高齢者NGO 高齢者NGO「欧州高齢者プラットフォーム NGO「欧州高齢者プラットフォームAGE 「欧州高齢者プラットフォームAGE」 所在地 Rue Froissart 111 1040 Bruxelles – Belgique(ブリュッセル、ベルギー) 電話 : +32.2.280.14.70 ファックス: ファックス +32.2.280.15.22 ウエブサイト:www.age-platform.org ウエブサイト メールアドレス:[email protected] メールアドレス AGEリサーチプロジェクトアシスタント 内藤楠登 [email protected] 1.「 1.「AGE」 AGE」設立の背景 近年ヨーロッパでは、欧州理事会、欧州委員会、欧州議会、欧州裁判所といった欧 州機関の影響力が増し、上記の機関によって採択される決定事項は、高齢者を含む 全市民の日常生活に大きな影響を及ぼしている。 こうしたヨーロッパに固有ともいえる背景の中、当地に在住する高齢者への関心向 上、高齢者が日々直面している問題への統合的な取り組みを実現するため、「欧州 高齢者プラットフォームAGE(以下AGE)」が設立されるに至った。全年齢に平等 公正な社会、高齢者の貢献を認知した世代間連帯の創設がAGEの活動理念となって いる。 AGE は、 欧州レベルでの高齢者団体の提携強化及び改善に関する議論プロセスを経 て、2001年に非営利NGO団体として設立された。AGE への加入は、欧州、国、 地域レベルで活動を営む全ての高齢者団体に開かれているが、原則として、加入は 非営利団体に限られている。また、AGEの活動資金は、加入団体の年会費及び 「Progress program1」を通じた欧州委員会からの援助によって賄われている。 AGE は、NGO団体として、年金受給、介護、社会参加といった高齢者に密接に関連 する利害点の欧州政策アジェンダへの盛り込み、そして高齢者団体間のネットワー ク構築促進に向け、情報及び政策提言を中心にした活動を進めている。また、全て の生活面でのあらゆる年齢差別の撤廃、欧州連合機関による差別撤廃イニシアティ ブの設定促進、このような取り組みが実際に行われているかを監視する活動も重要 な地位を占めている。そして、高齢者の視点を反映させる観点から、欧州規模での 研究プロジェクト(フレームワークプログラム等)へも積極的に参加している。 2. AGE 指針:「 指針:「社会資源 :「社会資源」 社会資源」としての高齢者並びに退職者 高齢者及び退職者を「社会資源」と見なすのが、AGE 活動の基本的理念である。 我々が直面している人口高齢化は、「雇用人口構成の変化」、「社会保障システム 持続性の危機」等、悲観的なイメージが付きまといやすい。実際に高齢を迎えてい る人々への社会的イメージもネガティブになりやすく、この現状は、高齢者の社会 貢献ポテンシャル発展に著しい弊害をもたらしている。しかしながら、彼らが社会 にもたらす貢献は、より公正的に評価されるべきであり、AGE は、全ての年齢層が 存在意義を持てる社会を目指す姿勢を主張している。その他、調和、参加、社会包 摂、 アクセス、 選択、 安定、 自立、 雇用機会均等、 ライフコースアプローチ、 世代間連携といった主題が、AGE 活動基盤となっている。 1 EU 雇用及び社会連帯プログラムの名称。同プログラムは、欧州ソーシャルアジェンダを通じ作成さ れた。http://ec.europa.eu/social/main.jsp?catId=327&langId=en 3. 組織構成 AGE は、下図の組織構成によって運営されている。 ブリュッセルオフィス 執行委員会 11名(2009 年3月) 理事会による選挙 議長 1名 副議長 2名 事務局長 1名 会計担当 1名 承認委員会 承認委員会 各会及びエキスパートグループとの連絡 理事会による選挙 及び連携。所長:Anne-Sophie PARENT 委員会員 3名 エキスパートグループ 投票 投票 理事会 - 加盟国レベルからの代表者 - 欧州連盟レベルからの代表者 - 欧州レベル団体からの代表者 任命 - 差別撤廃 - 雇用 - 健康、社会サービス - 社会包摂 - 社会保障 ユニバーサルアクセシビリティ、 投票 AGE 総会 AGE 加入団体 150 団体(2009 年 3 月) 尚、エキスパートグループについてだが、これらのグループは、各分野(2009 年 3 月時点で 6 分野)の専門家によって構成され、AGE の活動をサポートしている。専 門家の選考に当たっては、専門家の出身国に所在する AGE 加入団体と理事会が協議 を行い、理事会によって任命されるプロセスが取られている。 4. 主要活動分野 AGE では、以下の分野で統合的な活動を行っている: - 年齢差別撤廃:雇用、年金、ヘルスケア、教育等へのアクセス向上 年齢差別撤廃 同分野での最新情報リンク先(英語) - 雇用:「ソーシャルヨーロッパ」の必要性、社会的目標としての「アクティ 雇用 ブエイジング」と個人的退職選択の均衡。 同分野での最新情報リンク先(英語) - 社会包摂:高齢者の社会経済的地位の改善。 社会包摂 同分野での最新情報リンク先(英語) - ライフロングラーニング及び社会参加:主に退職後の個人及び社会活動の促 ライフロングラーニング及び社会参加 進。 同分野での最新情報リンク先(英語) - 社会保障(年金):社会的に容認されるレベルの年金給付、雇用年数の延長、 社会保障(年金) 個人的選択の尊重。 同分野での最新情報リンク先(英語) - ヘルスケア及び長期介護:年齢に関係なく安定した治療及び介護が受けられ ヘルスケア及び長期介護 るようモニタリング活動を実践。 同分野での最新情報リンク先(英語) - 新技術( 新技術(ICT) ICT)、アクセシビリティー、交通:高齢者がより快適な生活を送る 、アクセシビリティー、交通 ための技術活用の促進。新技術へのアクセシビリティー確保。 新技術分野での最新情報リンク先(英語) 交通分野での最新情報リンク先 (英語) - 移民:移民系高齢者の社会経済的統合への貢献。 移民 同分野に関連するプロジェクト情報のリンク先 - 欧州議会、高齢化に関する超党派グループ:高齢化問題を中心に扱う欧州議 欧州議会、高齢化に関する超党派グループ 会超党派グループ(1982 年設立)との情報交換及び連携。 同分野での最新情報リンク先(英語) - 欧州プロジェクト:欧州機関から資金提供されている高齢問題関連プロジェ 欧州プロジェクト クトに参加(2009 年 3 月時点で 13 プロジェクト)。 現在 AGE が参加しているプロジェクト情報のリンク先(英語)
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