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発行日:平成 24 年 6月 1日
発行責任者:青少年の自立を支える会理事長
編集責任者:だいじ家代表 塩尻真由美
〒321-0945 宇都宮市宿郷 2-6-18 コーポみはと 102 号室
電話・FAX 028-680-4686
HP http://www2.ucatv.ne.jp/~daijike2.sun/
★第一回自立支援プログラム研修会
in 宇都宮東市民活動センター
昨年に引き続き、5 月 26 日に栃木県司法書士会の皆様のご協力を
得て、第一回自立支援プログラム研修会を開催致しました。
内容は「知って得する法律知識 ~デート商法、クーリングオフ
等」です。
「法律の勉強」となると敬遠しがちですが司法書会の方々
の演出でとてもわかりやすかったと思います。
福田雅章
だいじ家とは社会的養護の当事者自助グルー
プが集まるサロンの名前です。
「だいじ家」は
「だいじけ」と読みます。栃木弁では「大丈夫
ですか?」という意味のことを「だいじけ」と
いいます。
「だいじけ?」
「だいじだ」というよ
うな使い方をします。この言葉には相手を思う
気持ちと、1 人じゃないんだという思いが込め
られています。家という字には「くつろげると
ころ」
「居場所」という思いがあります。
県内児童養護施設出身Aちゃん
◆社会人になって最初に困ったことは?
お金が無い!!働くようになったらもっと自由にお金が使えるよ
うになると思っていましたが・・・実際には家賃、水道代、携帯
電話代とか払わなければならないものがたくさんあって、思って
いたほど手元に残らないことがわかりました。貯金もしたいの
に・・・
◆社会人になって良かったことは?感じたことは?
多少の自由が増えたことかな。
◆こまったことを相談できる人がいますか?
だいじ家のみんなです。
◆Aちゃんにとって「だいじ家」はどういう存在?
居心地がいいです。愚痴を聞いてくれるところです。
私もとても勉強になりました。
真由美
Aちゃん、ありがとう!!ずいぶん
・
・
いろいろな商法があり将来が不安になってきました。け
ど、今日のような話を聞いてとても良い勉強になりまし
た.また、このような機会があれば、よろしくお願いし
ます。
・ 今日聞いた話を参考にして、悪質商法に掛からないよう
に気をつけたいと思いました。なんでも簡単に信じない
で少しは考えて生きていきたいと思いました。
・ いかにデート商法が怖いのかがよくわかった.自分も
そのようなことに遭わないように気をつける必要がある
のかなと改めて思いました。
・ ネットワークビジネス「マルチ商法」のやり口が理解
できた.自分が被害者にも加害者にもなってしまうから
冷静に判断できるようにしたい。
だいじ家をヨイショしてくれたのかな?
M さんのこと
石
川
浩
子
平成 24 年 2 月下旬、早朝…6 時に携帯電話が鳴り、何事かと思い、あわ
てて電話を取ると、
「こんなに朝早くにごめんね。Mが夕べからずっとお腹
が痛いって言っている」とMの妹Kからだった。姉妹とはここ数年連絡を
取っていなかった。姉妹は、以前私が勤務していた児童養護施設の卒園生
だ。聞けば、M は数日前から痛みがあったものの、保険証もお金も無かっ
たためにそのままにしていたが痛みが我慢できなくなり、朝になるのを待
って私に連絡を入れてきのだという。
診察の結果、緊急手術(子宮)が必要なことがわかったのだが、同時に
Mの視力が著しく低下していることも気になり眼科も同時に受診させてい
た。ところがその結果は重大で「失明の恐れがある。早急に手術が必要」
だった。私は愕然とした。
●毎週水曜日に食事会を開催して
います。
是非、来てみて!!
食べてみて!!
料理が得意でなかった代表も
この頃ではなかなかの腕前に!!
診察を待っている間、姉妹のここ数年の暮らしぶりや、あるいは、
「なん
でもっと早くに連絡してこなかったの?」など聞いた。答えは「卒園して
からずいぶん経ったし頼れないと思った。でもどうしようもなくなったか
ら」ということだった。
姉妹から連絡が来た当時は、私はまだ養徳園にケアワーカーとして勤務
していたため、自分だけでは対応しきれず、姉妹を知る星の家の星夫妻や、
そして福田理事長に相談しながら事に当たった。最終的には「だいじ家」
★行事予定
が中心となって対応してくれることになった。
6 月 23 日
研修会 仕事の話
7 月 14 日
尾瀬ハイキング(詳細未定)
8 月4日~5日
実社会で仕事をしている先輩の話を聞こう!!
現在はだいじ家のスタッフとして、姉妹とくにMのために動いているが、
彼女たちのこれまでの生活を聞けば聞くほど、社会的養護の下で生活して
キャンプ 語り明かそう!!
きた人たちの実情の一端が否応なしに垣間見えてくる。そしてまた、社会
に巣立たせる前と後に、私は彼女たちに何も教えていなかったのではない
ホームページのご案内
http://www2.ucatv.ne.jp/~daijike2.sun/
だいじ家ではホームページを開設しております。
かと今更ながら気づかされている。
このことは図らずも「だいじ家」として何ができるか、何をしなければ
行事予定、活動報告など随時更新していますので是非ご覧ください。
ならないのかを考えていく大切なきっかけとなったことは言うまでもな
代表もブログを書いています。コメントよろしくね!!
い。
祝1周年★5 月 11 日(金)
昨年の 5 月 7 日に『だいじ家』がオープンして、おかげさまで一周年を迎えることができました
オープン当初は、ついこないだまで化粧品販売員だった姉ちゃんがいきなり代表!?ってことで、毎日電話が鳴る度にビクビクし、無ければ無いで心細くなっていた私で
すが、今ではすっかりだいじ家の主になり、毎日元気に大いばりするまでになりました・・・。
社会的養護の中で育った私が、社会的養護に関わる仕事をする、
、
、自分で選んだ道だけど、改めて不思議な縁だなぁと思います。
でも、違った角度からこの世界をみて、改めてわかった事があります。
それは、
、、
『私はみんなに守られている』って事です。
この一年、与えてもらうことしか知らなかった私が、微力ながら子どもたちを支える、いわゆる『おとな』の立場になりました。
私がしてもらって嬉しかったことをしてあげたい。満たされなかった想いを満たしてあげたい。当事者だからこその不安や不便をなるべく小さくしてあげたい・・・など、
日々思うのですが、なかなかうまくいきません。
私は、高校卒業と同時に施設を退所し、『これからは施設を出たことを隠して、普通の家庭で育ったことにして生きていこう』と思い、実際に周りに隠して生活をしてき
ました。でも、水面下では、ずっと大人達に甘えっぱなしできました。
退所=自立したのは形だけで、本当に自立できたのは極々最近だと思っています。
・・・まだかもしれない・・・いや・・・自立なんて認めたくなくて、まだまだ甘えた
いかも・・・。
こんな風に、私は緩やかに自立させてもらったと思っています。思う存分、アフターケアをしてもらいました。だから、アフターケアの大切さもわかっているつもりです。
がっ!!自分でやるとなると、これがなかなか難しい・・・
幸い私は、今まで私を見守ってくれ、尊敬し、感謝している『大人達』の中に身を置いています。だから、
『大人はこんなに想ってくれてたんだなぁ』と日々発見があり
ます。(素直にありがとうって言えないんだけどね・・・)
私の目標にするにはあまりにもみんなが大きすぎるけど、毎日ちょっとずつ『支える力』を養っていきたいと思います。
『だいじ家』はまだまだ危なっかしい子どもです。これからも、たくさんの人に支えてもらいながら、子どもたちと共に成長していきたいと思いますので、今後ともどうぞ
よろしくお願いいたします。
今年もやります!! 5月18日(金)
東京の二葉学園の事務所をお借りして、ピアキャンプの実行
委員会を行いました
今回は3度目との事もあって、社会的
養護の元で育った私たちと、高校生が触れ合うことの意味を
見直し、しっかり、じっくり語り合ってみようかと思ってます
(*^-^)
私たちが社会に出てから感じてきたことは、きっとこれから社
会に出て行く高校生達も感じていくことだと思うし、私たちが、
で~ん と立っているところを見せるのも、何かしら伝わるもの
があると思います(o^-^o)
今年は、どんな高校生達と出会えるのか・・・今からとっても楽
しみです o(*^▽^*)o
頑張ります!!5 月 25 日(木)
第一回 自立支援プログラム 5月26日(土)
宇都宮東活動センターにて、退所を控えた中高生を対象にし
た研修会が行われました
今回のテーマは 『気をつけよう 悪質商法の甘い罠』
2名の司法書士さんに講師をお願いし、デート商法や、マルチ
商法、もし巻き込まれてしまった時のクーリングオフ等の対処
法などをしっかり教えて頂きました(*^ω^*)ノ彡
最初は、『あち~っ 』『だり~っ 』 だった高校生たち(空調
の調節ができなくて、暑かったんです、、、ごめんね(^-^;) )も、
最後はメモを取りながら聞いてくれ、しっかり感想も残してくれ
ました(;ω;)
もし、クーリングオフの期間が過ぎてしまっても、もうダメだ と
思い込まず、方法を探ってみることが大切だと勉強になりまし
た
予防策としては、高価な物が欲しいと思ったら、まずは冷静
な判断ができる大人に相談
本年度より、『社会的養護における「育ち」「育て」を考える研
究会』の委員を務めさせていただくことになり、第一回の研究
会に出席してきました(*^-^)
代表なんて、セールの洋服 すら石川ママに『みてみて~
って自慢するくらいです
なんと 星ホーム長も一緒です(v^ー゜) かな~り心強いです
☆
ちなみに・・・相手に受け取ってもらえなかったプレゼント(アク
セサリー等)は返品できないって知ってびっくりしてたら、高校
生に『当たり前じゃん 』って言われちゃいました・・・
3 月 3 日の研究発表会では、当時者の立場から発表をしたの
ですが、まさか一か月後に委員になるなんて、これっぽっちも
思っていなかったのでびっくりました
そりゃそうだよねぇ・・・
委員のみなさんは、社会的養護の様々な分野で活躍されてい
る方々なので、私なんかがここにいて、大丈夫なのかΣ(;・
∀・) と思うのですが、 (正直、内容も、今の私にはちょっと
難しかったです・・・orz
) 変なことを言っても、『うん うん
』と優しく聞いてくださるので、ほっとしました 今は、まった
く役に立てていないのですが、塩尻を入れて良かったと思って
もらえるように頑張ります r(^ω^*)))
研究会のみなさん、どうぞよろしくお願いいたします
』
要は、一人で決めず、身近で相談できる人とつながっているこ
とが大切ってことです
その子は『オレは100%受け取ってもらえる』そうです(笑)
司法書士の I さん、T さん、ご参加くださったみなさん、ありがと
うございました(*^▽^*)
ピア・キャンプは児童養護施設や里親家庭で暮らしたことのある
人達が中心となって活動する「こどもっと」と朝日新聞厚生文化事業
団が行うものです。
高校生のみなさん、全国の仲間と触れ合って楽しいひとときを過
ごしましょう!!