不安程度解析ツール(SIA パック)の使い方

不安程度解析ツール(SIA パック)の使い方
■ はじめに
SIA パックは,
1. MSM データ(dgrb/grib2 形式)を取得し,GrADS 形式に(ツールを使用して)変換
2. 作成した GrADS 形式データから各種不安程度(SSI,LI,KI,TT,SRH,CAPE)を解析
するツールを含んだパッケージである.
dbrg 形式の MSM データを使用する場合は jmagpv をインストールしている必要がある.
● jmagpv ダウンロード先
若月泰孝さんのサイト http://www.rain.hyarc.nagoya-u.ac.jp/~waka/
grib2 形式の MSM データを使用する場合は wgrib2 をインストールしている必要がある.
● wgrib2 ダウンロード先
NOAA http://www.cpc.noaa.gov/products/wesley/wgrib2/
また,各種不安程度の計算プログラムは山根悠介氏が作成し,櫻井渓太氏が改良したものを基にして
作成している.両氏に感謝致します.
・山根悠介 http://kupru.iae.kyoto-u.ac.jp/profs/yamane.html
・櫻井渓太 http://sky.geocities.jp/tor_smash/home.html
■ MSM データ(dbrg/grib2 形式)について
解析期間の違いにより,データは dbrg 或いは grib2 形式となる.古いデータは dbrg 形式,新しいデータ
は grib2 形式となる.また形式の違いと共に含まれるデータも若干異なってくる.
● dbrg データ
データ期間:2002 年 5 月~2006 年 2 月
気圧面データ 14 層(hPa):975,950,925,900,850,800,700,500,400,300,250,200,150,100
● grib2 データ
データ期間:2006 年 3 月~
気圧面データ 16 層(hPa):1000,975,950,925,900,850,800,700,600,500,400,300,250,200,
150,100
■ SIA パッケージに含まれるもの
*/ SIA
+ - data : 出力ファイル用の空ディレクトリ
+ - topo : 地形データファイルが入ったディレクトリ
¦
+ - TOPO.MSM.g1.thinned.dat ・・・dbrg形式用地形データ
¦
+ - TOPO.MSM.g2.thinned.dat ・・・grib2形式用地形データ
¦
+ - msm_dbrg : dbrg形式データの取得,GrADS形式変換するツールが入ったディレクトリ
¦
+ - msmp_dbrg.sh ・・・指定した日時のdbrgデータを取得するスクリプト
¦
+ - jmadbrg.sh ・・・取得したdbrgデータをまとめてGrADS形式に変換するスクリプト
¦
+ - rm_dir.sh ・・・不要になったdbrgデータをまとめて消すスクリプト
+ - msm_grib2 : grib2形式データの取得,GrADS形式変換するツールが入ったディレクトリ
¦
+ - msmp_grib2.sh ・・・指定した日時のgrib2データを取得,GrADS形式に変換するス
クリプト(気圧面データ用)
¦
+ - msms_grib2.sh ・・・上記と同じで,地表面データ用のスクリプト
+ - job : 不安程度解析シェルスクリプトが入ったディレクトリ
■SIA パッケージの使い方(dbrg 形式の場合)
1. msmp_dbrg.sh 内の Config 以下で,取得データの日時・ディレクトリの位置を書き換え,実行する.
実行後,data ディレクトリに dbrg 形式 MSM データが保存される.
2. jmadbrg.sh 内の Config 以下で,取得データの日時・ディレクトリの位置を書き換え,実行する.
実行後,data ディレクトリに GrADS 形式の MSM データが保存される.
3. (任意).data ディレクトリ内の dbrg 形式 MSM データが不要な場合,rm_dir.sh の Config 以下
で日時とディレクトリ位置を書き換え,実行することでデータを一括で削除することができる.
4. job ディレクトリ内の元 dbrg 形式 MSM データ用の各種シェルスクリプトの Config 以下で日時・
ディレクトリ位置を書き換え実行することで,各種不安定度を計算した GrADS 形式データが data
ディレクトリに出力される.
■SIA パッケージの使い方(grib2 形式の場合)
1. msmp_grib2.sh 内の Config 以下で,取得データの日時・ディレクトリの位置を書き換え,実行す
る.実行後,data ディレクトリに GrADS 形式 MSM データが保存される.
5. job ディレクトリ内の元 grib2 形式 MSM データ用の各種シェルスクリプトの Config 以下で日時・
ディレクトリ位置を書き換え実行することで,各種不安定度を計算した GrADS 形式データが data
ディレクトリに出力される.