産業安全衛生規則の改定

国際機械安全関連情報
No.15-13/2015.09/Yk
産業安全衛生規則の改定
新産業安全衛生規則の何が変わる?
ドイツの産業安全衛生規則(BetrSichV)が改定され、2015 年 6 月 1 日から施行されています。
この改定で、オペレーターのリスクに対する責任が拡大されています。BertSichV の第 3 節で、「装置を使用
する前に、雇用者は起こり得るリスクを評価し(リスクアセスメント)、必要で適切な安全方策を導き出さなけ
ればならない。CE マークの貼付がリスクアセスメント実施の必要性を排除するものではない」と言っていま
す。つまり(残留)リスクを決定するのはオペレーターの責任と言う事になったのです。
又、第 3 節では、リスクアセスメントは定期的にチェックし、更新されるべきものとしています。安全技術の更
新が、工場管理者、保守技術者やセーフティエンジニアの新たな役割となっています。
生産やリスクアセスメントを更新する際、工場管理者はガイドとして「産業安全に関する技術規則」を使用す
る事が出来ます。TRBS 1111「リスクアセスメント」は対象の基本的な手順を提供します。これらの技術規則
は、労働安全衛生連邦省のホームページ(www.baua.de)からダウンロード出来ます。
今回の改定のもう一つの側面は、安全装置の無効化防止です。「オペレーター規定」と新しい ISO 14119 と
の明確な関係を、ここで見る事が出来ます。実際三分の一の会社が安全機器を無効化しているとの調査
結果もあり、これらの新しい規格は歓迎されています。
リスクの低減は先ず設計レベルで行います。更に進んだ無効化防止策として、コード化された電気機械式
セーフティスイッチや異なったコード様式を持つ電子式セーフティセンサーを使います。
幾つかの問題を解決していく中で、新たな問題は必ずと言っていい程発生します。Schmersal は tec.nicum
研修センターでのセミナーを通じて、新たな問題に対する様々な情報を提供します。又、機械とプラントの
コンサルティングをする「Schmersal 安全サービス」のパッケージで、資格のある訓練された従業員による機
械システムの状況調査や、必要な改善方法を実施する方法のカタログ開発を行っています。
RSS 技術のあるセ
ーフティセンサー、
写真の RSS 16 は
既存の機械への後
付に最適です。と
言うのも幾百万回と
なく使われて来た
AZ 16 と同等のハウ
ジング寸法だから
です。
コード化された電気機械式セーフティス
イッチ類は一段と進んだ無効化防止機能
を提供します。
本件お問合せは SCHMERSAL 日本支社迄。
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