1 - 大刀洗町

第 1 章 地域の環境評価
第 1 節 現況特性
1.地域の概要
(1)位置
大刀洗町は、福岡県の中南域を占める筑後平野の北東部、筑後川の中流域北岸に位置します。
東は朝倉市(旧甘木市)
、南は久留米市(旧田主丸町・旧北野町)、西は小郡市、北は小郡市と筑
前町(旧三輪町)にそれぞれ隣接している東西 8.0km、南北 6.5km、面積 22.83km2 の平坦
な農業地域です。町の南部は、日本三大河川の一つである筑紫次郎こと「筑後川」が東西に緩や
かに流れており、沖積層の肥沃な農地と豊かな恵みが与えられています。北部は、洪積層の酸性
土壌で、米、麦、植木などの産地となっております。周辺の市町村とは、大分自動車道や国道 322
号、500 号、主要地方道久留米筑紫野線の他 11 路線の県道によって結ばれています。
(2)沿革
大刀洗町は、旧藩時代、久留米藩に属し、明治 4 年(1871 年)廃藩置県により久留米県より
三潴県に、明治9年(1876 年)三潴県を廃して福岡県となりました。明治 22 年(1889 年)
町村制改革により大堰村(冨多・菅野・三川・西原・守部・中川の 6 か村)、本郷村(本郷・甲
条・春日・栄田の 4 か村)、大刀洗村(高樋・上高橋・今・鵜木・下高橋・山隈の 6 か村)とな
りました。昭和 30 年(1955 年)3 月 31 日、町村合併促進法により、大堰村、本郷村、大刀
洗村の 3 か村が合併して大刀洗町が誕生しました。
「大刀洗」の名称は、正平 15 年(1359 年)
、菊池武光が小弐頼尚と大原合戦で交戦し、朝
来の血刀を山隈原を貫流している小川で洗えば、刃はのこぎりの様にこぼれ、川の水は朱に染ま
ったという故事によります。
【大刀洗町の位置】
-4-
2.自然環境
(1)気象
大刀洗町の気候は、西九州内陸型の有明海型気候区分に属し、昼間と夜間の温度差がある内陸
性です。年間の平均気温は 16℃前後で、年間降水量は 1,800mm 程度となっています。
年平均気温平年地の分布(1981~2010 年の平年値)1)
年平均降水量平年値の分布(1981~2010 年の平年値)1)
(㎜)
(℃)
30
600
降水量
平均気温
500
25
400
20
降
水 300
量
15
200
10
100
5
気
温
0
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12(月)
【大刀洗町の月平均気温、降水量(1981~2010 年の平年値)2】)
1) 気象庁ホームページより作成(http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/)
2) 福岡管区気象台 朝倉観測所観測データより作成
-5-
(2)地形・地質
① 地形
大刀洗町は、東南部の小石原川と佐田川の複合扇状地と北西部の大刀洗川の扇状地および段丘
により形成されています。地形は、これらの河川に沿って北東および北から南西方向に向かって
極めて緩やかに傾斜していますが、標高は 8~26m と全町にわたってほぼ平坦といえます。
② 地質
大刀洗町の表面地層は、南部の沖積層(砂、砂・礫)、北部の低位段丘層および中位段丘層によ
って形成されています。南部は標高 8~15m の沖積層で肥沃な農地が分布し、米・麦、露地野
菜などが栽培されています。北部は標高 20m 前後の台地で、砂壌地、壌土および黒色火山灰土
壌からなり、畑作、植木栽培、水稲栽培などが行われています。
-6-
【地形図 1) 】
【地質図 2) 】
1)国土数値情報ダウンロードサービス(標高・傾斜度 3 次メッシュ)より作成
2)国土交通省 土地・水資源局 国土調査課ホームページより作成
-7-
③ 土壌生産力
水田は町の全域に広く分布していますが、中央部が 3 等級で、他は 2 等級となっており、比較
的良好な土壌であるといえます。また、畑は、多くが北部に点在していますが、すべて 2 等級で
良好であるといえます。
【土壌生産力図(水田)1) 】
【土壌生産力図(畑地)1) 】
1) 「水田および畑地土壌生産性分級図 1/50,000(昭和 38 年)」(福岡県総合農業試験場)より作成
-8-
(3)水環境
① 河川・ため池
水系は、東から長田川、佐田川、二又川、小石原川、陣屋川、大刀洗川および寺川の 7 水系に
分かれています。これらの水系は、南部で筑後川に合流しています。これらの河川は農業用水に
利用され、洪水調整の機能を有するなど重要な役割を担っています。
ため池は、中島堤(西)、鵜木堤、中島堤(東)、北又堤、十三塚ため池、屋敷付ため池、長助
塚ため池、琵琶池、温水ため池の 9 か所が、町の北部に分布しています。これらのため池は、平
成 14 年3月に策定された大刀洗町農村環境計画において、重点施策に掲げられた「ため池マス
タープラン」により整備が進められています。また、平成 13 年に生物調査が実施されており、
鳥類や昆虫類などの重要な生息地となっているほか、特にサギ類などの鳥類が多くみられる結果
となっています。
【河川・ため池位置図 1) 】
1) 大刀洗都市計画区域 平成 26 年度都市計画基礎調査(大刀洗町 平成 27 年 2 月)より作成
-9-
② 水質
大刀洗町は、町内の 5 河川、7 か所で「生活環境の保全に関する環境基準」について、水質調
査を実施しています。
このうち、主に生活排水の流入などに起因する、河川の有機汚濁に関する指標である生物化学
的酸素要求量(BOD)、大腸菌群数、全リン、全窒素の 4 項目について、過去 3 年の結果を以下
に示します。
生物化学的酸素要求量は、2014 年の冬季に全ての地点で環境基準値を超えた値となり、大腸
菌群数は経年的に夏季に環境基準値を超える地点が多い結果となっています。
※河川では、水の利用目的などによって AA から E までの類型を指定しています。
AA 類型が最もきれいな水で、E 類型が最もきたない水となっています。
A 類型の小石原川では、BOD が 2mg/ℓ以下になるように水質管理をしています。
【水質調査地点位置図 1) 】
1) 大刀洗町住民課生活環境係資料より作成
- 10 -
測定結果【生物化学的酸素要求量(BOD)】
調査場所
類型
環境基準値
2012/8/6
2013/1/29
2013/8/23
2014/1/28
2014/9/11
2015/2/24
大刀洗川
二又川
小石原川
①五ノ江橋
②栄田橋 ③大刀洗川橋 ④仕解田橋
B類型
類型指定なし
A類型
―
2mg/ℓ以下 3mg/ℓ以下 3mg/ℓ以下
1.2
0.7
1.2
1.1
0.9
0.5
1.3
1.2
2.8
2.1
2.5
2.9
12
12
10
15
2.3
1.8
2.6
2.2
1.9
1.5
2.3
2.5
⑤宝満橋
3mg/ℓ以下
1.4
0.5
2.5
14
2.1
2.3
単位:mg/L
陣屋川
⑥松本橋
⑦有本橋
A類型
2mg/ℓ以下 2mg/ℓ以下
0.9
1.0
0.5
0.5
1.9
2.5
12
9.8
2.1
2.0
1.7
1.7
赤字は基準超過を示す。
(mg/L)
16.0
BOD
最小
最大
平均
最大
最小
平均
12.0
8.0
4.0
0.0
二
又
川
・
①
五
ノ
江
橋
小
石
原
川
・
②
栄
田
橋
陣
屋
川
・
⑦
有
本
橋
陣
屋
川
・
⑥
松
本
橋
大
刀
洗
川
・
⑤
宝
満
橋
大
刀
洗
川
・
④
仕
解
田
橋
大
刀
洗
川
・
③
大
刀
洗
川
橋
【生物化学的酸素要求量(BOD)
(2012 年 8 月~2015 年 2 月)】
測定結果【大腸菌群数】
調査場所
類型
環境基準値
2012/8/6
2013/1/29
2013/8/23
2014/1/28
2014/9/11
2015/2/24
二又川
①五ノ江橋
類型指定なし
―
17,000
1,300
9,200
350
5,400
1,600
小石原川
②栄田橋
A類型
1000MPN/100ml以下
35,000
1,300
16,000
140
7,900
920
大刀洗川
③大刀洗川橋 ④仕解田橋
B類型
5000MPN/100ml以下
⑤宝満橋
5000MPN/100ml以下
92,000
3,300
35,000
1,600
4,600
16,000
5000MPN/100ml以下
24,000
4,600
92,000
540
4,600
920
22,000
790
16,000
920
14,000
540
単位:MPN/100mL
陣屋川
⑥松本橋
⑦有本橋
A類型
1000MPN/100ml以下
35,000
7,900
9,200
350
35,000
170
1000MPN/100ml以下
17,000
2,400
35,000
210
13,000
79
赤字は基準超過を示す。
(MPN/100mL)
100,000
大腸菌群数
最小
最大
最大
平均
最小
平均
80,000
60,000
40,000
20,000
0
二
又
川
・
①
五
ノ
江
橋
小
石
原
川
・
②
栄
田
橋
大
刀
洗
川
・
③
大
刀
洗
川
橋
大
刀
洗
川
・
④
仕
解
田
橋
大
刀
洗
川
・
⑤
宝
満
橋
陣
屋
川
・
⑥
松
本
橋
陣
屋
川
・
⑦
有
本
橋
【大腸菌群数(2012 年 8 月~2015 年 2 月)
】
- 11 -
測定結果【全リン(T-P)】
調査場所
類型
2012/8/6
2013/1/29
2013/8/23
2014/1/28
2014/9/11
2015/2/24
二又川
①五ノ江橋
類型指定なし
0.150
0.044
0.27
0.083
0.11
0.09
小石原川
②栄田橋
A類型
0.046
0.026
0.097
0.026
0.027
0.039
大刀洗川
③大刀洗川橋 ④仕解田橋
B類型
0.190
0.180
0.560
0.560
0.32
0.22
1.4
0.85
0.23
0.11
1.2
0.88
(mg/L)
1.60
全リン
⑤宝満橋
0.170
0.520
0.29
0.66
0.16
1.2
単位:mg/L
陣屋川
⑥松本橋
⑦有本橋
A類型
0.110
0.170
0.030
0.031
0.18
0.26
0.032
0.036
0.053
0.10
0.048
0.040
最小
最大
平均
最大
最小
平均
1.40
1.20
1.00
0.80
0.60
0.40
0.20
0.00
二
又
川
・
①
五
ノ
江
橋
小
石
原
川
・
②
栄
田
橋
大
刀
洗
川
・
③
大
刀
洗
川
橋
大
刀
洗
川
・
④
仕
解
田
橋
大
刀
洗
川
・
⑤
宝
満
橋
陣
屋
川
・
⑥
松
本
橋
陣
屋
川
・
⑦
有
本
橋
【全リン(2012 年 8 月~2015 年 2 月)】
測定結果【全窒素(T-N)】
調査場所
類型
2012/8/6
2013/1/29
2013/8/23
2014/1/28
2014/9/11
2015/2/24
二又川
①五ノ江橋
類型指定なし
1.60
2.0
1.3
2.1
1.7
1.9
小石原川
②栄田橋
A類型
1.40
1.4
1.0
1.2
0.99
1.3
大刀洗川
③大刀洗川橋 ④仕解田橋
B類型
2.60
2.70
7.0
7.9
2.3
1.5
10
8.8
1.6
0.67
4.0
4.1
(mg/L)
12.0
全窒素
⑤宝満橋
1.60
4.6
1.3
3.4
1.4
4.2
最小
最大
最大
平均
最小
平均
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
二
又
川
・
①
五
ノ
江
橋
小
石
原
川
・
②
栄
田
橋
大
刀
洗
川
・
③
大
刀
洗
川
橋
大
刀
洗
川
・
④
仕
解
田
橋
大
刀
洗
川
・
⑤
宝
満
橋
陣
屋
川
・
⑥
松
本
橋
陣
屋
川
・
⑦
有
本
橋
【全窒素(2012 年 8 月~2015 年 2 月)】
- 12 -
単位:mg/L
陣屋川
⑥松本橋
⑦有本橋
A類型
1.50
1.30
2.2
1.8
1.2
1.1
1.8
1.6
1.8
0.68
2.4
2.0
(4)生物
① 既存資料調査
a.植生
大刀洗町は、標高が 8~26m と低く全町にわたってほぼ平坦であり、大部分が水田、畑など
の農耕地が占め、自然林は河川周辺などの一部にみられます。筑後川、小石原川の河畔には自然
緑地が観察され、水面や水辺空間とともに特徴的な自然景観となっています。
【現存植生図 1) 】
1) 環境省生物多様性情報システム 自然環境保全基礎調査(第5回調査)より作成
(http://www.biodic.go.jp/kiso/vg/vg_kiso.html)
- 13 -
b.希少野生生物
「福岡県の希少野生生物-福岡県レッドデータブック 2011,2014-(福岡県環境部自然環
境課 2011 年,2014 年)」において、大刀洗町で分布情報が確認されている希少野生生物(希
少種)は、表に示す 14 種です。
希少野生生物(希少種)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
生物項目
昆虫類
昆虫類
昆虫類
昆虫類
魚 類
魚 類
魚 類
魚 類
魚 類
魚 類
貝 類
貝 類
貝 類
貝 類
科 名
シデムシ
イトトンボ
コガネムシ
ジョウカイボン
コイ
コイ
コイ
コイ
コイ
メダカ
イシガイ
エゾマメタニシ
オカミノアラガイ
タニシ
種 名
ヤマトモンシデムシ
キイトトンボ
ニセセマルケシマグソコガネ
ニセキベリコバネジョウカイ
ヒナモロコ
セボシタビラ
ニッポンバラタナゴ
カネヒラ
ヌマムツ
メダカ(ミナミメダカ)
カタハガイ
ヒメマルマメタニシ
ナガオカモノアラガイ
マルタニシ
カテゴリー
絶滅危惧ⅠB類
準絶滅危惧
準絶滅危惧
準絶滅危惧
絶滅危惧ⅠA類
絶滅危惧ⅠA類
絶滅危惧ⅠB類
準絶滅危惧
準絶滅危惧
準絶滅危惧
絶滅危惧ⅠA類
絶滅危惧Ⅱ類
絶滅危惧Ⅱ類
準絶滅危惧
カテゴリー定義(福岡県レッドデータブック 2011-2014 版)
定性的要件
カテゴリー
絶滅危惧ⅠA類
(CR)
絶
滅
危
惧
絶滅危惧ⅠB類
(EN)
絶滅危惧Ⅱ類
(VU)
準絶滅危惧(NT)
[絶滅危惧Ⅰ類]
次のいずれかに該当する種
【確実な情報があるもの】
①既知のすべての個体群で、危機的水準にまで減少している。
②既知のすべての生息地で、生息条件が著しく悪化している。
③既知のすべての個体群がその再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。
④ほとんどの分布域に交雑のおそれのある別種が侵入している。
【情報量が少ないもの】
⑤それほど遠くない過去(30~50年)の生息記録以後確認情報がなく、その後信頼
すべき調査が行われていないため、絶滅したかどうかの判断が困難なもの。
(絶滅危惧ⅠA類とする)
なお、定量評価が困難な場合でも、減少傾向の有無にかかわらず、県内の成熟個体数
が二桁(10~100)程度と推定されるものは絶滅危惧ⅠA類、成熟個体数が三桁
程度と推定されるものは絶滅危惧ⅠB類とした。
次のいずれかに該当する種
【確実な情報があるもの】
①大部分の個体群で個体数が大幅に減少している。
②大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつある。
③大部分の個体群がその再生産能力を上回る捕獲、採取圧にさらされている。
④分布域の相当部分に交雑可能な別種が侵入している。
生息状況の推移から見て、種の存続への圧迫が強まっていると判断されるもの。
具体的には、分布域の一部において、次のいずれかの傾向が顕著であり、今後更に
進行するおそれがあるもの。
a)個体数が減少している。
b)生息条件が悪化している。
c)過度の捕獲・採取圧による圧迫を受けている。
d)交雑可能な別種が侵入している。
- 14 -
② 既往調査
大刀洗町では、自然環境の保全と活用という視点で、平成 13 年に町内の 9 か所のため池で生
物調査(生態系調査)を行っています。
9か所のため池のうち、中島堤(西)と鵜木堤を除いて大分自動車道の周囲に集中して分布し
ています。ほとんどのため池は水田などの農耕地に隣接し、広葉樹を中心とする樹林に囲まれた
静かな環境にあります。
これらのため池は鳥類や昆虫類などの重要な生息地となっており、特にサギ類などの鳥類が多
くみられています。
生物調査によるため池ごとの確認種一覧表を示しました。確認種の中からレッドデータブック
で選定されている希少種を抽出していますが、調査後にレッドデータブックが改定されて選定基
準が新しくなりましたので、希少種についての情報は載せておりません。
【生物調査位置(ため池)図】
- 15 -
中島堤(西)
鵜木堤
中島堤(東)
北又堤
十三塚ため池
長助塚ため池
温水ため池
琵琶池
屋敷付ため池
【生物調査位置(ため池)写真】
- 16 -
生物調査確認種一覧表(植物-1)
1
鵜
木
堤
中
島東
堤
マキ科
ヤナギ科
ブナ科
ニレ科
クワ科
イラクサ科
タデ科
ヤマゴボウ科
ヒユ科
マツブサ科
クスノキ科
メギ科
ツブラジイ科
ドクダミ科
ツバキ科
バラ科
マメ科
カタバミ科
トウダイグサ科
センダン科
ウルシ科
モチノキ科
ニシキギ科
ミツバウツギ科
ツゲ科
ブドウ科
スギナ
カニクサ
ワラビ
ホシダ
イチョウ
クロマツ
スギ
ヒノキ
カイヅカイブキ
イヌマキ
アカメヤナギ
オオタチヤナギ
タチヤナギ
クリ
ツブラジイ
スダジイ
クヌギ
イチイガシ
アラカシ
シラカシ
ムクノキ
エノキ
コウゾ
カジノキ
イヌビワ
カナムグラ
クワ
ヤブマオ
カラムシ
ヤナギタデ
オオイヌタデ
イヌタデ
イシミカワ
ミゾソバ
ヨウシュヤマゴボウ
イノコズチ
サネカズラ
ビナンカズラ
クスノキ
タブノキ
シロダモ
ナンテン
アオツヅラフジ
ドクダミ
ハマヒサカキ
ヒサカキ
チャノキ
オヘビイチゴ
ソメイヨシノ
ウメ
ノイバラ
クサイチゴ
ナワシロイチゴ
ネムノキ
ヤブマメ
ナツフジ
クズ
ニセアカシヤ
ムラサキカタバミ
エノキグサ
コニシキソウ
アカメガシワ
ナンキンハゼ
センダン
ヌルデ
ハゼノキ
ウルシ
ナナメノキ
クロガネモチ
ツルウメモドキ
ゴンズイ
ツゲ
ノブドウ
ヤブガラシ
ツタ
)
トクサ科
フサシダ科
コバノイシカグマ科
ヒメシダ科
イチョウ科
マツ科
スギ科
ヒノキ科
種
)
科
中
島西
堤
4
5
6
7
8
9
北
又
堤
十た
三め
塚池
長た
助め
塚池
た
温
め
水
池
琵
琶
池
屋た
敷め
付池
(
3
(
2
●
●
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- 17 -
●
●
●
●
●
●
●
●
●
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●
●
出
現
個
所
数
1
1
1
3
1
1
2
4
1
1
2
1
1
6
1
1
1
1
3
1
6
7
3
1
4
1
1
2
1
2
2
1
2
2
1
6
1
1
8
2
3
1
3
1
1
1
1
1
1
1
1
4
1
1
1
1
3
3
1
1
1
8
2
1
2
5
1
1
1
2
1
1
5
5
2
生物調査確認種一覧表(植物-2)
3
中
西島
堤
鵜
木
堤
ミソハギ科
ヒシ科
ウコギ科
セリ科
ツツジ科
カキノキ科
エゴノキ科
ハイノキ科
モクセイ科
キョウチクトウ科
ガガイモ科
アカネ科
ヒルガオ科
ムラサキ科
クマツヅラ科
シソ科
ナス科
キツネノゴマ科
スイカズラ科
キク科
ユリ科
ミズアオイ科
アヤメ科
ツユクサ科
イネ科
ヤシ科
サトイモ科
ウキクサ科
ガマ科
カヤツリグサ科
出現種小計
ゴキヅル
カラスウリ
サルスベリ
ヒシ
タラノキ
キヅタ
マツバゼリ
ツボクサ
ミツバ
セリ
シャシャンボ
カキノキ
エゴノキ
クロキ
トウネズミモチ
ヒイラギ
テイカカズラ
ガガイモ
ヘクソカズラ
コヒルガオ
ヒルガオ
チシャノキ
クサギ
トウバナ
イヌホオズキ
キツネノゴマ
スイカズラ
オオブタクサ
ヨモギ
ヒロハホウキギク
センダングサ
アメリカセンダングサ
ベニバナボロギク
タカサブロウ
ハキダメギク
キクイモ
ヨメナ
アキノノゲシ
フキ
セイタカアワダチソウ
ヒメジョオン
オニユリ
キミガヨラン
ホテイアオイ
キショウブ
ツユクサ
ヤブミョウガ
イヌムギ
ジュズダマ
メヒシバ
イヌビエ
トキワススキ
ススキ
シマスズメノヒエ
アマリカスズメノヒエ
クサヨシ
ヨシ
マダケ
ネザサ
メダケ
アキノエノコログサ
セイバンモロコシ
シュロ
サトイモ
アオウキクサ
ヒメガマ
ガマ
ジュズスゲ
ハマスゲ
145
●
●
●
)
ウリ科
種
5
6
7
8
9
中
東島
堤
北
又
堤
た十
め三
池塚
た長
め助
池塚
た
温
め
水
池
琵
琶
池
た屋
め敷
池付
●
●
●
(
2
(
科
4
)
1
●
●
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●
●
●
●
31
31
●
65
- 18 -
26
40
33
20
24
30
出
現
個
所
数
1
6
2
2
1
1
1
1
1
1
1
3
1
1
1
3
2
1
1
2
1
1
2
1
1
2
2
1
3
1
1
2
1
1
1
1
2
1
1
5
3
4
1
1
1
1
2
1
3
1
2
3
3
1
1
1
7
5
1
4
4
2
1
2
1
1
2
1
1
282
生物調査確認種一覧表(脊椎動物)
1
4
5
6
7
8
9
中
島西
堤
鵜
木
堤
中
島東
堤
北
又
堤
十た
三め
塚池
長た
助め
塚池
た
温
め
水
池
琵
琶
池
屋た
敷め
付池
イヌ科
0
●
0
●
1
0
0
●
●
●
0
●
●
●
0
●
0
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
0
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ホンドギツネ
1
カイツブリ科
サギ科
ハト科
キツツキ科
ヒバリ科
ツバメ科
セキレイ科
ヒヨドリ科
ヒタキ科
ホオジロ科
アトリ科
ハタオリドリ科
ムクドリ科
カラス科
出現種小計
は虫類
出現種小計
両生類
出現種小計
魚類
種
)
ほ乳類
出現種小計
鳥類
科
)
綱
カイツブリ
ゴイサギ
ササゴイ
アマサギ
ダイサギ
コサギ
アオサギ
キジバト
アオゲラ
ヒバリ
ツバメ
イワツバメ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
セッカ
ホオジロ
カワラヒワ
スズメ
ムクドリ
カササギ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ヘビ亜科
シマヘビ
アマガエル科
アマガエル
ニホンアカガエル
ウシガエル
ヌマガエル
●
●
●
メダカ科
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
22
●
9
7
●
7
1
0
0
0
0
10
●
1
0
●
11
6
6
11
0
0
0
0
●
●
ギンブナ
フナ
メダカ
出現種小計
出現種数総計
●
●
1
1
6
4
3
4
2
2
3
8
1
2
5
1
1
4
3
2
1
5
2
4
2
2
67
1
1
1
1
2
1
5
2
1
1
4
78
●
●
●
●
4
コイ科
●
●
●
●
●
●
●
●
出
現
個
所
数
(
3
(
2
3
31
0
●
1
1
10
●
●
2
1
●
0
1
0
0
0
0
6
0
6
0
11
0
8
1
10
0
2
0
11
●
●
2
14
2
3
4
5
6
7
8
9
鵜
木
堤
中
島東
堤
北
又
堤
十た
三め
塚池
長た
助め
塚池
た
温
め
水
池
琵
琶
池
屋た
敷め
付池
生物調査確認種一覧表(無脊椎動物)
1
スクミリンゴガイ
●
1
イトトンボ科
サナエトンボ科
オニヤンマ科
ヤンマ科
エゾトンボ科
トンボ科
カマキリ科
コオロギ科
キリギリス科
バッタ科
セミ科
アメンボ科
マツモムシ科
カメムシ科
ハンミョウ科
コガネムシ科
タマムシ科
ムシヒキアブ科
アゲハチョウ科
シロチョウ科
シジミチョウ科
タテハチョウ科
出現種小計
出現種数総計
種
)
リンゴガイ科
)
腹足類
出現種小計
昆虫
科
アジアイトトンボ
アオモンイトトンボ
ウチワヤンマ
オニヤンマ
ギンヤンマ
オオヤマトンボ
コフキトンボ
シオカラトンボ
シオヤトンボ
ウスバキトンボ
コシアキトンボ
チョウセンカマキリ
ミツカドコオロギ
エンマコオロギ
キリギリス
ショウリョウバッタ
クマゼミ
アブラゼミ
ニイニイゼミ
アメンボ
マツモムシ
ナガメ
ニワハンミョウ
カナブン
ヤマトタマムシ
ムシヒキアブ科の一種
アオスジアゲハ
キアゲハ
ナミアゲハ
キチョウ
ベニシジミ
ヤマトシジミ
ツマグロヒョウモン
ヒメアカタテハ
ルリタテハ
コミスジ
36
37
0
0
●
1
●
1
●
1
●
1
0
1
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
0
●
●
●
●
●
●
●
●
●
出
現
個
所
数
(
(
綱
中
島西
堤
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
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●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
11
11
6
6
- 19 -
15
16
7
8
6
7
●
16
17
11
11
11
12
●
10
10
5
5
2
3
7
3
2
2
1
2
2
6
2
1
1
1
3
4
4
9
7
5
1
1
1
2
1
1
5
1
5
1
1
1
1
1
1
2
93
98
③ 現地調査
a.調査概要
大刀洗町において、農業農村環境を代表する 4 地点の水田環境を対象として、生物の現地調査
を行いました。
調査は、秋季の灌漑期(9 月 3 日~6 日)に実施しました。
調査の対象は、植物、ほ乳類、鳥類、は虫類、両生類、昆虫類、魚介類(魚類、水産貝類・水産
甲殻類)で、生物の生息状況を把握する定性的な調査を行いました。調査の結果は、各調査地点
において環境を水田と排水路に分けて生物の生息状況をとりまとめ、各生物項目の水田環境の利
用状況をみました。水田は耕作地~畦、排水路は流路~法面を範囲としました。4 地点の水田の
中で、3 地点はほ場整備済み、1 地点はほ場整備の未整備地区であり、整備状況の違いによる生
物の生息状況についても合わせてとりまとめました。
確認された生物種について、レッドデータブックなどで選定されている希少種、外来生物法で
指定されている特定外来生物を抽出しました。
各生物項目における現地調査の方法について、表にまとめました。
現地調査の実施方法
調査方法
生物項目
植
調査範囲の主要な生育種と群落を記録しました。水路内では水生植物の生育状況に留意して
物
記録しました。
動
物
ほ乳類
目撃やフィールドサイン(足跡、糞、巣、食痕、爪痕などほ乳類が残す生息痕跡)などによ
って調査範囲の生息種を記録しました。
類
目撃や鳴き声などによって調査範囲の生息種を記録しました。
は虫類
目撃や脱皮殻などによって調査範囲の生息種を記録しました。
両生類
目撃や鳴き声などによって調査範囲の生息種を記録しました。
昆虫類
目撃、捕獲、鳴き声などによって調査範囲の生息種を記録しました。
魚介類
目撃、捕獲(タモ網など)などによって調査範囲の生息種を記録しました。
鳥
- 20 -
b.現地調査地点と調査範囲
現地調査地点の位置、範囲および状況は、次のとおりです。
No.1 : 大刀洗町の南西部に位置するほ場整備済みの水田環境です。
範囲内の排水路は三面コンクリート護岸で、近傍を流れる幹線排水路に流入して
います。周囲は水田が広がる単一な環境です。
No.2 : 大刀洗町の北西部に位置するほ場整備の未整備地区の水田環境です。
範囲内の排水路は素掘りで、部分的に緩流やたまりがみられます。周囲は、竹林
が主である小規模な樹林が隣接しています。また、近傍を流れる大刀洗川沿いに
は河畔林が分布しています。今回の調査地点の中では、最も自然環境が残ってい
ます。
No.3 : 大刀洗町の東部に位置するほ場整備済みの水田環境です。
範囲内の排水路は三面コンクリート護岸です。集落に隣接していますが、周囲は
水田が広がる単一な環境です。
No.4 : 大刀洗町の南部に位置するほ場整備済みの水田環境です。
範囲内の排水路は三面コンクリート護岸で、近傍を流れる陣屋川に流入していま
す。周囲は水田が広がる単一な環境です。
【現地調査地点位置図】
- 21 -
【各調査地点の調査範囲】
- 22 -
No.1
No.2
No.3
No.4
【各調査地点の写真】
- 23 -
c.調査結果
現地調査結果の概要をまとめました。
各調査地点で確認された代表的な生息種、および全確認種、希少種、特定外来生物を、表に示
しました。No.2 は森林に接していることから、植物結果については全確認種に林縁部分の確認
種も含めております。
確認された生物の大部分は、九州北部の水田環境で広く一般的にみられる種類でした。水田は
稲穂が成長し、水が張られた状態で、稲刈り前の安定した状況でした。排水路は、いずれの地点
でも流水があり、流量が維持されている状態にありました。
各生物項目の全確認種数は、次のとおりです。
植
物:67 科 154 種、ほ乳類:2 目 3 科 3 種、鳥
類:5 目 11 科 17 種
は虫類:1 目 2 科 2 種、両生類:1 目 2 科 2 種、昆虫類:8 目 42 科 79 種
魚介類(魚類:3 目 3 科 9 種、水産貝類・水産甲殻類:5 目 9 科 11 種)
[ほ場整備の未整備地区とほ場整備済み地区の水田環境]
ほ場整備の未整備地区である No.2 は、他のほ場整備済みの地点に比べ自然度が高いことを
反映して、植物、動物ともに確認種数が全地点で最も多い結果となりました。特に、植物や昆
虫類で他地点に比べ顕著に多くの種が確認されました。チョウ類やバッタ類が多かったほか、
近年生息数が減少傾向のメダカ(ミナミメダカ)の可能性があるメダカ類※もみられました。
また、隣接する樹林で森林性の昆虫類、近傍を流れる大刀洗川沿いの河畔林でサギ類のねぐら
が確認されました。
ほ場整備済みの水田環境では、確認種、種数ともに地点間で大きな差はみられませんでした。
[水田と排水路]
水田ではアゼガヤ、ジュズダマなどの水田雑草をはじめ、タヌキ、イタチ類※※などのほ乳類、
サギ類、ヒバリ、セッカなどの鳥類、シマヘビなどのは虫類、ヌマガエルなどの両生類、ゲン
ゴロウ類、ショウリョウバッタ、モンシロチョウ、ウスバキトンボなどの昆虫類といった水田
をよく利用する生物がみられました。
排水路では、オオカナダモなどの水生植物、ヌマガエルなどの両生類、オイカワ、ギンブナ、
カワニナなどの魚介類の水域依存性の生物がみられましたが、種数は多くありませんでした。
これら以外の生物の確認も少なく、排水路全体としての確認種数は少ない傾向でした。このた
め、餌を求めて排水路を利用すると考えられるほ乳類や鳥類はほとんどみられませんでした。
No.1 では、通常は幹線排水路に生息していると考えられるアブラボテやヌマムツなどの魚類
が排水路で確認されました。このことは、排水路が三面コンクリート護岸であっても、周辺の
水路や河川などと連結し、障害が無ければ魚類をはじめ水生動物の移動が可能となり、これら
の生物の生息環境(一時的な生息と考えられますが)として機能することを示しています。
※メダカ類:ヒメダカが混生して判別が難しいため、メダカ類としました。
※※イタチ類:チョウセンイタチとホンドイタチの可能性があるので、イタチ類として統一しました。
確認された希少種は、鳥類のアマサギ、チュウサギ、昆虫類のコガタノゲンゴロウ、ウスイロ
シマゲンゴロウ、魚類のアブラボテ、ヌマムツの6種で、特定外来生物はオオフサモの1種でし
た。
- 24 -
現地調査で確認された代表的な生息種
No.1
生物項目
水田
ケイヌビエ
アゼガヤ
No.2
水路
(三面コンクリート張)
ベニバナマメアサガオ
アレチハナガサ
水路
(素掘り)
水田
アメリカミズキンバイ
ジュズダマ
No.3
オオカナダモ
**オオフサモ
水田
No.4
水路
(三面コンクリート張)
アメリカタカサブロウ
アゼガヤ
カラムシ
ヒナタイノコズチ
ミゾハコベ
アメリカミズキンバイ
タマガヤツリ
クサネム
キュウシュウスズメノヒエ
アゼガヤ群落
タチスズメノヒエ群落
ミゾハコベ
コゴメガヤツリ群落
植 物
植 物
セイタカアワダチソウタチスズメノヒエ群落
植物群落
コウベモグラ
タヌキ
イタチ類
ほ乳類
ダイサギ
アオサギ
スズメ
セッカ
鳥 類
ダイサギ
アオサギ
ヌマガエル
昆虫類
魚 類
魚介類
水産貝類・
水産甲殻類
スクミリンゴカイ
サカマキガイ
希少種
特定外来生物
コウベモグラ
タヌキ
イタチ類
コウベモグラ
イタチ類
*チュウサギ
*アマサギ
ツバメ
クサシギ
セグロセキレイ
アオサギ
*チュウサギ
ヒバリ
ハクセキレイ
セッカ
スズメ
ツバメ
ダイサギ
タシギ
ヒバリ
ハシボソガラス
トビ
ツバメ
セッカ
タチスズメノヒエ
イノモトソウ
カラムシ
ギシギシ
ヒナタイノコズチ
ヨモギ
オオカナダモ
タチスズメノヒエ群落
ヌマガエル
ヌマガエル
アマガエル
カナヘビ
ヌマガエル
ヌマガエル
ヌマガエル
アオモンイトトンボ
アメンボ
ショウリョウバッタ
イチモンジセセリ
ヒメガムシ
アオモンイトトンボ
シオカラトンボ
ウスバキトンボ
*コガタノゲンゴロウ
アオモンイトトンボ
ハグロトンボ
ショウリョウバッタ
ホソハリカメムシ
ハイイロゲンゴロウ
*ウスイロシマゲンゴロウ
アゲハ
モンキチョウ
ウスバキトンボ
アオモンイトトンボ
ハグロトンボ
シオカラトンボ
アメンボ
アカスジカスミカメ
ホソヘリカメムシ
*コガタノゲンゴロウ
*ウスイロシマゲンゴロウ
ヤマトシジミ
モンシロチョウ
ウスバキトンボ
アオモンイトトンボ
ハグロトンボ
シオカラトンボ
アメンボ
オイカワ
*アブラボテ
*ヌマムツ
メダカ類
メダカ類
ドンコ
スクミリンゴカイ
カワニナ
スクミリンゴカイ
ヒメタニシ
カワニナ
スクミリンゴカイ
ヒメタニシ
カワニナ
スクミリンゴカイ
ヒメタニシ
*アブラボテ
*ヌマムツ
*チュウサギ
*アマサギ
*コガタノゲンゴロウ
*チュウサギ
*ウスイロシマゲンゴロウ
**オオフサモ
・耕作放棄地で、ヨシ群落とジュズダマ群
落がみられた
・水田に水路から水が流入しているため、
水田内でメダカ類がみられた
・水田東側の樹林地で、ツクツクボウシ、
ムラサキシジミなどの樹林性昆虫類、キジ
バト、モズなどがみられた
・隣接する大刀洗川沿いの河畔林はサギの
ねぐらとして利用されている
備 考
* 希少種
コウベモグラ
水路
(三面コンクリート張)
ヌマガエル
シマヘビ
両生類・は虫類
ショウリョウバッタ
アカスジカスミカメ
ヒメガムシ
ヤマトシジミ
モンシロチョウ
ウスバキトンボ
水田
** 特定外来生物
- 25 -
ギンブナ
オイカワ
カワムツ
スクミリンゴカイ
ヒメタニシ
カワニナ
コイ
ギンブナ
オイカワ
スクミリンゴカイ
ヒメタニシ
サカマキガイ
*コガタノゲンゴロウ
*ウスイロシマゲンゴロウ
スクミリンゴカイ
ヒメタニシ
カワニナ
【現地調査で確認された希少種】
・鳥類
アマサギ
(コウノトリ目サギ科)
チュウサギ
(コウノトリ目サギ科)
希少性
環境省RDB:
-
福岡県RDB:
準絶滅危惧(NT)
生態など
全長が46-56cmで、首の後ろ、胸部から腹部にかけて白い羽毛
で被われている。嘴(くちばし)は短くオレンジがかった黄色
で、後肢(あし)の色彩は黒褐色。夏季は頭部から首、胴体上面
がオレンジがかった黄色の羽毛でおおわれる個体もある。草原、
農耕地、湿原などに生息する。食性は動物食で、主に昆虫やクモ
を食べるが、魚類、両生類、小型は虫類、甲殻類なども食べる。
分布・情報
福岡県内には夏鳥として渡来し、主に農耕地でみられる。サギ類
の中では比較的個体数が多かったが、近年では著しく減少傾向に
ある。
危機要因
集団繁殖地での他種との競合関係、農耕地の減少などが原因とし
て考えられている。
確認状況
No.2の水田で1個体
希少性
環境省RDB:
準絶滅危惧(NT)
生態など
全長は68cmほどで、全身が白い羽毛でおおわれ、足は全体が黒
く、眼先が黄色。内陸の平地を好み、田植え前の水田、休耕田な
ど比較的乾いた場所で、主にバッタなどの昆虫を捕食する。
分布・情報
福岡県内には夏鳥として渡来し、主に農耕地でみられる。他のサ
ギ類とともに集団繁殖地を形成する、
危機要因
もともと個体数が少ない上に、集団繁殖地が鳴き声による騒音や
悪臭のために駆除の対象となることがあり、近年減少したことが
原因と考えられている。
確認状況
No.2の水田で2個体、No.3の水田で1個体
希少性
環境省RDB:
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
生態など
体長は24~29mm、背面は緑色がかった褐色で、上翅(はね)
が黄色く縁取られている。平地の水生植物の豊富な浅い止水域を
好む。
分布・情報
福岡県内では広い地域で記録があるが、1960年以降に採集例が
減少している。2000年代後半頃から新たな生息記録が出始めて
いるが、減少傾向は続いている状況にある。
危機要因
湖沼や湿地の開発、ため池改修、農薬の使用などが減少の原因と
考えらている。
確認状況
No.2の水路で3個体、No.4の水田で1個体
希少性
環境省RDB:
-
生態など
体長は10~11mmで、背面は光の当たり具合によって金色に輝
くことがある。平野部の植物が豊富な止水域に生息する。
分布・情報
福岡県内では沿岸部を中心に記録があるが、生息地はやや局地的
である。
危機要因
2000年代以降にみられなくなった場所もある。
確認状況
No.3の水田で1個体、No.4の水田で1個体
福岡県RDB:
準絶滅危惧(NT)
・昆虫類
コガタノゲンゴロウ
(コウチュウ目ゲンゴロウ科)
ウスイロシマゲンゴロウ
(コウチュウ目ゲンゴロウ科)
- 26 -
福岡県RDB:
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
福岡県RDB:
準絶滅危惧(NT)
・魚類
アブラボテ
(コイ目コイ科)
ヌマムツ
(コイ目コイ科)
希少性
環境省RDB:
準絶滅危惧(NT)
福岡県RDB:
準絶滅危惧(NT)
生態など
体長は4~7cmで、体色は褐色を帯びた銀白色。食性は雑食で、
小型の水生昆虫や甲殻類、藻類などを食べる。河川の中下流域や
それに連なる農業用水路の流れのある環境に生息する。
分布・情報
福岡県内では、全域に分布しているが、周防灘流入河川で個体数
が多い。
危機要因
遠賀川水系や博多湾流入河川では環境改変によって生息地や個体
数が激減している。
確認状況
No.1の水路で5個体
希少性
環境省RDB:
-
生態など
体長は15~20cmで、背面は黄褐色、腹部は白っぽい体色。食性
は雑食性で、藻類などのほか、水生昆虫や水面に落下した昆虫な
どを食べる。河川の下流域やそれに連なる農業用水路の植物が豊
富な止水域に生息する。
分布・情報
福岡県内では、山国川、今川、遠賀川、筑後川、矢部川の各水系
に生息している。生息地は比較的局地的で個体数も少ない。
危機要因
農業用水路の改修によって生息適地が減少している傾向にある。
確認状況
No.1の水路で1個体
福岡県RDB:
準絶滅危惧(NT)
【現地調査で確認された特定外来生物】
・植物
オオフサモ
(アリノトウグサ科)
特定外来生物
外来生物法により特定外来生物に指定
生態など
南アメリカが原産地で、北アメリカ、南ヨーロッパ、アフリカ、
アジア、オセアニアの温帯~熱帯に分布。日本では本州以南に分
布し、筑後川水系に多くみられる。抽水性の多年草で、水面から
の高さは0.2~0.3m。耐寒性があり、湖沼、河川、池、水路、一
部の休耕田に生育し、浅水中に群生する。
分布・情報
閉鎖的なクリークで局部的に発生することが多く、筑後川水系な
どで過繁茂した純群落が水流を妨げるなどの問題を引き起こして
いる。
確認状況
No.2の水路の2か所で1株ずつ
- 27 -
現地調査確認種一覧表(植物-1)
No.1
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
科
トクサ
ゼンマイ
ウラジロ
フサシダ
コバノイシカグマ
イノモトソウ
オシダ
ヒメシダ
ウラボシ
ブナ
ニレ
クワ
イラクサ
タデ
オシロイバナ
ザクロソウ
スベリヒユ
ヒユ
マツブサ
クスノキ
メギ
アケビ
ツヅラフジ
ドクダミ
ツバキ
アブラナ
ベンケイソウ
バラ
マメ
カタバミ
トウダイグサ
ユズリハ
ウルシ
カエデ
ムクロジ
ニシキギ
ミツバウツギ
ブドウ
グミ
スミレ
種名
スギナ
ゼンマイ
コシダ
カニクサ
フモトシダ
イノモトソウ
ベニシダ
ホシダ
ヒメシダ
ノキシノブ
ツブラジイ
クヌギ
アラカシ
ムクノキ
エノキ
クワクサ
イヌビワ
カナムグラ
ヤマグワ
ヤブマオ
カラムシ
コアカソ
オオイヌタデ
ミゾソバ
ギシギシ
オシロイバナ
ザクロソウ
スベリヒユ
ヒカゲイノコズチ
ヒナタイノコズチ
ホソバツルノゲイトウ
ホソアオゲイトウ
イヌビユ
サネカズラ
シロダモ
ナンテン
ミツバアケビ
アオツヅラフジ
ドクダミ
チャノキ
ヒサカキ
タネツケバナ
イヌガラシ
スカシタゴボウ
ツルマンネングサ
ヘビイチゴ
オヘビイチゴ
ノイバラ
フユイチゴ
クサイチゴ
クサネム
メドハギ
クズ
シロツメクサ
カタバミ
エノキグサ
コニシキソウ
アカメガシワ
ヒメユズリハ
ツタウルシ
ヌルデ
ハゼノキ
イロハモミジ
フウセンカズラ
ツルウメモドキ
ニシキギ
ゴンズイ
ノブドウ
キレバノブドウ
ヤブガラシ
エビヅル
ナワシログミ
ツボスミレ
水田
No.2
水路
水田
●
水路
●
●
No.3
林縁
水田
●
●
●
●
●
●
●
No.4
水路
水田
水路
●
●
●
●
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●
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●
●
●
●
●
- 28 -
●
現地調査確認種一覧表(植物-2)
No.2
No.1
No.
科
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
ミゾハコベ
ウリ
100
101
102
103
104
105
106
ミソハギ
アカバナ
アリノトウグサ
ウコギ
セリ
ハイノキ
モクセイ
ガガイモ
アカネ
ヒルガオ
クマツヅラ
シソ
ナス
ゴマノハグサ
キツネノマゴ
107
108
109
オオバコ
スイカズラ
キキョウ
110 キク
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
トチカガミ
ユリ
ヤマノイモ
ツユクサ
イネ
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
カヤツリグサ
153
154
出現種計
種名
ミゾハコベ
ゴキヅル
カラスウリ
ホソバヒメミソハギ
サルスベリ
キカシグサ
アメリカミズキンバイ
チョウジタデ
オオフサモ
ヤツデ
キヅタ
ノチドメ
チドメグサ
セリ
クロキ
ヒイラギ
ガガイモ
ヘクソカズラ
アメリカアサガオ
マメアサガオ
ベニバナマメアサガオ
ホシアサガオ
アレチハナガサ
トウバナ
カキドオシ
イヌホオズキ
アメリカイヌホオズキ
ウリクサ
アメリカアゼナ
ムラサキサギゴケ
トキワハゼ
キツネノマゴ
シロバナキツネノマゴ
オオバコ
スイカズラ
ミゾカクシ
オオブタクサ
ヨモギ
ホウキギク
コセンダングサ
トキンソウ
オオアレチノギク
アメリカタカサブロウ
ヒメムカシヨモギ
ウラジロチチコグサ
ヨメナ
アキノノゲシ
ホソバアキノノゲシ
フキ
セイタカアワダチソウ
ノゲシ
ヒメジョオン
オニタビラコ
オオカナダモ
ジャノヒゲ
ヤマノイモ
オニドコロ
マルバツユクサ
ツユクサ
ジュズダマ
メヒシバ
イヌビエ
ケイヌビエ
オヒシバ
アゼガヤ
ケチヂミザサ
シマスズメノヒエ
キシュウスズメノヒエ
スズメノヒエ
タチスズメノヒエ
ヨシ
マダケ
アキノエノコログサ
コツブキンエノコロ
キンエノコロ
ヒメクグ
タマガヤツリ
コゴメガヤツリ
オニガヤツリ
ハマスゲ
テンツキ
67科154種
水田
水路
水田
水路
No.3
林縁
水田
No.4
水路
水田
水路
●
●
●
●
●
●
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●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
31種
41種
●
30種
65種
- 29 -
●
29種
96種
57種
●
●
●
●
33種
31種
51種
●
34種
●
24種
48種
現地調査確認種一覧表(ほ乳類)
No.1
No.
1
2
3
目
モグラ
ネコ
科
モグラ
イヌ
イタチ
種名
コウベモグラ
タヌキ
イタチ属
出現種計
2目3科3種
水田
No.2
水路
●
●
●
3種
水田
No.3
水路
水田
0種
●
●
●
3種
●
0種
1種
3種
1種
No.4
水路
水田
水路
●
0種
●
2種
3種
0種
2種
現地調査確認種一覧表(鳥類)
No.1
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
目
コウノトリ
科
サギ
タカ
チドリ
タカ
シギ
ハト
スズメ
ハト
ヒバリ
ツバメ
セキレイ
モズ
ウグイス
ハタオリドリ
カラス
出現種計
種名
アマサギ
ダイサギ
チュウサギ
コサギ
アオサギ
トビ
クサシギ
タシギ
キジバト
ヒバリ
ツバメ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
モズ
セッカ
スズメ
ハシボソガラス
5目11科17種
No.2
No.3
水田
水路
水田
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
水路
水田
No.4
水路
水田
水路
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
7種
2種
10種
0種
●
●
●
●
●
●
●
●
7種
0種
●
10種
0種
7種
10種
7種
10種
No.1
No.2
No.3
No.4
現地調査確認種一覧表(は虫類)
No.
1
2
目
有鱗
科
カナヘビ
ナミヘビ
種名
水田
水路
ニホンカナヘビ
シマヘビ
出現種計
1目2科2種
水田
水路
水田
水路
水田
0種
0種
水路
●
0種
0種
●
1種
0種
1種
0種
0種
1種
1種
0種
No.1
No.2
No.3
No.4
現地調査確認種一覧表(両生類)
No.
1
2
目
無尾
科
アマガエル
アカガエル
出現種計
種名
ニホンアマガエル
ヌマガエル
1目2科2種
水田
●
1種
1種
- 30 -
水路
水田
●
1種
●
●
2種
2種
水路
水田
水路
水田
水路
●
1種
●
●
2種
●
1種
●
1種
●
1種
2種
1種
現地調査確認種一覧表(昆虫類)
No.1
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
目
トンボ
科
イトトンボ
カワトンボ
ヤンマ
トンボ
ゴキブリ
カマキリ
チャバネゴキブリ
カマキリ
バッタ
ツユムシ
キリギリス
マツムシ
コオロギ
ヒバリモドキ
バッタ
カメムシ
イナゴ
オンブバッタ
ヒシバッタ
テングスケバ
アオバハゴロモ
シマウンカ
セミ
ヨコバイ
グンバイムシ
カスミカメムシ
ホソヘリカメムシ
ヘリカメムシ
カメムシ
マルカメムシ
アメンボ
チョウ
マツモムシ
セセリチョウ
シジミチョウ
タテハチョウ
アゲハチョウ
シロチョウ
ジャノメチョウ
コウチュウ
ハンミョウ
ゲンゴロウ
ガムシ
ハネカクシ
コメツキムシ
テントウムシ
ハムシ
ハチ
スズメバチ
出現種計
種名
アオモンイトトンボ
セスジイトトンボ
ハグロトンボ
ギンヤンマ
シオカラトンボ
ウスバキトンボ
モリチャバネゴキブリ
ハラビロカマキリ
チョウセンカマキリ
ヒメクダマキモドキ
クサキリ
アオマツムシ
エンマコオロギ
シバスズ
ショウリョウバッタ
ツマグロバッタ
ツチイナゴ
オンブバッタ
ハネナガヒシバッタ
ツマグロスケバ
アオバハゴロモ
シマウンカ
アブラゼミ
ツクツクボウシ
ツマグロヨコバイ
アワダチソウグンバイ
アカスジカスミカメ
ホソヘリカメムシ
ホソハリカメムシ
ホシハラビロヘリカメムシ
マルシラホシカメムシ
マルカメムシ
アメンボ
ヒメアメンボ
コマツモムシ
イチモンジセセリ
チャバネセセリ
キマダラセセリ
ムラサキシジミ
ルリシジミ
ウラギンシジミ
ツバメシジミ
ゴイシシジミ
ヤマトシジミ本土亜種
ツマグロヒョウモン
タテハモドキ
コミスジ
キタテハ
ヒメアカタテハ
アカタテハ
アオスジアゲハ
ナガサキアゲハ
アゲハ
モンキチョウ
キタキチョウ
モンシロチョウ
クロコノマチョウ
ヒメジャノメ
ヒメウラナミジャノメ
コハンミョウ
コガタノゲンゴロウ
ハイイロゲンゴロウ
ウスイロシマゲンゴロウ
チビゲンゴロウ
セマルガムシ
キイロヒラタガムシ
ヒメガムシ
アオバアリガタハネカクシ
サビキコリ
ナナホシテントウ
ナミテントウ
ニジュウヤホシテントウ
ヒメカメノコテントウ
ウリハムシ
クロウリハムシ
ヨツモンカメノコハムシ
キオビクビボソハムシ
セグロアシナガバチ
コガタスズメバチ
8目42科79種
No.2
No.3
No.4
水路
水田
水路
水田
水路
水田
水路
水田
●
●
●
●
●
●
●
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●
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●
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●
●
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●
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●
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●
●
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●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
19種
11種
23種
- 31 -
●
●
●
●
58種
9種
60種
32種
8種
33種
27種
9種
28種
現地調査確認種一覧表(魚介類)
No.2
No.1
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
目
科
コイ
種名
コイ
ダツ
メダカ
スズキ
原始紐舌
ドンコ
リンゴガイ
タニシ
カワニナ
盤足
モノアラガイ
マルスダレガイ
エビ
サカマキガイ
シジミ
ヌマエビ
アメリカザリガニ
サワガニ
水田
コイ
ギンブナ
アブラボテ
オイカワ
カワムツ
ヌマムツ
イトモロコ
ヒメダカ
メダカ属
ドンコ
スクミリンゴガイ
ヒメタニシ
カワニナ
チリメンカワニナ
ヒメモノアラガイ
ハブタエモノアラガイ
サカマキガイ
Corbicula属
ミナミヌマエビ
アメリカザリガニ
サワガニ
出現種計
水路
水田
No.3
水路
●
●
●
水田
No.4
水路
●
●
●
●
●
水路
水田
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
2種
5目9科11種
11種
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
16種
7種
11種
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3種
16種
7種
3種
7種
12種
12種
【希少種】
鳥類
希少種
No.
1
目
コウノトリ
科
サギ
種名
チュウサギ
出現種計
1目1科2種
No.2
水路
水田
福岡県
NT
●
NT
NT
●
1種
2種
アマサギ
2
No.1
水田
環境省
0種
0種
水田
No.4
水路
水田
水路
出現箇所数
1
●
2種
0種
No.3
水路
0種
●
1種
2種
0種
3
1種
1種
0種
1種
昆虫類
希少種
No.
1
目
コウチュウ
科
ゲンゴロウ
2
種名
コガタノゲンゴロウ
福岡県
VU
VU
ウスイロシマゲンゴロウ
出現種計
1目1科2種
No.1
環境省
水田
No.2
水路
水田
No.3
水路
No.4
水路
●
NT
1種
水田
0種
0種
0種
0種
1種
水路
●
●
2種
水田
1種
2
●
1種
0種
2
2種
1種
出現箇所数
0種
2種
魚類
希少種
No.
1
目
コイ
科
コイ
2
種名
アブラボテ
環境省
NT
ヌマムツ
出現種計
1目1科2種
1種
No.1
福岡県
水田
No.2
水路
NT
●
NT
●
2種
0種
2種
2種
- 32 -
水田
No.3
水路
水田
No.4
水路
水田
水路
出現箇所数
1
1
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
【特定外来生物】
植物
No.1
No.
1
科
アリノトウグサ
出現種計
種名
オオフサモ
1科1種
外来種
No.2
水田
水路
水田
水路
0種
0種
0種
1種
特定
1種
No.3
No.4
林縁
水田
水路
水田
水路
0種
0種
0種
0種
0種
●
0種
1種
1
0種
0種
注1)分類体系は「河川水辺の国勢調査のための生物リスト~平成26年度版~」(水情報国土データ管理センター、2015年)に準じた。
注2)希少種の選定基準・カテゴリーは以下のとおりである。
環境省:「レッドデータブック2014 -日本の絶滅のおそれのある野生生物-」(環境省、2014・2015年)
EX:絶滅 EW:野生絶滅 CR+EN:絶滅危惧Ⅰ類 CR:絶滅危惧ⅠA類 EN:絶滅危惧ⅠB類 VU:絶滅危惧Ⅱ類 NT:準絶滅危惧 DD:情報不足
LP:絶滅のおそれのある地域個体群
福岡県:「福岡県の希少野生生物 福岡県レッドデータブック2011 -植物群落・植物・哺乳類・鳥類-」(福岡県、2011年)
福岡県:「福岡県の希少野生生物 福岡県レッドデータブック2014 -爬虫類/両生類/魚類/昆虫類/貝類/甲殻類その他/クモ形類等-」(福岡県、2014年)
EX:絶滅 EW:野生絶滅 CR+EN:絶滅危惧Ⅰ類 CR:絶滅危惧ⅠA類 EN:絶滅危惧ⅠB類 VU:絶滅危惧Ⅱ類 NT:準絶滅危惧 DD:情報不足
注3)外来種の選定基準・カテゴリー
1:特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(法律第78号、2004年)
特定:特定外来生物
2:我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)※国外由来の外来種(環境省、2015年)
定着-侵入:定着を予防する外来種(定着予防外来種)のうち、侵入予防外来種に選定された種
定着-他:定着を予防する外来種(定着予防外来種)のうち、その他の定着予防外来種に選定された種
総合-緊急:総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)のうち、緊急対策外来種に選定された種
総合-重点:総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)のうち、重点対策外来種に選定された種
総合-他:総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)のうち、その他の総合対策外来種に選定された種
産業:適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)
3:我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)
※国内由来の外来種、国内に自然分布域を持つ国外由来の外来種(環境省、2015年)
定着-侵入:定着を予防する外来種(定着予防外来種)のうち、侵入予防外来種に選定された種
定着-他:定着を予防する外来種(定着予防外来種)のうち、その他の定着予防外来種に選定された種
総合-緊急:総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)のうち、緊急対策外来種に選定された種
総合-重点:総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)のうち、重点対策外来種に選定された種
総合-他:総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)のうち、その他の総合対策外来種に選定された種
産業:適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)
4:上記1~3に指定されておらず、外来生物として知見のある種
国外:国外外来生物
- 33 -
出現箇所数