公立大学法人 横浜市立大学 大学院

横浜市立大学 大学院
公立大学法人 2017年度 都市社会文化研究科 研究科案内
横浜市立大学沿革
明治 4年仮病院設立
5年横浜中病院開院。中病院を移転、横浜共立病院開院
7年十全医院に改称
15年横浜商法学校設立
21年横浜商業学校に改称
24年横浜市十全医院に改称
大正 6年横浜市立横浜商業学校(Y校)に改称
昭和 3年横浜市横浜商業専門学校(Y専)設立
8年横浜経済研究所設置
19年横浜市立経済専門学校に改称
横浜市立医学専門学校設置
横浜市立医学専門学校附属十全医院に改称
22年旧制大学に昇格、横浜医科大学となる。
24年新制大学として横浜市立大学設置(商学部)
横浜市立大学経済研究所に改称
横浜医科大学病院に改称
27年文理学部設置
横浜市立大学と統合、医学部設置
29年横浜市立大学医学部病院に改称
36年大学院医学研究科(博士課程)設置
38年教養部設置
41年市立高等看護学校/市立准看護学校開校
45年大学院経営学研究科(修士課程)、大学院経済学研究科(修士課程)設置
46年市立高等看護学校/市立准看護学校を再編、医学部附属高等看護学校に改称
59年財団法人木原生物学研究所より移管され、木原生物学研究所設置
平成元年大学院総合理学研究科(修士課程)設置
3年大学院経営学研究科(博士後期課程)、大学院総合理学研究科(博士後期課程)設置
医学部附属病院、医学部附属浦舟病院開院
5年大学院国際文化研究科(修士課程)設置
7年文理学部を改組、国際文化学部・理学部設置
横浜市立大学看護短期大学部設置
8年大学院国際文化研究科(博士後期課程)設置
9年大学院経済学研究科(博士後期課程)設置
医学部附属高等看護学校廃止
10年大学院医学研究科(医科学専攻/修士課程)設置
12年医学部附属浦舟病院を医学部附属市民総合医療センターに改称
13年大学院総合理学研究科(連携大学院/生体超分子システム科学専攻博士後期課
程)設置
鶴見キャンパス設置
15年大学院医学研究科(博士課程)再編
17年公立大学法人横浜市立大学発足
商学部・国際文化学部・理学部の3学部を統合、国際総合科学部設置
看護短期大学部募集停止。医学部に統合し医学部看護学科を設置
経営学研究科、経済学研究科、理学研究科、国際文化研究科を統合、大学院国際総
合科学研究科設置
教養部、経済研究所廃止
公立大学法人横浜市立大学附属病院、公立大学法人横浜市立大学附属市民総合医
療センターとなる
20年看護短期大学部廃止
21年大学院国際総合科学研究科再編、都市社会文化研究科、生命ナノシステム科学研
究科、国際マネジメント研究科を設置
22年大学院医学研究科看護学専攻設置
25年大学院生命医科学研究科設置
1509357横浜市大都市社会文化研究科
都市社会文化研究科のめざすもの
都市社会文化研究科長 鈴木 伸治
都市社会文化研究科は、国際都市横浜の公立大学に相応しい大学
院として2009(平成21)年4月に開設されました。前身の国際文化研
究科、国際総合科学研究科国際文化研究専攻の時期から通算すると、
すでに20年の実績をもち、300名以上の学生を社会に送り出していま
す。都市社会文化研究科では、都市・地域・国際社会の課題を中心に、
急速に変化する現代世界の諸問題について、人間と文化への深い理
解を踏まえて実践的に取り組む人間の育成をめざしています。
グローバル化する現代都市社会には、多文化共生社会の創生、地
球環境問題への取り組み、地方分権時代の地域ガバナンスの構築、
高齢化時代の持続可能な福祉社会の形成など、これまでの枠組みで
は捉えきれない複雑な課題が横たわっています。これらの諸課題に
ついて、構造的に掘り下げ、長期的展望をもって解決の方向を見出
していくためには、特定の専門分野のディシプリンを身に着けるだ
けではなく、その枠にとらわれない領域横断的・学際的アプローチ
が必要です。
特に、人文・社会科学が築き上げてきた人間や文化に対する深い
理解が欠かせません。本研究科はそうした学問を基盤分野として学
習できると同時に、それを踏まえて現代社会の具体的・現実的な課
題に取り組むことができる、多文化融合型の教育システムを備えて
いる点が大きな特徴です。
また、地域に開かれた研究科をめざして、地域社会と連携した実
践的な教育プログラムの開発や、社会人の積極的な受け入れにも取
り組んでいます。
本研究科の理念を共有できる、広い視野と柔軟な思考力をもった、
意欲あふれる学生のチャレンジを期待します。
1
都市社会文化研究科 都市社会文化専攻
研究科の理念
人間や国際社会に対する深い理解に基づく、
現代都市社会の問題解決と新たな理念の創出
都市
【研究テーマの例】
・環境と都市デザインを重視した
まちづくり
・人口減少・超高齢化に対応した
都市計画
【研究テーマの例】
・多文化共生
・社会文化の国際比較
・生命をめぐる
医療科学の倫理
人間
理論と
実践の
往還
文化
国際社会
【研究テーマの例】
・地域社会の活性化
・グローバル社会の
問題解決
・宗教対立の
根源からの再考
社会
都市社会文化研究科とは ― 主要な研究領域である「都市」
「社会」
「文化」それぞれの研究ディシプリンを身に付けられる
研究科です。また、それらの学際的融合領域に、人間から国際社会まで対象のスケールを問わず、「理論と実践を往還」
しながら取り組むことができます。
研究の特色
様々な社会問題・研究課題に対して、学際的なアプローチによって取り組んでいます。
【研究テーマの例】
2
○ 環境と都市デザインを重視したまちづくり
○ 宗教対立の根源からの再考
○ 人口減少・超高齢化に対応した都市計画
○ 多文化共生
○ 地域社会の活性化
○ 社会文化の国際比較
○ グローバル社会の問題解決
○ 生命をめぐる医療科学の倫理
1509357横浜市大都市社会文化研究科
教育の特色
○ 多分野融合型のカリキュラム編成
○ 地域社会との連携
○ 社会人の積極的受け入れ
【入学定員と学位】
入学定員
学位
博士前期課程
20名
修士(学術)
博士後期課程
3名
博士(学術)
【カリキュラム構成と修了要件】
次のような科目群によって構成され、2年間で合計30単位取得して修了します。
博士前期課程
総合研究科目(4単位)
学外講師を招聘し、実践的関心の喚起を図る科目
特講科目(14単位)
専門性を深める講義科目
特講基礎科目(4単位以上)
人間・文化理解を目指す人文系科目
特講展開科目(6単位以上)
応用的・実践的課題を探究する科目
演習科目(8単位)
修士論文作成に向けた研究指導を行う演習科目
修士論文(4単位)
修士論文の提出により単位を取得
*なお、社会人学生を対象に、演習・修士論文の代わりに特別研究・研究報告書によって修了する方式もあります。
次の科目群から3年間で合計20単位取得し、博士論文審査を経て修了します。
博士後期課程
多分野交流演習(2単位)
総合的・学際的視点の獲得を図る演習科目
攻究科目(6単位)
各分野の専門性を深めるための講義科目
演習科目(12単位)
博士論文作成に向けた研究指導を行う演習科目
履修のイメージ
目的や研究上の関心に応じた授業科目の組み合わせが可能です。
下記は博士前期課程での履修例です(科目名一覧は次ページ)。
グローバルキャリアをめざして学ぶ場合
現代都市社会を学び、研究報告書で修了する場合
まちづくりを学ぶ場合
●総合研究科目(4単位)
総合研究科目:2(福祉社会論)、4(国
際協力論)
●特講基礎科目(4単位)
社会文化論特講:1(アジア文化論)、
5(文化人類学)
●特講展開科目(10単位)
海外地域論特講:2(アジア地域論、
4(イスラーム地域論)/国際関係
論特講:1(グローバル政治論)、2(グ
ローバル経済論)、4(途上国開発論)
●総合研究科目(4単位)
総合研究科目:2(福祉社会論)、3(日
本文化史)
●特講基礎科目(6単位)
人 間科学論特講:2(発達心理学)、
3(臨床心理学)/言語文化論特講:
1(コミュニケーション論)
●特講展開科目(12単位)
都 市・環境政策論特講:2(地域ガ
バナンス論)/地域社会論特講:1
(地域精神保健論)、2(ライフコー
ス論)、5(福祉社会論)、6(現代社
会論)/社会経済論特講:1(NPO論)
●総合研究科目(4単位)
総合研究科目:1(都市空間形成論)、
2(福祉社会論)
●特講基礎科目(4単位)
社会文化論特講:1(アジア文化論)、
6(日本社会論)
●特講展開科目(10単位)
まちづくり論特講:1(都市計画論)、
3(市民まちづくり論)、5(防災ま
ちづくり論)
、6(不動産マネジメン
ト論)/都市・環境政策論特講:2(地
域ガバナンス論)
※この他、演習科目(8 単位)および修士論文(4 単位)
(修士論文で修了する場合)、特別研究科目(8 単位)
(社会人が研究
報告書で修了する場合)の履修が必要です。
修了後の進路
〔就職〕
株式会社大手広告通信社
近畿日本ツーリスト株式会社
株式会社近鉄エクスプレス
積和不動産株式会社
テルモ株式会社
東京商工会議所
東レ・メディカル株式会社
日本テトラパック株式会社
株式会社日立製作所
株式会社毎日新聞社
藤沢市役所
横浜市役所
〔進学〕
横浜市立大学大学院
名古屋大学大学院
上智大学大学院
立教大学大学院 など
3
授業科目と担当教員
※前期・後期課程とも、指導教員からの研究指導を受けます(演習・特別研究(前期)、研究演習(後期))。
指導を担当可能な教員は教員紹介を参照してください。
※この情報は、2016年度(平成28年度)担当教員です。担当教員・開講状況は変更になる場合があります。
博士前期課 程
特講展開科目
まちづくり論特講
1(都市計画論)
2(都市解析論)
3(市民まちづくり論)
4(都市デザイン論)
5(防災まちづくり論)
6(不動産マネジメント論)
7(都市空間形成論)
中西 正彦
後藤 寛
三輪 律江
鈴木 伸治
石川 永子
齊藤 広子
―
社会経済論特講
1(NPO 論)
2(社会経済地理学)
3(都市ビジネス論)
4(産業立地論)
都市・環境政策論特講
1(都市環境論)
2(地域ガバナンス論)
3(都市政策論)
4(環境論)
5(地方自治論)
6(公共政策論)
靑 正澄
石見 豊
(非)
金子 延康 (非)
高山 光男 (他)
廣田 全男
和田 淳一郎(他)
海外地域論特講
影山 摩子弥
木村 琢郎
馮晏
(非)
大塚 章弘
1(文化交流史)
2(アジア地域論)
3(アジア社会史)
4(イスラーム地域論)
5(欧米社会史)
乙坂 智子
小野寺 淳
柿崎 一郎
山﨑 和美
山根 徹也
地域社会論特講
1(地域精神保健論)
2(ライフコース論)
3(現代教育論)
4(現代日本社会論)
5(福祉社会論)
6(現代社会論)
浮田 徹嗣
岡 眞人 (非)
―
角田 隆一
―
渡會 知子
国際関係論特講
1(グローバル政治論)
2(グローバル経済論)
3(グローバル協力論)
4(途上国開発論)
5(世界都市論)
6(国際法)
上村 雄彦
K. ギミール
―
―
吉原 直樹(非)
瀬田 真
総合研究科目
1 秋元 康幸 (非)
2 滝田 祥子
3 松本 郁代 4 吉田 栄一 特講基礎科目
人間科学論特講
1(現代倫理学)
2(発達心理学)
3(臨床心理学)
4(現代哲学)
有馬 斉
長谷川 真里
平井 美佳
三上 真司
言語文化論特講
1(コミュニケーション論) 佐藤 響子
2(欧米文化論)
中谷 崇
3(日本文化史)
―
4(比較言語論)
村山 和行
5(日本文化論)
庄司 達也
社会文化論特講
1(アジア文化論)
2(多文化共生論)
3(エスニシティ文化論)
4(欧米社会論)
5(文化人類学)
6(日本社会論)
岡田 充博 (非)
―
坪谷 美欧子
永岑 三千輝(非)
―
本宮 一男
(他)… 他研究科教員、(非)… 非常勤教員、(特)… 特別契約教授
博士後期課 程
※下記の授業のほか、指導教員の個別指導(研究演習)に基づく研究活動が中心となります。
人間科学論攻究
1 三上 真司、
2 平井 美佳、 3 長谷川 真里、 4 浮田 徹嗣、 5 佐藤 響子、 6 有馬 斉
地域社会文化論攻究
1 庄司 達也、
2 本宮 一男、 3 乙坂 智子、 4 柿崎 一郎、 5 山根 徹也、 6 角田 隆一
都市社会論攻究
1 三輪 律江、
2 影山 摩子弥、 3 ― 、
4 靑 正澄、 5 高橋 寛人、 6 廣田 全男
都市科学論攻究
1 中西 正彦、
2 石川 永子、 3 鈴木 伸治、 4 木村 琢郎、 5 後藤 寛、 6 齊藤 広子
国際社会論攻究
1 上村 雄彦、
2 ― 、
3 ― 、
4 小野寺 淳、 5 坪谷 美欧子、 6 K. ギミール
多分野交流演習
4
高橋 寛人
1509357横浜市大都市社会文化研究科
教員紹介
まちづくり論特講 担当教員
中西 正彦
担当科目
NAKANISHI Masahiko
経歴・研究活動等
都市計画制度および住宅政策。良好な都市空間・住環境形成の前提としての制度のあり方。
特に、 都市の将来像の描き方とその実現方法、および都市構造改変に資する住宅地の再生・ 再編方策に関す
る研究。
研究指導方針
なにより都市に興味を持つこと。そしてその背後にあるメカニズムに想像力を働かせること。そのためには実際
の空間や都市づくりの場に触れることが大切です。まずは外に出て街に触れ、その後制度や理論を学ぶという
方針で進めます。また、合意形成の際に重要な、考えをまとめ他者に伝えるテクニックの習得も目指します。
担当科目
GOTO Yutaka
経歴・研究活動等
大学院はあくまで研究の場ですから、大学院生各自の主体性を尊重しつつ、課題は課題として指摘しながら、自
分のもつノウハウやさまざまなディシプリンを経てきた体験を基に、多面的にサポートしていければと思っています。
担当科目
研究テーマ
研究指導方針
連絡先
担当科目
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕市民まちづくり論、演習 〔博士後期課程〕都市社会論攻究1
名古屋工業大学大学院修了後、(株) 坂倉建築研究所にて設計士として勤務。その後東京工業大学大学院に
進学し博士号 (工学) を取得。横浜国立大学VBL、地域実践教育研究センター准教授などを経て、2011 (平
成23) 年より現職。
専門は建築・都市計画、参画型まちづくり、こどものための都市環境、環境心理学。
参画型まちづくり手法とまちづくり教育に関する研究、都市における 「居場所づくり」 に関する研究
コミュニティ活性に寄与する施設整備の実践研究、魅力的な地域資源となるための公園整備に関する研究
都市型農的空間の新たな価値とその活用に向けた研究
特に乳幼児期の親子や小中高生、 障害者等の社会的弱者の 「居場所」 に注目し、 拠点となる施設が周辺の人
と地域に与える影響と人-地域の関係性に深く留意しながら、縮退都市において多世代混合で居住し続けられる
「まち」 の姿の探究を進めます。 多分野の先行研究レビュー、 社会調査や社会実験、まちづくり現場での実践
等を経て、社会に還元できる提案型研究を目指します。
総合教育研究棟305 E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕都市デザイン論、演習 〔博士後期課程〕都市科学論攻究3、研究演習
京都大学建築学科卒業、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程修了、博士課程中退。博士(工学)
経歴・研究活動等 (東京大学、1999年)。東京大学助手、関東学院大学工学部社会環境システム学科助教授をへて、2006年
より横浜市立大学勤務。専門は都市デザイン、景観、歴史的環境保全、都市計画史研究。
研究テーマ
研究指導方針
連絡先
石川 永子
東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修了。
博士 (工学)
弘前大学助教授等を経て2006 (平成18) 年より現職。
東京大学空間情報科学研究センター客員研究員。
研究指導方針
経歴・研究活動等
SUZUKI Nobuharu
〔博士前期課程〕都市解析論、演習 〔博士後期課程〕都市科学論攻究5、研究演習
研究テーマ
MIWA Norie
鈴木 伸治
E-mail:[email protected]
<都市解析関連> ‌・‌日本の都市における面的な空間構造の分析・比較研究 (都心の空間構造および商業とオ
フィス機能の分化の動向、住宅地の分布と質的空間差異、大規模小売店を主とした商業
構造等)
‌・‌エジプト等西アジア地域における歴史地理的空間解析
<GIS関連>
‌・‌3次元GIS のシステム構築とその利活用方法の研究
連絡先
三輪 律江
東京工業大学工学部社会工学科卒業。
2000 (平成12) 年、東京工業大学大学院社会理工学研究科社会工学専攻博士課程修了。
博士 (工学)(2000年、東京工業大学)。
学術振興会特別研究員、東京工業大学助手 (その後、助教) を経て、2013 (平成25) 年より現職。
研究テーマ
連絡先
後藤 寛
〔博士前期課程〕都市計画論、演習 〔博士後期課程〕都市科学論攻究1
担当科目
ISHIKAWA Eiko
・景観まちづくりの手法に関する研究
・歴史を活かしたまちづくりに関する研究
・近現代史としての都市計画史研究
・創造都市を実現するためのエリアマネジメント手法に関する研究など
それぞれの研究テーマにあわせて指導しますが、常に実社会との接点を意識した指導を心がけています。
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕防災まちづくり論、演習 〔博士後期課程〕都市科学論攻究2
経歴・研究活動等
首都大学東京 都市環境科学研究科博士後期課程修了。博士 (都市科学、2009年)。大学院在学中は、公財)
墨田まちづくり公社にてまちづくり専門員として勤務。公財)人と防災未来センター 主任研究員、千葉大学 コミュ
ニティ再生ケアセンター 特任准教授を経て、2015年より現職。
研究テーマ
・広域災害への事前復興・地区防災計画の実践研究
・防災・復興まちづくりにおける土地利用規制と居住者の移動とくらしの変容に関する研究
・防災・復興における参加のインクルーシブデザイン ・行政や福祉施設等の災害対応・事前対策に関する研究
・木造密集市街地におけるエリアマネジメント研究
研究指導方針
連絡先
都市防災を、地域コミュニティの回復力・被害軽減の空間マネジメントの視点で考え、事例や実践から学びます。
防災を、高齢化や人口減少等の地域課題と共に考え、国内外の被災地や日常のまちづくりの現場で、障がい者
等を含めた多様な立場の人々の同意形成のプロセスから学びます。実践研究に必要な基礎知識と共に、調査法
やプレゼンテーションの技術の習得も目指します。
総合教育研究棟318 E-mail:[email protected]
5
教員紹介
まちづくり論特講 担当教員
齊藤 広子
担当科目
SAITO Hiroko
経歴・研究活動等
研究テーマ
研究指導方針
連絡先
都市・環境政策論特講 担当教員
靑 正澄
担当科目
AO Masuzumi
〔博士前期課程〕都市環境論、演習 〔博士後期課程〕都市社会論攻究4
研究指導方針
国境を越えるボーダレスな大気、 海洋、 廃棄物 (3R資源循環政策) 等の問題に対し、 汚染・ 汚濁等の原因
物質の発生抑制を目的とした環境政策 (予防策) の導入、都市における資源循環、地域 (多国間) 環境協力
のあり方について、国内・国際情勢を踏まえた実践的な指導を行います。
担当科目
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕地方自治論、演習 〔博士後期課程〕都市社会論攻究6、研究演習
一橋大学大学院法学研究科修士課程 (公法専攻) 修了。
経歴・研究活動等 (財) 東京市政調査会主任研究員、横浜市立大学経済研究所教授などをへて、2009 (平成21) 年より現職。
(著書)「現代ドイツ地方自治の潮流」(著)、「大都市制度の現状と再編課題」(編著) など。
研究テーマ
地方自治論。 憲法学の視点から地方自治の基本理念や原則、 制度について研究。 特に地方自治の国際比較と
グローバルスタンダードに関する研究。
研究指導方針
私たちの生活の場である都市や地域は大小の様々な問題を抱えています。ところが、 私たちは日々の生活に追
われ、これらの問題に対して 「当事者意識」 をもてずにいることが少なくありません。しかし、この当事者意識
がなければ、私たちは地方自治の主人公 (主権者としての 「市民」) たりえません。
これはローカル・デモクラシーの核心的問題です。この問題を常に意識しながら、皆さんと学んでいきたいと考え
ています。
地域社会論特講 担当教員
担当科目
経歴・研究活動等
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕地域精神保健論、演習 〔博士後期課程〕人間科学論攻究4
横浜市立大学文理学部心理学専攻卒。
東京大学大学院医学研究科保健学 (精神衛生学専攻) 卒。
博士課程単位取得中退し、埼玉県立精神保健総合センターに勤務。
1992 (平成4) 年より横浜市立大学勤務。
研究テーマ
・精神分析的心理療法の再構築
・不登校・引きこもりで(親に対する) 家庭内暴力の見られる青年の親の相談にかかわる際にどのようなことが
できるか(ロール・プレイングを用いて、言葉になりにくい行動の細かいニュアンスを演じてもらったり、役割交
替をして家庭内暴力青年役を演じてもらったりして、感想を述べてもらうということの意義)を考察している
研究指導方針
人間に関わる現象で、 不思議だな、なぜかな、と感じたことを、 自分なりに考えてみて、その考えを他の人に
話してみることができるようになることを目指してゆく。
連絡先
担当科目
TAKAHASHI Hiroto
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕現代教育論、演習 〔博士後期課程〕都市社会論攻究5、多分野交流演習、研究演習
経歴・研究活動等
博士 (教育学)。東北大学教育学部卒、東北大学大学院教育学研究科博士課程を経て横浜市立大学に勤務。
著書:『戦後教育改革と指導主事制度』、『20世紀日本の公立大学』、『危機に立つ教育委員会』
編著:『占領期教育指導者講習基本資料集成』 全3巻、『公設民営大学設立事情』、『居場所づくりの原動力』
など。
研究テーマ
現代日本の教育改革、占領期における教育改革、地域と教育、戦後日本教育史、教育行政、教育公務員制度、
教員養成など。
研究指導方針
都市社会文化研究科は、特定の専門領域について学ぶよりも、複数の学問分野に関わる課題を追究する学生に
向いています。 教育は様々な問題に関わるため、いろいろなテーマの学生が授業に参加するので、 大学院の授
業は教員にとっても毎回発見があります。 大学院は修士・ 博士論文を書くことが最大の目的です。 論理と実証
に基づいて客観的に説得力のある文章を書けるよう支援します。
連絡先
6
E-mail:[email protected]
専門は、地球環境政策、国際環境協力。
主な研究は、 ①環境配慮型都市の研究 (資源循環型都市、 低炭素型都市、 生物多様性を重視した都市)、 ②
環境配慮型製品設計とリサイクル、③グリーン経済の効果分析、④環境教育です。
UKITA Tetsuji
高橋 寛人
少子高齢化、財政負担能力の低下、空き家や空き地の増加と、まちづくりは大きな転換が求められ、地域主体
ですまいやまちをマネジメントすることが重要になります。こうした現実の課題を見据えて、 現状を把握し、 先
進的な事例や取り組む人々と直接触れ合い、あらたなすまいづくりやまちづくりに寄与できる姿勢・知識と技術
を総合的・学際的・実践的に身につけ、研究に取り組んでいきます。
研究テーマ
連絡先
浮田 徹嗣
・マンションの管理・再生・マネジメント
・住宅地のマネジメント、団地再生
・住み手のための住宅履歴情報 (いえかるて) ・人口減少時代の賃貸住宅の管理・経営のありかた
・空き地・空き家の予防のための公民連携のあらたな方策づくり
名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了。
博士 (環境学)
共立総合研究所、 名古屋大学・ 研究推進室/環境学研究科都市環境学専攻・ 教授を経て、2010 (平成
22) 年より現職。
連絡先
HIROTA Masao
筑波大学第3学群社会工学類都市計画専攻卒業、 不動産会社勤務を経て、 大阪市立大学大学院生活科学研究
科修了。博士 (工学)・博士 (学術)・博士 (不動産学)。岐阜女子大学家政学部住居学科助教授、明海大
学不動産学部教授、英国ケンブリッジ大学客員研究員を経て、2015年4月より現職。専門は不動産学、不動
産マネジメント論。魅力的なすまいやまちのマネジメント手法確立の研究と実践。
経歴・研究活動等
※英語で開講可能
廣田 全男
〔博士前期課程〕不動産マネジメント論、演習 〔博士後期課程〕都市科学論攻究6、研究演習
E-mail:hirotota@yokohama-cu.ac.jp
1509357横浜市大都市社会文化研究科
地域社会論特講 担当教員
角田 隆一
担当科目
〔博士前期課程〕現代日本社会論、演習 〔博士後期課程〕地域社会文化論攻究6
TSUNODA Ryuichi
経歴・研究活動等
東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。早稲田大学文化社会研究所、日本女
子大学などを経て、2014 (平成26) 年より現職。
研究テーマ
専門は、社会学 (現代社会論・文化社会学・メディア論)。
広くは近現代社会の構造とメディア文化の関係に問題関心を抱いている。これまではとくにポピュラーな映像文
化を事例に時間・歴史意識の様相について文化社会学的研究を進めてきた。
研究指導方針
現代日本社会・ 現代日本文化をとらえていくための重要なテーマや論点を適宜設定し、これに基づいた文献の
輪読、個人報告、ディスカッションを組み合わせて考察を深めていきます。
連絡先
渡會 知子
担当科目
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕現代社会論
WATARAI Tomoko
経歴・研究活動等
大阪大学人間科学研究科博士後期課程修了、 日本学術振興会特別研究員 (PD)、ミュンヘン大学社会学研究
所 (DAAD奨学制度) を経て、2012 (平成24) 年より現職。博士 (学術、ミュンヘン大学)。
研究テーマ
社会理論、 社会学史。 現代社会の認識枠組みの変化とその背景を分析することに主な関心がある。 近年はドイ
ツを事例に、地方自治体における移民の包摂と排除、ポスト福祉国家型の援助論を研究している。
研究指導方針
個々の事象を、 大きな社会の潮流や変化との関連で捉えることを重視します。そのための文献の読解、 事例研
究への応用の方法を指導します。また、議論の中で新たな解釈へと開かれていくプロセスを大事にします。ぜひ、
自らの研究テーマを、大きな文脈の中で捉え直してみてください。
連絡先
社会経済論特講 担当教員
大塚 章弘
担当科目
AKIHIRO Otsuka
経歴・研究活動等
岡山大学大学院文化科学研究科修了
博士 (経済学)
(一財) 電力中央研究所・社会経済研究所を経て、2016 (平成28) 年より現職
人口減少・少子高齢化,環境制約、地域間格差を背景に、地域経済の持続的成長にはイノベーションが求めら
れる。このイノベーションに対して産業の空間的な集積が果たす役割を中心に、地域経済・産業データを用いた
実証研究を行っている。同時に、エネルギー経済の観点から、地域別エネルギー需要構造の変化および節電といっ
た地域別省エネルギーに関する実証研究も行っている。
研究指導方針
都市・地域経済システムおよびメカニズムに興味を持つことが大切です。都市・地域経済学の学術体系に則り、
地域経済・ 産業に関する理論的検討とデータを用いた実証研究を重視します。 研究仮説を立てて実証できるよ
うに指導します。
担当科目
KAGEYAMA Makoya
経歴・研究活動等
研究テーマ
研究指導方針
連絡先
木村 琢郎
〔博士前期課程〕産業立地論
研究テーマ
連絡先
影山 摩子弥
E-mail:[email protected]
担当科目
KIMURA Takuro
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕NPO論、演習 〔博士後期課程〕都市社会論攻究2、研究演習
早稲田大学商学部卒
1989 (平成1) 年 横浜市立大学商学部専任講師、助教授 (1990年)、教授 (2001年) を経て、2005
(平成17) 年より国際総合科学研究院教授。
2006 (平成18) 年より横浜市立大学CSRセンター長を兼務。
専攻:経済原論、経済システム理論、労働の経済学
研究テーマ:「経済を生活の論理から体系的に明らかにする」
「経済をシステムという観点から明らかにするための観点と方法を明らかにする」
「NPOやCSRの必然性や協働の意味をシステム論的に解明する」
各人の問題意識を掘り下げたところで導出されるテーマに取り組むことが大切だと思っています。各人の問題意
識や観点を大事にしつつ、よい研究になるようアドバイスしてゆくスタイルをとっています。
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕社会経済地理学、演習 〔博士後期課程〕都市科学論攻究4
経歴・研究活動等
東京大学大学院を最終学歴に大学教員となり、横浜市立大学に来て21年目になります。国際関係学科で10年、
ヨコハマ起業戦略コースで6年、 国際都市学系で4年、グローバルな視点から都市や地域の問題を教育・ 研究
してきました。この間、国や自治体の政策研究に携わり、北東イングランドのダーラム大学地理学部での在外研
究経験もあります。
研究テーマ
主に社会経済地理学の四つの分野に関心をもって研究をすすめてきました。(1) 産業集積と経済地理学;企
業間関係からの地域経済分析やハイテク産業の立地、(2) ローカル・ガバナンスの地理学;横浜野毛地区の
文化産業を生かしたまちづくりや京町家の再生事業などをとおして、経済・政治・社会・文化・環境を統合し
た都市再生、(3) グローバリゼーションの地理学;国境を超えた都市間関係や地域経済圏の形成、(4) EU
の地域問題と地域政策;超国家的な産業政策や都市政策に注目した研究など。
研究指導方針
社会人や留学生を含めた多くの学生が、厳しいながらも自由で楽しく研究をすすめています。空間フェチの地理
学では、 都市や地域を舞台に展開する様々な事象が研究対象になります。 広く国際関係や都市研究を志してい
る人にも地理学は新しい地平を開いてくれるはずです。
連絡先
E-mail:[email protected]
7
教員紹介
海外地域論特講 担当教員
乙坂 智子
担当科目
OTOSAKA Tomoko
経歴・研究活動等
筑波大学 博士課程 歴史・人類学研究科修了。
博士 (文学)。
日本学術振興会特別研究員 (PD) を経て現職。
研究テーマ
アジア前近代史。 主に13世紀から17世紀にかけての中国とチベットとの関係について。 現在、 具体的には、
当時の中国域においてチベット仏教が政治的に重視された理由について考察しています。
研究指導方針
論文紹介や史料講読など、 授業の内容は年度によって変わりますが、いずれも受講生の主体的な調査とその報
告を重視して展開しています。
連絡先
小野寺 淳
〔博士前期課程〕文化交流史、演習 〔博士後期課程〕地域社会文化論攻究3、研究演習
担当科目
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕アジア地域論、演習 〔博士後期課程〕国際社会論攻究4、研究演習
ONODERA Jun
経歴・研究活動等
研究テーマ
都市地理学・ 経済地理学および中国研究を専攻し、アジアにおける都市形成メカニズム、グローバル化の影響
下での地域変容、地域開発の思想と方法といった研究テーマに取り組んでいます。
研究指導方針
現代アジアのダイナミズムをよく理解するために、 理論的な検討を進めると同時に、 積極的にフィールドに出て
調査を行い、実証的な研究へ昇華していくことを重視しています。
連絡先
柿崎 一郎
担当科目
KAKIZAKI Ichiro
経歴・研究活動等
研究テーマ
研究指導方針
連絡先
山﨑 和美
担当科目
YAMAZAKI Kazumi
〔博士前期課程〕アジア社会史、演習 〔博士後期課程〕地域社会文化論攻究4、研究演習
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。博士 (学術)。
1999 (平成11) 年より本学勤務。
地域研究の手法でタイを中心とする東南アジアの交通に関する研究を行う。
主な著作:『タイ経済と鉄道 1885 ~ 1935年』『鉄道と道路の政治経済学 タイの交通政策と商品流通 1935 ~ 1975年』『都市交通のポリティクス バンコク 1886 ~ 2012年』
タイの交通網の発展と商品流通の変容
メコン圏の交通開発
第2次世界大戦中の日本軍の軍事輸送とタイ鉄道
バンコクの都市交通の史的展開
地域研究の手法で対象地域を多角的に研究することを前提として研究指導を行います。そのためには、 英語と
共に対象地域の言語能力が必要となります。また現地調査とそこで得られた一次資料の活用に重点をおきます。
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕イスラーム地域論
2008年3月、 東北大学国際文化研究科博士後期課程修了。 博士 (国際文化)。 東北大学国際文化研究科専
門研究員を経て、2009年6月から2014年3月まで公益財団法人中東調査会研究員 (編集とイラン担当)。
横浜市立大学・青山学院大学・駒澤大学の非常勤講師を経て、2014年4月より現職。
研究テーマ
イランなどイスラーム地域の、教育・女性・家族・子どもをめぐる諸問題について、近代化とイスラームに基づ
く伝統的社会規範の相克に焦点を当てながら考察しています。イラン地域研究を専門とし、教育や女性・家族・
子どもに関わる近現代史、 女子近代教育の発展と女性運動、 近代教育と欧米の宗教・ 文化団体、などについ
て研究してきました。
研究指導方針
近現代のアジア地域に興味関心を有している皆さんが、修論・博論を執筆できるよう、各自のディシプリン (方
法論) に留意しつつ、指導していきます。論文執筆の際には、専門分野でのルールに従い、論点を明確に、か
つ論理的に執筆し、読み手に自らの主張がうまく伝わるように心がけて欲しいと思います。
担当科目
YAMANE Tetsuya
経歴・研究活動等
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕欧米社会史、演習 〔博士後期課程〕地域社会文化論攻究5、研究演習
東京大学文学部卒。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
博士 (学術)。
1999 (平成11) 年より専任教員として横浜市立大学に勤務、現在に至る。
研究テーマ
ヨーロッパ近代史、特にドイツ近代史。近代市民社会の形成過程において社会構造と統治形態が変化するなかで、
民衆がこれにどのように対応したか、また、支配階層は彼らをどのように統御しようとしたかを、食糧暴動や福
祉活動の分析を通じて研究しています。
研究指導方針
歴史研究には、人文・社会科学諸分野の方法や問題設定を学ぶと同時に、歴史学の動向を知り、また、史料・
文献を読解する能力を身につけることを主眼とします。
連絡先
8
E-mail:[email protected]
経歴・研究活動等
連絡先
山根 徹也
学術学士・理学修士 (東京大学)、Ph. D. (香港大学)。
東北大学助手を経て、2000 (平成12) 年に本学に着任、2009 (平成21) 年より現職。
E-mail:[email protected]
1509357横浜市大都市社会文化研究科
国際関係論特講 担当教員
上村 雄彦
担当科目
UEMURA Takehiko
経歴・研究活動等
大阪大学大学院法学研究科博士前期課程、カールトン大学大学院国際関係研究科修士課程修了。博士 (学術、
千葉大学)。カナダ国際教育局カナダ・日本関係担当官、国連食糧農業機関住民参加・環境担当官、奈良大学
教養部専任講師、㈱CSR経営研究所主任研究員、千葉大学大学院地球福祉研究センター准教授を経て、2009(平
成21) 年より現職。著書として、『グローバル・タックスの可能性―持続可能な福祉社会のガヴァナンスをめざし
て』(ミネルヴァ書房、単著)、『世界の富を再分配する30の方法』(合同出版、編著)などがある。
研究テーマ
地球規模問題を解決し、 持続可能なグローバル福祉社会を構築するために必要な政策とガヴァナンスに関する
研究。とりわけ、グローバル・タックスがグローバル・ガヴァナンスの透明化、民主化、アカウンタビリティの向
上にいかに資するかの研究。
研究指導方針
現在地球社会は深刻な問題の数々に覆われています。 一体誰が、 何を、どうすれば、これらの問題を解決し、
あらゆる人々が平和に安心して暮らすことのできる社会を創ることができるのでしょうか?講義やゼミを通じてこ
のテーマを深く議論し、実際に地球規模問題解決に果敢に挑戦する人材を育成したいと考えています。
※英語で開講可能
連絡先
ギミール・クレベール
担当科目
Kléber GHIMIRE
研究テーマ
My current research and teaching interests focus on global economy, international ethics, new technologies
and future of human societies. In the recent past, my research activities have evolved around the themes of
social movements, multiculturalism, culture and work, 19th century economic and cultural history of Japan and
France.
研究指導方針
Recognizing the complexity and extreme connectivity of societal issues, my lecture and research policy attaches
importance to a trans-disciplinary and epistemological approach. I also deem it fundamental that the value of
different intellectual contents and traditions are integrated in teaching and research activities. Likewise, I believe
it to be important that students have a firm grasp of the essential conceptual and methodological issues.
担当科目
YOSHIDA Eiichi
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕途上国開発論、総合研究科目、演習 経歴・研究活動等
広島大学大学院環境計画専攻博士後期退学 (学術修士)
外務省専門調査員 (在南アフリカ日本大使館)、アジア経済研究所などを経て、2011 (平成23) 年より現職。
主な編著 『地域の振興-制度構築の多様性と課題』(2009)
『アフリカ開発援助の新課題』(2008) ほか。
研究テーマ
発展途上国の都市や農村における開発課題、開発援助。
アフリカ地域研究、開発地理学、地域振興。
近年の研究例 途上国の一村一品運動と地方開発、アフリカ大都市(ヨハネスブルグ)のグローバル都市化戦略、
中国のアフリカ進出、対アフリカODA評価研究
研究指導方針
発展途上国の開発課題に対する実証研究を中心におきます。 特に都市や農村のコミュニテイレベルやローカルレ
ベルの開発課題について、フィールド調査による研究を主たるアプローチとします。
日本国内の開発課題でも途上国へのインプリケーションが大きいテーマは取り上げます。
連絡先
担当科目
SETA Makoto
文科系研究棟414 E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕国際法、演習 経歴・研究活動等
London School of Economics and Political Science法学修士、早稲田大学大学院法学研究科博士後
期課程修了。大学院在籍中に、国際刑事裁判所においてインターンを行い、早稲田大学比較法研究所において
助手として勤務。2015年4月より現職。
研究テーマ
国際法、中でも国際海洋法を中心とした研究を行う。陸 (国家) の視点から形成されてきた海洋法に、海 (人
間) の視点が現在どこまで反映されているか、そして将来反映されていくべきかについて関心を有する。また、
国家管轄権についての研究も行っている。
研究指導方針
国際法の研究においては、 英語を中心とする外国書を読解する能力が何よりも必要不可欠である。そのため、
論文や判例といった外国書の輪読を中心に行う。学生の研究については、経済から人権まで国際法は幅広い分
野を包含するが、各人が個々に選択したテーマに合わせた指導を行う。
※英語で開講可能
連絡先
人間科学論特講 担当教員
有馬 斉
〔博士前期課程〕グローバル経済論、演習 〔博士後期課程〕国際社会論攻究6、研究演習
経歴・研究活動等
連絡先
瀬田 真
E-mail:[email protected]
Academic background: Habilitation (philosophy), Université d’Aix-Marseille, France; Ph.D. (development economics),
University of East Anglia, England; MA (international relations), Institute of Social Studies, the Netherlands.
Career: I’ve been professor and head of the department of social sciences at Université Stendhal in Grenoble, France
and I’ve taught courses or hold invited positions in Switzerland, Canada, Turkey and Japan. Before going into the
academic career, I was researcher and program director at the United Nations Research Institute for Social
Development, Geneva.
※英語で開講
吉田 栄一
〔博士前期課程〕グローバル政治論、演習 〔博士後期課程〕国際社会論攻究1、研究演習
担当科目
ARIMA Hitoshi
経歴・研究活動等
研究テーマ
研究指導方針
連絡先
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕現代倫理学、演習 〔博士後期課程〕人間科学論攻究6、研究演習
国際基督教大学 教養学部卒(2002年)、米国ニューヨーク州立大学バッファロー校 哲学博士課程修了(2009
年)。博士 (哲学)。東京大学 大学院医学系研究科 特任助教などを経て2012 (平成24) 年4月より現職。
横浜労災病院 病院倫理委員会 外部委員。
著書:『生死の語り行い1』(共著、生活書院、2012年)
終末期医療の倫理を主とする生命倫理学研究、価値の客観性に関するメタ倫理学研究、道徳感情の研究
学生が丁寧に文献を読み解く力、 語学力、 論理的かつ批判的な思考力、 文章に推敲を重ねながら自分の考え
を展開していく力を身につけられるよう、輪読や個人研究発表また討論に重点を置いて指導する。
文科系研究棟410 E-mail:[email protected]
9
教員紹介
人間科学論特講 担当教員
長谷川 真里
担当科目
〔博士前期課程〕発達心理学 〔博士後期課程〕人間科学論攻究3、研究演習
HASEGAWA Mari
経歴・研究活動等
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程人間発達科学専攻修了、博士(人文科学)。2008(平
成20) 年より横浜市立大学に勤務。
研究テーマ
子どもの社会性、道徳性の発達、およびその援助と教育について研究をしています。集団からの排除、他者理
解、他者の感情推測、ルールの共有、寛容性の発達などに興味があります。法教育・道徳教育の実践、不登
校対策など学校現場との連携も重視しています。
研究指導方針
人間の発達と教育をよく理解するために、 先行研究のレビューはもちろんのこと、フィールドに出て調査を行う
ことを推奨します。データを質的・量的に分析する方法、論文としてまとめる手法を指導します。
連絡先
平井 美佳
担当科目
HIRAI Mika
経歴・研究活動等
〔博士前期課程〕臨床心理学、演習 〔博士後期課程〕人間科学論攻究2
聖心女子大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、博士 (心理学)。臨床心理士。
日本学術振興会特別研究員 (PD)、東京女学館大学准教授などを経て2013 (平成25) 年より現職。
研究テーマ
「個としての自己の独立性」 と 「重要な他者との関係性」 という人間にとってともに重要な2側面のバランスに
ついて、「自己と他者の調整」 という視点から、その生涯発達と心理的適応との関連について研究を行ってい
ます。また、子どもの貧困問題にも強い関心を持っています。
研究指導方針
心の健康やその問題には多様な要因が関わります。 個別性の理解には、まず実証研究から得られた一般性や個
人差に関する知見を学ぶことが重要です。そして、 人間を生物-心理-社会モデルに従って考察することが、 個
別の問題を抱える目の前の個人を理解し、どのように援助していくかを考えるために重要な役割を果たすと考え
ています。
連絡先
三上 真司
E-mail:[email protected]
担当科目
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕現代哲学、演習 〔博士後期課程〕人間科学論攻究1、研究演習
MIKAMI Shinji
経歴・研究活動等
研究テーマ
研究指導方針
連絡先
言語文化論特講 担当教員
佐藤 響子
担当科目
SATO Kyoko
希望としてはなるべく原書での読解を心がけたい。
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕コミュニケーション論、演習 〔博士後期課程〕人間科学論攻究5、研究演習
経歴・研究活動等
研究テーマ
現実のコミュニケーション活動の詳細を考察し、アイデンティティ構築過程およびアイデンティティ構築にかかわる
社会背景及び規範との相互関係を考える。さらに、社会に流布する言語規範を分析することで、アイデンティティ
構築の資源としての言語の特徴を明らかにする。
<談話分析・語用論・社会言語学・言語とジェンダー>
連絡先
問題意識、データの収集・考察、理論の間を行ったり来たりしながら、考えを深めていきましょう。
E-mail:[email protected]
担当科目
〔博士前期課程〕日本文化論、演習 〔博士後期課程〕地域社会文化論攻究1、研究演習
経歴・研究活動等
東海大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学修士。
東京成徳大学人文学部教授を経て、2016年より現職。
編著書:『改造社のメディア戦略』(双文社出版、2014)、『芥川龍之介ハンドブック』(鼎書房、2015)
SHOJI Tatsuya
研究テーマ
研究指導方針
連絡先
10
新約聖書研究
宗教および都市国家の起源の歴史的研究
ハンナ・アレント研究
<共著>『 現在と性をめぐる9つの試論』(春風社2007年)、『ジェンダーで学ぶ言語学』(世界思想社
2010年)
<翻訳>カメロン・クーリック著 『ことばとセクシュアリティー』(三元社2009年)
<所属学会>International Pragmatics Association、 International Gender and Language
Association、日本語用論学会、社会言語科学会等
研究指導方針
庄司 達也
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。
1993 (平成5) 年より横浜市立大学に勤務。
・日本近代文学、特に芥川龍之介を主とした大正期文学。
・出版メディアと作家、読者、文学の関係。
・近代作家における西洋音楽の受容。
素朴な疑問や発想を 「素朴」 という点から侮ることはせず、学生が自らの発見や気付きを大切にする研究態度
を養ってゆきます。
E-mail:[email protected]
1509357横浜市大都市社会文化研究科
言語文化論特講 担当教員
中谷 崇
担当科目
NAKATANI Takashi
経歴・研究活動等
東京大学英文科卒業、東京大学大学院英語英文学専攻修士課程修了、同博士課程単位取得満期退学。
1994(平成6)年より横浜市立大学商学部に勤務、2005(平成17)年より改組に伴い国際教養学系准教授。
所属学会:日本英文学会、 日本アメリカ文学会、 日本フォークナー協会、アメリカ学会、クィア学会、MLA、
The John Updike Society、The William Faulkner Society (U.S.A.) 等
研究テーマ
アメリカ文学 (特にWilliam FaulknerおよびJohn Updikeを中心とした現代=第一次世界大戦後の小説)、
および批評理論。
国民文学の枠組みやジャンルに必ずしも限定されることなしに、「野蛮としての近代」 や不可視化された人間と
現実の表象の可能性について考え、 広い意味での 「文学」 の持つ、 我々の 「現実」 と対峙するための知とし
ての可能性を模索している。
研究指導方針
狭い意味での文学だけでなく映画や漫画など様々な表象を通じて現実について考えるため批評の技法を提供す
る。「批評」 とは我々を縛る 「当たり前」 から自由になるために必須の方法である。制度としての 「文学」 を
問い直すところにこそ文学はあるものだと考えている。
連絡先
松本 郁代
担当科目
MATSUMOTO Ikuyo
村山 和行
研究テーマ
日本における文化・宗教史研究。特に中世の歴史史料や絵画、文学資料などの分析をつうじて、当時の国家・
都市・社会間における文化交流や宗教思想が人々に与えた影響を、多角的な視点から構造的にとらえる研究。
著書 「中世王権と即位灌頂」(森話社、2005)、編著書 「風俗絵画の文化学」(思文閣出版、2009) など。
研究指導方針
人が文化を捉える価値観は、時代や支配体制の推移とともにめまぐるしく変化します。文化の本質を見極めるに
は、文化の形象面のみならず、それらが形成された歴史的背景や、伝承の在り方など、様々な視点から捉える
ことが必要となります。できるだけ多くの種類の資料を解読することで、その多様な在り方と、それらをめぐる
都市や社会の問題について考察していきます。
連絡先
E-mail:[email protected]
担当科目
〔博士前期課程〕比較言語論、演習
東京大学大学院人文科学研究科 (英語英文学) 博士課程中退。
文学修士
1980 (昭和55) 年 横浜市立大学文理学部着任
2003 (平成15) 年 横浜市立大学国際文化学部教授
2005 (平成17) 年より現職。
研究テーマ
生成文法のアプローチから見た、 英語の構文の構造の解明と日英語対照統語論研究。 特に、 否定構文 (否定
の作用域、否定極性項目の分布を含む)、前置詞句、副詞節、遡及的名詞構文、補文標識の省略など。
研究指導方針
学生各人の研究内容に沿った分野の論文をともに読み、学生の発想を伸ばし、修士論文へと繋がる教育を行っ
ています。
連絡先
社会文化論特講 担当教員
担当科目
TAKITA Sachiko
E-mail:[email protected]
〔博士前期課程〕多文化共生論、総合研究科目、演習 〔博士後期課程〕研究演習
経歴・研究活動等
カリフォルニア大学ロサンゼルス校Ph.D. (社会学)。アメリカや日本でのフィールドワーク、オーラルヒストリー・
インタビューの経験豊富。
研究テーマ
国境を越えた人の移動を社会学的に分析し、 多文化共生社会の可能性を探ってきました。 特に、エスニック・
マイノリティーの記憶の構造に関心を持ってきましたが、 最近はエスニック・マイノリティーに限らず、 様々な経
験により異なる視点を持った個人がつながり、協働して一つの社会を築いていく「共生」 のあり方を模索してい
ます。
研究指導方針
自分の具体的なフィールドをもつことを奨励しています。現場で実際に起きていること (エスノグラフィー)、語
られていること (オーラルヒストリー) と社会学理論を関連付けながら研究していきましょう。
連絡先
坪谷 美欧子
〔博士前期課程〕日本文化史、総合研究科目、演習 〔博士後期課程〕研究演習
立命館大学大学院文学研究科博士後期課程史学専攻日本史専修修了、博士 (文学) 取得。
日本学術振興会特別研究員 (PD)、英国セインズベリー日本藝術研究所・ロンドン大学SOAS客員研究員など
を経て、2008 (平成20) 年4月より現職。
経歴・研究活動等
滝田 祥子
E-mail:[email protected]
経歴・研究活動等
MURAYAMA Kazuyuki
※研究指導は平成28年度まで、
以降変更になります。
〔博士前期課程〕欧米文化論、演習
E-mail:[email protected]
担当科目
〔博士前期課程〕エスニシティ文化論、演習 〔博士後期課程〕国際社会論攻究5、研究演習
経歴・研究活動等
立教大学社会学研究科博士課程修了。
博士 (社会学)、2003 (平成15) 年より現職。
2007年~神奈川県教育委員会多文化教育コーディネーター、2008年~かながわ難民定住援助協会理事など
歴任。2009年~ 2010年中国黒龍江省社会科学院社会学研究所客員研究員。
研究テーマ
国際社会学や国際移民の社会学のなかでも、とくに世界に広がる中国人の移動現象を中心に、移民集団のナショ
ナル/エスニック・アイデンティティについての研究を行っています。また、 日本における外国人の子どもの教
育問題、 中国国内における農村-都市間移動の研究からは、 現代東アジア地域における協働の可能性も探って
います。
研究指導方針
修士では先行研究のレビューを中心に、博士ではよりオリジナリティの高い仮説検証に重点を置いて、各自の研
究が順調に進むよう指導しています。個々の研究対象にアプローチするための調査や方法論なども、適宜サポー
トしています。
TSUBOYA Mioko
連絡先
E-mail:[email protected]
11
教員紹介
社会文化論特講 担当教員
板垣 明美
担当科目
ITAGAKI Akemi
経歴・研究活動等
〔博士前期課程〕文化人類学
1995(平成7)年から横浜市立大学で人類学を担当しています。フィールドは主に、マレーシアとベトナムです。
各地の文化を含む生態系のしくみと環境問題への対処法を生業、 医療、そして身体技法などの各方面から総合
的に検討してきました。
著書に 『ヴィエトナム 変化する医療と儀礼』(2008)『癒しと呪いの人類学』(2003) があります。
研究テーマ
生態系と人間の相互作用についての人類学的研究
研究指導方針
生態系と文化の相互作用についての研究室です。
連絡先
本宮 一男
担当科目
〔博士前期課程〕日本社会論、演習 〔博士後期課程〕地域社会文化論攻究2
MOTOMIYA Kazuo
経歴・研究活動等
研究テーマ
研究指導方針
連絡先
12
東京大学大学院人文科学研究科 (国史学専攻) 博士課程中退。
文学修士。
外務省外交史料館「日本外交文書」編纂室に勤務、その後横浜市立大学に移り、2002(平成14)年より現職。
現在、藤沢市・茅ヶ崎市の市史編纂委員として自治体史編纂事業に従事。
近代日本の通商問題・通商政策、
神奈川 (横浜および湘南) の地域史、など。
大学院生はしかるべき研究課題を自ら発見していくことが求められますし、既に設定した上で入学してこられる方
も多いと思います。講義科目や演習科目における文献・史料講読や皆さんの研究発表を通じて、日本近現代史、
地域史の立場からアドバイスをしていくことになります。
E-mail:[email protected]
1509357横浜市大都市社会文化研究科
在学生からのメッセージ
先生との距離が近く、気軽に相談もできます。
田 秋 香
博士前期 2 年
麗澤大学卒
中国四川省の省会都市成都を調査対象に、オフィス立地や産業集積
という視点から 1990 年代から現在に至るまでの変遷と、これから
どう発展していくかを研究しています。大学時代に中国都市問題に
関心を持つようになり、もっと勉強したいと思い、都市問題・地域
研究・中国研究に取り組んでいる先生方が多数いらっしゃる YCU
の大学院に進学しました。YCU の魅力は、授業内容が多様である
ことはもちろん、何より先生との距離が近いことです。研究相談の
ほか、進路や雑談も気軽にできる雰囲気があります。今後も大学院
生活を満喫しながら研究成果を上げていこうと思います。
広い視野を持って研究を深化させていきます。
青 野 実
博士後期 2 年
工学院大学大学院修了
私は、衛生研究所で臨床検査技師として勤務しながら大学院で学ん
でいます。大学では情報工学を学び、大学院ではシステムデザイン
を専攻してきました。今、YCU の都市社会文化研究科で GIS(地
図情報システム)を学んでいます。この研究を進め、インフルエン
ザなどの感染症情報を地図上に分かりやすく表示し、市民に伝えた
いと考えています。皆さんは、土を深く掘っていくには何が必要と
考えますか? 狭い範囲でしか掘れなければ深さに限界が生じます。
広い範囲から掘り進めば、より深く掘って行けるのではないでしょ
うか。広い視野を持ち、いろいろな方々との幅広い交流を通して、
研究をより深めていくつもりです。
13