第1回稚内市地方創生市民会議(意見概要) 日 場 時 所 平成 27 年 6 月 29 日(月)13:00~15:00 稚内市役所5階 正庁 ■ 関係団体等からの意見等 ○ 稚内商工会議所では、2030 年を目途とした地域特性を活かした経済政策「稚内版地域 戦略ビジョン」を昨年 11 月にとりまとめた。今後は、ビジョンの具現化に向けて、市で 策定している総合戦略と整合性を図りながら検討を進めていく。 ○ 人口減少問題の要因は市町村ごとに異なるので、人口ビジョンでその要因をしっかり と把握し、地域としてどこに力を入れていくのかを決めながら進めていく必要がある。 ○ アンケート調査の結果で子育て支援の充実を望む人が多くなっているが、稚内市では 既に様々な子育て支援策を行っており、どこまで充実させるのか検討が必要である。 ○ 水産加工場の担い手について、40 代、50 代の女性の働き手がいなくなってきており、 外国人研修生の力も借りながら運営している状況にある。 ○ 働くということに対する意識が昔とは変わってきていると感じる。働くということに 対する意識の醸成や将来の生活設計、さらには地元産業に対する理解など、職業教育を 早いうちから行っていくことが重要である。 ○ 人口の増加や企業の発展を考えると、外に出て行って戻って来た人たちにしっかりと した職に就いてもらい、根付いてもらうということが重要であるため、就職を紹介する 窓口の設置など、U ターン者の支援について充実すべきである。 ○ 農業については、全道的な傾向で毎年離農者が増えている状況にある。新規就農には 多額の費用がかかることから、市としても助成制度を実施しているが、それと合わせて 後継者に対する支援についても検討する必要がある。 ○ 建設業界では、近年、就業する若者のほとんどが普通科卒業者であり、専門分野の卒 業者のほとんどが都市部に流出してしまっている。今年度から、各社の若手社員を対象 とした初級講座を開催し、人材育成に取組んでおり、今後も力を入れていきたいと考え ている。 ○ 稚内大谷高校では、資格取得に向けた各種講座の実施や職業意識の醸成に向けた講演 会の開催など、将来を見据えた職業教育について、学校一丸となって取り組んでいる。 地域が連携して、地元の子どもは地元で育てて、地元に就職してもらうという取組みを 進めていくことが、人口減少の歯止めの一つになると考える。 ○ 高校や大学の進学等で一度稚内を離れてしまっても、稚内に就業場所がたくさんあれ ば、生まれ育った所ということで戻って来てくれると言うことも十分に考えられる。 ○ 金融機関においても、地方では一般職員の応募が来ない状況にあり、都市部で採用し て、地方に派遣するなどで対応している。 ○ 稚内には、水産・酪農・林業があり、これだけ一次産業を持っている地域は道内でも 極めて少ないため、本州の大手メーカーと手を組んで、商品開発を行い、海外へ輸出す るなどの取組みも検討すべきである。それを契機に、大手メーカーと地元企業とのコラ ボが出来ると、地域経済が活性化され、レベルも上がっていく。 ○ 宗谷地域は、道内でも地震が少ない地域であることから、それをもっと全国に発信し て、企業誘致を進めていくことも効果的である。 ○ 地域経済の各指標を見ても、平成 26 年度は非常に厳しい状況にある。6次産業化も含 めて、まちの中で儲かる仕組みづくりを具体的に考えていくことが重要である。 ○ 稚内では他のまちと比べて、若い人たちの起業が非常に少ない。金融機関としても、 そういう人たちには支援していきたいと考えているが、起業がほとんどないというのが 現状である。 ○ 現在の預金のほとんどは高齢者が持っている現状にあり、今後、相続等の関係が発生 してくると、稚内の資金というものが東京や札幌に流出してしまうので、これについて の対策も講じていかなければならない。 ○ 稚内珪藻土について、ほとんどは本州で加工されているが、これを地元に工場を作っ て、加工して販売するなど、今までとは全く違う新しい事をやっていかなければならな い。 ○ 外から人を連れてくるためには、子育て環境をきっちり整えて、仕事もちゃんと出来 て、住む場所もあるということを同時に考えていかなければならない。 ○ 高齢者は今後も増え続けるため、今後のまちづくりは高齢者が中心になっていくと考 える。その中で若い人たちがちゃんと見守られ、仕事ができ、子どもを産み育てていく 体制を整えていくことが重要である。 (以上)
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