SLBC(学校図書館ブッククラブ)について (社)全国学校図書館協議会に対し、SLBC(学校図書館ブッククラブ)についての改 善策について、滋賀県学校図書館協議会から提案を行います。下記素案をもとに、各団体、 個人で検討いただき、意見をお願いします。意見、質問は滋賀県SLAのホームページの 「お問い合わせ」にお寄せ下さい。 平成15年3月31日 (社)全国学校図書館協議会 様 滋賀県学校図書館協議会 事務局長 西村 忠司 SLBC(学校図書館ブッククラブ)についての改善策について(素案) 1.SLBC選定図書について 選定される図書の数が少なすぎ、すでに蔵書している図書と多くが重なってしまう。も っと選定される図書の数を増やしていただきたい。また高校では、商業学科や工業学科と いった専門学科をもつ学校図書館にも対応した選書をしていただきたい。 中学校図書館では、利用者の発達段階の幅が大きく、小学校レベルの図書から高校レベ ルの図書まで必要としている。現在でも、中学校用と高校用に一部重なりがあるがもっと 重なりを多くしていただきたい。 また学校図書館は、児童・生徒のみならず教師も対象としている。かなり古い本になる が「沈黙の春」などは、どの学校図書館にも蔵書しているべき図書ではないか。重要な出 版物については、大人を対象とした図書も蔵書すべきである。 2.SLBC会員制度について 地方では、パンフレットの配布に時間がかかる。できるだけ早く県SLAに届けていた だきたい。 県SLA事務局→(支部長会)各郡市支部→各町村教育委員会→(主任会)各校へ 市町村教育委員会では、図書購入に入札をしている。かなり早く購入計画を出さないと SLBCの申込締切に間に合わない。 各校→市町村教育委員会→定価等点検→入札公示→入札→担当書店決定→申込 SLBC会員校になる意志があっても、高校では図書費が年々減額され、専門学科のあ る高等学校図書館では専門書の購入に図書費が圧迫され、会員になることを躊躇すると聞 く。セット会員をやめ選択会員のみにし、選択会員の最低申込冊数50冊を小・中学校用 と同じ30冊まで下げて頂きたい。 原則、前期・後期通してというのを改め、前期と後期を独立させてはどうか。 -1- 3.SLBC送本システムについて SLBCで発注すると、図書館用の強化製本された図書が、定価のままで購入できる点 に大きな魅力があった。現在、特別製本がされなくなっているなら、締切をすぎても受け 付けてはどうか。(ただし、6月中に届けられないことを条件に) 4.SLBCのサービスについて SLBCは絶版の心配がなく、申し込んだ学校別に段ボール箱に梱包されて書店に届く。 書店にとっても魅力が大きいはずである。以前は、各書店から学校に盛んに勧誘にこられ た。もう少し、書店組合と連携していただきたい。 サービスとしてつく目録カードは、推薦図書目録に使っている学校もあり続けていただ きたい。カードケースは、カード目録をやめる公共図書館が増えているので、今なら手に はいる。目録カードは、情報の活用(図書館利用指導)の学習に有効である。 5.パンフレットは、小・中学校用と高等学校用を一つにして、校種は参考として示して はどうか。(日本図書館協会の「選定図書目録」のような様式) 6.その他 SLBCで購入する魅力は、選定図書としての目録の確かさにある。売れる本ではなく、 児童・生徒に本当に必要な図書が選ばれているということにある。この点を、これからも 大切にしていただきたい。岩波書店、リブリオ出版などには、SLBCに加盟していただ くよう説得していただきたい。 -2-
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