PART 747 SPECIAL IRAQ RECONSTRUCTION LICENSE イラク復興

PART 747
SPECIAL IRAQ RECONSTRUCTION LICENSE
イラク復興特別輸出許可
Sec.
Page
747.1
適用範囲------------------------------------------------------------------- 1
747.2
適格要件------------------------------------------------------------------- 1
747.3
適用できる品目-------------------------------------------------------------
747.4
SIRLを申請するために従うべき手順---------------------------------------------- 1
747.5
SIRL申請書審査手順---------------------------------------------------------- 2
1
§747 SPECIAL IRAQ RECONSTRUCTION LICENSE
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Part747(第746章)―イラク復興特別輸出許可
§747.1 適用範囲
イラク復興特別輸出許可(SIRL:Special Iraq Reconstruction License)は、民間復興プロジェクト及ぴそ
の他の関連プロジェクトを推進する中でイラクへの品目の輸出及び再輸出並ぴにイラク国内における品目
の移転を認可するものである。
§747.2 適格要件
(a) SIRL は、次の組織により資金が提供される民間復興プロジェクト及びその他のプロジェクトを推進す
る中でイラクヘの品目の輸出及び再輸出並びにイラク国内における品目の移転を認可する:
(1) 米国政府;
(2) 国連、世界銀行及ぴ国際通貨基金、これらの外郭団体(すなわち、国際復興開発銀行、国際金融公
社及ぴ国連開発計画);並びに
(3) 米国政府が指定することができるその他の団体。
(b) SIRL が適格であるためには、上記で定めるいずれかの団体により資金が提供されたイラク国内の民間
復興プロジェクト又はその他のブロジェクトを推進する中で、契約上の取決め又は同様の取決めに基づ
いて、かつ、その取決めの範囲内で、輸出、再輸出又は移転が行わなけれぱならない。
§747.3 適用できる品目
ミサイル技術(MT)、核不拡散(NP)又は生物化学兵器(CB)理由により規制される品目を除くすべての EAR 対
象品目は、SIRL のもとで輸出、再輸出又は移転することができる。
§747.4 SIRL を申請するために従うべき手順
(a) 手順 1:書類の作成
(1) 様式 BIS-748P(多目的申請書)及ぴ様式 BIS-748P-A(品目付表)
SIRL の申請のために、多目的申請書様式(BIS-748P)に漏れなく記入しなけれぱならない。申請書に
は、イラクに輸出若しくは再輸出されるすべての EAR 対象品目又はイラク国内で移転されるすべての
EAR 対象品目であって、BIS の承認が求められる品目を、様式 BIS-748P-A(品目付表)に、詳細に記載
しなければならない。輸出規制分類番号(ECCN)は、当該品目のすべてについて特定しなければならな
い。申請者は、BIS が申請書を速やかに裁定する手助けとなるように、可能であれば、BIS に貨物の
分類番号を提供しなけれぱならない。
(2) 様式 BIS-748P-B(最終需要者付表)
様式 BIS-748P-B(最終需要者付表)において、すべての最終需要者を特定しなければならない。
(b) 手順 2:申請書を裏付けるための注釈申告書
SIRL の申請書の裏付けとして、輸出者は申請書と一緒に次の情報を含む注釈申告書を提出しなけれぱな
らない:
(1) 計画された取引のすべての当事者の身元;
(2) プロジェクト、資金提供団体、取引の基礎となる契約又は作業発注書、及ぴ当該契約又は作業発注
書の識別番号又はプロジェクトコードの詳細な説明;
(3) そのプロジェクトがイラクの復興にいかに貢献するかの説明、及ぴ輸出、再輸出又は移転される品
目に関連して起こり得る安全保障上の問題の説明;
(4) §747.2 で言及される 1 つ以上の資金提供団体からの書面での声明文であって、当該取引が安全保
障上の問題を引き起こしそうか否かについて言及したもの;
(5) 品目が EAR§744 で定める禁止された拡散行為のいずれにも使用されないことの保証;
(6) 輸出者の管理下に残存することになる品目については、正当と認められるプロジェクト又は活動が
完了した際に、BIS の明確な許可がなければ、すべての品目を米国に返送することの誓約(これらの
品目のうちイラク国内で消費されるものを除く);並びに
(7) 取引の当時者がイラク国内における移転又は SIRL のもとでは認可されていない最終需要者への品
目の再輸出を行う前に、BIS の輸出許可を得ることの保証(ただし、新たな仕向国に対して BIS の輸
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出許可が不要であるものを除く)。(最終需要者付表に収載されていないイラク国内の者への品目の移
転に関しては、§747.5(d)のガイダンスを参照しなさい。)
§747.5 SIRL 申請書審査手順
(a) 申請書処理時間枠
すべての必要な裏付け書類を添付したもれなく記入された申請書が受領され次第、BIS は他のしかるべ
き機関に申請書を照会する 1O 日前までの間に申請書を審査することができる。機関は、申請書を処理
するため照会日から 30 日間の日数がある。米国政府は、可能な限り迅遠に申請書を審査する。
(b) 審査方針
(1) BIS は、SIRL 申請書をケースバイケースで審査する。
SIRL を承認するために、BIS は、輸出許可の当事者が輸出許可の条件及び EAR を厳守すること、及び
申請書の承認が米国の国家安全保障、拡散防止、又は外交政策上の国益に不利益とならないことにつ
いて確信を得なければならない。特定の SIRL 申請書を審査し承認する際に、BIS は、特定の企業若
しくは個人に対して、適用できる品目を制限する権利、又は復興輸出許可に基づく品目の輸出、再輸
出若しくは移転を禁止する権利を確保しておくことができる。
(2) BIS は、申請者が提起した取引に関連するすべての当事者、品目及び行為について綿密に分析する。
すべての当事者、品目及ぴ行為が適切であることを BIS が検証できない場合、或いは申請書の提起さ
れた当事者の信頼度が確証できない場合、申請書を拒絶するか、特定の荷受人、品目、行為若しくは
その他の要素を排除することにより変更することができる。
(3) 輸出許可の裁定は、以下のファクターに重点が置かれる:
(i) 提起された最終用途;
(ii) 提起された取引がイラクの復興に貢献するか否か;
(iii) 提起された取引が、核兵器若しくは生物化学兵器又は到達距離の範囲が 150 ㎞を超えるミサイ
ルの設計、開発、製造、貯蔵、又は便用に寄与する可能性があるか否か、及ぴこれらの行為を防
ぐことに対する種類の有効な確証;
(iv) 提起された取引のイラク国内の安全保障上の状況に対する可能性のある影響;並びに
(v) 提起された取引のすべての当事看の信頼度。
(4) 提起された取引が§747 のすべての基準を満たしていないと米国政府が裁定した場合、BIS は、当
該機関が、SIRL としてよりも、むしろ個々の品目について標準の輸出許可手続きのもとで申請書を
審査することを申請者に通知する。申請者は、何の措置もとらずに申請書が返送されることを選択で
きる。申請者は、SIRL 手続きを利用する必要はなく、標準の輸出許可手続きのもとで許可を求める
ことができる。
(c) 有効期間
SIRL は、申請書の中で詳細に記載された関連プロジェクトの完了又は中止まで或いは BIS により別途決
定されるまで有効である。申請者は、プロジェクトの完了を立証する報告書又はプロジェクトが中止し
たことを示す報告書を BIS に提出することが義務付けられている。これらの報告書は、以下の宛先に提
出しなけれぱならない:
米国商務省、輸出者サービス局
宛先:Reports
14th St. & Pennsylvania Ave., N.W., Washington, DC, 20230.
報告書には、以下の情報を含めなけれぱならない:
(1) SIRL 参照番号;
(2) プロジェクトが完了した日又は中止された日;
(3) SIRL の許可のもとに輸出された品目が、使用中に消費されたか、米国に返送されたか、第三国に再
輸出されたか、或いは申請者が BIS から輸出許可を受けたイラク国内の関係者に移転したことの、い
ずれか該当する事実についての立証;及ぴ
(4) 必要ならぱ、イラク国内における再輸出又は移転について受けた輸出輸出許可証の参照番号。
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(d) 出荷後の情報
SIRL に基づいて輸出又は再輸出された品目であって、イラク国内で消費されないものについて、申請者
は次のいずれかを行わなければならない:
(1) 品目を米国に返還する、
(2) 品目を第三国内に再輸出し、かつ、必要な場合には BIS の事前承認を得る;又は
(3) 最終需要者付表で特定されていない最終需要者にイラク国内で品目を移転する前に、BIS の輸出許
可を求める。
(e) SIRL の変更
SIRL の変更について、次の事項に関係する場合、BIS の事前承認を必要とする:
(1) 荷受人の名前若しくは所在地の変更;
(2) 新しい荷受人の追加;
(3) 新しい品目の追加;
(4) 最終需要者情報の変更若しくは追加された追加最終需要者;並びに/又は
(5) 輸出許可証保有者の所有権若しくは管理の変更。
申請者は、輸出者サーピス局に書面による変更請願書を提出しなければならない。BIS は、これらの
請願書に対して書面形式で返答する。次のいずれかの事項に関係する変更については、その発生日の
30 日以内に BIS に報告しなければならないが、BIS の事前承認は不要である:
(i) 輸出許可証保有者の所在地、連絡先情報若しくは輸出許可価額;又は
(ii) SIRL からの荷受人、品目若しくは最終需要者の削除。
(f) 行政措置
SIRL の当事者が SIRL のすべての条件を順守していないと BIS が確信する場合、BIS は、SIRL の当事者
の取消し若しくは停止を含む手段を講じるか、或いは SIRL のもとに出荷できる品目を制限することが
できる。米国の国益を守るために必要な場合はいつでも、BIS は、そのような行政措置をとる以前に締
結している契約又は協定に関係なく、適切と考える何らかの輸出許可についての措置を講じることがで
きる。
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