馬鼻肺炎に注意しましょう!

家畜衛生情報 No.8
平成25年12月
★三八地域県民局地域農林水産部八戸家畜保健衛生所
★三八畜産衛生協議会
馬鼻肺炎に注意しましょう!
12月から4月は馬鼻肺炎(流産)が流行する時期です。
県内では平成23年以降の発生はありませんが、北海道では10
月から呼吸器型を含め発生(裏面参照)が認められています。馬
鼻肺炎の予防と流産が発生した場合は下記の事項に注意してく
ださい。
予防するために
① 妊娠馬(特に妊娠後期)は他の馬(育成馬やあがり馬)との接触を
避け、ストレスを与えないような飼養管理を心がけましょう。
② ワクチン接種を徹底しましょう(毎年接種率が低下しています)。
1回目:妊娠6~7か月
2回目:妊娠7~8か月
*2回目以降は1~2か月ごとの追加接種が理想的です
③ 他の農場への不必要な訪問は控えましょう。
④ 日頃から厩舎や器具等の清掃・消毒を心がけましょう。
流産が発生したら
① 必ず家畜保健衛生所にご連絡ください。
② 流産した馬は隔離し、胎盤・羊水等に他の馬が接触しないようにし、
器具等は速やかに消毒してください。作業員の手指、作業靴、衣服、
手袋なども充分消毒して感染の拡大防止に努めてください。
飼養している家畜に異状がみられた場合には、直ちに獣医師または家畜保健衛
生所に連絡してください。
八戸家畜保健衛生所
Tel 0178-27-7415 Fax 0178-27-7418
年末年始(12/28~1/5)、土日祝祭日の場合は、
家保携帯 090-7069-7714
北海道における馬鼻肺炎の発生状況(H23~H25年)
『北海道庁及び日高家保ホームページより』
発生年月
発生頭数
H23.12~H24.5
(H23シーズン)
39頭
新冠町、新ひだか町、浦河町、日高町ほか
H24.12~H25.5
(H24シーズン)
53頭
日高町、新ひだか町、浦河町、新冠町、標茶町
H25.10~
(H25シーズン)
13頭
H25.10
内
訳 H25.12.15現在
12頭(3戸)★
1頭(1戸)
発生地域
平取町、日高町、新ひだか町
新冠町
★:呼吸器型含む
~
馬鼻肺炎とは
~
原因:馬ヘルペスウイルス1型、4型
症状:発症馬では発熱と鼻汁の漏出、下顎リンパ節の腫大。妊娠馬で
は妊娠後期(9か月齢以降)で流産が好発。
疫学:馬ヘルペスウイルス1型は冬季
における流行性呼吸器病と妊娠
馬の流産の原因。
馬ヘルペスウイルス4型は季節
に関係なく、子馬、育成馬、競
争馬の呼吸器病の原因。
鼻汁中の飛沫や、流産胎子・胎
盤・羊水にウイルスが含まれて
おり、寝わらやヒトの衣服や靴、
手指、馬具などにより感染。
図:感染した妊娠馬にみられた流産胎子