常滑市土砂の採掘、埋立等、土地の形態変更に関する指導基準 常 滑 市 土 砂 の 採 掘 、埋 立 等 、土 地 の 形 態 変 更 に 関 す る 指 導 要 綱 第 3 条 第 1 項に規定する指導基準は、法令に定めのあるもののほか次の通りとする。 第1 立地条件に関する事項 農 用 地 区 域 、保 安 林 、災 害 防 止 の た め に 保 全 す べ き 土 地 、自 然 環 境 を 保 全 す べ き 土 地 等 と し て 関 係 法 令 に お い て 開 発 が 不 適 当 と さ れ る 土 地 、そ の 他 市 長 が 指 定 し た 地 域 に お い て 行 わ れ る も の で な い こ と 。た だ し 、開 発区域及びその周辺の地域の状況等により支障がないと認められると きは、この限りでない。 第2 事業計画の内容に関する事項 1 計画基準 ( 1 ) 採 取 又 は 採 掘 の 跡 地 は 、原 則 と し て 埋 戻 す と と も に 周 辺 の 自 然 環 境並びに景観と調和した植生の回復を図るための積極的な緑化及 び法面の安定保護のための措置を速やかに行うものであること。 ( 2 ) 現 存 す る 植 生 、生 息 す る 動 物 、特 異 な 地 形 、地 域 等 の 自 然 環 境 の 保全について適切な措置が講ぜられるものであること。 ( 3 ) 採 取 、採 掘 又 は 埋 戻 し 中 に お け る 汚 濁 水 の 流 出 防 止 、土 壌 汚 染 の 防 止 、騒 音 、振 動 の 発 生 防 止 、土 石 の 運 搬 に 伴 う 粉 じ ん の 発 生 防 止 等公害の防止について必要な措置が講ぜられるものであること。 ( 4 ) 土 砂 の 流 出 防 止 、採 取 地 又 は 採 掘 地 の 崩 壊 防 止 に つ い て 必 要 な 措 置が講ぜられるものであること。 (5) 現在又は将来の公共用施設に支障をきたす恐れがないものである こと。 ( 6 ) 開 発 行 為 に 伴 う 雨 水 の 流 出 抑 制 対 策 に つ い て 、必 要 な 措 置 が 講 ぜ られるものであること。 (7) 安全で円滑な交通を確保するために必要な措置が講ぜられるもの であること。 ( 8 ) そ の 他 安 全 で 良 好 な 地 域 環 境 の 確 保 、周 辺 に 対 す る 影 響 等 に 十 分 配慮されているものであること。 2 技術基準 (1) 道 路 (ア ) 道 路 の 幅 員 は 開 発 等 の 行 為 目 的 、規 模 、そ の 他 周 辺 の 道 路 状 況 により有効幅員4m以上としなければならない。 (従前の道路で4m未満のものが含まれる場合は、有効幅員4 m 以 上 に 復 元 す る も の と す る 。) (イ) 道路は砂利敷をし、安全かつ円滑で交通に支障を及ぼさない こと。 ( 舗 装 道 路 は 現 況 の 構 造 同 等 以 上 で 復 旧 す る も の と す る 。) ( ウ ) 道 路 に は 、雨 水 等 を 有 効 に 排 出 す る た め 必 要 な 側 溝 、街 渠 そ の 他適当な施設が設けられていること。 ( エ ) 道 路 の 縦 断 勾 配 は 9 パ ー セ ン ト 以 下 で あ る こ と 。た だ し 、地 形 等 に よ り や む を 得 な い と 認 め ら れ る 場 合 は 、小 区 間 に 限 り 1 2 パ ーセント以下とすることができるが階段状でないこと。 ( オ ) 道 路 は 、袋 路 状 で な い こ と 。た だ し 、当 該 道 路 の 延 長 若 し く は 、 当該道路と他の道路との接続が予定されている場合はこの限り でない。 (2) 排水施設 (ア) 計画排水量 排 水 施 設 の 流 出 量 の 算 定 方 法 に つ い て は 、分 流 式 に て 1 / 3 0 以上の確率規模で、次に掲げる式によるものとする。 Q= 1 360 I ・ C・ A ㎥ / sec ) mm/ hr ) 平地 0.6~0.85 山地 1.0 A = 集 水 面 積 ( ha ) 降雨強度は次式を標準とする。 930 I= t+3.30 Q=洪水流出量( I=降雨強度 ( C=流出係数 t=流達時間 (イ) 流下能力の算定 排 水 施 設 の 流 下 能 力 の 算 定 は 等 流 の 範 囲 に お い て 、マ ニ ン グ の 平均流速公式を使用するものとする。 Q=A・V 2 1 1 V= ・R 3 ・I 2 n Q=流 量 A=水路断面 V=平均流速 R=径深 Α Ρ ( ㎥ / sec ) ( ㎡ ) ( m / sec ) ( m ) I=水路勾配 n=粗度係数 (ウ) 排水施設のうち暗渠である構造の部分の内径又は内のり幅は 20センチメートル以上であること。 (エ) 排水施設のうち暗渠である構造の部分の次に掲げる箇所には、 ます又はマンホールが設けられていること。 ア イ ウ エ 管渠の始まる箇所 流路の方向、勾配又は横断が著しく変化する箇所 管渠の長さが30m~50m以内の個所 ます又はマンホールの底には深さ15cm以上のどろだめ が設けられていること。 ( オ ) 放 流 す る 流 末 水 路 、下 水 、河 川 が 当 該 開 発 等 の 行 為 に よ り 出 水 の 被 害 の お そ れ が あ る 場 合 、そ れ ぞ れ の 管 理 者 と 協 議 の う え 事 業 者 に お い て 改 修 す る こ と 。こ の 場 合 、改 修 す る 断 面 は 開 発 等 の 行 為 に よ る 増 加 分 の み で な く 、そ の 水 路 、下 水 河 川 の 流 域 全 体 の 流 出 量 に 必 要 な も の と す る 。た だ し 、改 修 が 困 難 な 場 合 、又 は 、こ れにより難いときは流出調整池の設置等必要な措置を講ずるも のとする。 (3) がけ面の保護 ( ア ) 切 土 を し た 土 地 の 部 分 に 生 ず る 高 さ 2 m を こ え る が け 、盛 土 を し た 土 地 の 部 分 に 生 ず る 高 さ が 1 m を こ え る が け 、又 は 、切 土 と 盛土と同時にした土地の部分に生じる高さが2mをこえるがけ 面 は 擁 壁 で お お わ な け れ ば な ら な い 。た だ し 、開 発 等 の 行 為 の 目 的及び周辺の状況並びに土地の用途等を勘案し特に必要がない と認められる場合はこの限りでない。 (イ ) 開 発 等 の 行 為 に よ つ て 生 ず る が け の が け 面 は 、擁 壁 で お お う 場 合 を 除 き 勾 配 を 切 土 は 1 : 1 .5 以 上 、盛 土 は 1 : 2 .0 以 上 と 垂 直 距 離 5 m に 1 ヶ 所 以 上 の 小 段 を 設 け 、石 張 、芝 張 、モ ル タ ル 及び種子吹付け等によつて風化その他の侵食に対して保護しな ければならない。 (4) 工事中の災害防止 ( ア ) 工 事 中 に あ つ て は 、表 層 が 安 定 し て い な い 為 に 予 期 せ ぬ 表 面 侵 食 や 地 下 水 浸 透 の 為 に 著 し い 土 砂 流 出 、あ る い は 地 盤 を 崩 壊 の 生 ず る 可 能 性 が あ り 雨 水 の 処 理 に は 、慎 重 を 期 す 必 要 が あ る 水 路 の 断 面 は 、素 掘 程 度 の 仮 設 工 事 で あ る の で 十 分 余 裕 を も つ て 行 う こ と。 ( イ ) 土 砂 の 採 掘 、埋 立 中 、集 中 豪 雨 、そ の 他 の 原 因 で 土 砂 が 附 近 に 流 出 し な い よ う 沈 砂 池 、土 俵 積 、土 盛 堤 、柵 等 の 仮 設 工 事 を 行 い 、 完 了 後 も 土 砂 の 流 出 の お そ れ が あ る 場 合 は 擁 壁 、堰 堤 、そ の 他 に 代り得る施設を築造し、土砂の流出に対処すること。 (5) 交通安全施設及び保安対策 (ア) 開発等地区内の道路通行の安全に必要と認められる場合には、 防 護 柵( ガ ー ド レ ー ル 、ガ ー ド ロ ー プ 、フ ェ ン ス 等 )標 識 板 、そ の他安全施設を設けること。 ( イ ) 採 掘 、埋 立 、場 内 に は 一 般 の 立 ち 入 り を 禁 止 さ せ 、周 囲 に は 有 刺 鉄 線 柵 、ト タ ン 塀 、板 塀 等 に よ り 危 険 防 止 を す る と と も に 立 ち 入り禁止標識を立てること。 (6) 文化財に関する事項 (ア ) 埋 蔵 文 化 財 を 発 見 し た 場 合 は 、工 事 を 中 止 し て 教 育 委 員 会 に 届 け出をし、その取扱について協議しなければならない。 (7) 公害に関する事項 (ア ) 開 発 等 の 行 為 者 は 、公 害 の 発 生 を 防 止 す る た め 、発 生 の お そ れ が あ る 場 所 に つ い て は 、速 や か に 公 害 防 止 計 画 書 を 市 長 に 提 出 し な ければならない。 (8) その他 ( ア ) 民 地 、公 共 用 施 設 の 境 界 は 5 c m 角 以 上 の コ ン ク リ ー ト 杭 で 明 示しなければならない。 第3 1 2 3 そ の 他 、合 理 的 な 土 地 利 用 と 保 全 を 図 る た め に 必 要 と 認 め ら れ る 事 項 地元の意向を十分尊重したものであること。 法令に基づく許認可等があつた後、速やかに事業に着手すること。 その他、法令に基づく許認可の基準に適合するものであること。 参 考 指導要綱第2条第3項に規定する法令は、下記に掲げるものとする。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 都市計画法 宅地造成等規制法 海 岸 法 河 川 法 森 林 法 地すべり等防止法 土地改良法 文化財保護法 道 路 法 土地区画整理法 自然公園法 砂利採取法 下 水 道 法 都市公園法 農業振興地域の整備関する法 自然環境保全法 砂 防 法 鉱 業 法 水 道 法 その他、記載していない法令については、協議するものとする。 土地開発等の行為協議申出書の提出にあたり指導する事項 開発行為の名称 開発行為の目的 工事手法 土所埋立による ①農地改良工事 農地改良 土砂採取による 土砂入替による 土所埋立による ②農地造成工事 農地造成 土砂採取による 土砂入替による 土所埋立による ③土地造成工事 ④土砂採取工事 駐車場 資材置場 その他 粘土採取 陶土採取 山砂採取 土砂採取 土砂採取による 土砂入替による
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