(ver. 2013.08.12) (西暦) 2013 年 9月 17 日 【甲状腺癌骨転移の治療】のため当院に入院・通院されていた患 者さんの診療情報を用いた臨床研究に対するご協力のお願い 研究責任者 所属 整形外科 職名 講師 氏名 森岡 秀夫 連絡先電話番号 03- 5363-3812 このたび当院では、上記のご病気で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた下記の研 究を実施いたしますので、ご協力をお願いいたします。この研究を実施することによる患者さんへ の新たな負担は一切ありません。また患者さんのプライバシー保護については最善を尽くします。 本研究への協力を望まれない患者さんは、その旨、森岡秀夫までご連絡をお願いします。 1 対象となる方 西暦 1994 年 1 月 1 日より 2008 年 12 月 31 日までの間に、整形外科にて甲状腺癌骨転移 の治療のため入院、および通院し、手術を受けた方 2 研究課題名 甲状腺癌骨転移手術症例の予後に関する研究 3 研究実施機関 慶應義塾大学医学部整形外科学教室・慶應義塾大学病院整形外科 4 本研究の意義、目的、方法 悪性腫瘍(がん)は骨に転移することがあります。骨転移は、患者の QOL(生活の質)を著しく 低下させることがあり、その予防、治療のためにしばしば手術を要します。どのようなタイミングで、 どのような手術を行うかは、その悪性腫瘍(がん)の種類によって大きく異なります。 甲状腺乳頭癌と濾胞癌は分化型甲状腺癌と言われ、緩徐な経過を辿り、10 年生存率が 85-95%と、良好な治療成績が報告されています。肺転移や骨転移を発症した患者でも、比較的 良好な予後が報告されています。分化型甲状腺癌の骨転移は、全患者の 10%前後にみられ、肺 転移に続いて 2 番目に頻度の高い遠隔転移とされています。一般的には、I131 による内照射や 外照射を用いて、手術でない方法で治療されることが多いですが、骨転移により、骨が溶けるよう 1 に破壊されるため、QOL を著しく低下させる可能性があります。骨転移による耐え難い疼痛や、 骨折や、神経障害などが予測された場合、あるいは発生した場合は、しばしば手術が必要になり ます。 これまで分化型甲状腺癌骨転移の治療に関する報告は少なく、どのようなタイミングでどのよう な手術をするのが適切か、その治療戦略は確立していません。そこで今回我々は、当院で甲状 腺癌骨転移に対する手術を行った患者の診療記録を収集し、その治療経過を解析することで、 適切な手術適応のあり方を検討します。 5 協力をお願いする内容 当院にて、1994 年から 2008 年までに診断・手術を行った、甲状腺癌骨転移の患者さん の病状の経過、治療の詳細を調査します。調査する診療記録の内容は、性別、甲状腺癌発 症時の年齢、手術時の年齢、病状、画像所見、手術方法、およびその後の経過です。 6 本研究の実施期間 倫理委員会承認後 ~ 2014 年 9 月 30 日(予定) 7 プライバシーの保護について 1) 本研究で取り扱う患者さんの個人情報は、氏名と患者番号のみです。その他の個人情報(住 所、電話番号など)は一切取り扱いません。 2) 本研究で取り扱う患者さんの診療情報は、個人情報をすべて削除し、第 3 者にはどなたの ものかわからないデータ(匿名化データ)として使用します。 3) 患者さんの個人情報と匿名化データを結びつける情報(連結情報)は、本研究の個人情報 管理者が研究終了まで厳重に管理し、研究の実施に必要な場合のみに参照します。また、 研究終了時に完全に抹消します。 4) なお連結情報は当院内のみで管理し、他の共同研究機関等には一切公開いたしません。 8 お問い合わせ 本研究に関する質問や確認のご依頼は、下記へご連絡下さい。 慶應義塾大学医学部整形外科学教室 専任講師 森岡 秀夫 連絡先: 電話 03- 5363-3812 ホームページ:http://www.keio-mog.jp/ 以上 2
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