アヴィニョン大学交換留学生 O さん(法学部政治経済学科4年

アヴィニョン大学交換留学生 O さん(法学部政治経済学科4年)
2016 年 11 月 5 日
11 月になりました。アヴィニョンはぐっと気温が下がり、外出する際には冬物のコート
が必要になりました。また、先月末でサマータイムが終わったことで一気に冬が近づいた
ように思います。フランスに到着してから 2 ヶ月が経過し、基本的に甘いものしか食べな
いフランスの朝食スタイルにも気が付いたらすっかり慣れてしまいました。最近では朝起
きると甘いものが食べたくなるのです。慣れとは恐ろしいなと思います。
9 月と比べると最近はとても早く時間が過ぎていくように感じます。あまりにも時間の経
過が早いので、流れに身を任せてただ流されているだけなのではないかと、一日一日を大
切に生きることが出来ているか不安になることがあります。
語学学校での授業内容は日に日に難しくなってきました。取り扱われる内容も、文法事
項も徐々に発展的な内容になってきています。特に、私が難しく感じるのは与えられたテ
ーマについて 3 分間クラスメイトの前でスピーチをするという授業です。私は「公共の場
での携帯電話の使用は禁止されるべきか」や「休暇をキャンプで過ごすことの利点」など
について話しました。準備の時間として 5 分ほど時間を貰えるのですが全く足りません。
自分のフランス語能力を総動員しても私は与えられた時間いっぱい話すことが出来ず、毎
回歯がゆい思いをしています。今の私は自分の意見を述べることで精一杯でクラスメイト
たちを納得させる段階までは程遠いです。難しい授業なのですが、クラスメイトのスピー
チを聞くのはとても楽しみです。なにしろ私のクラスは様々な国籍の人が集まっているの
で、似たテーマでも話す人によって内容が全く違うのです。私には考え付かなかった視点
から話すクラスメイトのスピーチはとても興味深いです。
先週はバカンスを利用してマルセイユに行きました。アヴィニョンからマルセイユまで
は TGV を使い、約 30 分で行くことが出来ます。マルセイユでは現地の大学院生と知り合
い、おすすめのレストランや観光スポットを教えてもらいました。また、彼らとは日本と
フランスの違い(フランスでは屋内喫煙は全面禁止だが、なぜ日本では禁止されていない
のか等)について話しました。日本では初対面の人とたくさん話せるタイプではないので
すが、その時はお互いの文化の異なる点や好きな映画について長い時間話しました。フラ
ンス語を話していると少しだけ積極的になれるような気がします。
バカンス期間中はフランス人に負けないほど遊んでいたので、これから今学期の終わる
12 月中旬までは引き締めていきたいと思います。
マルセイユにある Basilique Notre Dame de la Garde という大聖堂から見たマルセイユ
の街です。夕焼けに照らされた街並みも綺麗でした。