京都ノートルダム女子大学 大学報 2010年4月10日 ルヌヴォー 第82号 ● 巻頭言 ………………………………………… 1 ● 中大連携プログラムを実施……………………13 ● 退職の辞 ……………………………………… 2 ● 聖マリア女学院高等学校と高大連携協定を締結 13 ● 学部長・学科長紹介 …………………………… 3 ● 第46回卒業式・第7回学位授与式 …………14 ● 研究科長・専攻主任紹介 ……………………… 5 ● 京都ノートルダム女子大学の思い出 …………15 ● 平成21年度研究プロジェクト報告会 ……… 7 ● 4年次生を送る会………………………………15 ● 科学研究費補助金採択者研究報告 ………… 9 ● クラブ紹介 ……………………………………16 ● 競争的研究資金採択者研究報告 ………… 10 ● リーダースセミナーに参加して ………………17 ● 知られざる日本のソフト・パワー …………… 10 ● 各部局から ……………………………………18 ● 教員著作紹介 ……………………………… 11 ● 行事予定 ………………………………………25 ● 生活福祉文化学部公開セミナーのご案内… 11 ● 人事のお知らせ ………………………………27 ● Learning and Practice for Service… 12 ● 平成21年度学生表彰式 ………………………27 ●「平成21年度日本語検定優秀団体賞(大学の部)」を受賞 12 京都ノートルダム女子大学 大学報 巻頭言 学長就任一年を振り返って 学長 1 藪内 稔 学長に就任して一年が経過いたしました。 ここではこの この9月から本格的に、大学50周年記念事業の企画を多面 間、 取り組んできた主な事柄に限定してご報告いたします。 的に推進しています。 とりわけ50周年事業のなかの最大の a) 執行部体制の強化 (4月) 事業である「北山キャンパス総合整備事業」は、法人・大 これまでの学長・事務局長によるトップ体制を学長・副学 学・小学校の強い結束と相互理解、中学校高等学校の支 長・事務局長・事務局次長の4人体制とし、学長サポート ・ 援のもとで着実に進行しています。大学側は、ユージニア館 チェック体制を強化しました。 ( 人件費増加を防ぐ具体的 (本館)建替え、学内寮を含む複合教育施設建築、 ソフィア 対処―学長給与約30%削減等々―をとっています) 館全面改修、 テレジア館耐震補強工事、 それに京都工芸 b) 学長諮問会議設置 (4月) 繊維大学敷地内に工事期間使用の本学校舎建築(包括 広い識見を有する学外専門家を委員として委嘱し、教 提携事業の一環) に順次着手していきます。 育研究並びに管理運営の改善充実のための提言を諮問 f) 「 京都総合福祉協会」 との連携 (9月) する機関として、学長諮問会議を設置しました。 その一環と 生活福祉文化学部の尽力により、 社会福祉法人「京都総 して、 「大学改革セミナー」 を平成21年度計3回開催しまし 合福祉協会」 と教育・研究などの分野で連携する協定を結 た。 (第1回 大学改革に関する全般的課題、 第2回 中小 びました。 これにより地域間連携を一層強化し、地域にかか 大学の経営戦略、 第3回 大学構成員の有機的連携及び わり地域から学ぶ大学の将来像を志向したく思っています。 新キャンパス設立ポリシー) g) 全学事務職員定例集会の実施 (11月) c) 学長統括プロジェクト発足 (4月) 11月より、毎週事務職員定例集会を実施しています。 これ 全学として重要プロジェクトの基盤形成を行い、本学の により、研修、講演会で得た知見と実践報告などを、全学的 教育研究の発展に寄与するために学長統括プロジェクト に共有して大学全体で改革に取り組む機運が形成されつつ チームを発足させました。十数回に及ぶ協議を重ねるなか あります。 今後これを教員全体にも拡大させていく所存です。 で、学部・学科、研究科の枠を超えた「言語文化共同研究 h) 高大連携協力の締結 (2月) プロジェクト」、 「ジェロントロジープロジェクト」の2部門の領 カトリック精神を共有する聖マリア女学院高等学校(岐 域横断的研究活動が軌道に乗ってきました。3月、多数の 阜) と協定を結びました。高大連携により入学前教育や初 教職員の参加のなかで全体報告会が開催されました。 年次教育を一層充実させることが可能となります。今後、広 d) 「京都工芸繊維大学」 と大学間包括協定締結 (6月) くカトリック校との高大連携を推進していきます。 古都京都北山の地にある両大学が包括提携を締結 し、国際的視野を背景に伝統的文化芸術・生活様式の保 今後の課題 存継承と新たな文化芸術・地域に密着した生活様式の創 私学を取り巻く状況が厳しくなっているなか、本学におい 生にともに取り組んでいます。 その一環として、平成21年度 ても定員の確保が課題となっています。 このような状況を克 「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラ 服して、一層の活性化を図るためには、教職員一体となって ム」による、単位互換科目の制定、海外エキスポ (イギリス・ 建学の精神を共有し、本学50年の歴史認識を検証・共有す リーズ大学)実施等々に取り組んでいます。 るとともに、将来展望とビジョン、 中長期計画を構築していくこ 大学創立50周年事業の企画と北山キャンパス整備事業着手(9月) e) とが急務です。 それらの実現のために鋭意努力いたします。 2011年(平成23年) に大学創立50周年を迎えますが、 82 退職の辞 前人間文化学部 英語英文学科 Kenneth E. Wright To all my students from the very first to the very last and to all of you in between: When I received the letter from Sister Celine Matsumoto in December, 1972, officially informing me that I was to be hired as a full-time lecturer of English Language for the English Department of Notre Dame Women s College, I knew nothing about you. But when I began to teach you in my Language Training (now Speaking and Listening) classes in April, 1973, you delighted me with your sunshine smiles and singing laughter in my classroom and your cheerful waves to me in the corridors. During my 37 years of teaching you to communicate using the English Language, I have tried to make those tedious hours of repetitious pattern drills pass more enjoyably by talking about you and your lives and getting to know you. In my Conversation I and II classes, as we could talk much more about each other s lives, I got to know you far better and learned that sometimes your sunshine smiles on the outside hide cloudy tears of sadness and anxiety on the inside. And finally I was able to discuss various issues with some of you in the more formal atmosphere of my English Discussion Course in the MA program and learn all the more that you have beautiful minds to match your sunshine smiles Most of you came in as girls but left as young women. Watching you grow during that beautiful season of your lives has been a great joy to me. But just as Notre Dame Women s College has changed over the years into Kyoto Notre Dame University, you also have changed. You no longer wear the brown uniform of cockroaches . Most of you now seek jobs instead of husbands upon your graduation. Some of you have become my colleagues and good friends on the English Department faculty or on other faculties. Some of you have become office department heads here at Notre Dame. Some of you have become teachers at our Jogakuin or elementary school or at public high schools and middle schools in various prefectures throughout Japan. Some of you have greeted me in your flight attendant uniforms as I boarded one of your flights at Kansai Airport. Some of you have even founded your own companies. And some of you are the mothers of some of you that I have taught recently. But just as you have changed over the years, so have I. And at the end of March of this year it became my turn to graduate from Notre Dame, too. As you go on with your adult lives, I hope that you will remember me in some small way. I know I will never forget you. So, thank you all for the 37 years of wonderful sunshine that you have brought into my life. But thank you most of all for being . . . YOU! 前生活福祉文化学部 生活福祉文化学科 野村 武夫 私が本学に着任したのは生活福祉文化学科が新設された2000年(平成12年)4月で、 私にとっては3回目の職場でした。 その後 も大学の改革が積極的にすすめられ、2004年(平成14年) に大学院開設、2007年(平成19年) には学科が学部となりました。私は 2009年(平成21年) に定年を迎えたあと、 この1年は特任の立場にありましたが、 この間の10年は私の人生にとって豊かで、 恵まれた 貴重な歳月でした。大学を愛する素晴らしい同僚の先生方と職員、 そしてなによりも純粋で向上心に満ちた学生たちに恵まれたこと は、私にとって大きな支えであり、喜びであり心から感謝しています。 そして研究室から眺める比叡山や東山の四季折々の美しい風 景も懐かしい思い出となるでしょう。本学は他大学と同様18歳人口減少、 慢性的な経済不況、 熾烈な大学間の生き残り競争など、 こ れからも厳しい状況に置かれることが予想されますが、 カトリック精神、 人格主義、 国際主義に基盤を置く本学ならではの女子教育を 追求し、 社会のニーズに応え、 更なる発展を遂げられることを祈念する次第です。 前心理学部 心理学科 奥山 登美子 平成17年4月に着任して5年。 着任時の「大学報」で書かせていただいたように、 授業の中で大切にしたことは2つです。 まず、 「一人ひとりの個性を大切にする」 です。幼稚園現場と違い大学では相当難しいだろうと覚悟していましたが、思ったより楽でした。 これは、受講学生が比較的少ない 授業が多かったこと、 専門の科目を1年次から4年次まで一貫して担当させていただいたためと考えます。 もうひとつは、 「考えさせる」 です。 これは少し苦労しました。 しかし、 初めは戸惑っていた学生も 「今日はよ∼頭をつこたわ」 とか「幼稚園教育って考えんと出来へ んねんな∼。奥が深いんや」 などと変わっていきました。 このように、 専門性をもった教師になろうという明確な目的をもって成長していく 学生と一緒に過ごすことは非常な楽しみでした。 この2つは、 新しい職場でも実践したいと思っています。 5年間ご迷惑をおかけすることも多かったと思いますが、 皆様のおかげです。本当に感謝しております。学生をはじめとする皆様の ご健康と本学の益々のご発展を祈って、 感謝の言葉に代えさせていただきます。 前心理学部 心理学科 中山 京子 春を迎え新しい年度が始まり、 皆様におかれましてはますますご健勝のことと存じます。 京都ノートルダム女子大学での5年間は大変充実した時間でした。心理学部心理学科に学校心理専攻がたちあがり、幼稚園・ 小学校教員免許取得をめざす学生を1期生の入学時から育てることは大きなやりがいでありました。教育実習や採用試験を経て、 卒業して教育現場に巣立って行く学生の姿が本学でのなによりもの思い出です。学生の教員免許取得にむけて教務学事課をはじ めとした皆様のきめ細かなご支援があってこそ、 無事に巣立つことができたのだと感謝いたします。 在職中、 いくつかの私の研究プロジェクトに、 学生がゼミ生を中心に参加してくれました。 ノートルダムの学生は感受性が豊かで協 調性もあり、 よい成果をあげていました。 このような学生の力が今後も社会で花開くことを心より祈念いたします。 この春から東京で小学校教師となった 私は東京に移り、帝京大学文学部教育学科で教職をめざす学生の教育にあたっております。 ND卒業生が2人います。 こうしたND卒業生の支援、今後東京の採用試験を受験する学生の支援をしていきたいと思っております。 在職中、 皆様に多くのご指導ご鞭撻をいただきましたこと、 厚く御礼申し上げます。 2 京都ノートルダム女子大学 大学報 学部長・学科長紹介 人間文化学部長/英語英文学科長 新井 康友 ●座右の銘、好きなことば ●抱負 Ask not what your coun- 皆さんには、 しっかりと勉強し、将来何をしたいのかを見 try can do for you, ask what つけ、 その目標に向かって努力を重ねてもらいたいと考え you can do for your coun- ています。今は、幼少の頃から海外生活の経験があり英 try. これはケネディ大統領の 語を自然に身につけた人も沢山いますが、 「英語ができ 就任演説の中の文書で、 この る」だけでは社会に通用するとはいえません。皆さんには、 一言で若者が活気づいたのを思い出します。 英語運用能力だけでなく、他にも技術を身につけて欲し ●学科紹介 いと思っています。本学科は、 キャリア教育も充実していま 英語英文学科は「英語を学ぶ」から 「英語で学ぶ」 を すので、 さまざまな可能性に挑戦し、 自分の将来に役立つ モットーとしています。 中学・高校を通し英語を学んできた 何かをつかんでいただきたいと思います。私は英語英文 皆さんが、 今度は「英語で」何かを学ぶという、 より高次な 学科の教員として、 できる限りの支援を惜しみません。 ステップを取ることで、 高度な英語運用能力を身につけて ●新入生へのメッセージ いく学 科です。S p e a k i n g、L i s t e n i n g、R e a d i n gや 私も40数年前には学生で、 おおいに悩み、迷い、沢山 Writingはもちろんのこと、 「英語で」考え、 何かを学ぶこと の挫折を味わいました。皆さんも、 きっと同じように困難に によって、 さらに自分のものとして英語が身につくのです。 直面することもあるでしょう。学生であるうちに、 さまざまなこ これは専門的にはイマージョン教育と呼びます。本学科で とを体験し、深く考えて頂きたいと思います。 どんなことで は、英語を自分のことばとして身につけ、 さらにそれを使っ も、 それらはすべて無駄ではなく将来自分自身の力となり、 て、 文学、 文化、 教育、 コミュニケーションなどを学びます。 後の人生が数倍豊かになるのです。 3 堀 勝博 人間文化副学部長/人間文化学科長 ●座右の銘、好きな言葉 し合っていますが、学科での学びがどのようなキャリアにつな 「一粒の麦もし地に落ちて死 がるかを明確化すべく、 昨年度「3つのキャリアプラン」 を策定 なずば、 ただ一つにてあらん、 死 しました。 その中で、 プレゼンテーション力を養成するため「話し なば多くの実を結ぶべし」 (ヨハ 方」の授業を設定することになったのです。 このように、 人間文 ネ伝) 「人知らずして慍らず、 ま 化学科は、 日々進化を遂げています。 た君子ならずや」 (論語) 「自ら ●抱負 かへりみて直くんば、千万人といへども吾往かん」 (孟子) 学生が欠席したり、 テストで欠点を取ったりするのがとても 「人を相手にせず、天を相手にせよ」 (南洲遺訓) など。迷っ 気になります。大学生の学力低下が問題にされ、 「出口保 た時、 ひるんだ時、 目の前が真っ暗になった時、幾度となく励 証」が求められている昨今、学生諸君が毎日大学に顔を見 まされました。 せ、 いきいきと学生生活を楽しみつつ、学習成績の上でも有 ●学科紹介 効な成果を上げてくれるよう、学習環境の整備に努めたいと 人間文化学科には12名の教員がおりますが、 その専門 思っております。 分野は多岐にわたり、 多文化理解や異文化コミュニケーショ ●新入生へのメッセージ ンを学ぶには、最適の場だと思います。 これほど多彩なメ 長い人生の中で考えれば、 大学での4年間なんて、 あっとい ニューをもった学科は他大学にもないと自負しています。京都 う間でしょう。 しかし、 ノートルダムで過ごす4年間は、他大学で のいろいろな場所に出かけて学ぶフィールドワークを重視し は絶対味わうことのできない濃密な時間であり、 必ずや皆さん ているほか、国語教育にも力を入れています。文章表現、硬 の人生の糧になると思います。少人数だからこそ培える横の 筆筆写、 実務日本語(敬語、 手紙や履歴書の書き方) を授業 関係(学科の友人、他学部の人)、縦の関係(教師、先輩) を で扱っていますが、 この4月からは、 NHKでリポーターをされ 通して、 学生生活を充実させ、 良い思い出をいっぱい作られる ていた方を講師にお招きし、 話し方やプレゼンテーションの教 よう、念じております。悩み事があったら、教員研究室のドアを 育も始めます。学科では、毎月1回会議を開き、学科カリキュ 遠慮なくたたいてください。 ラムの点検を行い、学生の満足度を高めるために知恵を出 82 学部長・学科長紹介 米田 泰子 生活福祉文化学部長 ●座右の銘、好きなことば ●抱負 私たちは如何なる時もエネ 今年の3月に人間文化学部生活福祉文化学科で入 ルギー源となる食 べ 物の摂 学した最後の学生が卒業しました。4月から生活福祉文 取を忘れることなく、 日々幸福 化学部の完成年度に入りますが、私たちがめざした目標 を求め、生きている証を残そう は達成できたのか、 その評価が待たれます。生活福祉文 と努 力をしています。幸 福を 化学部一期生となる4年次生の皆さんは、残されたこの 求める人生とは「夢と諦め」の繰り返しをどう処理し、如 1年、一期生としての自覚をもって、知性と品格を備えた 何に「満足できる」日々を送ることができるかだと考えて 女性として社会が受け入れてくれるよう、全力を注いで自 います。 分自身を磨く努力をしてください。 そのために私たち教員も ●学部紹介 全力を尽くします。 ここ20年我が国は男女共同参画社会をめざして歩 ●新入生へのメッセージ んできました。本学また本学部でもその社会に対応でき 今いる隣の人に話しかけてください。 そこから友達がで る女性の教育をめざしてきました。可能な限りの資格が きます。友達を多く持つこと、多くの人たちと出会うことに 取得できるカリキュラムを整え、社会の中で貢献できる機 よって自分を磨くことができます。 そしてあなたも友達にとっ 会が得られる教育に専念しております。今後は「フィール て良きライバルとなる友人にならなくてはなりません。 ド・ユニット」制を導入し、皆さんがさらに専門的に学べる よう指導していきます。 4 上田 恵津子 心理学部長 ●座右の銘、好きなことば ●抱負 好きなことばは「千里の道 心理学部は3つの専攻に分かれていますが、心理学 も一歩より起こる」です。苦しく の基礎部分は3専攻ともに共通して学び、基礎知識を幅 大変なことほど、 ゴールにたど 広く身につけます。 その上で、各専攻の専門性と独自性を り着いた時に実感するのは、 活かした学習をすることにより、それぞれの専門領域を追 一 つず つ 積 み 重 ねること、 究します。基礎から専門までバランスよく学ぶことは重要 一歩ずつ前進することの大切さです。 だと考えています。 ●学部紹介 できめ細かい個別指導を心がけています。学生の皆さん 心理学とは、人間の行動を研究する学問です。身の が各自の興味・関心を大切にしながら考察を深め、卒業 まわりで起こる人間のさまざまな行動が研究対象になり 後の社会生活に役立つ学習ができるよう、学部全体で支 ますから、興味は尽きないと思います。 援していきたいと思います。 心理学部では、レポートや卒業論文の添削など、丁寧 心理学部では、人間の行動のどの部分に焦点をあて るかによって、発達心理専攻、学校心理専攻、臨床心 ●新入生へメッセージ 理専攻という3つの専攻に分かれています。心理学は大 人間のこころをさまざまな角度から眺めるのは、 とてもお 学に入学して初めて学ぶ学問領域なので、基礎から もしろいです。 自分のこと、他の人のこと、人間の行動と心 じっくり学べるようにカリキュラムが構成されています。 ま 理について、一緒に考えてみましょう。 日常生活の身近な た、認定心理士資格、図書館司書資格とともに、学校心 疑問に答えることから、将来の専門職に就くための準備ま 理専攻では小学校と幼稚園の教員免許を取得するこ で、 4年間で多くのことを学んでいただきたいと期待してい とができます。 ます。 よく学び、 よく遊び、充実した学生生活を過ごされま すよう、願っております。 京都ノートルダム女子大学 大学報 研究科長・専攻主任紹介 須川 いずみ 応用英語専攻主任 ●座右の銘、好きなことば 専門性も高く、英語教育では教員免許よりワンランク上の parallax(パララックス [視 専修免許を取得することができますし、学問を続けたい 座]) これは私が研究している 院生の多くが京都大学、大阪大学、京都府立大学、関 ジェイムズ・ジョイスの代表作 西学院大学、 エジンバラ大学等有名他大学の後期博士 である 『 ユリシーズ』に出てく 課程に進学しています。 る言葉です。元々は天文学の ●抱負 用語で、観測位置の相違によって生じる移動する物体 「応用英語」 という名前にふさわしく英語ビジネス系の の位置や方向における視覚上の差違を意味します。立 分野を充実させる必要を特に感じています。通訳・翻訳・ ち位置が違うだけで全く違う視点になるので、人と意見 国際企業の秘書をめざす人に進学しててもらえるように留 が合わない時、 「パララックス」 という言葉をおまじないの 学を含め英語力向上を主眼にしたいです。 また米国のよう ように唱えることにしています。 に1年間で学位が取得できないか模索中です。 そうなれ ●専攻紹介 ば、 中高の現役教員の入学がより可能になると思います。 本専攻では他大学の英文系の専攻と比べると英語 ●新入生へメッセージ 圏文学文化、英語学英語教育、国際関係といった3つ 応用英語では修士論文を書くためにチューターとして の幅広い分野の研究ができます。その中でもっともユ 教員が個人指導します。 わたしたち教員は学問だけでな ニークなのが、 国連・ユネスコといった国際関係の海外の く人間としても末永くおつき合いできるような人間関係を築 事務所にインターンシップに出かけられる点です。 また、 きたいと思っています。 5 小川 光 人間文化専攻主任 ●座右の銘、好きなことば ●抱負 「昔より賢き人の富めるはま 通常、 「科学」 と呼ばれるものは「自然科学」の不適切 れなり」 (徒然草)です。富もなく な略ですが、 わが専攻の研究は基本的に人文科学に位 愚鈍な自分への忸怩たる思い 置づけられるもので、 これも科学の一種です。若いころあ を超越して、 これは真理です。 る学会のワークショップで、 「人文科学における実証性」な 好きな理由は、 これが「骨董は どという苛立たしい題で生意気に言いたい放題をしてい 偽物ほど光り輝く」 と、 どこかで読んだ「天才は必要ない。常 たら、開催校からそれをまとめる依頼を受け、 それが後に 識に縛られるな。粘っこく人間を追及し、無人の曠野を走る 他の参加者の論述とともに学会報告書に掲載されまし 勇気を持て」 とも通底することを発見したからです。 た。公刊されてみれば辟易するものではあったものの、 こ ●専攻紹介 のテーマをだれも扱っていないことが驚きでした。以来、人 文化研究を含めた文系研究は虚学とも称されます 文科学、人文知、 (パンキョーでない真の) リベラルアーツ が、 これは理系の研究が技術開発との関連から実学と の概念が三重連星となって自分という研究者の周りをグ されることの対称です。 われわれの研究は理論から算出 ルグル回っています。抱負はただ一つ、地道にして堅実な したり、数学的に割り切る類のものではありませんが、地 実証的研究を奨励する専攻でありたい、 です。 道な資料精査やフィールドワークから結論を導き出す、 ●新入生へのメッセージ 独自の実証性が基本にあります。単に、学部レベルより 何の研究であれ、 ディレッタントの落とし穴に落ちてはい 高度な研究の場ではなく、専攻の枠組みを超えた隣接・ けません。例えば、文学研究と称して文学三昧の生活を 他領域にわたる学際的視野で研究を行う場であり、院 するだけの人をディレッタントと呼びます。文献資料を根気 生たちは文化研究において、 それぞれ独自の実証的な よく調べるような堅実な基礎研究を心がけてください。 それ 方法論を実践しています。 から得られる研究成果には、 ディレッタンティズムをはるか に凌ぐ喜びがあるはずです。 82 研究科長・専攻主任紹介 萩原 暢子 人間文化研究科長/生活福祉文化専攻主任 ●座右の銘、好きなことば ●抱負 「成功のイメージをもって、 社会人として「学び」 を深めようとする学生への対応を 日々努力する」 含め、教員の教育環境についても改善を進めてきました。 いつも成功をイメージして、 今回、再び専攻主任の任に当たり、専攻での「学び」 を見 それに向かって毎日こつこつ 直し、今までと違った側面からの可能性を追求したいと 努力するというのが、私のモッ 思っています。 これは、従来より設置している領域内容を、 トーです。失敗することもありますが、少しずつでも前進し さらに発展させるものも含まれます。 また、生活学と福祉学 ていきたいと思っています。 の共通した領域に「子ども」 というキーワードを加えることも ●専攻紹介 挙げられます。 これらの教学面に加えて、学生にとって満 生活福祉文化専攻は、 「健康生活文化領域」 と 「生 足のいく教育環境を整えることについても、改善していき 活福祉領域」から構成され、健康的で豊かな生活の構 たいと考えています。 築をめざし、生活の質の向上を目的とした研究を行って ●新入生へのメッセージ います。専攻の目標としては、生活を人生や生命まで広く 「研究」に正面から取り組んで、強い意志で最後まで 捉え、生活学と福祉学が融合した新しい「生活福祉文 やり遂げてください。 その間、色々な経験をされると思いま 化学」の創造をめざしています。 そのために演習科目の すが、それらすべてが勉強です。その後に、すばらしい 「プロジェクト課題研究」では、2領域を超えて院生と教 「成果」が訪れることと思います。それを楽しみに、がん 員がチームを結成し、 「 生活福祉文化学」のアプローチ ばってください。 で研究を完成させています。 6 河瀬 雅紀 心理学研究科長 ●座右の銘、好きなことば ●抱負 最近読んだ本の中に「他者 心理学研究科は、人間の心を探究する、 とても興味深 に対する責任は自由の手前 い研究をしているところですが、同時に、教育・臨床など実 から到来する」 という表現が 践を通してその知見を社会に還元していくところでもあり ありました。他者との関係は、 ます。先生方は皆、研究にそして教育に、 とても活発に取 目覚め、 まどろみからの覚醒、 り組んでおられます。 そこで研究科が持っているこの大き この目覚めが責務であると思想家レヴィナスは述べてい な力を見える形でお示しできるように工夫していきたいと ますが、 自由が人間のエゴだと考えれば他者に目覚めな 思っています。学部生や院生、教職員の皆様はもとより、 い可能性が常にあることを改めて自らの戒めとして感じ 地域の皆様にも、研究科のすばらしさを知っていただき、 ました。 それを通して研究科がさらに発展していけるよう、努力し ●研究科紹介 ていきたいと思います。 大学院生はよく勉強し、教員はとても教育熱心で面倒 ●新入生へメッセージ 見が良いというのが心理学研究科の特長です。教員の 出会いを大切にしましょう。友人や先輩との出会い、教 専門分野がさまざまなので、学問的な刺激が多く、興味 職員との出会いだけでなく、読み継がれた論文や古典そ も尽きません。勉強が本当に楽しいですよ。そんな研究 の他の書物との出会い、音楽や絵画をはじめとした芸術 科だと思います。心理学の基礎領域がしっかりしている との出会いなどなど、新たな人や世界と出会う機会がたく ので、 どこにでも通用する実力と応用力をつけることが さんあります。一つひとつを決して疎かにせず、 その意味 できます。 するものを時間をかけてじっくり考え、大学生活での、 そし て将来の心の糧となるようにしてください。 京都ノートルダム女子大学 大学報 平成21年度研究プロジェクト報告会 研究活動推進委員会 委員長 村田 久行 京都ノートルダム女子大学の研究プロジェクト報告会は、過 加の傾向にあり、 2月の第11回報告会では学外からの参加者 年度の学内研究助成の成果を学内外に報告するものとして も含めて52名に達した。そして特筆すべきは、報告発表後の これまで毎年開催されているが、平成21年度は発表希望者 ディスカッションが活発になってきたことである。 それぞれの研究 が例年の2倍あり、初めて年2回の研究プロジェクト報告会を のユニークさもさることながら、 それに触発されたフロアからの活 実施した。第10回報告会は9月30日 (水) (於:ユニソン会館大 発な質疑とそれへの発表者の応答は、 「もっとディスカッションの 会議室) に開かれ、 2題の報告があった。 また、第11回報告会 時間をとってほしい」 という多くの参加者のアンケート感想にも表 は平成22年2月23日 (火) (於:社会学習センターⅠ) で、 4題の報 れていたように、今後のこの研究プロジェクト報告会の充実した 告があった。報告会への参加者数は昨年度までに比べて増 あり方を示すものとして大切なことと思えたのである。 第11回研究プロジェクト報告会(平成22年2月23日(火)開催) 平成20年度「研究一般・個人研究」採択プログラム 多様な学習者が自律的にWritingのトレーニングに 取り組むための学習開発に関する研究 言語学習センター 東郷 多津 7 日本の高等教育段 されていないため、 学習者は、 しばしばこのように開発された授 階における英 語 への 業について理解できない。 そのため本プロジェクトでは、学生 ニーズが高まる中で、 に理解しやすいイメージで授業全体を示す工夫として、 メタ それぞれの高等教育 ファーを使っている。 機関で、 教師は学習に 現在開発中の授業は3年目の試みである。授業の目標は、 対する意味づけや学力が多様な学生に対応しようとしてい 私立大学の英語を専門としない学生が、 身近な話題について る。多様性に応えるためには学習者が主体的に取り組む授 英語で自由に書けるようになることである。彼らの多様な目標を 業を開発する必要があると考え、類似する課題を共有する 達成させるためには、 自律的な学習態度の習得が有効である 研究者がプロジェクト体制を組んで行っている。 という考えのもと、教材や指導方略に仕掛けを施し、授業分析 本プロジェクトの特徴は、授業実践を通して学習者の実 を通して学習者の実態を捉えながら修正していく。本発表で 態を研究したうえで、授業や教材を開発していくことにある。 は、作成した教材やこのねらいを達成するための授業開発が 現段階では、実践研究から教材を開発する枠組みは確立 どのような過程を経て行われたかについて言及した。 平成20年度「国外研修」採択プログラム Department of English Language and Literature Robert kritzer The first Noble Truth(聖諦)of Buddhism is that all is suffering. In this context, the word all means all conditioned things, that is to say, all worldly things. Hence anything that perpetuates the cycle of rebirth in this world is considered antithetical to liberation and is subject to condemnation. A number of Buddhist meditation and doctrinal texts from the first few centuries of the Common Era describe in various degrees of completeness the stages of the rebirth process, which begins at the moment of death in one life, continues through the stage of the intermediate existence or antarābhava(中有 or 中陰), the moment of conception, the period of gestation, up until the moment of birth in the next life. Among these, the Garbhāvākrāntisūtra(入胎經)or Sūtra of the Entrance into the Womb, contains the most detailed descriptions of conception and gestation. These descriptions seem to have both influenced and been influenced by the classical Indian medical literature, and the sūtra is one of the two main sources of information about embryology in traditional Tibetan medicine. Furthermore, the concept of embryological development in the sūtra is surprisingly close to that of modern Western medicine. I am preparing a critical edition and translation of this text. With the help of Research Project funds from the University, I spent the Spring semester of 2008-2009 in Paris, proofreading the four Tibetan blockprint editions and three manuscripts of the text. In my presentation, I introduce some of the more striking features of this fascinating text. 82 第11回研究プロジェクト報告会(平成22年2月23日(火)開催) 平成20年度「学術出版」採択プログラム 自叙写真法による自己認知の測定に関する研究 心理学部 心理学科 向山 泰代 己理解を深める手段となると考えられる。 しかし、 この方法の 持つ可能性に比して日本における研究はごく僅かである。本 研究の目的は、 自叙写真のコーディング・システムの明確化 や事例による個性記述的な研究の可能性を検討することを 通じて、 自叙写真法の有用性を示すことであった。本報告で は、 まず自叙写真法の概要を紹介し、主として日本の女子大 学生を対象とした実施結果を報告した。米国での結果と比 べて日本の大学生では物を介した自己表現が多いこと、一 方で重要度の高い自叙写真には人物が多く含まれる等の 特徴が見られた。 また、臨床現場での実施例や従来の言語 報告会では学術出版助成を受けた研究の一部を紹介 を用いたTST(20の短文で自分を記述する方法)等の手法 した。 自叙写真法(auto-photographic method) は、 回答 との比較結果から、 自叙写真法には 具体的事物による表 者に あなたは誰ですか? と問いかけて写真で回答を求 現 私的イメージの表現 環境と関連づけた表現 エピ め、撮影された写真を通じて回答者の自己認知や自己関 ソードとしての表現 の4つに特徴があり、個人の現象的世 連世界(現象学的世界) を捉える方法である。 自叙写真法 界の把握 環境との関わり 回答者の自己表現の可能性 は、回答者の視点から見た世界を具体的かつ生き生きと の3点に独自性があることが示された。 このような特徴ゆえ 伝え、文化や年齢を超えて実施可能であり、撮影等の活動 に、 自己理解や他者理解の手段として自叙写真法が有用で が回答者に有益となる等の特色が認められ、回答者の自 あると考えられる。 平成20年度「研究一般・共同研究」採択プログラム 中等教育の読書支援の現状: 国語科教育と図書館サービスの連携を探る 人間文化学部 人間文化学科 岩崎 れい 人間文化学部 人間文化学科 長沼 光彦 近年、子どもの読書の重要性が注目され、 さまざまな行政 時に、学校現場では連携はそれほど発展しておらず、 まだ 施策や民間の活動が盛んになっているが、 「読書とは何 個々の学校や担当者の手探りの状態にあることがわかった。 か」 「読書の意義とは何か」についてのコンセンサスはいま 今回の調査は対象校が非常に少ないが、 その先進的な事 だに得られていないと考えられる。 また、 その読書支援の在 例を詳しく知ることで、 今後の研究の土台となると考えている。 り方についても具体的な方策や財源が必ずしも示されてい るわけではない。 このように課題が山積みの現状の中で、学齢期の子ども たちの読書支援には学校における国語科教育と学校図書 館が大きな役割を果たしうると考え、先進的な学校図書館 の事例からその連携の可能性を探った。 その結果、 インタ ビューした学校図書館では具体的な取組方法は多様だ が、 1. 学校図書館のレイアウト ・位置・動線、 2. 司書・司書教 諭などの専門職の存在、 3. 利用の調整が必要なほどの授 業での利用の多さ、 4. 学習情報センターとしての役割の大き さ、 5. 独自のプログラムの存在などの共通点が見られた。同 8 京都ノートルダム女子大学 大学報 [科学研究費補助金採択者研究報告] 科学研究費補助金(基盤C)採択(平成18年度∼平成20年度) 「戦前期中国東北部刊行日本語資料の 書誌的研究」 人間文化学部 人間文化学科 岡村 敬二 平成13年度から平成16年度までの特定領域研究の科 のひとつとして、怪奇妖艶なる画風で知られる幻の挿絵画家 研費助成「日本支配下中国・満洲における出版文化の諸 竹中英太郎の『月刊満洲』表紙絵8枚(カラー) および、英太 相」を継承するかたちで、平成18年度から3年間、標題の 郎が同誌に寄稿した「満洲へ行きたがる−挿絵画家への告 研究を実施した。 ここに言う中国東北部とは、戦前期の「満 別の辞」を見出し報告書に掲出することもできた。 これは意 洲」である。 この満洲、つまり南満洲鉄道の沿線附属地や 義あることであったとひそかに自負しているところである。 満洲国において刊行された出版物は、 その歴史的な事情 から、資料の収集や全国書誌作成に責任を持つ機関は存 在せず、 出版物の「書誌」については、 いわば放置されたま まであった。そこでこの研究では、満洲で刊行された出版 物の全容を明らかにすることを最終目標とし、満洲地域で 刊行された雑誌に焦点を当てて研究を展開し、最終年度 に 『研究成果報告書』 ( 198p) を発行した。 その内容は、 日 本に資料の所在がなく現地中国において閲覧することの できた雑誌の目次作成と解題が中心である。 なかでも力を 9 注いだのは、 『 月刊撫順』 ( 後『月刊満洲』 と改題)の目次・ 解題の作成である。 そして現地中国での資料調査の成果 ①竹中英太郎の表紙挿絵 ②成果報告書表紙 (『月刊満洲』昭和9年3月号、遼寧省図書館蔵、 著作権継承者は竹中英太郎記念館館長 金子紫氏) 科学研究費補助金(萌芽研究) (平成19年度∼平成20年度) 「ジョン・ケイの研究」 カリカチュアとして描かれた古都エディンバラの文人墨客たち 人間文化学部 人間文化学科 服部 昭郎 私が平成19年度から2年間受けた科研費(萌芽研究) の の職人ディーコン・ブロウディの肖像画もあります。 研究テーマは、 18世紀中頃にスコットランドの古都エディンバ 私が2年間で行ったことは、銅版画肖像画の精査とそれぞ ラで活躍した銅版画家ジョン・ケイです。現在我々が実際見 れに付されたパタソンの「逸話」の解読でした。 この作業によ ることができる彼の作品はおよそ360点、 ほとんどの作品がス って現在我々が見ることができるケイ作品の全貌を把握でき コットランド啓蒙の時代に古都エディンバラに生きた人々の肖 るようになったと思います。実はケイは古都エディンバラでも長 像画です。 ケイが亡くなって約10年後の1837年に二巻本 い間人々の記憶から消えてしまっていた画家だったのです 「ケイ銅版画作品集」が出版されましたが、 この作品集はケ が、近年になってようやく作品の紹 イの銅版画肖像画だけでなく、 描かれた人物についての「逸 介や研究が行われるようになって 話」 も含んだものでした。 その「逸話」 を書いた人物の名は 来ています。 日本国内では本研究 ジェームズ・パタソン。実はこの「逸話」がスコットランド啓蒙の が最初のものと思われます。 時代に古都エディンバラに生きた人々の姿を生き生きと伝え 研究期間中の平成20年3月に、 ており、 ケイの銅版画肖像画とともに、 当時の古都の文化や 収集したケイ作品約40点を集めた 社会活動を知る上で貴重な歴史資料となっているのです。 展示を本学図書館で行いました。 中には、後になってR.L.スティーブンソンが名著「ジーキル博 これは日本における最初のケイ展 士とハイド氏」執筆の際モデルとしたと言われるエディンバラ 覧会と思われます。 <ケイの銅板画自画像1786年> 82 [競争的研究資金採択者研究報告] [財団法人情報科学国際交流財団 平成21年度後期研究者海外派遣助成採択] A Practice of Blended Learning on University Large Scale Class (「大学における多人数講義におけるブレンディッド・ラーニングの実践」) 心理学部 心理学科 神月 紀輔 この度、財団法人情報科学国際交流財団の平成21年 の使用事情やそれを用いた大学における授業改善の方法 度後期研究者海外派遣助成をうけ、10月25日より一週間、 について説明をすることができました。 ブレンディッド・ラーニン カナダのバンクーバーに行ってまいりました。 グは多く実践されており、 その内容はすぐに伝わりましたが、 今回参加したE-Learn2009(World Conference on 学生の携帯電話やゲーム機のようなツールの利用は、海外 E-Learning in Corporate, Government, Healthcare では実例が少なく、興味を示していました。 & Higher Education) は、AACE(Association for the 他の発表では、ユビキタス環境でのe-Learningの事例 Advancement of Computing in Education)主催の企 や、既存のWiki、Facebook、Twitter、Ningなどのツールの 業や政府公的機関、病院、大学などでのコンピュータやネッ 教育的活用の発表が多くありました。学会中もTwitterが活 トワークを介した学習に関する学会です。 用され、 その画面が受付付近に設置され(図1)、学会の様 私が行っている、高等教育における 「対面学習」 とWeb 子 が 、会 員 からの 情 報に や携帯電話のネットワークなどを介した「e-Learning」 を混 よってわかるようになってい 在させたブレンディッド・ラーニングの研究についてその実 ました。 践論文を投稿したところ幸いにも採択され、発表の機会を 今回の経験をもとに、 さら 得ました。 に教 授 方 法の改 善に取り 発表については、 カナダ・ケベック州の教育関係者や韓 組みたいと考えております。 国ソウル大学の教員らから質問があり、 日本での携帯電話 10 図1 twitter feed 知られざる日本のソフト・パワー:マンガ・アニメ 人間文化学部 人間文化学科 野田 四郎 本稿は、今年の2月7日 ある意味驚くべき事実でしょう。 その背景には、 日本のマン から14日にかけて「フランス ガ・アニメの影響が存在することを、今回の調査は確信さ の大学における日本語学 せるものでした。因みに、 日本語科2年生の学生40名余り 習への マンガ の影響」に で、約8割が「子どもの頃、 日本のアニメをテレビで見てい ついて検証するため行った た」 ことが引き金となり、 日本のマンガに「はまり」、 そこから日 現 地 調 査 の 報 告 です 。 本の文化・言語に興味をもち、 終には大学の日本語科に入 元々、 こうしたテーマに興味をもつに至った原点には、私 学したと答えているのです。更に、 海外では世界最大規模 自身の経験があります。 ヨーロッパで最大規模の日本語 の「国際マンガフェスティバル」 を毎年開催するアングレー 教育及び日本研究を目的とした日本語科を抱える大学 ム市にある 「国際マンガ・映像センター」の文化担当部長・ 組 織であるフランス国 立 東 洋 言 語・文 化 研 究 学 院 ジャン=フィリップ・マルタン氏(J.P.Martin) との4時間を超 (INALCO) で、 日本語及び日本政治原書講読などを教 日本のマ えるインタビューで、同氏が「これだけ世界中で、 えていた1990年∼99年頃から、今日に至るまで、 フランス ンガ・アニメが圧倒的な影響力を誇っている中で、 日本人自 の大学では、 日本語学習の人気が全く衰えていないの 身がその潜在的可能性を明確に自覚しているように思わ です。90年代初頭の日本におけるバブル経済崩壊以 れないのは、本当に意外です・ ・」 と驚きの表情を浮かべて 降、 日本語学習の「利点」 という観点から、学習者数が いたのが、 今でも印象に残っている。 激減したとしても不思議ではない事を考えれば、 これは 京都ノートルダム女子大学 大学報 教員著作紹介 構の不全に基づく機能性身体疾患である」 と位置づけら れた。 最近30年間でOD症状(倦怠感、 朝起き不良、 頭痛、 腹 痛など) をもつ子どもたちが多くなったが、夜型社会による 子どもの睡眠障害や、 ストレスの増加が影響していると思 われる。 また、 ODは不登校を合併することが多く、 ODの約 半数が不登校を合併し、 不登校の3∼4割がODを合併す るという報告もある。 筆者は、 我が子のODによる長期不登校からの脱出体験 より、子どもへの対応について言及している。小学6年∼中 学卒業までの間に、 毎月2、 3日休む五月雨登校の状態から、 『小児科臨床ピクシス13 起立性調節障害』 完全不登校に到った子どもの苦しみと、親の苦悩を綴って 五十嵐 隆:総編集 田中 英高:専門編集 第13章 NBMからみたODの治療 長期不登校から脱出した患者と保護者のNBM:萩原暢子 中山書店/2010年1月/8,400円 いる。 そして、不登校の経過の中で、親が変わる時期が訪 れる。 それと共に、子どもの学習への意欲が高まり、 ついには 不登校を克服し、 希望する大学への進学が実現する。 最近になって、ODの発症に到る原因が明らかになった 11 起立性調節障害(OD) とは、 「身体的基盤として遺伝的 が、 それは子どもがストレスを蓄積していたことによるもので 体質傾向があり、 それにさまざまな心理社会的ストレスが加 あった。 しかし、 筆者は当時は全く気づいていなかった。我が わって悪化する疾患、 すなわち心身症で、 その代表的疾患 子だけは絶対に不登校にならないという自信が、逆に子ども である」 とされている。 また、2006年(平成18年) にだされた を追いつめ苦しめている事実を、 多くの親は知る必要がある。 ガイドラインでは、 「 ODとは自律神経系による循環調節機 生活福祉文化学部生活福祉文化学科 萩原 暢子 第8回 生活福祉文化学部公開セミナーのご案内 日 時:平成22年5月15日 (土) 13:30∼16:00(開場13:00) 第Ⅰ部 テーマ:高齢者の食生活 13:30∼14:50 「嚥下障害食とその物性を調整する素材」13:30∼14:15 株式会社アイビス 今西 賢 氏 「とろみづけとしての米粉の利用」14:20∼14:50 大学院生活福祉文化専攻プロジェクト課題研究 生活福祉文化専攻 教授 米田 泰子 生活福祉文化専攻 准教授 三好 明夫 生活福祉文化専攻大学院生 今西 都 長寿社会を迎えて高齢者の食の楽しみは益々重要です。支援や介護が必要となっても 食事を楽しむ各種素材やとろみづけとしての米粉の利用についてお話をさせていただきます。 第Ⅱ部 テーマ:みやこの名産と商いファッション 15:00∼16:00 生活福祉文化学部 教授 鳥居本 幸代 みはば まえ だれ 洛北地域の名産品を商う女性たちに着けられた「三幅前垂」は、 白川女や大原女の姿で有名です。 みはば まえ だれ そこで、 みやこの名物と商いファッションの代表「三幅前垂」のつながりを解き明かします。 会 場:京都ノートルダム女子大学 ユージニア館 400教室(予定) 受講料:無料 予約:不要 障がいのある方で何らかの対応が必要な方は前もってお知らせください 問い合わせ先:教務学事課 075−706−3661 (直通) 後 援:京都市および京都市教育委員会 「大学のまち・左京」区民講座∼区民とともに学ぶ左京学∼ 82 Learn i ng and Pract i cefor Serv i ce (奉仕の為の学びと実践) ― ゼミ生全員参加の学園祭手作りラスク販売で「(財)日本盲導犬協会」へ寄付 ― 人間文化学部 英語英文学科 橘堂 弘文 大学学園祭(平成21年10月24日―25日) で「(財) 日本盲 前向きに何事にも取り組む努力を重ねたいと思っています。 導犬協会」への寄付目的のチャリティにゼミ生全員が協力 皆様方のボランティア活動に対する、 ご理解とご支援に感 し、 レシピを考え、食材を揃え、 ラスクを焼いたり、包装をした 謝致しますと共に、今後も本学での良い思い出の1ページを り、準備や後片付けまで、各自が自分のできることで、何らか 学生達と共有したいと思っています。本学に来て良かった。勉 の形で参加し取り組みました。 このオリジナルラスク販売ボラ 学以外でも、 充実し満足できる活動が学生時代に送れた。将 ンティア活動は、 学生達のボランタリーな気持ちを大切にした 来自分の子ども達も本学で学ばせたい。 そういう大学作りに、 自主・自発的な活動となりました。一昨年の学園祭でのゼミの 微力ながらも努力を重ねたいと思っています。 手作りクッキー販売同様、 「(財) 日本盲導犬協会」への寄付 「大学は学びの場だけでは物足りない。」自分達の身につ という目的の学園祭ボランティアとして実現しました。 ( 写真 けた理論や、 知識をどう社会的貢献活動に活かし (体験的な 1 : 学園祭活動風景) でき上がったラスクやクッキーの色や 活動)、 その経験を自分自身の今後の人生や活動にどう活か 形、大きさもさまざまですが、 それぞれにオリジナルの味わい していくか。 Lea rn i ngand Pr a c t i c ef o r Se rv i c e があり、 どちらの活動も終了後、 「爽やかな疲れと達成した充 (奉仕の為の学びと実践) を、「生きる力」に、如何に結びつけ 実感」 をゼミ生達と共有できました。 この手作りラスクの売上 活かして行くかが学校教育に問われていると考えています。 金の一部:14,200円を、 平成22年1月20日に、 3年次生ゼミ生 達全員と北山の郵便局へ出掛け、 「(財) 日本盲導犬協会」 へ振り込みで寄付できました (写真2:北山の郵便局) 。 Think Globally and Act Locally 、 グローバルな社会的 なテーマや課題を見つけ、 ゼミ生それぞれが、 その課題につ いて学際的に (教科横断的に)調べ考え、 自分達に今できる 事は何かを議論し、 その課題解決に、到達目標を設け、参加 12 写真1 学園祭 活動風景 者全員にその個性に応じた役割や出番がある、 自分達の身 の丈に合ったローカルで具体的なフィージビリティのある活動 を実践できました。 この活動が、 自分の人生や社会的な課題 にも、一生涯に渡り取り組める 「生きる力」 を持った人材育成 に繋がることを願っています。今後も私自身も巻き込みながら 写真2 北山の郵便局で 「平成21年度日本語検定 優秀団体賞(大学の部)」を受賞 人間文化学部 人間文化学科 堀 勝博 本学が「平成21年度日本語検定 優秀団体賞(大学の部)」 を受賞しまし た。3月11日 (木)、主催者である特定非営利活動法人・日本語検定委員会 事務局の方が本学を訪れ、 表彰状と記念の楯を届けてくださいました。 この 表彰は、 大学ごとの正答率の高さによって、 全国から数団体が選ばれるもの 保健室 で、本学は同検定に3年前から参加していますが、初の快挙となり ました。 平成21年度は、人間文化学科と心理学科学校心理専攻の学生を中心と して、84名が受験し、多くの 学生が認定・準認定合格を 勝ちとりました。人間文化学 科では「 言 語コミュニケー ション」、心理学科学校心理 専攻では「総合演習」 「教科教育指導法」 といった科目で、漢字や言葉遣いなど国 語教育を重視しており、 それらが成果となって顕れたことは、 よろこばしい限りです。 京都ノートルダム女子大学 大学報 中大連携プログラムを実施 ノートルダム女学院中学校「みらい科」職業体験・土曜特別講座を本学で開催 平成22年1月23日 (土)、本学において、 ノートルダム女学 当日は約60名の生徒が3つのクラスに分かれ、 それぞ 院中学3年生A類型コース 「みらい科」の生徒のための「職 れ、人間文化学部英語英文学科の岩田真理子准教授に 業体験・土曜特別講座」が開講されました。 この講座は、 よる 「エアライン特別講座∼あんしん・あったか・明るく ・素敵 ノートルダム女学院中学校で本年度より新たに企画された になる講座」、生活福祉文化学部の米田泰子教授による ワークショップ形式の3時間連続講座で、 「さまざまな職業に 「京の食文化」、心理学部の佐藤睦子講師による「カウン 関心を持ち、 その中のひとつの体験をとおして、 自己の可能 セリングを体験してみよう」 を受講しました。 いずれも演習や 性を見出す。 また京都らしさにもふれる。」 ことを教育目標とし 実習を伴う講座で、生徒たちは真剣に学ぶとともに、 「大学 ており、 中学生が大学を訪問して講義や実習を体験するも での授業は中学とは違うと思った」 「最初は緊張したが有 のです。本学では中学生を対象とした講座の指導はめずら 意義でとても楽しかった」 と感想を述べていました。 しく、 中大連携の新たな試みとして実施されました。 13 エアライン特別講座 「京の食文化」調理実習 カウンセリング体験講座 聖マリア女学院高等学校と 高大連携に関する協定を締結 本学は、聖マリア女学院高等学校(岐阜市福富) との間に した。 また、同日午後には、本学より岩田真理子准教授が 「聖マリア女学院高等学校と京都ノートルダム女子大学との連 聖マリア女学院高等学校へ出向き、英語英文学科の出 携に関する協定書」 を締結しました。 張講義が行われました。 聖マリア女学院高等学校と本学は、 ともにカトリック精神に基 づく教育を実践する学校として、相互の教育活動の交流を通し て連携・協力を深めることにより、双方の教育目標達成を促進す るとともに、高校及び大学における教育の充実と、生徒及び学 生の資質の向上を図るため、高大連携事業を推進することを目 的としています。高大連携事業として、本学教員による高校へ の出張授業や相互の教員の派遣をはじめ、教育についての情 報交換及び協議、大学の授業科目や公開講座への高校生の 受け入れ、高校生と大学生との交流、相互の施設・設備の利活 用などを行う予定です。 平成22年2月10日 (水)、本学の藪内稔学長と教務部長の橘 堂弘文教授が聖マリア女学院高等学校を訪ね、同校の玉腰 久美子校長が出席して協定書の締結・調印式が執り行われま 藪内稔学長と玉腰久美子校長 82 「卒業式」について思う 生活福祉文化学部 生活福祉文化学科 佐藤 純 今年で大学教員として4回目の卒業式を迎えます。教員 思い出が浮かびます。 また、学園祭で一緒にお店を出したり、 としての卒業式は、 これまでと少し違うのかなと思っていまし ゼミコンパでワイワイと楽しんだり、 と楽しかった思い出も浮か たがやはり同じです。卒業式の1日はその年卒業するゼミ生 んできます。 さまざまなことがあったけど、 良い日々だったなあと との出来事を、何度も何度も思い返す日です。 毎年思うことができます。 さて、卒業するゼミ生自身はどうなの 担任制のある本学では、教員とゼミ生は、多くは3年次生 かな、 と思いつつ。 から2年間、長い人では入学してから4年間、一緒に大学 皆さんとともに学びあえたことを心からうれしく思い、今年も 生活を送ります。 ゼミ生と、遭遇したつらい出来事に一緒に 皆さんを送りだします。卒業おめでとうございます。 そして皆さ 悩んだり、就職活動や卒論がうまく進まずに苦しんだりした ん、 ありがとう。 卒業式を迎えて 第46期 卒業生代表 英語英文学科 上原 麻美 桜のつぼみも次第に膨らみ、 春 知」 を兼ね備えた女性、 つまり、 「知」識や技術を修めるだけで の訪れを待ちわびる今、私たちは なく、 自らを高め、他を感化する能力である 「徳」 も兼備した女 新たな第一歩を踏み出そうとして 性に成長できるような、素晴らしい教育を受けることができまし います。 た。今後は、 その「徳と知」 を多くの人のために役立て、 活かし この京都ノートルダム女子大学 ていきます。 また、決して、現在の自分に甘んじることなく、探究 で、私たちは多くのことを学び、経 心を持ち続け、 自分が選び、 信じた道を突き進んでいきます。 験することができました。 また、 いつも美味しい食事を作ってく 最後になりましたが、熱心にご指導くださった諸先生方、陰 ださった食堂の方々、 24時間体制で見守ってくださった警備 ながら支えてくださった職員の方々、 お世話になった関係者の 員の方々、私たちが快適な生活を送れるよう、 いつも奇麗に そして今まで支えとなってくれた家族に感謝しています。 皆様、 掃除してくださった方々、 そのような多くの方々のお陰で、私 この場を借りて御礼申しあげます。皆様のご健康とご多幸を、 たちは非常に充実した日々を過ごすことができました。 そして、 京都ノートルダム女子大学のさらなるご発展を心よりお 学業においては、 この大学の建学の精神でもある 「徳と 祈りし、 謝辞とさせていただきます。 学位授与式を迎えて 第7回修士課程修了生代表 心理学研究科 発達・学校心理学専攻 中川 美穂 春の訪れとともに寒さも和ら る、充実した研究論文ができたと思っております。私が充実し ぎ、花のつぼみもふくらみ始めた た研究をすすめることができたのは、研究が上手く進んでい 早春のよき日に、私たちのために ないときに、心配して研究室へ呼んでくださり、指導をしてくだ 厳粛で盛大な学位授与式を執 さった先生、 お忙しい中、急に訪ねても、的確なアドバイスや り行って頂き、大変感謝致しております。 励ましのことばをかけてくださった先生方、 そして研究の苦し 大学院では研究と並行して臨床実習も行うという大変 みを分かちあえる友達との励ましあいがあったからこそ成し 多忙な毎日でした。臨床実習では、現場の専門家の方や 遂げられたことだと思っております。 このめまぐるしい日々の中 対象者の方など多くの外部の方との出会いがありました。 で先生方や友達の支えがなければ、今日この場に立ててい 学外に学びに出かけることで初めてノートルダムの大学院 なかったと思います。本当に感謝しております。 生であることの責任の重みにも気づき、 身が引き締まる思い 今後、京都ノートルダム女子大学大学院において、益々 でした。 そして、 この多くの方との出会いは私にとって、 自分 多くの人材が育ち、優れた研究を残していかれますよう心より を見つめなおす場になり、 自己の成長につながったと感じて 願っております。 おります。 京都ノートルダム女子大学のさらなる発展を願い、 先生方、 職 修士論文を仕上げていく作業は、 とても厳しく辛いもので 員の皆様、 在校生の皆様のご健康とご活躍をお祈り致します。 した。 しかし、諦めずに取り組んだ結果、 まだまだ未熟な点 7期生を代表致しまして、学位授与式に寄せる謝辞に代 はたくさんありますが、今の自分にとってたいへん意味のあ えさせていただきます。 14 京都ノートルダム女子大学 大学報 京都ノートルダム女子大学の思い出 パッタナタネス・ルンアルン 私は、 タイのチュラロンコン大学からの交換留学生です。 備えられていて、 学生には満足だと思います。 「情報演習Ⅰ」の 2009年(平成21年) 3月から2010年(平成22年) 2月までの 授業では、 各自が使用するパソコン以外に、 2台につき1台、 先 間に京都ノートルダム女子大学に留学しました。留学中、 い 生の作業が見られる画面が設置されており、 とても分かりやす ろいろなことが印象に残っています。 まずは、大学の少人数 くて感動しました。 それから、学食の食事は安くてとてもおいし 制のことです。少人数のため、学生が勉強しているときにわ かったです。和洋中その他いろいろなメニューがあり、食べ飽 からないことがあると、 すぐに先生に聞くことができます。 それ きることはありませんでした。 に、先生や学生同士で話し合いができ、 お互いに親しみや 私はこの留学で日本人とさまざまな交流をしたかったのです すい環境がとても良かったと思います。 そして、 先生方は優し が、 「ゼミ」やクラブ活動を通して実現することができました。 く、 なかでもゼミ担当の先生と国際交流課の先生には、 日本 タイには「ゼミ」 という授業はありませんので、授業といえば、講 での生活の支えになっていただき、 1年間を乗り切ることがで 義や実習のことだと思っていました。 ですので、 こちらで初めて きました。 日本の文化にふれることができ、 良い体験や思い出 「ゼミ」の一員として勉強したことはとても新鮮でした。 「ゼミ」で となりました。 は、 メンバーでお互いに意見を交換したり、 調べたことを発表し 京都ノートルダム女子大学の校舎は設備が整っており、 大 たりして、 とても楽しかったです。 「ゼミ」は、良い経験ができる 変きれいです。私はレポート作成などの際、 よく図書館を利用 価値のある授業だと思います。 しましたが、文献情報検索システムは調べたい本を探すの 放課後にはクラブ活 に大変便利でした。 また、 情報演習室には、 パソコンがたくさん 動に参加していました。 こちらの大 学にはいろ いろなクラブがあります 15 が、私は日本の芸術に 興味があったので箏曲 部に入 部し、箏を自分 の指で弾けるようになりました。 クラブの仲間はとても優しくて、 一緒に練習したり、合宿したり、演奏したりして、 たくさんの思 い出ができ、 嬉しかったです。 私は京都ノートルダム女子大学で得た知識や経験を活かし て、 タイと日本の架け橋になる仕事をしていきたいと思います。 4年次生を送る会 ユージニア寮 自治会長 心理学科 4年次生 棒谷 泉 毎年の恒例行事である学生寮の送別会。今年もたくさ レッスンをしていたのは寮生の間では有名な話で、息のあっ んの涙と笑顔に包まれました。つい最近まで同室だった先 たダンスがとても素敵でした。大学を卒業するのと同時に、 輩がノートルダムを卒業していかれると考えると、時の過ぎ 寮生は今まで過ごしてきた寮とも卒業をします。 たくさんの思 る早さや、別れの悲しさを感じます。大変お世話になった先 い出が詰まった寮 輩方に送る手紙や、 プレゼント、 そしてスライドショーなど、毎 にお別れをしてい 年のことなのですが思わず涙が溢れました。司会は毎回コ く先輩方を見送る スプレをすることが暗黙の了解になっており、今年は マイケ この 行 事 はこれ ルジャクソン が司会者として登場しました。最後はいつもの からも大切に続け 定番、先輩方からのショー!のプレゼントです。今回は、映画 ていきたいと思い 「ハイスクールミュージカル」からのダンスを披露してください ました。 この送別会までに、寮の中で先輩方が密かにダンス ます。 82 ブ ク ラ 紹 介 京炎そでふれ!輪舞曲(ロンド) 心理学科 3年次生 磯部 仁美 大阪・兵庫・静岡などに行って、踊りで祭りに参加します。京都で は、 毎年京都学生祭典という学生が主体となる大きな祭りがあり、 平安神宮前の神宮道を会場として、多くの仲間と一緒に踊りま す。 なかなか経験できないことなので、 とても楽しいです。 また他に は、 区民運動会や地域の夏祭りで披露することもあります。 楽しく踊ることで新たな出会いも多く、 友達もいつの間にか増え ます。踊るのが好きな方はもちろん、 苦手な方でも、 体を動かしてい れば心も動かされ楽しいので、 ぜひ一緒に踊りましょう! 私たちのサークルは踊ることを中心に、 友達の輪を広げ楽しく * 顧問の先生より 廣瀬 直哉 先生 * 活動しています。 「京炎」には、 「学生の燃えるような想いを京都から全国に発 1年前から、 「京炎そでふれ! 輪舞曲」の顧問をしています。 信したい」 という意味が込められており、 「そでふれ」 とは「袖ふ 先日、非常勤先の大学の授業で学生に自由発表をさせた れあうも他生の縁」 ということわざが語源で、 出会いを大切にし ところ、 自分の所属している 「京炎そでふれ!」のサークルに なければならないという意味です。 また ふれ には、friend( 仲 ついてのプレゼンがありました。 「京炎そでふれ!」はしっかり 間) という意味も込められています。 京都の学生に根付いているようですね。今後とも、 「 京炎そ 「京炎そでふれ!輪舞曲」は、 京都だけでなくさまざまな地方の でふれ!輪舞曲」 をよろしくお願いします。 祭りにも参加しています。 8月頃から祭りの時期が始まり、愛知・ 16 ブ ク ラ 紹 介 茶道部 英語英文学科 3年次生 中森 倫子 ともあります。 お作法を身につけ、 楽しい仲間とともに試行錯誤しな がらお茶会をつくりあげることはとてもやりがいがあり、 茶道部での 活動は大学生活をより充実させることができます。 * 顧問の先生より 東郷 多津 先生 * いつも元気なみなさんが、 いざお点前を披露するときには 別人の顔を見せてくれるので、毎回新鮮な感動を覚えま す。新入生歓迎茶会から卒業生のお別れ茶会まで、上級 生が半東として補助しながらも季節ごとのお点前をそれぞ 4年次生10名、 3年次生6名、 2年次生2名の計18名で毎週 れの学年で責任を持って行っていますね。ノートルダムの 月曜日に合宿室でお稽古に励んでいます。主な行事としては毎 茶道部を伝えていくとても素晴らしいシステムだと思います 年秋にお寺をお借りして催す秋季茶会で、 昨年は南禅寺で160 ので、今後も人と心を育てる伝統を守りながら、 お稽古に励 名のお客様に来ていただきました。茶道部で学べることはお茶 んでいただきたいと思います。新入生のみなさんも、 せっかく の点て方のほかにもたくさんあります。一つひとつの所作にお客 京都の大学に入学されたのですから、ぜひ茶道部の活動 様への気配りがあり、 もてなしの心が身につきます。 また、着物も を体験してください。着物でお茶をたしなむことのできる女 自分で着られるように練習しますので自分たちのお茶会だけで 性になれますよ。 なく、 お休みの日には着物を着て他大学のお茶会に参加するこ 京都ノートルダム女子大学 大学報 リーダースセミナーに参加して 総クラブ長(チアリーダー部所属)心理学科 3年次生 山本 恵理 今回のリーダースセミナーを通して、 リーダーとしてのあり方 2日目には救命講習会に参加し、AEDの使用方法につい を学び、 また他のクラブと交流ができたことは、私にとってたい てご指導いただきました。 いつ、 どのような時に救命活動が必 へん良い経験になりました。 要になるかわからないので、 この機会に体験することができて 1日目の分科会では各班に分かれ、 「部員の勧誘・獲得方 たいへんためになりました。 法」や「クラブ活動を活性化させる方法」などのテーマについ この2日間で多くのことを学び、 これからリーダーという立場 て話し合い、 それぞれの班での討議内容について発表をしま にたっていくことについて自分なりにしっかりと考えることができ した。各班から出た討議内容を聞き、各クラブがこれからの活 ました。 ここで得たことを今後の活動で活かしていきたいと思 動にはっきりとした目標をもつことができたことと思います。 また、 います。 そして、総クラブ長として、本学でクラブや同好会の皆 昨年度の部長より話を聞く機会もあり、 1年間部活を引っ張っ がより良い環境で活動できるように、 できる限り努力していきた てこられた先輩方のアドバイスも参考になりました。 いと思います。 京都ノートルダム女子大学リーダースセミナー日程表 期間:平成22年2月15日 (月) ∼2月16日 (火) 2月15日 (月) 17 学生参加人数 60人 2月16日 (火) 9:00 集合:ユニソン会館 社学1(出席確認) 9:00 研修Ⅵ:社学1 救命講習会(左京消防署) 9:15 開会:挨拶 学生委員長 小川先生 AEDの使用方法等 学生委員、学生課 紹介 *各自体操服に着替えて集合してください 9:30 研修Ⅰ:社学1 ・リーダーの心得について ビデオ講習終了後、2班に分かれ音楽練習室 講師: 田中先生、小川先生 1・2にて実技講習 10:00 研修Ⅱ:社学1 グループミーティングの方法 −ブレーンストーミングの説明− 講師:牛田先生 10:50 分科会 (研修に入る前に自己紹介をすること) テーマをひとつ選び討議する ・「部長・クラブ幹部のあり方」 ・「部員の勧誘・獲得方法」 ・「クラブ活動を活性化させる方法」 ・「地域交流の方法」 ・「クラブ間の交流」 12:00 昼食 : 食堂 12:30 昼食 : 食堂 13:30 研修Ⅲ:社学1 全体会(各班発表) 13:30 研修Ⅶ:社学1 防犯講習会(下鴨警察署) 分科会 討議内容のまとめ 14:30 研修Ⅳ:社学1 クラブ発表 14:30 休憩 平成21年度 部長 14:40 研修Ⅷ:①課外活動の会計事務 ・服飾部 田口 麻彩 経理課長:関 惠一 ・チアリーダー部 大森 唯 ②課外活動における諸届等 ※その後、グループに分かれて ③大学行事への協力依頼 質疑応答・座談会 15:15 休憩:交流会の準備 (質疑応答) 15:30 研修Ⅴ:交流会 集合場所−ユニソン会館 アリーナ 15:40 閉会:挨拶:学生委員長 小川先生 15:50 総クラブ会議 社学1 16:40 終了 会場:ユニソン会館(社学1、 アリーナ、音練1 ・ 2、合宿室)ユージニア館(R205、R208) マリア館(ゼミA・B・C・D・E) 82 教務学事課 各部局から 試験及び公認欠席の取扱いの変更について(お知らせ) 教 務 部 長 本学では平成21年度まで、定期試験を原則として授業期間内に実施していましたが、 平成22年度からこれを変更し、定期試験 は授業期間終了後に設ける定期試験期間に実施することになりました。 また、 公認欠席の取扱いについて、 定義を明確化する変更 を行いました。 これらのことは、 大学における単位制度の実質化・成績評価の厳格化を進める大学改革の一環として行うもので、 本学教育の充 実のための方策の一つです。 詳細について下記のとおりお知らせしますので、 学生の皆さんは十分留意してください。 記 1 定期試験について (1)定期試験は、 「定期試験・補講調整期間」 (前期・後期とも16回目) に行われます。 (2)定期試験を欠席した場合の追試験の許可などの取扱いは、 教務委員会が行います (窓口は教務学事課)。 2 授業中に行われる確認テスト等について (1)授業時間内に行われる 「確認テスト」 「まとめ」 などは定期試験ではありませんが、 これらも成績評価の対象となります。 (2)確認テスト等に関することや、 これらを欠席した場合に追試験に相当するものが行われるか行われないか、診断書等の必 要書類その他の取扱いについては、 科目担当先生の判断によりますので、 シラバスや授業時の指示に十分注意してくださ い (窓口は科目の担当先生)。 3 公認欠席の取扱いについて (1)公認欠席 (公欠) は、 「理由が正当であることを公認された欠席」であることを改めて定義しました (学生便覧411ページ)。 授業参加度や平常点などの評価等に関して不利益とならない配慮がなされますが、 欠席を出席とみなしてカウントするもの ではありません。 ただし、 教育実習その他の学外実習等に係る公欠については、 欠席分が補講等で補われることにより、 欠 席回数から除外されます。 (2) したがって、 学外実習等に係るものを除き、 公欠を含む欠席回数が授業時間数の3分の1を超える場合は単位が与えられ ないことがあります。 保健室 各部局から 在学生のみなさんへのお知らせ ■定期健康診断について・ ・ ・全学生のみなさんへ 平22年度の健康診断を学内実施期間(3/23∼26) に受けられなかった方は、保健室の窓口へお越しください。 (委託機関に 予約を取り受診することになります。 4月中は無料です。) 定期健康診断は無自覚の病気の早期発見や自身の健康管理のため、学校保健安全法に基づき毎年実施することが義務づ けられています。 自身の健康管理に役立て、 よりよい学生生活を送るためにも必ず受診してください。 ■「健康診断証明書」について・ ・ ・卒業年次生、大学院修了年次生、健康診断証明書が必要な学外実習へ 行く学生のみなさんへ 平成22年度の「健康診断証明書」は、 5月連休明け頃に自動発行機で発行開始の予定です (詳しくはロビーの掲示板をご覧く ださい)。 この証明書は、学校医が在学期間中の健康状態を診断した上で作成するため、定期健康診断を毎年受診していないと発行 ができませんのでご注意ください。 18 京都ノートルダム女子大学 大学報 国際交流センター・国際交流課 各部局から 平成22年度特定目的海外研修 実施要項 留学セミナー・各種留学説明会を実施 国際交流課では、留学に関する情報を提供し、随時、留 平成22年度の特定目的海外研修は以下のとおり計6研修 学相談に応じています。 を開講します。参加を希望する学生は、国際交流課にて申し また、下記の日程で留学セミナーや各種留学制度の説明 込んでください。 会を開催します。留学に興味のある学生は、気軽に参加して ください。 申込期間:4月1日(木)∼5月7日(金) 研修内容: 留学セミナー・説明会等日程 ●英語海外研修 Ⅰ(アメリカ) ●留学セミナー 研修先:ハワイ大学マノア校 日 時:平成22年4月26日 (月)16:35∼17:30 日 程:平成22年8月29日 (日)∼9月19日 (日) 場 所:国際交流課 概 要:留学とは何か、留学への道など、留学に関する ●英語海外研修 Ⅲ(カナダ) 情報を提供するセミナーです。 研修先:レジャイナ大学 日 程:平成22年8月26日 (木)∼9月18日 (土) ●TOEFL受験情報セミナー 日 時:平成22年4月27日 (火)16:35∼17:30 19 ●社会福祉海外研修(デンマーク) 場 所:国際交流課 研修先:日欧文化交流学院 概 要:留学に必要な英語能力を測るTOEFLテストの 日 程:平成22年9月6日 (月)∼9月18日 (土) 情報、受験の方法等を説明するセミナーです。 ●芸術文化海外研修(オランダ・オーストリア・スイス) ●韓国カトリック大学交換留学説明会 研修先:アムステルダム、 ウィーン、 ザルツブルグ、 日 時:平成22年5月12日 (水) ①13:10∼14:30 ②15:00∼16:40 チューリッヒ 日 程:平成23年2月16日 (水)∼2月28日 (月) 場 所:国際交流課 概 要:韓国ソウル近郊の韓国カトリック大学へ ●韓国語海外研修(韓国) 半年又は1年間交換留学する制度です。 研修先:韓国カトリック大学 日 程:平成22年8月5日 (木)∼8月27日 (金) ●ベトナム交換留学説明会 日 時:平成22年5月13日 (木)12:30∼13:00 ●海外インターンシップ研修 Ⅱ(オーストラリア) 場 所:国際交流課 研修先:グリフィス大学ゴールドコースト校、 概 要:ベトナム国立ホーチミン人文社会科学大学へ ブリスベン市内の企業、学校、団体 半年又は1年間交換留学する制度です。 日 程: 【夏期】平成22年8月24日 (火)∼9月18日 (土) 【春期】平成23年2月15日 (火)∼3月12日 (土) ●セメスター認定留学説明会 日 時:平成22年5月19日 (水)13:10∼14:45 場 所:R209( 予定) ― 海外研修説明会 ― 以下の日時に特定目的海外研修の説明会を行いま す。興味のある学生はいずれかの説明会に参加し てください。 日時:平成22年4月13日 (火) 16:35∼17:35 平成22年4月14日 (水) 16:35∼17:35 場所:R250 (予定) 概 要:海外の協定大学で半年又は1年間、英語を 主に学びにいく制度です。 ●米国姉妹大学留学説明会 日 時:平成22年5月26日 (水)13:10∼14:45 場 所:R209( 予定) 概 要:アメリカにある本学の姉妹大学へ1年間 学部留学する制度です。 82 国際交流センター・国際交流課 各部局から 平成21年度 特定目的海外研修(冬期・春期開講分)実施報告 平成21年度の冬期および春期休暇期間中に実施された3つの特定目的海外研修報告です。全研修無事に終了しました。 1.文学・文化海外研修(英国・フランス) 文学・文化海外研修は、平成21年12月23日 (水)∼平成22 マスを体験したり、 ロンドンやパリの街を散策しながら街並み 年1月4日 (火)の13日間で実施され、小林順教授の引率のも の形成を体感し、文学者の憩いの場なども実際に訪れまし と、計12名(英語英文学科3名、人間文化学科5名、心理学 た。 また、 ロンドンではミュージカルを鑑賞し、 シェークスピア時 科4名)が参加しました。 代から発展してきた演劇芸術文化に触れ、 パリでは、 ソルボン 同研修は、英国・フランスを訪れ、 あらゆる文学・文化が生ま ヌ大学の学生の案内でカルチェラタンの歴史と現状を学ぶな れた歴史的、文化的背景を探索することや年末年始の現地 ど多様な体験により見識を深めることができました。 の人々の過ごし方を知ることを目的に、 ケンブリッジ大学ペン この冬は、 ヨーロッパでは大雪に見舞われ、往路復路ともに ブルーク大学寮で生活しながらケンブリッジ大学の歴史につ 飛行機の大幅な遅れがあったものの、無事に研修を終え、学 いて学んだり、 日本とは全く異なり静寂のうちに行われるクリス 生たちは満足感と安堵の表情を浮かべていました。 2. 英語海外研修Ⅳ(オーストラリア) 英語海外研修Ⅳ (オーストラリア) は、 メルボルンにあるモナ する前向きな姿勢でさらに日本で英語学習を続けるように」 と シュ大学ペニンシュラキャンパスにて平成22年2月17日 (水) の言葉をいただきました。修了式の最後には、今回の研修で ∼3月13日 (土) の24日間の日程で実施さました。参加学生は、 お世話になった先生方やスタッフ、 ホストファミリーへの感謝の 計17名(英語英文学科16名、心理学科1名)で、 ホームステ 気持ちを英語で述べることができ、研修の成果を実感するこ イをしながら、集中英語授業を受講しました。 とができました。 レベル別に2クラスに分かれ、 オーストラリアの歴史、文化など 真夏にもかかわらずオーストラリアでは水不足のため各 のテーマをもとに英語で会話したり、個別研究をしてプレゼン ホームステイ先でシャワー時間4分との制限に最初学生たち テーションを行ったり、 英語を話すことを徹底して学びました。 は戸惑っていました。 しかし、徐々に慣れ、 オーストラリアの文 研修最終日の修了式では、校長先生から一人ひとりに修 化のひとつとして受入れるようになりました。英語以外にも、異 了証書が手渡され、担当のインストラクターからは「勉強に対 文化を体験し理解することができた有意義な研修でした。 3. 海外インターンシップ研修Ⅰ (ニュージーランド) 平成22年2月20日 (土)∼3月14日 (日)の期間で実施され より選定され、 それぞれ旅行会社、 マルチメディア会社、 チャイ た海外インターンシップ研修Ⅰ (ニュージーランド・春期) には、 ルドケアセンターに配属されました。 英語英文学科の3名が参加しました。 そこで働いている方たちのプロ意識を感じることができ、 自 オークランド大学の英語研修センターで2週間インターン 分の就職についても考える良い機会となりました。 ホームステ シップに向けての総合的な会話能力やビジネス英会話を上 イ先では、いろいろな国からの留学生を受け入れていたの 級レベルのクラスで学び、 その後、 インターンシップ先で1週間 で、異文化交流も日々の生活を通してすることができました。 研修に臨みました。 インターンシップ先は、学生本人の希望に Notre Dame International Student Club (留学生会) 参加者募集 本学に在籍する外国人留学生と全学部学科の学生との交流を行 う 「Notre Dame International Student Club(留学生会)」では、 学 内での学生との交流活動、 日本文化体験、 出身国の紹介、各国の言 葉の交流活動などを行っています。現在、 留学生会では、 外国人留学 生とともに様々な交流をしたい学生を募集しています。誰でも参加でき ますので、 興味があれば国際交流課までお越しください。 海外研修、各留学制度、留学生会の活動は、国際 交流課のホームページでも見ることができます。 国際交流課のホームページ http:/www.notredame.ac.jp/int/ 20 京都ノートルダム女子大学 大学報 心理臨床センター・学生相談室 各部局から 第2回教職員研修会を終えて (2月24日 (水) 開催) トネットワーク整備事業」 を立ち上げ、 いじめや不登校で学校 に来られない生徒たちを地域ぐるみのチーム支援し、 コーディ ネートしてきたという実績を持たれています。 また、大学におい ては、2006年(平成18年) に准教授として赴任された常磐会 学園大学で学生相談室長として学生支援センターを立ち上 げられました。 こうした経験をベースにプール学院大学のGP を運営するためにまず着手されたことは、専門スタッフ・GP委 員長、所属学科の委員、担当教員で集まる会議において、 「支援学生に実際に関わる教員や職員が、 その学生のことを 支援していきやすくなるよう、理解が生まれるように」 と尽力さ れたそうです。 それは、例えば専門的で抽象的な助言ではな 21 2009年度(平成21年度) 2回目の心理臨床センター学 く、 それぞれの教職員が具体的で実際に利用できる方法を 生相談室主催・教職員研修会は、 「他大学の取組みを知り 伝えていくなどです。 また、支援の全体像として、大学−学部・ たい」 というこれまでのアンケートの回答に応え、 プール学 学科−担当教員・職員という縦の軸を中心に、 それを学生支 院大学国際文化学部子ども教育学科教授中村健先生を 援室や学生課、 就職課あるいは保健室などの専門部署がそ 講師に迎え、開催しました。 プール学院大学は2007年度 の専門性でもって横から支えていくという構図を示されまし (平成19年度) に文部科学省が実施する学生支援GPに た。 つまり、修学上学生を見ていく教員=学科を中心にして一 採択された大学です。 その採択されたGPは、 「発達障害を 貫した支援をしていくということが大事であると同時に、 関わる 有する学生に対する支援活動」 をテーマとし、発達障害を 教職員や専門家が会議の中で情報を共有することで学生を 有する学生への特別支援教育を目的に、 その内容は発達 多面的に理解していく重要性を指摘されています。 これは学 障害の学生に留まらず、一人ひとりの学生の教育的ニーズ 生に対し多くの者がそれぞれの専門性を持って関わることは に応えていく大学を目指そうという 「学びのユニバーサルデ 大切なのですが、 ともすればバラバラにそれぞれの方向から ザイン」 と題した取組みです。中村先生は、 GP運営委員の しか学生を見ることができず、 また支援の方法も一貫性を欠 副委員長を務められ、支援学生と担当教員、 あるいは支援 いたものとなってしまうということになりがちです。 こうなると、支 学生の保護者と大学などさまざまな形でコーディネーター 援の必要な学生を混乱させてしまうことになるからです。 役も担ってこられました。講演の中では、採択されたGPを実 本学にはプール学院大学のような総合的な支援体制に 際に運営されて苦心された点、 また大学内の誰もが利用 は、 まだまださまざまな検討や工夫が必要となります。 しかし、 できるようなシステムとして根づかせていくためにどのような 研修会後のアンケートにおいて多くの教職員の方がこのよう ことを工夫されてきたかなどの点を中心にお話しいただきま な支援体制の必要性を挙げられていました。 こうした皆さん した。 の熱意が、本学独自の支援体制を作りあげていく原動力と 中村先生は元々中学校教諭として生徒指導、教育相談 なり、総合的な学生支援体制づくりにつながるとともに、 その に関わってこられ、 カウンセリングの必要性を感じ、大学院 支援体制は一人ひとりの教員・職員の学生支援のサポート へ内地留学された後、東大阪市教育センターの指導主事 にもつながっていくことと信じております。 (いじめ・不登校相談担当主幹) として「スクーリングサポー (専門相談員 菊岡) 82 就職課 各部局から 「キャリアサポート・キックオフセミナー」 を終えて 学生部就職課 課長 友繁 博美 大学生の就職を取り巻 献できる人材」 をスローガンとして掲げました。 また、 その具体 く環境がますます厳しくな 的な行動指針「あいさつ」 「ことばづかい」 「身だしなみ」 「文 る中、大学に対してはしっ 章力」 「時間厳守」 をもって、教職員全体で意識し学生対応 かりとしたキャリア教育の していくことを確認しました。 取り組みや就職支援の推 次に就職課キャリアアドバイザーの濱中倫秀からは「社会 進が求められています。一方では少子高齢化や経済不況 で活躍する有為な人材の育成に向けて」 と題し、 今の学生に のただ中で、受験生確保のためには「入口」はもとより 「出 必要なことや現代の就職活動生の特色についての話をしま 口」 も大きなウエイトをしめています。 した。 また、 このセミナー開催にあたり先生方にアンケートを実 本学就職課では、学生の進路就職支援の充実をはか その中で多く寄せられた「就職活動全体の流れ」 「採 施し、 るため、 なおかつ受験生の大学選びの重要要因のひとつ 用試験」についても資料を配布し、 説明を行いました。 であるこの「出口」のいっそうの充実をはかるため、全教職 このセミナーを終えて、 まずは現状を理解していただけたと 員を対象にした「キャリアサポート ・キックオフセミナー」 を平 感じております。 まさにこれが「キックオフ」。今後は本学教職 成22年2月26日(金)に開催しました。 員一人ひとりが学生に授業や窓口対応などそれぞれの持ち 当日、私からは就職課がこれまで行ってきたことと、 そして 場で「あいさつ」するところから対応し、入学した学生が授業 今後のキャリアサポートとして取り組むことをお話しました。 や学内行事あるいは友達を通して、 それぞれの思いを込め 今年度におきましては経済不況からなる就職を取り巻く環 た進路に向かって進めるようサポートしていきたいと思ってい 境は大変厳しいものとなっています。 まずは就職課として輩 ます。今後とも就職課へのご協力をお願いいたします。 出していきたい学生として「知性と品格を備えた社会に貢 企画調整課 各部局から 『研究紀要』第40号が発刊されました 『研究紀要』 は京都ノートルダム女子大学における研究・教育成果を発表する学術研究誌として1969 年(昭和44年)創刊より毎年発刊され、2009(平成21)年度は第40号が発刊されました。第40号執筆者と タイトルは下記のとおりです。 また、 本学の図書館内にて常時閲覧可能です。冊子をご希望の方は学長室 企画調整課(TEL :075-706-3789) までご連絡ください。本学のホームページにも掲載する予定です。 ホームページアドレス http://nais.notredame.ac.jp/lib/lib24-kiyou1.htm 所 属 氏 名 人 間 文 化 学 部 英 語 英 文 学 科 吉野 啓子 ジョージ・エリオットのサイラス・マーナーについて ∼環境と人々を中心に∼ 人 間 文 化 学 部 人 間 文 化 学 科 長沼 光彦 反復と逸脱 −夏目漱石『三四郎』 の叙法 人 間 文 化 学 部 人 間 文 化 学 科 岩崎 れい 中等教育の読書支援における国語科教育と 学校図書館サービスの連携の可能性 心 理 学 部 心 理 学 科 菅井 啓之 日本的自然観に基づく自然教育の構想 心 理 学 部 心 理 学 科 中山 京子 ヴァヌアツをめぐるポストコロニアル議論と教育 ―カストムを尊重する実践の試み― 生活福祉文化学部 生活福祉文化学科 非 常 勤 講 師 テーマ 加藤 佐千子 高齢者スポーツ教室受講者の活動継続意欲に 影響を及ぼす要因 Mark Ombrello Ogyū Sorai and Andō Shōeki as Modern Thinkers:An Historiographical Overview 22 京都ノートルダム女子大学 大学報 企画調整課 各部局から 平成21年度「全学教員研修会」が開催されました FD・自己点検評価委員会は、 平成21年度に実施した「学生による授業評価アンケート」 と 「大学院生による教育評価アンケート」 の集計結果を受け、 平成22年3月3日 (水) に「全学教員研修会」 を開催しました。 授業評価アンケート実施の主旨は、 全学的観点および、 各学部・学科の観点から、 評価結果の傾向や特徴を把握し、 その全体像 を描き出すことにあります。 研修会は学部・学科ごとに開催され、 アンケートの結果を分析するとともに、 授業改善のための今後の方策などについて活発に話 し合われました。 また、 前年度のアンケート結果を受けて今年度新たに取り組んだことについての報告などもありました。 研修会で話し合われた内容は「授業評価アンケート実施報告書」 にまとめて5月末に発行し、 ホームページでも公開する予定です。 生活福祉文化学部 23 心理学部 「ジェロントロジー」と「ことばの研究会」が開催されました 学 長 統 括プ ルで、 ジェロントロジーの定義、研究史、 日本の老年学研究 ロジェクト主 催 の現況などについて包括的な発表をされました。 第 1 回「 研 究 引き続き言語共同研究に移り、畠山寛講師(生活福祉文 会 」が 平 成 2 2 化学部) により、 「 友人関係のコミュニケーション・ルールについ 年3月3日 (水)、 て」 というタイトルで、学生の友人間コミュニケーションにおける 本学マリア館ガ 規範意識に関する発表が行われました。 イスラーホール において開催さ れました。当日は、学長統括プロジェクトが取り組んでいる 「ジェ ロントロジー」 と 「ことばの研究会」から話題を提供していただ き、約50名の教職員が参加し、本学の研究発表者と教職員と の間で意見交換を行いました。 藪内学長挨拶 に続き、 まず、加 藤 佐千子准教授(生 活福祉文化学部) その後、 この二つのテーマについてそれぞれ参加者から が、 「ジェロントロ 質問が出され、 その質問についてまた議論するなど、参加者 ジー(老年学) とは にとって学ぶところが多い研究会でした。 何 か 」というタイト 82 企画調整課 各部局から 「第3回大学改革セミナー」が開催されました 平成22年3月10日 (水)、本学R400教室にて、 「 平成21年 度第3回大学改革セミナー」が開催されました。今回は、本学 「学長諮問会議」委員である永田良昭先生と似田貝香門先 生を講師に迎え、大学運営と新しいキャンパスの創造に向け て求められる取り組みや教学経営を取り巻く諸問題について 教職員の共通理解を深めることを目的に、講演会とパネル ディスカッションが行われました。 学習院大学名誉教授(前学習院大学学長) の永田良昭 似田貝香門先生 (東京大学名誉教授) 先生からは、 「大学の運営における経営者、教員、職員の連 携の問題」 と題して、 職員の役割や教員との協働の重要性に 引き続き、 お二人の先生方とともに、藪内稔学長がコーディ ついてご講演をいただきました。 ネーターとなり、 パネルディスカッションが開催され、 フロアを交え た質疑応答も活発に行われました。 当日は、理事、教職員、合計118名が出席し、 出席者からは 「教員と職員の連携の大切さについて再認識する機会となっ た。」 「教員・職員の専門性を互いに尊重し合う風土づくりが 大切であることを実感した。」 「学生の学究とともに社会人とし て自立 への支 援をすることが教 職員の使 命であると思っ た。」 「新キャンパスは単に建物だけではなくミッションを考えな ければならないことを再認識できた。」 といった感想が寄せら れました。 永田良昭先生 (学習院大学名誉教授) また、東京大学名誉教授(元東京大学副学長)である似 田貝香門先生からは、 「大学教育と新キャンパス整備―創 設使命 mission とキャンパス文化の形成」 をテーマに、新し いキャンパス計画策定時に全学の教職員が大学のミッショ ンに立ち戻り、語り直すことの重要性や、 キャンパス整備とは 施設の空間配置だけではなく大学の使命の実現に向けた アカデミックプランとの一致が必要であることについてご講演 パネルディスカッション をいただきました。 訃報 住田幸次郎名誉教授 教育・研究の諸活動をはじめ、本学の発展に永年にわたりご尽力されました住田幸次郎名誉教授が、平成21年 3月13日にご逝去されました (享年75歳)。 ここに謹んで哀悼の意をささげ、故人が神様のみもとで安息の中におられ ますことをお祈りしたいと存じます。 24 京都ノートルダム女子大学 大学報 ●行 事 予 定 1日(木) 外国人留学生オリエンテーション 2日(金) 新入生英語プレースメントテスト・情報オリエンテーション、入学前オリエンテーション、体育用品・上靴販売 3日(土) 入学式(10:00)、新入生諸調査・情報オリエンテーション予備日 4日(日) キャンパス見学会 5日(月) 新入生オリエンテーション・履修指導①・指導教員紹介 6日(火) 新入生オリエンテーション・履修指導②・奨学金説明会 ( 日本学生支援機構奨学金願書配布) 2年次生オリエンテーション・履修登録確認・指導教員によるオリエンテーション 7日(水) 新入生履修登録・健康診断、 3年次生オリエンテーション・履修登録確認 8日(木) 新入生オリエンテーション (フレッシュマンセミナー・クラブ紹介・学内案内)、司書課程オリエンテーション 月 4 4年次生オリエンテーション・履修登録確認・英語英文学科オリエンテーション 9日(金) オープンデー(新入生クラブ体験・研究室訪問) (授業なし) 10日(土) 前期授業開始日、 3・4年次生介護等体験事前指導① (②28日 (水) とも) 4年次生教育実習事前指導①②(③13日(火)、④⑤17日(土)、⑥20日(火)、⑦⑧24日(土)、⑨27日(火)とも) 12日(月) 登録変更期間(16日 (金) まで) 、 インターンシップ説明会 13日(火) 特定目的海外研修募集説明会(14日 (水) とも) 14日(水) 就職ガイダンス開始 16日(金) 月例ミサ(昼休み チャペルにて) 17日(土) 1年次生履修登録確認・ノートルダム学第1回 (予定) 19日(月) ボランティア実践説明会 21日(水) 3年次生教育実習依頼指導② 23日(金) 1年次生フレッシュマンセミナー(ノートルダム学) (2・3・4 年次生は授業なし) 29日(木) (昭和の日) 25 1日(土) 4年次生教育実習事前指導⑩⑪ (⑫⑬8日 (土) 、 予備日11日 (火) とも) 、 授業なし 3日(月) (憲法記念日) 4日(火) (みどりの日) 5日(水) (こどもの日) 7日(金) 人間文化学科4年次生卒論題目届け出締切 (17:00) 月 5 8日(土) 平成 22 年度教員採用学内模試③ 12日(水) 韓国交換留学説明会 13日(木) ベトナム交換留学説明会 14日(金) 月例ミサ(昼休み チャペルにて) 15日(土) 生活福祉文化学部公開セミナー 19日(水) セメスター認定留学説明会 26日(水) 米国姉妹大学留学説明会 29日(土) 補講 30日(日) オープンキャンパス 5日(土) 3・4年次生介護等体験事前指導③④ (⑤⑥⑦19日 (土) とも) 7日(月) 月 6 博物館学芸員資格取得オリエンテーション (16:40 ∼) 12日(土) 補講 18日(金) 月例ミサ(昼休み チャペルにて) 20日(日) オープンキャンパス 25日(金) 海外インターンシップ研修Ⅱ (オーストラリア)夏期参加決定者オリエンテーション① 26日(土) 補講 82 2日(金) 韓国語海外研修(韓国)参加決定者オリエンテーション 3日(土) 補講 8日(木) 3年次編入(協定短期大学推薦) 入学試験 14日(水) セメスター認定留学決定者渡航前オリエンテーション 16日(金) 英語海外研修Ⅰ (アメリカ)参加決定者渡航前オリエンテーション 月 7 月例ミサ(昼休み チャペルにて) 17日(土) TOE IC® IPテスト (希望者対象、 9:00 ∼ 13:00) 19日(月) (海の日) ※通常どおり授業を実施する。 オープンキャンパス 21日(水) 海外インターンシップ研修Ⅱ (オーストラリア)夏期参加決定者オリエンテーション② 23日(金) 英語海外研修Ⅲ (カナダ)参加決定者オリエンテーション 24日(土) 補講 30日(金) 前期授業最終日、社会福祉海外研修(デンマーク)参加決定者渡航前オリエンテーション 31日(土) 定期試験・補講調整期間開始(8月7日 (土) まで) ※定期試験のほか補講を行う場合がある。 5日(木) 韓国語海外研修(韓国)出発予定(8月27日 (金) まで) 7日(土) オープンキャンパス (8日 (日) とも) 月 8 9日(月) 夏期休業開始(9月21日 (火) まで) 22日(日) オープンキャンパス 25日(水) 海外インターンシップ研修Ⅱ (オーストラリア)夏期出発予定(9月18日 (土) まで) 26日(木) 英語海外研修Ⅲ (カナダ)出発予定(9月18日 (土) まで) 28日(土) 大学院入学試験Ⅰ期(29日 (日) とも) 29日(日) 英語海外研修Ⅰ (アメリカ)出発予定(9月19日 (日) まで) 26 1日(水) 卒業論文ラフコピー提出締切:生活福祉文化学科 (12:00) 6日(月) 社会福祉海外研修(デンマーク)出発予定(9月18日 (土) まで) 9日(木) 前期追試験 月 9 20日(月) (敬老の日) 21日(火) 前期卒業式、夏期休業終了 3・4年次生介護等体験事前指導(京都・兵庫等での実施者) 22日(水) 後期授業開始日、登録変更期間(9月30日(木)まで)、 23日(木) (秋分の日) 24日(金) 2・3年次生教員採用試験対策オリエンテーション、 奨学金説明会 26日(日) オープンキャンパス 2日(土) カトリック教育センター土曜公開講座 6日(水) セメスター認定留学説明会 7日(木) AO入学試験Ⅰ期(8日 (金) とも) 9日(土) カトリック教育センター土曜公開講座 月 10 11日(月) (体育の日)※通常どおり授業を実施する。 14日(木) 卒業論文草稿提出締切:人間文化学科 (17:00) 15日(金) 卒業論文ラフコピー提出締切:心理学科 (17:00) 月例ミサ(昼休み チャペルにて) 16日(土) 補講、 カトリック教育センター土曜公開講座 23日(土) カトリック教育センター土曜公開講座 29日(金) ND祭準備(授業なし) 30日(土) ND祭(31日 (日) とも) (授業なし) 、 オープンキャンパス (31日 (日) とも) 31日(日) ホームカミングデー 82 京都ノートルダム女子大学 大学報 人事 京都ノートルダム女子大学 副学長 (任期 平成22年4月1日より1年) まきなえ のぶお ◎氏 名 蒔苗 暢夫 昭和16年4月10日生 68歳 ◎所 属 京都ノートルダム女子大学人間文化学部人間文化学科 教授 京都ノートルダム女子大学大学院人間文化研究科 教授 京都ノートルダム女子大学カトリック教育センター センター長 ◎専門分野 西洋中世哲学 平成21年度 学生表彰式 平成22年3月12日 (金) ガイスラーホールにおきまして、第46回 【成績優秀者】 卒業生成績優秀者並びに平成21年度学長奨励賞の表彰式が 人間文化学部 英語英文学科 上原 麻美 執り行われました。成績優秀者は各学科において最も優秀な成 人間文化学部 人間文化学科 塩 績を修めた学生1名が、 学長奨励賞は学術、 芸術、 課外活動、 社 人間文化学部 生活福祉文化学科 畑 あゆみ 会活動に顕著な成果をあげた学生が表彰されるものです。 心理学部 心理学科 平田 季代 表彰式には学科の先生方や職員が多数参加し、 藪内学長か ら受賞者の功績を称える言葉と益々の活躍を期待する励ましの 挨拶がありました。 表彰を受けた学生は次の方々です。 愛 【学長奨励賞】 人間文化学部 人間文化学科 3年次生 松井 窓 平成21年度京都市事務事業評価サポーターチーム 人間文化学部 人間文化学科 4年次生 田中 沙依 人間文化学部 人間文化学科 4年次生 津守 愛 人間文化学部 人間文化学科 4年次生 松村 沙織 人間文化学部 人間文化学科 3年次生 土屋 彩華 (代表) 人間文化学部 人間文化学科 3年次生 寺西 美香 人間文化学部 人間文化学科 1年次生 宮田 和紗 (学年は平成21年度のもの) どうやら、世の中には「巡りあわせ」 というものがあるらしい。この欄を担当する度に、本学は大きな転機を迎えてき ました。1999年(平成11年)春、パリから本学に赴任して間もない頃、当時の学長であった梶田先生から頼まれた仕 事の一つが、 この大学報の名前を考えることでした。試行錯誤のすえ、思いついたのが、 フランス語で「再生」を意味す る「ルヌヴォー(Renouveau)」でした。と言うのも、2000年(平成12年)春から、それまで1学部2学科であった本 学は1学部4学科と新たな体制で臨むことになっていたからです。2度目の執筆は、確か2006年(平成18年)秋であ り、丁度その前年の2005年(平成17年)春に、本学が2学部4学科へと発展したばかりでなく、翌2007年(平成19 年)の春には生活福祉文化が学部となることで、3学部4学科体制となることが決まっていました。因みに、2007年 (平成19年) は、 日本の大学が全入時代に突入した時期でもあります。 さて3度目の今回はと言えば、本学が50周年記念事業の一環として、新たに「北山キャンパス」の建設に向けて動 き出す、 まさしく京都ノートルダム女子大学の「再生」をめざす大事業が始まる時期に巡り会うことになりました。次 回は、 どんな巡りあわせに恵まれるのか楽しみです。 京都ノートルダム女子大学 大学報 ルヌヴォー 第82号 2010年4月10日発行 (広報委員長 野田) 編 集/ 広報委員会 発 行/ 京都ノートルダム女子大学 広報課 〒606-0847 京都市左京区下鴨南野々神町1番地 Tel 075-706-3659 Fax 075-706-3880 URL http://www.notredame.ac.jp/ 印 刷/ 為国印刷株式会社
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