5年部 「What’s this?」 5-1 指導案 1.単元名 “Hi, friends! 1” Lesson7 「What’s this?」(第 5 学年) 2.単元設定の理由 ○ 本学級の児童は,外国語活動の時間を楽しみにしており,GT の発音を真似したり,ゲームやイ ンタビュー活動を通して,お互いに英語で積極的に関わり合おうとしている児童である。学習が始 まった当初から,特定の友達に限らず積極的に声を掛け合うことを大切にしているので,男女問わ ずに声を掛け合える子が多い。 本単元では,What’s this? というクイズを出し合う活動を通して,日本と他国の文化の違いや言 ○ 葉のおもしろさに気付かせることができ,クイズに取り上げる題材を自分達の住む街のことや他教 科で学習したことなどに設定することで,自分達の地域や学習したことを他者に紹介するという視 点でとらえなおすことのできる単元であると考える。児童は自分の伝えたいことをクイズにするこ とで,自分達が作ったクイズにこだわりを持つことができるであろう。そうして作ったクイズを伝 え合う活動では,相手に伝わるために必要に応じて言葉を足したり,ジェスチャーを用いたりして, 伝えたいという意欲がコミュニケーションをより豊かにするのではないかと考えられる。 ○ 指導にあたっては,児童の表現のヒントとなるように様々なクイズに出会わせ,同じ方法でクイ ズをしてみたいと思わせたり,児童が表現してみたいと思える題材を提示したりすることが重要で ある。 そこで第1時は,GT の国の文化を様々な What’s this?のクイズ形式で児童に出題する。児童は クイズの面白さを感じると同時に,他国の文化についても興味をもつことができると考える。さら に,自国の文化を語る GT の姿にも関心を向けさせ,自分達の住んでいる街や地域にも同じように 紹介できる事柄があるのではないかという気もちをもたせたい。 第2時は,身近なものを題材としたクイズを行う。このクイズを出題する際には,児童が,身近 なところには,まだ自分達が知らない面白さがあるということや,その面白さを GT に伝えるよう なクイズを作りたいと思えるように,地域の話題や他教科で学習したことを活用した問題を作る。 また問題の答えを提示するだけでなく,それに関連した知識や情報を児童に知らせたり,学習した ことをふり返ったりすることで,児童が「自分たちの住む街」や「学習したことの面白さ」を再発 見すると思われる。 第3時は,クイズ作りを行う。児童は,第2時までに様々な形式のクイズを体験してきているの で,自分達が伝えたい内容に応じて効果的な方法を考えることができると思われる。また,グルー プで活動することによって,出来上がったクイズやヒントの内容を見直したり,クイズを提示する 時にどうしたらいいのかを見合ったりして,お互いに協力して活動することのよさを感じることが できると考えられる。そこで,グループ作りは,日頃の人間関係や,授業での発言力などを考慮し て意図的に行うようにする。 第4時は,クイズ大会を行う。児童は,クイズの出題者であると同時に解答者でもあるため,GT にもクイズに答える側として参加してもらい,児童のクイズの内容のよさやコミュニケーションの はかり方などについて,GT に感想を述べてもらう場を設ける。その後,お互いに友達が作ったク イズの面白さや,クイズの出し方・声の大きさなどについて活動をふり返らせ,達成感が味わえる ように,感想を交流させたい。 5-2 3.目標 ○ 積極的に GT や友達と関わり,クイズを作ったり,クイズを出し合ったりする。 (コミュニケーションへの関心・意欲・態度) ○ ある物が何かと尋ねたり,答えたりする表現や,ヒントをお願いする表現に慣れ親しんでいる。 (外国語への慣れ親しみ) ○ クイズを通して,GT の国の文化と自分達の身の回りの文化との違いに気付いたり,言葉の面白さ に気付いたりする。 (言語や文化に関する気付き) 4.単元の分析 “Hi, friends! 1”の本単元の構成は,初めに,身の回りにあるものを様々な見せ方で提示 したクイズを解く活動から入り,最後には,自分達で問題を考え,クイズ大会を行うとい う流れになっている。英語ノートも同じように,クイズを出し合う形式になっており,児 童がクイズを解くだけでなく,「自分もこれを問題にしてみたい。」という意欲をもって, 出題することで,“What’s this?”という英語表現に繰り返し慣れ親しませることができる というよさがある。 そこで,第 1 時では,GT の国に関するクイズを取り上げることで,外国の文化をより 身近に感じ, 「他の国のことをもっと知りたい。 」という意欲や「自分の国をこんな風に紹 介できるようになりたい。」という意欲につなげたい。また,単元の最後にクラスでクイ ズ大会をすることを知らせることで,相手意識と目的意識をはっきりともたせ,本単元の めあてをつかむことができると考える。 第2時では,第4時のクイズ大会に向けて,自分が出したいクイズの内容や方法を見つ けることができるように,多様な内容や方法のクイズを体験させる。その際,自分達の地 域や他教科で学習した題材に選ぶことや,様々な方法でクイズを作りることができること を伝える。また,児童にとって身近なものや既習学習の内容をクイズにとり入れることで, 自分達の経験をふり返って発見したことを紹介してみたいと思うきっかけとなるように したい。 第3時ではグループごとにクイズ作りを行い,出来上がったクイズグループ内で出し合 う活動を設ける。クイズの内容やクイズの出し方についてアドバイスをし合うことで,学 級の友達と関わる楽しさを味わうことができるようにする。 第4時では,事前に準備したものを用いてクイズ大会を行う。ここでは,クイズを楽し むことと,他のグループのよさを見つけるように伝えておく。また,GT にも参加しても らい,クイズの内容のおもしろさだけではなく,相手のヒントを伝えようとしている姿や, 友だちのクイズに積極的に答えようとしている姿を評価してもらうようにする。 自分の考えたクイズを相手に楽しんでもらったり,アイデアのよさや伝え方のよさを認 めてもらったりすることで,達成感や満足感を味わわせたい。 このように単元を構成することで,児童の意識が連続した活動を行うことができると考 える。 5-3 5.単元構成・評価規準(全4時間 時 ねらい コ 慣 気 GT の 出 す ク ○は本時) 活動 / 評価規準 活動名「ズームクイズ」 (GT クイズ) 表現例 What’s this? イズを通して,言 「モザイククイズ」 It’s a ~. 葉の面白さに気 「ブラックボックス」 Hint, please. 1 付き,GT の国の ◎ 文化や自分達の Try again. 評価規準 クイズを通して,日本と GT の国との 文化を比べたり,言葉の面白さに気付 いたりしている。 身の回りの物に, 新たな興味をも つ。 活動名「シルエットクイズ」 「これは何です What’s this? ② か」と尋ねたり, 「シャドウクイズ」 It’s a bird. ヒントをお願いし 「ウインドウクイズ」 Hint, please. たりするときの英 「オープンシェイプクイズ」 ◎ 語表現を使って ゲームをする。 評価規準 ある物が何かを尋ねたり,答えた りする表現や,ヒントをお願いする 表現を使おうとしながら,教師のク イズをしている。 活動名「クイズ作りをしよう」 積 極 的 に担任 や友達と関わり, 評価規準 3 クイズを考える。 ◎ クイズの題材や提示の仕方を考え たり,分からない言葉を調べたりし て,友達と協力しながらクイズ作り をしている。 活動名「クイズ大会をしよう」 積 極 的 に友達 What’s this? One more please. Close. That’s right. No, try again. What’s this? It’s~. と関わり,「クイ 評価規準 ズ大会」をする。 4 ◎ Thank you. 自分が作った問題や問題のヒン トを友達に伝えようとしたり,友達 の問題に積極的に答えようとした りしている。 5-4 単元の評価規準 単元目標 1.積極的に GT や友達と関わり,クイズを作ったり,クイズを出し合ったりする。 (コ) 2.ある物が何かと尋ねたり,答えたりする表現や,ヒントをお願いする表現に慣れ親しんで いる。 (慣) 3.クイズを通して,GT の国の文化と自分達の身の回りの文化との違いに気付いたり,言葉 の面白さに気付いたりする。 (気) 評価規準 ○ ある物について「これは何ですか」と尋ねたり答えたりしようとして,GT や友達と積極 的に関わろうとしている。 (コ) ○ 互いに,“What’s this?”“Hint, please.”“That’s right.”などの表現を使おうとしながらク イズを楽しんでいる。 (慣) ○ クイズを通して,日本と GT の国の文化の違いや言葉の面白さに気付いている。 (気) 観点 コミュ ニケーシ ョンへの 関心・意 欲・態度 評価場面と方法 おおむね満足な姿 ※おおむね満足する姿に達しない場合 の考えられる支援 【第3時】 ○ 友達と協力して,問題を考えた ・友達との話し合いに参加しようと り,ヒントの出し方を考えたりし していない。 友達と一緒に ている。 ※ 周囲にいる児童に誘うように声 クイズを考えて ・ 「みんなが気付いていないことを かけをする。 いる場面 (行動観察) 問題にしよう。 」 ※ 興味があることを想起させたり, (発表観察) ・ 「少しずつわかるようなヒントに いくつか例を挙げて関心をもたせ (ふり返りカード した方がおもしろいよ。 」 る。 点検) 【第4時】 ○ 自分達のつくった問題を楽しそ ・クイズに参加していない。 うに出題したり,問題のヒントを ・友達任せになっている。 クイズ大会を 聞いてわかったことを相手に伝え ※ 一人一人の役割を確認し,ヒント している場面 (行動観察) ようとしたりしている。 の出し方や尋ね方をアドバイス (発表観察) ・笑顔で問題を出したり,分かる する。 (作品観察) 言葉や動作を使って答えたりし (ふり返りカード ている。 点検) 外国語 への慣れ 親しみ 言語や 文化に関 する気付 き ○ 英語表現を使って答えたり,ヒ ・一人ではよく分からないので,参加 【第2時】 ントをお願いしたりしてクイズを しようとしていない。 担任のクイズ 楽しもうとしている。 ・みんなが英語で言っていても一緒に に答える場面 (行動観察) ・“What’s this?” 言おうとしてない。 (ふり返りカード “That ’s right. / No, try again.” ※ わかりやすい言葉をつかって出 点検) “Hint, please.”を使ってクイズ 題したり,横に寄り添ってヒント に参加している。 を出しながらゲームをしたりす る。 ○ クイズを通して,日本と他の国 ・クイズの中に出てくる日本と他の国 【第1時】 との文化にふれ,日本文化との違 との文化の違いに興味を示してい GTや担任の出 いや言葉の面白さなど,気が付い ない。 すクイズに答え たことを発言したり,自己評価カ ・クイズに正解するかどうかだけを気 ている場面 (行動観察) ードに書いたりしている。 にしている。 (ふり返りカード ・ 「救急車の色が日本と違うと思わ ※ 近くに寄り添い, 言葉の面白さや 分析) なかった。 」 日本文化との違いに気付くように 声かけをする。 5-5 6.本時 平成 24 年 11 月 12 日(月) 7.本時の目標 ○「これは何ですか」と尋ねたりヒントをもらったりするときの英語表現に慣れ親しむ。 8.本時指導の考え方 ○ 本時は, 担任の出題するクイズに答えながら,「What’s this?」や「Hint please」などクイズ の出題に必要な英語表現に慣れ親しむ場面である。と同時に,担任の出題するクイズを通して自 分たちの住む街である「福岡」や他教科で学習した内容を他者に紹介する視点で捉える面白さに 気付く場面でもある。 児童は前時に GT の国の文化について,様々なクイズを通して知り,外国の文化や自国につい て紹介する GT の姿に興味を持ったり面白さを感じたりしている。そこで,担任から福岡に関す るクイズや他教科で学習したクイズを様々な形式で出題する。この時も GT の時と同様に,クイ ズの答えにまつわる知識や情報を話したり,学習したことをふり返ったりしながら,児童が住んで いる街のことや,他教科で学習したことを誰かに紹介する視点でとらえなおすきっかけとする。 そしてその興味関心を次時のクイズ作りにつなげたい。 またクイズに答える時には,答えに近づくような質問をしたり,ヒントを聞いたりしながら答 えを考えていくようにする。こうすることで,積極的に何かを知ろうとするコミュニケーション がより豊かなものになるのではないかと考える。また質問を考えるという活動は,次時の活動の クイズ作りの際のヒントを考える手助けになるとも考えられる。 最後にふり返りの中で,どんな題材をクイズにしてみたいと考えているのかを記述させ,グル ープ交流を行い,次時の活動に児童の意識が連続していくようにしたい。 9.本時の展開 過程 あいさつ (☆印は GT や電子黒板を効果的に活用できる場面) 児童の活動 1 あいさつをする。 Hello, everyone. How are you? (1) ウォーム 教師の支援(担任) 2 前時の GT クイズのふり GT クイズの内容を思い出させる。 返りをする。 アップ(3) 3 めあてを確認する。 Today’s aim is this. ○ めあて 確認(1) GT に向けてクイズ作りのため に,そのヒントとなるようなクイ ズを提示することを伝える。 英語を使っていろいろなクイズやゲームを楽しもう。 5-6 教材・評価場面 4 コミュニ ケーショ ン活動 シャドウクイズ ☆ 電子黒板でクイズを提示する。 写真 ウィンドウクイズ ○ 電子黒板 苦手な子でも意欲的に取り組め ズームクイズ るように,質問やクイズの答えは, オープンシェイプクイズ グループごとに考えるようにす オープンナンバークイズ る。 ○ 答えがわかったら“I ○ know.”と言って答えを紙に 今までに出てきた言葉を使った クイズを出す。 に答える場面 ○ 英語表現 クイズの後にはそれに関する情 を使って答 報を伝えたり,これまで学習した えたり,ヒン ○ 答えが浮かばないときは, ことをふり返えらせたりして,ク トをお願い Hint, please. と た ず ね た イズの題材を具体的にイメージで したりして, り,質問をしたりする。 きるようにする。 クイズを楽 (29) ○ 担任のクイズ 書く。 ○ ヒントは,わかりやすい単語で, ジェスチャーなどを用いて伝える。 5 ふり返りカードに記入し, しもうとし ている。 ・ふり返りカード 感想を交流する。 ・ 「これは何?」や「ヒントをください。」の英語表現を使ってみようとしましたか。 ふり返り ・どんなクイズ(内容と方法)を作ってみたいと思いますか。 (10) 次時は GT へのクイズ作りをす ○ ることを伝える。 あいさつ 6 あいさつをする。 That’s all for today. Thank you. (1) ●本時活動の詳細 ○進め方 ①クイズの仕方をデモンストレーションする。 A:What’s this? B:Is it big? A:Yes,it is./No,it isn’t. B:Hint, please. A:It’s hot. B:It’s Mentaiko. A:That’s right./Try again. ②クイズをする。 ・グループごとに相談して,答えがわかったら紙に書く。 ・わからないときには,「Hint, please.」と尋ねる。 ○準備 クイズの題材(福岡の特産物や他教科で学習した内容)質問のヒントとなる絵カード 5-7 外国語活動 ふり返りカード「What’s this ?」 5年 組 番( ) 第1時 ① 日本とGTの国の違いに気付きましたか。 ◆ オーストラリアクイズをして,思ったことや分かったことを書きましょう。 月 日 曜日 第2時 ① 「これは何?」や「ヒントを下さい。」の英語表 現を使ってみようとしましたか。 月 ◆ どんなクイズ(内容と方法)を作ってみたいと思いますか。 日 曜日 第3時 ② 友達と協力してクイズ作りができましたか。 ◆ 活動の中で気付いた友達のよさや,グループのクイズの PR を書きましょう。 月 日 曜日 第4時 ① 問題やヒントを工夫して出そうするなど,友 達と積極的に関わりましたか。 月 ② 友達のヒントを聞いてクイズに答えようと しましたか。 日 ◆ クイズ大会で見つけた友達のよさや自分のがんばりについて書きましょう。 曜日 単元をふり返って,学んだことや気付いたことを書きましょう。 5-8 授業記録 【What’s this?】T:担任 G:GT S:児童 Ss:児童全員 教師の指示・児童の反応(主なもの) 活動の形態・様子 〈めあての提示〉 ・ふり返りカードを見て,前回の学習 T:前回のスコット先生のクイズは覚えていますか? を思い出していた。 S:カモノハシやコアラが有名。 T:今度はみんながスコット先生にクイズを出しましょう。 どんなクイズだったら楽しいか考えてみたので,今日はみ んなでそれを解きましょう。 〈クイズゲームの確認〉 T:分かったら“I know.”分からなかったら“Hint, please.”, ・わかった時点で,グループで答えを 紙に書くようにする。全グループ書 または,できたら質問をしてみましょう。質問は“Animals? いたら,順番に答えを見せながら発 ( Vegetables, Fruits, Foods, Green, Big, Small, 表する。 Sweets…) ” ・グループで協力して答えを書いてい 〈クイズゲーム〉 た。 教師がクイズを出し,グループで答える。 ● シャドウクイズ T:What’s this? Ss:Fukuoka. ● ウィンドウクイズ T:What’s this? Ss:Hint, please. Yamakasa. T:みんな山笠についてどんなこと覚えている。 S:病気をはらうために700年前にした。 T:What’s this? Ss:Fruits? Umegaemochi. T:もう一度調べ直してクイズにするのもいいですね。 ● ズームクイズ T:What’s this? S:Circle? Foods? T:Yes. S:なべ?ちゃんこなべ? もつなべ? T:It’s Motsunabe. T:福岡で有名な鍋ですね。もつ鍋のもつって何か知ってい ますか?牛の腸とかですよね。スコット先生からオースト ラリアではカンガルー食べるって聞いて気もち悪いって 言っていたけど,文化によって食べ物が違うから,否定し たらだめだよって言っていたね。 ※ 写真ばかりでなく,イラストなども取り入れることで, 児童がより興味をもって答えようとしている。 ● オープンシェイプクイズ T:取り除きたいものの形と色を言って下さい。 T:What’s this? S:Yellow square open please. S:Red triangle open please. S:沖縄の家。 沖縄の伝統の家。 〈自己評価・感想の交流〉 T:感想には,どんなクイズを作ってみたいと思ったのか, クイズの方法とその内容を書いて下さい。 ふり返りカードに自己評価を記入し,感想を交流する。 「日本の有名な建物とかをクイズにしたい。」 「福岡だけにし かない太宰府の梅が枝もちをクイズにしたい。」 「オープン シェイプで,背景を白にして何の漢字かクイズにしたいで す。」 5-9 ・既習の内容をふまえ,答えに関する 知識や情報を発表していた。 ・わからないときも,“Hint, please.” や“Is it an animal?”などの質問を して,積極的にクイズゲームに参加 していた。 ・発表希望者は,前に出て大きな声で 自分の感想を言っていった。 協議会報告 1 授業日 2 出席者 3 授業内容 平成 24 年 11 月 12 日(月) 12 名 ○ 単元名「What’s this?」(2/4時) ・主な活動 「シャドウクイズ」 「ウィンドウクイズ」 「ズームクイズ」 「オープンシェイプクイ ズ」「オープンナンバークイズ」 4 指導の実際 (1) “Hi, friends!” を生かした単元構成の工夫について ・第1時では,GT の国のクイズを取り上げることで,外国の文化をより身近に感じ「他の国の ことをもっと知りたい。自分の国を紹介したい。」という意欲をもたせるようにした。また,単 元の最後には,GT にクイズを出すことを知らせ,相手意識や目的意識をもたせるようにした。 ・第2時では,GT に伝えるために福岡らしいものや他教科で学習したことをクイズに取り入れ, 様々なクイズを出す方法を提示した。その際,“Hi, friends! 1”で学習した数・形・色をもりこ むことで子どもが知っている英語を使おうとする意欲を高めるようにした。 ・第3時では,グループ毎にクイズ作りを行い,その後,グループ内でミニクイズ大会をし,ク イズの内容や出し方についてアドバイスをするようにした。 ・第4時では,GT や友達にクイズを出して, 「自分達が作ったクイズが伝わった。」 「答えが分か った。」という達成感や満足感を味わわせることができ,友達とコミュニケーションをはかる時 間になるようにした。 (2) 評価の工夫について ・本時の目標に合わせて,ふり返りカードの評価項目の表現を「『これは何?』や『ヒントをくだ さい。』の英語表現を使ってみようとしましたか。」としたことで,児童に本時活動のめあてを 意識した評価ができるようにした。 考察 “Hi, friends!”を活用した単元構成の工夫について 1 “Hi, friends!”の身近なものを取り上げてクイズを作るという単元構成を生かした上で,第1時 に GT から出身国についてのクイズをだしてもらうことで外国の文化に興味をもち,GT へ自分 の国についてのクイズを出したいという相手意識や目的意識を持たせることができた。そのこと で,児童が何のために活動するのかということをはっきり意識することができた。 ○ クイズの出し方の中に“Hi, friends!”で学習した色・形・数などを入れて提示したことで,児童 が自分の知っている英語を使って何とか表現しようとしたり,自信をもって表現しようとしたり する姿が見られた。 ● 慣れ親しみの段階では,チャンツ等を用いて,リズムに乗せながら英語を使うようにする方が 効果的だった。 ● 慣れ親しみの段階では,教師の説明だけでなくデモンストレーションを取り入れて,尋ね方や 答え方を示し,出題者と回答者の両方の立場を体験させながら慣れ親しませるとよい。 ○ 2 評価の工夫について ○ 1枚に一単元分の観点を入れたふり返りカードを用いたことは,児童が活動の見通しをもつこ とができるという点と,児童の変容をみとることができるという点で有効であった。 ● 担任は,本時では問題の出題者であったために,個々の反応をカルテに書くのは難しかった。 補助簿を準備してだれのどんな姿をみとるか決めておく必要がある。 5-10 資料 ● 第1時目標(1/4時) GT の出すクイズを通して,GT の国の文化や自分達の地域や身の回りの物に,新たな興味をも ○ つ。 ● 展開 過程 あいさつ 1 あいさつをする。 教材・評価場面 Hello, everyone. How are you? (2) ウォーム 教師の支援(担任・GT) 児童の活動 2 GT の質問に答える。 What’s this? 3 めあてを確かめる。 Today’s aim is this. アップ (4) めあての 確認 クイズを通して,日本と GT の国の文化の違いに気 (2) 付いたり,身近なものを英語で言ったりしてみよう。 4 クイズに答える。 (1) ズームクイズ ☆GT にクイズを出してもら う。 (2) モザイククイズ (3) ブラックボックスク ☆電子黒板を使い,色々なク イズの仕方を知らせる。 イズ ☆GT の国に関するクイズを 出す。 コミュニ What’s this? ケーショ ・ 電子黒板 ン活動 That’s right. (30) No. Try again. ○ 途中から,グループで協 力して答えるように促す。 ○ 自分達も同じようにクイ GT や担任の出すクイ ズに答えている場面 ○ クイズを通して,日 本と他の国との文化 をくらべ,言葉の面白 さに気付いている。 (言語や文化に関する 気付き) ズ作りをすることを伝え る。 5 ふり返りカードに記入 ・ふり返りカード し,感想を交流する。 ふり返り ・日本と GT の国の違いに気付きましたか。 (5) ・オーストラリアクイズをして,思ったことやわかったことを書きましょう。 あいさつ (2) 6 あいさつをする。 That’s all for today. Thank you. 5-11 授業改善のポイントと修正指導案 ● 第2時目標(2/4時) ○ 「これは何ですか」と尋ねたり答えたりするときの英語表現に慣れ親しむ。 改善ポイント クイズのルール説明の際,出題者と解答者の表現の違いがわかるように,教師の説明だけでは なくデモンストレーションをしてみせたり,それぞれの役割に分かれて練習できるようにする。 ●展開 過程 あいさつ 1 あいさつをする。 教材・評価場面 Hello, everyone. How are you? (1) ウォーム 教師の支援(担任・GT ) 児童の活動 2 アップ(3) 3 チャンツをする【C】 電子黒板 “ What’s this?” デジタル教材 めあてを確認する。 Today’s aim is this. ○ GT に向けてクイズ作りのため に,そのヒントとなるようなクイ めあて ズを提示することを伝える。 確認 (1) 英語を使っていろいろなクイズやゲームを楽しもう。 4 写真 クイズをする。 (1) 担任と代表児童のデ ケーショ ン活動 (29) 出題者と解答者の表現の違いが モンストレーションを 分かるようにデモンストレーショ 見る。 ンする。 (2) 出題者と解答者に分 コミュニ ○ ○ 苦手な子でも意欲的に取り組め 電子黒板 担任のクイズ かれて英語表現を練習 るように,質問やクイズの答えは, に答える場面 する。 グループごとに考えるようにす ○ 英語表現 る。 (3) クイズをする。 ・シャドウクイズ ・ウィンドウクイズ ○ 今までに出てきた言葉を使った クイズを出す。 ・ズームクイズ ・オープンシェイプ を使って答 えたり,ヒン トをお願い したりして, ○ クイズの後にはそれに関する情 クイズを楽 クイズ 報を伝えたり,これまで学習した しもうとし ・オープンナンバー ことをふり返えらせたりして,ク ている。 クイズ イズの題材を具体的にイメージで きるようにする。 ○ ヒントは,わかりやすい単語で,ジ ェスチャーなどを用いて伝える。 5-12 5 ふり返りカードに記入し, ・ふり返りカード 感想を交流する。 ふり返り ・ 「これは何?」や「ヒントをください。」の英語表現を使ってみようとしましたか。 ・どんなクイズ(内容と方法)を作ってみたいと思いますか。 (10) ○ 次時は GT へのクイズづくりを することを伝える。 あいさつ (1) 6 あいさつをする。 That’s all for today. Thank you. 5-13 ● 第3時目標(3/4時) ○ 積極的に担任や友達に関わり,クイズを考える。 過程 あいさつ 1 あいさつをする。 教材・評価場面 Hello, everyone. How are you? (2) ウォーム 教師の支援(担任・GT) 児童の活動 2 アップ ポインティングゲームを What’s this? する。 (4) 【P】 3 めあてを確かめる。 Today’s aim is this. めあての 確認 グループの友達と協力して,より楽しいクイズになる (2) ように工夫しよう。 4 クイズ作りをする。 ○ ルールの掲示 (1) グループごとにクイズ を考える。 (2) 出来上がったクイズを ○ グループ内で発表する。 コミュニ (3) 声の大きさやクイズの 出し方を見直す。 ケーショ 友達との関わりのいいグ ループを全体で紹介する。 クイズを見直す場面 ・役割分担している。 ○ 感想やアイデア・ ・アドバイスし合っている。 ○ アドバイスの時間をとる。 アドバイスを出し 合い,グループで 協力してより楽し ン活動 いクイズになるよう (30) ○ グループを周り,感想や に工夫している。 アイデアを出し合い,工夫 (コミュニケーションへの しているか様子を見る。必 関心・意欲・態度) 要に応じてアドバイスをす る。 5 ふり返りカードに記入 ・ふり返りカード し,感想を交流する。 ふり返り (5) ・友達と協力してクイズをつくることができましたか。 ・活動の中で気付いた友だちのよさや,グループのクイズの PR を書きましょう。 あいさつ (2) 6 あいさつをする。 That’s all for today. Thank you. 5-14 ● 第4時目標(4/4時) ○ ● 積極的に友達と関わり,クイズ大会をする。 展開 過程 あいさつ 1 あいさつをする。 教材・評価場面 Hello, everyone. How are you? (1) ウォーム 教師の支援(担任・GT) 児童の活動 2 ポインティングゲームを What’s this? 電子黒板 する。【P】 アップ (3) 3 めあてを確かめる。 Today’s aim is this. めあての グループで協力してクイズを出したり,クイズに答えたり 確認 して,楽しいクイズ大会にしよう。 (2) 4 ・ ブラックボックス クイズ大会をする。 (1) クイズ大会のルールを ○ グループの移動の仕方,時 間の確認を行う。 確認する。 クイズ大会をしている (2) 各グループ前半・後半 場面 に分かれて出し合う。 コミュニ ケーショ ン活動 (30) ・ ピクチャーカード ○ クイズの題材やそ ・シルエットクイズ ・ピクチャークイズ れをどのようなクイズ ・ブラックボックスクイズ で提示するかを考 ・ウィンドウクイズ え,必要な表現や わからない言葉に (3) アイデアあるクイズを 発表する。 ○ クイズの出し方やアイデ アの良かったグループを聞 き,みんなの前で発表しても らう。 5 ふり返りカードに記入し, ついて積極的に知 ろうとする。 (コミュニケーションへの 関心・意欲・態度) ・ふり返りカード 感想を交流する。 ふり返り ・問題やヒントを工夫して出そうとするなど,友達と積極的にかかわりましたか。 (8) ・友達のヒントを聞いてクイズに答えようとしましたか。 ・クイズ大会で見つけた友達のよさや自分のがんばりについて書きましょう。 あいさつ (1) 6 あいさつをする。 That’s all for today. Thank you. 5-15
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