サッカーロボによる教育学習 1 / HIT RCJ Club 概要 理科離れが進む昨今、次の世代の学生に対してサッカーロボを用いた教育を行います。サッカーロボ を使った教育を通して、理科、ひいては電子工学や制御工学について興味・関心を深め、これらの分野 について、発展していくことを目的としています。 2 活動内容 (1)サッカーロボット製作(9月) 教育学習をするにあたって、ロボットを製作し、制御プログラムをプログラミングすることから始め ました。 ※ダイセン電子工業の自律型ロボット e-Gadget-TT 制御プログラムは、ダイセン社の C-Style というプログラミングソフトを使いました。C-Style では、 前進、後進、回転といった制御ブロックを並べて繋ぐことで、C 言語のプログラムを簡単に作成するこ とができ、制御対象に入力することができます。そこで、実際に簡単なプログラムを作成しました。そ のプログラムの内容は、サッカーロボ内部のセンサーがボール内部の赤外線発生装置から発される赤外 線を感知すると、サッカーロボはボールに向けて直進し、赤外線を感知できなければ方向転換するとい うものです。方向転換を繰り返すことで、ボールを探索することができます。 (2)交流試合の参加 私たちは小学生に理科や工学に興味を持ってもらい、「なぜ?」「どうして?」というところから教育 的な効果が得られるのではないかということと、本当にサッカーロボに興味を持ってもらえるかを検証 するために、2013年11月2日に出雲コンピュータ専門学校の学園祭で行われたサッカーロボット 大会に参加しました。この大会はサッカーロボを通して地域との連携・交流を目的としたもので、地元 の方40名が参加していました。 試合はロボカップジャパンジュニアという団体の公式ルールに則って、予選リーグ形式から決勝トー ナメント制の試合形式で進行しました。なお、優勝したのはその日に飛び入り参加した地元の小学生で した。私たちは6チーム中最下位でした。 試合のルールの概略 ・前後半 10 分ハーフでマシンは二台。 ・休憩にはプログラムの調整が許される。 ・試合が始まれば例外を除いて、マシンに触れることはできない。 ・大きさに制限があるが、重さに制限はない。 ・二台のマシン同士での通信のみ指定された規格に則り許可される。 下の写真は交流試合の際のもので、右が私たちのロボ、左が経験者のロボです。 飛び入りで参加した小学生たちは、サッカーロボがボールに向かいゴールまでボールを運ぶメカニズ ムについて興味を持ち、その仕組みについて学びたそうにしていました。サッカーロボを用い、技術を 「教えて、実践し、成功する」という過程を経ることで、子供たちの興味と探究心を引き出せる効果が あると実感しました。 3 活動予定 12月 サッカーロボのプログラミングのテキストマニュアル作成 1月~ 島根県飯南町の中学生との勉強会・練習試合 4 まとめ 今後も理科、電子工学や制御工学について興味を持ってもらうために、サッカーロボを通じて「成功 する」という達成感や「やってみて面白い」と思ってもらえるように、具体的な教育内容を考えること が課題です。
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