"はじめてのMeadow" 多言語表示対策

はじめて Meadow を使う人へ
~ 手引書 ~
その1・インストール編
Ida-semi4
Yamazaki Junko
[email protected]
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Ida-semi4
Junko Yamazaki
「Meadow-install」
Meadow って何?
Meadow(Multilingual Enhancement to gnu Emacs with Advantages Over Windows)
は、Windows95/98/ME/NT/2000 上で稼動する、テキストエディタ GNU Emacs20.x を基
に機能を強化したエディタです。
Meadow は Emacs20.x を基として宮下尚さんを中心とする開発チームによって開発され
ました。現在、GNU Emacs は UNIX 系でもっとも人気のあるテキストエディタです。い
や、それどころか「Emacs はエディタではなく環境である」とも、さらに「統合環境」だ
とも言われます。なぜなら Emacs は、Emacs Lisp という言語でプログラムを作成すれば、
カスタマイズの範囲を越え、別のプログラムを Emacs 上で動かすことができますし、メー
ルやニュースはもちろんのこと、WWWも扱え、ゲームも楽しめるのです。
この Emacs の多言語版が、Mule というものです。Mule は、日本語だけでなく中国語、
韓国語、タイ語にヘブライ語と実に多くの言語をサポートします。そして、それらを同時
に扱うことができます。Mule の前身となったのは、
「日本語 Emacs」である、NEmacs で
した。しかし、この NEmacs は既にサポートが終了し、開発を行っていたチームは皆、Mule
へ移行しました。
そして、この Mule を Windows 上で稼動できないものかと、Windows に移植・機能強化
したものが Mule for win32 でした。しかし、この Mule for win32 は、Emacs19.28 を基に
しています。そこで、Emacs20.x を基に、Windows 上で稼動するよう開発されたのが、
Meadow なのです。なお、Mule for win32 は既にメンテナンスが終了しています。これか
ら Windows 上で稼動する Emacs と言えば、Meadow なのです。
以上に述べたように、Meadow は非常に便利な、単なるテキストエディタにとどまらな
い環境です。Meadow でできることをざっと並べると…
・ メールやネットニュースの読み書き
・ Web ページのブラウジング
・ C++, Java などのプログラミング支援(勝手に色分けしてくれるのです)
・ HTML, TeX, LaTex などの文書作成支援
・ シェルの実行
…などなど例えばこんな感じです。
これを、Meadow の配布サイトに行けば、誰でも無料で自由に手に入れることができるの
です。
ほら、これで Meadow を使ってみる気になりましたか?
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Junko Yamazaki
「Meadow-install」
☆
インストール前の用語集
☆
ここで、Meadow を使ってみたくなったらインストールの前に…チョット待った!
Meadow は Emacs を Windows に移植・機能強化したものです。Meadow の基となって
いる Emacs は、UNIX 系の OS で広く使われているエディタなので、普通の Windows を
使っているときには聞かなかった用語がいくつか出てきます。
これまでパソコンというものに触れてからずっと、Windows に親しんで来た方には(私
も含め)、UNIX 系の OS に特有な、次の用語の意味を何となくでいいので理解しておく必
要がありますね。
ディレクトリ、パス、環境変数、ホームディレクトリ、コマンド検索パス
・ ディレクトリ
いくつものファイルを納めておくことができる「入れ物」です。一般に、UNIX システ
ムに数多くあるファイルは、意味を持ったいくつかのグループに分けられ、グループごと
にディレクトリという単位にまとめて整理されています。そしてこのディレクトリは階層
構造に組織化されているのです。
階層の頂点は、ルートディレクトリ(/)と呼ばれる特別なディレクトリで、ルートディレ
クトリの中には、/usr, /bin, /dev, /etc, /home などいくつかの標準ディレクトリ(これをル
ートディレクトリのサブディレクトリと言います)が入っています。さらに、これらの各
ディレクトリ内には、さらにまたいくつかのディレクトリが入っています。
このように、UNIX のファイルシステムは、ルートディレクトリ(/)を頂点とした、階層
的なツリー構造になっています。
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「Meadow-install」
/
usr
ルートディレクトリ
bin
/のサブディレクトリ
home
ディレクトリ home
mari
junko
のサブディレクトリ
work
Mytext
ディレクトリ
ファイル
・ パス
上のようにツリー構造をした UNIX のファイルシステムは、ルートディレクトリからす
べてのファイルがたどれるようになっています。ここで、ファイルシステム中の、目的の
ファイルにたどり着く経路を示したものを、パス名と言います。
パス名には、絶対パス名と相対パス名の 2 つがあります。
絶対パス名とは、ルートディレクトリから目的のファイルまでをたどる経路を指定した
もので、例えば上の図においてディレクトリ junko 内にあるファイル Mytext の絶対パス名
は、次のようになります。
/home/juno/Mytext
相対パス名とは、カレントディレクトリ(今いるディレクトリ)から目的のファイルま
でをたどる経路を指定したもので、1つ上のディレクトリ(親ディレクトリ)にさかのぼ
るには、「.
.
」と記述します。例えば、現在カレントディレクトリが mari であるとき、デ
ィレクトリ junko 内にあるファイル Mytext をたどるにあは、
「..」で親ディレクトリ home
にさかのぼり、そのディレクトリの下にあるディレクトリ junko 内のファイル Mytext をた
どるので、相対パス名は以下のようになります。
../home/junko/Mytext
・ 環境変数
UNIX には、シェルというユーザとシステムとが会話するためのコマンドシステムがあり
ます。シェルのはたらきは、ユーザとコンピュータ間のやりとりを行うためのインターフ
ェースとなるプログラムであり、ユーザが入力したコマンドを解析してコンピュータに実
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「Meadow-install」
行サインを出してくれるものです。いわば、ユーザとコンピュータ間のコミュニケーショ
ンの仲介者というようなものです。そしてシェルにはいくつかの種類があります。
そのシェルには、シェルが参照するシェル変数という変数があります。シェルには幾つ
かの種類がありますから、別のシェルに変わった場合、別のシェル変数が参照されます。
よって、シェル変数は、そのシェルごとに各々違うのです。しかし、ユーザが作業してい
くなかで、シェルに限らずサブシェル(ユーザがログインするときに用いるシェル以外の
別のシェル)やコマンドなどすべてに対して同じ値を参照させたい変数があります。この、
すべてに反映させることのできる変数を、環境変数を言います。
・ ホームディレクトリ
ホームディレクトリとは、UNIX システムにログインしたときに使う、自分用のディレク
トリです。各ユーザは、システム管理者が割り当てたディレクトリを持つことになります
が、これをホームディレクトリというのです。普通、UNIX システムにログインすると、ま
ずこのホームディレクトリに入ります。ホームディレクトリの名は、ユーザ名と同一の名
前が付けられます。
・ コマンド検索パス
コマンドは、コマンド名を入力することで実行できますが、本来コマンド名は、コマン
ドファイルが存在する場所(ディレクトリ)も明記して指定しなければなりません。例え
ば、who コマンドは「/usr/bin」にあるので、/usr/bin/who と実行するのが筋ですね。
では、なぜこれまで、who と入力しただけで who コマンドが実行されていたのでしょう?
実は、あるコマンドが入力されたとき、システムは一定の規則にしたがってそのコマン
ドファイルを探しに行くのです。この規則には、システムがコマンドファイルを探しに行
く場所が指定されており、これをコマンド検索パスといいます。すなわち、システムは、
コマンド名が入力されると、それに対応したコマンドファイルをコマンド検索パスから探
し、見つかったら自動的にそのパス名をコマンド名の前に連結してくれたのです。
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Junko Yamazaki
「Meadow-install」
だいぶ長くなってしまいましたが、
「ふぅ~ん」と、何となく理解していただけたでしょうか?
それではちょっと
休みして
インスト
ルの準備を始めましょう
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「Meadow-install」
Meadow をインストールしよう
そこで Meadow を使ってみたくなったら…さっそく入手しましょう。
その前に、下ごしらえ・・・
ディレクトリの作成
①
あらかじめ、ダウンロードしたアーカイブ(圧縮されたパッケージ)の置き場所として、さ
らに、ダウンロードしてきたアーカイブのインストール先として、ディレクトリ(フォルダ
のこと)を用意しておきます。
ここでは、ダウンロードしたアーカイブの置き場として
また、アーカイブのインストール先として
C:¥Meadow
C:¥tmp
を作っておきます。
を作ります。Cドライブの下に
tmp という名のディレクトリ(フォルダ)と、Meadow の名のディレクトリの 2 つを作ってお
きましょう。
解凍ツールのインストール
②
Meadow は圧縮されたパッケージで配布されるので、展開するためのプログラムが必要
です。
Meadow は、~~.tar.gz という tar+gzip 形式(tar で作成したアーカイブを gzip で圧縮
しました、というスタイル)で配布されます。この形式のアーカイブを展開するには、tar.exe
や gzip.exe、または GNU tar や、Windows 用の解凍ソフトである WinZip や eo、解凍レン
ジ等を使います。これらの展開ツールは、以下のサイトからインストールして下さい。
・ 窓の杜ライブラリ
・ Vector
③
http://www.forest.impress.co.jp/genre_index.html
http://www.vector.co.jp/
MS-DOS プロンプト(コマンドプロンプト)
これから Meadow をインストール、展開していくにしたがって、MS-DOS プロンプト
(Windows NT/2000 の場合コマンドプロンプト)で作業をすることがあります。[スタート]
-[プログラム]の中のどこかにありますから、ショートカットをデスクトップに作っておく
と便利です。
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「Meadow-install」
※ 注意!
Web ブラウザからダウンロードすると、ファイル名が勝手に変更されてしま
うことがあります。例えば…、
○ Meadow-1.14-i386-base_tar.gz
× Meadow-1_14-i386-base_tar.gz
こんな問題を避け、スムーズにダウンロードできるよう、FTP サーバからのダウンロ
ードには、FFFTP や NextFTP などの FTP クライアントを使うとよいでしょう。FTP
クライアントを手に入れるのはこちら ↓
窓の杜ライブラリ(FTP 関連) http://www.forest.impress.co.jp/genre_index.html
それでは、ダウンロードを始めましょう!
2001 年 8 月現在で、最も新しい Meadow のバージョンは、2001 年 4 月にリリースされ
た Meadow1.14(AWSAKA:62)です。
(これは Emacs20.7/Mule4.1 がベースです。)Meadow
の開発者である宮下尚さんによる Meadow のサイトには現在アクセスできなくなっている
ので、次に挙げる FTP サイトのいずれかから、直接ダウンロードしてみます。
・ ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/Windows/
・ ftp://ftp.etl.go.jp/pub/mule/Windows/
①
アーカイブの選択
Meadow のアーカイブは次の 4 つに分けられています。
・ Meadow-1.14-i386-base.tar.gz (コレは必須!)
・ Meadow-1.14-i386-els.tar.gz
(もう少し踏み込みたい人に)
・ Meadow-1.14-i386-leim.tar.gz
(多言語表示へ挑戦する人に)
・ Meadow-1.14-i386-src.tar.gz
(ソースを書き換えたい上級者向け)
ここでは、最も基本的な Meadow-1.14-i386-base.tar.gz だけをダウンロードすることに
します。このとき、ファイルの保存先は、さきほど作ったディレクトリ、C:¥tmp ですヨ。
ちなみに、32Kb のダイヤルアップ環境では、ダウンロードにかかる所要時間、約 30 分。
②
アーカイブの展開
Meadow-1.14-i386-base.tar.gz をダウンロードして、無事 C:¥tmp に保存できましたか?
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「Meadow-install」
次に、ダウンロードしてきた Meadow のアーカイブを、インストールしたいディレクト
リに展開します。インストール先は、これも先ほど作ったディレクトリ、C:¥Meadow にし
ておきましょう。
C:¥Meadow に展開するには、MS-DOS プロンプト(Windows NT/200 の人はコマンドプ
ロンプト)を立ち上げ、C:¥をカレントディレクトリ(今いるディレクトリ)にしてから展開し
ます。ドライブの移動は、
「C:」とか「D:」とだけ打ち、ディレクトリの移動は「cd ディ
レクトリのパス」というように打ちます。
MS-DOS プロンプトで実際に…、
E:\somewhere> C:
C:\WINDOWS> cd C:\
C:\>
C:\> tar zxvf C:\tmp\Meadow-1.14-i386-base.tar.gz
Meadow/
Meadow/1.14/
:
:
Meadow/site-lisp/
Meadow/site-lisp/subdirs.el
となればいいですね。
展開し終わったら、[C ドライブ]-[Meadow]でディレクトリ構成を確認しておきましょ
う。間違った場所に展開してしまった場合は、削除してからやり直せばいいのです。この
なかで、README.Meadow.ja や、INSTALLMeadow.ja には必ず目を通しておきましょ
う。これは、メモ帳や他のエディタ、または web ブラウザで開くと見えます。
ここまでいったかな?
そうしたら、勢いでそのままインストールにいきましょう。
次に、インストールです。
Meadow¥1.14 ディレクトリにある install.exe。そうです、これがそのものズバリ、イン
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「Meadow-install」
ストールプログラムです。このファイルをそのままダブルクリックすると、インストール
が始まります。MS-DOS プロンプトから実行しても構いません。
①
ホームディレクトリの入力
最初に次のように表示されます。
Meadow が.emacs ファイルを読み込むディレクトリを指定してください。
何も設定しない場合は Meadow は以下のディレクトリに存在する.emacs ファイルを読み込みま
す。
[C:\Meadow\1.14]
ここでは、C:¥home¥junko のように、自分のホームディレクトリを入力します。ここで
入力するのは「デフォルトのホームディレクトリ」で、環境変数 HOME が設定されている
場合はそちらが採用されます。後で環境変数 HOME の設定を行うので、ここではそのまま
リターンキーを押して大丈夫です。リターンキーを押すと、ファイルのコピーなどが始ま
りますので、作業が完了するまでしばらく待ちましょう。
②
ショートカットの編集
インストールをすると、〔スタート〕-〔プログラム〕―〔Meadow〕に Meadow のショ
ートカットが作成されます。毎度スタートメニューから起動させるのは面倒くさいので、
デスクトップにコピーするとよいでしょう。
次に、デスクトップにコピーしたアイコンを右クリックしてプロパティを開き、
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「Meadow-install」
作業ディレクトリをホームディレクトリに変更します。
③
環境変数の設定
次に、4 つの環境変数を設定します。
・ HOME …
・ PATH
・ TZ
・ TMP
…
…
ホームディレクトリ
コマンド検索パス
タイムゾーン
…
一時ファイルの作成場所
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「Meadow-install」
! Windows 95/98 の場合
環境変数の設定は、システムにあるドライブ(通常 C ドライブ)のルートにある
autoexec.bat というテキストファイル(C:¥autoexec.bat)に書き込むことで行います。
メモ帳は普通のエディタで編集することができます。
! Windows Me の場合
環境変数の設定は、「システム設定ユーティリティ」で行います。
1、[スタートメニュー]-[アクセサリ]-[システムツール]-[システム情報]を選択
し、「ヘルプとサポート」を起動します。
2、[ツール]メニューの[システム設定ユーティリティ]を選択。
3、[環境]タブの中で、環境変数の設定をします。
! Windows NT/2000/XP の場合
環境変数は、[コントロールパネル]-[システム]で設定します。デスクトップにある[マイ
コンピュータ]を右クリックし、[プロパティ]で同じ画面が出ます。
☆ ☆注意!
・ autoexec.bat への書き込みは、再起動しないと有効にならないので書き換えた後
は再起動してください。
・ autoexec.bat ファイルを編集するときは、余計な空白文字(スペース等)が入ら
ないように注意してください。
では、始めます。
・HOME …
ホームディレクトリ
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「Meadow-install」
Windows9x/Me などのシングルユーザを想定した OS と異なり、UNIX は複数のユーザ
で使われているので、それぞれのユーザごとに専用のディレクトリ(=ホームディレクト
リ)が必要になってきます。そして、各自作成したファイルなどはそこに置くのです。ホ
ームディレクトリのパスは、環境変数 HOME に設定されます。アプリケーションは環境変
数 HOME を参照にして、ホームディレクトリやそこにあるはずの設定ファイルを見つける
のです。
Meadow の場合は、環境変数 HOME で指定されたディレクトリにある”.emacs”というフ
ァイルを、ユーザ毎の設定ファイルとして、起動時に読み込みます。(”.emacs”というファ
イルは初めからあるのではなくて、これから少しずつ作っていくのです。)
UNIX では、各ユーザのホームディレクトリはだいたい「/home/ユーザ名」という名前
になっています。ここでは、「C:¥home¥junko」のようなディレクトリをホームディレク
トリとして作成し、環境変数 HOME に設定することにします。Autoexec.bat ファイルに
以下のように書き足してください。
Set HOME=C:\home\junko
ここでご自分の名前が「イチロー」なら「C:¥home¥ichiro」とすればいいでしょう。空
白や日本語のカナ、漢字など全角文字を使用するのは、トラブルの元になるのでやめてお
きましょう。
・PATH …
コマンド検索パス
コマンド検索パス(環境変数 PATH)に含まれるディレクトリ内のプログラムは、
MS-DOS
プロンプトからコマンド名(プログラム名例えば”Meadow”など)だけで呼び出すことがで
きます。コマンド検索パスにないと、そのプログラムを実行する際にいちいち
C:¥somewhere¥bin¥honyarara.exe などと長たらしくフルパスを打たないといけません。
Meadow の実行ファイルがあるディレクトリ(C:¥Meadow¥1.14¥bin)をコマンド検索
パスに追加することにします。(よく「パスを通す」と言います)。Autoexec.bat に以下の
ように書き足してください。
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Set PATH=C:\Meadow\1.14\bin;%PATH%
%PATH%は環境変数 PATH 自身を表していて、上記のように書けば既存の PATH に
Meadow 実行ファイルのあるディレクトリが追加されます。MS-DOS では、パスの区切り
はセミコロン(;)です。コロンと間違えないようにしましょう。
・TZ
… タイムゾーン
タイムゾーンの情報を環境変数 TZ に設定します。Meadow の上で動くメール・ニュース
を扱う Emacs Lisp プログラムがこれを参照したりするからです。日本では、以下のように
書き足しましょう。
Set TZ=JST-9
ついでに[スタート]-[設定]-[コントロールパネル]の「日付と時刻」を開き、正しく設
定されているか確認しておきましょう。
・TMP … テンポラリ・ディレクトリ
プログラムが一時的な作業ファイルを作成するテンポラリ・ディレクトリを作成し、環
境変数 TMP に設定します。指定したディレクトリ(この場合は C:¥tmp)は下ごしらえの段
階で作成しましたよね?存在しないディレクトリを指定するとエラーになります!
autoexec.bat には次のように書き足してください。
Set TMP=C:\tmp
! 環境変数設定のまとめ
Windows95/98/Me には、C:¥autoexec.bat に以下のように書き足します。
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「Meadow-install」
Set HOME=C:\home\junko
Set PATH=C:\Meadow\1.14\bin;%PATH%
Set TZ=JST-9
Set TMP=C:\tmp
WindowsNT/2000/XP の場合は、上記と同等の設定を[コントロールパネル]-[システム]で
行います。システム全体の環境変数と、ユーザ別の環境変数が設定できますが、HOME 以
外はシステム、HOME はユーザ別の設定でよいでしょう。
では、これらの設定を有効にするため、再起動しましょう。
それでは Meadow
を起動
しましょう。
Windows を再起動させたら、さきほど作ったショートカットをダブルクリックするか、
MS-DOS プロンプト(コマンドプロンプト)で
C:\> Meadow
と打ち、Meadow を起動させてみましょう。MS-DOS プロンプトで起動できなかった場合
は、環境変数 PATH が正しく設定されているか確認してください。
Meadow を終了するには、通常の Windows アプリケーションと同様、右上の×ボタンが
使えます。または、メニューの[Files]-[Exit Emacs]からでも終了させることができます。
またキーボードからの操作で終了させる場合は、CTRL キーを押しながら x を押し、続け
て、CTRL キーを押しながらcを押します。(C-x C-c)
ちょっとここらでひとやすみ・・・
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Junko Yamazaki
「Meadow-install」
日本語環境向けの設定
Meadow は日本語向けに特化したエディタではなくて、多言語対応エディタです。日本
語メインに使う場合でも、それなりの設定をする必要があるのです。また、Windows 向け
に機能拡張されているとはいえ、ベースは Emacs であり、ATOK や MS-IME といった
Windows の日本語入力プログラムを使う場合でも、それなりの設定が必要です。
とはいっても、その設定は非常に簡単。ちょちょいのちょいで終わります。
Meadow をインストールした時のことを思い出してください。
Meadow をインストールしたディレクトリに、”dot.emacs.ja”というファイルがあるはずで
す。このファイルをホームディレクトリにコピーして、ファイル名を”.emacs”と変更するだ
け!これは、MS-DOS プロンプト(コマンドプロンプト)を使いましょう。
1.まず、”dot.emacs.ja”をホームディレクトリにコピーします。(普通に、Windows の
画面からコピーさせてください。)
☆☆注意!
間違って削除した場合のことを考えて、
「移動」ではなく、
「コピー」しておきましょう。
2.コピーしたら、MS-DOS プロンプト(コマンドプロンプト)を立ち上げましょう。
3.C:\> cd C:\home\junko
もしくは
C:\> cd %HOME%
でホームディレクトリに移動します。
4.ホームディレクトリに移動したら、「rename」コマンドを使って、”dot.emacs.ja”
を”.emacs”という名前に変えましょう。
C:\home\junko> rename dot.emacs.ja .emacs
☆☆ちなみに
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Junko Yamazaki
「Meadow-install」
MS-DOS プロンプト(コマンドプロンプト)での作業が終了して、プロンプトを閉じた
いときには、
「exit」と打って、リターンキーを押しましょう。
C:\home\junko> exit
できましたか?
これで、日本語が使えるようになりました。
エクスプローラ上で、ファイル名が変更されたことを確認して、Meadow を起動させて
見てください。今までと色やサイズが違った感じになっていませんか?
これから、C-¥(CTRL キーを押したまま¥キーを押す)で日本語入力(Windows IME)
が ON/OFF するはずです。この ON/OFF でカーソルの高さが変わること、モードライン(画
面下部の黒い行)左端のインジケータが[あ]と変わることを確認しておきましょう。
もっと簡単に Meadow を使いこなすために…Emacs
Tutorial 日本語版
Meadow にもれなくついてくる、日本語チュートリアル。これは、読みながら基本的な
操作を覚えられるスグレものです。カーソルの移動、ファイルの作成・保存、カット・コ
ピー・ペーストなどの基本操作がキーボードからできるように、これを読んで頑張りまし
ょう。
Emacs を起動させ、C-h t(CTRL キーを押したまま h を押し、次に CTRL キーを離し
て t だけを押す)か、又はメニューの[Help]-[Emacs Tutorial]を選択しましょう。
すると日本語チュートリアルが表示され、読み進めながら覚えられるようになっていま
す。
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