共同研究項目 「株式会社大日光・エンジニアリング 根室工場 トラックヤード 太陽光発電新技術等フィールドテスト事業」 平成１８年度共同研究業務成果報告書 平成１９年５月１６日 共同研究者：株式会社大日光・エンジニアリング 代表取締役社長 山口 侑男 目 次 １．まえがき ２．研究の成果と達成状況 （１） 研究の成果 （２） 目的に照らした達成状況 ３．研究発表・講演、文献、特許等の状況 （１） 研究発表 （２） 文献 （３） 特許等 （４） その他の公表（プレス発表等） ４．あとがき [添付資料] １ システムデータ 1-1 基本データ 1-2 設備データ 1-3 コストデータ ２ 完成写真 ３ 単線結線図 ４ 発注形態 ５ 共同研究費（実績額）内訳書 １．まえがき 株式会社大日光・エンジニアリングは、ＩＳＯ１４００１環境方針に基づく環境保全活動の 継続的な改善の一環として、根室工場トラックヤードに１０ｋＷの太陽光発電システムを設置 し、発電した電力は新事務棟の電力と系統連系のうえ電力を供給しています。 また、システムは実際の負荷の下で長期間の運転を行い、日光市地域の四季を通じたフィー ルドテストデータを採取し、産業用分野における太陽光発電システムの普及促進を図ります。 ２．研究の成果と達成状況 （１）研究の成果 ① 要約 平成１９年２月、株式会社大日光・エンジニアリング 根室工場 トラックヤード屋上 に出力１０ｋＷの効率向上追及型太陽光発電システムを設置し、実際の負荷を接続して運 転データの収集を開始した。 ② 本文 トラックヤード屋上に、1 枚当り出力１６７Ｗの多結晶シリコン型太陽電池モジュール を６０枚使用して出力１０ＫＷの太陽光発電システムを設置した。産業用ではトップクラ スの高変換効率の太陽電池モジュールと業界最高の電力変換効率パワーコンディショナー (ＪＥＴ認証取得)により発電したクリーンエネルギーは、新事務棟の単相２００Ｖに系統連 系しＯＡ機器や照明等に使用されている。システムの説明と発電量の各種データは４０型 液晶モニターに表示され、工場を訪れるお客様へのご説明とともに地球環境保全への取り 組みをアピールしている。 なお、システムデータを添付資料１に、完成写真を添付資料２に示す。 （２）目的に照らした達成状況 低コストが可能な多結晶シリコン型太陽電池モジュールの採用と、電力変換効率９６％ のパワーコンディショナーを組み合わせたシステムにより、低価格化の実現とシステム効 率７０．２％の変換効率のもとに得られた電力は、ピーク時には新事務棟の約８０％の電 力を賄うことができる。 太陽電池モジュールからパワーコンディショナーまでのケーブル長さは最短距離で配線 するよう工夫することにより、直流電流によるケーブルロスを減らすことができた。 ３．研究発表・講演、文献、特許等の状況 （１） 研究発表 なし。 （２） 文献 なし。 （３） 特許等 なし。 （４） その他の公表（プレス発表等） なし。 ４．あとがき 太陽光発電システムを設置後３ヶ月弱経過し、５月１４日現在の発電量は累計で３，１００ ｋＷｈのクリーンな電力を発電している。 地球温暖化の兆候が問題化されている今日、太陽光発電は広範囲の分野で本格的な導入が望 ましい設備であるが、コスト的にはまだ割高な面もある。今回、技術の向上を支援することか ら費用の半額補助が受けられるメリットもあり、トップダウンで採用を決めた。 機会があれば同様の太陽光発電システムを増設し、地球資源の枯渇防止と積極的な環境保全 に取り組むことを計画している。 採択番号 ８７５１２０１ 添付資料１ システムデータ 1. 基本データ （採択番号 ８７５１２０１） 項 目 事業年度 事業名 設備 名称 概要 システム種別 データ 備考 平成18年度 太陽光発電新技術等フィールドテスト事業 ㈱大日光エンジニアリング根室工場トラックヤード 太陽光発電システム CIS型・粒状型・両面発電型・ 新型ﾓｼﾞｭｰﾙ その他（ ） 採用型 屋根材一体型・壁材一体型・ｶﾞﾗｽ一体型・ 建材 その他（ ） 一体型 防災型・ﾋﾟｰｸｶｯﾄ型・融雪型・ 新制御方式 その他（ ） 適用型 計画時予想システム効率 効率向上 0.7 追求型 設備容量 10kW 設置方式 地上架台・屋上架台・屋根架台・屋根直付・建材一体 事務所照明 用 用途 PV完成日 平成 年 月 日 運転開始日 平成 年 月 日 PV設備価格 10.2百万円 説明 説明文 設置 名称 株式会社大日光・エンジニアリング根室工場 場所 住所 栃木県 成果報告書本文参照 日光市根室697-1 位置 北緯 ３６度４２分 東経１３９度４７分 用途 庁舎・学校・工場・倉庫・病院・老人福祉施設・公民館・ 図書館・博物館・事務所・店舗・駐車場・その他（ 構造 新築・既築 鉄筋ｺﾝｸﾘｰﾄ造・鉄骨造・ﾌﾟﾚﾊﾌﾞ・木造・その他（ 規模 写真 設置者 共同研究者名 住所 ） 延床面積 225㎡ 階数 地上1階、 太陽光発電システムの設置状況写真 株式会社大日光・エンジニアリング 栃木県 日光市瀬尾33-5 ） 添付資料２参照 2. 設備データ （採択番号 ８７５１２０１） 項 目 単線結線図 メーカ 型式 データ (図面) 三菱電機株式会社 PV－MG167EF 種類 太陽電池モ 変換効率 ジュール 最大出力 MG167EF:(ﾓｼﾞｭｰﾙ 13.2%、ｾﾙ 14.8%) 外形寸法 MG167EF:（800mm×1580mm×46mm） 重量 モジュール数 モジュール構成 アレイ 最大出力 設置傾斜角度 設置方位（東を90度とす る真北からの角度） 製作メーカ 架台 材質・仕上げ 多結晶 MG167EF:(167W) MG167EF:(15.5kg) ６０ 枚 ８直列× ４並列 ７直列Ｘ ４並列 10.2ｋＷ 10度 度 南南東 ネグロス電工㈱ ７５０ｋｇ メーカ 三菱電機株式会社 運転入力電圧範囲 連系点電圧 ＰＶ－ＰＮＳ１０ＳＬ－２５１ ＤＣ 115～380 V 単相2線式 202V 連系運転範 電圧 囲 周波数 202±20V インバータ 定格容量および台数 5kW×2台 過負荷耐量 電力変換効率 インバータ設置場所 外形寸法 重量 接続箱内蔵・ＴＤ内蔵 等 設置台数 接続箱 材質 50Hz±3% 100％連続 92％以上 自立／屋内 (H)1350mm×(W)850mm×(D)630mm 約230ｋｇ なし ２台 鋼板製 メーカー 型式 蓄電池 運転電圧 定格容量 台数 接続方法 ＰＣメーカ データ計測装置 ＰＣ型式 計測ソフトメーカ・型式 表示盤 メーカ・型式 仕様 日本ﾋｭｰﾚﾝﾄﾊﾟｯｶｰﾄﾞ㈱ ｄｃ5100ｓｆ 株式会社ラプラス・システム Solar Link 三菱電機㈱ＭＤＴ４０２Ｓ ４０インチ液晶ディスプレー 連系方式 高圧一般配電線に連系 逆潮流検出リレー設置の有無 無 売電用メーター設置の有無 無 契約電力会社 東京電力 契約名・契約種別 買電価格 契約電力 売電価格（逆潮流あり時のみ） （日射計の設置角度：１０度 16分割方位も同時記載 （日射計の設置方位：南南東 高耐食性メッキ鋼板 総重量 型式 備考 添付資料３参照 ○○．△△円／ｋＷｈ ｋＷ ○○．△△円／ｋＷｈ 連系箇所及び交流出力電圧 3. コストデータ（消費税は除く） 項 目 土木建築 工事費 （採択番号 ８７５１２０１） データ ［百万円］ 備 考 基礎関係工事費 0.4 装置据付等工事費 1.6 （1.5） ・（ ）内は、 試験調整費 0.2 （0.1） 電気配線配管等工事費 0.7 表示装置関連工事費 0.1 小 計 太陽電池本体 3.8 等製作・ インバータ 0.9 購入費 アレイ架台 1 キュービクル 0.0 システム保護装置等 0.0 表示装置 計測装置関係を除いた額 3 機械装置 データ計測装置等 ・ 詳細は添付資料５に記載 1 0.6 小 計 7.3 ＦＴ事業対象設備の設置費用合計 10.3 同（計測・表示装置除く） （8.4） (Ａ)・・・PV設備価格 添 付 資 料２ 完 成 写 真 西 北 南 写真１．システム全景 写 真 １ ． シ ス テ ム 全 景 (ト ラ ッ ク ヤ ー ド 棟 屋 上 ) 東 写真２. 北西の角から見た写真 写真３. 北東の角から見た写真 写真４. 南西の角から見た写真 写真５. 南東の角から見た写真 写真６.トラックヤード棟屋上全景 写真８.南側樹木は離れており太陽光に支障はない 写真７. トラックヤード棟西側から 写真９. 日射計(写真４ 東南の角付近) 写真 10.左から接続箱 1、接続箱 2、ﾄﾗﾝｽﾃﾞｭｰｻ箱、 写真 11. 40 型液晶表示装置(壁掛 屋内) 気温計(ﾄﾗｯｸﾔｰﾄﾞ棟屋根の軒下に設置) 写真 12. ﾊﾟﾜｰｺﾝﾃﾞｨｼｮﾅｰ盤(屋内設置) 写真 13. 計測装置 添付資料3-2 機器配置図 トラックヤード 太陽光パネル１６７ｗ６０枚 トラックヤード屋根上設置 日射計 気温計 ＴＤ箱 計測装置 接続箱 パワコン盤 表示装置 添付資料3-3 パネル接続図 系統1-1 系統1-2 系統1-3 系統1-4 系統2-1 系統2-2 系統2-3 Ｎ 系統2-4 南 側 添付資料４ 発 株共 式 ［ 同 研会 究 者社 ］ 大日光・エン [元 注 形 請] 態 ［元請けからの発注先］ ジニアリング 装置据付等工事 機械装置等製作費 ㈱新菱電機 太陽電池本体 インバータ キュービクル システム保護装置 三菱電機㈱ 太陽電池アレイ架台 ネグロス電工 ㈱ デ－タ計測装置 ﾗﾌﾟﾗｽ・ｼｽﾃﾑ㈱ 添付資料５ 共同研究費（実績額）内訳書 共同研究項目： 太陽光発電新技術等フィールドテスト事業 採択番号： 8751201 区分 金額（円） （共同研究者： ㈱大日光エンジニアリング ) 内 訳 （円） 【 工 数 】 【 金額（円）】 Ⅰ． 10,234,000 １．土木・建築工事費 機械装 （１）基礎関係工事費 置等費 [ < ・基礎工事費[架台、ｷｭｰﾋﾞｸﾙ 等] 1 式＝ ・屋根修復工事費 1 式＝ （２）装置据付等工事費 2,894,000 ] 380,000 > 0 380,000 < 2,394,000 > ( ○装置据付工事費 ・太陽電池据付工事費 1 式＝ 1,550,000 ) 500,000 ・インバータ据付工事費 1 式＝ 120,000 1 式＝ 400,000 ・架台組立工事費 ・ｷｭｰﾋﾞｸﾙ据付工事費 ・ｼｽﾃﾑ保護装置等組立配線費 ・ﾃﾞｰﾀ計測装置据付工事費 ・運搬費 ・諸経費 他 ○試験調整費 ・ｼｽﾃﾑ保護装置試験費 ・インバータ試験費 ・計測装置調整費 ・ｼｽﾃﾑ調整試験費（含む検査費） ○電気配線配管等工事費 ・電気配線配管等工事費 ・配線配管材料費 （３）表示装置関連工事費 1 式＝ 式＝ 式＝ 式＝ 式＝ ( 1 1 1 1 合 計 11,025,088 注１）網掛けの欄に入力してください。 注２）共同研究費（実績額）内訳書は、丸めず円単位まで記入する。 式＝ 式＝ 式＝ 式＝ ( 1 式＝ 1 式＝ 1 式＝ < ２．機械装置等製作・購入費 （１）太陽電池本体 380 千円/kW× 90 千円/kW× （２）インバータ（インバータ保護装置含） （３）付帯設備 ○太陽電池アレイ架台 ・パネル用架台 76 千円/kW× ・H鋼(ﾍﾞｰｽﾁｬﾈﾙ) 使用鋼材： 0 トン ・接続箱 使用数量： 2個 ○キュービクル 使用数量： 0架 ○システム保護装置等 ・連系保護装置 ・直流電源装置 容量： 0 Ａｈ ・収納盤等（含むﾌﾞﾚｰｶ等） ○蓄電装置 0 Ａｈ （４）データ計測装置等 ・ﾃﾞｰﾀ計測装置（含、ﾄﾗﾝｽｼﾞｭｰｻ等） ･無停電電源装置 容量： 5 Ａｈ （５）表示装置 Ⅲ． 0 ２．旅費 その他 ５．報告書等作成費 経費 小 計 10,234,000 Ⅳ． 266,084 一般管理費 一般管理費率＝2.3％ 総経費 10,500,084 消費税 525,004 上記の５％ 0 1 1 1 1 10,234 千円× 10 kW 10 kW 10 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 [ < < < ( kW 式＝ 式＝ 式＝ ( ( 式＝ 式＝ 式＝ 式＝ ( < 式＝ 式＝ 式＝ < 0 80,000 150,000 300,000 180,000 ) 0 40,000 60,000 80,000 664,000 ) 300,000 364,000 120,000 > 7,340,000 3,800,000 900,000 1,000,000 1,000,000 760,000 0 240,000 0 0 0 0 0 0 1,000,000 950,000 50,000 640,000 ] > > > ) ) ) ) > > 1 式＝ [ 1 式＝ [ 0] 0] 2.6 ％＝ [ 266,084 ]
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