教職概論「オリエンテーション(4.11)」の質問事項について

教職概論「オリエンテーション(4.11)」の質問事項について
教育学部教職概論講義運営スタッフ
こんにちは。大学生活のスタートは順調ですか?困っていることはありませんか?晴れて大学
生!自分自身で解決することも大切ですが、周囲に助けてもらったり「持ちつ持たれつ」の関係
を築くことも大切なことです。それこそ「お互いの個性を生かしあう」ことなのかもしれません。
さて、第1回授業後の「自己評価・学習整理カード」に、数点の質問がありました。紙面の関
係から全てには答えられませんが、何点か以下のとおり説明、補足します。
授業に対する意欲やきちんと向きあう構えが感じられた感想も多く感激しました。
ありがとうございました。なお、質問文は短く編集していますのでご了解ください。
学校は、さっそくスポーツテスト!頑張れ!kids!
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「この授業で学んだことが、一般企業でどのように生きてくるのでしょうか?」「自分
は教職希望ではありません。受講しても良いのでしょうか?」
個人的な話で恐縮ですが、私(霜川)の友人は、大学時代に教育学部で学び教員免許をとりました
が、教職には就いていません。自分の意志で民間企業に進み活躍しています。同窓会の度に話します
が、今も企業で働く傍ら、地域活動やまちづくりに積極的に参加する人気者のパパです。
彼がよく言います。「教育は人を育てること。学校の先生は、子どもを育てることで給料を貰う、仕
事としてやる。だけど、先生でなくても、人づくりはどの世界でも必要。企業に入ったら人づくりが
勝負。良い社員を育てないと会社がつぶれる。地域に行けば人づくりが地域を救う。家に帰れば子育
ては人づくり。学生時代に学んだ教職の勉強や友人との語り合い、みんなとの活動が、人材育成、子
育て、地域づくりの勉強として役に立っている」と。
教職科目なので、学校や授業のことが大きな話題になるのは事実です。教職を目指すに当たってと
いう観点からの話も多いでしょう。でも、教育は人を人として自立させる壮大な営みです。きっと、
あなたの人生に役立つと信じます。得することはあっても損することはないと。
2
「①:私のコース(非養成系)は、中・高の国語の免許が取得できますが、小学校免許
も取得できますか?」「②:情報(高校)と中・高の数学免許を取得希望ですが、教育実
習はどちらに行くのでしょうか?」
教育実習について具体的に知りたいという質問もありました。興味ありますよね。今までは「教育
実習生が来た!」と言っていた皆さんが、今度は「教育実習生の○○です!」の側ですからね。7月
11日に、教育実習部長の福田 修先生から説明があります。お楽しみに。
免許関係の①の質問ですが、可能です。可能ですが、履修単位数制限や免許状取得希望調査申請等
の関係から、各選修・コースにより違いがあります。「副免実習(オプション実習)」にも行くことに
もなります。②の質問も皆さんのことを考えて中学校での教育実習を指導されることもあります。
このあたりは各選修・コースの教育実習担当の先生方に具体的に教えてもらってください。
3
グループに分かれて学習する時は、実際にはどのようなことをするのでしょうか?
これだけの多人数の授業なのに「グループ活動」という文字を見ると驚きますよね。当然です。
実際には第7回(5月30日)から第13回(7月11日)までを受講生通し番号により11班編成にします。
説明したように6月15日に11人(11班だから)の現職教員の先生方を招いて「教職を考える座談会」を
行います。その班になるわけですが、当然それ迄に、先生方への質問や先生方との協議事項を考えた
り、当日までの計画、準備や当日運営や評価等を考えたり、終了後のふり返りや全体発表(プレゼン
テーション)の内容や分担を考える必要があります。教育実習について先輩を招いて学ぶ会も含む全
てをこの11班編制で行います。
学年の全ての選修・コースの学生が、その選修・コースの壁を取り払って学習集団を形成して学べ
る機会はなかなかありません。その面で、毎年受講生から「いろいろな学科の人たちと交流できて良
かった、刺激になった」という感想を聞きます。貴重な交流の時間にもしてください。
4 学部長さんのお話の中に「体罰」のことがありました。「体罰」が禁止されている今、「ダ
メなことはダメ!」と効果的に分からせる叱り方があるのか知りたく思いました。
話をよく聴き、自分の頭で噛み砕きながら、今後の課題として考えてくれていますね。さすがです。
一言だけふれれば(私見ですが)、子どもたちの健やかな成長のためには、その子どものよさや個性を
認め、温かく伸ばしていくとともに、ある場面では厳しい指導も必要です。ただ、その指導と「体罰」は
全く別物であり、どの場面でも「体罰(暴力)」は不要だということを忘れてはいけないと思います。特に、
デジタルの世界に生き、言語によるコミュニケーション能力が未成熟な現代の子どもたちに対しては、分
かりやすい言葉を使って諭し納得させることが必要で、そのために教員としての姿勢(考え方)や実践的
な指導力(子どもの見とりや指導に関する知識技能等)を身に付けることが教員には求められると思いま
す。今後、一緒に考えていきましょう。※質問等があれば、お気軽に、講義運営スタッフにどうぞ。