に、各自の技術習得への真剣さや努力の度合い、用具・用
材の取り扱いや後片づけへの心配りなども評価に取り入れていきます。
3. 学習方法
書道Ⅰ
・漢字の書の分野では、 五書体のうちの、楷書・行書を主に学びます。
・仮名の書の分野では、平仮名を中心とした古典を主に学びます。
・漢字仮名交じりの書の分野では、自分の言葉を効果的に表現する方法を学びます。
書道Ⅱ
・漢字の書の分野では、 五書体のうちの、隷書・篆書・草書を主に学びます。
・仮名の書の分野では、変体仮名、散らし書きなどを学びます。
・漢字仮名交じりの書の分野では、二年間の集大成としての作品を制作します。
授業業終了後は、自分の書道用具の手入れを完璧に行うことから、次回の授業に備えると同時に、
書道を通して《物を大切にする精神》を学びます。
4. 用具・用材について
小・中学校で使用してきた用具を高校でも使いたい、という気持ちはわかりますが、小・中学校の
書写・習字と違って書道の場合、例えば筆の先だけ使って極端に細い線で表現したり、根本まで全
部おろして太い線で書いたり、また墨も薄い墨で書いたり、超濃墨にしたりと、その性能を最大限
に引き出しながら、多種多様な表現を試みていきます。従って、各自が様々な用具を使用していた
ら、太い線を書こうとしても隣の友だちの半分も書けなかったり、濃墨を準備しようと思っても、
小さな墨しか持っていなくてそれができなかったり、というようなことにもなりかねません。使用
する用具によって不都合が生じないように、皆の不利にならないように、この程度の用具は準備し
てもらいたいといったものを紹介したいと思っています。それまでは、購入・準備をしないように
してください。
教科書等
学
学年月
習
書Ⅰ (光村図書)
書Ⅱ (教育図書)
計
学
習
項
目
・用具用材の特性
前
「漢字仮名交じりの書Ⅰ」
期 「漢字の書Ⅰ」
・楷書
・行書
年
「仮名の書Ⅰ」
後
期 「漢字仮名交じりの書Ⅱ」
「篆刻」
二
書の資料集
(福岡県高等学校書道教育研究部会)
画
・書を学ぶにあたって
一
副教材
学
習
内
容
・
方
法
数々の古名跡(古典)の紹介による、書写習字で見るこ
とのできなかった世界への誘い。
普段何気なく使っている文房四宝(墨、筆、紙、硯)の
奥の深さを理解してもらいます。
用筆法,運筆法並びに墨の使い方などにも、さまざまな
方法手段があります。作品制作の楽しさを味わってもらい
ます。
古典の中の楷書の学習を通して,様々な用筆法, 運筆法
並びに姿勢などの基本を再確認していきます。
行書の学習を通じて、創作=自己表現を試みます。
日本で独自に生まれた文化、平仮名、片仮名の世界への理
解を深め、運筆法などに習熟します。
漢字、仮名で学んだことを応用して、年賀状作りに挑戦
します。
自分の言葉を効果的に表現する方法を学びます。
作品に押す印を製作します。
前 「漢字の書Ⅱ」
・隷書
・篆書
期
・草書
「刻字」
隷書、篆書の臨書を通して「逆筆蔵鋒」という、用筆法
の中の、新たな分野に挑戦していきます。
躍動感溢れる草書を学び、創作に生かしていきます。
後 「仮名の書Ⅱ」
一年次の学習を発展させ、散らし書きなどにも挑戦しま
す。
今まで学習してきたことを生かして、二年間の集大成と
なる作品を制作します。
年
期 「漢字仮名交じりの書 Ⅲ」
外国語
授 業 教 科
履 修 学 年
1
年
類 型
授 業 科 目
共 通
文
理
コミュニケーション英語Ⅰ,
英語表現Ⅰ
履 修 規 定
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
英語の「聞く・読む・話す・書く」という4つの技能のバランスのとれた習得を目指します.
英語の学習を通じて言語一般や文化についての理解を深め,積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢
を養います.他の言語をより深く知るようになることで,日本語や日本文化についての理解も深まります.それに
より,色々な情報や考えを的確に理解して,自分の考えや伝えたい内容を,英語で適切に表現するコミュニケー
ション能力を育成します.
2 学習内容
2・3年での学習のための基礎づくりとして
①予習・復習や土曜・日曜の計画的利用を含めた家庭学習
②単語・文法事項・基本例文などを覚える習慣づけ
③辞書や参考書の利用法の習熟,自分で調べる力を身につけること
④自分なりに工夫した「わかる」ノートの作成
⑤ALTとのティームティーチングを含む授業による,リスニング・スピーキングの能力の習得
⑥1分間スピーチ(前期)・2分間スピーチ(後期),プレゼンテーション能力の習得
3 学習方法
①授業
コミュニケーション英語Ⅰ(週3時間)では,総合的英語力を身につけます.予習や復習の際には,必ず音読
やディクテーションを行いましょう.コⅠの授業で定期的に実施されるALTとのティームティーチングでは,英語
によるプレゼンテーションを目標に,英語力を育成します.
英語表現Ⅰ(週2時間)では,論理的に英語で表現する能力の向上を図ります.また,文法参考書とワークブ
ックを併用して,英文法を取り扱います.文法はコミュニケーションを支えるもので,英語の体系的理解を助け,
読解力・表現力につながる効率的学習を可能にします.
②補習・課外
学期中の朝補習では,辞書の使用法の習熟,教科書より少し進んだ内容の読解や,文法の演習などを行い,
正課の授業を補っていきます.夏休みや冬休み期間中は速読演習や副読本・文法の補充もします.
③家庭学習
まずノートのとり方を身につけ,予習復習をするペースづくりが重要です.副読本は基本的に自分で計画的に
読むものです.最初から辞書を引くのでなく,区切りの良い箇所まで読んでその内容を想像し,次に辞書を上手
に利用して,読み進めていきます.日常的に教科書や単語帳の音源をプレーヤーに入れて聞くこと.
④その他
単語帳の範囲を指定して,学年一斉の単語テストを定期的に実施します.リスニング教材は,自学に用い,定
期考査ごとに達成度を確認します.
※電子辞書については,最初から使うと,複数の語義から適切なものを選ぶという大変重要な習慣が身につ
かないおそれがあります.1年生の間は,推薦辞書(または準ずる)紙の辞書を使用してください.
4 大学受験について
中学では基本的な事項を身につけてきましたが,大学入試で出題される内容は,非常に難度が高く,それま
でに身につけなくてはならない内容がたくさんあります.恐れる必要はありませんが,まずは英単語や文法事項
を覚える姿勢を早く身につけましょう.外国語を学習するには,必要事項をきちんと覚える努力が欠かせません.
また,大学入試センター試験でも,リスニングが導入されています.読み書きと併せて聞き話す能力を習得する
ことが,結局はバランスのとれた英語力につながり,難度の高い入試の読解・作文にも対応できるようになりま
す.1年次はその最も大切な基礎固めの時です.
5 その他
定期考査・実力考査とも,毎回リスニング試験を実施します.定期考査はコⅠ 50分,英表Ⅰ60分(含リスニン
グ),実力考査は120分(200点満点)で行います.なお,英検の受験を勧めます.
教科書等 コⅠ教科書
副教材
文法参考書,ワークブック,英単語集,
英Ⅰ教科書
補習テキスト,リスニング教材,
副読本4冊,英和辞典
学 習 計 画
学年月
入学前
学
習
項
目
習
内
容
・
方
法
春休み課題を解き,英和辞典の 中学既習事項(単語・熟語・文法・読解)を中心とした問題に取り組
3月 使用に慣れる
1年
学
みます.4月の実力考査の範囲にもなります.
(実力①)
4月 コⅠ,英表Ⅰ,文法,補習
辞書の使用・きちんとしたノートの取り方と予習復習の定着を図りま
す.英単語帳に従って定期的に単語テストを行います.ティームティ
ーチングでは,英語によるプレゼンテーションを目標に,実践的な
5月
6月
英語能力を育成します.授業中、1分間スピーチをします.
(前期第1考査)
単語試験や定期考査の不振者には個別の指導を行います.
副読本は,基本的に自分の力で読み進めること.
7月
(前期第2考査)
8月 夏休み補習での読解や英文法 この時期までの勉強の習慣づけが3年間を通じ学習の定着度を決
の演習、家庭で副読本①精読
9月 コⅠ,英表Ⅰ,文法,補習
(9月考査)
める重要な鍵となります.
最も集中し学習に取り組める時期です.学習内容も多いので,丁寧
な予習復習を欠かさず,集中して授業に臨みましょう.
10月
家庭で副読本②精読 (実力②) 重要項目の復習を兼ねながら,長文読解力を養います.
11月
授業中、2分間スピーチをします.
(後期第1考査)
学力差がついてくる時期です.学習方法を振り返りましょう.
12月
冬休み補習,副読本③精読
1月
(実力③)
コⅠ,英表Ⅰ,文法,補習
2月
コⅠの教科書終了後は,長文読解演習あるいは新しい教科書に進
みます.
(学年末考査)
3月 学年の総復習,センター試験に 1年次の積み残しをせずに2年に向かう態勢を整える時期です.各
チャレンジ,副読本④精読
2年
4月
(実力①)
自で自分が不十分と思う事項の復習をしましょう.
外国語
授 業 教 科
履 修 学 年
2 年
類 型
授 業 科 目
共 通
文
理
コミュニケーション英語Ⅱ,
英語表現Ⅱ
履 修 規 定
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
英語の「聞く・読む・話す・書く」という4つの技能のバランスのとれた習得を目指します.
英語の学習を通じて言語一般や文化についての理解を深め,積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢
をさらに養います.他の言語をより深く知るようになることで,日本語や日本文化についての理解も深まります.そ
れによって,色々な情報や考えを的確に理解して,自分の考えや伝えたい内容を英語で適切に表現できる,コ
ミュニケーション能力を伸ばします.
2 学習内容
1年で学習した内容を基礎として,
①予習・復習や土曜・日曜の計画的利用を含めた家庭学習を続ける
②単語や熟語・語法などをきちんと覚えるだけでなく,運用できるようにする
③より深い内容の読解力,要旨を読みとる力,また速読や精読など目的に応じた読み方を身につける
④論点や根拠などを明確にしながら,伝えたい内容を英語で書いたり話したりする能力を身につける
⑤ALTとのティームティーチングを活用して,リスニング・スピーキングの能力を強化する
3 学習方法
①授業
コミュニケーション英語Ⅱ(週3時間)では,総合的な英語力を身につけます.予習・復習の際には,必ず音読
・ディクテーションをしましょう.ティームティーチングでは,ディベートを行い実践的な英語力の向上を図ります.
これと並行して英語表現Ⅱ(週2時間)で話す・書く能力の充実を目指します.また,これは文法の復習にもな
ります.英作文の授業では,予習を怠り黒板に書かれた解答(例)を写して帰っても,何にもなりません.自分で書
いてきた答えのどこが良いか,悪いかを質問し,理解することが大切です.また英語スピーチを継続します.
②補習・課外
学期中の朝補習では,基礎的入試問題に取り組める力を身につけるため読解や文法の演習を行います.夏
休みや冬休み期間中は,読解演習や英作文・文法の補充をします.
③家庭学習
引き続き副読本を計画的に読み進めて下さい.予習復習が重要であることは言うまでもありません.
④その他
各大学の入試で課されることが増えている,自由英作文の基本的指導も行います.与えられた条件に合わせ
て,伝えたい内容を整理して論理的に書いたり,また主題を決め、様々な種類の文章を書いたりします.
1年次と同様,リスニング教材を自学に用い,定期考査ごとに達成度を確認します.
4 大学受験について
大学入試センター試験は基本的には,2年次までの言語材料から出題されます.平易な英語ながら,より実
践的な英語の運用力やバランスのとれた英語力が試され,単なる暗記では対処できにくいものとなっています.
また東大を初め多くの大学の個別試験も同様の方向へと変わりつつあります.英数クラスでは難関大学の入試
を念頭に置き,速いペースで授業を進め,プリントなどで進んだ内容を補っていきます.
5 その他
定期考査・実力考査とも,引き続き毎回リスニング試験を実施します.
英単語テストと並行して,語法・熟語・文法項目等をまとめた教材を使い,授業時間を割いて定期的に試験を行
います.これはセンター試験対策にも非常に有効です.なお,英検の受験を勧めます.
教科書等 コⅡ教科書
副教材
文法語法問題集,英単語帳,副読本,
英Ⅱ教科書
リスニング教材,補習テキスト,
辞書(和英・場合によっては英英も)
学 習 計 画
学年月
学
習
項
2年4月
目
学
習
内
容
・
方
法
(実力①)
コⅡ,英表Ⅱ,補習
読解と作文を並行して学習し,1年次に概括した文法の整理もしま
5月
す.語法等の問題集小テストを実施します.単語テストも引き続き実
施しますが,英文中で知らない単語に出会ったら,その都度覚える
6月
(前期第1考査)
ようにしてください.ティームティーチングは英語によるディベートを
実施し,より実践的な英語力の向上を図ります.
7月
(前期第2考査)
8月 夏休み補習で入試長文の読解
副読本①精読
単語熟語を調べ英文を和訳した上で意味を考えるのではなく,文脈
から意味を推測する力,要点を把握する力を養います.
9月 コⅡ,英表Ⅱ,補習
入学以来鍛えてきた英語力が実りはじめるころです.教材によって、
(9月考査)
速読か精読か、読み方を変えることができるようにしましょう.
10月
家庭で副読本②精読 (実力②) 読解力がついて来る頃です.英文の内容を正確に理解した上で,
11月
批判的に読んだりすることができるようになりましょう.また、複雑な構
(後期第1考査)
文も分析して読めるようになりましょう.
12月
冬休み補習,副読本③精読
1月
単語・語法等の知識と,文脈から意味を推測する力や,要点を把握
する力を融合させ,さらに読解力を伸ばします.
コⅡ,英表Ⅱ,補習 (実力③)
2月
コミュニケーション英語Ⅱでは,教科書を早めに終えて,長文読解
問題集を用いた演習を行います.英語表現Ⅱは引き続き作文の演
(学年末考査) 習を行います.
3月 学年の総復習,入試の問題に
チャレンジ,家庭で副読本④
3年
難度の高い読解問題に取り組み,また文法事項の整理を行い,3年
次に備えます.
4月
(実力①)
外国語
授 業 教 科
履 修 学 年
3
年
類 型
授 業 科 目
共 通
文
理
コミュニケーション英語Ⅲ,
英語表現Ⅱ
履 修 規 定
必 修
選 択
1 教科・科目の目標
英語の「聞く・読む・話す・書く」という4つの技能のバランスのとれた習得を目指します.
英語の学習を通じ言語一般や文化についての理解を深め,情報や考えなどを的確に理解したり、適切に伝
えたりする能力を更に伸ばし,社会生活において活用できるようにします.
後半からは受験対策にかなり重点が移りますが,そこで扱う内容の多くは知的に興味深いものであり単に英語
力を養うのみならず,多方面の知識や思考力を身につけるのに役立ちます.
2 学習内容
高校での学習の仕上げとして
①予習・復習や土曜・日曜の計画的利用を含めた家庭学習を続ける
②単語や熟語・語法などを総合的に整理し,実際にエッセイやスピーチに活用できるようにする
③高度な内容の読解力を身につけ,それについて要約したり,反論を書いたりできるようにする
④伝えたい内容を論理的に構成し,まとまった内容のエッセイを書き,それを推敲する力をつける
⑤ALTとのティームティーチングも利用し,リスニング・スピーキングの能力を強化する
3 学習方法
①授業
コミュニケーション英語Ⅲ(文系4時間 / 理系3時間)は,より高度な内容の英文の精読,速読を通じて,抽
象度の高い文章を理解し,あわせて要約の演習等を行います.ティームティーチングでは,リスニング・スピーキ
ング力の強化を図ると同時に,英語によるエッセイの作成に取り組みます.これはライティングの授業の補充や
大学入試対策にもなります.
英語表現Ⅱ(週2時間)では,書き,話す能力をさらに発展させていきます.高度な内容の日本語を,理解し
やすい英語で表現したり,論理の展開や表現の方法を工夫しながら伝える能力を伸ばします.
②補習・課外
現在の達成度と志望校に応じた課外授業を実施します.実際の入試問題に即応した読解・作文などの演習
が中心となりますが,希望者を対象に,リスニングの課外も開講します.個別試験にリスニングが課される大学の
受験者は特に,自分でも毎日一定時間英語を聴くようにすべきです.
③家庭学習
正課や課外の内容を定着させるため,引き続き予習復習が重要です.更に自分なりの勉強法を工夫し効率
的な勉強を図って下さい.
④その他
自由英作文の添削指導を行って,論文や面接で問われる論述能力を養います.正確な英語の運用力ととも
に,日頃からニュースや論説に関心をもち,述べるべき「中味」を持っておくことが必要です.
4 大学受験について
センター試験については1,2年の学習で基本的な対応力が身についているはずなので,主に12~1月に,
形式や時間配分に慣れる演習を行いますが,中心となるのは各大学の個別試験(いわゆる二次試験)を目指し
た読解・作文などの対策です.大学によって入試問題の傾向がかなり異なります.早い時期に目標をしっかり決
め,それに応じた勉強に取り組むことが重要です.
5 その他
3回の定期考査(前期第1・第2,学年末)と,4月の実力考査,3回の校内模試,全国レベルでの実力を確か
めるため多くの校外模試も実施されます.定期考査を着実にこなしつつ,校内模試をペースメーカーとして学習
を進めることが,志望校への合格の近道と言えます.
教科書等 コⅢ教科書
副教材
文法参考書,語法等問題集,単語帳,
英Ⅱ教科書
補習テキスト,入試長文問題集,センター試
験問題集,リスニング教材、辞書
学 習 計 画
学年月
3年4月
学
習
コⅢ,英表Ⅱ
項
目
(実力①)
文法補充, 朝課外
5月
学
習
内
容
・
方
法
教科書に即して読解や内容把握の演習を行います.語法などの小
テストで読解や作文のための必要事項を補っていきます.
ティームティーチングでは,英語の講義を聴き、ノートを取る技術に
(前期第1考査) 取り組みます.
6月
この時期までで単語・熟語・語法などを一通り終えて,入試に
(第1回修猷模試) 即した演習に入れる読解力を完成させます.
7月
(前期第2考査)
夏休み課外
校内(修猷)模試では,よく練られたかなり難度の高い問題が出され
ます.これに真剣に取り組んで,きちんとフォローしていけば,着実
8月
に実力が身につきます.
9月
運動会の時期も正課授業の予習復習を怠らないことが大切です.
(第2回修猷模試) 運動会後の気持ちの切り換えが合格への重要な鍵となります.
10月
コⅢ,英表Ⅱとも,入試演習へ 本格的に受験対策へと移行します.それまでに受験校を固め,出
11月
(第3回修猷模試)
題傾向等を把握しておくことを是非勧めます.
(学年末考査)
12月
センター対策中心の特別授業
1月
(センター試験)
これまで身につけた総合的英語力を基に,センター試験形式に合
わせた演習で,時間配分を覚えます.
二次対策の特別授業
2月 希望者対象二次対策
実際の個別試験の問題や予想問題を用い難関校の入試問題にも
(国公立大学前期試験) 対処できる力を養います.
3月 小論文を含む個別指導
(国公立大学後期試験)
比較的短期間のため,過去問の添削指導などが中心です.
授 業 教 科
履 修 学 年
家
1 年
授 業 科 目
庭
類 型 共 通
文
理
家
庭
履 修 規 定
基
必 修
礎
選 択
1 教科・科目の目標
1)人の一生と家族・家庭及び福祉、衣食住、消費生活などに関する基礎的・基本的な知識と技術を
習得する。
2)学習した知識や技術を活用し、家庭や地域の生活課題を主体的に解決する態度を育成する。
3)家族や社会との共生を目指し、生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。
2 学習内容
『私たちの生活』そのものを学びの対象とし、衣食住、家族、保育、経済、環境問題と幅広く学ぶ。
この1年間、人間の健全な発達と生活の営みを総合的にとらえ、健康で文化的な生活を支えるため
の知識と生活に必要な技術を体験的に学習する。
1
独り立ちに向かい、現在と将来の生活を営むための基礎を学習する。
2
異なる世代とかかわり共に生きる力を「男女共同参画社会」の視点から学ぶ。
3
環境共生社会の地球市民として、一人ひとりが新しい生活をつくる主体となる力を身につける。
3 学習方法
『家庭基礎』2単位を、1年次のみで学習する。
1
今の生活を知る。
2
生活の中での課題を発見する。
3
学習を通して、知識・技術を身につける。
4
未来に向かって、よりよく生きる展望をひらく。
教科書等 家庭基礎パートナーシップでつくる未来
実教出版
副教材
家庭基礎学習ノート
ニュービジュアル家庭科2016
実教出版
実教出版
学 習 計 画
学年月
学
習
項
目
・ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動
前
期
2編 生活をつくる
1章 食生活をつくる
1 私たちの食生活
2 栄養と食品のかかわり
3 食品の選び方と安全
4 食品の計画と調理
5 これからの食生活を考える
1編 人とかかわって生きる
1章 自分らしい生き方と家族
1 自分をみつめる
2 自立した生き方、共に生きる人生
3 共に生きる家族
4 家族に関する法律
2章 子どもとかかわる
1 子どもを知る
2 発達のすばらしさ
学習を生かして
3章 高齢者とかかわる
4章 社会とかかわる
後
学
習
内
容
・
方
法
・「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」のちがい
を理解する。
・食生活と健康の関わりを理解し、栄養素の働きと食品の栄養
上の特性、食品の選択や安全性などについての知識や技術を実
際の食生活にいかせる力をつける。
・さまざまな視点から基本的な実習を行うことで、食に関する
理解を深め、健康な食生活を営む力を養う。
・食品の選択・調理・食べ方と環境について考える。
・人生の発達段階にいる自分を知り、自立に向けての目的意識
や将来の職業を考え、自立した生活のあり方を理解する。
・現代の家族の特徴と課題、個人・家族を支える社会のしくみ、
男女の平等と相互協力への理解を深め、人間らしい生き方・暮
らし方を考える。
・今日の子供を取りまく状況を踏まえながら、子供の発達と保
育、福祉などについて理解し、親や社会の役割を認識する。
・乳幼児を中心として、子供の発達や生活について学ぶ。
ホームプロジェクト(夏休みの課題として実践)
・進む高齢社会の中で、個人・家族・社会がどのように機能す
ればよいのかを、共に支え合う社会・ノーマライゼーションの
視点で考える。
2編 生活をつくる
2章 衣生活をつくる
1 人と衣服のかかわり
2 衣服の素材を見てみよう
3 衣生活の管理
・環境負荷の少ない購入と消費を考え、被服材料、被服の整理
を通じて、科学との関連を理解し、生活にいかせる力をつける。
・ボタン付け・まつり縫いなどの基礎的技術の確認をし、小物
を製作する。
3章 住生活
1 人と住まいのかかわり
2 住まいを計画する
3 健康的な住まい環境
・住居の機能や空間および住環境を科学的に理解し、生活にい
かせる力をつける。
・住まいの実態から問題点を探り、快適な住まいおよび住環境
を支える社会のしくみについて考える。
3編 消費者として自立する
1章 消費行動を考える
・家計と経済社会との関連を確認し、消費生活に関わる法律や
権利を理解する。
期
1 社会の変化と消費生活
2 消費者の権利と責任
2章
経済的に自立する
1 経済のしくみを知る
・環境に負荷をかけない消費行動・環境を守るライフスタイル
などを学び、自立した消費者・持続可能な社会の形成を目指し
たライフスタイルについて考える。
2 ライフステージと経済計画
*生活設計
・生活していく上での様々な課題に対応していく力をつける。
授 業 教 科
履 修 学 年
情
1・2年
報
類 型 共 通
授 業 科 目
文
理
情
報
履 修 規 定
の
科
必 修
学
選 択
1 教科・科目の目標
生活の中で様々な媒体(メディア)を通じて身のまわりにある情報といかに向き合うかを考えましょ
う。単なるパソコンの実習の時間ではありません。修猷館の情報の授業は
・必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受け手の状況を踏まえて発信・伝達できる。
・情報手段の特性を理解、情報活用の基礎的な理論や方法を学び実践できる。
・社会の中で、情報や情報技術の役割、影響を理解し、情報モラルなど必要な態度を身につける。
以上の3点を目標に、授業内容を精選して行われています。
2 学習内容
1年生、2年生の2年間学習します。週に1時間実施されます。
・1年生では情報の整理・活用の基礎的事項および情報モラルについて学習します。
・2年生では人間の認知システムを様々な例を挙げ、多角的に検証したり、問題解決のための手法につ
いて学習します。
・教材は教科書の内容からはもちろんですが、それ以外の専門書から多く取り入れています。様々な分
野で利用されている手法があり、大変興味深いものです。
※「情報の科学」の具体的な学習内容は
○問題解決のための情報の処理とコンピュータの活用
○アナログ、ディジタルなどやコンピュータの仕組みの理解
○問題をモデル化し、コンピュータでシミュレーション
○インターネット・データベース等での情報検索
○情報技術と社会を考える
以上の項目を基盤にした教材を修猷館の生徒用に編集して授業を行います。
3 学習方法
①授業
教材はテーマごとにA4サイズのプリント数枚にして与えられます。それに書き込みながら学習を進
めていきます。授業はほとんどが教室で行われ、グループでの討論や実習なども行われます。相手が
伝えようとしていることを理解し、自分の伝えたいことをまとめ、どう自己表現するか?これも「情
報」という教科で勉強することだと考えています。積極的に取り組みましょう。
パソコン教室での実習も行われますが、授業時間だけでは終わりません。従って作業が遅れると放課
後の時間に各人で続きの作業を行うことになります。パソコン教室はグループ毎に席が並んでいます。
操作が解らない時は両隣の人に聞きながら作業ができます。焦らず、集中して頑張りましょう。
一つのテーマを学習し終えると、「ふりかえりシート」を記入し提出します。これで学習内容を振り
返りることが出来ます。「ふりかえりシート」と教材のプリントはファイルにきちんと整理してゆき
ます(ポートフォリオ)。情報を整理することも大切な学習内容です。このファイルは2年間使用し
ます。きちんと整理していくと貴重な財産となります。大学進学後や、社会に出て必要になることが
あるかもしれません。
②パソコン教室の利用の仕方
パソコン教室は平日の昼休み・放課後も利用できます。授業も含めて使用にはルールがあります。
他人の迷惑にならないようにといった常識以外に、マナーとしての約束ごとがあります。利用の手順
としては、
・個人のID・パスワード(入学後に配付します)でログインして利用します。
・利用後は必ずシャットダウンし、利用時間など記録簿に記入します。
以上の手順で利用すれば、各人専用のデータ保存領域も利用できます。詳しくは授業で説明します。
4 評価・その他
・実習の課題(授業中に個人や班で制作したもの)、ワークシート
・データ(パソコン実習で作品を提出用フォルダに保存)・「ふりかえりシート」
以上を総合的に評価します。 「ふりかえりシート」は、点数化します。
・教材や「ふりかえりシート」のポートフォリオファイルを学期毎に提出させ評価します。
教科書等
情報の科学
副教材 ケーススタディー「情報モラル」
(日本文教出版)
(第一学習社) 授業プリント等
学 習 計 画
学年月
1年
4月
5月
学
習
項
目
学
習
内
容
・ガイダンス
*情報とは何か?なぜ学ぶか?
「授業の位置づけ、実 *授業の評価とポートフォリオの使用につい
習施設の利用について
て
の説明」
*パソコン教室の利用方法(パスワード、
個人ファイルの管理)について
・情報の理解と発信
○文章の構造・要点の把握
6月
○考えの図化
7月
9月
10月
○プレゼンテーション
*情報収集ツールとしてのインターネット
・ネットワーク上での危険回避について
・著作権と情報モラル
11月
12月 ・アナログとディジタ ○アナロジー(類推)について
1月 ル
○アナログとディジタルの特性について
○ディジタル化と測定について
2月 ・コンピュータの利用 ○データ処理ツールとしてのコンピュータ
3月
・表計算ソフト Excel の利用
2年
4月
5月
6月
7月
8月
9月
・クリティカルシンキ
ング(科学的な問題解
決のために)
○物事の原因と結果
○.結論を導くための議論
○.スキーマの働き
10月
11月
○情報のゆがみ・バイアス
12月
○考える手段を持つ
1月
2月
3月
○自分を知る
・情報の理解と発信
○アウトラインプロセッシング
押さえるべき事柄
・授業は単なるパソコン
実習ではありません。
・ID、パスワードを入
力して各人の環境にログ
インします。
・文章や話の内容につい
ての構造を把握し、的確
な要約を試みます。
・情報を表・ベン図・樹
形図・フローチャート等
で表し、整理します。コ
ンピュータを用いたプロ
グラミング実習も行いま
す。
・Powerpoint でスライド
を作ります。装飾なしに
どれだけ内容を充実させ
られるか?
・ディジタルが必ずしも
優れているわけではあり
ません。
・有効数字を学びます。
・Excelの操作に慣
れ、表計算ソフトの利用
法を考えます。
・原因と結果を適切に結
び付け、物事を正しく認
識するために注意すべき
点について学びます。
・認知心理学分野からの
題材ですが、人間の認知
の問題を情報の収集・処
理と関連づけて考えま
す。
・単元終了後にふり返り
シートを,さらにクリテ
ィカル・シンキング終了
後に全体を通した振り返
りシートを提出してもら
います。きつい反面達成
感が味わえる課題です。
・コンピュータを利用
し、アウトラインプロセ
ッシングを実習します。
先輩からの授業に対するアドバイス 進路の手びき「合格体験記」より抜粋
全
体 ・ 補習を含めた授業中心の学習が効率的であり、学習の習慣をつけるために、予習・復習と課
題はきちんとやることが大事。予習は翌日の内容に目を通すだけでも効果がある。当然、 補
習の遅刻はしない。また、全く勉強しない日を作らない。
・ 予習は休日にできるだけやる。授業の前に内容をある程度理解しておくことで、授業により集
中できる( 部活動をしている生徒にオススメ )。
・ 正課授業を真剣に聞いて 100% 理解 ・消化しようと努力することが第一。 また、耳から入る
学習内容は非常に大切。
・ 定期テストは、正課授業の復習と位置づけて絶対に手を抜かない。定期テストの内容を毎回
きちんと理解していくことが大切。
・ 苦手な教科は後に回さず、時間を確保して集中的にしっかり学習する。継続的に学習に取り
組むことが大切。
・ 配布されるプリント(課題)は確実に消化すること。3年の受験期に大いに役立つ。
・ メリハリをつけた学習方法 (50分勉強して、10分休憩するなど)を、早い時期に自分のスタイ
ルを確立することが大事。高校生活後半の学習の伸びに繋がる。
・ 受験勉強は、入学したときからすでに始まっている。だから、3年の1学期までに基礎学力(学
校の教材が消化できるレベル )を身につけて、 運動会が終わったら追い込みを掛ける。 3年
生の時だけ受験勉強をするのでは間に合わない。
・ 授業に対して、1年 『忍耐力(予習)』、2年 『継続力(予習)』、3年 『不十分な点を発見し、自ら
補う自己分析力』である。
・ 毎日少しずつをモットーに、最低限やる分を決めて、必ず続けることが大事。
・ 日常の学習とは、『いかに授業やテストを自分のために有効に使うか』ということと同じ。 定期
考査や校内実力考査で自分の力を十分発揮できるよう、予習・復習に時間を費やすべき。
・ 予習できなかった場合は、正課授業の始まる前に5分でもいいから教科書に目を通すこと。
・ 1,2年では、学校の授業を学習の軸にして、公式・単語・文法といった基本をマスターする。
・ 大いに先生に質問すべし。また、いろいろ相談して、自分の実力にあった学習プランを立
てるとよい。
・ 定期考査は大事だが、実力テストも同様に大事である。必ず課題に取り組んで受験し、自分
の実力を試すテストとして十分に活用するとよい。
・ 授業中には勉強を、部活動中には部活動を、精一杯する。
国
語 ・ 読解力をあげるために、普段からいろいろな文章を読むことが大切。 新聞のコラム欄を活用
するのも一つの手段。
・ 古文は、文法と単語を定期考査を活用してきちんとおさえる。
・ 漢文は、句法を定期考査を活用してしっかりおさえる。
・ 漢字・文学史は定期考査の学習を十分に活用する。
数
学 ・ 東大は、空間図形をきちんと勉強して理解していると点が採りやすい。
・ 1,2年で勝負が決まる。予習・復習中心でプリントを確実に消化していく( 正課・補習授業等で
積極的に問題演習を行う )。
・ 普段の勉強から、筋道を立てて答案を書く練習をすること(記述力が大切)。
・ 苦手な人は、 教科書に載っている問題を確実に解けるようにする。 必ず、苦手意識がなくな
る。
・ 解けなかった問題は弱点帳をつくり、何回も見直すとよい。
・ 先生への質問後、必ず解き直すこと。これを繰り返すことで、学力は定着する。
・ 苦手でも、授業を真面目に受けて、予習,復習を忘れずにやれば、成績は自然と伸びる。
英
語 ・ 単語集をきちんとやり遂げ、英文を読んで速読力をつける(3年ではセンター用の問題集が有
効)。
・ 正課授業の予習で、読解力と要約力をつける。
・ 予習中心で授業に臨み、1・2年で基礎学力を完成させる気概をもつ( 予習・復習ができれば
力がついてきている証拠 )。
・ リスニング対策は、ラジオ講座を活用するとともに、 3年生ではリスニングの試験用テープを活
用。
・ 辞書を使わずに訳し (意味の分からない単語は文脈から推測 )、 その後調べるという学習方
法は有効。
・ 単語テストは有効活用すべき。
・ 正課・補習授業で出た単語を、単語帳に印をつけていくと、頻出単語かどうかがわかる。
・ 1年時の文法の参考書と単語の暗記が基本。
世界史 ・ 年表・図説を大いに活用すること(読み込むこと)と定期考査を活用する。
・ 論述対策としては、日頃の学習の中で単語の暗記に終わらず、因果関係を意識して流れをと
らえる。
・ 広い視野で時代をみると細部が理解できる。
・ 一つの出来事に対する多面的な見方を養う。
・ 自分なりのまとめノートを作ることも理解力を養う上で有効。
・ 現代史は本気で取り組まないと間に合わない。
・ 論述問題は、『流れ』が重要であるが、定期考査前は『歴史用語』の暗記中心になりがちであ
る。受験に論述がある人は、『流れ』の確認を2年生の頃からこまめにやっておくべき。 図説が
大いに役立つ。
日本史 ・ わからない用語は、必ず自分で調べる努力をする。
・ 普段の正課授業を大切にし、教科書と配布のプリントを確実に理解する。
・ 東大対策としては、一問一答的知識が役立たないので、教科書中心に時代背景や因果関係
を意識する。
・ 歴史の流れを正しく把握する。
・ 論述問題は、『流れ』が重要であるが、定期考査前は『歴史用語』の暗記中心になりがちであ
る。受験に論述がある人は、『流れ』の確認を2年生の頃からこまめにやっておくべき。 図説が
大いに役立つ。
・ 正課授業に真剣な態度で臨み、定期考査前に集中して勉強する。
地
理 ・ 授業に真剣な態度で臨み、定期考査前に集中して勉強する。
物
理 ・ 2年次は基礎を固めること( 授業中心で、基本事項を理解し、イメージを養い、プリント等を解
いた後の見直しが大切 )。
・ プリント等による問題演習をすることにより、センスを養う。
・ 疑問は質問することで早めに解決する必要がある。
・ 各分野を習い終わるたびに、内容の再確認をすれば、受験の基礎は確立できる。
化
学 ・ 単元単元を一つ一つマスターする。
・ 無機分野は、図表を活用し色まで確認する。
・ 有機分野は、問題演習を数多くこなして、計算ミスをなくす。
生
物 ・ 正課・課外授業をしっかり聞き、課題をきちんと消化する。
・ 生物は現在進行形で進んでいる学問なので、新傾向の問題にも対処できるように、日頃から
生物的な考え方を身につける。