乳製品・グルテン粉・ペットフード中のメラミン分析

乳製品・グルテン粉・ペットフード中のメラミン分析
登録番号 FTD006
1. AgraQuant® MELは、乳製品・グルテン粉・ペットフード中のメラミン測定用ELISAキット
2. 定量範囲は2-250ppm
3. 有効期限は6ヶ月、冷蔵保存(2~8℃)
■抽出方法
1.ミルク(希釈倍率100)
① 試験管にミルク1mLを分取する。
② メタノール/水:60/40 (v/v)を9mL加え、振とうまたはボルテックスミキサーでよく混合する。
③ この溶液を更に試料希釈液注1で10倍希釈する。
(②の溶液0.1mLに、試料希釈液 を0.9mL加える)
注1)試料希釈液は、ELISAキットに同封
2.粉ミルク(希釈倍率500)
① 試験管に粉ミルク1gを量り取る。
② 50℃の水を5mL加え、溶解する。
③ 溶解した溶液1mLを別の試験管へ移す。
④ メタノール/水:60/40 (v/v)を9mL加え、振とうまたはボルテックスミキサーでよく混合する。
⑤ この溶液を更に試料希釈液注1で10倍希釈する。
(④の溶液0.1mLに、試料希釈液を0.9mL加える)
3.グルテン粉(希釈倍率500)
① グルテン粉を均質化する。
② 試験管に0.2gを量り取る。
③ 酸性メタノール/水:60/40 (v/v)注2を10mL加える。キャップを閉める。
注2) メタノール/水:60/40 (v/v) 100mLに1N 塩酸を1mL添加し調製する。
④ 1分間ボルテックスミキサーで混合した後、1分間超音波抽出を行う。
⑤ この溶液を更に試料希釈液注1で10倍希釈する。
(④の溶液0.1mLに、試料希釈液 を0.9mL加える)
⑥ 遠心分離(10,000rpm、10分間)を行う。
⑦ 上清を0.45μmのフィルターでろ過し、ろ液を分取する。
4.ペットフード(湿)(希釈倍率100)
① 試料はブレンダーでザラザラしたプリン状になるまで均質化する。
② 試験管に2gを量り取る。
③ メタノール/水:60/40 (v/v)を10mL加え、キャップを閉める。
ボルテックスミキサーで1分間混合する。
④ ボルテックスミキサーにかけ、1分間超音波をかける。
⑤ さらにボルテックスミキサーで1分間混合し、5分間静置する。
⑥ 静置して分離した上清を遠心分離(10,000rpm、5分間)にかける。
⑦ 上澄みを0.45μmのフィルターでろ過し、ろ液を分取する。
⑧ この溶液を更に試料希釈液注1で20倍希釈する。
(⑦の溶液0.05mLに、試料希釈液 を0.95mL加える)
5.ペットフード(乾)(希釈倍率200)
① 試料は、ブレンダー又はコーヒーグラインダーを使って均質化する。
② 試験管に1gを量り取る。
③ メタノール/水:60/40 (v/v)を10mL加える。キャップを閉める。
④ 1分間ボルテックスミキサーで混合した後、1分間超音波抽出を行う。
⑤ 更に1分間ボルテックスミキサーで混合した後
⑥ 5分間静置し分離させる。
⑦ 静置して分離した上清を遠心分離(10,000rpm、5分間)にかける。
⑧ 上澄みを0.45μmのフィルターでろ過し、ろ液を分取する。
⑨ この溶液を更に試料希釈液注1で20倍希釈する。
(⑧の溶液0.05mLに、試料希釈液 を0.95mL加える)
■定量範囲
・ 粉ミルク、グルテン粉
:10-250 ppm
・ ミルク、ペットフード(湿) : 2-50 ppm
・ ペットフード(乾)
: 4-100 ppm
*定量計算に用いるデータシートはホームページの製品一覧からダウンロード可能です。
■回収率
・ ミルク(10-50ppm)
: 91-115%
・ 粉ミルク(10-250ppm)
: 91-128%
・ グルテン粉(100-250ppm)
: 102-110%
・ ペットフード(湿)(10-40ppm) : 83-98%
・ ペットフード(乾)(40-80ppm) : 80-95%
■ELISAキット内容
1.抗体コートウェル(12×8ウェル)
2.メラミン標準溶液(0,20,100,500ppb)各2mL
3.メラミン酵素複合体液7mL(緑キャップ)
4.基質液14mL(青キャップ)
5.反応停止液14mL(赤キャップ)
6.試料希釈液100mL
7.20倍濃縮洗浄溶液25mL(青キャップ)
■ELISA操作方法(簡易版)
注)ご使用の際には、キットに同封されている英文取扱い説明書を必ずご確認ください。
最新の情報が記載されています。
1)標準溶液と試料を抗体コート
ウェルに150μLずつ入れる。
2)酵素複合体液を50μLずつ抗体
コートウェルに加え、静かに1分
間攪拌する。室温で30分間静置
する。
3)ウェル内の溶液を捨てる。
ミルク、粉ミルク、ペットフードの
場合は脱イオン水で4回洗浄し、
グルテン粉の場合は洗浄液を
用いる。
4)紙タオルにウェルを叩き付け、
水滴を完全に除く。
5)基質液を1ウェルにつき100μL
ずつ加え、室温で30分間静置す
る。
6)反応停止液を1ウェルにつき
100μLずつ加える。
7)マイクロプレートリーダーで
450nmと副波長630nmの吸
光度を読み取る。