第3回 「ヒト科の生物上の位置づけ: 人類とはどのような動物なのか」

自 然 科 学を 高高 生 と 学ぼ う!
~ 高高S S(ス ーパ ーサイ エンス )講 座~
第 3 回 「 ヒト 科 の 生 物 上 の 位 置 づ け :
人 類 と は ど の ような 動 物 な の か」 実 施 内 容
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日
時
平成27年 12 月5日(土)
13:30~17:00
講 師
東京大学
教授
米田 穣 様
講 師
防衛医科大学校准教授 日本人類学会教育普及委員長 松村 秋芳 様
講 師
新潟医療福祉大学
教授 奈良 貴史 様
T A
高田高校
教諭 笠原 拓司,宮本 俊彦 他
参加者
本校高校生13人、教員4人、計17人
●黒板に、ヒトとチンパンジーの違いについて書き出してみよう(米田先生)
●直立二足歩行には中臀筋などの下肢筋の発達が必要。これは人類の祖先が類人猿だ
った時代に垂直木登りによって身につけた。
最初の人類は、雄が雌に食糧のプレゼントを運んで渡すために直立二足歩行をした
のではないか?(ラブジョイ説)
(松村先生)
●ヒトとサルの頭蓋骨を比べよう。
…ここに注目!6つのポイント
①目の上の骨
②犬歯の大きさ
③あご大きさ
④背骨につながる穴
⑤脳が入る部屋
●化石人類の頭蓋骨を、
古いものから並べてみよう?
…実は直線には並ばない。
化石人類は分岐して現れ
ており、
ホモ・サピエンスもそ
の分岐のなかの1つ。
●ネアンデルタール人は
なぜ滅んだか?
…体をどんどん変化さ
せ、進化の袋小路に
入ったのでは?
(奈良先生)
(ありがとうございました)
○
生徒の感想から
・ゴリラやチンパンジーのお腹がふくれているのは植物の細胞壁を消化するための長い腸が入って
いるからという事に納得した。過去の歴史を学ぶことで未来に活かすことが大切だと思った。
・人類がどのように進化していったのかがよく分かりました。人類の頭蓋骨の特徴をとらえながら
ちがいを見つけていくのは楽しかったです。1つめちゃくちゃ気になったのが、これは虫などに
も言えることですが、環境に合わせて「進化」するとありますが、「進化」というのは遺伝子レ
ベルでどのようなことが起こっているのでしょうか?
・ヒトとチンパンジーの違いや、1つの化石をもとにいろいろな仮説を立てていたのが面白かった
です。頭蓋骨の並べ替えが楽しかったです。まだまだ分からないことが沢山あるのだなと思いま
した。脳の容量や矢状稜の形だけで判断できないのが驚きました。今の最新技術で歩幅から背丈
を算出したり、目の色を推定できるというのがすごいと思いました。
○
5.0
受講者のアンケート評価
第3回「ヒト科の生物上の位置づけ:
人類とはどのような動物なのか」(5段階評価の平均)
4.5
4.0
3.5
高田高校理
数科2年生
3.0
高田高校理
数科1年生
2.5
高田高校普
通科1年生
2.0
教員
1.5
全体
1.0
1新知識
2内容理解
3興味・関心 4進路役立つ 5実習楽しさ
6満足