平成27年度 事業報告書 - 貿易・産業協力振興財団

平成27年度 貿易・産業協力振興事業報告(一覧)
Ⅰ.BOP・インクルーシブビジネス支援セミナー開催事業
Ⅱ.助成事業
事
業
名
団 体 名
1.地方創生、地域経済活性化支援事業
(1)医療関連外国・外資系企業誘致並びに医療関連中小企業販路拡大
事業
(公財)先端医療振興財団
(2)「北海道ブランド」海外展開強化支援事業
札幌商工会議所
(3)「九州の環境産業に関わる中小企業の海外展開のための実証
マッチングとアジア諸国とのビジネスマッチングセミナーの開催」事業
(公財)西日本産業貿易コンベンション協会
(4)対日直接投資促進及び海外販路開拓に資する海外航空機関連
企業との交流事業
(公財)中部科学技術センター
(5)「富山県ものづくり総合見本市2015」開催事業
(公財)富山県新世紀産業機構
(6)日本海側諸港湾を利用した中国東北地域への貿易ルート構築
支援事業
(公財)環日本海経済研究所
(7)四国産品輸出商談会
四国経済連合会
(8)「POWER-GEN International/Renewable Energy World North
America」 への出展事業
大阪外国企業誘致センター
2.貿易・投資拡大支援事業
(1)対日貿易・投資環境整備推進事業
(一財)対日貿易投資交流促進協会
(2)中小貿易業振興事業
(一社)全国中小貿易業連盟
(3)AIBA認定貿易アドバイザー試験事業
(一社)貿易アドバイザー協会
3.海外展開促進・海外市場調査事業
(1)「東アジアのFTA効果調査~新たな段階を迎えるミャンマー・
カンボジアの関税削減措置の影響を分析~」事業
(2)「『新常態』下における中国の対内・対外発掘戦略の行方」事業
(3)「開発途上国におけるコミュニティビジネス開発調査研究
プロジェクト」事業
(3)朝鮮半島情勢に関する国際セミナー開催等事業
(一財)国際貿易投資研究所
(一財)国際貿易投資研究所
(一財)国際貿易投資研究所
東アジア貿易研究会
4.対外経済関係発展事業
(1)英国クリエイティブ産業ミッション受入れ事業
①生活産業関連企業ミッション受入れ事業
②デザイン・ミッション受入れ事業
英国市場協議会
(2)オランダ中小企業の日本市場への参入支援事業
オランダ市場協議会
(3)ベルギー製品フェア支援事業
ベルギー・ルクセンブルグ市場協議会
平成27年度
事業報告書
(附属明細書)
一般財団法人 貿易・産業協力振興財団
平成27年度事業報告書
目
次
Ⅰ.BOP・インクルーシブビジネス支援セミナー開催事業
Ⅱ.助成事業
1.地方創生、地域経済活性化支援事業 ····························································· 1
(1)医療関連外国・外資系企業誘致並びに医療関連中小企業販路拡大事業 ············· 1
(2)「北海道ブランド」海外展開強化支援事業 ················································ 3
(3)「九州の環境産業に関わる中小企業の海外展開のための実証マッチングと
アジア諸国とのビジネスマッチングセミナーの開催」事業···························· 9
(4)対日直接投資促進及び海外販路開拓に資する海外航空機関連事業との
交流事業··························································································· 13
(5)「富山県ものづくり総合見本市2015」開催事業 ·································· 16
(6)日本海側諸港湾を利用した中国東北地域への貿易ルート構築支援事業 ··········· 19
(7)四国産品輸出商談会 ············································································ 21
(8)「POWER-GEN International/Renewable Energy World North America」への
出展事業 ·························································································· 22
2.貿易・投資拡大支援事業 ·········································································· 23
(1)対日貿易・投資環境整備推進事業 ·························································· 23
(2)中小貿易業振興事業 ············································································ 39
(3)AIBA 認定貿易アドバイザー試験事業 ····················································· 42
3.海外展開促進・海外市場調査事業 ······························································ 44
(1)「東アジアの FTA 効果調査~新たな段階を迎えるミャンマー・カンボジアの
関税削減措置の影響を分析~」事業 ······················································· 44
(2)「『新常態』下における中国の対内・対外発掘戦略の行方」事業 ················ 48
(3)「開発途上国におけるコミュニティビジネス開発調査研究プロジェクト」
事業 ································································································· 50
(4)朝鮮半島情勢に関する国際セミナー開催等事業 ········································ 53
4.対外経済関係発展事業 ············································································· 56
(1)英国クリエイティブ産業ミッション受入れ事業 ········································ 56
①生活産業関連企業ミッション受入れ事業
②デザイン・ミッション受入れ事業
(2)オランダ中小企業の日本市場への参入支援事業 ········································ 61
(3)ベルギー製品フェア支援事業 ································································ 61
Ⅰ.BOP・インクルーシブビジネス支援セミナー開催事業実施結果
1.セミナー開催概要
日
時:平成28年2月23日(火)14:00~19:00
会
場:名古屋キャッスルプラザ3階 孔雀の間
主
催:一般財団法人貿易・産業協力振興財団
共
催:国連開発計画(UNDP)
後
援:経済産業省
JICA中部
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会
参 加 料:無料
参加人数:100人
参加対象:①民間企業、NGO/NPO、学術機関、政府関係機関、国際機関等
開催趣旨: 当財団は、2012年から、BOP・インクルーシブビジネスに係わる情報提供
やパートナーシップ構築を目的として、毎年セミナーを開催しており、今回は東京
以外で初めての開催地として、名古屋にて実施する。
BOP・インクルーシブビジネスは、現地の低・中所得層を積極的に企業活動に
取り組み、企業の経済的利益と社会課題の解決を両立させるビジネスです。また、
日本企業がこれまで積極的に取り組んできた、現地の雇用創出や人材育成、地域社
会への貢献等を通じ、新興国の社会ニーズを満たしながら、自社の利益に結びつけ
る持続可能なビジネスでもあります。
本セミナーでは、中部・北陸地域から新興国市場の開拓に取り組む企業にフォー
カスをあて、先行企業による事例紹介、中小企業や金融機関等を含めたパネルディ
スカッションを実施する。また、セミナー終了後には、名刺交換会及び交流会を開
催し、政府関係機関、国際機関、企業等とのネットワーキングの場を設ける。
進行概要:14:00~17:00
○開会
主催者挨拶
一般財団法人 貿易・産業協力振興財団 理事長 日下一正氏
共催者挨拶
国連開発計画(UNDP)駐日代表 近藤哲生氏
後援者挨拶
経済産業省 貿易経済協力局 通商金融・経済協力課長 岡田江平氏
○先行企業による事業紹介・Q&A
・豊田通商株式会社 自動車本部 戦略提携事業部 部長 鈴木健司氏
・会宝産業株式会社 代表取締役会長 近藤典彦氏
○パネルディスカッション
・ヤマハ発動機株式会社 海外市場開拓事業部 国際協力グループ
グループリーダー 渡邊基記氏
・フジクリーン工業株式会社 代表取締役社長 渡辺嘉一氏
・株式会社十六銀行 海外サポート部 部長 三輪誠司氏
・独立行政法人国際協力機構 民間連携事業部 連携推進課長 馬場隆氏
【モデレーター】慶応義塾大学大学院 経営管理研究科 教授 岡田正大氏
○統括コメント
・政策研究大学院大学 教授 大野泉氏
2.名刺交換会及び懇親会の開催17:15~19:00
BOP・インクルーシブビジネス推進に必要なパートナーシップ、ネットワーキングの構築を促
進するため、名刺交換会・交流会を実施した。参加者は77名。
以上
Ⅱ.助成事業実施結果
当財団の目的である我が国通商の振興及び円滑な対外経済関係の形成に寄与するため、平成27
年度(2015年度)においては、諸外国との貿易・投資の拡大、産業協力促進に資するミッショ
ンの派遣・受入れ、セミナーの開催、情報提供、展示会への出展、商談会の開催等を行う経済・貿
易関係団体に対し、所要経費の全部又は一部を助成した。
具体的には、①地方創生、地域経済活性化支援事業8件、②貿易・投資拡大支援事業3件、③海
外展開促進・海外市場調査事業4件、④対外経済関係発展事業3件の合計18件の事業に助成を行
った。
1.地方創生、地域経済活性化支援事業
(1)医療関連外国・外資系企業誘致並びに医療関連中小企業販路拡大事業
(助成事業者)公益財団法人 先端医療振興財団
○事業の目的
神戸市は古くから海外に開かれた港を通じて国際的な経済交流を進め、国際貿易都市と
して発展してきた経緯から、外国・外資系企業の誘致に積極的に取り組んでいる。また、
産学官の連携のもと、「神戸医療産業都市」を推進し、日本における医療関連産業の国際
競争力の強化に向けて、医療関連産業の集積、先端医療技術の研究開発拠点の整備を行っ
ている。
このような状況の下、神戸の強みを活かして医療関連の外国・外資系企業の更なる誘致
を促進するにあたり、東京において、外国・外資系企業及び在日大使館・領事館・各国経
済団体等を対象に神戸の強み・投資環境の発信を行い、また、海外において、世界の医療
関連企業に対し、神戸医療産業都市の取り組み・強みの発信を行うために、本事業を行う。
加えて、優れた日本のものづくり技術を活かして医療機器関連製品の研究開発・製造を
行う神戸医療産業都市進出企業・神戸市内の中小企業の販路拡大・海外企業との産業連携
の促進を行うために、本事業を実施する。
○事業の概要
1)MEDICA2015 出展事業
日
時:平成27年11月16日(月)~11月19日(木)
場
所:ドイツ・デュッセルドルフ市
活動内容:医療機器関連の世界最大規模の展示会において、神戸医療産業都市構想の
PR、海外医療機器関連企業の誘致、地元関連企業の海外販路拡大を目的と
- 1 -
して、14社・団体(うち中小企業6社)とともに MEDICA にブース出展
を行い、個別商談の場を設け、投資誘致活動や海外進出支援を行った。
面談数:4日間で626件
2)東京での医療関連外国・外資系企業及び在日大使館向けの投資促進セミナー事業
日
時:平成26年10月30日(金)
場
所:ジェトロ東京本部
活動内容:ひょうご・神戸の投資環境の紹介、既神戸進出外資系企業等(大日本住友
製薬株式会社、日本イーライリリー株式会社)による神戸進出の決め手等に
関する講演を行った。
参加者:54名
○事業の成果
1) MEDICA 出展事業
世界最大の医療機器展示会に8年連続して継続出展していることで、世界各国の医療機
器関連企業、研究機関、海外の医療クラスター等に対して、神戸医療産業都市の地名度向
上につながっている。
地名度の向上に伴い、年々、神戸医療産業都市に関心を持つ企業が増加している。出展
した14社・団体合わせて4日間で626件の面談があり、前年度の408件を大幅に上
回った。626社の面談のうち、成果が期待できる有望案件は44件である。
企業誘致については、ドイツやアメリカなどの欧米系の企業に加えて、アジア系の企業
に対してもブース訪問を実施。30社を超える企業に対して、積極的に神戸医療産業都市
の魅力を説明し、うち、数社に対して、継続的に情報提供を実施。
また、神戸ブースを訪れた外資系企業30社以上に対しても、誘致活動を実施。欧州の
企業について、来日時に神戸市を視察することで合意しているほか、同様に継続的に情報
提供を実施予定。
2) 東京での医療関連外国・外資系企業及び在日大使館向けの投資促進セミナー事業
セミナー54名、交流会56名の医療関連外資系企業及び在日大使館が参加し、医療関
連外国・外資系企業誘致活動を実施。神戸医療産業都市をPRし、誘致活動に貢献した。
その結果、1社と面談し、神戸市視察が実現。継続案件としてフォロー中。また、本国よ
り政府関係者及び企業を同行し、神戸市でセミナーを行いたい旨相談を受けた国もあり、
28年度に実施すべく調整中。
- 2 -
(2)「北海道ブランド」海外展開強化支援事業
(助成事業者)札幌商工会議所
○事業の目的
平成20年度より7年間にわたって、「北海道ブランド」の海外市場での確立を図るべ
く、台湾や香港・深圳などでのプロモーションや現地商談会などを実施したほか、平成2
1年度より3年間にわたって、農林水産省主催の事業と連携し、アジアの主要国・地域で
ある香港、台湾、シンガポール、韓国、中国などからバイヤーを招聘し、道内企業との個
別商談会や輸出促進セミナーを実施してきた。
特に21年度からは、北海道内広域にわたって、海外販路開拓・拡大意識の向上と北海
道ブランドのより一層の確立を図るため、函館、北見、旭川、帯広などの地方主要都市で
も輸出促進セミナーや海外バイヤーとの商談会を開催し、広域的な連携による効果の高い
販路拡大事業を実施してきた。
本年度については、国内外バイヤー・道内食関連事業双方にとって確固たる「北海道」
ブランドを確立するために、行政機関・経済団体輸出支援機関・地域銀行などが実施して
いる海外展開・輸出促進事業をより一層連携させ、ALL北海道体制による販路拡大プラ
ットフォーム形成を目指すとともに、商談効果を最大限生かすためのワンストップサービ
ス事業を構築していく。
具体的事業内容としては、ALL北海道体制による販路拡大プラットフォーム機能を備
えた各機関の事業連携による「FOOD HOKKAIDO2015」を開催する。
○事業の概要
1) ALL北海道体制による販路拡大プラットフォーム機能を備えた各機関の事業連携に
よる「FOOD HOKKAIDO2015」〔商談会〕の開催
「アジア市場を中心に、北海道産品の販路拡大と定期継続的な取引を進める」をテーマ
とし、例年、札幌にて開催している国内外バイヤー招聘による商談会を、平成27年度
においては他の機関との連携を強化し、招聘するバイヤー数、地域を大幅拡大。これま
での取り組みにより構築されたバイヤーとのネットワークを活用しつつ、中国、香港、
台湾、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシア、中東地域、アメリカ、オセアニア、
ヨーロッパ等を対象に、輸入食品を扱う商社や、百貨店・スーパーのバイヤー、海外に
てレストランチェーンなどを展開する外食業者などを招聘し、道内食品メーカー等との
商談会を2日間にわたって開催した。アジアを中心に68社のバイヤーを招聘した結果、
道内食関連参加企業数は126社(団体)、商談件数は2日間で964件と過去最大と
なった。
- 3 -
商談形式については、商談効果(成約率)を高める観点から、道内参加企業にバイヤ
ー情報を提供して選定。その後、商談を希望するバイヤーに企業情報並びに商品情報を
事前に周知。それらの情報をもとに、バイヤーが取引の可能性の高い企業・商品を指名
する「双方指名形式」で行った。また、商談会の前に、初めて参加する企業の海外展開
スキル向上や国際競争力の備わった商品づくりを目的とした「商談スキルセミナー」を
実施したほか、商談会終了後にはフォローアップを目的とした商社・物流業者との商談
会を実施した。
更には、商談会開催中に参加バイヤーに対して、実施の商品を展示・試食する「試食・
オープン商談会」も開催し、商談が組まれていないサプライヤーとの新たな商談チャン
スの創出を図った。
行政機関・経済団体輸出支援機関・地域銀行などが実施している海外展開・輸出促進
事業を連携させ、ALL 北海道体制によるスケールメリットと商談効果を最大限生かす
ため、北海道経済産業局による支援をはじめ、日本貿易振興機構北海道情報センター、
札幌市、一般社団法人北海道貿易物産振興会、道内金融機関が連携してバイヤーを招聘
し、規模の拡大と内容の充実、経費の節減、効率化を図ることができた。
<「FOOD HOKKAIDO2015 説明会」「商談会スキルセミナー」in 札幌の開催>
日
時:平成27年9月18日(金)
場
所:北海道経済センター
参加者:北海道内食品メーカー71社
<「FOOD HOKKAIDO2015」(商談会)の開催>
日
時:平成27年11月9日(月)~10日(火)
場
所:札幌パークホテル
参加者:国内外・食関連バイヤー68社
北海道内食品メーカー126社
商談件数:964件
<「FOOD HOKKAIDO2015」試食・オープン商談会>
日
時:平成27年11月9日(月)
場
所:札幌パークホテル
参加者:国内外・食関連バイヤー68社
北海道内商品メーカー(商談会参加社のうち104社が参加)
「北海道ブランド」海外展開強化支援事業実行委員会メンバー他、関係機関、
在札外国公館領事(中国、オーストラリア)合計313名
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2) 在札外国領事館・外国メディア等への「北海道ブランド」のグローバル発信
「試食・オープン商談会」終了後、バイヤーや海外メディア、外国領事館に対して「北
海道の魅力発信」を目的とした歓迎レセプションを開催。インバウンド観光客誘致を目
的とした PR ビデオの上映やアイヌ民謡や YOSAKOI ソーランの演舞を披露。海外メデ
ィアはバイヤーとしても参加している香港 TV が取材を実施した他、国内メディアも複
数取材を行った。
日
時:平成27年11月9日(月)
場
所:札幌パークホテル
参加者:国内外・食関連バイヤー、
「北海道ブランド」海外展開強化支援事業実行委員会メンバー
関係機関、在札外国公館領事(中国、オーストラリア)合計313名
3) 商談後のフォローアップ事業
商談会終了後の2月にはフォローアップを目的とした商社・物流業者との商談会を
実施した。商社による輸出手続きのサポート、物流会社による輸送に関する相談対応な
どにより、道内企業の抱える課題解決に向けてフォローアップを行った。またその後の
進捗状況確認のため、フォローアップアンケートを実施した。
<「FOOD HOKKAIDO2015~食品輸出フォローアップ」商社・物流との商談会の開催
日
時:平成28年2月4日(木)
場
所:北海道経済センター
参加者:北海道内食品メーカー36社
商社・物流業者10社
アンケートによる商談結果:
商談終了直後と4ヶ月経過した時点で、商談成立の状況についてアンケートを実施。
時間が経過するとともに、成約件数も増加していることから、商談成立までには単価
や輸送方法など克服すべき点が多く、相当の時間を要することがわかる。今後も道内
企業に対し、フォローアップを継続、商談成立に結び付けるよう取り組む。
・商談終了直後(回答126社)
当日商談成立
31件
7,459,000 円
商談成立見込
465件
61,967,550 円
・商談終了4ヶ月後(回答67社)
商談成立
55件
43,211,854 円
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○事業の成果
平成20年度より8年間にわたって、「北海道ブランド」の海外市場での確立を図るべ
く、アジアを中心にプロモーションや現地商談会などを実施したほか、経済産業省北海道
経済産業局や北海道、札幌市などと連携し、オール北海道の体制のもと、輸出促進に向け
たセミナーの開催や国内外のバイヤーを北海道に招聘し、マッチング商談会などの事業を
実施してきた。
その結果として、8年間で約2,600件の商談を実施し、平成27年度の商談会にお
けるアンケート結果でも、商談率(成約及び継続商談の割合)が50%を超えるなど、本
事業が「北海道ブランド」の継続的かつ定番化に向けた重要なファクターを担っていると
言える。
国内外食品関連バイヤー招聘による「FOOD HOKKAIDO 2015」(商談会)では、こ
れまでの取り組みにより構築されたバイヤーとのネットワークを活用し、アジア地域を中
心に、香港、シンガポール、台湾、タイ、中国などから輸入食品を扱う商社や、百貨店・
スーパーのバイヤー、飲食チェーン経営者を招聘した、加えて北海道経済産業局、JETRO、
札幌市及び北海道貿易物産振興会との連携によりバイヤー数を事業計画よりも拡大し、イ
ンドネシア、ベトナムなど ASEAN 新興国やハワイなどからもバイヤーを招聘。商談を
2日間に渡って開催し、内容の拡充を図った。
本年度は、商談マッチング精度の向上と成約に向けての迅速性を促すために、まずは北
海道内企業の参加(エントリー)を募り、会社概要や商品情報などを予め入手、分析、調
査した商品情報を、国内外バイヤーに伝え、
「取引の可能性が高い商品」
「興味・関心のあ
る企業」を選んで頂く、ミスマッチを減らすべくサプライヤー、バイヤーによる「双方指
名型」の商談会を開催した。
商談は、バイヤーと道内企業が対面で行い、成約に向け踏み込んだ内容を促すべく、通
訳を介しても十分商談できるよう1コマの時間を40分に設定した。予め企業・商品情報
などがバイヤーに伝わっているため、具体的な商談が進められ、その場で成約したケース
(31件)がある等、非常に活発な商談となった。
道内参加企業数は札幌など道央地域を中心に、道内各地から参加した結果、本事業で過
去最大の126社が参加、商談件数も2日間で964件。商談終了直後のアンケートでは
成約額が 7,459,000 円に上るなど、商談会の有用性及び即効性を実証する結果となった。
さらに、バイヤーとの新たな出会いの場とすべく、道内企業が実際の商品を展示し、バ
イヤーに試食してもらうことで商談のチャンスを広げる目的で、商談会1日目終了後に、
「試食・オープン商談会」を開催。道内企業104社が参加し、国内外バイヤーに対して
積極的なアプローチを行った。
- 6 -
参加企業からのアンケートでも、本事業の満足度は70%以上で、本事業の継続的・発
展的展開を改めて実感した。
本事業が国内外バイヤー及び道内企業双方にとって、海外展開・販路拡大の為の不可欠
な事業として周知、定着化が図られ、香港、シンガポールなどのアジア圏を中心に、様々
な国のバイヤーとの連携強化と、ネットワークを構築することができた。
1)ALL 北海道体制の更なる強化と一次産品の輸出拡大に向けて
北海道への訪日外国人数は、円安傾向の継続や東南アジア諸国に対する査証要件の緩
和などから、平成27年1月から6月までの上期の合計で93万人を超え、日本全体の
訪日外客数913万人の約1割を占めている。中でも中国・香港からの来道者数は飛躍
的に伸びており、海外でも「北海道ブランド」の農林水産物・食品への関心がより一層
高まることが期待されている。それらの需要を的確に把握し、「北海道ブランド」なら
ではの付加価値、生産力や国際競争力をいかに高めていくかが、
「アジア市場を中心に、
北海道産品の販路拡大と定期継続的な取引を進める」という課題の解決に結びついてい
くと考えられる。
なお、本事業実施にあたり、北海道経済産業局、日本貿易振興機構北海道貿易情報セ
ンター、札幌市、一般社団法人北海道貿易物産振興会などと連携して実施できたことに
より、バイヤー招聘の拡大、内容の充実と経費の節減、効率化を図ることが可能となり、
海外市場における「北海道ブランド」確立に寄与する事業となった。
今後はバイヤーアンケートにもあるように、1次産品のニーズに応えるべく農・畜産
品の商談機会を増やしていく。また、北海道の地域的課題である輸送方法について各支
援機関や物流会社等と検討を重ね、テスト輸送など輸送問題の一助となる取組を推進す
る。
そして、海外バイヤー・道内食関連企業双方にとって確固たる「北海道」ブランドを
確立するために、行政機関・経済団体輸出支援機関・地域銀行などが実施している海外
展開・輸出促進事業や観光事業などをより一層連携させ、ALL 北海道体制による販路拡
大コンソーシアム形成を目指すとともに、商談効果を最大限生かすためのワンストップ
サービスの構築に努めていく。
2)大商談会を補完する海外展開支援事業について
道内企業の海外展開を支援するため、商談会事業を柱としつつ、様々な事業を展開し
た。
<香港・台湾外食産業有力企業との商談会>
開催日時:平成27年9月17日(木)
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場
所:北海道経済センター
参加者 :道内食品関連企業16社、外食分野有力企業バイヤー 香港4社、台湾1社
内
容:1.ジェトロ及び札幌商工会議所による事業説明、招聘企業5社の自社紹介
2.商談会 外食分野の商談会
3,交流会 招聘企業、商談会参加企業、関係者による交流会
「FOOD HOKKAIDO2015」における外食分野の補完として、香港と台湾の外食分野
の有力企業5社を招聘し、現地への外食分野での進出や食品の輸出等事業展開を検討し
ている道内飲食業16社との商談会を開催したほか、ジェトロ、当所それぞれのサービ
ス産業分野、外食分野の事業についての説明、招聘企業による自社紹介、招聘企業、商
談会参加企業、関係者による交流会を開催した。
台湾、香港は、直行便が就航していることなどを背景に、来道観光客数が多い国・地
域であり、観光を通じ北海道の良さ、ラーメン、新鮮な魚貝等を扱う外食分野への理解
や関心が高いことから、今回外食分野の有力企業を招聘した。北海道以外では広島・東
京にて開催したが、参加企業数は北海道がトップであった。
参加企業からは「大変勉強になり、海外進出への意欲がより高まった」、バイヤーか
らは「北海道は大好きなので来年も開催して欲しい」との声があがった。現在参加企業
のうち1社が香港進出に向けて準備を進めている。
<ベトナム展開セミナーin 札幌及びフードビジネスマッチング in ベトナム2016説
明会>
開催日時:平成28年3月2日(火)
場
参加者
内
所:北海道経済センター
:道内食品関連企業36社47名
容:第一部 テーマ:「ベトナム経済概況と食品・外食市場の最新事業」
第二部 テーマ:「ベトナムにおける事業展開について」
「ベトナム展開セミナー」の第一部では JETRO ハノイ駐在員であった小林恵介氏
からベトナムの経済概況と食品・外食市場について講義いただいた。今後も同国は経
済成長が見込まれているが、特に食産業に関しては外食文化があるため外食市場は期
待できる。この分野は以前から米国系や韓国系が進出しているとの事であった。第二
部ではクール北海道(株)のアンドレス パトリシアン氏からクール北海道がベトナムで
展開している事業について説明いただいた。食品の輸出に加え、ベトナムで人気のブ
ロガーが来道した時の動画を公開し、インフルエンサーマーケティングを実施し PR
を行っている。また、ホーチミン中心部の公園に北海道の様々な食を紹介するフード
コート「北海道ヴィレッジ」を設立し、市民に北海道の食の浸透を図っていく予定と
- 8 -
のこと。会場は満員で食関連企業のベトナムに対する関心の深さが伺えた。また、ア
ンケートでも回答した全員から役に立ったとの回答があり、概ね満足度の高いセミナ
ーとなった。
セミナー後に実施した「フードビジネスマッチング in ベトナム」説明会には同商談
会申込企業10社中9社が参加した。
<フードビジネスマッチング in ベトナム2016(食品商談会)>
開催日時:平成28年3月15日(火)
場
所:GEM CENTER(ベトナム ホーチミン市)
参加者
:道内食品関連企業10社16名、現地バイヤー77名
メコン川諸国において最も人口が多く安定した成長を続けるベトナムのホーチミン
において、道内食品関連企業による商談会を前年に引き続き実施した。今回は前年の
倍にあたる道内食品関連企業10社が参加、加えて物流2社、IT1社が参加した。
商談会には、ベトナムの外食産業関係者、輸入・卸業者、小売業者など昨年以上の
約80名のバイヤー・メディア関係者が来場。限られた時間での効率的な商談を目指
し、バイヤーには事前に企業や商品の情報を周知するとともに当日はサンプル試食等
も行い商品の PR を行った。
商談会後の出展企業へのアンケートでは、全ての参加企業から当商談会が「役に立
った」との回答があり、3月25日時点での成約件数は4件(昨年0件)、成約見込み
件数は9件(昨年2件)となっている。また、回答した企業の半数以上が今後につな
がる成果を得たと回答している。現地では、まだ味噌味に抵抗があるなど、現地ニー
ズを得る有効な場となった。また、ここで多くのバイヤーとコンタクトを取れたため、
今後の商談会への招聘に繋げる。
(3)「九州の環境産業に関わる中小企業の海外展開のための実証マッチングとアジア諸国とのビジ
ネスマッチングセミナーの開催」事業
(助成事業者)公益財団法人 西日本産業貿易コンベンション協会
○事業の目的
環境技術のニーズが高まっている東南アジア地域において、現地で求められている技術
や条件、その国の法律・規制等の情報を、九州の環境産業企業に提供することにより、そ
れぞれの国に適合した環境技術に改良・改善していくことや足りない部分に対しては企業
間協力・連携を促進することで、さらなる国際競争力の強化を図り、同地域への環境技術
の輸出を促進し、九州の環境産業の発展に寄与する。
- 9 -
○事業の概要
九州地域の環境産業に関わる中小企業に対して、環境技術のニーズが高まっている東南
アジア地域への環境技術の輸出を促進し、九州の環境産業の発展に寄与するため、「九州
の中小環境産業の海外取引促進のための海外 PR 及び現地ニーズ把握のための実証ビジ
ネスマッチング」と「九州の中小環境産業の国際競争力の強化および環境技術輸出促進の
ためのビジネスマッチングセミナーの開催」の2つを実施した。
1)九州の中小環境産業の海外取引促進のための海外 PR 及び現地ニーズ把握のための実
証マッチング
<展示会:2015ハノイ環境・エネルギー産業>
Environment & Energy Tech Hanoi2015
日
時:平成27年5月20日(水)~22日(金)
会
場:ベトナム ハノイ,ICE(International Center for Exhibition)
主
催:ベクスコ,Global Expo,Hanoi Energy Conservation Center
後
援:ハノイ人民委員会、ベトナム産業貿易部など
展示分野:エネルギー:電力発展、新再生エネルギー、原子力、ガス
環境:廃棄物処理、水処理、大気
開催規模:7ヵ国 131社 232ブース
来場者数:17,100名
<ENTECH ハノイ展における出展マッチング>
・九州から5社・団体が出展。福岡県担当部局も参加。5月のベトナムは、36度以
上であり、まだ環境ビジネスに関心を示している来場者は、先進国と比較すると少
ないが来場者は熱心であった。
・ベトナムでは、排水処理やゴミ分別へのニーズが大きく来場者の質問も集中した。
・主催者より25社のマッチング先が提供され、各社とのマッチングが行われた。
<行政等への訪問によりプレゼンテーション・ビジネスマッチング>
①ハノイ市天然自然環境局(DONRE)
日
時:平成27年5月19日(火)
場
所:ハノイ市天然資源環境局(DONRE)庁舎
内
容:ハノイ市天然自然環境局(DONRE)において参加企業5社・団体のプレゼ
ンを実施して、マッチングを図った。DONRE より、副局長を初め、合計4
名の担当者が参加した。
ハノイ市は、福岡県と姉妹提携をしている関係で、プレゼン内容の詳細につ
- 10 -
いては、ENTECH 出展ブースにおいて、ヒアリングしていただくことにな
り、会場に副局長を始め、担当課長が来場し、ブースにおいて説明を行った。
特に、ゴミ処理について、日本の処理方法などに質問が及んだ。
②ベトナムハイズオン省人民委員会
委員長(日本の県知事に相当)等に対する日本事業の説明及びマッチング業務
日
時:平成27年5月21日(木)
場
所:ハイズオン省人民委員会
内
容:ハノイ市周辺の環境状況把握とハイズオン省とのマッチングのために参加企
業2社とともに同省を訪問し、人民委員会委員長と面談した。その様子はウ
ェブニュースならびにテレビニュースとして放映された。
委員長との面談後、同省人民委員会投資計画局の局長ならびに副委員長と会
議を行い、2社の企業紹介を行うと共に、今後同省で参画可能なプロジェク
トが発生した際にご紹介いただけるよう要請した。
③ベトナム政府 農業農村開発省
日
時:平成27年5月22日(金)
場
所:農業農村開発省
内
容:マッチング参加5社によるプレゼンと意見交換
同省関係者は農業分野における経済発展と国際協力を考えており、特に、バ
イオテクノロジーや品種改良には関心がある。
また、日本からもゴミの分別やエネルギー管理などを学びたい旨の話があっ
た。
④ベトナム政府 資源環境省
日
時:平成27年5月22日(金)
場
所:資源環境省
内
容:ベトナム資源環境省は、政府のコンサルティング部門として企業をガイダン
スしている。現在の課題は、固形ゴミ、排水、大気汚染があるが、特に関心
のあるのは、固形廃棄物の処理である。
日本からの技術導入の課題は、コストが高すぎることで、ベトナム政府の予
算と実態にあったプロジェクトについて提案してほしい旨の要望があった。
⑤その他大手ゼネコン及び土木系コンサルティング企業とも面談し、5社とのマッチ
ングを行った。
2)九州の中小環境産業の国際競争力の強化および環境技術輸出促進のためのビジネスマ
ッチングセミナーの開催
- 11 -
<ベトナム環境ビジネスセミナー>
日
時:平成27年10月8日(木)
会
場:西日本総合展示場新館
聴講者数:65名
①内容:ハノイを始めベトナムにおける廃棄物処理について
ハノイ市での廃棄物処理方法について
ハノイ市で固形廃棄物を処理するための処理場について
講
師:ハノイ市天然資源環境局 天然資源環境投資建設事業管理委員会
課長補佐 ド・ゴック・ハイ氏
②内容:排水処理プラント及びベトナムにおける企業・産業の状況について
講
師:ディンブー工業団地株式会社 取締役社長 フランク ウォーターズ氏
③内容:ベトナムの工業団地について
講
師:北九州ひまわり大使 野村ハイフォン工業団地開発会社 湯元英一氏
○事業の成果
「九州の中小環境産業の海外取引促進のための海外 PR 及び現地ニーズ把握のための
実証ビジネスマッチング」では、協会、福岡県の他に5社の民間企業・団体が参加した。
ベトナムでのビジネスマッチングは、展示会会場でのマッチングと福岡県とハノイ市
との友好提携に基づいたハノイ市天然資源環境局とのマッチング、協会のコーディネー
トによるベトナムの農業農村開発省、資源環境省などの政府機関と地場大手財閥のビン
グループ、地場ゼネコンとのマッチングの計3種のマッチングを実施した。
参加者からは、
「展示会でもまた新たなビジネス情報を多数いただきました」、
「現地の
商社においても入手しにくい情報が手に入り、普段では会えない関係者に面談すること
ができた」、「社会主義国において行政とのマッチングや交流ができる機会は貴重」等の
声をいただき、貴重な成果をもたらすことができた。
「九州の中小環境産業の国際競争力の強化および環境技術輸出促進のためのビジネス
マッチングセミナーの開催」では、ベトナムで現地の環境ビジネスに関わる方々を講師
に招聘し、現地の状況や求められている技術、法律・規制などについて3名からのプレ
ゼンテーションを実施した。
①まず、ハノイ市の現在直面している環境に関する3つの課題についてのプレゼンテ
ーションでは1つ目に、廃棄物処理に関する政策、優遇対策について説明が行われ、2
つ目は、ハノイ市での廃棄物処理に関する説明がなされるとともに、3つ目として、福
岡県の技術協力による最終処分場についての説明がなされ、処理能力の向上や拡大につ
- 12 -
いて、またその費用に関する説明が行われた。
②「ディンブー工業団地について」のプレゼンテーションでは、工業団地の拡大とそ
れに伴う水処理、廃棄物処理の現状や現地ニーズについて情報提供いただいた。
③「ベトナムの工業団地について」では、JICA の専門家としてハイフォン市のアドバ
イザーとしての経験や日本の企業進出の支援の観点からプレゼンテーションを実施した。
今回も現地の行政や企業から講師を招聘することで、単なる情報提供にとどまらず、
行政と一体となった海外展開の可能性や実績情報など生の情報が提供できたと考える。
聴講者数も65名を数え、環境関連事業者はもとより、幅広い業種からも多くの聴講が
あり、講師への質問・問い合わせや名刺交換などが多く寄せられるなど、大変に熱心な
姿が見受けられ、大きな成果を得ることができた。
(4)対日直接投資促進及び海外販路開拓に資する海外航空機関連企業との交流事業
(助成事業者)公益財団法人 中部科学技術センター
○事業の目的
グレーター・ナゴヤ(名古屋市を中心とした半径 100 ㎞の広域経済圏)は我が国初の国
産ジェット旅客機・MRJ の開発、製造の中心拠点であり、研究開発から設計、製造、保
守管理までの一貫体制を構築し、アメリカのシアトル、フランスのツールーズに匹敵する
アジア最大の航空宇宙産業クラスターの形成を目指す「アジア NO.1 航空宇宙産業クラス
ター形成特区」の指定を受け、自動車に続く次世代産業として育成、振興に重点をおいた
取り組みを進めているところである。
そのような背景のもと、本事業は、対日直接投資による航空宇宙産業の更なる集積の促
進並びに海外航空機関連企業との交流促進を契機とした海外販路開拓に繋げ、地域のみな
らず、我が国の関連産業活性化を目的とした。
○事業の概要
対日直接投資による航空宇宙産業の更なる集積の促進並びに海外航空機関連企業との
交流促進を契機とした海外販路開拓に繋げ、地域のみならず、我が国の関連産業活性化に
貢献した。
1)GNI トップミッションの派遣、航空宇宙産業シンポジウムの開催
パリ国際エアショーにグレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)協議会をはじめ、
当地域の航空関連企業を伴ったミッション団を派遣し、当地域の魅力を PR するべく、
投資環境や対日投資に関するインセンティブなどを紹介するシンポジウムを開催した。
あわせて、グレーター・ナゴヤ地域の投資環境等を訴求するためのセミナー等プロモー
- 13 -
ション活動や、欧米企業の最新ニーズ把握のためのヒアリングの実施、海外産業クラス
ターとの連携強化に向けた経済交流の実施、さらには海外企業の当地域への投資ニーズ
に応じたインセンティブの検討を行った。
調査ミッション派遣にかかる関係者会議の実施
本事業における実施内容について情報共有を行うとともに、世界最大規模の国際的エ
アショーであり、かつ投資決定権又は購買に関する決定権を有する海外航空機関連企
業の幹部が集う「パリ国際エアショー」ミッション派遣(GNI 航空宇宙ミッション2
015)の有効活用や今後の事業の進め方、役割分担等について意見交換を実施した。
・GNI 航空宇宙ミッション2015にかかる目的、コンテンツ、派遣メンバーについ
て
・海外航空宇宙クラスターとの連携強化について
・GNI 航空宇宙ミッション2015をはじめ、本事業を遂行するにあたっての専門家
について
・GNI 航空宇宙ミッション2015におけるターゲット企業について
・航空宇宙産業シンポジウムの開催について
・フランス航空関連事業の視察について
「GNI 航空宇宙ミッション2015」における活動について
日
時:平成27年6月15日(月)~20日(土)
参加メンバー:
GNI 協議会会長等
経済産業省 中部経済産業局
GNI 協議会参画自治体(岐阜県、三重県、名古屋市)
一般社団法人 中部航空宇宙産業技術センター(C-ASTEC)
民間企業
計17名
主な活動内容及び成果
ハンブルグ・アビエーション、GNI 協議会、C-ASTEC との協力関係覚書締結式
エアショー会場において、ドイツの航空宇宙クラスターであるハンブルク・アビエ
ーションとの間で航空宇宙産業にかかる覚書(MOU)を締結。
航空宇宙産業シンポジウムの開催
ヴァルドワーズ県航空関連企業に向けて、グレーター・ナゴヤ地域への投資を促進
するべき地域の PR を実施。約50名が参加した。
日
時:平成27年6月18日(木)
- 14 -
主
催:グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会
特別協力:ヴァルドワーズ県経済振興委員会(CEEVO)
場
所:Espace Alize-Terminal d Aviation d Affaires
プログラム:
グレーター・ナゴヤ地域の航空宇宙産業クラスターについて
経済産業省 中部経済産業局長 井内摂男氏
Flying into the future
三菱航空機 営業本部営業部長 福原裕悟氏
A challenge to Aviation from Auto Industry
多摩川精機販売株式会社 代表取締役社長 新井昭文氏
GNI/CEEVO ビジネスマッチング
パリエアショーに参加しているグレーター・ナゴヤ地域企業と海外航空機関連企業
とのビジネスマッチングを実施。各10社、合計20社が参加しビジネス交流を行
った。
GNI 航空機産業勉強会の開催
「GNI 航空宇宙ミッション2015」での成果を GNI 協議会関係者に展開し、航空
産業についての理解を深める機会として、GNI 航空機産業勉強会を開催した。
日
時:平成27年10月22日(木)
場
所:名古屋商工会議所
講 師:GNI 協議会サプライチェーンコーディネーター(本事業専門家)川合勝義氏
テーマ:「航空機業界の動向と新規参入に求められるもの」
出席者:GNI 協議会関係者(行政機関、経済支援団体等)30名が出席
2)交流促進セミナー及び地域関係者とのマッチング、交流会の開催
欧米航空機企業の誘致及び海外販路開拓におけるマッチングの確度を挙げるため、
企業を招聘し、最新技術動向や今後の戦略等の最新情報、当地域に期待する事項等を
提供いただくセミナーを開催した。加えて、「GNI 航空宇宙ミッション2015」で
把握したニーズを踏まえ、当地域の中堅・中小企業に加え、大学、研究機関等を選定
し、個別マッチングを実施する。さらに、交流会を開催し、当地域関係者、とりわけ
中堅・中小企業と海外航空関連企業とのネットワーク強化を図るとともに、直接投資
あるいは取引の拡大への足掛かりとした。
6月、グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会ではパリエアショー会場にてエ
アバス社シャレーを訪問し、グレーター・ナゴヤ地域の優位性について打ち出した。
- 15 -
GNI 協議会ミッションによる働きかけを受け、エアバス社では、その半年後、欧州
の製造現場より幹部7名と日本法人2名(計9名)のキーパーソンをグレーター・ナ
ゴヤ地域に送り、優れたモノづくり地域を視察することとなった。
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会では、これら幹部関係者に、地域との
密接な繋がりを持っていただく為、当地域の優れたモノづくり企業への訪問、商談や
交流会の機会等を盛り込んだ「エアバス社対象 GNI 招聘プログラム」を構成し、提供
した。
本招聘プログラムでは、
「インダストリアル・ツアー」、
「研究開発拠点視察」及び「交
流会」を通し、エアバス社メンバーにモノづくり企業の強みと地域の投資環境、優れ
た地域性を紹介するとともに、エアバス社からは最新技術動向や今後の戦略等の情報
提供を受けた。
○事業の成果
今年度の主な成果は、①パリ国際エアショーでの「航空宇宙産業シンポジウム」
、航空
宇宙クラスター及び航空機関連企業への訪問を通じて、当地域のPRや対日投資にかかる
ニーズを把握できたこと。②ハンブルグ・アビエーションとのMOU締結により、航空
宇宙先進地域とのより密な連携のための足掛かりを構築できたこと。③グレーター・ナ
ゴヤ地域企業とのビジネス拡大、将来的な当地域への誘致という点から、当地域として
最も連携を強化したいと考えるエアバス社を招聘し、エアバス社のニーズを把握すると
ともに、当地域への投資した際のビジネスチャンスについてPRできたことである。
(5)「富山県ものづくり総合見本市2015」開催事業
(助成事業者)公益財団法人 富山県新世紀産業機構
○事業の目的
富山県では、環日本海諸国をはじめとする北東アジア地域との経済交流促進に積極的に
取り組んでおり、その一環として、1999年以来、ほぼ隔年で NEAR(北東アジア経済
交流 EXPO)を開催してきた。
従来別会場で同時開催していた「とやまテクノフェア(日本企業主体)」と「NEAR(海
外企業主体)
」とを統合し、「富山県ものづくり総合見本市2015」として開催すること
とした。
本見本市では、海外出展者に富山県内企業など日本国内の多様な企業等との交流・商談
の機会を提供するとともに、県内の優れたものづくり技術や製品を国内外に発信すること
を目的とした。
- 16 -
○事業の概要
工作・産業機械、電子・電機、IT、プラスチック、アルミ、繊維、医薬品、化学など広
く国内外のものづくり技術や製品を展示し、経済交流の促進をはかるとともに、県民にも
のづくり技術を紹介した。
日 時:平成27年4月23日(木)~25日(土)
会 場:富山産業展示館(テクノホール)、富山市体育文化センター
出展者内訳:海外 11ヵ国から162社・団体
中国114、台湾20、タイ10、韓国6
新規出展 ベトナム5、インドネシア2、フィリピン1
国内 18都府県から226社・団体
来場者数:16,419人
開催中の商談件数:4,354件
○事業の成果
<出展>
出展者数は国内・海外を合わせて過去最大の388社・団体となった。そのうち海外出
展者についても過去最多の11ヵ国から162社・団体となり、従来よりも多くの企業間
の交流が行われた。また、今回初めてベトナム、インドネシア、フィリピンから出展があ
り、経済成長著しい ASEAN 諸国との経済交流の弾みとなった。
従来の出展対象業種は機械・電子、プラスチック、アルミ、IT であったが、今回は、こ
れらに加え、薬業、繊維等ものづくり全般に拡大し、より幅広い分野での経済交流が今後
も期待される。
これまで、とやまテクノホールに国内企業を、富山市体育文化センターに海外企業を配
置していたが、今回は両会場をフル活用し、国内・海外企業を混ぜ合わせることで国内外
企業が互いのブースを訪れやすくなり、盛んな交流が行われた。
<来場者>
1万人以上の企業関係者に加え、1千人以上の学生・生徒・児童も来場した。来場者か
らは「予想以上の集客であった。次回は是非出展したい」という声が聞かれるなど、会場
の活気に期待以上の評価を得た。また、海外企業ブースを訪れる学生などもおり、グロー
バル人材育成にも役だった。
<商談>
商談件数
会期中の商談件数は過去最多の4,354件となった。これは、国内・海外企業を同一会
- 17 -
場に混在させたことも一因を考えられる。
商談にかかる支援
「無料通訳サービス」として、中国語・韓国語・英語の商談通訳を2ブースにつき原則
1名配置することで、海外企業と国内企業、来場バイヤー等との活発な商談をサポートし
た。
また、
「事前商談ビジネスマッチング」を行い、事務局がスケジュールを組み、商談会を
開催した(3日間)。事前にアレンジした商談は96件となり、参加企業からは、自社の
興味ある企業と確実に商談の時間を確保できるという点が好評であった。商談が成約に繋
がっていない場合でも、「今後のビジネスのきっかけができた」と高評価する出展者が多
かった。
海外バイヤー招聘商談会
アジア各国から機械・機械部品・金型・自動車部品等を取り扱うバイヤーを招聘した商
談会を開催した。前回の倍以上の18社の海外バイヤーを招聘し、国内にいながら多数の
バイヤーと商談することができると好評であった。
日本からは85社の企業が参加し(前回41社)、うち13社は初めて輸出に取り組む企
業であり、事務局でも積極的にサポートを行った。
<ビジネスチャンス創出に向けた取り組み>
県内企業視察会
今回初の試みとして、県内製造業大手3社を見学する県内企業視察会を実施した。64
名が参加し、そのうち海外からの参加者が61名であった。製品の生産現場や先端技術を
間近で見る貴重な機会となり、満足度の高い視察会となった。
視察先:株式会社 不二越、株式会社 スギノマシン、三協立山 株式会社
海外投資環境セミナー
海外10ヵ国・地域の投資受入責任者を招聘し、現地の最新事業の紹介とビジネス環境
についてのセミナーを開催した。各国の投資環境について集中的に知ることができるとい
うことで、154名が受講した。特に東南アジアに関するセミナーが人気であった。
セミナー・メーカープレゼン
国内外出展企業によるプレゼンテーションの機会を設け、全25講座を行った(うち、
海外5講座)
、受講者数は531名となり、出展企業・団体が集中的に自社製品の PR を行
うことができた。
- 18 -
(6)日本海側諸港湾を利用した中国東北地域への貿易ルート構築支援事業
(助成事業者)公益財団法人 環日本海経済研究所(ERINA)
○事業の目的
日本海側諸港湾を利用したロシア極東、中国東北地域との貿易ルートを構築することを
目的として、平成26年度は中国東北地域からの40フィートコンテナ2本の実験輸送に
成功した。但し、これは中国から日本への輸入で、着港がそれぞれ名古屋、大阪と太平洋
側の港であった。今年度は日本海側港湾から、中国東北向けに輸出コンテナの輸送実験実
現を目指す。
平成26年度は東京と大阪で輸送実験に関するセミナーを実施したが、同ルートの商業
利用を考えている参加企業も散見された。そのような企業等に対する助言、利用促進を働
きかけ、このルートの商業化利用促進を図ることを目的とする。
○事業の概要
1)輸送実験
日本海側港湾を利用して中国東北地域に貨物を実験的に輸送することを目指した。年
度前半は、鳥取県境港を母港とする、DBS フェリーを利用することで作業を進めていた
が、諸般の理由で実現しなかった。そこで、DBS フェリーに代わり、FESCO のコンテ
ナ航路を使用して富山新港からボストーチヌイ港を経由し、中国黒龍江省綏芬河へ向け
た貨物を発送することとした。その準備を進めていたところ、中国綏芬河側から、日本
からのコンテナを使い、昨年同様、支援のもと日本向けの木工製品を輸出する提案を受
けた。同一のコンテナでの輸出入は商業輸送により近いと考え、受け入れることとした。
平成27年12月12日(土)に富山新港から40フィートコンテナ1本を発送した。
日本向け中国からの輸出については、結局、荷主の同意が得られないこと、中国国内鉄
道運賃が割高なこと等の理由で実現しなかった。
<輸送実験概要>
40フィートコンテナ1本
積み荷
潤滑油 20リットル缶10缶(200リットル)
カーワックス 6種各2個(12個)
行程
平成27年12月12日(土)富山新港発
平成27年12月14日(月)ボストーチヌイ港着
平成27年12月26日(土)トラックにて綏芬河着
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コンテナをトラックに載せたまま荷物を取り出し、同
日、ボストーチヌイ港へ。コンテナは空コンテナデポ
に返却
2)利用促進セミナー
企業参加が多く見込め、より商流に結びつく可能性が高いと予想される大阪で、大阪
商工会議所と共催で次のように開催した。
テーマ:「中国東北地域との新貿易ルート・日中短縮ルート輸送実験報告会」
日
時:平成28年2月25日(木)
会
場:マイドームおおさか
参加数:約40名
プログラム:
①輸送実験までの経緯
ERINA 経済交流部 佐藤尚氏
②物流・商流から見た中国東北地域の可能性
福島大学 経済経営学類准教授/ERINA 共同研究員 朱永浩氏
③当ルート利用貨物の可能性・商圏の拡大
株式会社 アルゴナフト 貿易事業部長 長谷川知氏
④中国黒龍江省・綏芬河市の国際物流の取組状況・期待
中国黒龍江省綏芬河市共産党委員会書記 李大義氏
⑤質疑応答
4名の他、中国黒龍江省綏芬河商練連集団・遠東集団 孫来君氏
3)ルート利用希望者に対する利用促進・助言活動
これについては、事業開始時期から積極的に支援していただいた新潟の貿易会社及び
京都府舞鶴市関係者に今後の日中間の協力について報告した。
○事業の成果
・綏芬河ルートの利用可能性を実証したことにより、中国東北地域(吉林省、黒龍江省)
は日本との貿易ルートとして、大連ルートと綏芬河ルートの2つのルートを活用・競合さ
せる道が開けたと言える。既存の大連ルートが、綏芬河ルートの対抗策として、運賃の値
下げ、サービス内容の向上等を実施することになれば、利用者は距離的にメリットのある
綏芬河ルートに加え、いっそう便益を得る状況になる。
綏芬河には総合保税区があり、中国の東部沿海地域(例えば、上海)でみられるように、
保税地域で一般消費向小売り販売が可能になれば、商流・物流における綏芬河ルートの可
- 20 -
能性は大きく開くものと思われる。
・本事業は平成23年度から5年間実施し、次の通りの成果を得て平成27年度で完了し
た。
①日本海側港湾(富山新港)~ロシア極東港湾~中国東北地域の双方向での貿易輸送ル
ートの構築。
②中国側、ロシア側との商業輸送に係る手続きの簡素化等、協力関係の構築
③今後の民間企業の商流参入への橋渡し
(7)四国産品輸出商談会
(助成事業者)四国経済連合会
○事業の目的
成長著しいアジア各国から、バイヤーを招聘し、輸出意欲のある四国の食品企業との個
別商談会を開催する。また、商談会開催に際し、食や観光を中心に「四国」を紹介する媒
体を作成し、四国の認知度向上を図っていく。
○事業の概要
1)輸出商談会
台湾及びタイのバイヤーを招聘し、四国産品をアピールするとともに、海外市場のニ
ーズや商品の改善について理解を深め、輸出拡大の実現を図った。
事前に海外バイヤーに各参加企業の商品・情報を提供し、双方の希望に基づき、個別
に商談会を実施した。海外バイヤーからは商品に対する感想・評価、今後の取り組みへ
のアドバイスをもらうとともに、輸出拡大実現への機会をつくった。
日
時:平成27年9月1日(木)~3日(土)
参加者:台湾及びタイの実務者クラスのバイヤー9名(6社)を招聘
・日本側の参加企業
30社(商品数:約60品)
徳島県 4社、香川県 9社、愛知県 8社、高知県 9社
2)「四国」の食文化、観光等を紹介する媒体の作成
食を中心に「四国」を紹介する媒体(パンフレット)を作成し、認知度の向上を図
る。パンフレットは3種類(英語版・中国語版・スペイン語版)を作成した。
○事業の成果
四国の食品企業は中小企業が多く、また輸出に関するノウハウに乏しい。自力で海外へ
- 21 -
売り込みを行うことも容易ではないため、海外バイヤーとの商談の場を設けることによっ
て輸出拡大の機会創出を図るとともに、今後の事業展開・拡大の端緒を得ることができた。
一方、商談会を通じて判明した、賞味期限の問題、現地で売れる商品づくり(味覚、安
全性、簡便性、パッケージデザイン)への改良等の課題に取り組むこととする。
輸出商談会における実績
・台湾現地での物産展参加要請
高知県企業1社が平成28年2月に台湾で開催された日本物産展への参加要請を受
け出店。12日間で1,595千円を売上。
・見積依頼・サンプル送付依頼
台湾向け:12社(徳島 3社、香川 3社、愛媛 4社、高知 2社)
タイ向け:
7社(徳島 1社、香川 2社、高知 4社)
(8) POWER-GEN International/Renewable Energy World North America」への出展事業
(助成事業者)大阪外国企業誘致センター
○事業の目的
大阪・関西は、国内における太陽電池とリチウム電池生産の7割以上を占めるなど、基
礎から製品までの創エネ・蓄エネ関連の産業・機関が集積し、新エネ、環境産業において
優位性を持っている。また、「国際戦略総合特区」の指定を受け、同分野で様々な優遇策
や産官学連携事業を打ち出している。大阪外国企業誘致センター(O-BIC)では、北米
最大の太陽光発電見本市「SPI」に25、26年度と2年連続出展し、一定の成果を収め
てきたが、27年度は、より幅広い発電・再生エネルギー分野を対象とした大規模な総合
見本市「POWER-GEN International/Renewable Energy World North America」へ出
展し、大阪の最新設備情報と地元企業の高度なものづくり力とを PR することで、投資先
としての大阪の認知度向上、進出有望企業の発掘と誘致活動を行うことを目的とした。
○事業の概要
「POWER-GEN 2015」に出展し、大阪/関西の最新投資環境を PR するとともに、
出展企業のブースを訪問しヒアリングと大阪の PR を行うことで、投資先としての大阪の
認知度向上、最新投資情報などの PR 活動を行った。
日
時:平成27年12月8日(火)~10日(木)
場
所:米国 ラスベガス Las Vegas Convention Center
主 催 者:PENWELL
概
Corporation
要:世界最大の発電業界の専門展示会
- 22 -
出展者数:1,400企業
来場者数:22,000人(世界約90ヵ国より)
活動内容:O-BIC のブースを設置、55名の来場者に対し、大阪/O-BIC の宣伝を行
ったほか、出展企業約70社のブースを回り、日本/大阪への進出関心有無をヒ
アリング。O-BIC のサービスを紹介した。
○事業の成果
出展企業の最大数を占める地元米国企業については、国内でのビジネスに特化している
ほか、海外でのビジネスは代理店に委託しているケースが殆どであつたものの、5社は日
本企業の取引先を開拓中で、うち1社は日本進出にも関心があったため引き続き情報提供
を行う。一方、アジア企業の出展については、目立った中国企業の多くは、日本と取引が
ないものの、日本市場に高い関心を示されたので、日本の展示会情報や業界ニュースを提
供していく。
2.貿易・投資拡大支援事業
(1)対日貿易・投資環境整備推進事業
(助成事業者)一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会(ミプロ)
○事業の目的
対日アクセス及び対日投資の支援に係わる体制を整備することにより、諸外国との間に
おける経済協力の推進と貿易の拡大、発展途上国の産業協力及び対日投資の拡大に寄与す
ることを目的とする。また、消費者及び中小企業等の事業者に対して輸入及び輸入品に関
する各種情報の提供を行うことにより、国民の健全かつ安全な消費生活を脅かす諸問題に
対して、各種法令や諸制度の周知及び順守等の普及啓発活動を図る。今年度は、対日貿易
推進事業では、国内外の事業者で関心の高い「食品分野」や「安全性の確保」、対日投資
支援では、地域への外資系企業進出支援などに重点を置き事業を実施する。
○事業の概要
1)ミプロ相談・情報コーナー運営事業
対日貿易・投資参考資料作成及び相談事業
「ミプロ対日貿易・投資相談・情報コーナー」において、対日市場アクセス、対日投
資を促進すべく、輸入及び国内販売に係る法規制とその手続き等に関する相談・情報提
供、輸入製品の安全対策、知的財産権対策、会社設立、在留資格等対日投資に係わる許
認可、諸手続きに関する相談及び情報提供を実施した。
- 23 -
作成資料一覧
・小口輸入の通関手続き(1,000部)
・食品輸入の手引き2015(1,000部)
・少額取引の外資決済(1,000部)
・「個人事業を始めるときは」
(改訂版)(1,000部)
・医療品医療機器等法の対象となる品目の輸入・販売手続き(1,000部)
・Guide to Food Import2015(食品輸入の手引き~英語版~)(1,000部)
2)中小企業等のための対日貿易推進事業
①セミナー開催事業
小口輸入ビジネスの初心者・予定者を対象に、ミプロ貿易投資アドバイザーが海外の
商材発掘から国内販売までの流れや法規制、手続きの概要・専門用語等を解説した。ま
た、専門家、実務経験者による輸入・手続きに伴うポイント、注意点、問題点等を紹介
した。
<第1回「小口輸入ビジネス入門-総論-」>
日
時:平成27年4月21日(火)
場
所:ミプロ会議室
講
師:ミプロ貿易投資アドバイザー 芝田政之氏
内
容:小口輸入の流れや取引先の探し方、オファーから契約、販売方法までの一通り
の流れを解説。実務ではどのような点がポイントになるのか、小口輸入にはど
のような心構えで臨むとよいか等、事例を挙げながら説明。
参加者:44名
アンケート結果:満足度 97.5%「小口輸入の流れがよくわかったので、あとは個々の
手続きを自分でひとつずつやってみるしかないのだと改めて思った。」
「法規制について具体的に知ることができた。
」
「リスクもありそうだ
が、トライ&エラーでぜひ挑戦してみたいと思った。」
「具体的なアド
バイスもさることながら、心構えについての話が一番今後のためにな
った。」等
<第2回「小口輸入の通関手続き」>
日
時:平成27年5月22日(金)
会
場:ミプロ会議室
講
師:東京税関相談官 佐藤徹氏
第1部
東京税関のパンフレットを見ながら、貨物、国際郵便、国際宅配便、
- 24 -
手荷物の通関手続きの流れを説明。また、一度輸入した商品を返品
し、再輸入する場合の免税制度や、少額貨物に適用される簡易税率
について解説した。
第2部
ケーススタディ形式で、税関のホームページに掲載されている関税
率表や通貨レートの調べ方を示し、実際の関税・消費税の計算方法
と、算出した数値を使った輸入申告書の記入方法、準備すべき書類
などについて説明した。
参加者:34名
アンケート結果:満足度 55.5%「丁寧で具体的な説明だった。」
「初めて聞く話だったの
で、役に立った。」「輸入申告書の書き方についてイメージすることが
できた。」「通関の大まかな流れが分かった。」等
<第3回「輸入ビジネスを始めるときは-個人事業主の税務会計処理」>
日
時:平成27年6月16日(金)
会
場:ミプロ会議室
講
師:矢田勝久税務事務所 矢田勝久氏
内
容:個人事業を始めるときの税務・会計処理のポイントを“開業編”と、その後の
会計処理“期中処理編”との2部構成で分かりやすく説明した。
参加者:32名
アンケート結果:満足度 100%「とてもわかりやすく有益なセミナーであった。」
「青色
申告のメリットが良く理解できた。
」「仕訳についてはこれからもう少
し勉強していく必要を感じた。」「記帳の基礎を理解することができ
た。」「基礎知識編、記帳編とコンパクトにまとまっていて、とてもわ
かりやすかった。」「複式簿記の概要がよく理解できた。」等
<第4回「少額取引の外貨決済」>
日
時:平成27年7月17日(金)
会
場:ミプロ会議室
講
師:第1部
第2部
内
容:第1部
株式会社 アースリンク 貿易アドバイザー 川村久美子氏
一般社団法人 日本資金決済業協会 調査広報部長 長谷川恭男氏
銀行から海外送金を行う場合に最も一般的な方法である「電信送金」
の仕組みと、窓口で依頼する際に準備するべき資料、為替相場の成り
立ち等について、初心者向けに解説した。
第2部
資金決済法に基づき登録された資金移動業者が行う、100万円以下
の資金移動サービスについて解説した。各業者が行っているサービス
- 25 -
の特徴なども、個別具体的に紹介した。
参加者:38名
アンケート結果:満足度第1部 80.6%、第2部 88.6%「海外送金の基本的な仕組みを
知ることができた。」「銀行の手数料がどの程度かかるか、わかってよ
かった。」
「なかなか資金移動業者についてまとまった情報が見つから
なかったが、法律面、管理体制面も含めて詳しいお話を伺え、とても
参考になった。」「決済コスト削減の手段として検討できる内容だっ
た。」等
<第5回「小口食品輸入-チャレンジ2016-」>
日
時:平成27年9月18日(金)
会
場:ミプロ会議室
講
師:ミプロ 貿易投資アドバイザー 石川康秀氏
内
容:日本の食を取り巻く近年の状況、食品輸入の際の実務の流れ、輸入時にかかる
さまざまな法規制、必要書類、輸送や保管など食品ならではの注意点について
解説を行った。また販売時に必要となる表示について、4月より施行された食
品表示法や機能性表示食品についても解説した。最後に、今後の商品選択の際
に差別化を図るためのポイントなどについて説明した。
参加者:40名
アンケート結果:満足度 100%「食品輸入ならではの難しさ、ポイントが整理されてい
て、わかりやすかった。
」「食品輸入を始めるにあたり、まずどこから
手をつけてよいかが明確になった。
」「資料、説明共に具体的で非常に
わかりやすかった。」等
<第6回「~私ならこう仕入れる、こう売る~誰にでもできる
小口輸入ビジネス成功
のためのマーケティング」>
日
時:平成27年10月16日(金)
会
場:ミプロ会議室
講
師:株式会社ワイズワース 代表取締役 河口容子氏
内
容:小口輸入で必要となる業務について説明した後、事前に行っておくべき市場調
査について、事例をあげながら解説した。また販売計画の立て方を順を追って
説明し、さらにビジネスをよりスムーズにすすめるためのアドバイスを輸入時、
販売時、ネットショッピングを行う際など状況毎に行った。
参加者:42名
アンケート結果:満足度 100%「5W2H の具体例がわかりやすく、自分の考えがまだ
- 26 -
整理され切っていないことがわかった。早速実践してみたい。」「市場
調査や販売計画の手法についての実施事例が参考になった。」等
<第7回「小口輸入ビジネス
超入門編~トラブルを未然に防ぐために最低限知ってお
きたいこと~」>
日
時:平成27年11月20日(金)
会
場:ミプロ会議室
講
師:ミプロ 貿易投資アドバイザー 大谷規世氏
内
容:年度後半での、輸入ビジネス入門編の再度開催の要望を受け、今回、超入門編
として開催した、輸入実務の中でも特に初めての方が知っておくべき国内取引
との違い、最低限留意すべき点などを、契約、決済、輸送、通関に的を絞り、
それぞれの場面ごとにわかりやすく解説した。
参加者:46名
アンケート結果:満足度 83.3%「全くの初心者だが、講師の説明と資料が非常にわかり
やすかった。
」「貿易において注意すべきポイントを、わかりやすく説
明していただけてよかった。」「小口輸入におけるリスクとの付き合い
方がわかった。トラブルを未然に防ぐために参考になった。」等
<第8回「混載貨物を利用するためには~小口輸入
初心者のための物流講座~」>
日
時:平成28年1月29日(金)
会
場:ミプロ会議室
講
師:株式会社 プロアイズ 代表取締役 吉富成一氏
内
容:国際郵便、国際宅配便から混載貨物への移行を検討している方を対象に、国際
宅配便、航空貨物、海上貨物の違いを具体的に示した。混載貨物については基
本的な流れと利用するときの留意点、物流業界で使用される用語、所要時間、
経費等について解説し、各自が自分に合った物流を選択するためのヒントを示
した。
参加者:43名
アンケート結果:満足度 87.5%「これから始めたいと思っているため、全体の流れが把
握できてとても参考になった。」「フォワーダー選定の参考になった。」
「複雑な用語を荷物の移動点に分けて説明していただき分かり易かっ
た。」
「小口輸入の際の輸送モード比較(コスト、日数)が役に立った。
」
「物流経費率のヒントになった。」
この他、外部機関の依頼に基づき、ミプロ貿易投資アドバイザーを派遣した。
・「西日本インポートフェア&食メッセ2015」
- 27 -
平成27年5月2日(土)~5月6日(水)
貿易相談ブースを出展し、貿易相談を行った。
・「インテリア ライフスタイル展」
平成26年6月10日(水)~6月12日(金)
ビジネスサポートデスクにて貿易相談に対応。アドバイザー1名を3日間派遣。
・
「Forum on “Export Promotion for the Agrifood Industry”」
(ドイツ・ハノーバー)
平成27年6月30日(火)
アドバイザー1名を派遣し、日本の食を取り巻く近年の状況、食品輸入の際の実務
の流れ、輸入時にかかる法規制等について、日本の食品輸出に関心を持つドイツ企
業を対象に講演を行った。
・「IFET/インテリア ライフスタイルリビング展」
平成27年11月25日(水)~11月27日(金)
ビジネスサポートデスクにて貿易相談に対応。アドバイザー1名を3日間派遣。
・「那覇市新春リレーセミナー「小口から始める輸入講座」
平成28年2月17日(水)
ビジネスサポートデスクにて貿易相談に対応。アドバイザー1名を派遣。
②インポートビジネスサポート事業
起業家、中小事業者による輸入ビジネスの支援を目的に以下のイベントに出展した。
・「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2016」
日
時:平成28年2月3日(水)~2月5日(金)
会
場:有明・東京ビッグサイト
出展内容:2小間において、小口輸入起業家3社の共同出展によりインテリア雑貨、タ
オル、ファッション雑貨製品を展示し、プロモーション活動を実施した。ま
た小口輸入関連資料の紹介、配布を行った。
ミプロブースへの来場者:247名
・「国際食品・飲料展 FOODEX JAPAN 2016」
日
時:平成28年3月8日(火)~3月11日(金)
会
場:幕張メッセ
出展内容:飲食料品輸入企業3社がミプロブースにおいて商品を展示し、商談を行った。
また、ミプロの作成した食品輸入に関連する資料配布等の広報活動を行った。
ミプロブースへの来場者:387名
③海外優秀デザイン紹介事業
昨年度対象国としてデザイン指導を行ったベトナム企業へのフォローアップとして
- 28 -
9月に東京ビッグサイトで開催された東京インターナショナル・ギフトショーに出展し
たベトナムの展示商品に対してアドバイスを行った。
また、次年度のデザイン事業対象国として、在日バングラデシュ大使館の要請により
3月。バングラデシュ・ダッカ市にミプロ事業推進部長を派遣し、バングラ商務省、輸
出振興局、バングラ・ハンディクラフト製造・輸出協会、バングラ繊維製造・輸出業者
連盟等の機関・団体にミプロ事業・デザイン事業の説明を行った。
④貿易・投資ミッション受入れ・派遣事業
海外の見本市での商品買付けを希望する日本の中小企業、個人事業者を対象とする買
付け商談ミッションを平成27年7月8日~12日、米国ジョージア州アトランタ市で
開催された「アトランタ国際ギフト・ホームファニッシング展」に派遣した。本ミッシ
ョンは米国大使館との共催で実施。参加者の事前オリエンテーションを米国大使館で実
施、入場登録をミプロが行う他、現地会場では米国大使館商務部スタッフ、芝田ミプロ
貿易アドバイザーが参加者の商談に立ち会い、アドバイスを行った。参加者はアクセサ
リー、インテリア用品、キッチン用品、室内装飾品などの取引について商談を行った。
⑤在日外国公館商務官向けセミナー開催事業
日
時:平成27年12月8日(火)
会
場:池袋サンシャインシティ
演
題:「日本及びドイツへの市場参入」
コンファレンスルーム
NRW(ノルトラインヴェストファーレン州)ジャパン
代表取締役社長 ゲオルク・ロエル氏
「日本人のビジネスマインドとスタイル」
ミプロ貿易投資アドバイザー 芝田政之氏
内
容:ミプロの支援事業を紹介するとともに、日本に商品を輸出する際、押さえてお
くべき日本の商習慣ならびに失敗事例や成功事例から学べる事項を各国の商
務官向けに説明した。
参加者:28名
アンケート結果:満足度 82%「日本側からの視点が分かった。」
「トレンドが理解できた。」
3)対日投資支援事業
対日投資支援セミナー開催
将来の対日投資を呼び込む可能性や世界各国の高度な人材を日本に引きつけること
につながる日本での外国人による起業及びそのビジネス円滑化を支援するためのセミ
ナーを開催した。
- 29 -
①テーマ:外国人のためのビジネス・スタートアップ・セミナー
日
時:平成27年5月27日(水)
会
場:ミプロ会議室
講
師:ヤシマ国際人事労務事務所 所長 特定社会保険労務士 八島則子氏
ミプロ対日投資アドバイザー・行政書士 高橋秀次氏
内
容:講師に国際税理士と行政書士を迎え、日本の公的保険制度と雇用管理の基礎、
及び4月に施行された改正入管法の中から起業にかかわる部分について英語
で解説を行った。
参加者:27名
アンケート結果:満足度 100%「クリアな説明で社会保険制度、労務管理について認識
できた。」「入管法につき具体的で新しい情報が得られた。
」等
②テーマ:外国人のためのビジネス・スタートアップ・セミナー」
日
時:平成27年10月1日(木)
会
場:ミプロ会議室
講
師:Mission500株式会社 社長・TX アントレプレナーパートナーズ世話人
Donald Soo 氏
J.Biodge Partuers(滝澤会計事務所)代表・税理士 滝澤久嗣氏
内
容 :“ Uncertainty is foundation of entrepreneurship - Business Model
Implementation ”
“Outsourcing
Admimistaive Tasks”と題して、グロー
バルビジネス成功のためのマインドや管理業務のアウトソーシングにつき、
出席者参加型の英語によるセミナーを行った。
参加者:21名
アンケート結果:満足度 100%「根本的な議題に立ち戻らせてくれる、エネルギーみな
ぎるセミナーだった。」
「聴衆に積極的に関わっていた。」
「日本の届出の複雑化
がわかった。
」
③企業ヒアリング
日
時:平成27年7月23日(木)~24日(金)及び9月24日(木)
内
容:ミプロ対日投資セミナー準備のため、法政大学 福岡賢昌准教授及びミプロ主
任調査役等が講師候補として、進出企業幹部数社との意見交換・打合わせを実
施した。
④地方自治体向けミプロ対日投資支援セミナー
既に成功しているイタリアとスロベニアの企業のトップを招き、日本進出の背景や経
緯を紹介し、今後の地域への外国企業誘致の参考とした。
- 30 -
日
時:平成27年10月30日(金)
会
場:東京永田町・都道府県会館
講
師:Cosylad Japan 副社長 黒川眞一博士
株式会社 ブレビニジャパン 社長ファルコネリ ヴィットリオ氏
モデレーター:法政大学 准教授 福岡賢昌氏
内
容:各講師がそれぞれの地域(神戸及び筑波)への進出の動機及び課題と将来性に
ついて紹介したのち、なぜ日本なのか、なぜ神戸なのか、今後外国企業を誘致
する際の自治体に参考となるよう議論を行った。
参加者:43名
アンケート結果:満足度 96.8%「モデレータが行政として聞きたいことを引き出してく
れた」等
作成資料
在日外国人による起業や地方自治体の外国企業誘致活動に資する情報を整備し、資
料又は WEB 等で提供した。参考資料として、日本語版、英語版の2ヶ国語による「外
国人のための起業ガイドブック(会社設立編)
」及び地方自治体向けセミナー報告書と
して「地域で活躍する欧州企業とその進出の背景を探る~地域産業に着目したイタリ
ア起業とスロベキア企業の進出事例から~」を作成した。
4)知的財産権対策情報提供事業
セミナー開催
個人事業者や単独では本格的に知財分野に対応することが困難な我が国中小企業等
を対象に、輸入ビジネスにおける知的財産権侵害リスクを低減するためのセミナーを開
催した。
第1回
テーマ:輸入ビジネス…商品の輸入取引と契約の前に知っておきたい留意点~知らずに
権利を侵害しないために~
日
時:平成27年7月3日(金)
会
場:池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル
コンファレンスルーム
講
師:弁護士法人クラフトマン代表 弁護士・弁理士 右下雅樹氏
内
容:輸入ビジネスの取引に伴うリスクを低減するために契約や契約書について知っ
ておきたい事を確認した上で、知的財産権に関わるトラブルを予防するための
留意点について商標権を中心に解説した。
- 31 -
参加者:55名
アンケート結果:満足度 95.9%「興味のある内容がわかりやすかった。」
「経験に基づい
た実用的な話を聞いて大変参考になった。」
「海外との契約だけでなく、
国内企業の取引にも使える内容であったので役立つ。」「初心者にも理
解しやすい説明及びレジュメがわかりやすかった。」「参考になる情報
を多すぎるほど提供していただいた。」「事例も引用しての説明はわか
りやすい。」「具体的かつ詳細なわかりやすい説明。」「簡素でわかりや
すく、聞きやすいセミナーであった。」
第2回
テーマ:輸入ビジネスとはじめての知的財産権
~裁判事例から学ぶ並行輸入のリスク
とは・・・~
~税関での輸入差し止め、その実際を学ぶ~
日
時:平成27年9月4日(金)
会
場:ミプロ会議室
講
師:コスモポリタン法律事務所 弁護士 高橋喜一氏
内
容:知的財産権及び並行輸入の基本を学ぶとともに、ビジネスに参考となる裁判例
をいくつかピックアップして、その争点と裁判所の所見を解説した。
参加者:30名
アンケート結果:満足度 100%「並行輸入と正規輸入の違い、輸入プロセスの各フェー
ズごとのリスクを知ることができた。」「ネットに載っている情報だと
わかりにくく理解に苦しんでいたが、とてもわかりやすかった。」「並
行輸入が認められる要件について学ぶことが出来た。」「販売をする上
で、とても役にたった。」「実例でわかることがたくさんあった。」「大
変丁寧かつ面白い内容も交えての説明だったので、理解しやすかった。
質疑応答にも丁寧に対応いただいた。」等
第3回
テーマ:自分でできる商標検索~J-PlatPa を使った検索方法を学ぶ~
日
時:平成27年11月26日(木)
会
場:ミプロ会議室
講
師:LIL 国際特許商標事務所 所長 弁理士 藤田和子氏
内
容:輸入ビジネスに有効な商標調査について、その必要性を J-PlatPat の基本操作
について知ることを目指して、商標調査の必要性、商標権侵害のリスク、商標
の保護対象、有効範囲、類似・非類似の判断、類似群コード、新しい商標(音・
- 32 -
位置・動きの商標)などについて解説した。実習では一人一台の PC を操作し
て、文字商標、図形商標、図形+文字の商標、音声商標の課題の検索を行った。
参加者:26名
アンケート結果:満足度 100%「前半に商標の基本的な説明がありわかりやすかった。
」
「図形検索など初めて使う検索方法や検索のコツが学べた。」「ビジネ
ス上のリスクと初期調査を自力で行う方法がわかった。」
「文脈がとて
もわかりやすく、頭に入りやすい構成と内容であった。」
「独自で商標
登録等もしてきたが、細かい所で初めて知ることもあり、大変勉強に
なった。」
第4回
テーマ:不正競争防止法について聞いてみる~質問形式による輸入ビジネスセミナー~
日
時:平成28年2月8日(金)
会
場:ミプロ会議室
講
師:赤坂国際法律会計事務所 弁護士 角田進二氏
内
容:不正競争防止法に関するリスクを検討する際に求められることとして、「不正
なこととは何か」ということについて感じる嗅覚をみがくこと。そしてリスク
回避にはマーケティング調査を徹底することが重要であると説明。次ぎに同法
第2条1号、2号、3号に関し、裁判例と挙げながら解説した。後半は「ウィ
スキーボトルの形状を利用した USB メモリスティックの輸入販売リスク」に
ついて、日本で財産権等の調査の方法、不正競争防止法に関するリスクについ
て検討した。また、新たな試みとして司会者が輸入者の立場から質問をすると
いう形式を加えた。
参加者:23名
アンケート結果:満足度 100%「不競法の情報のセミナーは貴重である。」「難しい法律
をわかりやすく聞くことができた。
」「具体例の紹介があったのでわか
りやすかった。」「具体的な事例を通じて全てとはいわないが不競法が
理 解 で き た 。」「 実 務 的 且 つ 説 明 が 丁 寧 で わ か り や す か っ た 。」
「J-PlatPat で検索する方法など、どういうものなのか理解できた。」
第5回
テーマ:輸入ビジネスと知的財産権~侵害リスク回避の HOW TO~
日
時:平成28年2月25日(木)
会
場:ミプロ会議室
講
師:光和総合法律事務所 弁護士 竹岡八重子氏
- 33 -
内
容:知的財産権についての簡単な説明と、商品ごとに複数の知的財産権が存在する
こと、輸入ビジネスにおける権利侵害リスク回避の重要性について解説した。
次に権利を侵害しないためにどのような手順で何を確認すればよいのかにつ
いて、さらに、立体のデザインを保護するものとして立体商標や意匠権、不正
競争防止法の活用や、工業製品に対して著作権を認めた裁判例の紹介など、輸
入者として留意しておきたいトピックス情報についても、どのような点に注意
が必要なのかなどを解説した。
参加者:25名
アンケート結果:満足度 91.7%「具体例が多くわかりやすかった。」
「最近の判例なども
わかり興味深かった。」
「侵害リスク判定フローが素晴らしかった。」
「非
常にわかりやすい講演だった。」「テキストがいつもわかりやすくまと
められてており助かる。
」
知的財産権専門家委託
知的分野に詳しい専門の弁護士から輸入ビジネスにおける知的財産権の相談対応及
び情報提供に関するアドバイスを定期的に受けた。
広報作成資料
・輸入ビジネスと知的財産権~契約の基礎と知的財産権に関わる留意点を学ぶ~
(1,000部)
5)製品安全等情報提供事業
輸入品目として常に上位の食品及び食器を輸入する際に係る安全規制、通関検査等を
テーマとして、また、消費者にとって品質識別が難しい品目等を販売する際に表示すべ
き事項や表示方法について、それぞれの専門家を講師としてセミナーを開催した。
セミナー開催
第1回
テーマ:輸入事業者のための電気用品安全法講座~PSE マークの表示のために~
日
時:平成27年7月7日(火)
会
場:池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル
講
師:一般財団法人電気安全環境研究所(JET)
経営企画部 統括グループ 千葉雅俊氏
経営企画部 統括グループ マネージャー 加藤正樹氏
内
容:基礎編と実践編の2部構成とし、登録検査機関の講師から、第1部では電気用
品安全法の概要を、第2部では輸入事業者という立場での具体的な実務につい
て解説を行った。
- 34 -
参加者:83名
アンケート結果:満足度 94%「電安法についてはそれなりに知っていたが、今日のセミ
ナーでは知らないことが多々あったため、とても役に立った。」「実践
編の資料は工夫があって非常にわかりやすく、有益な内容であった。」
「特に輸入業者を対象とした講義で、大変勉強になった。」「法令だけ
でなく製品に対する注意点も聞くことができた。」「耐トラッキング試
験、グローワイヤー試験について理解が深まった。」
第2回
テーマ:知っておきたい“食器類”の輸入通関と検査
日
時:平成27年11月13日(金)
会
場:池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル
講
師:(一財)日本食品分析センター 東京本部業務第二課 課長 吉川淳氏
内
容:輸入者の責務、食品衛生法に基づく輸入食品等の届出制度と検査の流れ、輸入
検査の種類、登録検査機関での検査の流れ、自主検査の注意点、輸入届出を行
わない食品等で実施した検査結果の取り扱い、成績書の記載内容における注意
事項、食品衛生法の定める「器具・容器包装」の定義・規格試験と検査のポイ
ント等について解説した。
参加者:44名
アンケート結果:満足度 97.4%「品目登録しなくてよい制度ができたことは知らなかっ
た。活用したい。」
「Q&A の内容、先行サンプルによる事前検査につい
て、非常に参考になった。」「輸入者の業務に現実的に影響のある事項
がよくわかった。」「検査の重要性と内容をより学び、実際輸入する前
にどんな準備が必要かというのがわかった。」
広報資料
・輸入品の安全確保の手引き2015(1,000部)
・輸入品の表示とマーク Q&A2016(1,000部)
6)途上国製品ビジネス支援事業
セミナー開催
テーマ:アジア新興国・輸入マーケティング発想~持続可能な商売を考える~
日
時:平成27年9月30日(水)
会
場:ミプロ会議室
講
師:特定非営利活動法人 very50代表理事 菅谷亮介氏
- 35 -
内 容:アジアからの商品を輸入するに際しての、各国の現地生産者の見つけ方、生
産者との良好な関係を築く工夫、そして汎用品化しないためのリスクにいか
に打ち勝つかについて具体的事例を挙げて説明した。
参加者:29名
アンケート結果:満足度 82%「商品の見つけ方、パートナーシップの作り方が参考に
なった。」
「差別化及びブランドづくりについて、具体的な事例があ
ってわかりやすかった。
」
広報資料作成
・途上国商品輸入ビジネス支援セミナー2015報告書(1,000部)
○事業の成果
1)ミプロ相談・情報コーナーの運営事業
ミプロ相談・情報コーナー(東京・池袋)での、専門の貿易・投資アドバイザーによ
る輸入手続き、模倣品対策、製品・食品等の安全対策、会社設立、在留資格等対日投資
に係る許認可、諸手続きに関する相談業務により、輸入業務や対日投資に関心を持つ我
が国中小企業をはじめとする関係者に正確かつ有益な情報提供を行うことができた(相
談件数 約7,217件)
。また、今年度6種類の資料を作成したが、「食品輸入手引き2
015」は食品表示法の施行を反映させて日本語版、英語版を作成し、数多く寄せられ
る食品の輸入に関する質問に対する情報提供の手引き書として活用されることが期待
される。事業者が常に高い関心を持つ輸入・販売手続等に関するミプロ作成資料は、首
都圏のみならず地方の中小事業者へ在日大使館・外国貿易関係機関・団体や消費生活セ
ンター、各地の税関等から常に高い評価を得ており、改訂版の発行等、今後の継続が期
待されている。
2)中小企業等のための対日貿易推進事業
セミナー開催
小口輸入ビジネス成功のためのマーケティングセミナーでは「5W2H の具体例がわ
かりやすく、自分の考えがまだ整理され切っていないことがわかった。早速実践してみ
たい。」
「市場調査や販売計画の手法についての実施事例が参考になった。」との評価を、
個人事業主の税務会計処理のセミナーでは、「青色申告のメリットが良く理解できた。」
「基礎知識編、記帳編とコンパクトにまとまっていて、とてもわかりやすかった。」と
いった高い評価を得た。
- 36 -
在日外国公館商務官向けセミナー
日本企業誘致とドイツ製品の対日輸出に大きな成功を収めたドイツ NRW ジャパンの
社長からの対日ビジネスの成功事例と失敗事例及びミプロ貿易アドバイザーの日本特
有の商習慣とビジネスマインドについて日本側からの視点に立った話はいずれも説得
力があり、外国公館商務官・外国貿易振興関係者たちにとって今後、日本の中小企業を
中心とした日本市場開拓の上での指針となったものと思われる。
小口輸入に関するセミナー開催及び海外取引相談デスク
大変好評で、
「インテリアライフスタイル展」及び「IIF/インテリアライフスタイル
リビング展」の主催者からは継続の要望が寄せられている。
インポートビジネスサポート事業
小口輸入起業家や中小企業の輸入製品を紹介した「東京インターナショナル・ギフト・
ショー春2016」と飲食料品輸入企業の製品を紹介した「FOODEX
JAPAN 201
6」への参加は、自社単独での出展が困難な小口輸入起業家や中小企業から、自社製品
が PRできる貴重な機会をミプロが提供しているとして高く評価された。
海外優秀デザイン紹介事業
昨年度対象国としてデザイン指導を行ったベトナム企業へのフォローアップとして2
015年9月、東京インターナショナル・ギフトショーに出展した展示商品に対して行
ったアドバイスは日本市場向けのデザイン開発への有用なアドバイスと評価された。ま
た、次年度のデザイン事業対象国として、バングラデシュ・ダッカ市を訪問し、関係機
関・製造・輸出協会へデザイン事業対象の説明を行うことにより、今後のデザイン事業
実施への理解を深めてもらうことができた。
貿易促進ミッション受入れ・派遣事業
ミプロの実施する海外見本市買付・商談ミッションは、海外の専門見本市に入場する
ために必要な「バイヤー登録」手続きをミプロが代行してくれることや事前オリエンテ
ーションの実施、さらには会場でのミプロ貿易アドバイザーによる商談サポート等が
「初めて海外企業との商談で不安であったが、スムーズに商談を進めることができた」
など個人事業者や中小企業からの参加者から好評を得た。訪問先のアトランタギフト展
主催者からも本ミッションは高く評価され、参加者へのホテル宿泊料金やビジネスラウ
ンジの無料利用などの優遇を受ける等、ミプロからの継続的派遣への強い期待が感じら
れた。また、本ミッションを共催実施した在京米国大使館商務部からは、米国からの輸
出に貢献するプログラムとして、日本から商務アシスタントのミッション随行、事前打
合せへの大使館内コンファレンスルームの提供を受けるなど高い評価を受けた。
- 37 -
3)対日投資支援事業
企業誘致を担当する地方自治体関係者や在日外国機関等を対象に実施したミプロの
対日投資支援セミナーにおいて、神戸市及び筑波市に進出したイタリアとスロベキアの
企業のケースをそれぞれの企業のトップから直接進出の経緯の説明がなされた。最終決
定要因は何か、外資を誘致するための提言など地域活性化につなげる点等を議論するこ
とによって、自治体の外資系企業の誘致のための施策策定の参考に資することができた。
「外国人のためのビジネス・スタートアップセミナー」は、在日外国人・留学生によ
る起業及び外国企業の活動を支援する内容で実施したもので、行政書士や税理士など専
門家による、起業の際に知っておくべき日本の公的保険と雇用管理の基礎知識、会社設
立・起業に必要な在留資格について解説した。参加者からは、
「知識豊富な講師から役立
つ情報を得られた」
「クリアな説明で構成も良かった」との評価を得た。また、下期には
グローバルビジネス経験の豊富な講師により、起業者が持つべきビジネスマインドを対
話式にナビケートするという試みを行った。
「情熱とエネルギーあふれる講師の流れるよ
うなスピーチと対話を通じて、現実から一歩引いてビジネスに向かう姿勢を客観的に見
直す機会を得た」との評価を得た。
さらに、セミナー開催に合わせて作成した「外国人のための起業ガイドブック(会社
設立編)和文・英文版」は類似の印刷物はなく、外国人を対象とする起業サポートを実
施しているミプロならではの有用な参考資料であるとの評価を得た。
4)知的財産権対策情報提供事業
知的財産権保護の観点において権利者に対する権利保護情報は数多く発信されている
中、ミプロは我が国中小企業の貿易ビジネスサポートをするため、権利を侵害するリス
クをもつ側をも対象とした情報提供を行っている。
「知らないことで権利侵害をしないた
めに」という主旨でテーマを定めたセミナー参加者をみると、その対象は小口輸入者の
みならず、自社内に知的専門担当部門を持たない中小企業や、仕入れや品質管理といっ
た現場で侵害リスクに留意する必要のある部門に所属する企業関係者などにも広がって
いる。
今年度もこれまでのセミナー参加者からの要望に応えるかたちで、中小事業者を対象
として知的財産権の基本と実務につながる裁判例や実例の解説とを組み合わせるセミナ
ーを開催した。参加者より「実例が多く実務に直接役立つ」と好評を得ており、幅広い
層に効果があった。また、今年度作成した資料「輸入ビジネスと知的財産権~契約の基
礎と知的財産権に関わる留意点を学ぶ~」は問い合わせの多い契約について、商品を輸
入する際に留意すべき点と他人の権利を使用する際の許諾について、前提となる契約の
- 38 -
基礎知識とともにまとめたもので、国を超えた契約の意味や役割、知的財産権に関する
契約のポイントを理解することで、中小企業の輸入ビジネスリスクの低減に役立つこと
が期待される。
5)製品安全等情報提供事業
ミプロの製品安全事業は、我が国消費者の安心・安全の確保に資するべく、対象をい
わゆる製品安全4法に関する分野に限定せず、食品等も含めた「輸入品の安全」として
幅広い情報提供を行うことを特徴としている。中小企業を中心とする、輸入者が取り扱
う具体的品目に主眼を置き、その品目に関わる様々な法規制や必要となる手続きを網羅
して解説することで、横断的な情報交換が可能となっている。
セミナーでは、電気用品安全法・食品衛生法の登録検査機関より講師を招き、法規制
と手続きの留意点をわかりやすく説明することにより、輸入を手掛けようとする事業者
の実務知識の向上、法令遵守を促した。参加者からは、「電安法についてそれなりに知
っていたが、今日のセミナーでは知らないことが多々あったため、とても役に立った。」
「特に輸入業者を対象とした講義で、大変勉強になった。
」
「検査の重要性と内容をより
学び、実際輸入する前にどんな準備が必要か理解できた。
」と好評を得た。
資料については、「輸入品の安全確保の手引き2015」及び「輸入品の表示とマー
ク Q&A2016」について、日頃の輸入事業者からの相談内容や法改正の動向を踏ま
えた改訂を行い、輸入者の実務のサポートに資するのみならず相談業務に携わる大使館
や貿易関連機関への情報提供に資することが期待される。
6)途上国製品ビジネス支援事業
途上国商品輸入ビジネス支援セミナーへの参加者や国際食品飲料展示会「FOODEX
Japan」のミプロブース来場者、「開発途上国商品カタログ」入手希望者などをみると、
アジアやアフリカ等の開発途上国とのビジネス取り組みを希望する中小規模の輸入業
者等が多い。ミプロの途上国産品支援事業はこれら事業者に対し、ビジネス情報を提供
するよい機会となっている。
(2)中小貿易業振興事業
(助成事業者)一般社団法人 全国中小貿易業連盟
○事業の目的
中小企業を取り巻く経営環境は、設備投資の低迷、円安による輸入原材料価格の高騰等
依然厳しい状況が続いているが、このような状況のもとで、これまで培ってきた知識と経
- 39 -
験を駆使して、中小貿易業の持続的発展と経営基盤の強化や確立に資するための事業活動
を行うことを目的とした。
○事業の概要
トルコにミッションを派遣し、州政府投資誘致委員会、メキシコ日本商工会議所、日系
現地工場等を訪問し、メキシコ合衆国のマクロ経済、為替動向、金融市場、活動状況、日
本企業のメキシコへの進出状況、同国の治安、社会情勢等について説明を受けるとともに、
交流会を行った。また、ジェトロメキシコ事務所で、メキシコの政治・経済・社会情勢、
投資環境、日系企業の進出状況や活動状況等について包括的な情報を収集することができ
た。
1)事業推進委員会の開催等
・貿易投資委員会が中心となり、メキシコに経済交流団を派遣
日
程:平成28年2月13日(土)~21日(月)
内
容:①三菱東京 UFJ 銀行メキシコ法人:メキシコ合衆国の概要、マクロ経
済、為替動向、メキシコの金融市場等について情報を得た。また、メ
キシコへの日系企業進出状況(現在951社進出、過去1年で143
社メキシコに進出)について情報を得た。
②ジェトロメキシコ事務所:メキシコの政治・経済・社会情勢・投資環
境、日系企業の進出状況や活動状況等について包括的な情報を得た。
また、国内のエネルギーや物流コストについての情報を得た。
③メキシコ日本商工会議所と懇談:参加会議所幹部から同会議の会員数
(424社、過去数年で倍増)、部会の活動状況、日本企業のメキシ
コへの進出状況、同国の治安、社会情勢等について情報を得た。
④ケレタロー州政府投資誘致委員会:ケレタロー州の概要、投資環境、
日本企業の進出状況(46の日本企業が進出済。最近はトヨタが進出)
等について説明を受けた。日本企業の投資額は全体の2.6%、1位は
米国の37.4%。
⑤大川メヒカーナ社工場見学(カストロ・デル・リオ工業団地内)
:同社
の歴史(2012年設立)や製造している自動車部品について説明を
受け、工場の生産現場を見学した。同社はブレーキホースの金具を月
220万個製造しており、この分野ではメキシコで唯一の企業。同工
場は土地が69千㎡、建物7,500㎡、従業員77人の規模。
⑥メキシコ日産自動車(アグアスカリエンテス)第2工場見学」メキシ
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コ進出日系企業の最大を誇る自動車の製造現場を見学した。メキシコ
日産の第2工場は2013年設立。従業員450人。セントラ(サニ
ー)を1時間で32台生産。92%が米国向け、7%がブラジル向け
に輸出。メキシコ日産は昨年度の総生産が82万3千台でメキシコで
トップ。ダイムラーベンツと第3工場を建設中。将来的に100万台
の生産を目指す。
⑦NIPPON EXPRESS DE MEXICO S.A.DEC.V.(メキシコ日本通運)
アグアスカリエンテス営業所訪問:同社の新物流倉庫を見学し、メキ
シコの物流事情(トラック、鉄道による輸送。同国の港湾施設)の説
明を受けた。同社はメキシコ全土で14拠点を有し、派遣の日本人は
28名。メキシコに直接進出せずに現地で在庫、販売するスキームの
説明も受けた。
⑧アグアスカリエンテス工業団地“FINSA”:管理事務所所員より開発
中の同団地のインフラの整備状況の説明を受けた。工業団地の土地の
販売、建物の建設と販売、レンタルを行っている。
2)講演会・講習会の開催
各地区連盟は、各地区の貿易・産業団体、経済団体と連携し、以下の内容の講演会を
計3回開催した。
①日
時:平成27年6月26日(金)(横浜)
テーマ:日本人はいかに洋食を受け入れてきたか
②日
時:平成27年10月16日(金)(兵庫)
テーマ:プロレスラー流世界の歩き方
新世界秩序
③日
時:平成27年11月26日(木)(大阪)
テーマ:アジアにおける国際物流の現状と展望
TPP 合意の概要と影響
内外の経済情勢と展望~データと街歩きからみた関西経済~
・3回合計295名参加
3)広報事業
・広報誌については、昨年と同様に、会員に対して迅速に最新の情報を伝えるべく年1
2回(毎月)発行した。今年度は、会員企業相互間の交流を図るため、シリーズで各
連盟の企業紹介を行った。その他、全中貿としての独自の企画である日本銀行大阪支
店の見学会、神戸港施設見学会、各種の講演会の案内、海外視察団派遣の案内と報告
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等を掲載した。
広報誌の主要内容
①公的機関(近畿経済産業局、HIDA、JETRO、外務省、中小機構など)による種々
の中小企業に対する支援策
②全中貿大阪連盟主催経済講演会の案内
③日本銀行大阪支店の見学会、神戸港施設見学会
④講演会や海外視察団派遣の案内
⑤政府からの各種情報 等
○事業の成果
・貿易投資委員会による海外視察団実施により、メキシコの政府機関、商工会議所、現地
企業との意見交換を通じて、メキシコ政治・経済・社会・文化・歴史等の包括的は情報を
収集することができた。
・講演会・講習会の開催により今後の経営に役立つ税制、貿易、内外の経済情勢、金融政
策等に関する情報を提供し、会員の今後の経営方針、業務改善等に大きく貢献することが
出来た。
・広報誌「全中貿ニュース」については、公的機関による種々の中小企業に対する支援策、
製品安全対策、経済産業省からの節電の要請、講演会や海外視察団派遣の案内、政府から
の各種情報を会員に迅速に伝えることにより、会員の業務、財務の改善、新規市場の開拓、
経営計画の修正等に大いに資することができた。
(3)AIBA 認定貿易アドバイザー試験事業
(助成事業者)一般社団法人 貿易アドバイザー協会(AIBA)
○事業の目的
中小企業が国際化を推進するための情報提供と進路アドバイスに従事するのが貿易ア
ドバイザーであり、専門的な経験と知識を必要とする。15年間続いたジェトロアドバイ
ザー試験が廃止されたため、平成20年度から当協会が主催して貿易アドバイザー試験を
開始。認定貿易アドバイザーの必要性が高まっている地方において活動できる資格者が少
ないため、東京・大阪以外の地方都市試験会場設定により、ジェトロ試験時代の地方合格
者数の実績を回復させるべく、知名度向上のため、広報活動の充実を主たる目的とした。
○事業の概要
試験会場の設営
- 42 -
第一次試験
平成27年11月28日(土)
(貿易実務、国際マーケティング、貿易英語)
東
京
損保会館
大
阪
大阪産業創造館
名古屋
産業労働センター
広
島
広島 YMCA
福
岡
JR 博多シティ
仙
台
TKP 仙台西口
札
幌
札幌市民ホール
第二次試験
平成28年1月30日(土)~1月31日(日)
(小論文・面接)
東
京
大 阪
AIBA 事務所
大阪ドーンセンター
広報
・協会ウエブサイト
・ジェトロセンサー8月号、貿易と関税8月号、ショッピング・ガイド(日刊物流専門
誌)8 月、ジェトロ貿易ハンドブック2月、月刊誌「荷主と輸送」8月号
・電子広告~「ジェトロ通商弘報」電子版 「お知らせ」計34回他
・ポスター(200枚)
、ちらし(3,500枚)
・その他中小企業基盤整備機構中小企業支援サイト(J-Net)6月、大阪国際経済振興セ
ンター(IBPC)メルマガ、ジェトロメルマガ、日本商工会議所ニュース、地方新聞(河
北新報、秋田魁、福島民報など)東経連ビジネスセンター(東北経済連合会)メルマ
ガ、近畿経済産業局メルマガ等に掲載
○事業の成果
27年度「AIBA 認定貿易アドバイザー試験」受験者数は97名(前年96名)と、昨
年を上回った。本年度は受験者の水準が特に高かったためと思われるが過去の平均合格率
を上回る受験者の約30%が1次試験の基準点を満たした。本試験は年々知名度が向上し、
貿易実務セミナーや受験対策セミナーの受験者も増加しているが、難関という印象を拭い
きれず受験を先送りしたり、見送ったりする傾向も昨年に引き続き見られた。
一方、仙台、福岡、札幌での応募者は依然少なく、今後の課題として対応を検討してい
く。
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3.海外展開促進・海外市場調査事業
(1)「東アジアの FTA 効果調査~新たな段階を迎えるミャンマー・カンボジアの関税削減措置の
影響を分析~」事業
(助成事業者)一般財団法人 国際貿易投資研究所
○事業の目的
2005年以降、
「中国と ASEAN」や「ASEAN 域内」の貿易が拡大している。これは、
ASEAN 中国 FTA(ACFTA)や AFTA(ASEAN 自由貿易地域)の関税削減効果が現れて
いるためと考えられる。一方、日本は ASEAN との間で FTA(AJCEP 等)を締結してい
るが、2005年以降の貿易では、その FTA の効果が ACFTA/AFTA よりも相対的に低
く現れている。
東アジアの FTA の動きをみると、CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)
が2015年から新たな関税削減を実施する予定である。つまり、中国や ASEAN 主要国
だけでなく CLMV でも関税削減が進展することにより、東アジアの FTA は2015年か
ら新たな段階を迎えた。
日本企業には、この好機を逃さないグローバル戦略が求められる。日本企業が東アジア
におけるサプライチェーンを拡大発展させるためには、
「日本と ASEAN との FTA(AJCEP
等)」だけでなく、
「ACFTA や AFTA」をより積極的に活用し、
「CLMV の新たな関税削減
効果」を取り込むことが必要である。
平成27年度の ACFTA/AFTA の効果分析においては、中国、インドネシア、タイと
ともに、ミャンマー、カンボジアを調査対象国に加える。両国に対する我が国企業の関心
は高いものの、貿易統計など基本調査に不可欠なデータの継続的な公表は不透明である。
我が国産業界が両国をサプライチェーンの一環に位置付けるためには、基礎的データの継
続的収集体制を固めること、現地日系企業の課題解決への方策の見極め、現地政府機関と
の FTA による貿易円滑化に関する意見交換等が必要である。これら新規対象国の関税削減
効果分析とともに、従来の対象国については新たに「日本-インドネシア」及び「日本-
タイ」の相互貿易における関税削減メリットを算出し、品目ごとに ACFTA と AFTA、及
び AJCEP 等の関税削減効果を比較分析し、日本企業が東アジアで FTA を活用する上での
判断に資する情報を提供することを目的とする。
○事業の概要
昨年同様に、主要な東アジアの FTA である ACFTA(ASEAN 中国 FTA)、AFTA、及び
AJCEP(日 ASEAN 包括的経済連携協定)を取り上げ、中国、インドネシア、タイ、ミャ
ンマー、カンボジアの5ヶ国を対象に、これらの FTA/EPA における関税削減効果を比較
- 44 -
している。また、27年度はミャンマー・カンボジアを対象国に加え、これから日本企業
の投資拡大が見込まれる国も分析した。本事業は、ACFTA や AFTA のような日本にとっ
て「第3国間における FTA を活用した場合の効果」と、日 EPA のような日本が相手国と
直接結んだ「2国間の EPA の効果」を財別に比較し、どの FTA/EPA の効果が大きいの
かを検証しており、企業のサプライチェーン形成における有益な情報を提供した。
①対象国、対象品目、及び人員体制の設定
対象国:中国、インドネシア、タイ、日本、カンボジア、ミャンマーの6ヵ国
運用状況調査対象品目:各国の輸入全品目(HS8桁)、業種別(14業種 HS2桁)、
代表的な品目(50品目、HS4桁~6桁)
人員体制:研究員2名
②文献、資料、基礎情報収集
対象国:中国、インドネシア、タイ、日本、カンボジア、ミャンマーの TRS 表(関税
削減スケジュール表)の収集。ただし、中国、インドネシア、タイ、カンボジ
ア、ミャンマーの場合は ACFTA/AFTA の TRS 表、日本の場合は日インドネ
シア EPA における日本とインドネシア相互の TRS 表、日タイ EPA における
日本とタイ相互の TRS 表、日 ASEAN 包括的経済連携協定(AJCEP)におけ
る日本とミャンマー・カンボジア相互の TRS 表。
各国の貿易統計(国別品目別)の収集
各国の関税率表、及び日本の中国・ミャンマー・カンボジアに対する GSP(一般特恵関
税)/GSP(LDC:後発開発途上国向けの特別特恵関税)の収集
各国の EPA/FTA 協定書、修正議定書、及び TRS 表に追加・修正された情報の収集
各種 ACFTA、AFTA、日インドネシア EPA、日タイ EPA、AJCEP 関連レポートの収
集
③作業概要
・ACFTA5ヵ国及び日本の2015年関税率のリストアップ
2015年の TRS(関税削減スケジュール)表や実行関税率表に基づき、ACFTA
5ヵ国(中国、インドネシア、タイ、カンボジア。ミャンマー)において、各国の
ACFTA/AFTA における MFN 税率と ACFTA/AFTA 税率を HS の詳細品目(8桁)
でリストアップ。
2015年の TRS(関税削減スケジュール)表や実行関税率表に基づき、日本=イ
ンドネシア EPA、日本=タイの EPA、日本とミャンマー・カンボジアとの AJCEP
における相互の MFN 税率と EPA 税率をリストアップ。
日本の中国に対する GSP(一般特恵関税)、日本のミャンマー・カンボジアに対する
- 45 -
GSP(LDC:後発開発途上国向けの特別特恵関税)の関税率をリストアップ。
・各国の平均関税率を計算
ACFTA5ヵ国(中国、インドネシア、タイ、カンボジア、ミャンマー)と AFTA4
ヵ国〈インドネシア、タイ、カンボジア、ミャンマー〉において、2015年のそれ
ぞれの MFN 税率と ACFTA/AFTA 税率を単純平均と加重平均で計算。
日=インドネシア EPA、日=タイ EPA、日本とミャンマー・カンボジアとの AJCEP
において、2015年の相互の MFN 税率と EPA 税率、さらに日本の中国・カンボジ
ア・ミャンマーに対する GSP/GSP(LDC)税率を単純平均と加重平均で計算。
ACFTA5ヵ国と AFTA4ヵ国、日本とインドネシア・タイ・ミャンマー・カンボジ
アとの EPA/AJCEP、日本と中国・カンボジア・ミャンマーとの GSP/GSP(LDC)
における平均関税率を、業種別(14)、品目別(50)に加重平均で計算。
・各国の関税削減額、関税削減率を計算
ACFTA5ヵ国(中国、インドネシア、タイ、カンボジア、ミャンマー)と AFTA
4ヵ国(インドネシア、タイ、カンボジア、ミャンマー)において、2015年の
それぞれの関税削減額、関税削減率を加重平均で計算。
日=インドネシア EPA、日=タイ EPA、日本とミャンマー・カンボジアとの
AJCE`P において、2015年の相互の関税削減額、関税削減率、さらに日本の中
国・カンボジア・ミャンマーに対する GSP/GSP(LDC)の関税削減額、関税削減
率、を加重平均で計算。
ACFTA5ヵ国、AFTA4ヵ国、日本とインドネシア・タイ・カンボジア・ミャン
マーとの EPA/AJCEP、日本と中国・カンボジア・ミャンマーとの GSP/GSP(LDC)
における関税削減額、関税削減率を、業種別(14)、品目別(50)に加重平均で
計算。
・各国の国別品目別の輸入単価を計算
2014年における ACFTA5ヵ国(中国、インドネシア、タイ、カンボジア、
ミャンマー)及び日本における主要輸入相手国・地域との品目別(50)の輸入単
価をリストアップ。
ACFTA5ヵ国と日本の主要輸入相手国・地域は、日本、米国、ASEAN10、中
国、韓国、台湾、インド、豪、NZ、EU、ドイツ。
・ACFTA5ヵ国(中国、インドネシア、タイ、カンボジア、ミャンマー)及び日本の
国・地域別の輸入単価を基に、選別した品目(50)を対象に、FTA 活用による競
争力の変化を計算
TRS 表や実行関税率表、貿易統計などから、品目別(50)に ACFTA5ヵ国と
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日本が主要輸入相手国と ACFTA、AFTA、ASEAN 日本 EPA(AJCEP)、ASEAN
韓国 FTA(AKFTA)などを活用した場合と、活用しない場合の輸入価格(輸入単価×
関税率)を算出。
ACFTA5ヵ国の輸入において FTA を利用できる国(中国、ASEAN、日本等)と
できない国(米国、ドイツ)との輸入単価の違いを品目別に比較し、FTA 活用によ
る競争力の変化を計算し図表化する。
日本の輸入において、EPA を利用できる国(ASEAN)と GSP/GSP(LDC)と
利用できる国(中国、カンボジア、ミャンマー)との輸入価格に違いを品目別に比
較し、EPA や GSP 活用による競争力の変化を計算し図表化する。
○事業の成果
本調査は、前年同様に、主要な東アジアの FTA である ACFTA(ASEAN 中国 FTA)、
AFTA、及び AJCEP(日 ASEAN 包括的経済連携協定)を取り上げ、これらの FTA/EPA
における関税削減効果を比較している。また、平成27年度の新たな試みとして、ミャン
マー・カンボジアを対象国に加え、これから日本企業の投資拡大が見込まれる国も分析し
ている。
本調査における ACFTA 効果の分析では、対象国は中国、インドネシア、タイ、ミャン
マー、カンボジアの5ヵ国である。この中で、中国の ACFTA 効果は ACFTA からの輸入
における関税削減効果を表しているし、インドネシア、タイ、ミャンマー、カンボジアの
ACFTA 効果は中国からの輸入における関税削減効果を示している。AFTA の効果分析で
は、インドネシアとタイ、ミャンマー、カンボジアを取り上げており、この4ヵ国の他の
ASEAN からの輸入における関税削減効果を求めている。
日本の FTA においては、本調査は日本とインドネシア、タイ、ミャンマー、カンボジ
アとの相互の貿易における関税削減効果を分析の対象としている。日本とインドネシアと
の相互貿易では日インドネシア EPA(JIEPA)、日本とタイとの間においては日タイ EPA
(JTEPA)が結ばれており、その相互の関税削減効果を計算している。また、日本とミ
ャンマー・カンボジアとの FTA 効果分析では、AJCEP 及び GSP(LDC、後発開発途上
国向けの特別特恵関税)による関税削減効果を算出している。同時に、日本の中国からの
輸入における GSP(一般特恵関税)の効果も求めている。ただし、AJCEP を利用したミ
ャンマーの日本からの輸入(日本のミャンマーへの輸出)における関税削減効果は算出で
きなかった。なぜならば、ミャンマー側の AJCEP の讓許表(関税削減スケジュール表~
が入手できなかったからだ。ミャンマーに出張に行き、なぜウェブサイト等で公表してい
ないかを尋ねたところ、関税品目分類である HS(ハーモナイズド・システム)の基準年
- 47 -
の改訂作業に時間がかかっているため、との回答があった。
このように、本調査は、ACFTA や AFTA のような日本にとって「第3国間における
FTA を活用した場合の効果」と日タイ EPA のような日本が相手国と直接結んだ「2国間
の EPA の効果」を比較し、どの FTA/EPA の効果が大きいのかを検証しており、企業
のサプライチェーン形成における有益な情報を提供した。
例えば、本調査で取り上げているマシニングセンターや金属鋳造用鋳型枠、あるいは自
動車部品などの細かな品目において、東アジアの各種 FTA における関税削減効果を比較
することにより、日本企業が自社の商品等を日本や東アジアのどの国で生産し、どの国に
持ち込めば最も関税コストが軽減されるのかを把握することができた。
成果報告会を東京、大阪、名古屋で開催し、それぞれ100~150名参加。
(2)「『新常態』下における中国の対内・対外発展戦略の行方」事業
(助成事業者)一般財団法人 国際貿易投資研究所
○事業の目的
新常態とは、2014年5月に、習近平国家主席が提起し、同年11月の北京 APEC で
世界に発信した中国の成長戦略であり、対外発展戦略(概念)である。今後の中国経済の
行方、世界経済との関係をみる重要な視点である。その要因は、高成長から中速成長時代
に入った中国で、①中国経済の目指す方向、②世界経済との新たな関係構築への指針とい
える。
新常態の示すところは広範囲に及ぶが、現時点では、国内的には、中国の都市化に、ま
た、対外的には、中国(企業)の海外進出(中文:走出去)にその多くが反映されている。
中国経済は、購買力平価換算で2014年に米国を超え、世界第一の経済規模を有する
に至ったとされる。同時に、中国経済は、1978年の改革開放以来、年率平均9.8%の
高速成長から7%台の中速成長時代へ入っている。こうした新情勢下で、中国は都市化と
走出去を経済成長の新たな原動力としようとしている。しかしながら、現在、都市化と走
出去の視点から、新常態を説明したレポートはない。都市化と走出去の現状と今後の行方
を分析し、新常態に対する見方、意義を関係方面に具体的に紹介する。併せて、日本及び
世界各国・地区における中国との事業連携のプラス面とマイナス面を、新常態との関係か
ら明らかにしていく。
○事業の概要
中国研究会を設置し、①中国における海外投資管理制度の発展と課題、②一帯一路(シ
ルクロード)発展戦略と走出去の新たな展開~国際産能合作の進展、国有企業改革法案の
- 48 -
意義、中国東北地区の復権を踏まえて~、③中国の金融改革と人民元の国際化、といった
独自な視点での調査・分析を行い、対中ビジネスに従事する各方面にタイムリーな情報を
提供した。
委員構成:
委員長 梶田幸雄氏 麗澤大学教授
委
員
江利紅氏
中国華東政法大学法律学院 教授
高田智之氏 共同通信社 国際局多言語サービス室中国語グループデスク
露口洋介氏 信金中央金庫信金業務海外業務支援センター 上席審議役
胡祖耀氏
立教大学 ランゲージセンター 教育講師
段磊氏
東京大学大学院法学政治学研究科 研究員
北原基彦
日本経済研究センター 国際アジア研究部 主任研究員
江原規由氏 国際貿易投資研究所(ITI)研究主幹
第1回中国研究会
日
時:平成27年7月9日(木)
テーマ:中国における海外投資管理制度の発展と課題
参加者:17名
第2回中国研究会
日
時:平成26年10月28日(水)
テーマ:一帯一路(シルクロード)発展戦略と走出去の新たな展開~国際産能合作の進
展、国有企業改革法案の意義、中国東北地区の復権を踏まえて~
参加者:24名
第3回中国研究会
日
時:平成27年12月15日(火)
テーマ:①中国の金融改革と人民元の国際化
②走出去時代における中国の産業政策-中国製造2025を中心に
参加者:18名
第4回中国研究会
日
時:平成28年2月18日(木)
テーマ:①中国の対外直接投資戦略の課題と展望
②中国における海外投資プロジェクト管理制度の発展について
参加者:17名
第5回中国研究会
日
時:平成28年3月15日(火)
- 49 -
テーマ:①追跡調査:中国の対日投資と受入側の現状と課題
~ホテル・旅館経営業と介護・看護人材育成現場のその後~
②「新常態」における中国の戸籍制度改革
③「一帯一路」戦略は中国経済の救世主になるか
~対外直接投資の現状と問題点~
本調査事業とは別に、国際貿易投資研究所による研究会を2回開催した。外部専門家
を招聘し、主に本調査事業の委員が参加し、関連テーマでの報告会を行った。これによ
る本調査事業の波及効果が期待できる。
本調査事業委員の参加・報告した研究会
①日
時:平成27年4月23日(木)
テーマ:中国食品安全法から見た行政管理体制の問題点
②日
時:平成27年7月23日(木)
テーマ:日本の苦情処理制度について
中国の苦情処理制度について
○事業の成果
中国の対外発展戦略をみる視点として、「一帯一路」戦略に関心が集まっている。本事
業を通じて、中国企業の海外進出(走出去)と中国の都市化が世界経済と中国経済におけ
る新常態(ニューノーマル)であることを紹介し、両者が「一帯一路」戦略に反映されつ
つあることを具体的に提起できた。今後の中国の経済の行方、対日投資の特徴や対中ビジ
ネスのあり方を見る重要な視点を提供。また、本事業による中国研究会には、委員を含め、
各界より毎回15名以上の参加があり、彼らを通じ、事業効果の普及が出来たほか、本事
業で研究・報告された内容の一部が人民日報などで紹介された。さらに研究会での委員の
報告を聞き、後日、講演の機会が設置されるなどの効果があった。
(3)「開発途上国におけるコミュニティビジネス開発調査研究プロジェクト」事業
(助成事業者)一般財団法人 国際貿易投資研究所
○事業の目的
平成26年度に実施した「中小企業の参入を促す BOP ビジネスモデルの調査研究」の
結果、BOP ビジネスの成功は現地コミュニティーの支援・協力を得ることと同時に、パー
トナーとしての現地企業のコミュニティー環境が大きく影響することが浮き彫りになっ
た。即ちコミュニティーにおける家計の成り立ち、教育他インフラ、人材供給、原材料調
達の至便性などが成功を左右する度合いが大きい。
- 50 -
そこで BOP を成功させる環境の経済・社会的成熟とともに歩む BOP 現地企業の在り方
に注目し、我が国の地方創生の問題意識と交流させながら、我が国中小企業のパートナー
としての現地企業育成・地場産業発展のための提言を追求する。
日本政府は、政策課題の1つとして「地域創生」を提示している。地域コミュニティの
見直しと再構成(リローカリゼーションと ReEconomy)を通じて、地域経済の活性化と
地域の環境と福祉の向上を図ろうとする動きは、現在では国際的な動向でもある。
リローカリゼーション〔地域回帰〕への視野の転換と、それに伴う地域経済の再構成
(ReEconomy)へ向けて、コミュニティビジネスは世界でも新しい興隆の時代を迎えよう
としている。日本でも各地でコミュニティビジネスが開発され、一つ一つは小さいものの
全体ではこれら地域起こしプロジェクトに大きな投資が回るようになろうとしており、今
後の政策推進を通じて一層活発化していくであろう。
そうしたコミュニティビジネスの立ち上げを、日本の中小企業の開発途上国への海外投
資、産業協力促進の観点から調査研究を行い、政策提言を行うことを目的とした。
○事業の概要
BOP 関連事業に関する経験者、専門家、実務者、研究者の8名で、①近年の日本の中小
企業の新しい海外展開の動きと途上国のコミュニティビジネス、②フェアトレードとコミ
ュニティビジネス、③一村一品運動の展開とコミュニティビジネス、④途上国のコミュニ
ティビジネスの立ち上げと持続的発展等のテーマで研究会を6回開催。途上国のコミュニ
ティビジネスは、開発協力とビジネスとの接点を模索するビジネスモデルであり、そこに
今後新しい多様なビジネスチャンスと共に、日本の開発協力への新しい道が拓かれている
ことを確認し、政策提言として、途上国のコミュニティビジネスを多様なアプローチから
支援する総合的・体系的なプラットフォームを構築し、様々な角度から支援やビジネスの
在り方を見直す必要を提言した。
委員構成:
座
長
長坂寿久氏 国際貿易投資研究所(ITI)客員研究員
委
員
伊藤道雄氏 アジアコミュニティーセンター21 代表理事
大野泉氏
政策研究大学院大学教授
福澤郁文氏 APEX
Asian People’s 副代表理事
箕曲在弘氏 東洋大学社会学部社会文化システム学科専任講師
井上礼子氏 パルシック代表理事
- 51 -
第1回研究会
日
時:平成27年6月15日(月)
今後の研究会の進め方について意見交換を行った。
報
告:大野泉委員
近年の日本の中小企業の新しい海外展開の動きと途上国のコミュニティビジ
ネス
第2回研究会
日
時:平成27年7月27日(月)
テーマ:フェアトレードとコミュニティビジネス
報
告:箕曲在弘委員
ラオスのコーヒー生産者の事例紹介~ラオス南部ポーラヴェーン高原にお
けるコーヒー栽培農家の生活と協働組合とコミュニティ開発
井上礼子委員
東ティモールにおけるフェアトレードとコミュニティ開発
第3回研究会
日
時:平成27年9月14日(月)
テーマ:一村一品運動の展開とコミュニティ・ビジネス
報
告:松井和久氏 松井グローカル代表・コンサルタント、ファシリテーター、カタリ
スト
第4回研究会
日
時:平成27年10月28日(水)
報
告:途上国への適正技術移転と自治体-横浜市の事例
横浜市 国際局国際協力部国際協力課 近藤隆課長
途上国への適正技術移転と NGO
福澤郁文委員
APEX 代表 田中直氏
第5回研究会
日
時:平成27年11月16日(月)
報
告:中南米のコミュニティ・ビジネスの事例紹介
大木博巳氏 ITI 研究主幹
コミュニティ・ビジネスと NGO の役割
伊藤道雄委員
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第6回研究会
日
時:平成27年12月17日(木)
テーマ:途上国のコミュニティ-サービスの立ち上げと持続的発展に関する提言と報告
書の骨子
○事業の成果
コミュニティビジネス(CB)は、近年国際的にも興隆している地域活動/運動である。
日本では衰退した地域の経済的活性化を模索するビジネスモデルとしての認識が強いが、
世界ではもっと深い新しい取り組みとして(リローカリゼーション、ReEconomy など)
取り組まれている。その中で途上国のコミュニティビジネスと日本との関わり方について
調査研究し、政策提言を行った。
委員会では、主体別(企業、NPO、地方自治体、政府など)と、課題別(人材、技術、
資金、市場アクセス)の視点からテーマを設定し、
「政府・企業・NPO」の3セクターの
協働アプローチに基づき分析した。
その結果、途上国の CB とは、開発協力とビジネスとの接点を模索するビジネスモデル
であり、そこに今後新しい多様なビジネスチャンスと共に、日本の開発協力への新しい道
が拓かれていることを認識した。政策提言として、途上国の CB を多様なアプローチから
支援する総合的・体系的なプラットフォームを構築し、様々な角度から、支援やビジネス
チャンスの在り方を見直す必要を提言した。
(4)朝鮮半島情勢に関する国際セミナー開催等事業
(助成事業者)東アジア貿易研究会
○事業の目的
北朝鮮はその国力を自ら公表することはない。貿易についても相手国の貿易統計から推
計することになる。官制のいくつかのメディアを通じ出される記事や論文等を通じ、国家
の政策や経済の実情を知ることは出来るが、それらがどの程度信頼できるものであるかど
うかは様々な方法での検証が必要になる。
こうした事情を考慮し、内外の北朝鮮ウォッチャーや研究者、研究機関、マスメディア
等との交流を通じ、より正確な情報を収集し、我が国の経済界をはじめ、政官界その他朝
鮮半島情勢に関心のある層に対し、最新の北朝鮮経済に関する正確な情報を提供する。
日朝関係の先行きにつき予断は許されないが、いかなる事態が起ころうと適切に対応出
来るよう北朝鮮の経済動向を中心に朝鮮半島を中心とする東アジア地域の動向をフォロー
していくことを目的とする。
- 53 -
○事業の概要
公開情報が限定される北朝鮮の政治、経済情況を的確に把握し、関係機関等に情報を提
供するため、次の事業を行った。
国際セミナー開催事業
(第1回
朝鮮半島情勢セミナー)
日
時:平成27年6月17日(木)
会
場:エッサム神田ホール
テーマ:最近の北朝鮮情勢をどう読み解くか
講 師:ジャーナリスト、元共同通信社 平井久志氏
コメンテーター:環日本海経済研究所 主任研究員 三村光弘氏
参加者:33名(会員企業、機関誌購読者等)
(第2回
朝鮮半島情勢セミナー)
日
時:平成27年11月6日(金)
会
場:エッサム神田ホール
テーマ:労働党創建70周年後の北朝鮮情勢を読み解く~北朝鮮の政治情勢と経済強国
建設のゆくえ~
第1部:北朝鮮をめぐる政治情勢について
講 師:関西学院大学 国際学部教授 平岩俊司氏
朝鮮大学校 政治経済学部 教授 崔勇海氏
モデレーター:東アジア研究会 若林寛之 理事長
第2部:最近の北朝鮮経済について~訪朝報告を中心に~
講 師:藤田東アジア研究所 代表(元住友商事) 藤田徹氏
大阪経済法科大学 アジア太平洋研究センター客員教授 小牧輝男氏
日本経済研究センター 研究本部副本部長兼主任研究員 伊集院敦氏
モデレーター:東アジア貿易研究会 客員研究員、帝京大学 講師 李燦雨氏
参加者:66名(会員企業、機関誌購読者等)
(第3回
朝鮮半島情勢セミナー)
日
時:平成28年2月16日(火)
会
場:マイドームおおさか
テーマ:朝鮮半島と中心とする北東アジア経済圏と日本の将来
講 師:関西学院大学 国際学部 教授 平岩俊司氏
環日本海経済研究所 主任研究員 三村光弘氏
モデレーター:東アジア貿易研究会 若林寛之 理事長
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参加者:55名(阪神地区の東貿研会員・大阪商工会議所の会員・非会員等)
経済情報収集事業
①北朝鮮経済の「朝鮮式改革・開放」に関する現地情報の収集と活用
2015年度は朝鮮半島勉強会メンバーのうち4名が9月~10月にかけて訪朝した。
まず、2015年9月22~29日の日程で、小牧輝夫氏、藤田徹氏、伊集院敦氏の
3名が平壌(秋季平壌国際見本市視察含む)及び元山・金剛山地区を視察した。
また、朴在勲氏は2015年10月20日~11月8日の日程で平壌及び元山地区を
訪れ、北朝鮮経済の最新情報の収集・現地調査を行った。
いずれのチームも「朝鮮式改革・開放」に関する最新情報の収集に努め、その結果は
セミナー、機関誌等を通じ報告・広報した。
②中朝関係の情報収集とその活用
朝鮮半島勉強会メンバーの朴在勲氏が2015年10月14~18日に中国東北部
を訪問し、丹東新区に新設された中朝保税市場「国門湾中朝辺民互市貿易区」及び丹東
市で開催された「第4回中朝博覧会」を視察し、中朝経済関係の最新情報を収集した。
同博覧会はこれまでの市レベルから中央政府主催に格上げされるなど、中国側が北朝鮮
との経済関係の強化に積極的に転じようとするシグナルとして注目された。
2016年1月以降北朝鮮による核とミサイルの強硬策を受け中朝関係が新たな局
面を迎えている。中国による対北朝鮮経済制裁の実施状況並びに中国の北朝鮮ウォッチ
ャーの評価を取材するため、李燦雨客員研究員が3月17日~20日北京、丹東、藩陽
を訪問した。北朝鮮は、4月末日まで続く米韓軍事演習並びに国連安保理の経済制裁決
議や日韓米の対北朝鮮独自制裁強化に反発し、ミサイル発射などの威嚇行動に出ており、
朝鮮半島情勢は緊迫している。
しかし、一方で北朝鮮は5月7日から36年ぶりに朝鮮労働党大会を開催するとして、
国内ではその準備に向け総動員体制で臨んでいる。こうした状況から、北朝鮮は労働党
大会を境に対決路線から対話路線に転じ、課題の経済強国建設に注力すると見る北朝鮮
ウォッチャーは少なくない。
③韓国の北朝鮮ウォッチャーとの面談
東アジア貿易研究会若林理事長、李燦雨客員研究員、井上研究員は、2016年3月
6~9日に韓国(ソウル)へ出張し韓国の北朝鮮ウォッチャーと面談し、1月6日の核
実験以降続く北朝鮮による軍事的挑発に対する韓国の評価と今後の朝鮮半島情勢につ
いて意見交換を行った。
韓国では北朝鮮に対抗する強硬論が台頭するなかで、6ヵ国協議の議長国を努める中
国の働きかけや関係国の思惑もあり、朝鮮半島をめぐる情勢は北朝鮮の労働党大会を契
- 55 -
機に“対決から対話へ”潮目が変わるとの観測もあり、朝鮮半島情勢の行方が注目され
る。
○事業の成果
公開情報が限定される北朝鮮の政治、経済情況を的確に把握するには内外のこの分野の
研究者や研究機関の協力が不可欠である。そのためにこれら研究者、研究機関とのネット
ワークの維持拡大に日常的に腐心している。
今年度も中国東北部、北朝鮮並びに韓国に調査員が訪問し、それぞれの地域で北朝鮮ウ
ォチャーに直接面談し最新情報を聴取するとともに、北朝鮮を訪問した調査員は現地の経
済情況を実地に検分するなどの活動を通して、より正確な情報を入手することができた。
これらの最新情報は、セミナーや機関誌を通じ、会員企業のほか我が国経済界、官界等に
広く提供することができた。
4.対外経済関係発展事業
(1)英国クリエイティブ産業ミッション受入れ事業
(助成事業者)英国市場協議会(BMC)
○事業の目的
英国市場協議会では40年以上にわたり、英国大使館が行う貿易・投資促進事業を支援
してきた。近年ではファッション、フード&ドリンク、インテリア雑貨等や、英国デザイ
ン業界と日本の製造業とのコラボレーション促進、医薬品関係の新技術紹介、ビデオ・コ
ンテンツの紹介など、いわゆるクリエイティブ産業の分野での支援を継続的に行っている。
なかでも、次の2つの事業については毎年成果が上がっており、これを継続することによ
り更なる成果を得ることを目的とする。
①生活産業関連企業ミッション受入れ事業
○事業の目的
英国市場協議会は過去7年間英国ファッション・ミッション受入れを支援してきている。
2012年・2013年は英国からの参加企業が増えたことから場所をラフォーレミュー
ジアム原宿に移し、展示会場としての体制を整え、また、商談スペースを充分にとること
が可能になった。2014年からはファッション分野に加えてフード&ドリンクとライフ
スタイル(ギフト・インテリア等)の2分野を加えて生活産業関連企業のミッションを組
成、そのため参加企業数が50社近くになったため、経費を抑える目的で会場を英国大使
館大使公邸に移した。2日間で約500名の来場者を迎え入れ活発な商談が行われ、英国
からの参加企業48社のうち16社から得たアンケート結果によれば、今回の訪日を通し
- 56 -
て予測できる売上金額は総額1億8千万円になるなど具体的な成果が見られた。平成27
年度も同様に英国から生活産業関連企業ミッションを受入れ、展示商談会を開催し、更な
る成果を得る。
○事業の概要
ライフスタイル、ファッション、生活雑貨関連の英国企業30社をミッションとして日
本に招聘し、駐日英国大使公邸で展示会を開催、併せて国内の関係者を多数招聘し商談会
を行うもの。展示会の名称は「Fashion & Lifestyle Mission Showcase」としており、展
示商談会を通じ、英国の生活関連企業が自社製品を日本に売り込む。
本年度のミッションはファッション単独ではなく、ライフスタイル(ギフト・インテリ
ア等)や化粧品分野を含めたファッション&ライフスタイルミッションとしてより大きな
グループでの訪日となった。従来は50社を招聘していたが、今回は80社の参加希望企
業から30社を厳選し、ファッション企業21社、ライフスタイル企業7社、化粧品企業
2社の構成となった。英国ファッション産業にとっては、日本は米国に次ぐ第二の輸出市
場で、どこも日本市場を最重要拠点と考えている。30社はいずれも日本市場に合った商
品力の高い企業、デザイナーから選び、駐日英国大使館、英国総領事館のデータベース国
内5000社にメールで招待状を送付した。参加企業は日本に代理店を持っておらず今回
初めての訪日が殆どだった。二日間駐日英国大使公邸で各社がブースを持ち、自社製品の
紹介売り込みを行った。
開催日時:平成27年11月4日(水)~5日(木)
開催場所:駐日英国大使公邸
参 加 者:500名(デパート、専門店、商社等)
○事業の成果
毎年恒例となっている同展示会は選りすぐりの英国ブランドを一度に見られる貴重な展
示会として日本のファッション業界でも定着しており、この開催を楽しみにしている日本
バイヤーも多い。今回は従来のファッションからライフスタイルの分野にもすそ野を広げ
た結果、来場者にも非常に好評であった。また、開催場所が駐日英国大使公邸であったた
め、普段アクセスできない場所での展示会開催ということで連日多くの日本バイヤーが訪
れ、活発な商談会を行うことが出来た。今回参加企業に訪日のアンケートを取った結果、
90%以上がショーケースを含め訪日には大変満足しており、30社のうち11社は既に期
待できる売上をあげており、その総額は2日間で70百万円となった。また今回の訪日で
日本企業と代理店の話を進めている企業が8社あり、大きな成果が上がったと言える。日
- 57 -
英双方の強い要望もあり、来期も類似事業を是非続けたい。
②デザイン・ミッション受入れ事業
○事業の目的
英国市場協議会は2004年にスタートした英国デザインプロモーション活動を支援
してきている。展示会やトレードショーには馴染めないため、主としてセミナー、講習会、
ワークショップの形をとり、プロモーション活動を行っており、成果も出ている。
人口減少する日本においては、製造業では海外市場での消費者獲得が必須となるが、
「海
外で売れる商品づくり」を実現するために、海外の消費者を熟知し、満足する製品開発に
携わってきた英国の戦略的デザインのノウハウが注目されている。また、空間デザインの
分野においては、レガシーに焦点をあてた街づくりを実践したロンドン・オリンピック2
012は東京オリンピック2020の良いお手本となるであろう。このように、英国が持
つクリエイティブ分野の才能を有効に利用して、日本企業のビジネスチャンスを最大にす
る可能性をともに探るための機会として Design UK と称するプロモーション活動を20
15年も引き続き展開する。
○事業の概要
英国は世界有数のクリエイティブ産業を有しており、毎年10%近い成長率を見せてい
る。クリエイティブ専門サービス分野においては、顧客の大半は海外企業である。
一方、人口減少傾向の日本では製造業は海外の顧客獲得が必須であるが、海外で売れる
商品づくりを実現する為、英国の戦略的デザインが注目されている。今回、2020年の
オリンピック開催に向けて、ホテルなどの空間インテリアデザインについても英国のクリ
エイティブ産業分野で活躍しているデザイナーを呼び、セミナー、パネルディスカッショ
ンを2回行うことで日英の企業のビジネスチャンスを最大にする可能性を図る。
(第一回)
テ ー マ:イノベーション-ロンドンと東京を繋ぐ人と仕掛け
開催日時:平成27年8月26日(水)
開催場所:駐日英国大使公邸
スピーカー:
Professor Wiles Pennington(Royal College of Art(RCA) Innovation
Engineering Design/Global Innovation Design 教授)
田川欣哉氏(Takrum Design Engineering クリエイティブディレクター、
RCA 客員教授)
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特記事項:日経 BP 社の「日経デザイン」より、メディアスポンサーとしてセミナーの
告知、イベント報告拡散の協力を得た。
概
要:Miles Pennington 教授より RCA の設立から現在の活動内容の説明があり、
従来はデザイナーとエンジニアリングは別個のものと捉えられていたが、
RCA ではこれらを合体、融合し学生に自由な発想で色々な真新しいプロト
タイプ製品を作らせる試みを行っている。これらは今迄全くなかったような
発想のデザインで、実際に市場に製品として出回った企業のブランドとして
採用されているものもある。田川氏は東大卒でエンジニアとしてデザインを
学ぶべく RCA を卒業後、TAKRIM というデザインエンジニアリング、ブラ
ンディングの会社を設立、トヨタ、資生堂、コニカ等にアイデアが採用され
ている。Pennington 教授は田川氏と協力してロンドン・ニューヨーク、東
京で Global Innovation Design という活動をしており、学生をそれぞれの国
のデザインオフィスに送り込み、違った発想による経験を積ませ、新しい発
想のデザインを生み出す試みを行っている。
参加人数:80名(各業種のメーカー等)
(第二回)
テ ー マ:ロンドン(2012)から東京(2020)へ、進化するホテルデザイン
開催日時:平成27年11月2日(月)
開催場所:駐日英国大使公邸
スピーカー:
Tom Dixon(Creative Director,Tom Dixon)
村上明穂氏(Business Development,GA Design)
石原裕一氏(Design Lead Tangerine)
ファシリテーター:
村上実氏
(雑誌 HOTERES 編集総局長)
特記事項:ホスピリティ業界で最も権威のある HOTERES 誌より告知、報告記事(特集
2016年新年号)掲載の協力を得た。
概
要:ロンドン(2012年)から東京(2020年)へ進化するホテルデザイン、
レピュテーションで浮かび上がるデザインの重要性と題して、それぞれ分野
の異なるデザイナーに講演をしてもらい、その後パネルディスカッションと
なった。
Tom Dixson 氏は大英勲章やメゾンエオブジェの賞を受賞している欧州でも
最も注目されている空間デザイナーで、2014年にオープンしたモンドリ
- 59 -
アンホテルの総合監修を中心に「Design Research Studio のインテリアプロ
ジェクトについて」と題して自己のホテル空間デザインについて説明を行っ
た。
村上氏は、GA デザインに属しイラン・テヘランの駐在を経て、ロンドンに
7
8年に移住、世界中のホテルデザイナーとクライアントを結ぶファシリ
テーターとして活躍中。
「ホテルデザインの移り変わり」と題して講演を行っ
た。
石原氏は、Tangerine で活躍しており、
「ブランドとビジネスを牽引し、革新
的エキスペリエンスを生むイノベーション、航空機からポータブルホテルま
で」と題して講演を行った。同氏はホテルのデザインよりも航空機キャビン
のデザインに秀でており、バージンアトランティックオーストラリアや英国
航空などのビジネスクラスの特徴のあるデザインの実績がある。また最近 F1
や野外コンサートで活用されるようになったコンテナーによるポータブルホ
テルのデザインも担当しており、その詳細説明を実施した。
参加人数:108名(インテリアデザイン、建築設計事務所、ホテル、メーカー等)
○事業の成果
8月26日の第一回セミナーは出席者80名以上で企業の参加も50社と多く、大手メ
ーカーからの参加者も多かった。駐日英国大使館が総力をあげて取り組んでいる
Innovation is GREAT キャンペーンとも絡ませ、デザインとエンジニアリング分野におけ
るイノベーションがどのように様々なビジネス分野の可能性を広げていくかについて、特
に産学連携、日英間のコラボを軸に語られた。本来はデザインとエンジニアリングは別個
のものと考えられていたが、これらを一体化した RCA の試みに興味を持つ参加者も多く、
質問も飛び交い、講演内容やこの分野への関心の高さを確認できた。
11月2日の第二回セミナーは、日本がホスト国となる2019年、2020年の大型
スポーツイベントに対応する為、ホテルを中心としたホスピタリティ関連施設の新設、改
築需要に注目したデザインセミナーであった。告知後即定員オーバーとなり、この分野の
関心の高さを再認識した。また、今回は敢えて分野の異なるタイプのスピーカーを招聘し、
「序章」的な形だったが、来年度訪日予定の英国一流インテリアデザイナーによるミッシ
ョンで、英国インテリアデザイン協会メンバーによるセミナー及び商談会、ホスピタリテ
ィ産業に適した英国インテリア商材のショーケースに繋げていくことが出来た。
両セミナーでは、インテリアデザイン、工業デザインの先進国からの非常に興味ある講
演が行われ、講演後の懇親会でも講演内容を振り返る話題が各所で見受けられ、効果は非
- 60 -
常に大きかった。
(2)オランダ中小企業の日本市場への参入支援事業
(助成事業者)オランダ市場協議会
○事業の目的
在日オランダ大使館では、JAPTA(Japan Trade Action)プログラム・キャンペーンと
して、過去10年以上にわたりオランダの中小企業の日本市場への参入を支援する事業を
毎年実施している。
本事業は、在日オランダ大使館及びオランダ経済省と協力して、日本市場への参入を希
望するオランダの中小企業及び業界の中から選定した有望な製品及び有望業界について、
日本市場への参入の可能性等の市場調査、日本のビジネスパートナー候補の選定、紹介、
ミッション受入れ支援等を行うことにより、上記キャンペーンを支援することを目的とし
ている。
○事業の概要
オランダ経済省のキャンペーン事業の一環として、オランダの中小企業及び業界の中か
ら日本への参入可能性の高い7件に関し市場調査を実施した。内容はスマート農業、クリ
ーンホース、フォトカードセット、花束加工機、省スペース型収蔵庫設備、ドローン、テ
レプレゼンス・ロボットなど多岐にわたっている。
○事業の成果
本年度は日本市場への参入を希望するオランダの中小企業及び業界の中から、参入可能
性の高い7件に関し市場調査を実施し、うち1件は日本販売元が決まり、販売促進中。ま
た2件については日本の業界情報がオランダ企業庁の海外ビジネス情報サイトにアップ
され、発信中である。
オランダ大使館経済部は2年前より本プロジェクトの成功率の向上に注視しており、テ
ーマの厳選、さらには Feasibility Study(調査報告書)ばかりでなく、会議形式などによ
り、内容の深化を図り、成功率の向上に努めている。
(3)ベルギー製品フェア支援事業
(助成事業者)ベルギー・ルクセンブルグ市場協議会
○事業の目的
ベルギー大使館及びベルギー・ルクセンブルグ商工会議所と共に「ベルギービール・ウ
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ィークエンド東京2015」及び「ベルギービール・ウィークエンド横浜2015」に併
設して実施する「ベルギー製品フェア」に参加するベルギー企業及び関係機関を支援し、
ベルギー全般の紹介及びベルギー製品の販売促進を図ることを目的とする。
○事業の概要
「ベルギー製品フェア」は、横浜では平成27年5月21日(木)~24日(日)、東
京では平成27年9月16日(水)~23日(水)まで開催された。参加した16企業が
仮設店舗を設けて、クッキー、ワッフル、チョコレート、住居用洗剤、ゴブリン織バッグ
等のベルギー製品を販売した。加えてベルギー地方政府が、それぞれに観光デスクを設け
て、パンフレット等を来場者に配布し、ベルギー観光の PR を行った。
○事業の成果
併設された「ベルギービール・ウィークエンド2015」との相乗効果により、4日間
の横浜フェア開催期間中は22,000人、11日間の東京フェア開催期間中は49,00
0人の来場者数を数え、国内一般消費者の持つベルギー製品に対するイメージを更に高め、
その販売促進に効果を発揮した。
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