日本国憲法(抜粋)

桜楓学園特別講座(2007/6/5)資料 1
日本国憲法(抜粋)
前文
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する
ことを確認する。
〔基本的人権〕
第 11 条国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的
人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。
〔自由及び権利の保持義務と公共福祉性〕
第 12 条この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しな
ければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこ
れを利用する責任を負ふ。
〔個人の尊重と公共の福祉〕
第 13 条すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利につ
いては、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
〔平等原則、貴族制度の否認及び栄典の限界〕
第 14 条すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、
政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
2 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
3 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、
又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。
〔思想及び良心の自由〕
第 19 条思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
〔信教の自由〕
第 20 条信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、
又は政治上の権力を行使してはならない。
2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
〔集会、結社及び表現の自由と通信秘密の保護〕
〔居住、移転、職業選択、外国移住及び国籍離脱の自由〕
〔学問の自由〕
〔家族関係における個人の尊厳と両性の平等〕
第 24 条婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、
相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項
に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
〔生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務〕
第 25 条すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努め
なければならない。
〔教育を受ける権利と受けさせる義務〕
〔勤労の権利と義務、勤労条件の基準及び児童酷使の禁止〕
第 27 条すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
2 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。
3 児童は、これを酷使してはならない。
〔生命及び自由の保障と科刑の制約〕
第 31 条何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他
の刑罰を科せられない。
資料 2
WHO憲章 前文(抜粋)
この憲章の当事国は、国際連合憲章に従い、次の諸原則がすべての人民の幸福と円満な関係と安
全の基礎であることを宣言する。
健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないこ
とではない。(Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the
absence of disease or infirmity.)
到達しうる最高基準の健康を享有することは、人種、宗教、政治的信念又は経済的もしくは社会条件
の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである。(The enjoyment of the highest attainable standard
of health is one of the fundamental rights of every human being without distinction of race, religion,
political belief, economic or social condition. )
すべての人民の健康は、平和と安全を達成する基礎であり、個人と国家の完全な協力に依存する。
(The health of all peoples is fundamental to the attainment of peace and security and is dependent upon
the fullest co-operation of individuals and States.)
資料 3
世界人権宣言(抜粋)
第一条
すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、
理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。
第二条
1 すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しく
は社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別
をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。
2 さらに、個人の属する国又は地域が独立国であると、信託統治地域であると、非自治
地域であると、又は他のなんらかの主権制限の下にあるとを問わず、その国又は地域
の政治上、管轄上又は国際上の地位に基づくいかなる差別もしてはならない。
第三条
すべて人は、生命、自由及び身体の安全に対する権利を有する。
第二十五条
1 すべて人は、衣食住、医療及び必要な社会的施設等により、自己及び家族の健康及
び福祉に十分な生活水準を保持する権利並びに失業、疾病、心身障害、配偶者の死
亡、老齢その他不可抗力による生活不能の場合は、保障を受ける権利を有する。
2 母と子とは、特別の保護及び援助を受ける権利を有する。すべての児童は、嫡出で
あると否とを問わず、同じ社会的保護を受ける。
経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(A 規約)
第三条
この規約の締約国は、この規約に定めるすべての経済的、社会的及び文化的権利の享有につい
て男女に同等の権利を確保することを約束する。
第十条
この規約の締約国は、次のことを認める。
1 できる限り広範な保護及び援助が、社会の自然かつ基礎的な単位である家族に対し、特に、家
族の形成のために並びに扶養児童の養育及び教育について責任を有する間に、与えられるべきで
ある。婚姻は、両当事者の自由な合意に基づいて成立するものでなければならない。
2 産前産後の合理的な期間においては、特別な保護が母親に与えられるべきである。働いている
母親には、その期間において、有給休暇又は相当な社会保障給付を伴う休暇が与えられるべきで
ある。
3 保護及び援助のための特別な措置が、出生の他の事情を理由とするいかなる差別もなく、すべ
ての児童及び年少者のためにとられるべきである。児童及び年少者は、経済的及び社会的な搾取
から保護されるべきである。児童及び年少者を、その精神若しくは健康に有害であり、その生命に
危険があり又はその正常な発育を妨げるおそれのある労働に使用することは、法律で処罰すべき
である。また、国は年齢による制限を定め、その年齢に達しない児童を賃金を支払って使用するこ
とを法律で禁止しかつ処罰すべきである。
第十二条
1 この規約の締約国は、すべての者が到達可能な最高水準の身体及び精神の健康を享受する権
利を有することを認める。
2 この規約の締約国が 1 の権利の完全な実現を達成するためにとる措置には、次のことに必要な
措置を含む。
(a) 死産率及び幼児の死亡率を低下させるための並びに児童の健全な発育のため
の対策
(b) 環境衛生及び産業衛生のあらゆる状態の改善
(c) 伝染病、風土病、職業病その他の疾病の予防、治療及び抑圧
(d) 病気の場合にすべての者に医療及び看護を確保するような条件の創出
市民的及び政治的権利に関する国際規約(B 規約)
(前文―抜粋)
この規約の締約国は、
国際連合憲章において宣明された原則によれば、人類社会のすべての構成員の固有の尊厳及
び平等のかつ奪い得ない権利を認めることが世界における自由、正義及び平和の基礎をなすもの
であることを考慮し、
これらの権利が人間の固有の尊厳に由来することを認め、(中略)
個人が、他人に対し及びその属する社会に対して義務を負うこと並びにこの規約において認めら
れる権利の増進及び擁護のために努力する責任を有することを認識して、
次のとおり協定する。
資料 4−1
5歳未満児
乳児死
死亡率
亡率(出
(出生千対)
生千対)
男/女
平均寿命
(年)
男/女
妊産婦
死亡率
(出生10
万対)
合計特
殊出生
率
(2006)
中等教育 15歳以上 15∼19歳 15∼49歳の
就学率(全 の非識字 の少女千 HIV感染率
(%)
体) (%)
率(%)
人当たり
男/女
男/女
男/女 の出生数
専門技能者
人口
(100万人) の立会いの
下での出産
(2006)
(%)
世界全体
先進工業地域
発展途上地域
後発開発途上国
54
7
59
93
80/77
10/9
87/85
155/144
63.9/68.4
72.4/79.7
62.5/66.0
51.1/52.9
2.58
1.58
2.79
4.8
53
25
57
112
アフリカ
東アフリカ・ザンビア
中央アフリカ・チャド
90
91
113
33
40
110
155/143
169/153
206/183
35/31
77/70
193/185
48.8/50.2
38.9/37.8
42.9/44.9
70.6/73.3
44.5/45.2
43.6/43.8
4.77
5.33
6.66
2.41
2.69
5.49
103
925.5
47
122 14.0/20.0
11.9
43
189 3.1/3.9 10.0 14
7 0.1/<0.1
33.4
92
61 15.0/22.5
47.6
84
126 3.0/4.7
134.4
35
北アフリカ・アルジェリア
南アフリカ・南ア共和国
西アフリカ・ナイジェリア
アジア
49 64/66
東アジア
29 29/38
中国 32 30/41
日本
3 5/4
東南アジア
36 49/39
タイ
18 26/16
南・中央アジア
64 87/90
インド
62 84/88
西アジア
44 56/48
66.4/70.4
71.4/75.7
70.6/74.2
78.9/86.1
66.2/70.8
67.7/74.6
62.7/65.8
62.7/66.1
66.7/70.9
ヨーロッパ
東ヨーロッパ
北ヨーロッパ
スウェーデン
南ヨーロッパ
西ヨーロッパ
ドイツ
69.9/78.3
62.5/73.7
75.8/81.0
78.4/82.8
75.7/82.1
76.3/82.4
76.2/81.9
9 12/10
14 20/16
5 6/6
3 4/4
7 8/7
4 6/5
4 5/5
750
1100
140
230
800
56
10
44
540
2
8
2.38
1.68
1.72
1.35
2.37
1.89
2.97
2.85
3.17
29/23
23/7
78/84
87/94
38/31
24/40
59/87
20/40
16/19
73/73
101/102
5/13
72/74
5/9
59/47
27/52
1.42
1.29
1.66
1.7 101/105
1.38
1.56
1.33 101/99
40
5
5
4
38
46
65
63
40
6540.3
1214.5
5325.8
777.4
0.1/<0.1
< 0.1/<0.1
1.7/1.1
1.3/0.5
17
26
18
7 0.3/0.1
11
6
9 0.2/0.1
62
99
57
34
3950.6
1532.7
1323.6
128.2
563.0
64.8
1636.3
1119.5
218.6
58
97
83
100
69
99
39
43
73
728.1
295.9
96.1
9.1
149.8
186.3
82.7
99
99
99
98
100
資料 4−2
5歳未満児
乳児死
死亡率
亡率(出
(出生千対)
生千対)
男/女
平均寿命
(年)
男/女
カリブ海
中央アメリカ
コスタリカ
南アメリカ
ブラジル
23
31
21
10
23
24
33/27
54/46
29/23
13/10
33/26
34/26
69.3/75.7
66.1/70.5
71.9/77.0
76.3/81.1
68.8/75.8
67.7/75.3
北アメリカ
米国
6
7
8/8
8/8
75.3/80.6
75.0/80.4
ラテン米・カリブ海地域
オセアニア
オーストラリア
妊産婦
死亡率
(出生10
万対)
43
260
合計特
殊出生
率
(2006)
中等教育 15歳以上 15∼19歳 15∼49歳の
就学率(全 の非識字 の少女千 HIV感染率
(%)
体) (%)
率(%)
人当たり
男/女
男/女
男/女 の出生数
2.43
2.4
2.49
2.14 67/73
2.41
2.27 97/107
12/11
76
63
73
71 0.4/0.2
78
89 0.7/0.4
568.9
39.5
149.2
4.4
380.3
188.9
83
74
77
98
87
88
94/95
45
49 1.2/0.4
333.7
301.0
99
99
33.5
20.4
6.0
84
99
53
142.5
99
5/5
17
1.99
2.04
152/145
29/23
26
13 0.3/<0.1
49 1.4/2.2
93/93
28 1.7/0.5
パプアニューギニア
26 33/36
5 6/5
66 82/93
72.7/77.0
78.3/83.3
56.0/57.1
8
300
2.25
1.75
3.74
ロシア
16 24/18
58.7/71.9
67
1.38
参考資料:世界人口白書 2006 (国連人口基金)
専門技能者
人口
(100万人) の立会いの
下での出産
(2006)
(%)