事業報告書

第
86 期
事業報告書
H 25.4. 1
T T K
C O R P O R A T E
H 26.3.31
株主の皆様へ
拝啓 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
当連結会計年度のわが国経済は、雇用環境の改善などを背景
に個人消費が底堅く推移し、住宅投資や設備投資も増加するな
ど順調な回復を見せました。
しかしながら当社の属する電炉小棒業界におきましては、人
手不足による建設工事の遅れ等により需要は盛り上がりを欠き、
製品価格の改善が進まない一方で、主原料である鉄スクラップ
価格の高騰に加え、エネルギー価格も上昇するなど、非常に厳
しい経営環境となりました。
このような中で、当社は主力のネジテツコンならびに関連商
品の拡販に注力するとともに、採算を重視した受注活動に取り
組んでまいりました。
この結果、当期の業績につきましては、販売数量の増加によ
り連結売上高は577億2千5百万円(前期実績549億9千4百
万円)と前期を上回りました。
利益につきましては、鉄スクラップ価格と製品価格の値差が
縮小したことを主に、連結営業利益17億6千7百万円(前期実
績42億7千2百万円)
、連結経常利益16億7千5百万円(前期
実績40億9千9百万円)
、連結当期純利益7億2千9百万円(前
期実績29億5百万円)といずれも前期を下回りました。
なお、当期末の配当につきましては、前年5月7日に発表し
ました配当予想通り1株当たり5円とさせていただきました。
これにより、中間配当の2円を含めました当期の年間配当金は、
1株当たり7円となります。
株主の皆様におかれましても、何卒倍旧のご支援とご鞭撻を
賜りますようお願い申しあげます。
平成26年6月
代表取締役社長
1
連結財務ハイライト
売上高(単位:百万円)
総資産/純資産(単位:百万円) ■総資産 ■純資産
60,000
80,000
60,000
53,736
54,994
57,725
43,845
40,000
40,000
45,961
47,199
28,280
29,613
50,229
48,630
32,183
32,990
20,000
20,000
第83期
0
第84期
第85期
第86期 0
経常利益(単位:百万円)
90
2,788
60
1,076
第83期
31.49
1,675
30
第84期
第85期
9.75
第83期
第86期 0
当期純利益(単位:百万円)
第84期
第85期
16.16
第86期
1株当たり純資産(単位:円)
1,000
5,000
4,000
800 631.54
2,905
661.47
719.04
713.26
第85期
第86期
600
3,000
1,407
2,000
0
第86期
65.00
4,099
4,000
1,000
第85期
120
6,000
0
第84期
1株当たり当期純利益(単位:円)
8,000
2,000
第83期
400
729
436
第83期
第84期
第85期
第86期 0
200
第83期
第84期
2
連結貸借対照表
(単位:百万円)
当
科 目
期
(平成26年3月31日現在)
資産の部
流
動
資
産
受取手形及び売掛金
商品及び製品
原材料及び貯蔵品
の
他
貸 倒 引 当 金
固
定
資
産
有形固定資産
建物及び構築物
機械装置及び運搬具
土
地
そ
の
他
無形固定資産
投資その他の資産
投資有価証券
そ
期
(平成26年3月31日現在)
負債の部
現金及び預金
そ
当
科 目
の
他
貸 倒 引 当 金
資 産 合 計
20,165
5,301
5,990
6,458
1,508
909
△
1
28,464
26,002
4,907
9,302
10,626
1,165
113
2,349
1,446
925
△
22
48,630
流 動 負 債
支払手形及び買掛金
1年内償還予定の社債
1年内返済予定の長期借入金
そ
の
他
固 定 負 債
社
債
長 期 借 入 金
そ
の
他
負 債 合 計
9,379
4,966
600
909
2,903
6,261
1,060
1,675
3,525
15,640
純資産の部
株 主 資 本
資
本
金
資 本 剰 余 金
利 益 剰 余 金
自 己 株 式
その他の包括利益累計額
31,726
5,839
1,851
24,293
△ 258
1,219
その他有価証券
評 価 差 額 金
96
土地再評価差額金
為替換算調整勘定
少数株主持分
純 資 産 合 計
負債及び純資産合計
1,102
19
43
32,990
48,630
(注)
記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
連結株主資本等変動計算書
(自平成25年4月1日 至平成26年3月31日)
株 主 資 本
本 利
益
資 本 金 資
剰 余 金 剰 余 金 自己株式
当
期
首
残
高
当
期
変
動
額
5,839
1,739
△
剰 余 金 の 配 当
当
期
純
利
益
当
期
末
残
高
━
5,839
△ 201
682
111
1,851
282
481
24,293 △ 258
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
3
446
729
111
自 己 株 式 の 取 得
自 己 株 式 の 処 分
株主資本以外の項目の
当 期 変 動 額( 純 額 )
当 期 変 動 額 合 計
24,010 △ 739
連結損益計算書
(単位:百万円)
当
科 目
売
期
(自至 平平 成成 22 56 年年 43 月月 311 日日)
上
高
57,725
価
49,696
益
8,028
販 売 費 及 び 一 般 管 理 費
6,261
営
益
1,767
収
益
213
費
売
上
売
原
上
総
利
業
営
業
営
業
利
外
用
306
経
常
外
利
益
1,675
特
別
利
益
18
特
別
損
失
108
税 金 等 調 整 前 当 期 純 利 益
1,585
法 人 税、 住 民 税 及 び 事 業 税
685
法
170
人
税
等
調
整
額
少数株主損益調整前当期純利益
少
当
数
株
期
主
純
損
728
△
失
利
0
益
729
(注)
記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
(単位:百万円)
その他の包括利益累計額
少数株主 純 資 産
株主資本 その他有価証券 土 地 再 評 為 替 換 算 そ の 他 の 包 括 持
分 合
計
合
計 評 価 差 額 金 価 差 額 金 調 整 勘 定 利益累計額合計
30,850
183
1,102
1
1,288
44
△ 446
729
△ 201
794
32,183
△
△
△
86
—
875 △
31,726
86
96
━
1,102
18 △
68 △
18 △
68 △
19
1,219
0 △
0
43
446
729
201
794
69
806
32,990
4
Topics
1.「グローバルニッチトップ企業」
として表彰されました。
本年3月、国際市場の開拓に取り組んでいる企業の中から、ニッチ
分野で高いシェアを確保し、良好な経営を実践している企業として、
経済産業省が選定した「グローバルニッチトッ
プ企業100選」として表彰を受けました。
当社の主力商品であるネジテツコンおよび継
手は、鉄筋の高強度化と施工の合理化を実現し
たものですが、商品の性能、信頼性およびトー
タルエンジニアリングサービスが、国内のみな
らず海外の顧客からも高い評価を得ている点が
評価されたものです。
当社の強みがあらためて認められたものであ
り、海外市場開拓に向けた取り組みを加速させ
(表彰楯)
てまいります。
2. エポキシ塗装鉄筋・継手を発売いたしました。
東日本大震災の復興工事などで、塩害に強いエポキシ樹脂塗装鉄筋へ
の需要は高まっていますが、これまではエポキシ樹脂塗装まで手掛けるメ
ーカーはなく、鉄筋・継手を塗装メーカーに持ち込む手間がかかるほか、
品質保証も素材・塗装と別個になるなど利便性に難点がありました。
当社は、改善を求めるユーザーの声
に応えて、塗装をセットし一貫保証を
行うシステムを確立し、6月より販売
を開始いたしました。また、安心して
お使いいただくために外部認定機関の
性能を証明する試験成績書を取得して
おります。
当社は今後とも、お客様のニーズに
あった商品の開発に努めてまいります。
(エポキシ塗装鉄筋・継手)
3. 省力化工法公開実験を実施いたしました。
昨年10月より、全国5か所(札幌、仙台、広島、福岡、沖縄)で、当社
のネジテツコンと継手を組み合わせ、鉄筋工事を省力化できる鉄筋プレハ
ブ工法を提案する公開実験を行いました。
東日本大震災からの復興やアベノミクス効果
などで、建設需要は高まりを見せていますが、
建設業の人手不足は深刻で、工事の遅れなど
の影響が出ています。
鉄筋プレハブ工法は、工事現場の省力化と
なるほか、建物の品質向上や工事の安全性確
保にも寄与するものです。
各会場とも多数のゼネコン・設計事務所や鉄
筋工事業者に、鉄筋プレハブ工法のメリットを
実感してもらうことができ、今後の拡販が期待
されます。
(公開実験風景)
5
会社の概要(平成26年7月1日現在)
本店所在地
会 社 設 立
資 本 金
従 業 員 数
役
員
代表取締役社長
取締役会長
取締役・上席常務執行役員
取締役・上席常務執行役員
取締役・常務執行役員
取締役・上席執行役員
取締役・上席執行役員
取締役・上席執行役員
取締役・執行役員
取締役・執行役員
栃木県小山市横倉新田520番地
昭和14年6月23日
58億3千9百万円
609名(連結 平成26年3月31日現在)
吉原 每文
形田 猛
太田 高嗣
阿見 均
鶴見 長晴
櫻井 憲一
松本 好
石川原 毅
柴田 隆夫
大橋 茂信
社外取締役
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
常勤監査役
常勤監査役
社外監査役
社外監査役
事業所
澤田 和也
飯塚 一夫
鶴見 敏明
田中 能成
武笠 達也
佐々木文雄
深田 恭司
押見 政勝
岡崎 功
園部 洋士
連結子会社
東 京 本 社
大 阪 支 店
札 幌 営 業 所
東 北 営 業 所
横 浜 営 業 所
名古屋営業所
福 岡 営 業 所
本 社 工 場
八 戸 工 場
総合加工センター
東京都千代田区
大阪府大阪市
北海道札幌市
宮城県仙台市
神奈川県横浜市
愛知県名古屋市
福岡県福岡市
栃木県小山市
青森県八戸市
栃木県小山市
東北東京鐵鋼株式会社
東京鐵鋼土木株式会社
トーテツ興運株式会社
トーテツ産業株式会社
トーテツメンテナンス株式会社
株式会社関東メタル
鉄特凱商貿(瀋陽)有限公司(中国)
ティーティーケイ コリア株式会社(韓国)
共販会社
東北デーバー・スチール株式会社
株式の状況(平成26年3月31日現在)
発行可能株式総数
発行済株式総数
株主数
大株主(上位10名)
株
主
140,000,000 株
46,689,201 株
(自己株式137,327株を除く)
4,337 名
名
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND
(PRINCIPAL ALL SECTOR SUBPORTFOLIO)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
資産管理サービス信託銀行株式会社(合同製鐵口)
株 式 会 社 三 井 住 友 銀 行
CBNY DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO
朝 日 工 業 株 式 会 社
MELLON BANK TREATY CLIENTS OMNIBUS
大 陽 日 酸 株 式 会 社
三井住友信託銀行株式会社
当社への出資状況
持 株 数 持 株 比 率
株
%
5,131,000
10.99
4,485,000
9.61
2,575,000
2,300,000
2,262,000
1,215,000
930,000
628,500
499,916
468,000
5.52
4.93
4.84
2.60
1.99
1.35
1.07
1.00
(注)持株比率は、発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合であります。
6
株主メモ
事
業
年
度 毎年4月1日から翌年3月31日まで
定 時 株 主 総 会 毎年6月開催
基
準
日 定時株主総会 毎年3月31日
期末配当金 毎年3月31日
中間配当金 毎年9月30日
そのほか必要があるときは、あらかじめ公
告して定めた日
株主名簿管理人
および特別口座の 東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
口 座 管 理 機 関 三井住友信託銀行株式会社
株 主 名 簿 管 理 人 東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
事 務 取 扱 場 所 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
(郵 便 物 送 付 先)〒168-0063
東京都杉並区和泉二丁目8番4号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
(電 話 照 会 先) ふ0120-782-031
イ ン タ ー ネ ット http://www.smtb.jp/personal/agency/
(ホームページURL
) index.html
公 告 の 方 法 電子公告(当社ホームページ)
ただし、事故その他やむを得ない事由によ
り電子公告をすることができない場合には
日本経済新聞に掲載します。
上 場 取 引 所 東京証券取引所市場第一部
証 券 コ ー ド 5445
○株式に関する住所変更のお届出およびご照会について
証券会社に口座を開設されている株主様は、住所変更等のお
届出およびご照会は、口座のある証券会社宛にお願いいたしま
す。証券会社に口座を開設されていない株主様は、上記電話照
会先にご連絡ください。
○特別口座について
株券電子化前に「ほふり」
(株式会社証券保管振替機構)を
利用されていなかった株主様には、株主名簿管理人である上記
の三井住友信託銀行株式会社に口座(特別口座といいます)を
開設しております。特別口座についてのご照会および住所変更
等のお届出は、上記電話照会先にお願いいたします。
東京本社 〒102-0071
東京都千代田区富士見二丁目7番2号 ステージビルディング12階
電話 (03)5276-9700(代表)
URL http://www.tokyotekko.co.jp