SEIKAGAKU C O R POR ATION 会 社 案 内 糖 質 科 学 で 未 来 を 創 る E x p l o r i n g t h e I n n o v a t i v e P r o m i s e o f G l y c o s c i e n c e 生化学工業は糖質科学を専門分野とする研究開発型の製薬会社です。 私たちが創製するのは、複合糖質の主要成分のひとつである ヒアルロン酸の特性を活かした独創的な医薬品の数々。 私たちにしかできない、私たちだからできる創薬を通じて 世界の人々の健康で心豊かな生活に貢献するとともに 「グローバル・カテゴリー・ファーマ」 としての発展を目指しています。 「グローバル・カテゴリー・ファーマ」 とは? 得意分野に研究開発を絞り込んで 国際競争力の強化を図る新薬開発企業を意味します。 厚生労働省の「新医薬品産業ビジョン」において、 今後発展していく製薬会社の姿のひとつとして提言されています。 ❶生命の誕生(受精) 糖質科学とは? 糖質科学とは、糖が鎖のようにつながった糖鎖、そし て糖鎖がタンパク質や脂質などと結合してできる複合 糖鎖の役割 あれこれ 糖質、 これらを研究する科学分野です。近年の研究で 01 水 分が過剰に失われないように細胞を保護しています(ヒアルロン酸等)。 ❹細胞の増殖を制御 成 長因子のなかには、糖鎖によって活性が調整されるものがあります。 ウイルスなどに感染したときに、 マクロファージ(白血球のひとつ)を刺激して免疫細胞を活性化します。 ❶ウイルスや菌の感染 く関わっていることが明らかになり、多くの病気との関 が期待されています。 A BO式の血液型は、赤血球表面の糖鎖の形によってその型が決まります。 ❸からだの水分を保持 ❺からだを外敵から守る 命現象に欠かせない細胞間の情報や物質の交換に深 むことで新しい治療法や診断法の開発につながること は、糖鎖がいのちの誕生から老化までのさまざまな生 連性にも注目が集まっています。糖質科学の研究が進 精 子が卵子と出会い受精するとき、糖鎖が関与しています。 ❷血液型を決定 糖鎖と病気 あれこれ ンフルエンザウイルスや病原体O157などの病原体は、 イ 細胞表面の特定の糖鎖に結合してからだに侵入します。 A O B ❷がんの転移 細 胞ががん化すると、糖鎖の形が変わり、がんの増殖や転移の促進に関わります。 ❸糖尿病 糖 鎖遺伝子の異常が原因のひとつであるといわれています。 02 生化学工業の特徴 高品質な製品を生み出す 高い技術力を持っています。 生化学工業は独自の技術力を活かした高品質な医薬品を開発・供給するとともに、 生化学工業は、世界で初めてコンドロイチン硫酸の工業生産に取り組み、 研究開発や製造に特化したユニークなビジネスモデルを展開しています。 独自の抽出・精製技術を確立しました。 この技術を活かして、世界に先駆け てヒアルロン酸を主成分とする関節機能改善剤「アルツ」 を発売しました。 長年の経験により培った独自の技術やノウハウを、創薬研究や製造に 活かし、安全性の高い高品質な製品を供給しています。 糖質科学を専門分野とする 製薬企業です。 High Quality 研究開発・製造に特化した ビジネスモデルを展開しています。 生化学工業は、 創業以来、 糖質科学の重要性に着目し、 医薬品への応用研究 を進めてきました。数々の研究実績を積み重ね、 ニッチ領域での専門性を 有する糖質科学のパイオニアとして、国内外の医療に貢献しています。 医薬品の販売部門を持たず、 それぞれの製品領域で強みを持つ会社と提携 し、製品を供給していることも生化学工業の特徴のひとつです。 これにより、 Specialized field 多くの経営資源を研究開発(R&D) や製造に集中的に投じることができま す。 また、売上高の20%程度を研究開発費に充て、研究開発要員が全従業 員の約3分の1であることも、新製品開発を重視する姿勢の表れです。 R&D 生化学工業のあゆみ 世界で初めて コンドロイチン硫酸の工業化に成功 1947 1949 1950 1972 興生水産株式会社 (現 生化学工業株式会社)設立 03 海外展開の拡大 医療用医薬品の開発を実現 1981 医薬品製造業 許可を得て、 コンドロイチン 硫酸を医薬品 として製造販売 開始 水谷當稱 (元 生化学工業社長) が世界初のコンドロイチン硫酸 の工業化を意図し、 試作開始 ヒアルロン酸製剤の充実と ヒアルロン酸を用いた 1986 高萩工場 ヒアルロン酸 製剤棟竣工 高純度ヒアルロン酸の 製造に成功 ヒアルロン酸の 研究開発に着手 1987 1989 1992 1993 1995 1997 「アルツディスポ®」発売 スウェーデンで「Artzal ®」 (「アルツ®」 の販売名)発売、 アルツの海外展開を本格的にスタート 社団法人日本証券業協会の店頭市場 (現 JASDAQ市場)に株式を登録 ヒアルロン酸を主成分とする 世界初の関節機能改善剤「アルツ®」、 国産初の眼科手術補助剤「オペガン®」発売 1998 ISO13485 認証取得 アソシエーツ オブ ケープ コッド インク (アメリカ) 買収 「オペガンハイ®」 発売 1999 2001 2004 2005 2007 2009 2012 「生化学工業 10年ビジョン」 策定 アメリカで 「SUPARTZ®」 (「アルツ®」 の 販売名)発売 ®1.1」 「オペガン 、 、 「オペガン®0.6」 「オペガンハイ®0.85」発売 東京証券取引所 市場第二部上場 東京証券取引所 市場第一部指定 内視鏡用粘膜下注入材 「ムコアップ®」発売 アメリカで 「Gel-One ® (ジェル・ワン)」 発売 04 事業と製品 健やかな 明日への架け橋。 糖質科学から 生まれた製品の数々。 生化学工業は、糖質科学分野に軸足をおき、 ヒアルロン酸製剤を中心とした医薬品事業と、 関節機能改善剤 「アルツ® アルツディスポ® ※ SUPARTZ®(スパルツ®) 」 医薬品事業 医薬品事業は、生化学工業のコアビジネスです。 主に高齢者の方々に多い関節疾患などの治療に貢献する ヒアルロン酸を主成分とした医療用医薬品、 医療機器の製造・販売を展開しています。 糖質科学のパイオニアとして、長年培った経験や知識、 独自の技術を活かした高品質な製品を 国内外に供給しています。 アルツは、世界初のヒアルロン酸を主成分とする関節機能改善剤です。 アルツディスポは、アルツの薬液を吸引する手間を省くためにあらかじ め注射器に入れたキット製品です。 日本国内はもとより、 アメリカ、欧州、 アジアの20カ国近い国々で承認を取得し、品質、安全性の面で医療機関 から広く信頼を得ています。 ※ アメリカでのアルツの販売名 「Gel-One®(ジェル・ワン®)」 ジェル・ワンは、アメリカで医療機器として承認を取得した単回投与の 関節機能改善剤です。架橋ヒアルロン酸ゲルであるジェル・ワンは3mlと いう少量の投与で効果を示します。 エンドトキシン測定用試薬等を取り扱う LAL事業を展開しています。 Ph aceutic arm 眼科手術補助剤 al s 「オペガン® オペガンハイ®」 オペガンは、国産初のヒアルロン酸製剤です。 白内障手術の際に眼内空間 を保持して施術をサポートします。 オペガンハイは、 ヒアルロン酸の分子量 をより高くし、粘弾性を高めた製品です。医療ニーズによって選択できるよ うに、容量や粘弾性が異なる6種類の製品をラインナップしています。 研究開発 (R&D) 糖 質 科 学 G l y c o s c i e n c e 内視鏡用粘膜下注入材 「ムコアップ®」 優れた粘弾性を持つヒアルロン酸の特性を活かした内視鏡手術の補助 材です。 胃や大腸にできた腫瘍を内視鏡を用いて切除する際に、腫瘍の粘 膜下層に注入することで、切除・剥離の操作性を向上させ、安全かつ完全 な施術をサポートします。 医薬品原体 LAL ヒアルロン酸 コンドロイチン硫酸 糖質科学をリードする研究開発を通じて、 スピー コンドロイチン硫酸の工業化により確立された独自の抽出・精製技術をも ディーかつ継続的な医薬品および医療機器等の とに、主に医薬品の原料となる高品質なヒアルロン酸やコンドロイチン硫 創製に取り組んでいます。 酸を製造・販売しています。 LAL事業 ※ 医薬品や医療機器の製造プロセスにおける 品質管理に使用されるエンドトキシン測定用試薬 などの製造・販売を国内外で展開しています。 ※ エンドトキシンを検出するために使用する、 カブトガニの血球抽出液 (LAL:Limulus Amebocyte Lysate) から作られた試薬を中心とした事業 05 エンドトキシン測定用試薬 エンドスペシー® ※ トキシカラー ® Pyrochrome®(パイロクロム)等 エンドトキシン を測定する試薬です。 医薬品や医療機器の製造プロセスにおける 品質管理をサポートします。 ※ グラム陰性菌を構成する成分のひとつ。極めて微量で強い発熱活性を示すため、 医薬品などへの混入は重大な副作用の原因となる可能性がある。 06 研究開発(R&D) 深化する知見と創造力のクロスオーバー。 独創的な新薬開発へ挑戦。 生化学工業は、新製品の早期かつ継続的な上市を実現するために、専門分野と する糖質科学に研究開発の焦点を合わせて、対象物質や重点疾患を絞り込ん だ効率的な研究開発を推進しています。 対象物質 新薬開発の対象物質としているのは、複合糖質の主要成分のひとつであるグリコサミノグリカン(GAG) です。その中でも特にヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸の研究に長年携わってきました。 この経験と ノウハウの蓄積によって生まれたのが、高純度のヒアルロン酸を主成分とする世界初の関節機能改善剤 「アルツ」 です。現在は、 ヒアルロン酸などのGAGそのものを医薬品として応用するだけでなく、架橋技術 一貫した研究開発体制 などを用いて特性を高めた修飾GAGや、酵素や化合物などGAGに働きかける物質も対象とすることで、 新薬開発の可能性を高めています。 生化学工業は、独創的な医薬品を早期かつ継続的に上市するために、 基礎研究から、非臨床試験、臨床試験、市販後の調査(製造販売後調 査)に至るまで、医薬品開発の源流から川下までのすべてのプロセス を密接に連携させる一貫した体制を構築しています。 創薬研究の中枢である中央研究所では、先進の設備を整え、充実し 糖質科学 た環境のもと、研究者の創造性を高め、自助風土の醸成を重視した (GAG) 運動器疾患 変形性関節症 腰椎椎間板ヘルニア等 修飾GAG 眼科領域 疾患 新製品 免疫・ アレルギー 疾患 Research Development & GAG 関連酵素等 運営を行っています。また、他社と差別化した独自の糖質に関する 盤や経験が活かせる運動器疾患(変形性関節症や腰椎椎間板ヘルニア等) をはじめ、 眼科領域疾患、 免疫・アレルギー疾患を重点疾患としています。 07 創薬研究の要として、充実した環境のもと、研究者の創造性を重 視した運営を行っています。 大学などと連携したアイデア探索や新技術開発にも積極的に取り組み、 バランスのとれた研究開発を推進しています。 新 薬 の 研 究 開 発 の 流 れ( 日 本 の 例 ) 1 重点疾患 関節機能改善剤 「アルツ」 の開発、 製造、 販売を通じて長年培ってきた技術基 中央研究所 第2研究棟(東京都東大和市) 知見をもとに自社開発のスピードアップを図る一方、国内外の企業・ 基礎研究 (2~3年) 薬の開発は、薬の候補 となる新しい物質の発 見や、化学的に創り出 すための研究から始ま ります。 2 非臨床試験 (3~5年) 薬となる可能性のある 物質を対象に、動物や 培養細胞を用いて、有 効性と安全性を研究し ます。 3 臨床試験(治験) (3~7年) 非臨床試験をクリアし た薬の候補物質が、安 全でヒトに有効である かを確認します。 4 承認申請と審査 (1~2年) 厚生労働省に承認の申 請を行い、 学識経験者 などで構成する薬事・食 品衛生審議会などの審 査を受けます。 5 承認と販売 承認を取得すると製造・ 販売することができま す。 品目と保険償還価格 (薬価)は、薬価基準制 度に基づき厚生労働省 によって定められます。 6 製造販売後調査・試験 発売後も薬の効果や副 作用について継続的に 調査し、より安全な薬 の使い方の検討や、よ り使いやすい薬への改 善を行います。 08 海外展開 近 年 、経 済 成 長が 著しい中国 は成長が期待できる市場です。 アルツの高い品質や、 世界初の 世界の人々に健康と笑顔を。 オリジナル製品であることをア ピールすることで、 人口が集中す る都市部を中心に市場開拓を進 グローバルな医療ニーズに貢献。 め、 販売拡大を図っています。 エンドトキシン測定用試薬の グローバル展開 ASSOCIATES OF CAPE COD, INC. アソシエーツ オブ ケープ コッド インク (ACC社) 生化学工業の100%子会社で あるACC社(アメリカ) は、 エン ドトキシン測定用試薬の開発 を世界で初めて成功させ、 FDA 世界をフィールドとする事業展開を重要な経営戦略のひとつとして捉え、高品質な製品を (アメリカ食品医薬品局)から 提供し続けることで、 「グローバル・カテゴリー・ファーマ」 としての歩みを着実に進めています。 の承認を取得した会社です。 さまざまなエンドトキシン関連製 品の製造・販売や、 エンドトキシン測定試験を医薬品・医療機 器メーカーから受託するサービスを行っています。販売面で N o r t he r n Eur o p e As ia スウェーデン 日本 中国 フィンランド アイスランド は、 アメリカ、欧州地域を中心にグローバルな販売ネットワー クを持ち、海外戦略における重要な役割を担っています。 台湾 デンマーク フィリピン We st e r n Eur o p e イタリア オーストリア ベルギー オランダ フランス North America ドイツ アメリカ イギリス カナダ スペイン アルツの世界承認取得マップ 医薬品市場の国際化が急速に進み、競合が激化するなか、製薬会社に アメリカでは2025年まで、年率3%強で高齢者人口が増加す とって海外展開は事業成長の鍵となります。生化学工業は、国際競争力 を有する 「グローバル・カテゴリー・ファーマ」 として発展していくことを 目指し、国内での成長に注力する一方で、海外での事業展開の強化・ 拡大にも取り組んでいます。海外展開の核となるのは、主力製品である 関節機能改善剤「アルツ」です。1992年のスウェーデンでの発売を 皮切りに輸出販売を本格化して以来、着実に実績を伸ばし、現在では、 ると推計されており、今後もヒアルロン酸関節注射剤の需要増 販売製品 加が見込まれています。 このような環境の中、当社は、医師や患 者のニーズに合わせ、2001年より販売している複数回投与の Artzal ®/Artz ® SUPARTZ ® •スウェーデン •フィンランド •アイスランド •フィリピン •デンマーク 阿 治 ® (ARTZ ®Dispo) •中国 「SUPARTZ® (スパルツ)」 に加え、2012年より販売を開始した 単回投与の 「Gel-One® (ジェル・ワン)」 の2製品で、 アメリカ市場 における当社製品のシェア拡大を目指していきます。 世界最大の市場であるアメリカや、経済成長が著しい中国をはじめ、 欧州、 アジアの20カ国近くで承認を取得しています。現在進出している 国々での販売拡大に努めるとともに、中長期的視点で新たな市場開拓 を推進し、 グローバルな医療ニーズに応えていきます。 09 Artz ® Artzal ® •イタリア •オーストリア 雅節 ® (ARTZDispo® ) SUPARTZ® Gel-One® •台湾 10 製造・品質管理体制 社会貢献活動 私たちのスタンダード。 それは、高い品質と安定供給。 国際標準に適合した品質管理 未来へつながるアクション。 糖質科学の発展のために。 医薬品・医療機器を安心してご使用いただくためには、厳密な品 糖質科学研究の総合情報ウェブサイト 「グライコフォーラム」 質管理が求められます。生化学工業は、高品質な製品を供給す 生化学工業の専門分野である糖質科学の発展に寄与するた 糖質科学の振興、発展を通じて人類の福祉に貢献すること るために、国内外の法規制に基づき、製品の開発から製造販売 めに、 研究情報などの提供を行うアカデミックサイト 「グライコ を目的に、水谷當稱(元 生化学工業社長) の出捐金をもとに 後調査の段階まで、その品質を維持・管理する厳格な体制を構 フォーラム」 を1997年より運営しています。糖質科学情報の 1992年に設立されました。国内外における糖質科学研究者 築しています。 ポータルサイトとして、世界の主要な研究者の論文や解説、 の独創的研究に対する研究費助成および国際交流支援や、 医薬品の製造管理および品質管理に関する基準であるGMP 学会情報などをタイムリーに発信し、国内外の研究者より高 糖質関連学会の開催後援などを行っています。生化学工業 (Good Manufacturing Practice) に適合した製造環境を整 い支持を集め、総合学術雑誌「Nature(ネイチャー)」 からも は、同財団の趣旨に賛同し、設立時より継続的に活動を支援 推薦サイトのひとつに選ばれています。 しています。 えることはもとより、 IT技術を駆使した製造管理システムや搬送 久里浜工場(神奈川県横須賀市) 管理システムを導入し、 製造工程の厳格化と効率化に努めていま 医薬品原体となるヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸を製造しています。 ▶▶ http://www.glycoforum.gr.jp/indexJ.html す。 また、 「ヒアルロン酸を素材とした医療用粘弾性製品の開発、 糖質科学の基礎研究を支援 公益財団法人「水谷糖質科学振興財団」 ▶▶ http://www.mizutanifdn.or.jp/indexj.html 糖質科学研究における研究費助成の実績(国・地域別 1993〜2012年) 製造および販売」 に関して、 ISO13485の認証を取得しています。 アメリカ(125) 日本(62) イギリス(15) カナダ(13) スウェーデン(11) ドイツ、オランダ(各9) オーストラリア、フランス(各8) アルゼンチン、 イスラエル(各6) イタリア(5) デンマーク、スイス(各4) ブラジル、スペイン(各3) フィンランド、中国(各2) ベルギー、ハンガリー、インド、ナイジェリア、スロバキア、 ウルグアイ、ポルトガル(各1) 災害リスクに対応した製造設備 いかなるときでも製品を安定的に供給する、 これは製薬会社に とって重要な使命のひとつです。製剤生産を担う高萩工場では、 12 5 4 7 8 6 16 302 18 11 125 件 13 15 62 アルツディスポを製造する第4製剤棟、 さらに新設する第5製剤 棟に免震構造を採用しています。地震発生時に揺れを長周期化 して、被害の軽減を図る最新鋭の免震構造を導入することによ あなたの「 歩く」喜 びを応 援します。 り、万一の事態に際しても、製品の安定供給を確保できる製造体 制を整えています。 変形性ひざ関節症の潜在患者数は日本に約2,530万人※。 変形性ひざ関節症をより多くの方々に 知っていただくための啓発活動を推進。 環境負荷低減への取り組み 生化学工業は、地球環境保全の重要性を強く認識し、環境関連 生化学工業では、 ひざ疾患の早期発見・早期治療の必要性を理解してい 法令等を遵守するとともに、環境負荷の少ない事業活動を自主 ただくための取り組みの一環として、 変形性ひざ関節症に関する情報を幅 的に推進しています。工場においては、製造用水の調製において 広く紹介するウェブサイト 「ひざイキイキ」 を運営しています。 このサイトで はひざの痛みの原因や予防、 簡単なトレーニングの紹介、 医療機関の情報 塩酸や苛性ソーダを使用しない電気再生式純水設備を導入して いるとともに、活性汚泥法による排水処理システムを採用してい 高萩工場(茨城県高萩市) ます。 また、 ボイラーの燃料を重油から環境負荷の少ないガスへ 主力製品であるアルツ、 オペガンの製造を担うメイン工場です。 順次切り替えています。 その他、 さまざまな省エネルギー対策や 熱量の有効活用、緑地保全にも取り組んでいます。 11 を入手できる病院検索へのリンクなどの情報を発信しています。 また、販 売提携先とともに新聞広告の掲載やテレビの健康番組の協賛なども行っ ており、 これらの活動を継続することで、患者さんの健康で心豊かな生活 に貢献することを期待しています。 ※ 吉村典子 変形性膝関節症の疫学:大規模住民コホート調査ROADより Bone Joint Nerve Vol.2 No.1 2012.1 オリジナルキャラクターの 「ヒアルンくん」 がサイトの案内役を web 務めています。 ▶▶ http:// www.ehiza.jp/ 12 ごあいさつ <経営綱領> 独創 公正 夢と情熱 経営信条 学問尊重の理念のもとに、糖質科学を基盤として有用で安全な製品を創造し、 広く世界に供給して人類の福祉に貢献する。 行動指針 ● 心と情報の通い合う、個性を活かす明るい社風を確立する。 糖質科学にフォーカスし、独創的な創薬を通じて、 世界の人々の健康に貢献していきます。 高品質な医薬品を供給し、 国内外の医療に貢献 国際競争力を有する「グローバル・ カテゴリー・ファーマ」 として 私たち生化学工業は、 「独創的で高品質な医薬品を開 世界的な高齢化の進展と医療技術の向上により、 医薬 発し、世界の人々の健康で心豊かな生活に貢献する」 品市場が拡大する一方で、 創薬研究等の技術革新とそ という理念を掲げ、歩みを進めてまいりました。創業 れに伴う新薬開発競争の激化などにより、 医薬品産業 以来、貫いてきたのは研究開発重視の姿勢です。 その は刻々と変化しています。 生化学工業は、 このような環 成果であるヒアルロン酸製剤などの有用な医薬品・ 境変化をさらなる飛躍の好機と捉え、 2009年3月に策 医療機器の開発・供給を通じて着実に実績を積み 定した 「生化学工業10年ビジョン」 のもと、 研究開発の 重ね、 国内、 海外の医療に貢献しています。 焦点を得意分野である糖質科学に絞り込み、 国際競争 近年、生化学工業が長年専門分野としてきた糖 力を有する 「グローバル・カテゴリー・ファーマ」 として 鎖や複合糖質が生命現象に深く関わっていること の進化を目指した取り組みをスタートさせました。 が明らかになり、創薬領域における糖質科学の可能 世 界 をフィー ルドに 見 据 え 、糖 質 科 学 をリード 性は一段と高まっています。私たちは、糖質科学の する研究開発を通じ、 コンスタントなペースで新薬を ● 産学協同を推進し、独創的で有用な製品を開発する。 ● 製品の安全性と最高度の品質を確保する。 ● 誠実な信頼関係をもとに、社会との連携を深める。 これらを通じて、豊かな自然と心豊かな生活を守る健全な社業の発展に努力する。 生化学工業10年ビジョン(2009年3月策定) コンスタントなペースで新薬(医療機器を含む) を上市し、 3年程度に1つ経営の柱となり得る市場を開拓できる実力を涵養する 糖質科学に研究開発の焦点を絞って、国際競争力を確立する 『グローバル・カテゴリー・ファーマ』 として着実な成長を持続する コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方 生化学工業では、 コーポレート・ガバナンスを最重要経営課題のひとつと位置づけており、的 パイオニアとして、この分 野における唯 一 無 二の 創製することで持続的な成長を実現していきます。 確な情報収集、意思決定の迅速化と業務執行の監督機能強化を図っています。 また、製薬企 会社となるべく挑戦を続けていきます。 あわせて、製薬企業としての社会的使命および責任を 業としての社会的使命および責任を深く自覚し、株主をはじめとするステークホルダーの皆 深く自覚し、 高い倫理感のもと経営の透明性確保、 コー さまから継続的に信頼をいただくために、 コンプライアンス、 リスク管理を含む内部統制シス ポレート・ガバナンスの強化に努め、 皆さまの信頼を得 テムを整備し、各機関・各部門が相互に連携することでコーポレート・ガバナンスの充実を図 続けられるようたゆまぬ努力を続けてまいります。 り、社会の信頼に応える経営環境を構築していく方針です。 代表取締役社長 13 00 14 本 社 〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目6-1 丸の内センタービルディング TEL 03-5220-8950 中央研究所 〒207-0021 東京都東大和市立野三丁目1253 TEL 042-563-5811 久里浜工場 〒239-0831 神奈川県横須賀市久里浜七丁目3-1 TEL 046-835-3311 高萩工場 〒318-0001 茨城県高萩市大字赤浜字松久保258-5 TEL 0293-23-1181 U R L 生化学工業 http://www.seikagaku.co.jp/ グライコフォーラム http://www.glycoforum.gr.jp/indexJ.html ひざイキイキ http://www.ehiza.jp/ グループ会社 ASSOCIATES OF CAPE COD, INC. (アソシエーツ オブ ケープ コッド インク) 124 Bernard E. Saint Jean Drive, East Falmouth MA 02536, U.S.A. TEL (1) 508-540-3444 http://www.acciusa.com/ 本 社 〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目6-1 丸の内センタービルディング TEL 03-5220-8950 中央研究所 〒207-0021 東京都東大和市立野三丁目1253 TEL 042-563-5811 久里浜工場 〒239-0831 神奈川県横須賀市久里浜七丁目3-1 TEL 046-835-3311 高萩工場 〒318-0001 茨城県高萩市大字赤浜字松久保258-5 TEL 0293-23-1181 U R L 生化学工業 http://www.seikagaku.co.jp/ グライコフォーラム http://www.glycoforum.gr.jp/indexJ.htm ひざイキイキ http://www.ehiza.jp/ グループ会社 ASSOCIATES OF CAPE COD, INC. (アソシエーツ オブ ケープ コッド インク) 124 Bernard E. Saint Jean Drive, East Falmouth MA 02536, U.S.A. TEL (1) 508-540-3444 http://www.acciusa.com/ Printed in Japan 2012.3 1,500 (SHI)
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