次期取引システムの稼働に係る諸規程の変更

次期取引システムの稼働に係る諸規程の変更
東京工業品取引所は、本日開催の取締役会で次期取引システムの稼動に係る諸規程の変
更に関し承認しました。
詳細は次の通りです。
なお、変更した諸規程の施行については、経済産業大臣の認可が必要となります。
1.諸規程変更の趣旨
本年5月7日に予定する次期取引システムの稼働に際しては、注文の種類、立会時間等
の取引方法が変更される。これに伴い、①当社市場における取引方法を定める「業務規程」
及び②取引に係る商品取引員と委託者の間の受託条件を定める「受託契約準則」の変更を
行う。
2.改正の概要
業務規程及び受託契約準則の主たる変更事項は、次のとおり。
(1)業務規程
①
立会時間について、現行の午前9時∼午後5時30分から、日中立会は午前9時∼午
後3時30分、夜間立会は午後5時∼11時(ゴム市場は午後5時∼7時)に変更。
②
半休業日を廃止。(大納会は午後3時30分まで)
③
制限値段等を廃止し、サーキットブレーカー(立会の一時中断)を導入。
④
注文の種類として、成行注文を廃止し、マーケット注文を導入。
⑤
上記に整合するよう約定成立のルールを整備。
⑥
取引参加者端末は、当社による提供を廃止し、取引参加者が自ら調達する方法に変更。
⑦
売買約定の過誤訂正について、個別約定成立後30分以内と規定。
⑧
帳入値段について、現行の最終約定値段から、一定の算出基準時間帯における約定値
段の出来高加重平均値に変更。
⑨
違約中間玉の処理方法について、すべての受託・市場取引参加者への按分割当てを廃
止し、当社が指定する者への割当てのみに変更。
⑩
取引に係る情報提供について、現行の市場掲示から、公表に変更。取組高の公表につ
いては、現行の取引参加者別のものから、カテゴリー別のものに変更。
⑪
売買システムの稼働に支障が生じた場合において、当社が公正な価格形成等の観点か
ら約定を取り消すことがあることを規定。
⑫
取引資格の取得の承認を受けた者の手続きの終了期限について、現行は承認後10日
以内であるが、これを、必要に応じ、承認後10日を超えても差し支えないよう変更。
1
(2)受託契約準則
①
夜間立会の導入に伴い、一日の概念について、JCCHが定める計算区域毎に定まる
ことを規定。
②
取引の受託について取引所が提供する取引内容と異なるものとする場合に、委託者に
対する書面による説明を義務づけ。
③
委託者が受託取引参加者に取引を委託するときの指示の内容について、注文の種類の
変更に応じ変更。
④
委託者に係る取引証拠金の追証計算について、受託取引参加者が、関係取引所を通算
する方法(プール計算)の他、通算しない方法を選択できるよう変更。
⑤
受渡しを行う意思のない取引の市場からの離脱を図るべく、委託者に納会日の前営業
日の午後4時までの指示を義務づける他、受託取引参加者がこの期限を前倒しできる
ことを規定。
⑥
当社が転売・買戻しの措置を講じ、これに委託者が異議を申し立てることができない
ケースとして、本所が業務規程に基づき売買約定の取消し等の措置を講じた場合を追
加。
3.本改正の施行日
本件改正について経済産業大臣に変更認可申請を行い、その認可が得られれば、本年5
月7日から施行。
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